JP2565519B2 - 壜体の熱充填方法 - Google Patents

壜体の熱充填方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリエチレンテレフタレート樹脂製の2軸
延伸ブロー成形壜体に、加熱した液体を充填する方法に
関するもので、さらに詳言すれば、耐熱壜体として成形
されたポリエチレンテレフタレート樹脂製の2軸延伸ブ
ロー成形壜体の熱充填時の耐熱性を向上させることを目
的とするものである。
〔従来の技術〕
ポリエチレンテレフタレート樹脂製の2軸延伸ブロー
成形壜体(以下、簡単のため単にPET製壜体と記す)
は、耐内容物性および機械的強度に優れていると共に、
安価に大量生産が可能である等の多くの利点の他に、PE
T製壜体の胴部に形成されるパネル面の形状を工夫する
とか、高い金型温度で延伸ブロー成形を行うとか、延伸
ブロー成形完了間近で、延伸ブロー成形された壜体がま
だ冷却硬化しない前に、ブロー圧を減少させるとかの手
段を採用して極めて高い耐熱性を発揮できると云う利点
を持っている。
このため、ジュースとか牛乳等の、注入充填時に、滅
菌、殺菌を目的として加熱処理され、この加熱処理され
た状態のまま壜体内に充填されて直ちに密封される飲料
液体の収納用壜体としても、このPET製壜体が利用され
ている。
しかし、現在実用に供されているPET製壜体の有する
耐熱温度は86℃程度と低いために、加熱処理温度が低く
て良いごく一部の飲料液体の収納用壜体として利用され
ているに過ぎず、用途が極めて限定されるものとなって
いた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、現在、耐熱壜体として使用されているPET
製壜体について、その耐熱性を調査した結果、以下のご
とき現象が確認された。
まず、現在、耐熱温度が86℃程度の耐熱壜体として使
用されているPET製壜体の成形直後の耐熱温度が約91℃
程度と極めて高いこと、またこのように成形時には高い
耐熱温度を有するPET製壜体であっても、経時に従って
発揮する耐熱温度が低下し、ほぼ一週間の放置により約
86℃程度までその耐熱温度が低下すること等である。
そこで、本発明は、PET製壜体における経時に従った
耐熱温度の低下原因を解明し、この耐熱温度低下の原因
を除去することにより、耐熱PET製壜体の成形時の耐熱
性を維持した状態で液体の熱充填を達成することをその
技術的課題とするものである。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明の手段は、PET製壜体に、このPET製壜体に対し
て含水量を減少させる除湿処理を施してから、滅菌、殺
菌のために加熱された液体を注入充填することにある。
この手段は、成形直後のPET製壜体の含水量が極めて
少ないこと、PET製壜体が経時に従って空気中の水分を
吸収してその含水量を増大させていること、同じ経時を
経たPET製壜体であっても、含水量の大きいPET製壜体と
除湿処理を施して含水量を小さくしたPET製壜体とで
は、後者の方が高い耐熱性を発揮すること等の数多くの
測定結果および実験結果に基づいて採用したものであ
る。
すなわち、耐熱性壜体として成形されたPET製壜体
は、高い耐熱性を発揮する成形直後においては極めて含
水量が小さいのであるが、この高い耐熱性を発揮する同
じPET製壜体を大気中に放置して経時を経ると、その耐
熱性は5〜6℃前後と大幅に低下した。この経時を経て
耐熱性の低下したPET製壜体の含水量を測定したとこ
ろ、成形直後に比べてはるかに大きな値となっているこ
とが確認された。
このことから、予め耐熱性壜体として成形されたPET
製壜体の耐熱性低下の原因が、成形されたPET製壜体の
吸湿作用にあるとの所見を得、この所見に基づいて、経
時を経たPET製壜体に対して除湿処理を施して液体の熱
充填を行ったところ、その低下していた耐熱性を大幅に
向上させることができたのである。
このPET製壜体の耐熱性を向上させるための除湿処理
は、対象となるPET製壜体の経時履歴とか格納保存状態
とかに関わりなく、加熱液体の充填直前に実施し、PET
