JP2565236Y2 - 位置決め用突起を有する化粧プラグ - Google Patents

位置決め用突起を有する化粧プラグ

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JP2565236Y2
JP2565236Y2 JP5586092U JP5586092U JP2565236Y2 JP 2565236 Y2 JP2565236 Y2 JP 2565236Y2 JP 5586092 U JP5586092 U JP 5586092U JP 5586092 U JP5586092 U JP 5586092U JP 2565236 Y2 JP2565236 Y2 JP 2565236Y2
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decorative plug
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【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、位置決め突起を有す
る化粧プラグに関し、更に詳しくは、例えば車両用アー
ムレストにおける扉取付用の通孔に位置決め的に嵌挿さ
れて、該通孔の開口部を化粧用蓋体で塞ぐようにした射
出成形体からなる化粧プラグにおいて、前記位置決め用
の突起を長くしたり、また該突起の断面を大きくしたり
しても、射出成形時に化粧用蓋体の表面に所謂「ひけ」を
生ずることがなくて、良好な外観を呈し得る化粧プラグ
に関するものである。
【0002】
【従来技術】アームレストやインストルメントパネル等
の如き車両用の内装部品は、軽量化と装飾性とを向上さ
せ、併せて事故発生時の衝撃を緩和させるために、イン
サート材と表皮材との間に発泡ウレタンを介在させてな
る多層成形品が好適に使用されている。例えば図4は、
自動車における扉10の内側面に設けられるアームレス
ト12を斜視図で示すもので、このアームレスト12
は、図5に部分縦断面で示す如く、所要形状に成形した
インサート材14と、車両内部に露出する熱可塑性樹脂
シート等の表皮材16とから基本的に構成され、その内
部にウレタンフォーム18が発泡充填されている。
【0003】このアームレスト12を扉10の内側に取
付ける際は、図5に示すように、アームレスト12の所
要部位に予め穿設された通孔20を介して、例えばタッ
ピングネジ22を挿入し、該ネジ22を前記扉10の一
部を構成するブラケット24にねじ込み固定することが
一般的に実施されている。この場合に、アームレスト1
2における表皮材16には、前記ネジ22が挿入される
通孔20の開口部26が露出することになる。従って該
開口部26を目立つことなく隠すために、ポリプロピレ
ン等の樹脂を射出成形した化粧プラグ28が、前記通孔
20に嵌挿されるようになっている。
【0004】この化粧プラグ28は、図5に示す如く、
アームレスト12における通孔20に挿入される円筒状
の挿入部30と、この挿入部30の一端部に傘状に一体
成形された化粧用蓋体32とから基本的に構成され、該
挿入部30を前記通孔20へ挿入した際に、該蓋体32
の化粧面がアームレスト12の表皮材16に面位置を略
一致させるよう寸法設定されている。従って化粧プラグ
28を前記通孔20に嵌挿することによって、該通孔2
0の開口部26が化粧用蓋体32により美麗に隠される
ものである。ところで化粧用蓋体32の表面は、該プラ
グ28における挿入部30に対し直角をなす平坦面では
なく、視覚的な意匠上の配慮から、一般に3次元的に変
化する曲面を持たせてある。しかるにアームレスト12
の表皮材16も、乗員に対する安全上の配慮から、それ
自体が優美で緩やかな3次元形状の曲面を有するように
なっている。このため前記化粧プラグ28には、図5お
よび図6に示す如く、その挿入部30と化粧用蓋体32
の裏面となる部位とに掛けて位置決め用の突起34が一
体成形され、これにより該プラグ28がアームレスト1
2の通孔20へ一定の位置(角度)でのみ嵌挿されるよう
になっている。このように所定の位置と角度で化粧プラ
グ28を嵌挿するようにしないと、該プラグ28の取付
時に、化粧用蓋体32の表面とアームレスト12におけ
る表皮材16の表面との間に段差を生じ、外観が低下す
ることとなりかねない。なお前記突起34は、化粧プラ
グ28の回り止めも兼ねている
【0005】
【考案が解決しようとする課題】先に述べた如く化粧プ
ラグ28の位置決め用突起34は、その挿入部30と化
粧用蓋体32の裏面となる部位とに掛けて一体成形され
る。しかし該化粧プラグ28はポリプロピレン等の樹脂
を材質として射出成形されるために、化粧用蓋体32の
肉厚が略一定でないと、その裏側となる製品外観面に樹
脂密度の高い部分を生じ、そこが収縮してへこみを生じ
所謂「ひけ」(図6に符号36で示す)を呈することが知ら
れている。このような「ひけ」は、化粧用蓋体32におけ
る肝心な表面部位に発現するものであるために、外観を
低下させて好ましくないことは勿論である。もっとも従
来の化粧プラグ28は、一般に比較的小型であったため
に、前記「ひけ」は余り目立つことが少なく、また化粧用
蓋体32の裏面部位に連なる前記突起34も比較的短か
ったので、前記「ひけ」の程度も小さい場合があり、従っ
て看過されてきていたことは否めない。
【0006】しかるに化粧プラグ28の位置決め用突起
34が小さいと、該プラグ28をアームレスト12の通
孔20に嵌挿する際にどの角度からでも挿入可能とな
り、前記プラグ28の位置決めを好適になし得ない欠点
がある。そこで作業者が、化粧プラグ28の回転方向を
目で確認しながら差込み得るように、前記位置決め用突
起34を長くすることが推奨される。また位置決め用突
起34の断面を大きくすると、アームレスト12等の多
層成形品における表皮材16の表面が多少変形していて
も、良好な位置決め効果を達成し得るものである。従っ
て最近の傾向として、位置決め用突起34を長くした
り、またその断面を大きくしたりすることにより前記の
要請に対処することが行なわれている。
【0007】しかし、前述の如く位置決め用突起34を
長くしたり、またその断面を大きくしたりすると、化粧
