JPH0966923A - 耐熱及び耐圧性自立容器とその処理方法 - Google Patents
耐熱及び耐圧性自立容器とその処理方法Info
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- JPH0966923A JPH0966923A JP22372195A JP22372195A JPH0966923A JP H0966923 A JPH0966923 A JP H0966923A JP 22372195 A JP22372195 A JP 22372195A JP 22372195 A JP22372195 A JP 22372195A JP H0966923 A JPH0966923 A JP H0966923A
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- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D1/00—Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
- B65D1/02—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
- B65D1/0207—Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐熱及び耐圧性自立容器とその処理方法を提
供する。 【解決手段】 口頚部、胴部、および底部中心部の周り
に複数の放射状に膨出した脚部、これらの脚部と脚部と
の間に形成した谷線部を有する自立可能な構造の底部か
らなる二軸延伸ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂
製自立容器において、内容物充填後から加熱殺菌処理前
までの間、自立容器樹脂中の含水量が０．２５％以下で
ある耐熱及び耐圧性自立容器及びその処理方法。
供する。 【解決手段】 口頚部、胴部、および底部中心部の周り
に複数の放射状に膨出した脚部、これらの脚部と脚部と
の間に形成した谷線部を有する自立可能な構造の底部か
らなる二軸延伸ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂
製自立容器において、内容物充填後から加熱殺菌処理前
までの間、自立容器樹脂中の含水量が０．２５％以下で
ある耐熱及び耐圧性自立容器及びその処理方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば炭酸飲料や清涼
飲料水などを充填するのに好適な二軸延伸ブロ−成形さ
れた飽和ポリエステル樹脂製の自立容器に関し、さらに
詳細には、内容物の加熱殺菌時の耐熱及び耐圧性に優れ
た自立容器及びその処理方法に関する。
飲料水などを充填するのに好適な二軸延伸ブロ−成形さ
れた飽和ポリエステル樹脂製の自立容器に関し、さらに
詳細には、内容物の加熱殺菌時の耐熱及び耐圧性に優れ
た自立容器及びその処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、耐熱、耐圧性容器としては、容器
本体の耐内圧性を高めるため底部を半球殻状に膨出成形
し、これに有底筒状に成形されたベ−スカップを装着し
て、容器に自立機能を付与したものが主流であった。ま
た胴部の耐熱圧性の付与の為に高延伸成形や二段ブロー
成形が行われている。しかしながらベースカップの使用
は別途ベースカップを成形してボトルに装着しなければ
ならないこと、材料のリサイクル時に分別が必要なこ
と、内容物の加熱殺菌時に温水の量路の確保が十分に行
われず、排水などに問題があった。そして、容器の底部
に複数の脚部を膨出した自立機能を有する容器も使用さ
れている。しかし、これらの自立容器では果汁入りの低
炭酸飲料などの充填後におこなわれる容器内容物の加熱
熱殺菌条件を緩やかにすることが必要なことなど使用が
限定される問題があった。この加熱殺菌は一般的には容
器内の内容物の最低温度すなわちコールドスポットと呼
ばれる部位の温度が６５℃以上の温度で１０分間保持さ
れるものである。
