JP2564860Y2 - ダンパーディスク - Google Patents
ダンパーディスクInfo
- Publication number
- JP2564860Y2 JP2564860Y2 JP1991049122U JP4912291U JP2564860Y2 JP 2564860 Y2 JP2564860 Y2 JP 2564860Y2 JP 1991049122 U JP1991049122 U JP 1991049122U JP 4912291 U JP4912291 U JP 4912291U JP 2564860 Y2 JP2564860 Y2 JP 2564860Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hub
- side plate
- inner peripheral
- pair
- plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のクラッチディ
スク等に使用されるダンパーディスクに関する。
スク等に使用されるダンパーディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のダンパーディスクとして、特にア
イドリング時の騒音を防止するために、可変ヒステリシ
ス機構により効果的にトルク振動を吸収するサイレント
型ダンパーディスクが既に提供されている。実開平1−
35939号で示すダンパーディスクは、出力側の軸に
連結され得るハブと、ハブの外周に配置された1対の入
力側プレート部材と、ハブの外周方向に設けられハブと
係合する外側フランジと、入力側プレート部材とハブと
の間に配置される1対のサイドプレートと、入力側プレ
ート部材とサイドプレートとを連結する第1弾性部材
と、前記サイドプレートとハブとを連結する第2弾性部
材とを備えている。このダンパーディスクでは、エンジ
ンアイドリング時には、サイドプレート及び第2弾性部
材によりトルク振動が効果的に吸収され、ハブと外側フ
ランジとの衝突音の発生を防止するとともに、トランス
ミッションの歯車の歯打音を防止できる。
イドリング時の騒音を防止するために、可変ヒステリシ
ス機構により効果的にトルク振動を吸収するサイレント
型ダンパーディスクが既に提供されている。実開平1−
35939号で示すダンパーディスクは、出力側の軸に
連結され得るハブと、ハブの外周に配置された1対の入
力側プレート部材と、ハブの外周方向に設けられハブと
係合する外側フランジと、入力側プレート部材とハブと
の間に配置される1対のサイドプレートと、入力側プレ
ート部材とサイドプレートとを連結する第1弾性部材
と、前記サイドプレートとハブとを連結する第2弾性部
材とを備えている。このダンパーディスクでは、エンジ
ンアイドリング時には、サイドプレート及び第2弾性部
材によりトルク振動が効果的に吸収され、ハブと外側フ
ランジとの衝突音の発生を防止するとともに、トランス
ミッションの歯車の歯打音を防止できる。
【0003】また、この従来例においては、ハブ外周面
と入力側プレート部材内周面との間にブッシュが圧入さ
れた構造である。そのため、ハブとプレート類との摺動
面の面圧が小さくなり、ヒステリシストルクが安定化す
る。また、摺動面の各部材にメッキを施して摩擦係数を
小さくしているため、摺動面の各部材の耐磨耗性が大幅
に向上し、騒音,振動を小さくできる。
と入力側プレート部材内周面との間にブッシュが圧入さ
れた構造である。そのため、ハブとプレート類との摺動
面の面圧が小さくなり、ヒステリシストルクが安定化す
る。また、摺動面の各部材にメッキを施して摩擦係数を
小さくしているため、摺動面の各部材の耐磨耗性が大幅
に向上し、騒音,振動を小さくできる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】前記従来のダンパーデ
ィスクにおいては、ヒステリシストルクの安定化のため
に、ハブと入力側プレート部材との間にブッシュが圧入
されている。したがって、部品点数が増えてしまい、そ
のために組付け時の工程が増える等してコスト上昇とい
う問題が生じる。
ィスクにおいては、ヒステリシストルクの安定化のため
に、ハブと入力側プレート部材との間にブッシュが圧入
されている。したがって、部品点数が増えてしまい、そ
のために組付け時の工程が増える等してコスト上昇とい
