JP2009096241A - 自動車内装品 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のパネルを組み合わせて構成される自動車内装品に関するものであり、パネル同士の合わせ部分の構造を改良し、パネルの製造方法としてIMD工法等を採用してもパネルの端部に不具合を生じない自動車内装品の構造を提供する。
【解決手段】模様付きパネル3と隣接パネル2とが組み合わされている自動車内装品1において、模様付きパネル3は、表面側に露出する模様付きパネル側露出部7と、隣接パネル2と接して隠れる模様付きパネル側接合部8とを有し、隣接パネル2は、表面側に露出する隣接パネル側露出部10と、模様付きパネル3と接して隠れる隣接パネル側接合部11とを有し、模様付きパネル側接合部8の接線15と、隣接パネル側露出部10の接線16との成す角度Bを60°以下とし、模様付きパネル側露出部7の接線17と模様付きパネル側接合部の接線15との成す角度Aを約120°とした。
【選択図】図1

Description

本発明はインストルメントパネル、コンソールボックス、ドアトリム等の自動車内装品に関するものである。特に本発明は、複数のパネルが組み合わされて構成された自動車内装品に関するものであり、パネル同士の合わせ部の構造に特徴を有するものである。
若者や家族向けの自動車として、いわゆるRV車(Recreational Vehicle) の人気が高い。RV車には、運転席と助手席との間の行き来を自由にするために、シフトレバーをインストルメントパネルから突出させた仕様のものがある。
従ってこの種のインストルメントパネルでは、中央部分(計器類が装着される部位とグローブボックスとの間)にシフトレバー装入部が設けられている。例えば特許文献1には、シフトレバー装入部が設けられたインストルメントパネルが開示されている。
図7は、特許文献1に開示された図面であり、インストルメントパネルのシフトレバー装入部の分解斜視図である。特許文献1に開示されたインストルメントパネルでは、一部にシフトレバー装入部100があり、シフトレバー装入部100は、本体パネル101とシフトレバーパネル102から構成されている。
すなわち本体パネル101は、シフトレバーパネル102が装着される開口103を有し、当該開口103にシフトレバーパネル102が装着されている。
そしてこの状態でシフトレバーパネル102が本体パネル101にネジ止めされている。
ところでインストルメントパネル等の自動車内装品では、見栄えの良否が重要な品質条件である。そのためシフトレバー装入部100については、本体パネル101とシフトレバーパネル102とが一体感を有することが大切である。そこで従来技術のインストルメントパネルでは、本体パネル101の開口103の内壁及びシフトレバーパネル102の外壁108を、それぞれの本体部分から切り立った形状とし、両者を接合して隙間が見えないように工夫が成されている。
図8(a)は、従来技術のインストルメントパネルのシフトレバー装入部における本体パネルとシフトレバーパネルとの接合部分の断面斜視図であり、(b)は前記(a)の円内の拡大図である。
すなわち従来技術のインストルメントパネルでは、本体パネル101の開口103の内壁105は、組み立てた状態のときに表面側に露出する部分106(本体部分)から略垂直に立ち下がっている。例えば図8(a),(b)に図示した例では、表面側に露出する部分106(本体部分)と開口103の内壁105との角度Dは約90°程度である。
一方のシフトレバーパネル102は、その構造上、中央にシフトレバーが挿通される開口107を持つ。またデザイン上の要請から、シフトレバーパネル102の開口107は、凹んだ位置にあり、開口107の近傍は、奥に向かって傾斜している。すなわちシフトレバーパネル102側の露出部分は、奥に向かって傾斜している。
前記した様に本体パネル101の開口103は、その内壁105が略垂直に立ち下がっているから、シフトレバーパネル102側の外周壁108は、本体パネル101の開口103の内壁105と合致させるために隣接する本体パネル101と同一の方向に立ち下がっている。