本体の耐内圧性を高めるため底部を半球殻状に膨出成形
し、これに有底筒状に成形されたベ−スカップを装着し
て、容器に自立機能を付与したものが主流であった。ま
た胴部の耐熱圧性の付与の為に高延伸成形や二段ブロー
成形が行われている。しかしながらベースカップの使用
は別途ベースカップを成形してボトルに装着しなければ
ならないこと、材料のリサイクル時に分別が必要なこ
と、内容物の加熱殺菌時に温水の量路の確保が十分に行
われず、排水などに問題があった。そして、容器の底部
に複数の脚部を膨出した自立機能を有する容器も使用さ
れている。しかし、これらの自立容器では果汁入りの低
炭酸飲料などの充填後におこなわれる容器内容物の加熱
熱殺菌条件を緩やかにすることが必要なことなど使用が
限定される問題があった。この加熱殺菌は一般的には容
器内の内容物の最低温度すなわちコールドスポットと呼
ばれる部位の温度が６５℃以上の温度で１０分間保持さ
れるものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これらの提案されてい
る容器の内容物充填後の加熱殺菌工程での耐熱圧性試験
にてその挙動を調べたところ次のようなことがわかっ
た。二軸延伸ブロ−成形直後の容器を用い、充填後、加
熱殺菌処理したものは、その耐熱圧性は良好であり、容
器底部の変形も小さく、自立安定性が良好であった。し
かしながら、耐熱圧性の経時変化を見ると、その耐熱圧
性が成形日から、日時が経過したものに充填すると、耐
熱性が低下していることが観察された。すなわち、容器
底部の変形が大きくなり、自立安定性が低下してくるの
である。また、口頚部でのガス漏れが観察された。そこ
で本発明者は、この低下の原因を究明し、耐熱圧性を保
持して使用できる状態に容器を保つことができる自立容
器とその処理方法を見いだし、本発明に到達した。
る容器の内容物充填後の加熱殺菌工程での耐熱圧性試験
にてその挙動を調べたところ次のようなことがわかっ
た。二軸延伸ブロ−成形直後の容器を用い、充填後、加
熱殺菌処理したものは、その耐熱圧性は良好であり、容
器底部の変形も小さく、自立安定性が良好であった。し
かしながら、耐熱圧性の経時変化を見ると、その耐熱圧
性が成形日から、日時が経過したものに充填すると、耐
熱性が低下していることが観察された。すなわち、容器
底部の変形が大きくなり、自立安定性が低下してくるの
である。また、口頚部でのガス漏れが観察された。そこ
で本発明者は、この低下の原因を究明し、耐熱圧性を保
持して使用できる状態に容器を保つことができる自立容
器とその処理方法を見いだし、本発明に到達した。
【０００４】すなわち、容器の加熱殺菌工程の耐熱圧性
と容器中の含水量の関係を検討した結果、容器成形直後
の容器樹脂中の含水量は少なく、その後空気中の水分を
吸収して、水分が増加していること、含水量が大きい容
器でも水分量を低下せしめると耐熱圧性が良好となるこ
とを見い出した。また、容器の耐熱圧性の低下の原因が
容器樹脂の吸湿によるものと考えて、容器の吸湿を抑制
することまたは除湿により水分量を低くすることにより
耐熱圧性を保持することが可能となることを見い出し
た。
と容器中の含水量の関係を検討した結果、容器成形直後
の容器樹脂中の含水量は少なく、その後空気中の水分を
吸収して、水分が増加していること、含水量が大きい容
器でも水分量を低下せしめると耐熱圧性が良好となるこ
とを見い出した。また、容器の耐熱圧性の低下の原因が
容器樹脂の吸湿によるものと考えて、容器の吸湿を抑制
することまたは除湿により水分量を低くすることにより
耐熱圧性を保持することが可能となることを見い出し
た。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の第１の発明は、
口頚部、胴部、および底部中心部の周りに複数の放射状
に膨出した脚部、これらの脚部と脚部との間に形成した
谷線部を有する自立可能な構造の底部からなる二軸延伸
ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂製自立容器にお
いて、内容物充填後から加熱殺菌処理前までの間、自立
容器樹脂中の含水量が０．２５％以下の耐熱及び耐圧性
