JP3531487B2 - 給湯制御装置 - Google Patents

給湯制御装置

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JP3531487B2
JP3531487B2 JP24076698A JP24076698A JP3531487B2 JP 3531487 B2 JP3531487 B2 JP 3531487B2 JP 24076698 A JP24076698 A JP 24076698A JP 24076698 A JP24076698 A JP 24076698A JP 3531487 B2 JP3531487 B2 JP 3531487B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給湯制御装置に関す
る。特に、浴槽内に自動的に湯を落とし込むための給湯
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】浴槽内に湯を落とし込んで浴槽内のほぼ
所定水位まで自動的に湯を張ることができるようにした
給湯制御装置(自動風呂装置)が従来より用いられてい
る。このような給湯制御装置としては、種々の方式のも
のが知られているが、そのうちで一定量の湯を浴槽内に
落とし込み、落とし込んだ湯の温度とその湯を落とし込
む前後における浴槽内湯温から演算によって浴槽内の残
水量を求める熱量演算方式のものがある。
【0003】浴槽内の残水量をVA、その湯温をTAと
し、落とし込む湯の量をVB、その湯温をTBとし、浴
槽に湯を落とし込んだ後の浴槽内湯温をTCとすれば、
これらの間には、 TA・VA+TB・VB=TC・(VA+VB) の関係がある。従って、残水量VAは、 VA=(TC−TB)VB/(TA−TC) から演算によって求めることができる。
【0004】そして、残水量が求まれば、浴槽内の所定
水位まで湯を張るのに必要な不足水量を求め、不足水量
の湯を浴槽内に落とし込むようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】浴槽内に残っている湯
は通常冷めているから、このような熱量演算方式の給湯
制御装置において、少しの湯量で高い残水量検出精度を
得るためには、できるだけ高温の湯を落とし込むことが
望ましい。すなわち、水を落とし込んだのでは、落とし
込みの前後の温度変化が小さく、測定精度が得られない
ので、高温の湯を落とし込んでいる。
【0006】しかし、例えば60℃以上の高温の湯を浴
槽内に落とし込んでいる最中に他栓(台所の給湯栓な
ど)が開かれると、他栓からは当該温度の高温の湯が出
湯されることになり、他栓の使用者にやけどを負わせる
恐れがあり、危険であった。
【0007】本発明は上記従来例の欠点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、浴槽内に湯を
落とし込んで湯落とし込み前後の浴槽内温度から浴槽内
の残水量を求めるようにした給湯制御装置において、他
栓割り込み時における危険を防止することにある。
【0008】
【発明の開示】請求項1に記載の給湯制御装置は、浴槽
内の湯温を検知する第1の温度検知手段と、浴槽内に一
定水量の湯を落とし込むための給湯手段と、前記給湯手
段により浴槽内に落とし込まれる湯の温度を検知する第
2の温度検知手段とを備え、浴槽内に湯を落とし込む前
の浴槽内残水の湯温と、浴槽内に落とし込まれる湯の温
度と、浴槽内に湯を落とし込まれた後の浴槽内の湯の温
度とを検出して浴槽内の残水量を求めるようにした給湯
制御装置において、前記給湯手段から浴槽内に落とし込
まれる湯の加熱前温度を検出する第3の温度検知手段
と、第3の温度検知手段によって検出された水温と第1
の温度検知手段によって検出された浴槽内残水温度との
温度差、及び風呂設定可能最高温度と第1の温度検知手
段によって検出された浴槽内残水温度との温度差を比較