この様にシフトレバーパネル102は、本体部分の一部が奥に向かって傾斜し、端部が隣接する本体パネル101の内壁105に合わせて奥側に立ち下がっているから、シフトレバーパネル102の角の部位は鋭角となる。すなわちシフトレバーパネル102の外壁108は、組み立てた状態のときに表面側に露出する部分110(本体部分)から鋭角に立ち下がることとなる。
例えば図8(a),(b)に図示した例では、表面側に露出する部分110(本体部分)と外壁108との角度Cは約45°程度である。
ところで近年、より高級感を持たせるため、一部に木目調のパネルを装着した自動車内装品が提案されている。ここで木目調のパネルを製造する方法としては、予め射出成形したパネルに塗装を施したり、転写シートを利用して予め成形したパネルに木目模様を転写する方法が考えられる。
しかしこれらの方法は、パネルの成形工程の他に模様付けのための工程が必要となり、製造工程の増加を招く。
そこで木目調のパネルを製造する方法として、射出成形と同時に木目模様を付する工法が開発されている。この工法は、IMD工法( インモールドデコレーション工法 In Mold Decoration)やインモールド工法あるいはインサート工法と称されるものである。
これら工法の定義や相違点は明確ではないが、少なくとも次の3種類の工法が知られている。
第一の工法は、特許文献2等に開示された工法であり、別途形成された加飾層を構成する転写シートを成形型内に装着し、この状態で成形型内に溶融状の樹脂を充填して基材を射出成形する。そして基材たる射出成形層に転写シートの転写層を転写する。
この工法では、基材たる射出成形層には転写層だけが積層され、転写シートのシート層は、成形後にはぎ取られる。
第二の工法は、特許文献3等に開示された技術であり、木目等の装飾が印刷されたシートを成形型内に装着し、この状態で成形型内に溶融状の樹脂を充填し、基材たる射出成形層に木目等が印刷されたシートを接合する。
この工法では、基材たる射出成形層にシートそのものが接着される。
第三の工法は、特許文献4,5等に開示されたものであり、木目等の装飾が印刷されたシートを真空成形等によって所定の形状に予備成形し、これを成形型内に装着し、この状態で成形型内に溶融状の樹脂を充填し、基材たる射出成形層に予め賦形されたシートを接着する。
またこれの改良技術として射出成形型内でシートを真空成形するものも知られている。
特開2005−67291号公報 特開平9−240386号公報 特開平9−109179号公報 特開2007−50645号公報 特開2005−294616号公報
上記したIMD工法等を応用して特許文献1に開示された様な複数のパネルを組み合わせた自動車内装品を製造すると、製造工程が簡略化されて製造コストを低下させることができる。
しかしながら、本発明者らが上記したIMD工法等を採用して特許文献1に開示された様な複数のパネルを組み合わせた自動車内装品を試作したところ、従来技術からは予期できなかった新たな問題が発生した。
すなわちIMD工法等を採用して複数のパネルを組み合わせた自動車内装品を製造すると、パネル同士の合わせ部分の木目模様等の模様にに亀裂やフィルムの剥離が生じたり、木目模様等が延びて崩れ、違和感のある模様となる場合があった。
この原因を検討したところ、従来技術の構造では、パネルの端部が深絞り状態となるためであった。
この理由を前記した図8を参照に説明すると次の通りである。
すなわち従来技術の自動車内装品において、本体パネル101とシフトレバーパネル102の接合部分に注目すると、図8(a)の円内に示すように、本体パネル101の内壁105が、表面側に露出する部分101(本体部分)から略垂直に立ち下がり、シフトレバーパネル102の外壁108がこの垂直壁(内壁105)と接している。
そのため前述した様にシフトレバーパネル102の端部は鋭角となる。具体的には、表面側に露出する部分110(本体部分)と外壁108との角度Cが約45°程度といった急角度を呈する。
