JP2565072B2 - 自動風呂装置 - Google Patents

自動風呂装置

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JP2565072B2 JP5034293A JP3429393A JP2565072B2 JP 2565072 B2 JP2565072 B2 JP 2565072B2 JP 5034293 A JP5034293 A JP 5034293A JP 3429393 A JP3429393 A JP 3429393A JP 2565072 B2 JP2565072 B2 JP 2565072B2
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一郎 西
卓治 佐伯
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康城 菅原
啓一 万代
和宏 木村
伸幸 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水位センサ等の水位検
出手段を用いて浴槽内に人が入浴したか否かを判定する
判定手段を備えた自動風呂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水位センサの検出値により浴槽内
に人が入ったか否かを判定する判定手段を備えた自動風
呂装置として、特開平2−140554号がある。該例
における制御シ−ケンスを図4を用いて説明する。
【0003】図4において、水位センサの検出値を監視
する入浴検知がスタ−トし(S21)、ステップ22に
おいては水位がXcm以上上昇したか否かを判定し、ス
テップ23においては水位Xcm以上上昇をX秒間維持
しているか否かを判定しており、水位Xcm以上上昇を
X秒間維持すれば、浴槽湯水を加熱させる追焚きを行わ
せる(S24)。
【0004】ステップ25においては、浴槽湯水温度が
リモコンにおいて設定された設定温度となったか否かを
判定しており、設定温度となれば追焚きを停止させ(S
26)、再度水位センサの検出値による入浴検知をスタ
−トさせる(21)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで従来例において
は、水位センサにより使用者が入浴していると判定され
るとすぐに追焚きを行わせる構成であるので、使用者が
追焚き前の浴槽湯水温度に慣れる前に追焚きがスタート
されて加熱された高温水が浴槽内に吐出されることにな
【0006】すると、使用者が浴槽湯水温度に慣れる前
に、さらに加熱された高温水が体に当たるので、使用者
は非常に熱く感じ不快感を伴うものであった。
【0007】更に、従来例では人が入浴していると判定
されて追焚きを行わせ、設定温度まで追焚きが終了する
と再度水位センサによる入浴検知をスタ−トさせるので
あるが、追焚き終了時に別の人物が入浴した際にも再度
追焚きが直ちに開始され、前回の追焚きで浴槽湯水が加
熱されているにも関わらず追焚き加熱を行わせようとす
るので、追焚きを行わせる追焚き用熱交換器内の温水通
路に滞留した高温水が浴槽内に吐出され、上記別の人物
は火傷を被ることがあり、前記不快感を伴うばかりでな
く危険なものであった。
【0008】そこで本発明においては、上記問題点を全
て解決可能とした自動風呂装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、給湯用熱交換器と、浴槽内の湯を追焚き
する追焚用熱交換器を含む循環追焚回路と、浴槽内水位
を検出する水位検出手段と、浴槽内の湯水の温度を検出
する温度検出手段とを備え、給湯用熱交換器により加熱
された湯水を循環追焚回路を介して浴槽内に湯張りを行
わせ、水位検出手段により検出される水位が設定水位に
達すると自動湯張りを停止する自動湯張り手段と、自動
湯張りした後は水位検出手段により浴槽内水位を監視
し、ある時間yの間の水位変化が一定値h以上か否かを
判定する第1判定ステップと、第1判定ステップの後の
ある時間zの間の水位変化が上昇あるいは一定方向か否
かを判定する第2判定ステップと、第1判定ステップの
