JPH0820064A - 耐熱及び耐圧性自立容器の製造方法 - Google Patents

耐熱及び耐圧性自立容器の製造方法

Info

Publication number
JPH0820064A
JPH0820064A JP6156068A JP15606894A JPH0820064A JP H0820064 A JPH0820064 A JP H0820064A JP 6156068 A JP6156068 A JP 6156068A JP 15606894 A JP15606894 A JP 15606894A JP H0820064 A JPH0820064 A JP H0820064A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
blow molding
parison
molded
resistant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6156068A
Other languages
English (en)
Inventor
Norihiro Shimizu
紀弘 清水
Koichi Kawachi
浩一 河内
Atsushi Takei
淳 武井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP6156068A priority Critical patent/JPH0820064A/ja
Publication of JPH0820064A publication Critical patent/JPH0820064A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0207Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by material, e.g. composition, physical features

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱及び耐圧性自立容器の製造方法を得る。 【構成】 口頚部、肩部、胴部及び底部からなる飽和ポ
リエステル樹脂製容器の製造方法であって、(a)有底
筒状のパリソンの口頚部を除く胴部を最終形状の容器の
胴部の大きさに対して縦方向を0.2〜5.0倍、周方
向を0.3〜5.0倍に延伸する一次ブロー成形工程、
さらに(b)一次ブロー成形品を120〜250℃で加
熱した後にブロー成形する二次ブロー成形工程、さらに
(c)容器底部を結晶化する工程を含む耐熱及び耐圧性
自立容器の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭酸飲料や清涼飲料水
などを充填するのに好適な二軸延伸ブロ−成形された飽
和ポリエステル樹脂製の自立容器の製法に関し、さらに
詳細には、内容物の加熱殺菌時の耐熱及び耐圧性を高め
た耐熱及び耐圧性自立容器の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、耐熱及び耐圧性容器としては、容
器本体の耐内圧性を高めるため底部を半球殻状に膨出成
形し、これに有底筒状に成形されたベ−スカップを装着
して、容器に自立機能を付与したものが主流であった。
しかしながら、ベ−スカップの使用は、別途ベ−スカッ
プを成形し装着固定を行わなければならないこと、容器
の重量が大きくなり、形状も大型化すること、加熱殺菌
工程で温水が容器底部に十分に達しないため内容物の加
熱殺菌をスム−ズに行うことができないこと、また、こ
のとき、ベ−スカップ内に水が溜まり、速やかに排水さ
れにくいこと、など様々な問題があった。
【0003】さらに、省資源や環境問題の観点から使用
済みの空容器を有効再利用することが望まれているが、
ベ−スカップを装着した容器では通常、容器本体とベ−
スカップや接着剤の材料が異なるため、再利用する場合
にはこれらを分離しなければならず、プロセス的にコス
ト高となるという問題も抱えている。
【0004】このような問題から、ベ−スカップを必要
としない耐熱及び耐圧性容器が望まれていた。ベ−スカ
ップを必要としない耐圧性容器としては、いくつかの提
案がなされており、一般的には底部中心部の周りに複数
の脚部を放射状に膨出し、これらの脚部の間に谷線部を
形成した構造か、あるいはシャンペンタイプの構造かの
いずれかであり、例えば、特公昭48−5708号公
報、同59−40693号、同61−9170号公報、
特公平5ー58382号公報及び特開平3ー43342
号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
各公報に記載された容器は、耐圧性容器としては満足す
る性能を得ることができるものの、加熱殺菌工程を行う
耐熱、耐圧性容器として使用した場合には十分な性能を
得ることができない。すなわち、前記各公報に記載され
た容器は、容器首部、胴部、底部中心部および該中心部