し、第3の温度検知手段によって検出された水温と第1
の温度検知手段によって検出された浴槽内残水温度との
温度差の方が大きい場合には、前記給湯手段から浴槽内
に非加熱の水を落とし込み、風呂設定可能最高温度と第
1の温度検知手段によって検出された浴槽内残水温度と
の温度差の方が大きい場合には、風呂設定可能最高温度
に近い温度の湯を前記給湯手段から浴槽内に落とし込む
ようにすることにより、浴槽内に落とし込まれる湯の温
度が風呂設定可能最高温度を超えないように制御するコ
ントローラとを備えたものである。ここで、風呂設定可
能最高温度とは、例えばリモートコントローラ等によっ
て設定可能な浴槽内湯温の設定温度のうち最大の設定
(可能)温度をさしている。
【0009】請求項1に記載の発明にあっては、残水量
検出のために浴槽内に落とし込む湯の温度が、風呂設定
可能最高温度(安全温度)を超えないようにしているの
で、浴槽内へ湯を落とし込んでいる最中にカラン等の他
栓が開かれても、他栓から危険なほど高温の湯が出湯さ
れて他栓の使用者にやけどを負わせたりする恐れがなく
なり、給湯制御装置の安全性を高めることができる。
【0010】
【0011】さらに、請求項1に記載の給湯制御装置で
は、浴槽内の湯温を測定し、請求項1の最大温度である
風呂設定可能最高温度と加熱前の水温をそれぞれ浴槽内
湯温(残水温度)と比較し、浴槽内湯温との差が大きい
ほうの湯(加熱後の湯)又は水(加熱前の水)を残水量
検出のために浴槽内に落とし込むようにしているので、
上記構成のもとで安全性を保ちながら残水量の演算精度
を高くすることができる。
【0012】
【0013】
【0014】請求項に記載の実施態様は、請求項1に
記載の給湯制御装置において、第1の温度検知手段によ
って検知された浴槽内残水の湯温と、前記給湯手段から
浴槽内に湯を落とし込んだ後の浴槽内の湯の温度との温
度差が所定値以下の場合には、浴槽内に不足水量の湯を
落とし込まないようにしたものである。
【0015】浴槽内残水の湯温と、浴槽内に湯を落とし
込んだ後の浴槽内の湯温との温度差が小さい場合として
は、落とし込んだ湯の温度と浴槽内の残水温度との温度
差が小さい場合が考えられる。この場合には、残水量を
求めても大きな誤差を含む恐れがある。あるいは、浴槽
内の残水量が多い場合も考えられる。これらのいずれの
場合も、演算した残水量から不足水量を求めて浴槽に落
とし込むと、浴槽から湯があふれる恐れがある。そこ
で、この実施態様では、このような場合には浴槽内に不
足水量の湯を落とし込まないようにし、浴槽から湯が溢
れないようにしている。
【0016】請求項に記載の実施態様は、請求項1に
記載した給湯制御装置において、浴槽内の水量を求めて
不足水量よりも少ない湯を浴槽内に落とし込む動作を複
数回繰り返すようにしたものである。
【0017】浴槽内の残水量を求めて不足水量の湯を浴
槽に一気に落とし込んだ場合、浴槽の形状や演算誤差等
によって浴槽から湯が溢れることがある。そこで、この
実施形態では、浴槽内の水量を求めて不足水量よりも少
ない湯を落とし込むことにより、不足水量の湯を何回か
に分けて落とし込むようにしている。この結果、不足水
量への到達精度を高くし、浴槽から湯が溢れるのを防止
することができる。
【0018】請求項に記載の実施態様は、請求項1に
記載した給湯制御装置において、周囲温度を検出する第
4の温度検知手段を備え、当該第4の温度検知手段によ
る検出値で浴槽内残水量を補正するようにしたものであ
る。
【0019】熱量演算方式の給湯制御装置では、配管等
からの放熱によって残水量の計測精度が影響を受ける。
特に、冬期では、配管等からの放熱が大きくなり、残水
量の演算精度が低下する恐れがある。そこで、この実施
形態では、周囲温度を計測し、周囲温度に応じて浴槽内
残水量を補正することにより、浴槽内残水量の演算精度
を向上させるようにしている。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明
