JP2565828Y2 - 紙葉類の厚み検知装置 - Google Patents

紙葉類の厚み検知装置

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JP2565828Y2
JP2565828Y2 JP8702892U JP8702892U JP2565828Y2 JP 2565828 Y2 JP2565828 Y2 JP 2565828Y2 JP 8702892 U JP8702892 U JP 8702892U JP 8702892 U JP8702892 U JP 8702892U JP 2565828 Y2 JP2565828 Y2 JP 2565828Y2
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JP8702892U
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Inventor
加 茂 草
Original Assignee
グローリー工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、紙葉類の厚みを検知す
る検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】紙葉類の厚みを検知する従来の検知装置
は、図3に示すように基準ローラ1と検知ローラ2が対
向して設けられ、この検知ローラ2は軸3を支点に上下
に揺動可能なてこ部材4の一端に可動軸5により取り付
けられており、てこ部材4の他端には遮光板6が取り付
けられ、この遮光板6に対向してフォトインタラプタ等
の光学センサ7が配置されている。またてこ部材4は、
支点の軸3を挟んで可動軸5より離隔した位置をバネ8
によって上方へ付勢され、この付勢により検知ローラ2
が下方へ押し下げられようとするが、てこ部材4が係止
部材9によって係止されて検知ローラ2と基準ローラ1
との間の間隙dが紙葉類Pの厚みtより広く、2枚分の
厚み2tより狭く設定されている。
【0003】したがって挿入された紙葉類Pが1枚のみ
であれば、可動軸5が上下動することもなく、光学セン
サ7の検知結果にも変化はない。2枚重なりの紙葉類P
が挿入されると、検知ローラ2が押し上げられ、てこ部
材4を介して遮光板6が移動して光学センサ7の検知結
果が変化する。これにより紙葉類の厚みを検知すること
によっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
装置においては、検知ローラ2と基準ローラ1の間隙d
を、紙葉類Pの厚みよりは広く、2枚分の厚みよりは狭
く設定しなければならず、そのための作業が極めて困難
なものとなる。また上記間隙dを正確に設定し得たとし
ても、使用している間に次第に狂ってくることもある。
【0005】また2枚重なりの紙葉類と、テープが貼ら
れた紙葉類とを判別することができず、テープ貼りの紙
幣であった場合など、そのテープがどの位置に貼られて
いるかを判別することはできない。
【0006】本考案はこれに鑑み、検知ローラの設定時
に微妙な調整を不要とし、狂いの生じることがなく、テ
ープ貼りの位置の検知をも可能とし得る紙葉類の厚み検
知装置を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来の技術が有する
問題点を解決する手段として、本考案は、厚みの測定基
準となる基準ローラと、この基準ローラに対向して揺動
可能な検知ローラとを有し、両ローラ間に挿入される紙
葉類の厚みを検知する厚み検知装置において、検知ロー
ラを硬質材料からなる筒状部材によって構成し、この筒
状部材と軸との間に介装され検知ローラを前記基準ロー
ラに押し付けながら軸に接続する弾性を有する接続部材
と、前記検知ローラに近接して設けられ、該ローラの移
動量を検出する検出手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】待機時においては、検知ローラは接続部材によ
って弾性的に基準ローラに当接されている。検知ローラ
と基準ローラとの間に正常な1枚送りの紙葉類が挿入さ
れれば、検知ローラが紙葉類の厚み分だけ押され、この
移動量を検出手段が検知する。
【0009】2枚重なりの紙葉類が挿入されれば、検知
ローラが紙葉類2枚の厚み分だけ押され、この移動量を
検出手段が検出する。
【0010】テープ貼りの紙葉類が挿入されれば、テー
プが貼られている位置に対応する検知ローラが、テープ