周辺に未延伸領域あるいは低延伸領域が存在しているた
め、内容物の加熱殺菌工程において内容物の温度が50
〜70℃程度に上昇し容器の内圧が増大すると、容器材
料自体がクリ−プ変形を起こしやすくなることにより、
容器の全高が大きくなり、さらに底部中心部および該中
心部周辺の低延伸領域がクリ−プ変形を起こして突出
し、容器は自立安定性を失うことになる。
【0006】この問題を解決する方法として、例えば、
特開平5−85535号公報に記載された容器を使用す
ることが考えられる。この容器は、底部中心部を結晶化
し、中心部周辺を十分に延伸した容器であるため、加熱
殺菌時に内圧が増大した場合の底部のクリ−プ変形をあ
る程度抑制することができると考えられる。しかしなが
ら、この容器の場合においても、脚部と脚部との間に形
成された谷線部を十分に延伸することは困難でこの部分
に低延伸領域が残るため、加熱殺菌時に該部分がクリ−
プ変形を起こし、底部が突出して自立安定性を失うか、
または、自立安定性は保持されても、入り味線が大幅に
降下し、実用性を失うという問題が生じる。また、谷線
部以外にも、脚部の底部中心部の周辺部の縁より接地部
にいたる部分や、谷線部の底部中心部に近い部分と脚部
の底部中心部の周辺部の縁より接地部にいたる部分の間
の部分の低延伸部分も、加熱殺菌時に該部分がクリ−プ
変形を起こし、底部突出に関与する。さらに、この容器
のように底部の一部を高密度に白化結晶化させた場合、
結晶化部分が脆くなり、容器に落下衝撃を与えた際の耐
衝撃性が極端に劣り、実用性を失うという問題が生じ
る。
【0007】また、例えば、特公平3ー51568号公
報記載の製造方法を用いることが考えられる。この製法
ではパリソンを一次ブロー成形金型により中間製品を成
形し、この中間製品が収縮して軟化状態にある内に二次
ブロー成形金型(最終容器成形用金型)に入れて、ブロ
ー成形し再延伸する成形方法である。ここでは金型内で
口頸部を除く胴部の部分全体を加熱収縮させて軟化状態
で再延伸することを特徴としている。この場合に底部形
状が半球状と同等であるものは再延伸できるが、底部に
複数の脚部を有する複雑な構造の底部形状のものは再延
伸成形により良好な賦形性を得られないという問題が生
じる。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決し、内容物
の加熱殺菌時の耐熱及び耐圧性を高めた耐熱及び耐圧性
自立容器の製造方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、口頸部、肩
部、胴部及び底部からなる飽和ポリエステル樹脂製容器
の製造方法であって、(a)有底筒状のパリソンの口頸
部を除く胴部を最終形状の容器の胴部の大きさに対して
縦方向を0.2〜5.0倍、周方向を0.3〜5.0倍
に延伸する一次ブロー成形工程、さらに(b)一次ブロ
ー成形品を120〜250℃で加熱した後にブロー成形
する二次ブロー成形工程、さらに(c)容器底部を結晶
化する工程を含むことを特徴とする耐熱及び耐圧性自立
容器の製造方法である。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。本発明の耐
熱及び耐圧性自立容器の製造に用いる飽和ポリエステル
樹脂は、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレート
である熱可塑性樹脂ポリエステル樹脂が好ましく、この
熱可塑性ポリエステル樹脂とは、ポリエチレンテレフタ
レートのホモポリマーを主たる成分とする。
【0011】そして、熱可塑性ポリエステル樹脂は、テ
レフタル酸成分の一部を例えば、イソフタル酸、ナフタ
リンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、ジフェノ
キシエタンジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボ
ン酸、ジフェニルスルホンジカルボン酸等の芳香族ジカ
ルボン酸;ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイ
ソフタル酸等の脂環族ジカルボン酸;アジピン酸、セバ
チン酸、アゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸;P−β
−ヒドロキシエトキシ安息香酸、ε−オキシカプロン酸
等のオキシ酸等の他の二官能性カルボン酸の1種以上を
置換して共重合したものが使用できる。
【0012】また、熱可塑性ポリエステル樹脂は、エチ
レングリコール成分の一部を例えば、トリメチレングリ
コール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレング
リコール、デカメチレングリコール、ネオペンチレング
リコール、ジエチレングリコール、1,1−シクロヘキ
サンジメチロール、1,4−シクロヘキサンジメチロー
ル、2,2(4’−β−ヒドロキシエトキシフェニル)