自立容器である。本発明の第２の発明は、口頚部、胴
部、および底部中心部の周りに複数の放射状に膨出した
脚部、これらの脚部と脚部との間に形成した谷線部を有
する自立可能な構造の底部からなる二軸延伸ブロー成形
された飽和ポリエステル樹脂製自立容器において、自立
容器の成形後、加熱殺菌処理が行われる前に、防湿包装
及びまたは除湿処理を施す耐熱及び耐圧性自立容器の処
理方法である。本発明の第３の発明は、自立容器が、少
なくとも口頚部が、白化結晶化又は応力緩和処理されて
いる第１の発明の耐熱及び耐圧性自立容器である。本発
明の第４の発明は、自立容器が、少なくとも口頚部が、
白化結晶化又は応力緩和処理されている第２の発明の耐
熱及び耐圧性自立容器の処理方法である。
口頚部、胴部、および底部中心部の周りに複数の放射状
に膨出した脚部、これらの脚部と脚部との間に形成した
谷線部を有する自立可能な構造の底部からなる二軸延伸
ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂製自立容器にお
いて、内容物充填後から加熱殺菌処理前までの間、自立
容器樹脂中の含水量が０．２５％以下の耐熱及び耐圧性
自立容器である。本発明の第２の発明は、口頚部、胴
部、および底部中心部の周りに複数の放射状に膨出した
脚部、これらの脚部と脚部との間に形成した谷線部を有
する自立可能な構造の底部からなる二軸延伸ブロー成形
された飽和ポリエステル樹脂製自立容器において、自立
容器の成形後、加熱殺菌処理が行われる前に、防湿包装
及びまたは除湿処理を施す耐熱及び耐圧性自立容器の処
理方法である。本発明の第３の発明は、自立容器が、少
なくとも口頚部が、白化結晶化又は応力緩和処理されて
いる第１の発明の耐熱及び耐圧性自立容器である。本発
明の第４の発明は、自立容器が、少なくとも口頚部が、
白化結晶化又は応力緩和処理されている第２の発明の耐
熱及び耐圧性自立容器の処理方法である。
【０００６】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
容器に用いる飽和ポリエステル樹脂は、主たる繰り返し
単位がエチレンテレフタレートである熱可塑性ポリエス
テル樹脂が好ましく、該熱可塑性ポリエステル樹脂と
は、ポリエチレンテレフタレートのホモポリマーを主た
る成分とする。
容器に用いる飽和ポリエステル樹脂は、主たる繰り返し
単位がエチレンテレフタレートである熱可塑性ポリエス
テル樹脂が好ましく、該熱可塑性ポリエステル樹脂と
は、ポリエチレンテレフタレートのホモポリマーを主た
る成分とする。
【０００７】この熱可塑性ポリエステル樹脂としては、
テレフタル酸成分の一部を例えば、イソフタル酸、ナフ
タリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカル
ボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等の芳香族ジ
カルボン酸；ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロ
イソフタル酸等の脂環族ジカルボン酸；アジピン酸、セ
バチン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸；Ｐ−
β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、ε−オキシカプロン
酸等のオキシ酸等の他の二官能性カルボン酸の１種以上
を置換して共重合したものが使用できる。
テレフタル酸成分の一部を例えば、イソフタル酸、ナフ
タリンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェ
ノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカル
ボン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等の芳香族ジ
カルボン酸；ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロ
イソフタル酸等の脂環族ジカルボン酸；アジピン酸、セ