う問題が生じる。
【0005】本考案の目的は、部品点数を減らし、なお
かつヒステリシストルクの安定化が図れるダンパーディ
スクを提供することにある。
かつヒステリシストルクの安定化が図れるダンパーディ
スクを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本考案に
記載のダンパーディスクは、ハブと、1対の入力側プレ
ート部材と、1対のサイドプレートと、第1弾性部材
と、第2弾性部材とを備えている。
記載のダンパーディスクは、ハブと、1対の入力側プレ
ート部材と、1対のサイドプレートと、第1弾性部材
と、第2弾性部材とを備えている。
【0007】前記ハブは、出力側の軸に連結される。前
記1対の入力側プレート部材は、ハブの外周に配置され
ている。前記1対のサイドプレートは、1対の入力側プ
レート部材の間に配置されている。1対のサイドプレー
トの一方は軸方向に沿って屈曲した筒状部を内周端に一
体に有しており、筒状部は1対の入力側プレート部材の
一方の内周面とハブの外周面との間に延び、筒状部の内
周面はハブの外周面に接触している。前記第1弾性部材
は、入力側プレート部材とサイドプレートとの間に円周
方向に圧縮可能に配置されている。前記第2弾性部材
は、サイドプレートとハブとの間に円周方向に圧縮可能
に配置されており、第1弾性部材より剛性が低い。
記1対の入力側プレート部材は、ハブの外周に配置され
ている。前記1対のサイドプレートは、1対の入力側プ
レート部材の間に配置されている。1対のサイドプレー
トの一方は軸方向に沿って屈曲した筒状部を内周端に一
体に有しており、筒状部は1対の入力側プレート部材の
一方の内周面とハブの外周面との間に延び、筒状部の内
周面はハブの外周面に接触している。前記第1弾性部材
は、入力側プレート部材とサイドプレートとの間に円周
方向に圧縮可能に配置されている。前記第2弾性部材
は、サイドプレートとハブとの間に円周方向に圧縮可能
に配置されており、第1弾性部材より剛性が低い。
【0008】
【作用】本考案に係るダンパーディスクにおいては、伝
達トルクが小さく1対の入力側プレート部材とハブとの
相対回転が小さな範囲では、主に剛性の低い第2弾性部
材が圧縮される。そして、入力側プレート部材とサイド
プレートとが一体回転し、ハブに相対回転する。このと
きサイドプレートの筒状部内周面がハブの外周面と摺動
することで以下の効果が得られる。第1に摺動面積が大
きくなり、サイドプレート内周面とハブ外周面との間で
発生するヒステリシストルクが小さい。第2にサイドプ
レートのハブに対する姿勢が安定し、両者間で生じるヒ
ステリシストルクが安定する。
達トルクが小さく1対の入力側プレート部材とハブとの
相対回転が小さな範囲では、主に剛性の低い第2弾性部
材が圧縮される。そして、入力側プレート部材とサイド
プレートとが一体回転し、ハブに相対回転する。このと
きサイドプレートの筒状部内周面がハブの外周面と摺動
することで以下の効果が得られる。第1に摺動面積が大
きくなり、サイドプレート内周面とハブ外周面との間で
発生するヒステリシストルクが小さい。第2にサイドプ
レートのハブに対する姿勢が安定し、両者間で生じるヒ
ステリシストルクが安定する。
【0009】また、前記屈曲部は、サイドプレートの内
周端を成型加工することにより一体に形成されたもの
で、従来例のブッシュを用いたものに比べ、部品点数が
減っている。
周端を成型加工することにより一体に形成されたもの
で、従来例のブッシュを用いたものに比べ、部品点数が
減っている。
【0010】
【実施例】図1及び図2は、本考案の実施例によるダン
パーディスクを示している。図において、ダンパーディ
スクは、その中央に出力側のハブ1を有している。ハブ
1は、その中心部に、図示しない出力軸の外周スプライ
ン部に噛み合うスプライン孔2を有している。またハブ
1は、外周側にフランジ部3を一体に有している。フラ
ンジ部3の外周には、4つのストッパー用切欠き3aが
等間隔に形成されている。また、隣接する切欠き3aの
間には、内周側捩じりスプリング12(第2弾性部材)
を収容するための切欠き3bが形成されている。
パーディスクを示している。図において、ダンパーディ
スクは、その中央に出力側のハブ1を有している。ハブ
1は、その中心部に、図示しない出力軸の外周スプライ
ン部に噛み合うスプライン孔2を有している。またハブ