の一実施形態による給湯制御装置を示す概略構成図であ
る。浴槽1のバスアダプター2には、風呂往き管3aと
風呂戻り管3bとからなる浴水循環回路4が接続されて
おり、風呂往き管3aと風呂戻り管3bの間には浴水加
熱用の熱交換器5が設けられている。また、風呂戻り管
3bには、風呂循環ポンプ6、水流スイッチ7、循環路
温度センサ8が設けられている。よって、風呂循環ポン
プ6を駆動することにより、浴槽1内の湯を浴水循環回
路4内で循環させることができる。
【0021】市水等から水を給水する給水管9は第1の
給水管10と第2の給水管11に分岐し、第1の給水管
10は入水温度センサ32を経て給湯器12に接続さ
れ、第2の給水管11は温水タンク13に接続されてい
る。給湯器12は、熱交換器14を通過する水をバーナ
ー15によって加熱するものであって、給湯器12の出
湯側に設けられた出湯管16と第1の給水管10の間に
は、給湯器12をバイパスするようにしてバイパス管1
7が設けられ、バイパス管17にはバイパス流量調整弁
18が設けられている。また、出湯管16は風呂戻り管
3bに接続されており、出湯管16には水量調整弁1
9、出湯温度センサ20、流量センサ21、落とし込み
開閉弁22及び逆止弁23が設けられている。よって、
落とし込み開閉弁22を開くと、給湯器12で加熱され
た湯が風呂往き管3a及び風呂戻り管3bから両搬送で
浴槽1内に落とし込まれる。
【0022】温水タンク13には、給湯器31を備えた
追焚き循環回路24が接続されており、追焚き循環回路
24に設けられた開閉弁25を開いて循環ポンプ26を
運転すると、温水タンク13内の水が追焚き循環回路2
4内を循環させられ、給湯器31内の熱交換器27でバ
ーナー28によって加熱される。よって、浴水循環回路
4の風呂循環ポンプ6を運転すると共に、この追焚き循
環回路24の循環ポンプ26を運転すると、浴水循環回
路4を流れる浴水と追焚き循環回路24を流れる湯とが
熱交換器5によって熱交換し、浴槽1内の浴水が追焚き
される。
【0023】コントローラ29は、循環路温度センサ
8、流量センサ21、出湯温度センサ20等の各種セン
サから測定値を受け取り、風呂循環ポンプ6や循環ポン
プ26、給湯器12、31などを運転制御するとともに
残水量などの演算処理を実行することにより、給湯制御
装置を制御する。なお、30は周囲温度(外気温度)を
検出するための周囲温度センサであって、周囲温度セン
サ30によって検知されている外気温度情報もコントロ
ーラ29へ送られている。
【0024】上記給湯制御装置が、自動運転開始時に浴
槽1の設定水位まで自動的に湯張り運転する動作を図2
及び図3のフロー図により説明する。まず、リモートコ
ントローラに設けられた自動運転スイッチが操作されて
オンになると(S1)、落とし込み開閉弁22が開かれ
て風呂往き管3a及び風呂戻り管3bから両搬送で一定
量V1の水又は湯を浴槽1内に落とし込む(S2)。こ
のときの落とし込み量は流量センサによって監視され、
一定量V1に達すると落とし込み開閉弁22が閉じられ
る。一定量V1の水又は湯が落とし込まれると、風呂循
環ポンプ6が運転開始して浴槽1内の浴水を浴水循環回
路4内に循環させ(S3)、浴水循環回路4内のエアパ
ージを行なう。ついで、風呂循環ポンプ6を運転させな
がら、水流スイッチ7のオン、オフを検知する(S
4)。この水流スイッチ7は、浴槽1内にバスアダプタ
ー2のレベル以上の残水が存在し、浴水循環回路4内を
浴水が循環するとオンになり、浴槽1内が空かバスアダ
プターレベル以下の残水しかなく浴水循環回路4内を浴
水が循環しないとオフになるものである。
【0025】ここで、浴槽1内の残水レベルがバスアダ
プターレベルよりも低くて水流スイッチ7がオフになっ
た場合には、風呂循環ポンプ6を停止させ(S5)、落
とし込み開閉弁22を開いて一定量V2の湯を風呂往き
管3a及び風呂戻り管3bから両搬送で浴槽1内に落と
し込み(S6)、再度風呂循環ポンプ6を運転して(S