が通過する間(テープの長さに相当)だけ紙葉類とテー
プの厚みを合わせた分だけ押され、この移動量を検出手
段が検出する。
【0011】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例を参照して
説明する。図1は本考案による検知装置の一部を断面と
した斜視図であり、2本の軸(第1軸10、第2軸1
1)が平行に設けられ、それぞれの末端にはプーリー1
2,13が取り付けられ、駆動源につながる駆動ベルト
14が巻回されている。第1軸10には、通常の構成を
有するローラからなる基準ローラ15が取り付けられ、
第2軸11には基準ローラ15の上方に位置して軸方向
に並ぶ2個の筒状部材16,16で構成される検知ロー
ラ17が配置される。
【0012】前記検知ローラ17を構成する筒状部材1
6,16と第2軸11との間には支持ゴムによって構成
される接続部材18が嵌装され、この接続部材18を介
して軸11に筒状部材16,16が取り付けられてい
る。これにより検知ローラ17は基準ローラ15に押し
付けられ、互いの外周が当接した状態におかれている。
【0013】検知ローラ17の上面で両端近くには検知
ローラ17の移動量を検出する複数のセンサS1
2 ,S3 ,S4 が配設されている。このセンサは図示
しないバネによって下方に付勢された検出子19を有
し、この検出子19が検知ローラ17上の周面に押し付
けられており、その移動量に応じた信号を発するように
なっている。
【0014】待機時において、検知ローラ17が基準ロ
ーラ15に当接した位置にあり、全センサS1 〜S4
その状態を基準状態として記憶する。
【0015】両ローラ15,17の間に正常な1枚の紙
幣Pが進入してくれば、検知ローラ17が紙幣Pの厚み
分だけ上昇し、この上昇量をセンサS1 〜S4 が読み取
り、これに応じた信号を出力する。
【0016】2枚重なり紙幣が進入してくれば、検知ロ
ーラ17が紙幣Pの厚みの2倍だけ上昇し、この上昇量
をセンサS1 〜S4 が読み取り、これに応じた信号を出
力する。
【0017】テープが貼られた紙幣が進入した場合に
は、テープが貼られていない部分がローラ15,17間
にある間は検知ローラ17は紙幣1枚の厚み分だけ上昇
する。テープが貼られた部分がローラ15,17間に達
すると、その位置に対応する検知ローラ17の筒状部材
16,16の一方または双方がテープの厚み分だけ余分
に上昇する。
【0018】上記の各条件、すなわち(A)1枚の紙
幣、(B)2枚重ねの紙幣、(C)テープ貼り紙幣にお
ける各センサS1 〜S4 の出力結果を図2(A)〜
(C)に示している。縦軸に出力、横軸に搬送量をと
り、待機状態における出力をV0 (0でもよい)とす
る。
【0019】(A)1枚の紙幣Pの場合、全センサS1
〜S4 が初めはV0 を示すが、ある時点から高い値(V
1 )を示したのち再びV0 に戻る。変化した量(V1
0)は紙幣1枚の厚みによって押し上げられた検知ロ
ーラ17の移動に伴うセンサS1 〜S4 の出力変化であ
る。出力が上昇したタイミングが紙幣Pの先端を下降し
たタイミングが紙幣Pの後端を表し、その間が紙幣Pの
長さに対応する。
【0020】(B)2枚重ねの紙幣Pの場合、全センサ
1 〜S4 が(A)と類似の波形を示すが、上昇量がほ
ぼ2倍になる。これは2枚重なった紙幣Pが進入したの
で、検知ローラ17が(A)の2倍押し上げられたこと
に起因する。
【0021】(C)テープ貼り紙幣の場合には、テープ
が貼られている位置や形、大きさによって異なる。図2
(C)に挙げた例について説明すると、第1のセンサS
1 は2段階に上昇し、その後2段階で下降する。第2の
センサS2 も第1のセンサS1 と同じタイミングで2段
階に上昇し、その後2段階で下降するが、2段目の上昇
量がやや少ない。第3および第4のセンサS3 ,S4
(A)と同じ波形を示している。上昇および下降のタイ
ミングは、第1および第2のセンサS1 ,S2の出力結
果における1回目の上昇および2回目の下降とそれぞれ
同じタイミングである。
【0022】第1および第2のセンサS1 ,S2 が2段
階で上昇しているのは、検知ローラ17がまず紙幣Pに
乗り上げたあと、テープに乗り上げたことを示してい
る。よって、1回目の上昇のタイミングは紙幣Pの先端
の進入を、1回目の上昇のタイミングはテープの先端の
進入を示す。2回目の上昇の量は、検知ローラ17がテ
プの厚みによって押し上げられた量に対応する。第1お