用蓋体32における肉厚の不均一が増長されて、該蓋体
32の化粧面に所謂「ひけ」を生ずることになる。しかも
化粧プラグ28自体が小さかったり、位置決め用突起3
4が短かったりした場合には、この「ひけ」がさほど目立
たなかったが、このように位置決め用突起34が大型化
すると、これに伴なう前記影響が極めて顕在化してしま
うものである。
【0008】
【考案の目的】本考案は、位置決め用突起を有する化粧
プラグに内在している前記課題に鑑み、これを好適に解
決するべく提案されたものであって、前記位置決め用の
突起を長くしたり、また該突起の断面を大きくしたりし
ても、射出成形時に化粧用蓋体の表面に所謂「ひけ」を生
ずることがなくて、良好な外観を呈し得る化粧プラグを
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し所期の
目的を達成するため、本考案に係る位置決め用突起を有
する化粧プラグは、所要長の挿入部と、この挿入部の一
端部に設けた化粧用蓋体と、位置決め用突起とを樹脂射
出で一体成形し、前記挿入部を被取付物に穿設した通孔
中に挿入した際に、前記化粧用蓋体が該被取付物の表面
に露出して該通孔を塞ぐと共に、前記位置決め用突起が
被取付物に対し所定の位置決めを行なうよう構成した化
粧プラグにおいて、前記位置決め用突起を、前記化粧用
蓋体から離間した位置で前記挿入部に形成したことを特
徴とする。
【0010】
【実施例】次に、本考案に係る位置決め用突起を有する
化粧プラグの構成につき、好適な実施例を挙げて、添付
図面を参照しながら以下説明する。なお、先に説明した
化粧プラグと同一の構成部分については、同一の符号で
指示することとする。
【0011】図1および図2は、実施例に係る化粧プラ
グ28を示すものであって、位置決め用突起34が化粧
プラグ28の前記挿入部30に形成される点は、従来の
プラグと同じである。しかし実施例の化粧プラグ28で
は、その位置決め用突起34が、化粧用蓋体32の裏面
側から所定距離だけ軸方向に離間した位置において、前
記挿入部30に一体成形されている。すなわち化粧用蓋
体32の裏面には、前記位置決め用突起34が接続的に
成形されておらず、該蓋体32はこの突起34と完全に
分離されている。なお実施例では、図3に示す如く射出
成形型38を3つ割構造とすることにより、位置決め突
起34を化粧用蓋体32の裏面側に一体成形しなくて
も、円滑に脱型し得るものである。
【0012】このように位置決め突起34を、化粧用蓋
体32の裏側から離間させた状態で、挿入部30に一体
成形する構造としたことにより、化粧プラグ28をポリ
プロピレン等の樹脂で射出成形するに際し、化粧用蓋体
32の部分は総て略均一な肉厚となるものである。従っ
て、前述した如く一箇所に樹脂密度の高い部分を生じる
ことにより、そこが収縮してへこみを生じ所謂「ひけ」と
なる現象が確実に解消されることとなった。このため化
粧用蓋体32の表面は、常に良好な外観を呈することと
なる。また前記「ひけ」に関する技術的制約が解消される
ので、化粧プラグ28の位置決め用突起34を長くした
り、断面を大きくしたりすることが自在にでき、従って
作業者が目で見て該突起34の位置を確認し易く、しか
もアームレスト等の多層成形品の表面に多少変形があっ
ても、位置決めを確実になし得るものである。
【0013】
【考案の効果】以上説明した如く、本考案に係る化粧プ
ラグによれば、位置決め用の突起を長くしたり、また該
突起の断面を大きくしたりしても、射出成形時に化粧用
蓋体の表面に所謂「ひけ」を生ずることがなく、従って良
好な外観を呈し得る有益な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の好適実施例に係る化粧プラグを、アー
ムレストの通孔に嵌挿させた状態を示す縦断面図であ
る。
【図2】本考案の好適実施例に係る化粧プラグの概略斜
視図である。
【図3】本考案の実施例に係る化粧プラグを射出成形す
る際の3つ割り型の概略斜視図である。
【図4】多層成形品の代表例であるアームレストを、車
両用扉の内側に取付けた状態を示す斜視状態図である。
【図5】アームレストを車両用扉に取付ける際に、その
取付孔を隠す化粧プラグを挿入した状態で示す縦断面図
である。
【図6】従来技術に係る化粧プラグの斜視図であって、
化粧用蓋体の表面に「ひけ」を生じた状態が示されてい
る。
【符号の説明】
10 被取付物(アームレスト) 20 通孔 30 挿入部 32 化粧用蓋体 34 位置決め用突起

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所要長の挿入部(30)と、この挿入部(30)
    の一端部に設けた化粧用蓋体(32)と、位置決め用突起(3
    4)とを樹脂射出で一体成形し、前記挿入部(30)を被取付
    物(10)に穿設した通孔(20)中に挿入した際に、前記化粧
    用蓋体(32)が該被取付物(10)の表面に露出して該通孔(2
    0)を塞ぐと共に、前記位置決め用突起(34)が被取付物(1
    0)に対し所定の位置決めを行なうよう構成した化粧プラ
    グにおいて、 前記位置決め用突起(34)を、前記化粧用蓋体(32)から離
    間した位置で前記挿入部(30)に形成したことを特徴とす
    る位置決め用突起を有する化粧プラグ。
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ES2727473T3 (es) * 2014-12-22 2019-10-16 Magna Steyr Fahrzeugtechnik Ag & Co Kg Procedimiento para fabricar componentes de vehículo/componentes estructurales a base de un material plástico y componente de vehículo o componente estructural fabricado de esa manera

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