バチン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸；Ｐ−
β−ヒドロキシエトキシ安息香酸、ε−オキシカプロン
酸等のオキシ酸等の他の二官能性カルボン酸の１種以上
を置換して共重合したものが使用できる。
【０００８】また、熱可塑性ポリエステル樹脂は、エチ
レングリコール成分の一部を例えば、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、デカメチレングリコール、ネオペンチレング
リコール、ジエチレングリコール、１，１−シクロヘキ
サンジメチロール、１，４−シクロヘキサンジメチロー
ル、２，２（４’−β−ヒドロキシエトキシフェニル）
スルホン酸等の他のグリコール及びこれらの機能的誘導
体の多官能化合物の１種以上で置換して共重合した共重
合体でもよい。また、飽和ポリエステル樹脂は熱可塑性
ポリエステル樹脂をブレンドしたポリマーアロイでも良
い。
レングリコール成分の一部を例えば、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、デカメチレングリコール、ネオペンチレング
リコール、ジエチレングリコール、１，１−シクロヘキ
サンジメチロール、１，４−シクロヘキサンジメチロー
ル、２，２（４’−β−ヒドロキシエトキシフェニル）
スルホン酸等の他のグリコール及びこれらの機能的誘導
体の多官能化合物の１種以上で置換して共重合した共重
合体でもよい。また、飽和ポリエステル樹脂は熱可塑性
ポリエステル樹脂をブレンドしたポリマーアロイでも良
い。
【０００９】また、本発明の容器に使用する飽和ポリエ
ステル樹脂は、固有粘度が０．６〜１．２が好ましく、
特に好ましくは０．７５〜０．９０である。
ステル樹脂は、固有粘度が０．６〜１．２が好ましく、
特に好ましくは０．７５〜０．９０である。
【００１０】更に、本発明に使用する飽和ポリエステル
樹脂には、着色剤、熱劣化防止剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、抗菌剤、滑剤等の添加剤を適宜含
有していてもよい。
樹脂には、着色剤、熱劣化防止剤、酸化防止剤、紫外線
吸収剤、帯電防止剤、抗菌剤、滑剤等の添加剤を適宜含
有していてもよい。
【００１１】本発明の容器は、容器樹脂中の含水量が大
きくなってしまった場合には、容器を低湿環境下に保管
すること、もしくは容器が熱変形などの不具合が生じな
い程度に加熱して除湿するなどの処理を行えばよい。こ
れらは加熱殺菌工程前に行うことが好ましい。
きくなってしまった場合には、容器を低湿環境下に保管
すること、もしくは容器が熱変形などの不具合が生じな
い程度に加熱して除湿するなどの処理を行えばよい。こ
れらは加熱殺菌工程前に行うことが好ましい。
【００１２】また成形後に吸湿による含水量の増加を抑
制するためには、容器のバルク包装後に除湿倉庫に保管
することやバルク包装において、容器を包装し、倉庫に
保管するときには、バルク包装の容器の最下段と最上段
の仕切り板にプラスチック製板（ポリプロピレン製な
ど）を用い、周囲に巻き付けるストレッチフィルムを透
湿性の低い樹脂製のフィルムを用いる手段が取られる。
さらにこの収納体の中に容器と共に吸湿材となるシリカ
ゲルや塩化カルシウムなどを配置して収納する。
制するためには、容器のバルク包装後に除湿倉庫に保管
することやバルク包装において、容器を包装し、倉庫に
保管するときには、バルク包装の容器の最下段と最上段
の仕切り板にプラスチック製板（ポリプロピレン製な
ど）を用い、周囲に巻き付けるストレッチフィルムを透
湿性の低い樹脂製のフィルムを用いる手段が取られる。
さらにこの収納体の中に容器と共に吸湿材となるシリカ
ゲルや塩化カルシウムなどを配置して収納する。
【００１３】本発明においては、少なくとも内容物充填
後から加熱殺菌処理前までの間、自立容器樹脂中の含水
量が０．２５％以下であることが必要である。ブロー成
形後から内容物充填前までの間は、自立容器樹脂中の含
水量の制限は、特にないが、０．２５％以下に保たれれ
ば除湿処理等が不用であり効率的である。自立容器の樹