1は、外周側にフランジ部3を一体に有している。フラ
ンジ部3の外周には、4つのストッパー用切欠き3aが
等間隔に形成されている。また、隣接する切欠き3aの
間には、内周側捩じりスプリング12(第2弾性部材)
を収容するための切欠き3bが形成されている。
【0011】一方、ハブ1のフランジ部3の両側方に
は、出力側サイドプレート10,11が配置されてい
る。これらの出力側サイドプレート10,11は、ハブ
1に外周側から回転自在に嵌合する概ね円板状のプレー
ト部材であり、その外周部はハブ1のフランジ部3より
さらに外周方向に延びている。各出力側サイドプレート
10,11の外周部には、それぞれ4個の窓孔10a,
窓孔11aが形成されている。4個の窓孔10a及び1
1aのうち対向する2つの窓孔には、それぞれ2つの外
周側捩じりスプリング6a,6b(第1弾性部材)が収
容されている。また、他の残りの2つの窓孔には、ばね
長さが比較的短い外周側捩じりスプリング7(第1弾性
部材)が収容されている。
は、出力側サイドプレート10,11が配置されてい
る。これらの出力側サイドプレート10,11は、ハブ
1に外周側から回転自在に嵌合する概ね円板状のプレー
ト部材であり、その外周部はハブ1のフランジ部3より
さらに外周方向に延びている。各出力側サイドプレート
10,11の外周部には、それぞれ4個の窓孔10a,
窓孔11aが形成されている。4個の窓孔10a及び1
1aのうち対向する2つの窓孔には、それぞれ2つの外
周側捩じりスプリング6a,6b(第1弾性部材)が収
容されている。また、他の残りの2つの窓孔には、ばね
長さが比較的短い外周側捩じりスプリング7(第1弾性
部材)が収容されている。
【0012】また、1対の出力側サイドプレート10,
11の内周部には、これらの両サイドプレート10,1
1で挟まれるように第1ストッパーピン13が設けられ
ている。この第1ストッパーピン13により、両サイド
プレート10,11の軸方向の間隔が設定されている。
この第1ストッパーピン13のさらに外周側において、
両サイドプレート10,11は、両者が密着するように
凹部を有しており、この凹部がリベット14により一体
的に連結されている。なお、第1ストッパーピン13
は、図2で明らかなように、ハブ1のフランジ3に設け
られた切欠き3aを挿通するように配置されており、ハ
ブ1と出力側サイドプレート10,11との間に相対回
転が生じたときに、第1ストッパーピン13によってハ
ブ1の捩じり角度が規制されるようになっている。
11の内周部には、これらの両サイドプレート10,1
1で挟まれるように第1ストッパーピン13が設けられ
ている。この第1ストッパーピン13により、両サイド
プレート10,11の軸方向の間隔が設定されている。
この第1ストッパーピン13のさらに外周側において、
両サイドプレート10,11は、両者が密着するように
凹部を有しており、この凹部がリベット14により一体
的に連結されている。なお、第1ストッパーピン13
は、図2で明らかなように、ハブ1のフランジ3に設け
られた切欠き3aを挿通するように配置されており、ハ
ブ1と出力側サイドプレート10,11との間に相対回
転が生じたときに、第1ストッパーピン13によってハ
ブ1の捩じり角度が規制されるようになっている。
【0013】また、出力側サイドプレート10,11の
内周側には、内周側捩じりスプリング12を支持する窓
孔21がハブ1の切欠き3bに対応して形成されてお
り、この窓孔21に内周側捩じりスプリング12が収納
されている。さらに、出力側サイドプレート10,11
の外周側には、複数箇所にストッパー用切欠き10b,
11bが形成されている。
内周側には、内周側捩じりスプリング12を支持する窓
孔21がハブ1の切欠き3bに対応して形成されてお
り、この窓孔21に内周側捩じりスプリング12が収納
されている。さらに、出力側サイドプレート10,11
の外周側には、複数箇所にストッパー用切欠き10b,
11bが形成されている。
【0014】出力側サイドプレート10の内周部には、
軸方向前方に屈曲させられた筒状の屈曲部10cが形成
されている。この屈曲部10cの内周面がハブ1の外周
面に当接している。また、ハブ1及び出力側サイドプレ
ート10の屈曲部10cには、摩擦係数を小さくするた
めのメッキが施されている。
軸方向前方に屈曲させられた筒状の屈曲部10cが形成
されている。この屈曲部10cの内周面がハブ1の外周
