JP3687078B2 - 給湯器付風呂釜 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯器には入水サーミスタや出湯サーミスタ、風呂釜には風呂サーミスタ、等の湯温検出器を具備した給湯器付風呂釜に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、この種の給湯器付風呂釜の構成図である。この給湯器付風呂釜の給湯器1には、入水温度を検出する入水サーミスタ15、給湯熱交換器12で加熱され、バイパス路18で水と混合された出湯温度を検出する出湯サーミスタ17が備えられている。また、風呂釜3には、循環ポンプ35を運転し、浴槽4に蓄えられた湯水の温度を検出する風呂サーミスタ36が備えられている。そして、これらのサーミスタ15、17、36の温度情報などを参照して、使用者の希望する設定温度の出湯が得られるように、あるいは、使用者の希望する設定温度の浴槽湯温になるように、制御部39によって給湯用バーナ11あるいは風呂用バーナ31による加熱をしている。
【0003】
ところが、各サーミスタにおいて、内部短絡とか断線などの異常を来していた場合では、サーミスタからは通常時とは明らかに区別される検出出力状態となるから制御部39ではその異常を比較的容易に検出することができる。しかし、そのような異常とは異なって例えば破損などで内部に水が侵入してその特性劣化を来して検出値が固定化している程度の場合では、通常時とは殆ど区別されない状態であり、その特性劣化による検出値の固定化の検出が困難であるために、制御部39ではサーミスタを正常であるとして給湯用バーナ11や風呂用バーナ31の燃焼制御をしてしまうことになる。
【0004】
もし、入水サーミスタ15が、実際の入水温度より低く固定化されていると、設定温度の湯を出湯するために、入水サーミスタ15が正常な場合よりも給湯用バーナ11の燃焼量を多くし、結果として設定温度よりも高い湯を出湯してしまう。また、入水サーミスタ15が実際の入水温度より高く固定化されていると、逆に、設定温度より低い湯を出湯してしまうことになる。
そして、出湯サーミスタ17が、設定温度より低く固定化されていると、設定温度の湯を出湯していても、制御部39は給湯用バーナ11の加熱量が少ないと判断し、加熱量を増して、結果として設定温度よりも高い出湯温度となる。また、出湯サーミスタ17が、設定温度より高く固定化されていると、給湯用バーナ11が加熱を開始しようとしても制御部39はすでに出湯温度が設定温度を越えていると判断するため、給湯用バーナ11による加熱をとり止め、入水温のまま出湯することとなる。
また、固定化した風呂サーミスタ36の検出温度が、設定された浴槽湯温と比較して低い場合は、実際の浴槽湯温が設定温度に達しているにもかかわらず、風呂用バーナ31の燃焼を継続し、高い場合は、実際の浴槽湯温が設定温度に達していないにもかかわらず、風呂用バーナ31の燃焼を開始しないこととなる。
【0005】
そこで、従来の給湯器付風呂釜では、設定された温度での出湯および追い焚きが確実にできるようにするため、次のように「ぬるく」注水時にサーミスタ相互の検出温度を比較して、各サーミスタの固定化を検出することが考えられている。
つまり、入浴者が浴槽湯の温度が熱いと感じると、図示しないリモコン等を操作して、「ぬるく」する指示を制御部39に与えると、給湯用バーナ11を点火せずに注湯電磁弁22を開いて、水が給湯器1、落とし込み回路2、風呂釜3を経由して浴槽4に流れ、「ぬるく」注水を開始する。すると、入水サーミスタ15、出湯サーミスタ17、および風呂サーミスタ36は同じ対象の水温を検出するはずなので、各々の検出温度をQTC, QTH, FTH とすると、次式の関係により、サーミスタの異常有無を検出できる。
|QTC −QTH |≦a (1)
|QTH −FTH |≦b (2)
|FTH −QTC |≦c (3)
ここで、a,b,cは定数であり、各サーミスタ15、17、36の誤差を考慮して決定され、例えばa=b=c=7℃である。そして、入水サーミスタ15と出湯サーミスタ17が正常か否かを判定するときは、式(1)を採用し、出湯サーミスタ17と風呂サーミスタ36が正常か否かを判定するときは式(2)を採用し、風呂サーミスタ36と入水サーミスタ15が正常か否かを判定するときは式(3)を採用して、各式を満足していれば、比較された2つのサーミスタは正常と判定できる。
このように、「ぬるく」注水時にサーミスタの異常判定も合わせて行うのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、「ぬるく」注水時は、循環ポンプ35を運転するのが、一般的である。それは、循環ポンプ35の運転により、浴槽4内の湯を充分攪拌し、浴槽湯全体を「ぬるく」した方が、循環ポンプ35を運転せず、浴槽4の循環口41付近だけが水になるよりも入浴感が良くなるからである。
すると、風呂サーミスタ36と入水サーミスタ15、あるいは、風呂サーミスタ36と出湯サーミスタ17が正常か否かを判定するために、「ぬるく」注水を行うと、循環ポンプ35が運転を開始するため、風呂サーミスタ36が検出する温度は、他のサーミスタが検出する水温とは異なる。つまり、風呂サーミスタ36が検出する温度は、「ぬるく」注水の水温ではなく、浴槽4に蓄えられた湯水に「ぬるく」注水を混合した温度となるのである。
【0007】
このように「ぬるく」注水時を利用して、各サーミスタ15,17,36の異常判定を行うことが考えられているが、風呂サーミスタ36を対象にした判定は信頼できないという問題を有していた。
そこで本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、信頼できるサーミスタ異常判定ができるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、給湯器からの湯水を、落とし込み回路、
風呂釜を経由して浴槽に落とし込むことができるようにした給湯器付風呂釜であって、入水温度を検出する入水サーミスタと、給湯熱交換器で加熱された湯とバイパス路からの水とを混合した後の出湯湯温を検出する出湯サーミスタと、前記風呂釜の循環路には風呂サーミスタと循環ポンプとを備えたものにおいて、浴槽湯温をぬるくする指示を制御部に与えたとき、給湯用バーナを点火せずに注湯電磁弁を開き水を落とし込み、前記落とし込み回路の温度が水温で均一化されたのち、前記各サーミスタの検出温度を比較し相互の温度差が一定値以内であれば正常、そうでなければ異常と判断し、この異常検出を行う時には、前記循環ポンプの運転はしないことを第1の特徴としている。
