JP2563424Y2 - ブルドーザのエンジンフード・サイドカバー構造 - Google Patents

ブルドーザのエンジンフード・サイドカバー構造

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JP2563424Y2
JP2563424Y2 JP3729292U JP3729292U JP2563424Y2 JP 2563424 Y2 JP2563424 Y2 JP 2563424Y2 JP 3729292 U JP3729292 U JP 3729292U JP 3729292 U JP3729292 U JP 3729292U JP 2563424 Y2 JP2563424 Y2 JP 2563424Y2
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JP
Japan
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engine hood
side cover
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bulldozer
hood
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敏夫 伊吹
政孝 宇野
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はブルドーザのエンジンフ
ードおよびサイドカバーに係り、特に運転室からの視界
性を良くし、さらにエンジン等の点検性を良くしたブル
ドーザのエンジンフードおよびサイドカバー構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6および図7に示すように
ブルドーザにおいては、エンジンを上面と側面でカバー
するためにその外装は箱形に形成されており、運転室か
らの視界性を向上するため斜線部を下側から上部にかけ
て幅L3 が狭くなるようにカットした形状であり、外装
を構成するサイドカバー12は、エンジンフード11の
上面から折り曲げられた側面部分で結合され、また、エ
ンジンフード11やサイドカバー12にはそれぞれ開閉
可能にヒンジにより結合された点検用の小さな扉13,
14を持っており、点検時はこの扉13,14を矢印の
ように外側に開いて行うようになっている。図中、15
はラジエータガード、16は排気管である。
【0003】
【考案が解決しょうとする課題】上記のごとくの従来の
外装であると運転室からの視界性が悪いので斜線部をカ
ットした場合、サイドカバーに折れ曲がり部17を生
じ、点検用の扉は折れ曲がり部17にまたがるため複雑
な形状となる。また、点検用の扉14はサイドカバー1
2に設けるため大きくすることはできない。
【0004】本考案はこれに鑑み、視界性を良くし、し
かも点検整備も容易に行うことができるように従来の点
検用の扉を廃止して、サイドカバーが左右とも上方に開
閉可能な構造として従来技術の持つ欠点を解消すること
を目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の課題を解
決するため本考案はエンジンの外装を構成するブルドー
ザのエンジンフードおよび左右一対のサイドカバーにお
いて、該エンジンフード幅を前部より後部にかけて縮小
するように形成し、前記左右のサイドカバーのそれぞれ
を前部をエンジンフードと直角を成す面で形成し、後部
を下側に行くにしたがって相互の間隔が広くなる傾斜面
の二面で形成し、前記左右のサイドカバーの上端部を水
平に折り曲げてエンジンフードの端部に接近する様に延
設する共に、内面側に前記サイドカバーを前記エンジン
フードに対して上下に開閉可能としたヒンジを設けたこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成によればエンジンフード幅は前部より
後部にかけて狭くなっており、左右一対のサイドカバー
はそれぞれ前部はエンジンフードに直角な面で形成し、
後部を下側に広がる傾斜面の二面で形成しされているの
で視界性は大幅に向上し、サイドカバーはエンジンフー
ドに対して両側上向きに開くことができる。
【0007】
【実施例】図1は本考案にかかるブルドーザのエンジン
フード・サイドカバー構造の一実施例を示す上面図、図
2は図1の側面図、図3は図1のA−A断面図、図4は
図1のB−B断面図、図5は図1のC−C断面図であ
る。
【0008】以下、本考案を図1乃至図5に示す一実施
例を参照して説明する。本考案にかかるブルドーザのエ
ンジンフード・サイドカバー構造は、エンジンの外装を
構成するブルドーザのエンジンフード1および左右一対
のサイドカバー2,2において、該エンジンフード幅を
前部の幅L1 より後部の幅L2 が縮小するように形成
し、前記左右のサイドカバー2,2のそれぞれを前部2
−1,2−1をエンジンフード1と直角を成す面で形成
し、後部2−2,2−2は下側に行くと相互の間隔が広
がる傾斜面の二面で形成し、該二面の境界は折り曲げ部
2−3を形成しており、前記左右のサイドカバーの上端
部2a,2aを水平に折り曲げてエンジンフード1の端
部1a,1aに接近するように延設する共に、内面側に
前記サイドカバー2を前記エンジンフード1に対して上
下に開閉可能としたヒンジ3,3を設けたもので構成さ
れている。
【0009】エンジンフード1とサイドカバー2,2の
内面側には図4に示すようにヒンジ3,3が少なくとも
前後2個所設けられ、ヒンジ3,3の一側はエンジンフ
ード1とボルト・ナット4により締結され、ヒンジ3,
3の他側はサイドカバー2,2にボルト・ナット5によ
り締結されている。したがってボルト・ナット4は一切
外側からは見えないようになっており、これによりサイ
ドカバー2,2はエンジンフード1に対してエンジンフ
ード1に対してヒンジ3を支点として矢印のように取っ
手6により上側に回動させて開くことができるようにな
っている。なお、この場合点検作業者がサイドカバー
2,2の開閉を容易に実施することができるよう図5に
示したガススプリング7でエンジンフード1とサイドカ
バー2,2の間を連結している。図中、8はラジエータ
ガード、9は排気管である。
【0010】次に作用を説明する。点検整備のため、サ
イドカバー2を開口する場合は、サイドカバー2をエン
ジンフード1との間のヒンジ3を回動支点として上側に
取っ手6を使って持ち上げるように開くと、カバー2全
体が上昇するのでエンジン自体を遮るものがなくなる。
しかも、サイドカバー2はガススプリング7により上方
に回動することをアシストするので小さな力で容易に開
くことができる。
【0011】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、エンジン
の外装を構成するエンジンフードおよびサイドカバーを
上記のように構成してから、運転室からの視界性は大幅
に向上すると共に、サイドカバーがエンジンフードに対
して両側上開き式となって大きな開口が得られさらに、
サイドカバーに点検用の扉が無くなったので外観品質も
向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかるブルドーザのエンジンフード・
サイドカバー構造の一実施例を示す平面による説明図で
ある。
【図2】図1の側面を示す説明図である。
【図3】図1のA−A断面を示す説明図である。
【図4】図1のB−B断面を示す説明図である。
【図5】図1のC−C断面を示す説明図である。
【図6】従来のエンジンフードおよびサイドカバーを示
す平面による説明図である。
【図7】図6の側面を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エンジンフード、1a 端部、2 サイドカバー、
2a 端部、2−1 前部、2−2 後部、3 ヒンジ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの外装を構成するブルドーザの
    エンジンフードおよび左右一対のサイドカバーにおい
    て、該エンジンフード幅を前部より後部にかけて縮小す
    るように形成し、前記左右のサイドカバーのそれぞれを
    前部をエンジンフードと直角を成す面で形成し、後部を
    下側に広がる傾斜面の二面で形成し、前記左右のサイド
    カバーの上端部を水平に折り曲げてエンジンフードの端
    部に接近するように延設する共に、内面側に前記サイド
    カバーを前記エンジンフードに対して上下に開閉可能と
    したヒンジを設けたことを特徴とするブルドーザのエン
    ジンフード・サイドカバー構造。
JP3729292U 1992-05-08 1992-05-08 ブルドーザのエンジンフード・サイドカバー構造 Expired - Fee Related JP2563424Y2 (ja)

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