面に当接している。また、ハブ1及び出力側サイドプレ
ート10の屈曲部10cには、摩擦係数を小さくするた
めのメッキが施されている。
【0015】出力側サイドプレート10,11のそれぞ
れの軸方向外方には、入力側プレート部材としてのリテ
ーニングプレート4とクラッチプレート5とが配置され
ている。これらのプレートは概ね円板状の部材でありそ
れぞれハブ1の外周側に回転自在に係合している。クラ
ッチプレート5の外周部には、摩擦フェーシング9が固
定されている。リテーニングプレート4及びクラッチプ
レート5には、それぞれ出力側サイドプレート10,1
1の窓孔10a,11aに対応してそれぞれ4個の窓孔
4a,5aが形成されている。この窓孔4a,5aに
は、外周側捩じりスプリング6a,6b及び7が収納さ
れている。リテーニングプレート4及びクラッチプレー
ト5は、その外周部において第2ストッパーピン8によ
って互いに連結されている。第2ストッパーピン8は、
出力側サイドプレート10,11の外周部に形成された
ストッパー用切欠き10b,11bを挿通している。
れの軸方向外方には、入力側プレート部材としてのリテ
ーニングプレート4とクラッチプレート5とが配置され
ている。これらのプレートは概ね円板状の部材でありそ
れぞれハブ1の外周側に回転自在に係合している。クラ
ッチプレート5の外周部には、摩擦フェーシング9が固
定されている。リテーニングプレート4及びクラッチプ
レート5には、それぞれ出力側サイドプレート10,1
1の窓孔10a,11aに対応してそれぞれ4個の窓孔
4a,5aが形成されている。この窓孔4a,5aに
は、外周側捩じりスプリング6a,6b及び7が収納さ
れている。リテーニングプレート4及びクラッチプレー
ト5は、その外周部において第2ストッパーピン8によ
って互いに連結されている。第2ストッパーピン8は、
出力側サイドプレート10,11の外周部に形成された
ストッパー用切欠き10b,11bを挿通している。
【0016】出力側サイドプレート10,11のそれぞ
れとハブ1のフランジ部3との間には、環状の摩擦部材
15及びウェーブスプリング16が配置されている。ま
た、リテーニングプレート4と出力側サイドプレート1
1との間には、リテーニングプレート4側から順に、コ
ーンスプリング17、フリクションプレート18及び摩
擦部材19が配置されている。また、クラッチプレート
5と出力側サイドプレート10との間には、摩擦部材2
0が配置されている。各摩擦部材19,20は環状に形
成されており、コーンスプリング17の圧接力によっ
て、出力側サイドプレート10,11に圧接している。
れとハブ1のフランジ部3との間には、環状の摩擦部材
15及びウェーブスプリング16が配置されている。ま
た、リテーニングプレート4と出力側サイドプレート1
1との間には、リテーニングプレート4側から順に、コ
ーンスプリング17、フリクションプレート18及び摩
擦部材19が配置されている。また、クラッチプレート
5と出力側サイドプレート10との間には、摩擦部材2
0が配置されている。各摩擦部材19,20は環状に形
成されており、コーンスプリング17の圧接力によっ
て、出力側サイドプレート10,11に圧接している。
【0017】次に動作について説明する。中心部に配置
された出力側のハブ1に対し、摩擦フェーシング9によ
るトルクが伝達されると、そのトルクは摩擦フェーシン
グ9からリテーニングプレート4及びクラッチプレート
5に伝達される。そして、このリテーニングプレート4
及びクラッチプレート5に伝達されたトルクは、外周側
捩じりスプリング6a,6bを介して出力側サイドプレ
ート10,11に伝達され、さらに内周側捩じりスプリ
ング12を介してハブ1に伝達される。このとき、剛性
の最も低い部分、すなわち内周側捩じりスプリング12
が圧縮され、このばね特性に応じた捩じり角・捩じりト
ルク特性が得られる。また、内周側捩じりスプリング1
2が圧縮されると、ハブ1と出力側サイドプレート1
0,11との間で相対回転が生じる。この結果、伝達ト
ルクが小さい領域では、摩擦部材15及びウェーブスプ
リング16に応じた第1段目のヒステリシストルクが得
られる。
された出力側のハブ1に対し、摩擦フェーシング9によ
るトルクが伝達されると、そのトルクは摩擦フェーシン
グ9からリテーニングプレート4及びクラッチプレート
5に伝達される。そして、このリテーニングプレート4