7)、水流スイッチ7のオン、オフを見る(S8)。こ
うして、水流スイッチ7がオンになるまで、ステップS
5〜S8に従って繰り返し一定量V2の湯を浴槽1に落
とし込む。
【0026】こうして水流スイッチ7がオンになると、
浴槽1内の湯面がバスアダプターレベルよりも上まで上
昇し、浴水が浴水循環回路4内を循環していると判断で
きるので、循環路温度センサ8によって浴水循環回路4
内を循環する浴水の湯温(残水温度)T1を検出する
(S9)。ついで、風呂循環ポンプ6を停止させ(S1
0)、落とし込み開閉弁22を開いて給湯器12で加熱
された一定量V3の湯を風呂往き管3a及び風呂戻り管
3bから両搬送で浴槽1内に落とし込む(S11)。こ
のとき、出湯温度センサ20又は循環路温度センサ8に
より、落とし込まれる湯の温度T2を検出しておく。
【0027】コントローラ29は、出湯温度センサ20
又は循環路温度センサ8によって給湯器12からの出湯
温度を監視しており、残水量演算のための湯の落とし込
み動作時には出湯温度が風呂設定可能最高温度を超えな
いように給湯器12を制御している。従って、残水量演
算のための湯の落とし込み動作を行なっている時に台所
や洗面所に設置されているカラン等の他栓が開かれても
高温の湯が不測に出湯されることがなく、他栓の使用者
に火傷を負わせたりする危険がない。なお、風呂設定可
能最高温度とは、浴室などに設置されているリモートコ
ントローラ29において、浴槽1内の湯の焚き上がり温
度などを設定するスイッチやダイアル等を操作して設定
できる設定湯温の最高温度であって、例えば48℃程度
である。
【0028】風呂循環ポンプ6を運転開始し(S1
2)、風呂循環ポンプ6を一定時間運転させた後(S1
3)、再び循環路温度センサ8によって浴水循環回路4
内を循環する浴水の湯温T3を検出し(S14)、風呂
循環ポンプ6を停止させる(S15)。
【0029】こうして残水量を検出するために落とし込
まれた一定量V3の湯の温度T2、この湯を落とし込む
前後における浴槽1内の湯温T1、T3が計測される
と、コントローラ29は、次の(1)式から浴槽1内の
残水量Vxを演算する。但し、NはステップS5〜S8
の繰り返し回数である。 Vx=(T3−T2)V3/(T1−T3)−NV2 …(1) あるいは、次の(2)式から現在水量Vyを求める。 Vy=(T3−T2)V3/(T1−T3) …(2)
【0030】浴槽1内の設定水位まで湯を入れたときの
湯量をVtとすると、コントローラ29は、設定水位ま
で湯を張るための不足水量Vzを次の(3)式から演算
する(S16)。 Vz=Vt−[(T3−T2)V3/(T1−T3)] …(3)
【0031】不足水量Vzの演算が終わると、コントロ
ーラ29は不足水量の湯を追加給湯することが可能か否
か調べる(S17)。追加給湯が可能か否かの判断は、
ステップS9で測定した浴槽1内の残水の湯温T1と、
ステップS14で測定した浴槽1内の湯の温度T3との
温度差|T3−T1|を演算し、これを所定値δと比較
することにより行なう。すなわち、 |T1−T3|≧δ …(4) であれば、追加給湯可能と判断し、落とし込み開閉弁2
2を開いて(3)式で演算された不足水量Vzの湯を浴
槽1内に落とし込み(S18)、風呂循環ポンプ6を運
転して浴槽1内の湯を設定温度まで追焚きし(S1
9)、設定温度まで焚き上がるとブザーを鳴らして知ら
せる(S20)。
【0032】これに対し、 |T1−T3|<δ …(5) であれば、追加給湯不可と判断し、演算した不足水量の
湯を浴槽1内に落とし込むことなく、ただちに風呂循環
ポンプ6を運転して浴槽1内の湯を設定温度まで追焚き
し(S19)、設定温度まで焚き上がるとブザーを鳴ら
して知らせる(S20)。
【0033】浴槽1内の残水の湯温T1と、浴槽1内に
湯を落とし込んだ後の浴槽1内の湯温T3との温度差|
T3−T1|が小さい状況としては、落とし込んだ湯の
温度T2と浴槽1内の残水温度T1との温度差が小さい
場合がある。この場合には、演算により求めた残水量V