また、給湯器で水を加熱し、落とし込み回路、風呂釜を経由して、目標とする温度及び量の湯を浴槽に落とし込むことができるようにした給湯器付風呂釜であって、入水温度を検出する入水サーミスタと、給湯熱交換器で加熱された湯とバイパス路からの水とを混合した後の出湯湯温を検出する出湯サーミスタと、前記風呂釜の循環路には風呂サーミスタと循環ポンプとを備えたものにおいて、自動湯張りを開始する指示を制御部に与えたとき、循環ポンプを停止したままで注湯電磁弁を開き水を落とし込み、前記落とし込み回路の温度が水温で均一化されたのち、前記各サーミスタの検出温度を比較し相互の温度差が一定値以内であれば正常、そうでなければ異常と判断し、この異常検出を行う時には、前記給湯器における加熱を中止して水を落とし込むことを第2の特徴としている。さらに、
給湯器からの湯の温度を目標とする温度より高くすることで、加熱を中止し水を落とし込むことによる湯温低下分を相殺し、目標とする温度及び量の落とし込みを完了できるようにしたことを第3の特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態を示す給湯器付風呂釜の構成図、図2は、「ぬるく」注水時のサーミスタ異常検出方法を示すフローチャート、図3は、自動湯張り時のサーミスタ異常検出方法を示すフローチャート、図4は、本発明の他の実施の形態を示す給湯器付風呂釜の構成図である。
【0010】
まず、図1において、1は給湯器、2は落とし込み回路、3は風呂釜、4は浴槽である。
給湯器1は、入水路10からの水を給湯用バーナ11を用いて給湯熱交換器12で加熱し、出湯路13を通過して出湯するものである。ここで、14は給湯熱交換器12を通る入水量を検出する給湯水量センサ、15は入水温度を検出する入水サーミスタ、16は給湯熱交換器12での加熱後の湯温を検出する給湯缶体サーミスタ、17は給湯熱交換器12で加熱された湯と、バイパス路18からの水とを混合した後の出湯湯温を検出する出湯サーミスタ、19は出湯量を調整する水量サーボである。
【0011】
また、落とし込み回路2は、給湯器1からの湯水を風呂釜3や浴槽4に落とし込むときの通路であり、落とし込み回路2には、上水回路である給湯器1と雑水回路である風呂釜3を縁切りするバキュームブレーカ21、落とし込みを開始または終了させる注湯電磁弁22、落とし込み水量を検出する注湯水量センサ23、風呂釜3からの逆流を防止する逆止弁24が備えられ、落とし込み路25が風呂釜3に接続されている。
そして、風呂釜3は浴槽4の湯水を風呂用バーナ31を用いて風呂用熱交換器32で加熱するものであり、浴槽水位を検出する圧力センサ33、風呂用バーナ31の残火を検出する残火安全装置34を具備している。さらに風呂釜3は、浴槽4の循環口41と接続する循環路37を有し、循環路37には浴槽4内の湯水を強制的に循環させる循環ポンプ35、浴槽4内の湯水の温度を検出する風呂サーミスタ36も備えている。
なお、39は各センサや、図示しないリモコンからの情報にもとづき、各バーナの燃焼などを制御する制御部である。
【0012】
次に、図2のフローチャートも用いて、「ぬるく」注水時のサーミスタ異常検出方法を説明する。
まず、入浴者が浴槽4の湯が熱いと感じ、浴槽湯温を低くしたいときは、図示しないリモコン等により、「ぬるく」する指示を制御部39に与えると(ステップ1)、給湯用バーナ11を点火せずに注湯電磁弁22を開いて、水が給湯器1、落とし込み回路2、風呂釜3の循環路37を経由して、浴槽41に流れ、落とし込みを開始する(ステップ2)。落とし込み開始後、一定時間あるいは一定量落とし込むのを待つ(ステップ3)。この一定時間あるいは一定量とは、それだけの水が流れると、給湯器1から浴槽4までの落とし込み経路の温度が、水温で均一化される注水時間または注水量であり、本実施形態では一定量を採用し、5リットルとしている。また、この落とし込み中は、循環ポンプ35は運転しないことを条件としている。これは、循環ポンプ35を運転すると、浴槽4内の湯が循環路37に入り込み、給湯器1から浴槽4までの落とし込み経路の温度が全て水温で均一化されず、次に説明するサーミスタの異常検出に支障をきたすためである。
【0013】
水の落とし込みを開始して一定時間あるいは一定量に達すると、入水サーミスタ15、出湯サーミスタ17、風呂サーミスタ36の各サーミスタの検出温度の比較を行う(ステップ4)。
続いて、サーミスタが正常か否かを判定する(ステップ5)のであるが、この時点ではすでに給湯器1から浴槽4までの落とし込み経路の温度は水温で均一化されているので、各サーミスタ15、17、36は同じ水温を検出するはずである。従ってサーミスタの誤差を考慮すれば、各サーミスタ15、17、36相互の温度差がすべて一定値以内であれば正常、そうでなければ異常と判断できる。
即ち、入水サーミスタ15の検出温度をQTC 、出湯サーミスタ17の検出温度をQTH 、風呂サーミスタ36の検出温度をFTH として、前述の式(1)(2)(3)による比較を行う。
ここでa,b,cは定数であり、各サーミスタ15,17,36の誤差を考慮して決定され、本実施形態ではa=b=c=7℃としている。そして、式(1)(2)(3)全てを満足すれば、各サーミスタ15,17,36は正常であり、式(1)(2)(3)のいずれか1つでも満足しなければ、各サーミスタ15,17,36のいずれか、あるいは全てが異常と判断される。
【0014】
ステップ5でサーミスタが異常と判断されると、注湯電磁弁22を閉じて水の落とし込みを中止し(ステップ6)、図示しないリモコン等に異常表示を行って(ステップ7)、「ぬるく」注水を終了する(ステップ12)。
一方、ステップ5で各サーミスタ15,17,36が正常と判断されると、循環ポンプ35の運転を開始する(ステップ8)。ここで、循環ポンプ35を運転するのは、浴槽4内の湯全体を攪拌してぬるくするためと、落とし込まれる水が、循環路37の浴槽湯と混合して、若干温度の上昇した水が循環路37から浴槽4に噴出するようにして、落とし込まれる水がそのまま入浴者に当たり、入浴者が冷たすぎると驚くことを防止するためである。なお、ステップ3で循環ポンプ35を運転しないのは、ステップ5のサーミスタが正常か否かを正確に判定するためであるのは、前述のとおりだか、この時点では、浴槽4に流れ込む「ぬるく」のための水量は少なく、入浴者の入浴感への悪影響はごくわずかであることに基づく。
ステップ8で循環ポンプ35の運転を開始した後、注水量の合計が所定量(例えば10リットル)になれば(ステップ9)、注湯電磁弁22を閉じて水の落とし込みを終了し(ステップ10)、循環ポンプ35の運転を終了して(ステップ11)、「ぬるく」注水を終了する(ステップ12)。
このように、「ぬるく」注水時に各サーミスタ15,17,36が正常か否かを正確に確認できるので、別途サーミスタ異常を検出するシーケンスが不要となる。
【0015】