よび第2のセンサS1 ,S2 で上昇量が異なるのは、テ
ープが第1のセンサS1 に近い位置にあったために、検
知ローラ17がやや斜めに押し上げられたことを示す。
よって、テープの正確な厚みは、第1のセンサS1 の出
力結果における2回目の上昇の量に対応する。第1およ
び第2のセンサS1 ,S2 が1回目の下降を示すのは、
テープの後端がローラ15,17間を通過したタイミン
グであり、その後紙幣Pの後端が通過すると2回目の下
降を示す。
【0023】第3および第4のセンサS3 ,S4 が2回
目を示していないのは、図において右側の筒状部材16
にテープがかからなかったためである。
【0024】1回目の上昇と2回目の上昇の間隔が紙幣
Pの先端からテープの先端までの距離に対応し、1回目
の下降と2回目の下降の間隔がテープの後端から紙幣P
の先端までの距離に対応する。また、第1のセンサS1
および第2のセンサS2 が小さな2回目の上昇を検出し
(それも第1のセンサS1 の方が大きな上昇を検出)、
第3および第4のセンサS3 ,S4 が2回目の上昇を検
出しなかったことから、テープが左側の筒状部材16の
第1のセンサS1 に近い位置を通過した部分に貼られて
いたことがわかる。
【0025】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、検
知ローラの設定時に微妙な調整を必要とせず、長期間使
用した場合であっても狂い生じることがないとともに、
2枚重なりの紙葉類と、テープが貼られた紙葉類との判
別が可能であり、さらにはテープ貼りの紙幣であった場
合、テープがどの位置に貼られているのかの判定をも可
能とする紙葉類の厚み検知装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の要部を示す一部を断面とし
た斜視図。
【図2】(A)〜(C)は作用を示すもので、(A)は
1枚の紙幣、(B)は2枚重なりの紙幣、(C)はテー
プ貼り紙幣を通過させた場合の各検出結果を示す。
【図3】従来の技術を示す側面図。
【符号の説明】
10 第1軸 11 第2軸 14 駆動ベルト 15 基準ローラ 16 筒状部材 17 検知ローラ 18 接続部材 19 検出子 S センサ(検出手段)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚みの測定基準となる基準ローラと、この
    基準ローラに対向して揺動可能な検知ローラとを有し、
    両ローラ間に挿入される紙葉類の厚みを検知する厚み検
    知装置において、前記検知ローラを硬質材料からなる筒
    状部材によって構成し、この筒状部材と軸との間に介装
    され検知ローラを前記基準ローラに押し付けながら軸に
    接続する弾性を有する接続部材と、前記検知ローラに近
    傍して設けられ、該ローラの移動量を検出する検出手段
    とを具備することを特徴とする紙葉類の厚み検知装置。
  2. 【請求項2】前記検知ローラを軸線に対し直角方向に複
    数に分割された筒状部材によって構成し、各筒状部材と
    軸との間に検知ローラを前記基準ローラに押し付けなが
    ら軸に接続する弾性を有する接続部材をそれぞれ介装
    し、各検知ローラに該ローラの移動量の検出手段を設け
    た請求項1記載の紙葉類の厚み検知装置。
JP8702892U 1992-12-18 1992-12-18 紙葉類の厚み検知装置 Expired - Lifetime JP2565828Y2 (ja)

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EP2431313B1 (en) 2007-08-31 2013-12-25 Glory Ltd. Paper-sheet-thickness detecting device
JP4616901B2 (ja) * 2008-06-20 2011-01-19 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 搬送ローラ、および厚さ検知ユニット
EP2424803A4 (en) * 2009-04-29 2017-10-18 Muller Martini Corp. Apparatus and method for detecting sheet quantity of paper product
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