及びクラッチプレート5に伝達されたトルクは、外周側
捩じりスプリング6a,6bを介して出力側サイドプレ
ート10,11に伝達され、さらに内周側捩じりスプリ
ング12を介してハブ1に伝達される。このとき、剛性
の最も低い部分、すなわち内周側捩じりスプリング12
が圧縮され、このばね特性に応じた捩じり角・捩じりト
ルク特性が得られる。また、内周側捩じりスプリング1
2が圧縮されると、ハブ1と出力側サイドプレート1
0,11との間で相対回転が生じる。この結果、伝達ト
ルクが小さい領域では、摩擦部材15及びウェーブスプ
リング16に応じた第1段目のヒステリシストルクが得
られる。
【0018】この伝達トルクの小さいときに、クラッチ
プレート5の内周側に形成された屈曲部10cの内周面
がハブ1の外周面に摺動する。このため、クラッチプレ
ートやサイドプレートの内周端面がハブ1に摺動してい
る場合に比べて、摺動面の面圧が小さくなっている。こ
れにより、ヒステリシストルクを低く抑えることが可能
となり、またヒステリシストルクが安定化する。
プレート5の内周側に形成された屈曲部10cの内周面
がハブ1の外周面に摺動する。このため、クラッチプレ
ートやサイドプレートの内周端面がハブ1に摺動してい
る場合に比べて、摺動面の面圧が小さくなっている。こ
れにより、ヒステリシストルクを低く抑えることが可能
となり、またヒステリシストルクが安定化する。
【0019】また、この摺動面の各部材にメッキを施し
て摩擦係数を小さくしているため、摺動面の各部材の耐
磨耗性が大幅に向上し、騒音振動を小さくすることが可
能となっている。
て摩擦係数を小さくしているため、摺動面の各部材の耐
磨耗性が大幅に向上し、騒音振動を小さくすることが可
能となっている。
【0020】伝達トルクが大きくなると、内周側捩じり
スプリング12がさらに圧縮され、ハブ1が回転して切
欠き3bの端部が第1ストッパーピン13に当接する。
これにより、出力側サイドプレート10,11と、入力
側プレート部材であるリテーニングプレート4及びクラ
ッチプレート5との間に相対回転が生じる。捩じり角度
が比較的小さい場合には、外周側捩じりスプリング6
a,6b,7のうちのばね長さの長い捩じりスプリング
6a及び6bが動作する。そして、捩じり角度がさらに
大きくなると、残りの外周側捩じりスプリング7が動作
し、伝達トルクは急速に増加する。
スプリング12がさらに圧縮され、ハブ1が回転して切
欠き3bの端部が第1ストッパーピン13に当接する。
これにより、出力側サイドプレート10,11と、入力
側プレート部材であるリテーニングプレート4及びクラ
ッチプレート5との間に相対回転が生じる。捩じり角度
が比較的小さい場合には、外周側捩じりスプリング6
a,6b,7のうちのばね長さの長い捩じりスプリング
6a及び6bが動作する。そして、捩じり角度がさらに
大きくなると、残りの外周側捩じりスプリング7が動作
し、伝達トルクは急速に増加する。
【0021】捩じり角度は、第2ストッパーピン8が出
力側サイドプレート10,11のストッパー用切欠き1
0b,11bの一端に当接するまで増加する。それ以後
は、ストッパーピン13,8及び出力側サイドプレート
10,11を介して、リテーニングプレート4及びクラ
ッチプレート5とハブ1とが一体化する。
力側サイドプレート10,11のストッパー用切欠き1
0b,11bの一端に当接するまで増加する。それ以後
は、ストッパーピン13,8及び出力側サイドプレート
10,11を介して、リテーニングプレート4及びクラ
ッチプレート5とハブ1とが一体化する。
【0022】リテーニングプレート4及びクラッチプレ
ート5とハブ1とが一体化して回転するまでの捩じれ動
作において、リテーニングプレート4及びクラッチプレ
ート5と出力側サイドプレート10,11との間には相
対回転が生じ、摩擦部材19,20に滑りが生じる。こ
れにより、第2段目のヒステリシストルクが発生する。
ート5とハブ1とが一体化して回転するまでの捩じれ動
作において、リテーニングプレート4及びクラッチプレ
ート5と出力側サイドプレート10,11との間には相
対回転が生じ、摩擦部材19,20に滑りが生じる。こ
れにより、第2段目のヒステリシストルクが発生する。
【0023】以上の実施例において、出力側サイドプレ
ート10の屈曲部10cが、大面積でハブ1に摺動して
いることにより、出力側サイドプレート10とハブ1と