xの誤差が大きいと考えられる。あるいは、浴槽1内の
残水量が多い場合も考えられる。いずれにしろ、これら
の場合には演算した残水量から不足水量を求めて浴槽1
に落とし込むと、浴槽1から湯があふれる恐れがある。
そこで、温度差|T3−T1|が小さくて(5)式を満
たす場合には、浴槽1内に不足水量の湯を落とし込まな
いようにし、浴槽1から湯が溢れないようにしている。
【0034】ステップS4に戻って、浴槽1内にバスア
ダプターレベル以上の残水があって水流スイッチ7がオ
ンになった場合には、ただちに残水量の計測動作に入
る。すなわち、循環路温度センサ8によって浴水循環回
路4内を循環する浴水の湯温(残水温度)T4を検出す
る(S21)。ついで、風呂循環ポンプ6を停止させ
(S22)、落とし込み開閉弁22を開いて給湯器12
で加熱された一定量V5の湯を風呂往き管3a及び風呂
戻り管3bから両搬送で浴槽1内に落とし込む(S2
3)。このとき、出湯温度センサ20又は循環路温度セ
ンサ8により、落とし込まれる湯の温度T5を検出して
おく。この場合にも、コントローラ29は、出湯温度セ
ンサ20又は循環路温度センサ8によって給湯器12か
らの出湯温度を監視しており、残水量演算のための湯の
落とし込み動作時には出湯温度が風呂設定可能最高温度
を超えないように給湯器12を制御し、他栓割り込み時
の危険を防止している。
【0035】風呂循環ポンプ6を運転開始し(S2
4)、風呂循環ポンプ6を一定時間運転させた後(S2
5)、再び循環路温度センサ8によって浴水循環回路4
内を循環する浴水の湯温T6を検出し(S26)、風呂
循環ポンプ6を停止させる(S27)。
【0036】こうして残水量を検出するために落とし込
まれた一定量V5の湯の温度T5、この湯を落とし込む
前後における浴槽1内の湯温T4、T6が計測される
と、コントローラ29は、次の(6)式から浴槽1内の
残水量Vxを演算する(S28)。 Vx=(T6−T5)V5/(T4−T6) …(6)
【0037】浴槽1内の設定水位まで湯を入れたときの
湯量をVtとすると、コントローラ29は、設定水位ま
で湯を張るための不足水量Vzを次の(7)式から演算
する。 Vz=Vt−[(T6−T5)V5/(T4−T6)] …(7)
【0038】不足水量Vzの演算が終わると、コントロ
ーラ29は不足水量の湯を追加給湯することが可能か否
か調べる(S29)。追加給湯が可能か否かの判断は、
ステップS23で測定した浴槽1内残水の湯温T4と、
ステップS26で測定した浴槽1内の湯の温度T6との
温度差|T6−T4|を演算し、これを所定値δと比較
することにより行なう。すなわち、 |T4−T6|≧δ …(8) であれば、追加給湯可能と判断し、落とし込み開閉弁2
2を開いて(7)式で演算された不足水量Vzの湯を浴
槽1内に落とし込み(S30)、風呂循環ポンプ6を運
転して浴槽1内の湯を設定温度まで追焚きし(S3
1)、設定温度まで焚き上がるとブザーを鳴らして知ら
せる(S32)。
【0039】これに対し、 |T4−T6|<δ …(9) であれば、追加給湯不可と判断して浴槽1から湯が溢れ
るのを回避し、浴槽1内に演算した不足水量の湯を落と
し込むことなく、ただちに風呂循環ポンプ6を運転して
浴槽1内の湯を設定温度まで追焚きし(S31)、設定
温度まで焚き上がるとブザーを鳴らして知らせる(S3
2)。
【0040】(第2の実施形態) 次に、本発明の別な実施形態による給湯制御装置を説明
する。この給湯制御装置の構造は図1に示したものと同
じであるから、説明は省略する(以下の、各実施形態に
ついても同様)。本実施形態における給湯時の動作も図
2に示したのと同様なフロー図で表わされるが、本実施
形態は、図2のフロー図のステップS11及びS23に
おいて残水量検出のための湯を落とし込む際の処理に特
徴がある。第1の実施形態では、単に風呂設定可能最高
温度以下の湯を落とし込むだけであったが、この実施形
態では、ステップS9又はS21で測定した浴槽1内の