ここでIMD工法等を採用してシフトレバーパネル102を製造する場合、前記した3工法のいずれを採用する場合であっても、平面状のシートや転写層が最終的にシフトレバーパネル102の形状に賦形される。そのため従来技術では、シフトレバーパネル102の端部の位置に相当するシート等は、他の部位に比べて強い変形を受け、亀裂が生じたり、模様が延びて崩れる事態となる。
本発明は、従来技術の上記した問題点に注目し、パネル同士の合わせ部分の構造を改良し、パネルの製造方法としてIMD工法等を採用してもパネルの端部に不具合を生じない自動車内装品の構造を提供することを課題とするものである。
上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、複数のパネルによって構成される自動車内装品であって、少なくとも一つの模様付きパネルとこれに隣接する隣接パネルとがあり、前記模様付きパネルと前記隣接パネルとが組み合わされている自動車内装品において、前記模様付きパネルは、隣接パネルと組み合わされた状態のときに表面側に露出する模様付きパネル側露出部と、隣接パネルと接して隠れる模様付きパネル側接合部とを有し、模様付きパネルと隣接パネルの接合部位の一部または全部において、模様付きパネル側露出部の接線と模様付きパネル側接合部の接線との成す角度Aが90°以上であることを特徴とする自動車内装品である。
本発明の自動車内装品では、模様付きパネル側露出部の接線と模様付きパネル側接合部の接線との成す角度Aが大きいので、成形時における模様付きパネルの端部の変形量が小さくなり、パネル端部の模様の鮮明性が維持される。
請求項2に記載の発明は、模様付きパネルと隣接パネルの接合部位の一部または全部において、模様付きパネル側露出部の接線と模様付きパネル側接合部の接線との成す角度Aが135°以下であることを特徴とする請求項1に記載の自動車内装品である。
本発明の自動車内装品では、角度Aが過度に大きくないので、隣接パネルと組み合わさ易く、隣接パネルの設計の自由度が向上する。
請求項3に記載の発明は、隣接パネルについても模様付きパネルと組み合わされた状態のときに表面側に露出する隣接パネル側露出部と、模様付きパネルと接して隠れる隣接パネル側接合部とを有し、模様付きパネルと隣接パネルの接合部位の一部または全部において、模様付きパネル側接合部の接線と、隣接パネル側露出部の接線との成す角度Bが60°以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車内装品である。
本発明の自動車内装品では、模様付きパネル側接合部の接線と、隣接パネル側露出部の接線との成す角度Bを小さくしている。すなわち本発明では隣接パネル側の端部を鋭角にしている。そのため本発明の構成では、模様付きパネル側露出部の接線と、模様付きパネル側接合部の接線が構成する角度Aが大きくなる。その結果、成形時における模様付きパネルの端部の変形量が小さくなり、パネル端部の模様の鮮明性が維持される。
請求項4に記載の発明は、模様付きパネルはパネル層に模様層が積層されたものであって前記模様層はパネル層を成形する成形型内においてパネル層の成形時にパネル層に積層されたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車内装品である。
本発明の自動車内装品は少ない製造工程で製造することができる。
模様付きパネルの成形方法としては、別途形成された転写シート、別途形成された模様付きシート、あるいは予め賦形された模様付き賦形部材のいずれかを成形型内に配置し、成形型内にパネル層を構成する樹脂を充填して成形する方法が採用可能である(請求項5)。
また本発明は、模様付きパネル側露出部に開口又は凹部を有する場合に採用することが推奨される(請求項6)。
自動車内装品の具体例としてはインストルメントパネルが挙げられる。本発明を採用するのに好適なインストルメントパネルは、シフトレバー装入部を有し、シフトレバー装入部が模様付きパネルと隣接パネルとを備えたものである(請求項7)。
本発明の自動車内装品は、木目その他の模様を備えていて美しい。またパネルの端部においても模様が乱れない。さらに本発明の自動車内装品は、パネル同士の合わせ面の隙間も小さく、一体感があって見栄えがよいという効果がある。