なお、以上のサーミスタ異常検出は、入水サーミスタ15、出湯サーミスタ17、風呂サーミスタ36の3つのサーミスタが正常か否かを式(1)(2)(3)を用いて判定したが、いずれか2つのサーミスタの異常検出を行いたいときは、それらのサーミスタの検出値の含まれた式を選んで比較すればよい。例えば、出湯サーミスタ17と風呂サーミスタ36の異常検出を行う場合は、式(2)で判定すればよい。しかし、式(2)のみで判定すると、万が一両方のサーミスタが、ほぼ同じ温度で固定化していると、両方のサーミスタが異常であるにもかかわらず、正常と判定することがある。よって、本実施形態のように、3つのサーミスタ相互の検出値を比較するようにした方が望ましい。
【0016】
また、上記実施形態における「ぬるく」注水の注水量は一定量としたが変数としてもよく、例えば、浴槽の実際の湯温と湯量に入水温度を参照して、ある温度だけ(例えば1℃)下げることのできる落とし込み水量を演算し、その演算結果をもとに「ぬるく」注水の注水量を決定するようにしてもよい。そして、落とし込み水量の演算を簡便にするため、浴槽の湯温と湯量を図示しないリモコンの設定値を用いるようにしてもよい。
【0017】
以上が「ぬるく」注水時のサーミスタ異常の判定方法だが、「ぬるく」注水は風呂使用のたびに常に実行されるものではない。以下は、自動湯張り時に「ぬるく」注水時のサーミスタ異常の判定方法を流用したものであり、これであれば定期的にサーミスタ異常を判定することができる。以下に、図3を用いて自動湯張り時のサーミスタ異常判定方法について説明する。
【0018】
まず、図示しないリモコン等に目標とする湯張り温度と湯張り水位とを設定し、自動湯張り開始指示が制御部39に与えられる(ステップ1)。すると、「ぬるく」注水時と同様に、給湯用バーナ11は点火しないまま、そして、循環ポンプ35は停止したままで、注湯電磁弁22が開いて水の落とし込みを開始し(ステップ2)、一定量(例えば5リットル)落とし込むと(ステップ3)、サーミスタ15,17,36の検出温度を比較し(ステップ4)、式(1)(2)(3)の全て、あるいは一部を用いて、サーミスタが正常か否かを判定する(ステップ5)。
【0019】
そして、ステップ5でサーミスタが正常ではないと判定されると、注湯電磁弁22を閉じて注水を中止し(ステップ6)、図示しないリモコン等に異常表示を行って(ステップ7)、運転を終了する(ステップ20)。
【0020】
一方、ステップ5でサーミスタが正常と判定されると、即刻、あるいはしばらくして、給湯用バーナ11を点火して、湯の落とし込みを開始するのであるが、ここで当初設定した湯張り温度あるいは任意の温度の湯を落とし込んでもよいが、これまでに注水した分、落とし込み終了時の浴槽4の湯温が低くなるのは明らかである。そこで、注水による温度低下分を、その後の注湯温度を高くすることで、注水による温度低下分をカバーし、落とし込み終了時には、設定温度に近い湯温になるようにし、後述する追い焚き運転が短くなるようにする。
即ち、注水量をQ1 、落とし込み総量をQ、設定温度をFTS 、入水温度をQTC とし、注湯時に設定温度FTS に加算する温度をαとすると、次式の関係が成り立つ。
(FTS −QTC )・Q1 =α・(Q−Q1 ) (4)
この式(4)を変換すると、
α={(FTS −QTC )・Q1 }/(Q−Q1 ) (5)
となり、設定温度FTS にαだけ上乗せして注湯すれば良いことになる。
このように、設定温度FTS に加算する温度αを演算してから(ステップ8)、給湯用バーナ11による加熱を開始してFTS +αの注湯を開始する(ステップ9)。なお、FTS +αの温度が給湯器1の最高能力を越える場合は、FTS +αではなく、給湯器1の最高能力での給湯を行うものとする。
【0021】
次に、FTS +αの注湯を開始すると、今度は一定量の注湯を待って(ステップ10)、出湯サーミスタ17および風呂サーミスタ36にて同じ湯の温度を検出する(ステップ11)。ここでステップ10における一定の注湯量は、例えば5リットルであり、ステップ3で一定の注水量を見るのと同様、出湯サーミスタ17付近を流れる実際の湯温と風呂サーミスタ36付近を流れる実際の湯温とが、ほぼ等しくなると思われる注湯量以上である。なお、ここでは一定の注湯量ではなく、一定の注湯時間としてもよい。
そして、この場合も注水時のサーミスタ異常判定と同様、循環ポンプ35は停止したままである。これは、循環ポンプ35が運転していると、風呂サーミスタ36が検出する温度は、注湯温度ではなく、浴槽4に蓄えられた湯水の温度となるからである。
このような状態において、出湯サーミスタ17、風呂サーミスタ36が各々検出した温度QTH, FTH と設定温度を高くしたFTS +αの目標温度とを次式(6)(7)を用いて比較し、サーミスタが正常か否かを判定する(ステップ12)。
|(FTS +α)−QTH |≦d (6)
|(FTS +α)−FTH |≦e (7)
ここで、d,eは定数であり、各サーミスタ17,36の特性や誤差範囲により決定され、本実施形態では、d=e=5℃としている。そして、式(6)(7)の双方を満足していれば各サーミスタ17,36は正常、式(6)(7)のいずれか1つでも満足していなければ正常ではないと判断される。
【0022】
なお、ステップ12において、出湯サーミスタ17と風呂サーミスタ36とが正常か否かを判定するとき、式(2)を用いてもよい。
もし、出湯サーミスタ17と風呂サーミスタ36とが注湯温度付近で固定化していると、異常にもかかわらず式(2)を満足してステップ12では正常と判定することになる。ところが両サーミスタ17、36ともに注湯温度付近で固定化していると、ステップ5の段階の注水温度を検出する入水サーミスタの検出温度とは明らかに異なり、式(1)(3)を満足しないので、ステップ5の段階で運転は終了される。
よって、もし、両サーミスタ17、36が注湯温度付近で固定化していても、ステップ12には到達しないので、ステップ12で式(2)を用いても差しつかえない。
【0023】
さて、ステップ12でサーミスタ17、36のいずれか、または双方が正常ではないと判断されると、給湯用バーナ11を消火し、注湯電磁弁22を閉じて注湯を中止し(ステップ6)、図示しないリモコン等に異常表示をして(ステップ7)、運転を終了する(ステップ20)。
また、ステップ12でサーミスタ17、36は正常であると判断されると、注湯を継続し、圧力センサ33が設定水位を検出すると(ステップ13)、給湯用バーナ11を消火し注湯電磁弁22を閉じて自動湯張り運転を終了する(ステップ14)。
【0024】
続いて、自動湯張り運転を終了すると、循環ポンプ35の運転を初めて開始し(ステップ15)、風呂用バーナ31による燃焼を始め、追い焚き運転を開始する(ステップ16)。この追い焚き運転は落とし込み中の放熱等で、若干設定温度FTS を下回ることが考えられるため、確実に設定温度FTS の湯張りを完了するために行うものである。