スルホン酸等の他のグリコール及びこれらの機能的誘導
体の多官能化合物の1種以上で置換して共重合した共重
合体でもよい。
【0013】また、本発明の容器に使用する熱可塑性ポ
リエステル樹脂は、固有粘度が0.7〜1.0、好まし
くは0.75〜0.9である。
【0014】更に、本発明の容器を形成する熱可塑性ポ
リエステル樹脂は、着色剤、熱劣化防止剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、抗菌剤、滑剤等の添加
剤を適宜含有することができる。
【0015】さらに、本発明の製造工程を説明する。本
発明では以下の(a)、(b)及び(c)の順番により
自立容器を製造する。 (ブロー成形前工程)熱可塑性ポリエステル樹脂を用
い、有底筒状のパリソン1を射出成形により成形する。
ここで成形されるパリソン1の形状は通常のブロー成形
に用いられる形状と同様なものであり、口頸部2とネッ
クサポートリング3を有している。(図1の1ー1に示
す) また容器へ耐熱圧性を付与するために、口頸部2及びそ
の下部を加熱し、結晶化を行うことが必要である。ここ
で言うその下部とは、口頸部2と肩部とをつなぐ首部の
未延伸部分である。口頸部及びその下部を結晶化させる
ことで、材料の機械的な強度を増すことができる。(図
1の1ー2に示す) 口頸部及びその下部を結晶化する為に行う加熱は、材料
のガラス転移点以上、融点以下の温度で行うことが必要
である。ポリエチレンテレフタレート(PET樹脂と略
記する)の場合は100℃から250℃の加熱で結晶化
を行うことができる。160℃から180℃での加熱が
最も結晶化しやすい。
【0016】(a)一次ブロー成形工程 一次ブロー成形工程では、有底筒状パリソン1を延伸適
温まで加熱する。PET樹脂の場合、この温度は70〜
120℃である。次に一次ブロー金型4内に入れ、金型
4を閉じて、二軸延伸ブロー成形を行い、冷却して容器
を取り出すものである。一次ブロー成形で用いる一次ブ
ロー金型4の最終容器の胴部10に相当する部分の寸法
は、縦方向が0.2〜5.0倍、好ましくは1.0〜
3.0倍に、周方向が0.3〜5.0倍、好ましくは
1.0〜2.0倍となる寸法である。底部7に関して
は、最終容器形状と同等な寸法である。(図1の1ー3
に示す) 前記の一次ブロー成形工程において、底部7を底部中心
部の周りに複数の脚部を放射状に膨出し、これらの脚部
10と脚部10との間に谷線部を形成した自立可能な構
造を有する構造に成形する工程を含む製造方法が特に好
ましい。
【0017】(b)二次ブロー成形工程 二次ブロー成形前に、一次ブロー成形品(図1の1ー4
に示す)の最終容器の肩部、胴部に相当する部分を最終
容器の大きさに比べて、軸方向で0.1倍以上、好まし
くは、0.8〜0.95倍に、周方向で0.15倍以
上、好ましくは0.7〜0.95倍の大きさまで加熱収
縮する。加熱収縮されたブロー成形品は金型内への挟み
込みが生じないことが必要である。加熱収縮は一次ブロ
ー成形品を使用樹脂のガラス転移点以上、融点以下で行
うことが必要である。PET樹脂の場合は120〜25
0℃で加熱することで行われる。この時、最終容器の底
部は冷却し、加熱収縮が抑制される。加熱収縮したブロ
ー成形品(図1の1ー5に示す)は加熱された後に、二
次ブロー金型内5に配置し、ブロー成形を行う(図2の
1ー6に示す)。二次ブロー金型5の胴部は容器の経時
寸法収縮などを抑制するために使用樹脂の融点以下の温
度に加熱することが好ましい。PET樹脂の場合は、5
0〜140℃に加熱され、好ましくは胴部の金型温度を
55〜80℃が良い。また底部金型温度は使用樹脂のガ
ラス転移点以下の温度にすることが必要である。PET
樹脂の場合は、ガラス転移点以下の温度が好ましく、底
部金型温度は5〜15℃が良い。前記の二次ブロー成形
工程において、一次ブロー成形品の底部を加熱中に冷却
することが特に好ましい製造方法である。
【0018】(c)底部結晶化工程 前述の二次ブロー成形された容器は、搬送工程(図2の
1ー7に示す)を通過し、底部結晶化工程に送られる。
また容器底部7に耐熱圧性を付与するために、底部の結
晶化を行うことが必要である。これは容器底部の一部を
加熱し、白化結晶化させるための工程である(図2の1
ー8に示す)。底部の一部を結晶化させることで、材料
の機械的な強度を増すことができる。底部が結晶化され
た容器を取り出して最終製品としての自立容器となる
(図2の1ー9に示す)。前記の底部結晶化工程におい
て、容器の底部の(A)底部中心部および/または、
(B)底部中心部の周辺部および/または、(C)谷線
部の底部中心部に近い部分および/または、(D)脚部
の前記周辺部の縁より接地部にいたる部分および/また
は、(E)前記(C)と(D)の間の部分を結晶化させ
る工程を含む製造方法が特に好ましい。底部の結晶化は
底部の周縁部を冷却させながら、遮蔽板6を用いて
(A)底部中心部8および/または、(B)底部中心部
の周辺部9および/または、(C)谷線部の底部中心部
に近い部分13および/または、(D)脚部の前記周辺