以下さらに本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態の自動車内装品の要部を示す断面図である。図2は、本発明の他の実施形態の自動車内装品の要部を示す断面図である。
図1は、本発明の自動車内装品であって、前記した図8(a)の円内の拡大図に相当する部位を示している。
本実施形態の自動車内装品1は、従来技術(図7)と同様に、シフトレバー装入部100があり、シフトレバー装入部100は、本体パネル2と木目模様付きシフトレバーパネル3から構成されている。
ここで木目模様付きシフトレバーパネル3(模様付きパネル)は、木目調の模様を有するものであり、前記したIMD工法等によって成形されたものである。
すなわち木目模様付きシフトレバーパネル3は、パネル層5の表面に模様形成層(模様層)6が設けられたものである。
木目模様付きシフトレバーパネル3の具体的な製造方法は限定されるものではないが、本実施形態では、前記した第3の工法を採用している。すなわち予め熱可塑性樹脂シートに木目模様を印刷し、熱可塑性樹脂シートに木目模様の絵付けを行う。そして絵付けが成された熱可塑性樹脂シートを加熱して軟化させ、真空成形型に装着して真空成形し、木目模様付きシフトレバーパネル3の表面形状に合致する形状に賦形する。
ここで熱過疎性樹脂シートの素材は限定されるものではなく、例えばポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリカーボネート、トリアセテート、ポリエーテルサルフィン、ポリエーテル・エーテルケトン、塩化ビニル、メチルメタアクリレート、アクリロニトリル−スチレン共重合体その他が採用可能である。
そして賦形された絵付きの熱可塑性樹脂シートを射出成形型に装着して型締めする。その後、射出成形型のキャビティに、ABS樹脂その他の熱可塑性樹脂を射出する。その結果、パネル層5の成形と同時に模様形成層6が積層された木目模様付きシフトレバーパネル3を得ることができる。
木目模様付きシフトレバーパネル3は、従来技術のそれと同様に本体パネル2と接合されてシフトレバー装入部100を構成するものであり、隣接する本体パネル2(隣接パネル)と組み合わされた状態のときに表面側に露出する模様付きパネル側露出部7と、本体パネル2と接して隠れる模様付きパネル側接合部8とを備えている。
一方、本体パネル2(隣接パネル)は、公知のそれと同様に射出成形等によって成形されたものである。本体パネル2には模様は無い。
本体パネル2(隣接パネル)についても木目模様付きシフトレバーパネル3と組み合わされた状態のときに表面側に露出する隣接パネル側露出部10と、木目模様付きシフトレバーパネル3の端部と接して隠れる隣接パネル側接合部11とを有する。
本実施形態の自動車内装品1では、従来技術と同様にシフトレバー装入部100が本体パネル2と木目模様付きシフトレバーパネル3を接合させた構造となっているが、両者の接合部分の形状・構造に特徴がある。
すなわち本実施形態の自動車内装品1で採用するシフトレバー装入部100は、従来技術と同様にシフトレバー装入部100が本体パネル2と木目模様付きシフトレバーパネル3が接合させた構造となっているが、模様付きパネル側接合部7の接線15と、隣接パネル側露出部10の接線16との成す角度Bが従来のものに比べて非常に小さい。具体的には、模様付きパネル側接合部7の接線15と、隣接パネル側露出部10の接線16との成す角度Bは45°程度である。
角度Bは小さいほど好ましく、少なくとも60°以下であることが必要である。またより好ましくは50°以下である。
また図1に示す自動車内装品1では、木目模様付きシフトレバーパネル3の端部の角度が大きい。より詳細には、模様付きパネル側露出部7の接線17と模様付きパネル側接合部の接線15との成す角度Aが約120°であり、従来技術の構造に比べて大きい。
角度Aは180°以下の範囲で大きいほど好ましく、少なくとも90°以上であることが必要である。またより好ましくは90°から135°であり、最も推奨される範囲は120°から135°である。