そして、設定温度まで焚き上げられると(ステップ17)、風呂用バーナ31を消火して追い焚き運転を終了するとともに、(ステップ18)、循環ポンプ35の運転も終了して(ステップ19)、全ての運転を終了する(ステップ20)。
【0025】
以上のシーケンスのように、自動湯張り動作に注水動作を加えることで、定期的なサーミスタ異常の判定が可能となる。また、注湯による落とし込み時にもサーミスタ異常を判定するので、もし、注水時のサーミスタ異常判定で出湯サーミスタ17と風呂サーミスタ36の一方あるいは双方が入水温度付近で固定化し、異常と判断されなくても、注湯時の検出温度は、設定温度とは明らかに異なるので、この時点で異常を判断できる。即ち、二重チェックにより、サーミスタ異常を確実に見つけることができる。
【0026】
以上の「ぬるく」注水時、あるいは自動湯張りにおけるサーミスタ異常検出方法は、図1のような浴槽4に対して風呂釜3を含む給湯器付風呂釜の位置が制約されず、風呂釜3による浴槽4の湯水を追い焚きするときには、循環ポンプ35の運転が必須である強制循環式についての説明であった。
しかし、本発明は図1のような強制循環式の給湯器付風呂釜に限定されるものではなく、図4のような自然循環式の給湯器付風呂釜にも適用することができる。
【0027】
そこで、図4の自然循環式の給湯器付風呂釜の構成を強制循環式と異なる部分を中心に説明する。
風呂用バーナ31を用いて風呂熱交換器32内の湯水を加熱すると、加熱された湯水は比重が小さくなって、即ち軽くなって、浴槽4の上部循環口41を通り浴槽4へ流出する。それと同時に、浴槽4の下部循環口42より浴槽4内の湯水が風呂熱交換器32の内部に流れ込むことにより自然対流が生じる。
このように、加熱による自然対流を利用して、追い焚きをするのが自然循環式であるが、この自然対流を促進するために、ポンプ循環路37を図4では設けている。ポンプ循環路37に備えられた循環ポンプ35の運転により、下部循環口42付近の湯水が上部循環口41に送られ、浴槽4に吐出される流れを作ることで、追い焚き時の自然対流を加速するとともに、浴槽4内の湯水を攪拌して、湯温を均一にすることができる。さらに循環ポンプ35の運転時には、風呂サーミスタ36で浴槽4内の湯水の温度を検出し、追い焚き時の温度制御に利用している。
【0028】
以上は、一般的な自然循環式給湯器付風呂釜であるが、図4では、落とし込み回路2の落とし込み路25を途中から主落とし込み路25aと副落とし込み路25bとに分岐している。主落とし込み路25aは従来からの落とし込み路だが、副落とし込み路25bは、本発明の風呂サーミスタ36の検出値が固定化せず、正常か否かを判定するために設けたものである。
即ち、副落とし込み路25bがなければ、風呂サーミスタ36は、落とし込まれる湯水の温度を直接検出できないので、図2のステップ5、あるいは図3のステップ5の注水時の異常判定の対象にはできない。また、図3のステップ12のような注湯時の異常判定においても同様である。
このように、自然循環式であっても、副落とし込み路25bを設けることで、落とし込まれる湯水の温度をそのまま風呂サーミスタ36で検出可能となるので、強制循環式と同様に、図2や図3のシーケンスを用いて、風呂サーミスタ36を含めた、サーミスタの異常検出が可能となる。
【0029】
なお、以上の強制循環式あるいは自然循環式給湯器付風呂釜におけるサーミスタの異常判定は、注水または注湯が一定時間後、あるいは一定量落とし込み後としたが、対象とするサーミスタ全ての検出温度の変化が一定値以下となった時としてもよい。さらにサーミスタの異常判定は、「ぬるく」注水時、自動湯張り運転の注水時、そして自動湯張り運転の注湯時の3つの時期の全て行ってもよく、あるいはいずれか1つ、あるいは2つの時期のみとしてもよい。
そして、自動湯張り運転の注水時期を図3のフローチャートのように注湯前にしてもよいが、注湯終了後に注水したり、注湯を中断して、その間に注水を行うようにしてもよく、その都度、サーミスタの異常判定を行ってもよい。
また、サーミスタの異常判定は以上の説明に用いた「ぬるく」注水あるいは自動湯張り運転に限られるものではなく、給湯器1から浴槽4までの落とし込み経路を使って、湯または水を落とし込む場合、全てに適用できるものである。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、請求項1では、「ぬるく」注水あるいは湯張り運転時の注水または注湯など、給湯器1から浴槽4の落とし込み経路に湯水を落とし込むことによって、風呂サーミスタ36の異常検出を行う時に、循環ポンプ35の運転をしない。これにより、比較する他のサーミスタと同じ湯温または水温を検出することになるので、正確なサーミスタ異常の判定が可能となる。
また、請求項2では、風呂使用時に1回は行われる自動湯張り運転時に注水工程を加え、風呂サーミスタ36の異常検出を行うので、請求項1の効果に加えて、定期的にサーミスタ異常を判定することができ、さらに請求項3では、自動湯張り完了時の浴槽4に張られた湯の温度は、目標温度となっているので、注水工程を加えたために、目標温度を下回ることはなく、従って使い勝手を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す給湯器付風呂釜の構成図である。
【図2】本発明の実施形態における「ぬるく」注水時のフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態における自動湯張り時のフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態を示す給湯器付風呂釜の構成図である。
【符号の説明】
1 給湯器
2 落とし込み回路
3 風呂釜
4 浴槽
15 入水サーミスタ
17 出湯サーミスタ
35 循環ポンプ
36 風呂サーミスタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯器には入水サーミスタや出湯サーミスタ、風呂釜には風呂サーミスタ、等の湯温検出器を具備した給湯器付風呂釜に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、この種の給湯器付風呂釜の構成図である。この給湯器付風呂釜の給湯器1には、入水温度を検出する入水サーミスタ15、給湯熱交換器12で加熱され、バイパス路18で水と混合された出湯温度を検出する出湯サーミスタ17が備えられている。また、風呂釜3には、循環ポンプ35を運転し、浴槽4に蓄えられた湯水の温度を検出する風呂サーミスタ36が備えられている。そして、これらのサーミスタ15、17、36の温度情報などを参照して、使用者の希望する設定温度の出湯が得られるように、あるいは、使用者の希望する設定温度の浴槽湯温になるように、制御部39によって給湯用バーナ11あるいは風呂用バーナ31による加熱をしている。