湯の温度に応じて落とし込む湯の温度を異ならせてい
る。すなわち、図4は図2のステップS11を詳細に示
すフロー図であって、ステップ9で測定した湯温T1と
入水温度センサ32により検出された水温Tcの差|T
1−Tc|と、ステップ9で測定した湯温と風呂設定可
能最高温度Tmaxとの差|T1−Tmax|の大小を比較し
(S6a)、|T1−Tc|の方が大きい場合、つまり
浴槽1の湯と水との温度差の方が大きい場合には水を落
とし込み(S6b)、逆に|T1−Tmax|の方が大き
い場合、つまり浴槽1の湯と風呂設定可能最高温度との
温度差の方が大きい場合には風呂設定可能最高温度Tma
xの湯を落とし込むようにしている(S6c)。
【0041】このように浴槽1内の湯温に応じて水また
は風呂設定可能最高温度(安全な湯温でできるだけ高い
温度)を落とし込むようにしているので、この実施形態
では、他栓割り込み時の安全性に考慮しながらできるだ
け落とし込む湯と浴槽1内の湯の温度差を大きくするこ
とができ、浴槽1内の残水量の測定精度を高くすること
ができる。
【0042】また、図示しないが、図2のステップ23
でも、ステップ21で測定した湯温T4と入水温度セン
サ32により検出された水温Tcの差|T4−Tc|
と、ステップ21で測定した湯温と風呂設定可能最高温
度Tmaxとの差|T4−Tmax|の大小を比較し、|T4
−Tc|の方が大きい場合、つまり浴槽1の湯と水との
温度差の方が大きい場合には水を落とし込み(S6
b)、逆に|T4−Tmax|の方が大きい場合、つまり
浴槽1の湯と風呂設定可能最高温度との温度差の方が大
きい場合には風呂設定可能最高温度Tmaxの湯を落とし
込むようにし(S6c)、浴槽1内の残水量の測定精度
を向上させることができる。
【0043】
【0044】
【0045】(第の実施形態) 図は本発明のさらに別な実施形態による給湯制御装置
による給湯方法を説明する図である。この実施形態にあ
っては、第1の実施形態の場合と同様にして(ステップ
S9〜S16)設定水位まで湯を張るための不足水量V
zを求めた後、この実施形態では、不足水量Vzよりも
少ない一定割合ε(例えば、90%)の湯を浴槽1に落
とし込む(S43)。そして、このステップS9〜S1
6及びステップS42、S43を繰り返し、不足水量が
一定量以下になって追加注湯が不要であると判断すると
(S42)、設定温度まで追焚きして(S19)ブザー
を鳴らす(S20)。
【0046】フロー図は省略するが、第1の実施形態の
ステップS21以降の処理においても、同様にして演算
した不足水量よりも少ない湯を落とし込むことにより、
不足水量を繰り返し求めて設定水位まで漸近的に湯を落
とし込むようにする。
【0047】このようにして設定水位まで漸近的に湯を
落とし込むようにすれば、深さ方向における浴槽1形状
の変化や残水量の演算誤差によって浴槽1から湯が溢れ
るのを防止することができる。
【0048】(第の実施形態) 次に、本発明のさらに別な実施形態による給湯制御装置
を説明する。この実施形態は、周囲温度センサ32によ
って検出した周囲温度(外気温度)Tsによって残水量
を求める演算式を補正するようにしたものである。すな
わち、この実施形態では、図2のステップS9〜S14
で、残水量を検出するために落とし込まれた一定量V3
の湯の温度T2、この湯を落とし込む前後における浴槽
1内の湯温T1、T3が計測されると、コントローラ2
9は、次式から浴槽1内の残水量Vxを演算する。これ
は前記(1)式に周囲温度補正を施したものである。 Vx=(T2−β−T3)V3/(T3−T1+α)−NV2
【0049】ここで、αは浴槽1内の湯温T1の補正項
であって、浴槽1内温度T1を測定してから再度浴槽1
内温度T3を測定するまでの間の放熱を考慮したもので
ある。βは落とし込む湯の温度T2の補正項であって、
配管途中における放熱を考慮したものである。ここで、
補正項α、βは、予め周囲温度の関数としてテーブル形
式でコントローラ29内に書込まれている。