脂中の含水量が０．２５％を越える容器を用いる場合
は、充填前に容器の除湿処理等を行い、含水量を０．２
５％以下とし、充填する方法等がとられる。本発明の加
熱殺菌処理は、一般的には容器内の内容物の最低温度す
なわちコールドスポットと呼ばれる部位の温度が６５℃
以上の温度で１０分間保持されるものである。
後から加熱殺菌処理前までの間、自立容器樹脂中の含水
量が０．２５％以下であることが必要である。ブロー成
形後から内容物充填前までの間は、自立容器樹脂中の含
水量の制限は、特にないが、０．２５％以下に保たれれ
ば除湿処理等が不用であり効率的である。自立容器の樹
脂中の含水量が０．２５％を越える容器を用いる場合
は、充填前に容器の除湿処理等を行い、含水量を０．２
５％以下とし、充填する方法等がとられる。本発明の加
熱殺菌処理は、一般的には容器内の内容物の最低温度す
なわちコールドスポットと呼ばれる部位の温度が６５℃
以上の温度で１０分間保持されるものである。
【００１４】又、本発明の自立容器は、その耐熱及び耐
圧性を向上させるために、少なくとも口頚部が、白化結
晶化又は応力緩和処理されていることが好ましい。さら
に、必要に応じて、自立容器底部の特定部分である底部
中心部、底部中心部の周辺部及び谷線部等が結晶化され
たものでもよい。
圧性を向上させるために、少なくとも口頚部が、白化結
晶化又は応力緩和処理されていることが好ましい。さら
に、必要に応じて、自立容器底部の特定部分である底部
中心部、底部中心部の周辺部及び谷線部等が結晶化され
たものでもよい。
【００１５】
【実施例】本発明を実施例により詳細に説明する。 実施例１ ポリエチレンテレフタレート（ＩＶ＝０．８５）を射出
成形して得た有底プリフォ−ムのネックサポ−トリング
３の下約６mmのネックサポ−トリング下部４を、赤外線
ヒ−タ−により局部的に加熱して結晶化させると共に、
口頚部２を１００℃で２０分加熱した後、徐冷して残留
内部応力・歪を緩和した。そしてプリフォームを再加熱
した後、二軸延伸ブロー成形を行い、５個の脚部が底部
の周りに放射状に等間隔に膨出すると共に、この脚部の
間に谷線部を形成した自立型の底部構造を有する容量
１．５リットルの自立容器を得た。次に、自立容器の底
部の中心部９、中心部の周辺部１０、谷線部１１を赤外
線ヒーターにて加熱し結晶化して自立容器を得た（図
１、図２及び図３に示す）。自立容器の吸湿による含水
量の変化を表１に、物性評価結果を表２〜表４に示す。
成形して得た有底プリフォ−ムのネックサポ−トリング
３の下約６mmのネックサポ−トリング下部４を、赤外線
ヒ−タ−により局部的に加熱して結晶化させると共に、
口頚部２を１００℃で２０分加熱した後、徐冷して残留
内部応力・歪を緩和した。そしてプリフォームを再加熱
した後、二軸延伸ブロー成形を行い、５個の脚部が底部
の周りに放射状に等間隔に膨出すると共に、この脚部の
間に谷線部を形成した自立型の底部構造を有する容量
１．５リットルの自立容器を得た。次に、自立容器の底
部の中心部９、中心部の周辺部１０、谷線部１１を赤外
線ヒーターにて加熱し結晶化して自立容器を得た（図
１、図２及び図３に示す）。自立容器の吸湿による含水
量の変化を表１に、物性評価結果を表２〜表４に示す。
【００１６】実施例２ 実施例１において、ポリエチレンテレフタレートに代え
て、ポリエチレンテレフタレート（ＩＶ＝０．８５）８
５重量％とポリアリレート樹脂組成物（ユニチカ社製Ｕ
ポリマー Ｕ−８４００）１５重量％とをブレンドして
なる樹脂組成物を用いた以外は、同様にして、容量１．
５リットルの自立容器を得た。評価結果を表１〜表４に
示す。
て、ポリエチレンテレフタレート（ＩＶ＝０．８５）８
５重量％とポリアリレート樹脂組成物（ユニチカ社製Ｕ
ポリマー Ｕ−８４００）１５重量％とをブレンドして
なる樹脂組成物を用いた以外は、同様にして、容量１．
５リットルの自立容器を得た。評価結果を表１〜表４に
示す。
【００１７】評価結果から容器の吸湿による含水量の増
加が耐熱圧性能の低下原因の一つであることがわかる。
含水量を０．２５％以下に保持すること、吸湿した場合
には除湿することにより耐熱圧性を復帰させることがで
きる。この試験結果において、本発明の容器は、加熱殺
