JP2566052B2 - 地下構造物構築方法 - Google Patents

地下構造物構築方法

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JP2566052B2
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underground wall
wall
underground
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良幸 横山
眞弘 佐藤
博志 三牧
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Obayashi Corp
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Obayashi Corp
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  • Underground Or Underwater Handling Of Building Materials (AREA)
  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、連続地中壁で囲まれた地盤を掘削し、そ
の底部分に水中コンクリートを打設して地中壁と結合し
た底盤を構築する地下構造物構築方法に関し、特に、地
中壁と底盤との結合強度を高めるための技術に関する。
《従来の技術》 連続地中壁で囲まれた部分の地盤を掘削し、その底に
水中コンクリートを打設して底盤を構築する工法におい
て、地中壁と底盤との結合強度を高めるために、地中壁
の底盤と連結する面に凹凸を形成しておき、その凹凸部
分にコンクリートを打設して底盤を形成する技術が知ら
れている。
特開昭50−91113号公報には、連続地中壁における底
盤連結部分に凹凸を形成するための技術として、連続地
中壁を構築する際の鉄筋カゴの所定部位に折鉄板を配置
しておき、コンクリート打設により地中壁を形成した際
に、折鉄板が地中壁の内面側の所定部位に露出するよう
にしている。この折鉄板の凹凸が地中壁の凹凸であり、
その凹凸部分に結合するようにコンクリートを打設して
底盤を構築する。
《発明が解決しようとする課題》 地中壁の鉄筋カゴに付設しておいた折鉄板で地中壁面
に底盤連結用の凹凸を形成する従来技術では、折鉄板の
凹凸が最終的に地中壁の壁面に完全に露出しないという
問題があった。つまり、コンクリートを打設して地中壁
を形成する際に、打設コンクリートが折鉄板の表側にも
回り込んで付着し、折鉄板の凹凸を埋めてしまう。また
地中壁完成後に内部の地盤を水替え排水せずに根伐掘削
して前記の凹凸部分を露出させるが、凹凸部分に付着し
たコンクリートやスライムの排除が水中であるため非常
に困難である。そのため折鉄板の凹凸が最終的に表面
(底盤形成側)に充分に現れず、底盤との結合強度を高
める効果が充分に発揮されない。
この発明は前述した従来の問題点に鑑みなされたもの
で、その目的は、できるだけ簡単な作業で連続地中壁と
底盤との結合強度を充分に高めることができるようにし
た地下構造物の構築方法を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 そこでこの発明では、連続地中壁で囲まれた地盤を水
替え排水せずに水中掘削するにあたり、 前記地中壁に接する部分を溝状に掘削し、 その溝内において、前記地中壁と対向する地盤側の壁
面に反力を取りながらアームに押圧されるカッタードラ
ムにより前記地中壁の所定部位を削除して横方向にのび
る凹部を形成し、 その後、残りの内部の地盤を掘削し、 そして掘削した空間の底部に水中コンクリートを打設
し、前記地中壁の前記凹部にかみあって結合した底盤を
構築するようにした。
《作 用》 完成した連続地中壁の壁面を露出させ、その壁面を前
記カッタードラムにより削除して前記凹部を形成するの
で、底盤を構築するための水中コンクリート打設時に地
中壁の前記凹部を確実に存在させておくことができる。
また前記カッタードラムにより前記凹部を形成する作業
は前記地中壁に沿って掘削した溝内において、地中壁と
対向する地盤側の壁面に反力を取りながら前記カッター
ドラムをアームによって押圧して行なうので、その作業
は容易であるし、凹部を確実に形成することができる。
《実施例》 第1図は本発明の一実施例による地下構造物構築方法
の工程を示している。図において、1は大きな角形の井
筒状に形成された連続地中壁を示し、2は地中壁1で囲
まれた内側の地盤、3は地中壁1の外側の地盤、4は地