前記した角度B及び角度Aの条件を満足するエリアは、本体パネル2と木目模様付きシフトレバーパネル3とが接する全ての領域であることが望ましい。しかし取付け金具やネジ等との関係で全ての領域で前記した条件を満足できない部位もある。
この様な事情から、角度B及び角度Aの条件を満足するエリアは、本体パネル2と木目模様付きシフトレバーパネル3とが接する領域の70%程度以上であることが推奨される。
ところで図1の様に本体パネル2の表面部分(隣接パネル側露出部10)が平面的である場合には隣接パネル側露出部10のいずれの部位を基準として接線16を引き出しても接線16は同一の線となるが、図2の様に本体パネル2の表面部分(隣接パネル側露出部10)が曲面的である場合には接線を引き出す基準点の位置によって接線の角度が変化する。例えば図2の例であれば、E点を基準として引き出した接線21と、F点を基準として引き出した接線22は角度が相違する。
ここで本体パネル2と木目模様付きシフトレバーパネル3の接合点からあまりに遠い部位を接線の基準とすると、本体パネル2と木目模様付きシフトレバーパネル3との一体感に寄与しない部位を基準とすることとなるために好ましくない。
逆に本体パネル2と木目模様付きシフトレバーパネル3の接合点に極めて近い部位としても不都合がある。すなわち木目模様付きシフトレバーパネル3の端部直近の部位は、本体パネル2に接触させなければならないという理由から平面形状が急変している場合がある。例えば前記した図1に示す本体パネル2であっても、接合点に極めて近い部位は、(図1の矢印Xの領域)は表面形状が急変している。そのため本体パネル2と木目模様付きシフトレバーパネル3の接合点に極めて近い部位を基準とすることも避けるべきである。
したがって本体パネル2の表面部分(隣接パネル側露出部10)の接線は、接合点近傍の表面形状の急変部(図1 矢印X)から外れた位置であって、接合点に最も近い位置を基準とするべきである。
また前記した図2の様に、本体パネル2の表面部分(隣接パネル側露出部10)がなだらかな曲面である場合には、例えば本体パネル2の肉厚tとして接合点から2tの距離だけ離れた位置を基準として接線を引き出す。
模様付きパネル側露出部7の接線17の引出し位置についても同様であり、接合点近傍の表面形状の急変部から外れた位置であって、接合点に最も近い位置を基準として接線を引き出すべきである。
また模様付きパネル側露出部7がなだらかな曲面である場合には、例えば模様付きパネル側露出部7の肉厚tとして接合点から2tの距離だけ離れた位置を基準として接線(接線17)を引き出す。
本実施形態の自動車内装品1は、模様付きパネル側露出部7の接線17と、模様付きパネル側接合部の接線15との成す角度Aが従来のものに比べて大きいので、木目模様付きシフトレバーパネル3の端部の角度が広く、木目模様付きシフトレバーパネル3の端部の成形時における局部的な変形が小さい。そのため木目模様付きシフトレバーパネル3をIMD工法等で成形しても、端部が深絞状態とならず木目模様が延びる等の不具合が生じない。
また本実施形態の自動車内装品1は、模様付きパネル側接合部7の接線15と、隣接パネル側露出部10の接線16との成す角度Bが従来のものに比べて非常に小さいので、前記した様に木目模様付きシフトレバーパネル3の端部の角度を大きく設計することができるとも言える。
次に本発明のより具体的な実施形態について説明する。
図3は、本発明の実施形態のインストルメントパネルの正面図である。図4は、図3に示すインストルメントパネルのシフトレバー装入部の一部を示す斜視図である。図5は、図4のA−A断面図である。図6は、図4に示すインストルメントパネルのシフトレバー装入部の一部の分解斜視図である。
本実施形態のインストルメントパネル30は、外郭構成部31とシフトレバー装入部34を有するものである。
インストルメントパネル30の外郭構成部31は、計器装着部32およびグローブボックス部33を有するものであり、公知の一体成形によって成形されたものである。すなわち外郭構成部31は、スラッシュ成形等によって成形された表皮と図示しない芯材を有し、両者の間に発泡ウレタン等の緩衝層が設けられたものである。