製壜体が充分に除湿された状態で加熱液体の充填を達成
すれば良い。
また、このPET製壜体に対する除湿処理は、その手段
が限定されることはなく、成形されたばかりのPET製壜
体を低湿度雰囲気内に収納保持しても良いし、大気雰囲
気内に収納保持していたPET製壜体を、加熱液体充填直
前に、適当な手段により強制除湿しても良く、要は加熱
液体の充填直前におけるPET製壜体の含水量を極力小さ
くすれば良いのである。
〔実施例〕
PET製壜体の含水量を、成形直後の極めて小さい状態
に維持する手段としては、例えばシリカゲル、または塩
化カルシウム等の除湿剤を利用する手段がある。この手
段の場合、上記した除湿剤を多量に壁内に位置させると
共に、壁外面に防湿処理を施し、さらに空気の出入りを
極力抑える特殊な構造をした合成樹脂製の大型収納容器
内に、成形されたばかりで含水量の少ないPET製壜体を
収納保持する。
また、熱充填直前にPET製壜体を強制除湿する手段と
しては、真空乾燥機を使用する手段がある。この場合、
単に真空乾燥機だけの作用によりPET製壜体の一定レベ
ルまでの除湿を達成するのは比較的長い時間を必要とす
るので、予め上記した除湿剤等を利用してPET製壜体を
或る程度まで除湿しておき、このようにして比較的含水
量の少なくなったPET製壜体を真空乾燥機で強制的に除
湿処理するのが有利である。
次に、成形されたPET製壜体の経時に伴う吸湿作用
と、含水量と耐熱性との関係の測定結果を示す。
先ず、含水量、すなわち水分率測定の試験方法は、PE
T製壜体の成形当日の水分率を測定して初期値とし、40
℃−20%RH、22℃−55%RH、40℃−75%RHの条件の恒温
恒湿槽内と水中とにPET製壜体を放置し、夫々1、2、
3、7日目の水分率を測定した。その結果を下記の表1
に示す。
この表1において、単位は%であり、または40℃−
20%RHを、は22℃−55%RHを、は40℃−75%RHを、
そしては水中を示している。
次に、耐熱試験は、外観上の耐熱テストと変曲点測定
について行った。
外観上の耐熱テスト結果を、下の表2に示す。
この表2においては、前記の条件下に放置したPET製
壜体に熱充填を行い、45秒横転、5分15秒正立させた後
水冷し、PET製壜体の外観の評価をするものであり、充
填温度は、85℃、88℃、91℃の条件とした。また、単位
と℃である。
また、変曲点測定結果を、下の表3に示す。
この表3においては、前記の条件下に放置したPET製
壜体の全高、容量を測定し、熱充填してから自然放冷す
る。そして、冷却後の全高、容量を測定し、その変化率
を求めるものである。充填温度は85℃、88℃、91℃の条
件とした。また、単位は℃であり、数値は、容量収縮か
らの変曲点による耐熱温度を示すものである。
この両測定の結果、PET製壜体の成形後7日での各放
置条件における水分率および外観上の耐熱温度は、下に
示す表4となる。
なお、PET製壜体の水分率の増加は、成形後一週間で
平衡に達し、その後の増加はない。
これらの測定結果から、PET製壜体の含水量の増加が
耐熱温度を低下させる大きな原因の一つであることが充
分に理解することができる。
また、水分率が0.0828%以上となったPET性壜体であ
っても、真空乾燥等の適当な手段を利用して、その水分
率を0.0828%まで低下させることにより91℃と云う高い
耐熱温度を発揮するものとすることができる。
〔発明の効果〕
以上の説明から明らかなごとく、本発明の熱充填方法
は、PET製壜体に対して除湿処理を施すだけで良いの
で、その実施が容易であると共に、確実な耐熱向上を得
ることができ、これによってPET製壜体に充填収納する
ことのできる飲料液体の種類を大幅に拡大することがで
きる等多くの優れた効果を発揮するものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレンテレフタレート樹脂製の2軸
    延伸ブロー成形壜体に、該壜体に対して含水量を減少さ
    せる除湿処理を施してから、滅菌、殺菌のために加熱さ
    れた液体を注入充填する壜体の熱充填方法。
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