ある時間yの間の水位変化が一定値h以上でありかつ第
2判定ステップのある時間zの間の水位変化が上昇ある
いは一定方向であれば浴槽内に人が入ったと判定する人
体入浴検出手段と、人体入浴検出手段が浴槽内に人が入
ったと判定すると追焚用熱交換器により浴槽内の湯水を
加熱し設定温度までの追焚きを行う追焚手段とを有した
自動風呂装置において、前記人体入浴検出手段が浴槽内
に人が入ったと判定してから一定時間T 経過後に前記
追焚手段による追焚運転を開始するようにしたことを第
1の特徴としている。
【0010】さらに第1の特徴に加え、人体入浴検出後
の追焚手段による追焚運転後、再度の追焚運転を行う時
にも特徴を有している。
【0011】即ち、人体入浴検出手段による人体入浴検
出後の追焚手段による追焚き運転終了後一定時間T
内においては、追焚手段による追焚き運転を開始させな
いことを第2の特徴としている。
【0012】本発明においては、水位検出手段による人
体入浴検出後の一定時間T0 経過後に追焚き運転を行わ
せる構成としたので、使用者が浴槽内湯温に慣れてから
追焚き運転が行われるので、使用者は快適な追焚き入浴
が楽しめる。
【0013】即ち、使用者が浴槽湯水温度に慣れる前
に、さらに加熱された高温水が体に当たることがないの
で、使用者に不快感は生じない。
【0014】更に、人体入浴検出手段による人体入浴検
出後の追焚運転終了後一定時間T1以内においては人体
入浴検出手段による人体入浴検出を行わせないので、該
一定時間T1 以内においては追焚きが行われず、よって
追焚運転終了時に追焚熱交換器内に滞留する高温水は該
一定時間T1 の間に冷却され、再度追焚きを行う際に高
温水が浴槽内に吐出されることなく、使用者は快適な入
浴を楽しみながら火傷等の不快感を伴うこともなくな
る。
【0015】
【実施例】図1は本発明の自動風呂装置の構成を示す図
である。1は自動風呂装置であり、市水道からの入水は
主水路2において給湯用熱交換器により熱交換されて出
湯動作を可能としている。主水路2内には、入水流量を
検出する水量センサ3と、入水を加熱する給湯用熱交換
器4と、給湯用熱交換器4により加熱された湯水温度を
検出する給湯サ−ミスタ5とを上流側より順に配してい
る。
【0016】給湯用熱交換器4は給湯用バ−ナ6によっ
て加熱され、給湯用バ−ナ6へのガス量は元電磁弁7を
開とし比例弁8の開度を可変して必要とするガス量を得
ている。
【0017】9は主水路2における給湯サ−ミスタ5下
流側より分岐した給湯分岐回路であり、循環追焚回路1
1に接続されている。10は給湯分岐回路9内に設けた
水電磁弁であり、水電磁弁10を開として給湯用熱交換
器4により加熱された湯水を循環追焚回路11を介して
浴槽18へ自動湯張り可能としている。
【0018】浴槽18と接続された循環追焚回路11内
には、浴槽18内湯水を強制循環させるポンプ12と、
浴槽18内湯水温度を検出する風呂サ−ミスタ13と、
浴槽18内水位を検出する水位センサ14と、浴槽18
内湯水を加熱する追焚用熱交換器15とを配している。
【0019】追焚用熱交換器15は追焚用バ−ナ16に
よって加熱され、追焚用バ−ナ16へのガス量は元電磁
弁17を開としてガス量を得ている。
【0020】19は上記ポンプ、比例弁等の被制御器を
制御するコントロ−ラであり、コントロ−ラ19内には
タイマ−20と、コントロ−ラ19に信号入力された水
位センサ14の検出信号により浴槽18内に入浴したか
否かを検出する人体入浴検出手段21と有している。
【0021】22はコントロ−ラ19に接続されたリモ
コンであり、リモコン22内には、自動湯張りスイッチ
23と、浴槽18内の水位を設定する設定水位スイッチ
24と、浴槽18内湯水温度を設定する設定湯温スイッ
チ25とを配している。
【0022】図2は、本発明の制御の内容を示すシ−ケ
ンス図である。自動湯張りスイッチ23をONすると自
動湯張り給湯がスタ−トし(S1)、水電磁弁10を開
とし、元電磁弁7を開とし比例弁8の開度を可変して給
湯用バ−ナ6を燃焼させ、給湯サ−ミスタ5により検出
される湯温が浴槽設定温度となるように給湯用バ−ナ6
を加熱させる(S2)。
【0023】ステップ3においては、水位センサ14に