の角度を直角に維持することが容易になる。これによ
り、ハブ1と出力側サイドプレート10との組付け時に
生じる傾き,偏心がなくなり、ヒステリシストルクがよ
り安定化する。また、屈曲部10cはサイドプレート1
0と一体成形されているので、ブッシュ等の部品が不要
となる。
ート10の屈曲部10cが、大面積でハブ1に摺動して
いることにより、出力側サイドプレート10とハブ1と
の角度を直角に維持することが容易になる。これによ
り、ハブ1と出力側サイドプレート10との組付け時に
生じる傾き,偏心がなくなり、ヒステリシストルクがよ
り安定化する。また、屈曲部10cはサイドプレート1
0と一体成形されているので、ブッシュ等の部品が不要
となる。
【0024】〔他の実施例〕 前記実施例では、外側フランジを省略したダンパーディ
スクに本考案の一実施例を採用したが、図3に示す従来
のダンパーディスクに用いてもよい。このダンパーディ
スクは、中央に出力側の軸に連結されるハブ31を有し
ている。ハブ31は、その外周部に内側フランジ32を
一体に有している。内側フランジ32の外周側には、内
側フランジ32と同一平面上に外側フランジ33が配置
されている。フランジ32,33の両側方には、1対の
出力側サイドプレート37,38が配置されている。こ
れらの両プレート37,38は、その外周部に設けられ
たリベット(図示せず)によって互いに連結されてい
る。また、出力側サイドプレート37,38の外側には
1対の入力側プレート部材であるクラッチプレート34
及びリテーニングプレート35が配置されている。そし
て、内側フランジ32の内周部と出力側サイドプレート
37との間には摩擦部材39が挟持されており、また出
力側サイドプレート38とリテーニングプレート35と
の間には摩擦部材40が挟持されている。
スクに本考案の一実施例を採用したが、図3に示す従来
のダンパーディスクに用いてもよい。このダンパーディ
スクは、中央に出力側の軸に連結されるハブ31を有し
ている。ハブ31は、その外周部に内側フランジ32を
一体に有している。内側フランジ32の外周側には、内
側フランジ32と同一平面上に外側フランジ33が配置
されている。フランジ32,33の両側方には、1対の
出力側サイドプレート37,38が配置されている。こ
れらの両プレート37,38は、その外周部に設けられ
たリベット(図示せず)によって互いに連結されてい
る。また、出力側サイドプレート37,38の外側には
1対の入力側プレート部材であるクラッチプレート34
及びリテーニングプレート35が配置されている。そし
て、内側フランジ32の内周部と出力側サイドプレート
37との間には摩擦部材39が挟持されており、また出
力側サイドプレート38とリテーニングプレート35と
の間には摩擦部材40が挟持されている。
【0025】そして、出力側サイドプレート37の内周
側には、屈曲部37aが形成されており、この屈曲部3
7aの内周面がハブ31の外周面に接触しており作動時
に摺動することになる。以上のようにして、この実施例
においても前記実施例と同様の効果が得られる。
側には、屈曲部37aが形成されており、この屈曲部3
7aの内周面がハブ31の外周面に接触しており作動時
に摺動することになる。以上のようにして、この実施例
においても前記実施例と同様の効果が得られる。
【0026】
【考案の効果】本考案に係るダンパーディスクにおいて
は、1対のサイドプレートの少なくとも1つの内周端が
軸方向に沿って屈曲し、その屈曲部内周面がハブ外周面
に接触している。したがって、ハブとプレート類との摺
動面の面圧が低くなり、ヒステリシストルクが安定す
る。また、前記屈曲部が大面積でハブに当接しているこ
とになるため、ハブとサイドプレートとの姿勢を維持す
ることが容易となり、両者の傾き,偏心がなくなる。こ
れによって、ヒステリシストルクがより安定化する。し
かも、サイドプレートの内周端を屈曲させて屈曲部を形
成しているので、ブッシュ等の別部材が不要となり、安
価である。
は、1対のサイドプレートの少なくとも1つの内周端が
軸方向に沿って屈曲し、その屈曲部内周面がハブ外周面
に接触している。したがって、ハブとプレート類との摺
動面の面圧が低くなり、ヒステリシストルクが安定す
る。また、前記屈曲部が大面積でハブに当接しているこ
とになるため、ハブとサイドプレートとの姿勢を維持す
ることが容易となり、両者の傾き,偏心がなくなる。こ