【0003】
ところが、各サーミスタにおいて、内部短絡とか断線などの異常を来していた場合では、サーミスタからは通常時とは明らかに区別される検出出力状態となるから制御部39ではその異常を比較的容易に検出することができる。しかし、そのような異常とは異なって例えば破損などで内部に水が侵入してその特性劣化を来して検出値が固定化している程度の場合では、通常時とは殆ど区別されない状態であり、その特性劣化による検出値の固定化の検出が困難であるために、制御部39ではサーミスタを正常であるとして給湯用バーナ11や風呂用バーナ31の燃焼制御をしてしまうことになる。
【0004】
もし、入水サーミスタ15が、実際の入水温度より低く固定化されていると、設定温度の湯を出湯するために、入水サーミスタ15が正常な場合よりも給湯用バーナ11の燃焼量を多くし、結果として設定温度よりも高い湯を出湯してしまう。また、入水サーミスタ15が実際の入水温度より高く固定化されていると、逆に、設定温度より低い湯を出湯してしまうことになる。
そして、出湯サーミスタ17が、設定温度より低く固定化されていると、設定温度の湯を出湯していても、制御部39は給湯用バーナ11の加熱量が少ないと判断し、加熱量を増して、結果として設定温度よりも高い出湯温度となる。また、出湯サーミスタ17が、設定温度より高く固定化されていると、給湯用バーナ11が加熱を開始しようとしても制御部39はすでに出湯温度が設定温度を越えていると判断するため、給湯用バーナ11による加熱をとり止め、入水温のまま出湯することとなる。
また、固定化した風呂サーミスタ36の検出温度が、設定された浴槽湯温と比較して低い場合は、実際の浴槽湯温が設定温度に達しているにもかかわらず、風呂用バーナ31の燃焼を継続し、高い場合は、実際の浴槽湯温が設定温度に達していないにもかかわらず、風呂用バーナ31の燃焼を開始しないこととなる。
【0005】
そこで、従来の給湯器付風呂釜では、設定された温度での出湯および追い焚きが確実にできるようにするため、次のように「ぬるく」注水時にサーミスタ相互の検出温度を比較して、各サーミスタの固定化を検出することが考えられている。
つまり、入浴者が浴槽湯の温度が熱いと感じると、図示しないリモコン等を操作して、「ぬるく」する指示を制御部39に与えると、給湯用バーナ11を点火せずに注湯電磁弁22を開いて、水が給湯器1、落とし込み回路2、風呂釜3を経由して浴槽4に流れ、「ぬるく」注水を開始する。すると、入水サーミスタ15、出湯サーミスタ17、および風呂サーミスタ36は同じ対象の水温を検出するはずなので、各々の検出温度をQTC, QTH, FTH とすると、次式の関係により、サーミスタの異常有無を検出できる。
|QTC −QTH |≦a (1)
|QTH −FTH |≦b (2)
|FTH −QTC |≦c (3)
ここで、a,b,cは定数であり、各サーミスタ15、17、36の誤差を考慮して決定され、例えばa=b=c=7℃である。そして、入水サーミスタ15と出湯サーミスタ17が正常か否かを判定するときは、式(1)を採用し、出湯サーミスタ17と風呂サーミスタ36が正常か否かを判定するときは式(2)を採用し、風呂サーミスタ36と入水サーミスタ15が正常か否かを判定するときは式(3)を採用して、各式を満足していれば、比較された2つのサーミスタは正常と判定できる。
このように、「ぬるく」注水時にサーミスタの異常判定も合わせて行うのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、「ぬるく」注水時は、循環ポンプ35を運転するのが、一般的である。それは、循環ポンプ35の運転により、浴槽4内の湯を充分攪拌し、浴槽湯全体を「ぬるく」した方が、循環ポンプ35を運転せず、浴槽4の循環口41付近だけが水になるよりも入浴感が良くなるからである。
すると、風呂サーミスタ36と入水サーミスタ15、あるいは、風呂サーミスタ36と出湯サーミスタ17が正常か否かを判定するために、「ぬるく」注水を行うと、循環ポンプ35が運転を開始するため、風呂サーミスタ36が検出する温度は、他のサーミスタが検出する水温とは異なる。つまり、風呂サーミスタ36が検出する温度は、「ぬるく」注水の水温ではなく、浴槽4に蓄えられた湯水に「ぬるく」注水を混合した温度となるのである。
【0007】
このように「ぬるく」注水時を利用して、各サーミスタ15,17,36の異常判定を行うことが考えられているが、風呂サーミスタ36を対象にした判定は信頼できないという問題を有していた。
そこで本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、信頼できるサーミスタ異常判定ができるようにすることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、給湯器からの湯水を、落とし込み回路、
風呂釜を経由して浴槽に落とし込むことができるようにした給湯器付風呂釜であって、入水温度を検出する入水サーミスタと、給湯熱交換器で加熱された湯とバイパス路からの水とを混合した後の出湯湯温を検出する出湯サーミスタと、前記風呂釜の循環路には風呂サーミスタと循環ポンプとを備えたものにおいて、浴槽湯温をぬるくする指示を制御部に与えたとき、給湯用バーナを点火せずに注湯電磁弁を開き水を落とし込み、前記落とし込み回路の温度が水温で均一化されたのち、前記各サーミスタの検出温度を比較し相互の温度差が一定値以内であれば正常、そうでなければ異常と判断し、この異常検出を行う時には、前記循環ポンプの運転はしないことを第1の特徴としている。
また、給湯器で水を加熱し、落とし込み回路、風呂釜を経由して、目標とする温度及び量の湯を浴槽に落とし込むことができるようにした給湯器付風呂釜であって、入水温度を検出する入水サーミスタと、給湯熱交換器で加熱された湯とバイパス路からの水とを混合した後の出湯湯温を検出する出湯サーミスタと、前記風呂釜の循環路には風呂サーミスタと循環ポンプとを備えたものにおいて、自動湯張りを開始する指示を制御部に与えたとき、循環ポンプを停止したままで注湯電磁弁を開き水を落とし込み、前記落とし込み回路の温度が水温で均一化されたのち、前記各サーミスタの検出温度を比較し相互の温度差が一定値以内であれば正常、そうでなければ異常と判断し、この異常検出を行う時には、前記給湯器における加熱を中止して水を落とし込むことを第2の特徴としている。さらに、
給湯器からの湯の温度を目標とする温度より高くすることで、加熱を中止し水を落とし込むことによる湯温低下分を相殺し、目標とする温度及び量の落とし込みを完了できるようにしたことを第3の特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態を示す給湯器付風呂釜の構成図、図2は、「ぬるく」注水時のサーミスタ異常検出方法を示すフローチャート、図3は、自動湯張り時のサーミスタ異常検出方法を示すフローチャート、図4は、本発明の他の実施の形態を示す給湯器付風呂釜の構成図である。