シフトレバー装入部34は、図3の様にカーナビゲーション装着部35と、操作摘み配置部36、オーディオ装置配置部37及びシフトレバー部38を有するものである。
シフトレバー装入部34は、図6に示すように、シフトレバー部38その他が別パネルで作られている。すなわちシフトレバー装入部34は、複数の開口が設けられた本体パネル2と、本体パネル2の各開口に装着される複数の小パネルによって構成されている。
またシフトレバー部38は、本体パネル2に設けられた開口40に木目模様付きシフトレバーパネル41が装着されて構成されている。
木目模様付きシフトレバーパネル41は、先の実施形態と同様に木目調の模様を有するものであり、前記したIMD工法等によって成形されたものである。
すなわち木目模様付きシフトレバーパネル41は、図5に示すようにパネル層5の表面に模様形成層(模様層)6が設けられたものである。
木目模様付きシフトレバーパネル41は、図6に示すように略円形をしており、中央にシフトレバーが装入されるスリット状開口45が設けられたものである。
木目模様付きシフトレバーパネル41には、本体パネル2に組み込まれた際に外部に露出する露出部(模様付きパネル側露出部)46と外部から見えない状態となる周辺部47がある。
周辺部47には、複数の開口51,52,53,54及び係合部56がある。これらのり開口51,52,53,54及び係合部56は、木目模様付きシフトレバーパネル41を本体パネル2に取り付ける際のネジ孔や係合手段として機能するものである。
また木目模様付きシフトレバーパネル41の周辺部47の一部は、本体パネル2(隣接パネル)の開口の内壁と接する模様付きパネル側接合部8(図1)として機能する。具体的には、図5の様に木目模様付きシフトレバーパネル41の周辺部47は、露出部(模様付きパネル側露出部)46から内側に向かって傾斜する傾斜部48と、略「L」字状に折れ曲がった段部50を有している。そして前記した傾斜部48が模様付きパネル側接合部8として機能する。
一方、本体パネル2(隣接パネル)は、公知のそれと同様に射出成形等によって成形されたものである。本体パネル2(隣接パネル)には模様形成層は無い。
本体パネル2(隣接パネル)についても木目模様付きシフトレバーパネル41と組み合わされた状態のときに表面側に露出する隣接パネル側露出部10と、木目模様付きシフトレバーパネル3の端部と接して隠れる隣接パネル側接合部11とを有する。
すなわち本体パネル2(隣接パネル)は、木目模様付きシフトレバーパネル41が装着される開口40を有し、この開口の内壁が隣接パネル側接合部11として機能する。
本実施形態のインストルメントパネルについても、模様付きパネル側接合部8の接線15と、隣接パネル側露出部10の接線16との成す角度Bが従来のものに比べて非常に小さい。具体的には、模様付きパネル側接合部8の接線15と、隣接パネル側露出部10の接線16との成す角度Bは30°程度である。
また本実施形態のインストルメントパネル30についても、木目模様付きシフトレバーパネル3の端部の角度が大きい。より詳細には、模様付きパネル側露出部7の接線17と模様付きパネル側接合部8の接線15との成す角度Aが約120°であり、従来技術の構造に比べて大きい。
本実施形態のインストルメントパネル30についても、模様付きパネル側接合部8の接線15と、隣接パネル側露出部10の接線16との成す角度Bが従来のものに比べて非常に小さいので、木目模様付きシフトレバーパネル3(図1)の端部の角度を大きく設計することができる。
そのため木目模様付きシフトレバーパネル3をIMD工法等で成形しても、端部が深絞状態とならず木目模様が延びる等の不具合が生じない。
以上説明した実施形態では、インストルメントパネル30のシフトレバー装入部34に本発明を適用した例を説明したが、インストルメントパネル30の他の部位に本発明を適用してもよい。またインストルメントパネル30の複数の部位に本発明を適用してもよい。
さらに本発明は、インストルメントパネル30に限定されるものではなく、コンソールボックスその他の自動車内装品に広く適用することができる。
模様付きパネルに附される模様は、木目に限定されるものではなく、文字や図形であってもよい。