より検出される水位が設定水位となったか否かを判定し
ており、浴槽内水位が設定水位となれば水電磁弁10を
閉とし、元電磁弁7を閉として給湯用バ−ナ6の燃焼を
停止させて自動湯張り給湯を停止させる(S4)。
【0024】ステップ4における自動湯張り給湯終了後
は水位センサ14を用いた人体入浴検出をスタ−トさせ
る(S5)。尚、人体入浴検出を行わせている間は水位
センサ14によって浴槽18内水位は常時検出されてコ
ントロ−ラ19に水位検出信号が送られている。
【0025】ステップ6においては、水位センサ14の
検出値Hが一定時間y秒以内に一定値h以上上昇したか
否かを判定しており、ステップ7においてはステップ6
における一定値h以上上昇がz秒(ただしz<yであ
る)継続しているか否かを判定している。ここでステッ
プ6は特許請求の範囲における第1判定ステップであ
り、ステップ7は特許請求の範囲における第2判定ステ
ップである。
【0026】ステップ6及びステップ7において浴槽水
位Hが一定時間y秒以内に一定値h以上上昇し、かつ該
一定値h以上上昇がz秒継続していれば、入浴検出手段
21は浴槽内に人が入浴したと判断する。
【0027】本発明においては、入浴検出手段21によ
り人の入浴を検知してもすぐに追焚きを行わせるのでは
なく、ステップ8に示す内容の動作を行わせる。ステッ
プ8においては、ステップ7における入浴検出後の時間
Tを測定しており、該時間Tが一定時間T0 以上となっ
たか否かを判定している。
【0028】ステップ8において一定時間T0 以上とな
れば、元電磁弁17を開として追焚用バ−ナ16を加熱
させ、ポンプ12をONとして浴槽湯水の追焚きを行い
(S9)、浴槽湯水温度が設定温度となったか否かを判
定し(S10)、設定温度となれば元電磁弁17を閉と
して追焚用バ−ナ16燃焼を停止させ、ポンプ12をO
FFとして追焚き加熱を終了させる(S11)。
【0029】ステップ11において追焚き加熱を終了す
るとステップ12へ進行し、ステップ12においてはス
テップ11における追焚き加熱終了後の時間Tを測定し
ており、該時間Tが一定時間T1 以上か否かを判定して
おり、一定時間T1 を経過すると再度ステップ6以下の
入浴検出を行わせる。尚、ステップ12における一定時
間T1 以内においては、浴槽湯水の追焚きは一切行われ
ないものとする。
【0030】図3は、図2における入浴検出をわかりや
すくする為に水位センサ14の検出値Hと時間Tとの関
係を示したものである。水位h0 とは、自動湯張り終了
時の水位であり、人が入浴していない時には水位h0
変化しない。t1 は人が入浴することにより水位が上昇
し始めた時刻であり、(t1 +y)は水位が上昇し始め
て時間yが経過した時刻であり、(t1 +y+z)は水
位が上昇し始めて時間yが経過した後更に時間zが経過
した時刻である。
【0031】本発明の人体入浴検出においては、図3に
おけるグラフ及びグラフ及びグラフに表されるよ
うに、水位センサ14により検出される水位が上昇を検
出し、一定時間yの間に水位が一定水位h以上上昇し、
一定時間y経過後も更に一定時間zの間において水位を
監視し、一定時間z(ただし、z<yである)の間にお
いて水位が(h0 +h)以上を継続すれば浴槽内に人が
入浴したものと判断するのである。
【0032】また、上記一定時間zは上記一定時間yよ
りも小としているが、これは浴槽水位上昇が一時的なも
のでないことを確認するものである。つまり、使用者が
自動湯張り後に入浴する際に、誤って風呂桶あるいは風
呂蓋を浴槽内に落とし拾い上げた場合などにおいては、
一時的に水位は大きく変化するが、風呂桶あるいは風呂
蓋をすぐに拾い上げた時点においては浴槽水位は元に戻
っており、上記一定時間zを一定時間yよりも小とする
ことにより水位上昇が一時的なものでないことが正確に
検出され、人体入浴検出の誤判定による無駄な追焚きを
防止し、人体入浴検出判定を更に正確ならしめるのであ
る。
【0033】
【発明の効果】本発明においては、人体入浴検出手段に
より人体入浴検出後一定時間T0 経過後に追焚きを行わ
せる構成としたので、使用者が浴槽内湯水温度に慣れて
から追焚き運転を行うので、使用者は不快感を伴わない