【0050】詳細は省略するが、図2のステップS21
〜S26でも、同様にして周囲温度に応じて周囲温度補
正することができる。すなわち、前記(6)式は、 Vx=(T5−β−T6)V5/(T6−T4+α) と補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による給湯制御装置の構成
を示す図である。
【図2】同上の給湯制御装置における残水量演算のため
のアルゴリズムを示すフロー図である。
【図3】図2のフロー図の続図である。
【図4】本発明の別な実施形態における給湯動作を説明
する部分フロー図である。
【図5】 本発明のさらに別な実施形態における給湯動作
を説明する部分フロー図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 秀樹 兵庫県神戸市中央区江戸町93番地 株式 会社 ノーリツ内 (56)参考文献 特開 平9−42769(JP,A) 特開 平9−89377(JP,A) 特開 平8−327141(JP,A) 特開 平7−103573(JP,A) 特開 平5−215404(JP,A) 実開 平3−10155(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 1/00 602

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽内の湯温を検知する第1の温度検知
    手段と、浴槽内に一定水量の湯を落とし込むための給湯
    手段と、前記給湯手段により浴槽内に落とし込まれる湯
    の温度を検知する第2の温度検知手段とを備え、浴槽内
    に湯を落とし込む前の浴槽内残水の湯温と、浴槽内に落
    とし込まれる湯の温度と、浴槽内に湯を落とし込まれた
    後の浴槽内の湯の温度とを検出して浴槽内の残水量を求
    めるようにした給湯制御装置において、前記給湯手段から浴槽内に落とし込まれる湯の加熱前温
    度を検出する第3の温度検知手段と、 第3の温度検知手段によって検出された水温と第1の温
    度検知手段によって検出された浴槽内残水温度との温度
    差、及び風呂設定可能最高温度と第1の温度検知手段に
    よって検出された浴槽内残水温度との温度差を比較し、
    第3の温度検知手段によって検出された水温と第1の温
    度検知手段によって検出された浴槽内残水温度との温度
    差の方が大きい場合には、前記給湯手段から浴槽内に非
    加熱の水を落とし込み、風呂設定可能最高温度と第1の
    温度検知手段によって検出された浴槽内残水温度との温
    度差の方が大きい場合には、風呂設定可能最高温度に近
    い温度の湯を前記給湯手段から浴槽内に落とし込むよう
    にすることにより、 浴槽内に落とし込まれる湯の温度が
    風呂設定可能最高温度を超えないように制御するコント
    ローラとを備えていることを特徴とする給湯制御装置。
  2. 【請求項2】 第1の温度検知手段によって検知された
    浴槽内残水の湯温と、前記給湯手段から浴槽内に湯を落
    とし込んだ後の浴槽内の湯の温度との温度差が所定値以
    下の場合には、浴槽内に不足水量の湯を落とし込まない
    ようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の給湯制
    御装置。
  3. 【請求項3】 浴槽内の水量を求めて不足水量よりも少
    ない湯を浴槽内に落とし込む動作を複数回繰り返すこと
    を特徴とする、請求項1に記載の給湯制御装置。
  4. 【請求項4】 周囲温度を検出する第4の温度検知手段
    を備え、当該第4の温度検知手段による検出値で浴槽内
    残水量を補正するようにした、請求項1に記載の給湯制
    御装置。
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