【0010】
まず、図1において、1は給湯器、2は落とし込み回路、3は風呂釜、4は浴槽である。
給湯器1は、入水路10からの水を給湯用バーナ11を用いて給湯熱交換器12で加熱し、出湯路13を通過して出湯するものである。ここで、14は給湯熱交換器12を通る入水量を検出する給湯水量センサ、15は入水温度を検出する入水サーミスタ、16は給湯熱交換器12での加熱後の湯温を検出する給湯缶体サーミスタ、17は給湯熱交換器12で加熱された湯と、バイパス路18からの水とを混合した後の出湯湯温を検出する出湯サーミスタ、19は出湯量を調整する水量サーボである。
【0011】
また、落とし込み回路2は、給湯器1からの湯水を風呂釜3や浴槽4に落とし込むときの通路であり、落とし込み回路2には、上水回路である給湯器1と雑水回路である風呂釜3を縁切りするバキュームブレーカ21、落とし込みを開始または終了させる注湯電磁弁22、落とし込み水量を検出する注湯水量センサ23、風呂釜3からの逆流を防止する逆止弁24が備えられ、落とし込み路25が風呂釜3に接続されている。
そして、風呂釜3は浴槽4の湯水を風呂用バーナ31を用いて風呂用熱交換器32で加熱するものであり、浴槽水位を検出する圧力センサ33、風呂用バーナ31の残火を検出する残火安全装置34を具備している。さらに風呂釜3は、浴槽4の循環口41と接続する循環路37を有し、循環路37には浴槽4内の湯水を強制的に循環させる循環ポンプ35、浴槽4内の湯水の温度を検出する風呂サーミスタ36も備えている。
なお、39は各センサや、図示しないリモコンからの情報にもとづき、各バーナの燃焼などを制御する制御部である。
【0012】
次に、図2のフローチャートも用いて、「ぬるく」注水時のサーミスタ異常検出方法を説明する。
まず、入浴者が浴槽4の湯が熱いと感じ、浴槽湯温を低くしたいときは、図示しないリモコン等により、「ぬるく」する指示を制御部39に与えると(ステップ1)、給湯用バーナ11を点火せずに注湯電磁弁22を開いて、水が給湯器1、落とし込み回路2、風呂釜3の循環路37を経由して、浴槽41に流れ、落とし込みを開始する(ステップ2)。落とし込み開始後、一定時間あるいは一定量落とし込むのを待つ(ステップ3)。この一定時間あるいは一定量とは、それだけの水が流れると、給湯器1から浴槽4までの落とし込み経路の温度が、水温で均一化される注水時間または注水量であり、本実施形態では一定量を採用し、5リットルとしている。また、この落とし込み中は、循環ポンプ35は運転しないことを条件としている。これは、循環ポンプ35を運転すると、浴槽4内の湯が循環路37に入り込み、給湯器1から浴槽4までの落とし込み経路の温度が全て水温で均一化されず、次に説明するサーミスタの異常検出に支障をきたすためである。
【0013】
水の落とし込みを開始して一定時間あるいは一定量に達すると、入水サーミスタ15、出湯サーミスタ17、風呂サーミスタ36の各サーミスタの検出温度の比較を行う(ステップ4)。
続いて、サーミスタが正常か否かを判定する(ステップ5)のであるが、この時点ではすでに給湯器1から浴槽4までの落とし込み経路の温度は水温で均一化されているので、各サーミスタ15、17、36は同じ水温を検出するはずである。従ってサーミスタの誤差を考慮すれば、各サーミスタ15、17、36相互の温度差がすべて一定値以内であれば正常、そうでなければ異常と判断できる。
即ち、入水サーミスタ15の検出温度をQTC 、出湯サーミスタ17の検出温度をQTH 、風呂サーミスタ36の検出温度をFTH として、前述の式(1)(2)(3)による比較を行う。
ここでa,b,cは定数であり、各サーミスタ15,17,36の誤差を考慮して決定され、本実施形態ではa=b=c=7℃としている。そして、式(1)(2)(3)全てを満足すれば、各サーミスタ15,17,36は正常であり、式(1)(2)(3)のいずれか1つでも満足しなければ、各サーミスタ15,17,36のいずれか、あるいは全てが異常と判断される。
【0014】
ステップ5でサーミスタが異常と判断されると、注湯電磁弁22を閉じて水の落とし込みを中止し(ステップ6)、図示しないリモコン等に異常表示を行って(ステップ7)、「ぬるく」注水を終了する(ステップ12)。
一方、ステップ5で各サーミスタ15,17,36が正常と判断されると、循環ポンプ35の運転を開始する(ステップ8)。ここで、循環ポンプ35を運転するのは、浴槽4内の湯全体を攪拌してぬるくするためと、落とし込まれる水が、循環路37の浴槽湯と混合して、若干温度の上昇した水が循環路37から浴槽4に噴出するようにして、落とし込まれる水がそのまま入浴者に当たり、入浴者が冷たすぎると驚くことを防止するためである。なお、ステップ3で循環ポンプ35を運転しないのは、ステップ5のサーミスタが正常か否かを正確に判定するためであるのは、前述のとおりだか、この時点では、浴槽4に流れ込む「ぬるく」のための水量は少なく、入浴者の入浴感への悪影響はごくわずかであることに基づく。
ステップ8で循環ポンプ35の運転を開始した後、注水量の合計が所定量(例えば10リットル)になれば(ステップ9)、注湯電磁弁22を閉じて水の落とし込みを終了し(ステップ10)、循環ポンプ35の運転を終了して(ステップ11)、「ぬるく」注水を終了する(ステップ12)。
このように、「ぬるく」注水時に各サーミスタ15,17,36が正常か否かを正確に確認できるので、別途サーミスタ異常を検出するシーケンスが不要となる。
【0015】
なお、以上のサーミスタ異常検出は、入水サーミスタ15、出湯サーミスタ17、風呂サーミスタ36の3つのサーミスタが正常か否かを式(1)(2)(3)を用いて判定したが、いずれか2つのサーミスタの異常検出を行いたいときは、それらのサーミスタの検出値の含まれた式を選んで比較すればよい。例えば、出湯サーミスタ17と風呂サーミスタ36の異常検出を行う場合は、式(2)で判定すればよい。しかし、式(2)のみで判定すると、万が一両方のサーミスタが、ほぼ同じ温度で固定化していると、両方のサーミスタが異常であるにもかかわらず、正常と判定することがある。よって、本実施形態のように、3つのサーミスタ相互の検出値を比較するようにした方が望ましい。
【0016】
また、上記実施形態における「ぬるく」注水の注水量は一定量としたが変数としてもよく、例えば、浴槽の実際の湯温と湯量に入水温度を参照して、ある温度だけ(例えば1℃)下げることのできる落とし込み水量を演算し、その演算結果をもとに「ぬるく」注水の注水量を決定するようにしてもよい。そして、落とし込み水量の演算を簡便にするため、浴槽の湯温と湯量を図示しないリモコンの設定値を用いるようにしてもよい。