菌時のクリ−プ変形による底部突出を抑制して入り味線
の降下を防ぎ、自立安定性を保持することに優れている
ことが理解される。なお、本発明における容器底部の構
造は、本実施例の構造に限定されるものではなく、本実
施例と類似の他の構造においても同様に適用できる。
加が耐熱圧性能の低下原因の一つであることがわかる。
含水量を０．２５％以下に保持すること、吸湿した場合
には除湿することにより耐熱圧性を復帰させることがで
きる。この試験結果において、本発明の容器は、加熱殺
菌時のクリ−プ変形による底部突出を抑制して入り味線
の降下を防ぎ、自立安定性を保持することに優れている
ことが理解される。なお、本発明における容器底部の構
造は、本実施例の構造に限定されるものではなく、本実
施例と類似の他の構造においても同様に適用できる。
【００１８】以下、評価方法につき説明する。 （１）容器の含水量測定 容器の含水量は成形直後に測定し、その後容器を２３℃
×５０％ＲＨの雰囲気下に保管し、保管日数ごとに容器
から測定片を切り出して、その水分量を測定した。含水
量の測定には三菱化学社製水分量測定装置（カールフィ
シャー法）を用いた。次に、容器の耐熱圧性試験とし
て、入り味線降下量、底部高さ（自立安定性）及び口頚
部からのガス漏れ用サンプルにつき説明する。耐熱圧性
試験は容器を、各１２本ずつ作成し、５℃において、
２．５ガスボリュームの炭酸水を入味線４３mmまで充填
して、キャッピングした後、７０℃の温水シャワーを３
０分間かけ（加熱殺菌処理）、その後、２０℃の水で１
０分間シャワ−をかけ冷却を行い、容器の評価を行っ
た。除湿処理は容器を４０℃×２０％ＲＨ雰囲気下に２
日間保管して行った。
×５０％ＲＨの雰囲気下に保管し、保管日数ごとに容器
から測定片を切り出して、その水分量を測定した。含水
量の測定には三菱化学社製水分量測定装置（カールフィ
シャー法）を用いた。次に、容器の耐熱圧性試験とし
て、入り味線降下量、底部高さ（自立安定性）及び口頚
部からのガス漏れ用サンプルにつき説明する。耐熱圧性
試験は容器を、各１２本ずつ作成し、５℃において、
２．５ガスボリュームの炭酸水を入味線４３mmまで充填
して、キャッピングした後、７０℃の温水シャワーを３
０分間かけ（加熱殺菌処理）、その後、２０℃の水で１
０分間シャワ−をかけ冷却を行い、容器の評価を行っ
た。除湿処理は容器を４０℃×２０％ＲＨ雰囲気下に２
日間保管して行った。
【００１９】（２）入り味線降下量 評価前後の、中空容器の口頚部の先端から内容物の液面
までの高さの差を求めた。降下量が２５ｍｍ以下を良好
とする。 （３）底部高さ 評価前後の容器の脚部接地面と底部中央部に配置された
上げ底部平面との容器高さ方向における距離とした。こ
れが小さくなると底部が変形して自立安定性が低くな
る。 （４）口頚部にガス漏れ 温水処理（加熱殺菌処理）後に容器を水中に放置し、口
頚部からガスの漏れがあるかどうかを観察した。
までの高さの差を求めた。降下量が２５ｍｍ以下を良好
とする。 （３）底部高さ 評価前後の容器の脚部接地面と底部中央部に配置された
上げ底部平面との容器高さ方向における距離とした。こ
れが小さくなると底部が変形して自立安定性が低くな
る。 （４）口頚部にガス漏れ 温水処理（加熱殺菌処理）後に容器を水中に放置し、口
頚部からガスの漏れがあるかどうかを観察した。
【００２０】
【表１】
【００２１】
【表２】
【００２２】
【表３】
【００２３】
【表４】 （注１）口頚部からのガス漏れをガス漏れ本数／評価本数で表した。
【００２４】
【発明の効果】以上の通り、本発明により、加熱殺菌時
の底部突出を抑制して自立安定性を保持し、胴部の耐
熱、耐圧性にも優れた、耐熱及び耐圧性自立容器を提供
することができる。また、本発明による容器はベースカ
ップを必要としないため、加熱殺菌処理時の熱水が容器
底部に十分に達し、内容物の加熱殺菌をスムーズに行う
ことができ、さらには、使用済み容器の再利用も容易と
なる。
の底部突出を抑制して自立安定性を保持し、胴部の耐
熱、耐圧性にも優れた、耐熱及び耐圧性自立容器を提供
することができる。また、本発明による容器はベースカ
ップを必要としないため、加熱殺菌処理時の熱水が容器