部の縁より接地部にいたる部分14および/または、
(E)前記(C)と(D)の間の部分を結晶化する。加
熱は材料のガラス転移点以上、融点以下の温度で行うこ
とが必要である。PET樹脂(ポリエチレンテレフタレ
ート)の場合は100℃から250℃の加熱で結晶化を
行うことができる。160℃から180℃での加熱が最
も結晶化しやすい。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。
【0020】実施例1 ポリエチレンテレフタレート(日本ユニペット(株)社
製、商品名「RT553C」)を射出成形して得た有底
筒状のパリソン1の口頸部2およびネックサポ−トリン
グ3の下約6mmの領域を、赤外線ヒ−タ−により加熱し
て結晶化させた。次に、このプリフォ−ムの口頸部を除
く部分を85℃〜100℃に再加熱した後、一次ブロー
金型4内に入れて、ブロー成形した。(ブロー圧力:4
0kg/cm2 、金型温度15℃、ブロー成形時間2秒
間であった。)一次ブロー金型4の大きさは最終容器の
胴部に相当する部分の軸方向の長さが、最終容器の1.
2倍、周方向の大きさは1.0倍とし、底部は最終容器
形状と同等の大きさとした。次に、一次ブロー成形品の
胴部を160℃で120秒間加熱し収縮させた。この時
底部の部分は冷却をして加熱収縮を抑制した。収縮した
ブロー成形品の大きさは最終成形品の胴部に相当する部
分に対して軸方向で90%、周方向で95%であった。
次に収縮した一次ブロー成形品を二次ブロー金型5内に
入れ、ブロー成形した。(ブロー圧力:40kg/cm
2 、胴部金型温度60℃、底部金型温度:10℃、ブロ
ー成形時間:4秒間)その後に、冷却し金型から取り出
した。そして、容器の底部周縁部を冷却させながら、遮
蔽板6を使用し、180℃に加熱し、底部7の底部中心
部、底部中心部の周辺部および谷線部の底部中心部に近
い部分を結晶化した。
【0021】得られた容器は、2.5ガスボリュームの
炭酸水を入味線43mmまで充填して、キャッピングした
後、70℃の温水シャワーを30分間かけ、その後、2
0℃の水で約10分間シャワ−をかけて冷却するという
温水処理を行った。容器底部の突出はなく、自立安定性
は良好であった。またこの温水試験では、容器の胴部1
2にクリープ変形は小さく、充填前に対する全高変形量
は1.8%であった。特に容器胴部の高さ方向の変形量
は1.6%であった。前記の温水処理した容器を直立状
態で2.0mの高さからコンクリ−ト上に落下させたと
ころ、容器に破壊はなかった。
【0022】比較例1 ポリエチレンテレフタレート(日本ユニペット(株)社
製、商品名RT553C)を射出成形して得た有底状の
パリソンの口頸部およびネックサポ−トリングの下約6
mmの領域を、赤外線ヒ−タ−により加熱して結晶化させ
た。次に、このプリフォ−ムの口頸部を除く部分を85
℃〜100℃に再加熱した後、ブロー金型内に入れて、
ブロー成形した。(ブロー圧力:40kg/cm2 、胴
部金型温度60℃、底部金型温度:10℃、ブロー成形
時間4秒間であった。)ブロー金型の大きさは最終容器
大きさであり、二次ブロー成形工程を行わなかった。そ
して、成形された容器の底部周縁部を冷却させながら、
180℃で底部中心部、底部中心部の周辺部および谷線
部の底部中心部に近い部分を結晶化した。
【0023】得られた容器に2.5ガスボリュームの炭
酸水を入味線43mmまで充填して、キャッピングした
後、70℃の温水シャワーを30分間かけ、その後、2
0℃の水で約10分間シャワ−をかけて冷却するという
温水処理を行った。この温水試験では、容器の自立安定
性は良好であっが、容器の胴部にクリープ変形を生じ、
充填前に対する全高変形量は2.5%であり、容器胴部
の高さ方向の変形量は3%であり実用的でなかった。前
記の温水処理した容器を直立状態で2.0mの高さから
コンクリ−ト上に落下させたところ、容器に破壊はなか
った。
【0024】比較例2 実施例1において、二次ブロー成形工程を行わず、さら
に、容器の底部はいずれの部分も結晶化しなかった。温
水処理時のボトル胴部のクリープ変形は全高に対して4
%と大きく、また温水処理時に容器の底部が突出し、容
器の自立安定性が失われた。
【0025】
【発明の効果】以上の通り、本発明により胴部を延伸、
収縮再延伸することで また再延伸がしにくい底部は部
分結晶化することで、内容物の加熱殺菌時の耐熱及び耐
圧性を高めた耐熱及び耐圧性自立容器を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロー成形工程図である。
【図2】本発明のブロー成形工程図である。
【符号の説明】
1 パリソン 2 口頸部 3 ネックサポートリング 4 一次ブロー金型 5 二次ブロー金型 6 遮蔽板 7 底部 10 脚部 12 胴部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口頸部、肩部、胴部及び底部からなる飽
    和ポリエステル樹脂製容器の製造方法であって、(a)