中壁1の下端を到達させた強固な支持層をそれぞれ示し
ている。また、5は最終的に構築した底盤を示し、aは
底盤5を形成する深さ位置を示している。
以下では第1図の(A)〜(F)に従って施工工程を
順番に説明する。
(A)連続地中壁1で囲まれた地盤2を水替え排水せず
に水中掘削するにあたり、まず、クレーン6に吊下げた
ハイドロフレーズ掘削機7によって地中壁1の内面に接
する部分を溝状に掘削する。8はこの工程で掘削された
溝をさしている。溝8の深さは底盤形成位置aまでであ
る。
(B)連続地中壁1の内周に沿って溝8を全て掘削した
なら、次に、第2図に詳しく示す揺動ドラム式掘削機9
をクレーンに吊下げて溝8内に落とし込み、地中壁1の
壁面の所定位置に凹部10を形成する。
第2図に示すように、揺動ドラム式掘削機9は、クレ
ーンに吊下げられる本体9aに油圧シリンダ9bでもって上
下方向に揺動駆動されるアーム9cが取付けられており、
そのアーム9cの先端部分に水平方向の軸を中心に回転駆
動されるカッタードラム9dを備えている。また本体9aの
背面側(カッタードラム9dと反対側)には複数の反力受
板9eが設けられている。そして、カッタードラム9dを下
方へ回動させた状態で掘削機9を溝8内の所定位置まで
降下させ、反力受板9eを地中壁1の壁面と対向する地盤
2の壁面に当接させる。その状態で油圧シリンダ9bをの
ばしてアーム9cを上方へ回動させ、カッタードラム9dを
地中壁1の壁面に押さえ付ける。このように地中壁1と
対向する地盤2側の壁面に反力を取りながらアーム9cに
押圧されるカッタードラム9dにより地中壁1の所定深さ
部位を反円筒状に削除して横方向にのびる凹部10を形成
する。
(C)地中壁1の壁面に沿って凹部10を上下2段に形成
した後、次に、溝8の内側に残っている地盤2をハイド
ロフレーズ掘削機7で位置aまで水中掘削する。
(D)連続地中壁1で囲まれた地盤2を全て位置aまで
掘削したならば、次に、その底部に鉄筋カゴ11を設置す
る。
(E)鉄筋カゴ11を設置したならば、地上から鉄筋カゴ
11の位置までトレミー管12を設置し、トレミー管12を通
じて底部に水中コンクリートを打設する。
(F)すると打設コンクリートにより、地中壁1の壁面
に上下2段に形成した凹部10にかみ合った状態で結合し
た底盤5が完成する。
《発明の効果》 以上詳細に説明したように、この発明の方法では、完
成した連続地中壁の内側を掘削して壁面を露出させ、そ
の壁面をカッタードラムで削除することで凹部を形成す
るので、水中コンクリート打設により底盤を構築する際
に確実に地中壁面に凹部が存在しており、その凹部にし
っかりとかみ合って結合した底盤を構築することができ
る。また、地中壁に凹部を形成する作業は、地中壁に沿
って掘削した溝内において行われ、その溝の壁面に反力
を取りながらアームに押圧されるカッタードラムにより
地中壁を削除するので、この作業は比較的簡単であり、
また能率もよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の方法を示す施工工程図、第
2図は同実施例における工程(B)の要部拡大詳細図で
ある。 1……連続地中壁、2……内側地盤 3……外側地盤、4……支持層 5……底盤、6……クレーン 7……ハイドロフレーズ掘削機 8……溝 9……揺動ドラム式掘削機 9a……本体、9b……油圧シリンダ 9c……アーム、9d……カッタードラム 9e……反力受板、10……凹部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続地中壁で囲まれた地盤を水替え排水せ
    ずに水中掘削するにあたり、まず、前記地中壁に接する
    部分を溝状に掘削し、その溝内において、前記地中壁と
    対向する地盤側の壁面に反力を取りながらアームに押圧
    されるカッタードラムにより前記地中壁の所定部位を削
    除して横方向にのびる凹部を形成し、その後、残りの内
    部の地盤を掘削し、水中コンクリート打設により前記地
    中壁の前記凹部にかみあって結合した底盤を構築するこ
    とを特徴とする地下構造物構築方法。
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JP2621762B2 (ja) * 1993-06-01 1997-06-18 山▲さき▼建設株式会社 連続地中壁掘削機
CN108951608A (zh) * 2018-07-23 2018-12-07 博纳德(天津)港口工程有限公司 加固地下连续墙码头水下混凝土结构施工工法

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