JP2563758Y2 - クラッチ付ギヤ - Google Patents

クラッチ付ギヤ

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JP2563758Y2
JP2563758Y2 JP1991095186U JP9518691U JP2563758Y2 JP 2563758 Y2 JP2563758 Y2 JP 2563758Y2 JP 1991095186 U JP1991095186 U JP 1991095186U JP 9518691 U JP9518691 U JP 9518691U JP 2563758 Y2 JP2563758 Y2 JP 2563758Y2
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成浩 小野沢
久司 木村
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小松ゼノア株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、減速機等の歯車による
伝動装置において過負荷防止用のクラッチを備えたクラ
ッチ付ギヤに係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、刈払機等の作業機におけるこの種
の伝動装置では、過負荷防止は歯車伝動機構と別途に設
けられ、全体構造が複雑となり、高価となるので、刈払
機等の小型の安価の作業機には過負荷防止装置は設けら
れず、過負荷の際には、伝動機構の一部が破損するおそ
れがあった。
【０００３】すなわち、従来のギヤは図４，図５に示す
ように、外周に歯部１を設けた鋼製の環状のギヤ本体３
の内径部にスプライン５を介して成型時に一体に固着さ
れた合成樹脂の環体７の内径部にスプライン９を介して
鋼製の環状のボス部１１が成型時に一体に固着され、ボ
ス部１１の内径部に回転軸１３が圧入，固着されてい
た。すなわち、ギヤ本体３は回転軸１３と一体に固着さ
れて回転するよう設けられていた。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】従来の歯車伝動機構は
過負荷防止装置が別途に設けられて構造複雑で高価とな
っていた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本考案は、外周に歯部を
備えた金属製の環状のギヤ本体の内径部に合成樹脂製の
環状の摺動体を回動方向及び軸方向に係止して嵌合して
設け、前記摺動体の内径部に金属製のボス部を軸方向の
移動なしに回転自在に嵌合して設け、前記ボス部に軸方
向に摺動自在に、かつ回動方向に係止して嵌合する金属
製の摩擦板を、前記ボス部に一端を係止された皿状の弾
機の他端によって前記摺動体の一側面に所定のトルクに
対応する荷重で押圧，付勢して設けたことを特徴とする
ものである。
【０００６】
【作用】このギヤ本体とボス部との間に過大な負荷が加
わると摩擦板と摺動体の間で摺動して、所定の負荷以内
に荷重を規制する。
【０００７】
【実施例】以下、本考案の一実施例について詳細に説明
する。外周に歯部１５を設けた鋼製の環状のギヤ本体１
７の内径部に合成樹脂製の環状の摺動体１９がスプライ
ン２１を介して、回動方向に係止して成型時に一体に固
着している。摺動体１９の内径部には、環状の鋼製のボ
ス部２３が回転自在に嵌合している。ボス部２３の内径
部には回転軸２５が圧入，固着されている。
【０００８】過負荷防止用のクラッチ２６はつぎのよう
に構成されている。すなわち、ボス部２３の外周に軸方
向に設けた切欠溝２７に係合する突起２９を内径部に設
けてボス部２３の外周に軸方向に摺動自在に嵌合する環
状の金属製の摩擦板３１が摺動体１９の一側面に摺動自
在に当接している。摩擦板３１は、ボス部２３の外周に
スナップリング３３によって一端を係止された皿状の弾
機３５の他端により摺動体１９の一側面に押圧，付勢さ
れている。
【０００９】ギヤ本体１７と回転軸２５との間は摩擦板
３１を介して動力が伝達されるが、トルクが所定の大き
さ以上の過負荷となると、摩擦板３１と摺動体１９との
間で摺動して過大負荷は伝達されない。又、繰返し摺動
しても前者が金属製であり、後者が合成樹脂製であるた
め、かじり等を生ぜず耐久性良好である。
【００１０】なお、本考案は、回転軸にかえて固定軸に
ボス部を回転自在に嵌合して、ボス部から直接に伝動し
てもよい。
【００１１】また、摺動体の一側面に環状の摺動板を係
止して、この摺動板に摩擦板を摺動自在に押圧してもよ
い。さらに、この摺動板と摩擦板との対面する面に、放
射状等の凹凸を設ければ、滑り出しトルクの設定が容易
となる。
【００１２】
【考案の効果】本考案によれば、(1) 過大負荷を防いで
伝動部の損傷を防ぐことができる。(2) 別途の過大負荷
防止装置を必要とせず、構造簡単に、コンパクトとする
ことができる。(3) 電化製品では二重絶縁用に利用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】本考案の一実施例の側断面図である。
【図２】図１のII−II線の正断面図である。
【図３】摩擦板の正面図である。
【図４】従来例の側断面図である。
【図５】図４のＶ−Ｖ線の正断面図である。
【符号の説明】
１５ 歯部 １７ ギヤ本体 １９ 摺動体 ２３ ボス部 ３１ 摩擦板 ３５ 弾機

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】 外周に歯部１５を備えた金属製の環状の
    ギヤ本体１７の内径部に合成樹脂製の環状の摺動体１９
    を回動方向及び軸方向に係止して嵌合して設け、前記摺
    動体１９の内径部に金属製のボス部２３を軸方向の移動
    なしに回転自在に嵌合して設け、前記ボス部２３に軸方
    向に摺動自在に、かつ回動方向に係止して嵌合する金属
    製の摩擦板３１を、前記ボス部２３に一端を係止された
    皿状の弾機３５の他端によって前記摺動体１９の一側面
    に所定のトルクに対応する荷重で押圧，付勢して設けた
    ことを特徴とするクラッチ付ギヤ。
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JPS57193768A (en) * 1981-05-22 1982-11-29 Mitsubishi Electric Corp Electronic ignition timing controller
JPS60175948A (ja) * 1984-02-21 1985-09-10 Matsushita Seiko Co Ltd レンジフ−ド
JPS62224727A (ja) * 1986-03-25 1987-10-02 Canon Inc トルクリミツタ装置

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