【0017】
以上が「ぬるく」注水時のサーミスタ異常の判定方法だが、「ぬるく」注水は風呂使用のたびに常に実行されるものではない。以下は、自動湯張り時に「ぬるく」注水時のサーミスタ異常の判定方法を流用したものであり、これであれば定期的にサーミスタ異常を判定することができる。以下に、図3を用いて自動湯張り時のサーミスタ異常判定方法について説明する。
【0018】
まず、図示しないリモコン等に目標とする湯張り温度と湯張り水位とを設定し、自動湯張り開始指示が制御部39に与えられる(ステップ1)。すると、「ぬるく」注水時と同様に、給湯用バーナ11は点火しないまま、そして、循環ポンプ35は停止したままで、注湯電磁弁22が開いて水の落とし込みを開始し(ステップ2)、一定量(例えば5リットル)落とし込むと(ステップ3)、サーミスタ15,17,36の検出温度を比較し(ステップ4)、式(1)(2)(3)の全て、あるいは一部を用いて、サーミスタが正常か否かを判定する(ステップ5)。
【0019】
そして、ステップ5でサーミスタが正常ではないと判定されると、注湯電磁弁22を閉じて注水を中止し(ステップ6)、図示しないリモコン等に異常表示を行って(ステップ7)、運転を終了する(ステップ20)。
【0020】
一方、ステップ5でサーミスタが正常と判定されると、即刻、あるいはしばらくして、給湯用バーナ11を点火して、湯の落とし込みを開始するのであるが、ここで当初設定した湯張り温度あるいは任意の温度の湯を落とし込んでもよいが、これまでに注水した分、落とし込み終了時の浴槽4の湯温が低くなるのは明らかである。そこで、注水による温度低下分を、その後の注湯温度を高くすることで、注水による温度低下分をカバーし、落とし込み終了時には、設定温度に近い湯温になるようにし、後述する追い焚き運転が短くなるようにする。
即ち、注水量をQ1 、落とし込み総量をQ、設定温度をFTS 、入水温度をQTC とし、注湯時に設定温度FTS に加算する温度をαとすると、次式の関係が成り立つ。
(FTS −QTC )・Q1 =α・(Q−Q1 ) (4)
この式(4)を変換すると、
α={(FTS −QTC )・Q1 }/(Q−Q1 ) (5)
となり、設定温度FTS にαだけ上乗せして注湯すれば良いことになる。
このように、設定温度FTS に加算する温度αを演算してから(ステップ8)、給湯用バーナ11による加熱を開始してFTS +αの注湯を開始する(ステップ9)。なお、FTS +αの温度が給湯器1の最高能力を越える場合は、FTS +αではなく、給湯器1の最高能力での給湯を行うものとする。
【0021】
次に、FTS +αの注湯を開始すると、今度は一定量の注湯を待って(ステップ10)、出湯サーミスタ17および風呂サーミスタ36にて同じ湯の温度を検出する(ステップ11)。ここでステップ10における一定の注湯量は、例えば5リットルであり、ステップ3で一定の注水量を見るのと同様、出湯サーミスタ17付近を流れる実際の湯温と風呂サーミスタ36付近を流れる実際の湯温とが、ほぼ等しくなると思われる注湯量以上である。なお、ここでは一定の注湯量ではなく、一定の注湯時間としてもよい。
そして、この場合も注水時のサーミスタ異常判定と同様、循環ポンプ35は停止したままである。これは、循環ポンプ35が運転していると、風呂サーミスタ36が検出する温度は、注湯温度ではなく、浴槽4に蓄えられた湯水の温度となるからである。
このような状態において、出湯サーミスタ17、風呂サーミスタ36が各々検出した温度QTH, FTH と設定温度を高くしたFTS +αの目標温度とを次式(6)(7)を用いて比較し、サーミスタが正常か否かを判定する(ステップ12)。
|(FTS +α)−QTH |≦d (6)
|(FTS +α)−FTH |≦e (7)
ここで、d,eは定数であり、各サーミスタ17,36の特性や誤差範囲により決定され、本実施形態では、d=e=5℃としている。そして、式(6)(7)の双方を満足していれば各サーミスタ17,36は正常、式(6)(7)のいずれか1つでも満足していなければ正常ではないと判断される。
【0022】
なお、ステップ12において、出湯サーミスタ17と風呂サーミスタ36とが正常か否かを判定するとき、式(2)を用いてもよい。
もし、出湯サーミスタ17と風呂サーミスタ36とが注湯温度付近で固定化していると、異常にもかかわらず式(2)を満足してステップ12では正常と判定することになる。ところが両サーミスタ17、36ともに注湯温度付近で固定化していると、ステップ5の段階の注水温度を検出する入水サーミスタの検出温度とは明らかに異なり、式(1)(3)を満足しないので、ステップ5の段階で運転は終了される。
よって、もし、両サーミスタ17、36が注湯温度付近で固定化していても、ステップ12には到達しないので、ステップ12で式(2)を用いても差しつかえない。
【0023】
さて、ステップ12でサーミスタ17、36のいずれか、または双方が正常ではないと判断されると、給湯用バーナ11を消火し、注湯電磁弁22を閉じて注湯を中止し(ステップ6)、図示しないリモコン等に異常表示をして(ステップ7)、運転を終了する(ステップ20)。
また、ステップ12でサーミスタ17、36は正常であると判断されると、注湯を継続し、圧力センサ33が設定水位を検出すると(ステップ13)、給湯用バーナ11を消火し注湯電磁弁22を閉じて自動湯張り運転を終了する(ステップ14)。
【0024】
続いて、自動湯張り運転を終了すると、循環ポンプ35の運転を初めて開始し(ステップ15)、風呂用バーナ31による燃焼を始め、追い焚き運転を開始する(ステップ16)。この追い焚き運転は落とし込み中の放熱等で、若干設定温度FTS を下回ることが考えられるため、確実に設定温度FTS の湯張りを完了するために行うものである。
そして、設定温度まで焚き上げられると(ステップ17)、風呂用バーナ31を消火して追い焚き運転を終了するとともに、(ステップ18)、循環ポンプ35の運転も終了して(ステップ19)、全ての運転を終了する(ステップ20)。
【0025】
以上のシーケンスのように、自動湯張り動作に注水動作を加えることで、定期的なサーミスタ異常の判定が可能となる。また、注湯による落とし込み時にもサーミスタ異常を判定するので、もし、注水時のサーミスタ異常判定で出湯サーミスタ17と風呂サーミスタ36の一方あるいは双方が入水温度付近で固定化し、異常と判断されなくても、注湯時の検出温度は、設定温度とは明らかに異なるので、この時点で異常を判断できる。即ち、二重チェックにより、サーミスタ異常を確実に見つけることができる。
【0026】
以上の「ぬるく」注水時、あるいは自動湯張りにおけるサーミスタ異常検出方法は、図1のような浴槽4に対して風呂釜3を含む給湯器付風呂釜の位置が制約されず、風呂釜3による浴槽4の湯水を追い焚きするときには、循環ポンプ35の運転が必須である強制循環式についての説明であった。
