JP2512519Y2 - 電動巻上機構のクラッチ - Google Patents

電動巻上機構のクラッチ

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JP2512519Y2
JP2512519Y2 JP13046190U JP13046190U JP2512519Y2 JP 2512519 Y2 JP2512519 Y2 JP 2512519Y2 JP 13046190 U JP13046190 U JP 13046190U JP 13046190 U JP13046190 U JP 13046190U JP 2512519 Y2 JP2512519 Y2 JP 2512519Y2
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JP
Japan
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clutch
groove
hoisting mechanism
electric hoisting
output side
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JP13046190U
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重徳 國府田
貞夫 山口
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Stanley Electric Co Ltd
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Stanley Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は自動車用アンテナの伸縮等に使用されるワイ
ヤの電動巻上機構に関するものであり、詳細には巻上げ
終了などにより生ずる過負荷時にモータを保護するため
に設けられるクラッチ機構に係るものである。
【従来の技術】
従来のこの種のクラッチ90の例を示すものが第4図で
あり、入力側ディスク91の面には放射状に山形の突起91
aを設け、この入力側ディスク91と面で接するようにし
た出力側ディスク92には前記突起91aと嵌合する溝92aを
設けるものであり、加えて前記入力側ディスク91或は出
力側ディスク92の何れか一方、例えば出力側ディスク92
を面方向に移動自在にしておいて背面からスプリング93
で入力側ディスク91に圧接しておくものであり、例えば
ワイヤの巻上が終了し前記出力側ディスク92に過負荷を
生じたときには、前記突起91aと溝92aとの嵌合がスプリ
ング93の圧接力を越えて出力側ディスク92を後退させる
ようにして外れるものとなり、これにより入力側ディス
ク91と出力側ディスク92との接合は解除されるものとな
る。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来のクラッチ90の構成にお
いては、その動作時に前記突起91aと溝92aとの嵌合と離
脱とが繰り返されるものであるので、前記入力側ディス
ク91と出力側ディスク92との当接面の衝突が繰り返され
るものとなり、その動作時にはかなりに激しい衝突音を
生じて使用者に不安感を抱かせたり、或は品質感を損な
うと云う問題点を生ずるものとなり、この点の解決が課
題とされるものとなっていた。
【課題を解決するための手段】
本考案は前記した従来の課題を解決するための具体的
な手段として、過負荷時にはその応力で入力側と出力側
との接続を断つ構成とした電動巻上機構のクラッチにお
いて、前記クラッチは摩擦クラッチとされ、該摩擦クラ
ッチは入力側に遊星歯車を介して連接される円板の外周
に沿い形成された溝と、該溝に所定範囲で嵌合する形状
に線状部材で形成され端部を非回転部に止着されるリン
グとで成ることを特徴とする電動巻上機構のクラッチを
提供することで、動作時の騒音を生じないものとして、
前記した従来の課題を解決するものである。
【実施例】
つぎに、本考案を図に示す一実施例に基づいて詳細に
説明する。 第1図に符号1で示すものは本考案に係るクラッチで
あり、このクラッチ1は過負荷時には入力側と出力側と
の接続を断つものである点は従来例のものと同様である
が、本考案により前記クラッチ1の入力側は主軸2に設
けられた主歯車3とされ、出力側は前記主軸2に回動自
在に嵌合された出力側ディスク4とされ、この出力側デ
ィスク4には内歯歯車4aが一体に形成されていて、前記
主歯車3とは遊星歯車5で連接され、ワイヤ6を巻取り
或は巻戻すためのドラム7には遊星軸7aが設けられてい
て、該遊星軸7aは前記遊星歯車5の中心を回動自在に軸
支するものとなっている。 また、前記出力側ディスク4には、その外周に沿いク
ラッチ溝4bが形成され、該クラッチ溝4bには鋼線などで
形成されたリング8が嵌着されるものとなり、前記クラ
ッチ溝4bの底部には、第2図に示すように、前記クラッ
チ溝4bに沿う溝状のピット4cが形成されるものとなって
いる。 第3図に示すものは前記リング8を更に詳細に示すも
のであり、このリング8は前記したように鋼線などで端
部8aを有する略Ω字状に形成されると共に、そのリング
状の部分も図に極度に誇張して示したように例えば三角
形状に変形して形成され、前記クラッチ溝4bとの接触範
囲を限定されるものとなり、組立時には前記クラッチ溝
4bに嵌着されると共に前記端部8aをケース9など非回転
部に固定される(第1図参照)ものとなっている。 次いで、上記の構成とした本考案のクラッチ1の作用
効果について説明を行えば、先ず、通常のワイヤ6の巻
取り(或は巻戻し)時には前記出力側ディスク4は前記
リング8により回転を停止されているので、前記遊星歯
車5は前記主歯車3の回転により自転と公転とを行うも
のとなり、この公転により遊星軸7aを介してドラム7が
回転するものとなる。 その後にワイヤ6の例えば巻取りが終了するとドラム
7の回転は停止し、前記遊星歯車5の公転は停止される
ものとなる。 このときに前記主歯車3を介する主軸2の回転トルク
は全て内歯歯車4aに伝達されるものとなるので、前記リ
ング8の摩擦による出力側ディスク4の係止は、その摩
擦力を越えスリップし前記出力側ディスク4は回転を開
始して、前記主軸2の回転を継続させ、ロックなどの発
生を防止する。同時に、その動作がスリップにより開始
されることにより従来例の衝突音なども生じないものと
なる。 このときに前記ピット4cに例えばグリースなどの潤滑
剤を注入しておくことで、この種の機構に生じがちな食
込みによる前記出力側ディスク4とリング8との固着を
防止して動作を一層に円滑なものとする。 また、以上の説明で明らかなように、本考案により前
記リング8を変形させ出力側ディスク4と適宜の範囲で
接触するものとすることで動作時のトルクを適正に調整
するものである。
【考案の効果】
以上に説明したように本考案により、クラッチを入力
側に遊星歯車を介して連接される円板の外周に沿い形成
された溝と、該溝に所定範囲で嵌合する形状に線状部材
で形成され端部を非回転部に止着されるリングとで成る
摩擦クラッチとしたことで、前記リングと出力側ディス
クとのスリップによりクラッチ動作が開始されるものと
なるので、その動作の開始に伴う衝突音の発生が無く、
円滑な動作により使用者に騒音を与えたり、或は不要な
不安感を与えることを無くして、この種の電動巻上機構
の性能向上に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る電動巻上機構のクラッチの一実施
例を示す斜視図、第2図は第1図のII-II線に沿う断面
図、第3図は同じ実施例の要部を示す平面図、第4図は
従来例を示す斜視図である。 1……クラッチ、2……主軸 3……主歯車 4……出力側ディスク 4a……内歯歯車、4b……クラッチ溝 4c……ピット 5……遊星歯車、6……ワイヤ 7……ドラム 7a……遊星軸 8……リング 8a……端部 9……ケース

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】過負荷時にはその応力で入力側と出力側と
    の接続を断つ構成とした電動巻上機構のクラッチにおい
    て、前記クラッチは摩擦クラッチとされ、該摩擦クラッ
    チは入力側に遊星歯車を介して連接される円板の外周に
    沿い形成された溝と、該溝に所定範囲で嵌合する形状に
    線状部材で形成され端部を非回転部に止着されるリング
    とで成ることを特徴とする電動巻上機構のクラッチ。
  2. 【請求項2】前記溝の底部にはオイル溜用のピットがこ
    の溝に沿い形成されていることを特徴とする実用新案登
    録請求の範囲第(1)項記載の電動巻上機構のクラッ
    チ。
JP13046190U 1990-11-30 1990-11-30 電動巻上機構のクラッチ Expired - Lifetime JP2512519Y2 (ja)

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JP2013099073A (ja) * 2011-10-31 2013-05-20 Mitsubishi Material C.M.I. Corp モータ
JP6163298B2 (ja) * 2011-12-08 2017-07-12 株式会社ミツバ 減速装置付電動モータ

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