快適な追焚き入浴が楽しめる。
【0034】即ち、使用者が浴槽湯水温度に慣れる前
に、さらに加熱された高温水が体に当たることがないの
で、使用者に不快感は生じない。
【0035】更に、人体入浴検出手段による人体入浴検
出後の追焚手段による追焚き運転終了後一定時間T
内においては、追焚手段による追焚き運転を開始させな
ので、該一定時間Tの間に追焚用熱交換器内に滞留
する温水は冷却される。従って、一定時間T 経過後に
人体入浴検出手段による人体入浴検出後の追焚手段によ
る追焚き運転を再度行う時には高温水の吐出はなく、
適な追焚き入浴をいかなる場合にでも楽しめるという効
果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動風呂装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の制御の内容を示すシ−ケンス図であ
る。
【図3】浴槽内の水位と時間との関係を示す図である。
【図4】従来例における制御の内容を示すシ−ケンス図
である。
【符号の説明】
1 自動風呂装置 4 給湯用熱交換器 11 循環追焚回路 14 水位センサ(水位検出手段) 15 追焚用熱交換器 18 浴槽 19 コントロ−ラ(制御手段) 20 タイマ 21 人体入浴検出手段 23 自動湯張りスイッチ 24 設定水位スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 佐伯 卓治 兵庫県神戸市中央区明石町32番地株式会 社ノ−リツ内 (72)発明者 栗山 靖隆 兵庫県神戸市中央区明石町32番地株式会 社ノ−リツ内 (72)発明者 菅原 康城 兵庫県神戸市中央区明石町32番地株式会 社ノ−リツ内 (72)発明者 万代 啓一 兵庫県神戸市中央区明石町32番地株式会 社ノ−リツ内 (72)発明者 木村 和宏 兵庫県神戸市中央区明石町32番地株式会 社ノ−リツ内 (72)発明者 山本 伸幸 兵庫県神戸市中央区明石町32番地株式会 社ノ−リツ内 審査官 田澤 英昭 (56)参考文献 特開 昭63−153353(JP,A) 特開 平3−5662(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯用熱交換器と、浴槽内の湯を追焚
    きする追焚用熱交換器を含む循環追焚回路と、浴槽内水
    位を検出する水位検出手段と、浴槽内の湯水の温度を検
    出する温度検出手段とを備え、給湯用熱交換器により加
    熱された湯水を循環追焚回路を介して浴槽内に湯張りを
    行わせ、水位検出手段により検出される水位が設定水位
    に達すると自動湯張りを停止する自動湯張り手段と、自
    動湯張りした後は水位検出手段により浴槽内水位を監視
    し、ある時間yの間の水位変化が一定値h以上か否かを
    判定する第1判定ステップと、第1判定ステップの後の
    ある時間zの間の水位変化が上昇あるいは一定方向か否
    かを判定する第2判定ステップと、第1判定ステップの
    ある時間yの間の水位変化が一定値h以上でありかつ第
    2判定ステップのある時間zの間の水位変化が上昇ある
    いは一定方向であれば浴槽内に人が入ったと判定する人
    体入浴検出手段と、人体入浴検出手段が浴槽内に人が入
    ったと判定すると追焚用熱交換器により浴槽内の湯水を
    加熱し設定温度までの追焚きを行う追焚手段とを有した
    自動風呂装置において、前記人体入浴検出手段が浴槽内
    に人が入ったと判定してから一定時間T 経過後に前記
    追焚手段による追焚運転を開始するようにしたことを特
    徴とする自動風呂装置。
  2. 【請求項2】 人体入浴検出手段による人体入浴検出後
    追焚手段による追焚き運転終了後一定時間T以内に
    おいては、追焚手段による追焚き運転を開始させないこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の自動風呂
    装置。
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