本発明の実施形態の自動車内装品の要部を示す断面図である。 本発明の他の実施形態の自動車内装品の要部を示す断面図である。 本発明の実施形態のインストルメントパネルの正面図である。 図3に示すインストルメントパネルのシフトレバー装入部の一部を示す斜視図である。 図3のA−A断面図である。 図4に示すインストルメントパネルのシフトレバー装入部の一部の分解斜視図である。 特許文献1に開示された図面であり、インストルメントパネルのシフトレバー装入部の分解斜視図である。 (a)は、従来技術のインストルメントパネルのシフトレバー装入部における本体パネルとシフトレバーパネルとの接合部分の断面斜視図であり、(b)は前記(a)の円内の拡大図である。
符号の説明
1 自動車内装品
2 本体パネル(隣接パネル)
3 シフトレバーパネル(模様付きパネル)
5 パネル層
6 模様形成層(模様層)
7 模様付きパネル側露出部
8 模様付きパネル側接合部
10 隣接パネル側露出部
11 隣接パネル側接合部
15 模様付きパネル側接合部の接線
16 隣接パネル側露出部の接線
17 模様付きパネル側露出部の接線
30 インストルメントパネル
34 シフトレバー装入部
40 模様付きパネル側露出部の開口
A 模様付きパネル側接合部の接線と模様付きパネル側露出部の接線とが成す角度
B 模様付きパネル側接合部の接線と隣接パネル側露出部の接線とが成す角度

Claims (7)

  1. 複数のパネルによって構成される自動車内装品であって、少なくとも一つの模様付きパネルとこれに隣接する隣接パネルとがあり、前記模様付きパネルと前記隣接パネルとが組み合わされている自動車内装品において、前記模様付きパネルは、隣接パネルと組み合わされた状態のときに表面側に露出する模様付きパネル側露出部と、隣接パネルと接して隠れる模様付きパネル側接合部とを有し、模様付きパネルと隣接パネルの接合部位の一部または全部において、模様付きパネル側露出部の接線と模様付きパネル側接合部の接線との成す角度Aが90°以上であることを特徴とする自動車内装品。
  2. 模様付きパネルと隣接パネルの接合部位の一部または全部において、模様付きパネル側露出部の接線と模様付きパネル側接合部の接線との成す角度Aが135°以下であることを特徴とする請求項1に記載の自動車内装品。
  3. 隣接パネルについても模様付きパネルと組み合わされた状態のときに表面側に露出する隣接パネル側露出部と、模様付きパネルと接して隠れる隣接パネル側接合部とを有し、模様付きパネルと隣接パネルの接合部位の一部または全部において、模様付きパネル側接合部の接線と、隣接パネル側露出部の接線との成す角度Bが60°以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車内装品。
  4. 模様付きパネルはパネル層に模様層が積層されたものであって前記模様層はパネル層を成形する成形型内においてパネル層の成形時にパネル層に積層されたものであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車内装品。
  5. 前記模様付きパネルは、別途形成された転写シート、別途形成された模様付きシート、あるいは予め賦形された模様付き賦形部材のいずれかを成形型内に配置し、成形型内にパネル層を構成する樹脂を充填して成形されたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の自動車内装品。
  6. 模様付きパネルは、模様付きパネル側露出部に開口又は凹部を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の自動車内装品。
  7. 自動車内装品はインストルメントパネルであり、シフトレバー装入部を有し、シフトレバー装入部が模様付きパネルと隣接パネルとを備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の自動車内装品。
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