しかし、本発明は図1のような強制循環式の給湯器付風呂釜に限定されるものではなく、図4のような自然循環式の給湯器付風呂釜にも適用することができる。
【0027】
そこで、図4の自然循環式の給湯器付風呂釜の構成を強制循環式と異なる部分を中心に説明する。
風呂用バーナ31を用いて風呂熱交換器32内の湯水を加熱すると、加熱された湯水は比重が小さくなって、即ち軽くなって、浴槽4の上部循環口41を通り浴槽4へ流出する。それと同時に、浴槽4の下部循環口42より浴槽4内の湯水が風呂熱交換器32の内部に流れ込むことにより自然対流が生じる。
このように、加熱による自然対流を利用して、追い焚きをするのが自然循環式であるが、この自然対流を促進するために、ポンプ循環路37を図4では設けている。ポンプ循環路37に備えられた循環ポンプ35の運転により、下部循環口42付近の湯水が上部循環口41に送られ、浴槽4に吐出される流れを作ることで、追い焚き時の自然対流を加速するとともに、浴槽4内の湯水を攪拌して、湯温を均一にすることができる。さらに循環ポンプ35の運転時には、風呂サーミスタ36で浴槽4内の湯水の温度を検出し、追い焚き時の温度制御に利用している。
【0028】
以上は、一般的な自然循環式給湯器付風呂釜であるが、図4では、落とし込み回路2の落とし込み路25を途中から主落とし込み路25aと副落とし込み路25bとに分岐している。主落とし込み路25aは従来からの落とし込み路だが、副落とし込み路25bは、本発明の風呂サーミスタ36の検出値が固定化せず、正常か否かを判定するために設けたものである。
即ち、副落とし込み路25bがなければ、風呂サーミスタ36は、落とし込まれる湯水の温度を直接検出できないので、図2のステップ5、あるいは図3のステップ5の注水時の異常判定の対象にはできない。また、図3のステップ12のような注湯時の異常判定においても同様である。
このように、自然循環式であっても、副落とし込み路25bを設けることで、落とし込まれる湯水の温度をそのまま風呂サーミスタ36で検出可能となるので、強制循環式と同様に、図2や図3のシーケンスを用いて、風呂サーミスタ36を含めた、サーミスタの異常検出が可能となる。
【0029】
なお、以上の強制循環式あるいは自然循環式給湯器付風呂釜におけるサーミスタの異常判定は、注水または注湯が一定時間後、あるいは一定量落とし込み後としたが、対象とするサーミスタ全ての検出温度の変化が一定値以下となった時としてもよい。さらにサーミスタの異常判定は、「ぬるく」注水時、自動湯張り運転の注水時、そして自動湯張り運転の注湯時の3つの時期の全て行ってもよく、あるいはいずれか1つ、あるいは2つの時期のみとしてもよい。
そして、自動湯張り運転の注水時期を図3のフローチャートのように注湯前にしてもよいが、注湯終了後に注水したり、注湯を中断して、その間に注水を行うようにしてもよく、その都度、サーミスタの異常判定を行ってもよい。
また、サーミスタの異常判定は以上の説明に用いた「ぬるく」注水あるいは自動湯張り運転に限られるものではなく、給湯器1から浴槽4までの落とし込み経路を使って、湯または水を落とし込む場合、全てに適用できるものである。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、請求項1では、「ぬるく」注水あるいは湯張り運転時の注水または注湯など、給湯器1から浴槽4の落とし込み経路に湯水を落とし込むことによって、風呂サーミスタ36の異常検出を行う時に、循環ポンプ35の運転をしない。これにより、比較する他のサーミスタと同じ湯温または水温を検出することになるので、正確なサーミスタ異常の判定が可能となる。
また、請求項2では、風呂使用時に1回は行われる自動湯張り運転時に注水工程を加え、風呂サーミスタ36の異常検出を行うので、請求項1の効果に加えて、定期的にサーミスタ異常を判定することができ、さらに請求項3では、自動湯張り完了時の浴槽4に張られた湯の温度は、目標温度となっているので、注水工程を加えたために、目標温度を下回ることはなく、従って使い勝手を損なうことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す給湯器付風呂釜の構成図である。
【図2】本発明の実施形態における「ぬるく」注水時のフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態における自動湯張り時のフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態を示す給湯器付風呂釜の構成図である。
【符号の説明】
1 給湯器
2 落とし込み回路
3 風呂釜
4 浴槽
15 入水サーミスタ
17 出湯サーミスタ
35 循環ポンプ
36 風呂サーミスタ
Claims (3)
- 給湯器からの湯水を、落とし込み回路、風呂釜を経由して浴槽に落とし込むことができるようにした給湯器付風呂釜であって、入水温度を検出する入水サーミスタと、給湯熱交換器で加熱された湯とバイパス路からの水とを混合した後の出湯湯温を検出する出湯サーミスタと、前記風呂釜の循環路には風呂サーミスタと循環ポンプとを備えたものにおいて、浴槽湯温をぬるくする指示を制御部に与えたとき、給湯用バーナを点火せずに注湯電磁弁を開き水を落とし込み、前記落とし込み回路の温度が水温で均一化されたのち、前記各サーミスタの検出温度を比較し相互の温度差が一定値以内であれば正常、そうでなければ異常と判断し、この異常検出を行う時には、前記循環ポンプの運転はしないことを特徴とする給湯器付風呂釜。
- 給湯器で水を加熱し、落とし込み回路、風呂釜を経由して、
目標とする温度及び量の湯を浴槽に落とし込むことができるようにした給湯器付風呂釜であって、入水温度を検出する入水サーミスタと、給湯熱交換器で加熱された湯とバイパス路からの水とを混合した後の出湯湯温を検出する出湯サーミスタと、前記風呂釜の循環路には風呂サーミスタと循環ポンプとを備えたものにおいて、自動湯張りを開始する指示を制御部に与えたとき、循環ポンプを停止したままで注湯電磁弁を開き水を落とし込み、前記落とし込み回路の温度が水温で均一化されたのち、前記各サーミスタの検出温度を比較し相互の温度差が一定値以内であれば正常、そうでなければ異常と判断し、この異常検出を行う時には、
前記給湯器における加熱を中止して水を落とし込むことを特徴とする給湯器付風呂釜。 - 請求項2に記載の給湯器付風呂釜において、給湯器からの湯の温度を目標とする温度より高くすることで、加熱を中止し水を落とし込むことによる湯温低下分を相殺し、目標とする温度及び量の落とし込みを完了できるようにしたことを特徴とする給湯器付風呂釜。
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