    有底筒状のパリソンの口頸部を除く胴部を最終形状の容
    器の胴部の大きさに対して縦方向を0.2〜5.0倍、
    周方向を0.3〜5.0倍に延伸する一次ブロー成形工
    程、さらに(b)一次ブロー成形品を120〜250℃
    で加熱した後にブロー成形する二次ブロー成形工程、さ
    らに(c)容器底部を結晶化する工程を含むことを特徴
    とする耐熱及び耐圧性自立容器の製造方法。
JP6156068A 1994-07-07 1994-07-07 耐熱及び耐圧性自立容器の製造方法 Pending JPH0820064A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6156068A JPH0820064A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 耐熱及び耐圧性自立容器の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6156068A JPH0820064A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 耐熱及び耐圧性自立容器の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0820064A true JPH0820064A (ja) 1996-01-23

Family

ID=15619606

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6156068A Pending JPH0820064A (ja) 1994-07-07 1994-07-07 耐熱及び耐圧性自立容器の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0820064A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09240650A (ja) * 1996-03-04 1997-09-16 Kishimoto Akira 耐熱耐圧性に優れた自立性容器
JP2006117289A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nissei Asb Mach Co Ltd 耐圧容器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09240650A (ja) * 1996-03-04 1997-09-16 Kishimoto Akira 耐熱耐圧性に優れた自立性容器
JP2006117289A (ja) * 2004-10-22 2006-05-11 Nissei Asb Mach Co Ltd 耐圧容器
JP4739725B2 (ja) * 2004-10-22 2011-08-03 日精エー・エス・ビー機械株式会社 耐圧容器及びその成形方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3047732B2 (ja) 二軸延伸ブロー容器の製造方法
JP3612775B2 (ja) 耐熱耐圧自立容器及びその製造方法
US6012597A (en) Polyester bottle with a handle and method of manufacturing the same
US5858300A (en) Self-sustaining container
JPH0351568B2 (ja)
JP4052055B2 (ja) プラスチックボトル容器の延伸ブロー成形方法
JP3616687B2 (ja) 耐熱耐圧性に優れた自立性容器
JP2998559B2 (ja) ワンピース型耐熱ポリエステルボトル及びその製法
JPH0820064A (ja) 耐熱及び耐圧性自立容器の製造方法
JPH07285527A (ja) 耐熱及び耐圧性自立容器
JP3719882B2 (ja) 耐圧性ポリエステル製ボトル
JPS63185620A (ja) 熱固定されたポリエステル延伸成形容器の製法
JPH0958646A (ja) 耐熱及び耐圧性自立容器
JPH0443498B2 (ja)
JPH0858759A (ja) 耐熱及び耐圧性自立容器
JPH0958647A (ja) 耐熱及び耐圧性自立容器
JPH07314547A (ja) 樹脂製中空容器の製造方法
JPH07285526A (ja) 耐熱及び耐圧性自立容器
JP4186431B2 (ja) 延伸ブロー成形容器
JPH0811195A (ja) 耐圧耐熱性自立型中空容器
JP3102457B2 (ja) 底部の強化された二軸延伸ブロー容器の製造方法
JPH07156259A (ja) 樹脂製中空容器の製造方法
JPH0853119A (ja) 耐熱及び耐圧性自立容器
JPH07290561A (ja) 耐熱及び耐圧性自立容器
JPH06143397A (ja) 熱固定ポリエステル成形容器及びその製法