れによって、ヒステリシストルクがより安定化する。し
かも、サイドプレートの内周端を屈曲させて屈曲部を形
成しているので、ブッシュ等の別部材が不要となり、安
価である。
【図1】本考案の一実施例によるダンパーディスクの縦
断面図。
断面図。
【図2】図1の一部切欠き平面図。
【図3】別の実施例によるダンパーディスクの縦断面構
成図。
成図。
1 ハブ 4 リテーニングプレート 5 クラッチプレート 6a,6b 外周側捩じりスプリング 7 外周側捩じりスプリング 10 出力側サイドプレート 10c 屈曲部 11 出力側サイドプレート 12 内周側捩じりスプリング 31 ハブ 34 クラッチプレート 35 リテーニングプレート 36 外周側捩じりスプリング 37 出力側サイドプレート 37a 屈曲部 38 出力側サイドプレート
Claims (1)
- 【請求項1】出力側の軸に連結され得るハブと、 前記ハブの外周に配置された1対の入力側プレート部材
と、 前記1対の入力側プレート部材の間に配置された1対の
サイドプレートと、 前記入力側プレート部材と前記サイドプレートとの間で
円周方向に圧縮されるように配置された第1弾性部材
と、 前記サイドプレートと前記ハブとの間で円周方向に圧縮
されるように配置され、前記第1弾性部材より剛性が低
い第2弾性部材とを備え、 前記1対のサイドプレートの一方は軸方向に沿って屈曲
した筒状部を内周端に一体に有しており、前記筒状部は
前記1対の入力側プレート部材の一方の内周面と前記ハ
ブの外周面との間に延び、前記筒状部の内周面は前記ハ
ブの外周面に接触している、 ダンパーディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991049122U JP2564860Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | ダンパーディスク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991049122U JP2564860Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | ダンパーディスク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04132224U JPH04132224U (ja) | 1992-12-07 |
JP2564860Y2 true JP2564860Y2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=31927345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991049122U Expired - Lifetime JP2564860Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | ダンパーディスク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2564860Y2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62126624U (ja) * | 1986-02-04 | 1987-08-11 | ||
JPH0542264Y2 (ja) * | 1986-11-12 | 1993-10-25 | ||
JPH01229123A (ja) * | 1988-03-09 | 1989-09-12 | Daikin Mfg Co Ltd | ダンパーディスク |
JPH01165333U (ja) * | 1988-05-10 | 1989-11-20 | ||
JPH0230531U (ja) * | 1988-08-18 | 1990-02-27 |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP1991049122U patent/JP2564860Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04132224U (ja) | 1992-12-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |