JP3227279B2 - クラッチ装置 - Google Patents

クラッチ装置

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JP3227279B2 JP20664193A JP20664193A JP3227279B2 JP 3227279 B2 JP3227279 B2 JP 3227279B2 JP 20664193 A JP20664193 A JP 20664193A JP 20664193 A JP20664193 A JP 20664193A JP 3227279 B2 JP3227279 B2 JP 3227279B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラッチ装置、特にエ
ンジン側のクランク軸とトランスミッションの入力軸と
の間で動力の伝達及び遮断を行うためのクラッチ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動二輪車用のクラッチ装置
は、トランスミッションの入力軸の一端側に配置されて
おり、エンジンのクランク軸から伝達されてくる動力を
トランスミッションの入力軸に伝達したりあるいは遮断
したりするために用いられている。このようなクラッチ
装置は、エンジンのクランク軸側に連結される入力部
と、トランスミッションの入力軸に連結される出力部
と、入力部と出力部とを連結及び連結解除するためのク
ラッチ本体とを有している。
【0003】自動二輪車用のクラッチ本体は、通常多板
クラッチ構成となっており、複数のクラッチプレートを
有している。これらのクラッチプレートは、コイルスプ
リング等により付勢されたプレッシャープレートによっ
て圧接され、入力部から出力部への動力の伝達を行う。
またクラッチレリーズ時には、コイルスプリングの付勢
力に抗してプレッシャープレートがクラッチプレートか
ら引き離され、複数のクラッチプレートの圧接が解除さ
れてクラッチがオフされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】クラッチ接続時におい
てエンジンのスロットルを絞ると、負荷側からの動力が
クラッチ装置を介してエンジン側に伝達され、エンジン
ブレーキが作用することはよく知られている。このと
き、急激にエンジンブレーキを作用させると、タイヤが
スリップする場合がある。自動車においてエンジンブレ
ーキを作用させる場合は特に問題とならないが、自動二
輪のようにタイヤの接地力が小さい場合には、エンジン
ブレーキを急激に作用させるとタイヤのスリップが発生
し易く、ブレーキ時の走行が不安定になる場合がある。
【0005】本発明の目的は、急激にエンジンブレーキ
が作用するのを抑えてタイヤのスリップを抑えることに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクラッチ装
置は、エンジン側のクランク軸とトランスミッションの
入力軸との間で動力の伝達及び遮断を行うための装置で
あり、クランク軸からの動力が入力される入力部と、入
力部と同心に配置されトランスミッションの入力軸に連
結可能な出力部と、入力部と出力部との間に配置され入
力部からの動力を出力部に伝達するクラッチ本体とを備
えている。クラッチ本体は、入力部に連結された複数の
入力プレートと、出力部に連結された複数の出力プレー
トと、入力部から出力部への動力伝達時には非作動で出
力部から入力部への動力伝達時には作動するトルクミリ
ッタ機構とを有している。トルクリミッタ機構は、入力
プレート及び出力プレートの少なくともいずれか一方の
一部と入力部又は出力部との間に形成された1方向クラ
ッチ機構である。
【0007】
【作用】本発明に係るクラッチ装置では、クラッチ本体
にトルクリミッタ機構が設けられており、入力部から出
力部に動力が伝達される場合には、このトルクリミッタ
機構は作動せずクラッチ装置が有する全トルク容量でト
ルクを伝達する。一方、エンジンブレーキが作用して出
力部から入力部側へ動力が伝達される場合には、トルク
リミッタ機構が作動し、クラッチ装置のトルク容量が減
少する。
【0008】ここでは、急激にエンジンブレーキが作用
した場合には、クラッチ装置のトルク容量が減少してい
るので、クラッチ本体がトルクリミッタとして機能し、
このためタイヤのスリップを抑えることができ、エンジ
ンブレーキ時の走行を安定させることがてきる。
【0009】
【実施例】第1実施例 図1は本発明の一実施例による自動二輪車用クラッチ装
置を示している。このクラッチ装置1は、エンジン側の
クランク軸2の先端に装着されており、入力部3と出力
部4と、入力部3と出力部4との間に配置されたクラッ
チ本体5と、クラッチ本体5のオン・オフ(動力の伝達
及び遮断)を行うための押圧機構6とを有している。
【0010】入力部3は、クランク軸2の先端に装着さ
れている。入力部3は、スプラインハブ10と、スプラ
インハブ10の押圧機構6側の側面に配置された円板状
のリテーニングプレート11と、スプラインハブ10を
挟んでリテーニングプレート11と対向するように配置
された円板状のクラッチプレート12とを有している。
スプラインハブ10は、中心部にボス部10aを有し、
その外周側に円板状のフランジ部10bを有している。
ボス部10aの内周にはスプライン孔が形成されてお
り、クランク軸2先端のスプライン軸に噛み合ってい
る。フランジ部10bには複数の窓孔10cが形成され
ており、この窓孔10cにダンパー機構としてのトーシ
ョンスプリング13が収納されている。トーションスプ
リング13は、その両側がリテーニングプレート11と
クラッチプレート12とにより支持されている。リテー
ニングプレート11とクラッチプレート12とはストッ
プピン14によって軸方向及び回転方向に固定されてい
る。このストップピン14はスプラインハブ10のフラ
ンジ部10bを貫通しており、所定の角度範囲でストッ
プピン14とスプラインハブ10とは相体回転が可能で
ある。またスプラインハブ10のフランジ部10bの内
周部には、リテーニングプレート11及びクラッチプレ
ート12にそれぞれ挟持されるように1対のフリクショ
ンワッシャー15が配置されている。
【0011】クラッチプレート12の外周部には押圧機
構6側に延びる円筒部12aが形成されている。この円
筒部12aの外周部の押圧機構6側にはスプライン軸が
形成されており、このスプライン軸には、クラッチ本体
5を構成する第1フリクションディスク20が噛み合っ
ている。これにより、第1フリクションディスク20
は、円筒部12aに対して軸方向に移動自在で回転方向
には固定されている。第1フリクションディスク20の
両側面には、摩擦材が固定されている。
【0012】また、クラッチプレート12の外周部に
は、ワンウエイクラッチ機構を介してクラッチ本体5を
構成する第2フリクションディスク21が配置されてい
る。第2フリクションディスク21の両側面には、摩擦
材が固定されている。ワンウエイクラッチ機構につい
て、図2を用いて詳細に説明する。クラッチプレート1
2の外周部には、円周方向に等間隔で6個の溝22が放
射状に形成されている。この溝22のそれぞれにはワン
ウエイブロック23が出没自在に挿入されている。ワン
ウエイブロック23の頭部は斜め状に形成されている。
一方、第2フリクションディスク21の内周端21aは
鋸歯状に形成されており、各歯の傾斜はワンウエイブロ
ック23の頭部の傾斜と同じである。
【0013】このような機構では、クラッチプレート1
2がドライブ方向Dに回転する際は、ワンウエイブロッ
ク23が第2フリクションディスク21の内周端の歯2
1aに引っ掛かり、トルクが伝達される。なお、ワンウ
エイブロック23は、回転時においては遠心力によって
外側に突出している。一方エンジンブレーキが作用した
場合は、第2フリクションディスク21側からエンジン
ブレーキ方向Bに回転力が伝達される。この場合には、
第2フリクションディスク21が回転するとワンウエイ
ブロック23はクラッチプレート12の溝22内に後退
し、第2フリクションディスク21は空回りすることと
なる。
【0014】なお、クラッチプレート12の側面には、
第2フリクションディスク21の軸方向の移動を規制す
るためのプレート24が固定されている。出力部4は、
クラッチアウターケース30を有している。クラッチア
ウターケース30は、入力部3を覆う円筒部30aと、
押圧機構6と逆側の側面を形成する側壁30bとを有し
ている。円筒部30aの内周部にはスプライン孔が形成
されている。このスプライン孔には、第1及び第2フリ
クションディスク20,21とともにクラッチ本体5を
形成するドリブンプレート31が噛み合っている。ドリ
ブンプレート31は、クラッチアウターケース30に対
して軸方向に移動自在でかつ回転方向には固定される。
クラッチアウターケース30の側壁30bの内周部に
は、出力ギア32がリベット33により固定されてい
る。この出力ギア32は、クランク軸2に軸受34を介
して回転自在に支持されている。また出力ギア32は、
トランスミッションの入力軸35に固定されたギア36
と噛み合っている。
【0015】押圧機構6は、ほぼ円板状のプレッシャー
プレート40と、このプレッシャープレート40を図1
において左方に付勢するメインコーンスプリング41と
を有している。プレッシャープレート40の外周端に
は、クラッチアウターケース30のスプライン孔と噛み
合うスプライン軸が形成されており、これによりプレッ
シャープレート40は、クラッチアウターケース30に
対して軸方向に移動自在で回転方向に固定されている。
メインコーンスプリング41の内周端はプレッシャープ
レート40に係止し、外周端はクラッチアウターケース
30の円筒部30a先端に装着された止め輪42により
係止されている。プレッシャープレート40の内周端は
軸受43を介してレリーズロッド44に回転自在に支持
されている。
【0016】また、クラッチアウターケース30の側壁
30bとドリブンプレート31との間には、クラッチオ
ン時のショックを緩和するとともに、レリーズ荷重特性
を調整するためのクッション用のサブコーンスプリング
45が配置されている。これらの荷重特性については後
述する。次に本クラッチ装置の動作について説明する。
【0017】レリーズロッド44が図1の方に引かれ
ていないクラッチオン状態では、メインコーンスプリン
グ41によってプレッシャープレート40がクラッチア
ウターケース30の側壁30b側に押され、これにより
フリクションディスク20,21とドリブンプレート3
1とが圧接されている。この状態では、クランク軸2か
ら入力部3に伝達された動力は、スプラインハブ10か
らダンパー機構としてのトーションスプリング13を介
してクラッチプレート12に伝達される。このクラッチ
プレート12に伝達された動力は、フリクションディス
ク20,21及びドリブンプレート31を介して出力部
4のクラッチアウターレース30に伝達される。ここ
で、図2で説明したように、入力部3から出力部4への
動力伝達時にはワンウエイクラッチ機構がオン状態であ
るので、第2フリクションディスク21は動力伝達に寄
与する。
【0018】クラッチアウターケース30に伝達された
動力は、出力ギア32を介してギア36に伝達され、こ
れによりトランスミッションの入力軸35に伝達され
る。走行時にエンジンブレーキが作用した場合は、出力
部4から入力部3側に動力が伝達される。この場合に
は、ワンウエイ機構が作動し、第2フリクションディス
ク21からの動力はクラッチプレート12に対して伝達
されず、第1フリクションディスク20のみが動力伝達
に寄与する。このため、エンジンブレーキ時にはトルク
容量が半減し、トルクリミッタとして作用する。したが
って、自動二輪車のようにタイヤの接地力が小さい場合
でもタイヤのスリップを抑えることができ、走行が安定
する。
【0019】一方、運転者によってレリーズロッド44
が図1の右方向に引かれた場合には、プレッシャープレ
ート40がメインコーンスプリング41の付勢力に抗し
て図1の右方に移動する。これによりフリクションディ
スク20,21とドリブンプレート31との圧接が解除
され、クラッチがオフとなる。次に、図3を用いてクラ
ッチ押し付け用のメインコーンスプリング41とクッシ
ョン用のサブコーンスプリング45の荷重特性の関係及
びレリーズ荷重特性について説明する。
【0020】メインコーンスプリング41の押し付け荷
重特性は、図3の曲線P1で示される特性を有してい
る。そして初期時にはA点でセットされている。一方サ
ブコーンスプリング45の押し付け荷重特性は、図3の
P2で示す特性である。このような構成では、レリーズ
時にサブコーンスプリング45が作用することによって
レリーズ荷重が軽減される。また、メインコーンスプリ
ング41はレリーズするにしたがってその荷重が小さく
なり、サブコーンスプリング45のクッション力(レリ
ーズ荷重と反対方向の荷重)が徐々に小さくなる。この
ため、両コーンスプリング41,45の荷重特性を合成
して得られるレリーズ荷重特性は図3のP3で示すよう
にほぼ平坦な特性となる。
【0021】ここで、図3に破線で示す各特性は従来装
置の荷重特性を示したものである。すなわち、従来装置
のように押し付け手段としてコイルスプリングを用いた
場合の押し付け荷重特性はQ1であり、これに対してク
ッションスプリングの荷重特性はQ2である。このよう
なコイルスプリングの特性Q1とクッションスプリング
の荷重特性Q2とを合成して得られるレリーズ荷重特性
は、Q3で示すような特性となり、レリーズ荷重がレリ
ーズ操作にしたがって急激に上昇している。
【0022】以上のように本実施例では、クラッチ装置
をクランク軸2の先端に設けているので、従来のクラッ
チ装置に比較してクラッチ容量を小さくすることがで
き、全体の重量及び慣性量の低減を図ることが可能とな
る。また、同様の理由により、ダンパー機構3の出力側
の慣性量を大きくすることができ、振動の減衰性能を向
上させることが容易となる。
【0023】また、この実施例では、プレッシャープレ
ート40をメインコーンスプリング41によって押し、
またクッション用のサブコーンスプリング45とバラン
スさせているので、レリーズ荷重を低減することができ
るとともに、レリーズ荷重特性をほぼ平坦にすることが
でき、レリーズ操作がスムーズに行える。さらに、エン
ジンブレーキが作用した際にはワンウエイクラッチ機構
によってクラッチのトルク容量を1/2に減少させてい
るので、特に自動二輪車のようにタイヤの接地力が小さ
い場合にもスリップの発生を防止することができる。第2実施例 図4に本発明の第2実施例によるクラッチ装置を示す。
【0024】このクラッチ装置50は、トランスミッシ
ョンの入力軸51の先端に装着されており、エンジン側
のクランク軸49から動力が伝達される入力部52と、
トランスミッション入力軸51に固定された出力部53
と、入力部52と出力部53との間に配置されたクラッ
チ本体54と、クラッチ本体54を押し付けるための押
圧機構55とを有している。
【0025】入力部52は、トランスミッションの入力
軸51にニードルベアリング56を介して回転自在に支
持された入力ギア57と、ダンパー機構としてのトーシ
ョンスプリング58と、トーションスプリング58を支
持する1対のサイドプレート59と、サイドプレート5
9に連結されたクラッチアウターケース60とを有して
いる。入力ギア57は、エンジン側のクランク軸49に
固定された駆動ギア48に噛み合っている。トーション
スプリング58は、入力ギア57の半径方向中間部に形
成された切欠き57aに収納されており、両側からサイ
ドプレート59によって支持されている。入力ギア57
の内周部には1対のフリクションワッシャー61がそれ
ぞれ対応するサイドプレート59との間に配置されてい
る。
【0026】クラッチアウターケース60は、外周部の
円筒部60aと、入力ギア57側の側壁50bとを有し
ている。クラッチアウターケース60の側壁60bと1
対のサイドプレート59とは、ストップピン62により
固定されている。なお、ストップピン62は、入力ギア
57に形成された孔57bを貫通している。孔57bは
円周方向に長く形成されており、したがってサイドプレ
ート59及びクラッチアウターケース60と入力ギア5
7とは所定角度だけ相対回転が可能である。
【0027】クラッチアウターケース60の円筒部60
a内周にはスプライン孔が形成されている。このスプラ
イン孔には、クラッチ本体54を構成する4枚の円環状
のクラッチプレート65が配置されている。各クラッチ
プレート65の外周部にはスプライン軸が形成され、そ
れぞれクラッチアウターケース60のスプライン孔に噛
み合っている。これにより、クラッチプレート65は、
クラッチアウターケース60に対して軸方向に移動自在
であり、回転方向には固定される。
【0028】出力部53は、ほぼ円板状の出力フランジ
66を有している。出力フランジ66の内周部にはスプ
ライン孔66aが形成されており、トランスミッション
の入力軸51の先端に形成されたスプライン軸51aに
噛み合っている。出力フランジ66の外周部には、押圧
機構55側にスプライン孔が形成されており、このスプ
ライン孔に、クラッチ本体54を構成する4枚のドライ
ブプレート67のうちの2枚が噛み合っている。他の2
枚のドリブンプレート67は、前述の実施例で示した構
成と同様のワンウェイクラッチ機構を介して出力フラン
ジ66の外周に連結されている。すなわち、その内周部
には鋸歯状の歯が形成されており、出力フランジ66の
外周溝に出没自在に挿入されたワンウェイブロック68
が噛み合うようになっている。なお、ドリブンプレート
67の両側面には、摩擦部材が固定されている。
【0029】押圧機構55は、円板状のプレッシャプレ
ート70と、このプレッシャプレート70を付勢するメ
インコーンスプリング71とを有している。プレッシャ
プレート70の外周部にはスプライン軸が形成されてお
り、クラッチアウターケース60の円筒部60aに形成
されたスプライン孔に噛み合っている。このため、プレ
ッシャプレート70はクラッチアウターケース60に対
して軸方向に移動自在であり、かつ回転方向には固定さ
れている。メインコーンスプリング71の内周端はプレ
ッシャプレート70に係止している。また外周端は、ク
ラッチアウターケース60の円筒部60aの先端に固定
された止め輪72によって係止されている。また、プレ
ッシャプレート70の内周端は、ベアリング73を介し
てレリーズロッド74に回転自在に支持されている。
【0030】クラッチアウターケース60の側壁60b
とクラッチプレート65との間には、クッション用のサ
ブコーンスプリング75が配置されている。このサブコ
ーンスプリング75とメインコーンスプリング71の荷
重特性の関係は、前記実施例と同様に図3で示すような
関係となっている。次に動作について説明する。
【0031】エンジンのクランク軸49からの動力は、
駆動ギア48を介して入力ギア57に伝えられる。入力
ギア57に伝えられた動力は、トーションスプリング5
8及びサイドプレート59を介してクラッチアウターケ
ース60に伝達される。クラッチアウターケース60に
伝達された動力は、互いに圧接しているクラッチプレー
ト65及びドリブンプレート67を介して出力フランジ
66に伝達され、さらにトランスミッションの入力軸5
1に伝えられる。
【0032】このクラッチオン時に、エンジンブレーキ
が作用した場合には、前述の実施例と同様に、ワンウェ
イクラッチ機構が作用し、4枚のドリブンプレート67
のうちの2枚のドリブンプレートは動力の伝達に寄与し
ない。このため、エンジンブレーキが作用した際にトル
クリミット機能が働き、タイヤのスリップを少なくする
ことができる。
【0033】クラッチオフ時には、レリーズロッド74
が図4における右方に引かれ、これによりプレッシャプ
レート70がコーンスプリング71の付勢力に抗して右
方に移動する。これによりクラッチプレート65とドリ
ブンプレート67との圧接が解除され、クラッチがオフ
状態となる。ここで、レリーズ操作時におけるレリーズ
荷重特性は、前記実施例と同様に、サブコーンスプリン
グ75の作用によってほぼ平坦となり、クラッチ操作が
スムーズに行える。
【0034】なお、トルクリミッタ機構としてのワンウ
ェイクラッチ機構を、第1実施例ではフリクションディ
スク(入力プレート)の入力側に配置し、第2実施例で
はドリブンプレート(出力プレート)の出力側に配置し
たが、クラッチ本体中であれば、どのように配置しても
前記各実施例と同様の効果を奏する。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明では、エンジンブレ
ーキ作動時には、クラッチ本体に設けられたトルクリミ
ッタ機構によってクラッチトルク容量が減少する。この
ため、エンジンブレーキが作用した場合にもタイヤのス
リップを抑えることができ、走行が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が採用されたクラッチ装置の
縦断面構成図。
【図2】前記装置のワンウエイ機構を示す図。
【図3】前記装置の押し付け荷重特性及びレリーズ荷重
特性を示す図。
【図4】本発明の第2実施例によるクラッチ装置の縦断
面構成図。
【符号の説明】
2,49 クランク軸 3,52 入力部 4,53 出力部 5,54 クラッチ本体 23 ワンウエイブロック
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−1934(JP,A) 特開 昭59−17031(JP,A) 特開 昭59−17029(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 11/00 - 23/14 F16D 41/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジン側のクランク軸とトランスミッシ
    ョンの入力軸との間で動力の伝達及び遮断を行うための
    クラッチ装置であって、 前記クランク軸からの動力が入力される入力部と、 前記入力部と同心に配置され、前記トランスミッション
    の入力軸に連結可能な出力部と、 前記入力部と出力部との間に配置され、前記入力部から
    の動力を前記出力部に伝達するクラッチ本体とを備え、 前記クラッチ本体は、前記入力部に連結された複数の入
    力プレートと、前記出力部に連結された複数の出力プレ
    ートと、 前記入力部から出力部への動力伝達時には非作
    動で前記出力部から入力部への動力伝達時には作動する
    トルクミリッタ機構とを有しており、 前記トルクリミッタ機構は、前記入力プレート及び出力
    プレートの少なくともいずれか一方の一部と前記入力部
    又は出力部との間に形成された1方向クラッチ機構であ
    る、クラッチ装置。
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