底部に十分に達し、内容物の加熱殺菌をスムーズに行う
ことができ、さらには、使用済み容器の再利用も容易と
なる。
【図１】本発明の自立容器の正面図である。
【図２】本発明の自立容器の底面図である。
【図３】本発明の自立容器の底部断面図である。
１ 自立容器 ２ 口頚部 ３ ネックサポートリング ４ ネックサポートリング下部 ５ 肩部 ６ 胴部 ７ 底部 ８ 脚部 ９ 底部中心部 １０ 底部中心部の周辺部 １１ 谷線部 １２ 脚部接地面
Claims (4)
- 【請求項１】 口頚部、胴部、および底部中心部の周り
に複数の放射状に膨出した脚部、これらの脚部と脚部と
の間に形成した谷線部を有する自立可能な構造の底部か
らなる二軸延伸ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂
製自立容器において、内容物充填後から加熱殺菌処理前
までの間、自立容器樹脂中の含水量が０．２５％以下で
あることを特徴とした耐熱及び耐圧性自立容器。 - 【請求項２】 口頚部、胴部、および底部中心部の周り
に複数の放射状に膨出した脚部、これらの脚部と脚部と
の間に形成した谷線部を有する自立可能な構造の底部か
らなる二軸延伸ブロー成形された飽和ポリエステル樹脂
製自立容器において、自立容器の成形後、加熱殺菌処理
が行われる前に、防湿包装及びまたは除湿処理を施すこ
とを特徴とする耐熱及び耐圧性自立容器の処理方法。 - 【請求項３】 自立容器が、少なくとも口頚部が、白化
結晶化又は応力緩和処理されていることを特徴とする請
求項１記載の耐熱及び耐圧性自立容器。 - 【請求項４】 自立容器が、少なくとも口頚部が、白化
結晶化又は応力緩和処理されていることを特徴とする請
求項２記載の耐熱及び耐圧性自立容器の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22372195A JPH0966923A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 耐熱及び耐圧性自立容器とその処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22372195A JPH0966923A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 耐熱及び耐圧性自立容器とその処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0966923A true JPH0966923A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16802645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22372195A Pending JPH0966923A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 耐熱及び耐圧性自立容器とその処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0966923A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013542896A (ja) * | 2010-11-17 | 2013-11-28 | ペット エンジニアリング アンド サーヴィシーズ エスアールエル | 頂部突出縁付き積み重ね可能な容器 |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22372195A patent/JPH0966923A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013542896A (ja) * | 2010-11-17 | 2013-11-28 | ペット エンジニアリング アンド サーヴィシーズ エスアールエル | 頂部突出縁付き積み重ね可能な容器 |
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