JP2563240Y2 - トラックボール - Google Patents

トラックボール

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JP2563240Y2
JP2563240Y2 JP1991051055U JP5105591U JP2563240Y2 JP 2563240 Y2 JP2563240 Y2 JP 2563240Y2 JP 1991051055 U JP1991051055 U JP 1991051055U JP 5105591 U JP5105591 U JP 5105591U JP 2563240 Y2 JP2563240 Y2 JP 2563240Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はディスプレイ等の表示装
置に備えられるトラックボールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のトラックボールは、例えば実開平
3−3047号公報に示されている構成を有している。
【0003】この従来のトラックボールは第4図に示す
ように、天面に孔41aを有するケース41と、孔42
aを有し上記ケース41に、取外し可能に取付けられる
蓋42と、上記ケース41内に収納され、一部が蓋42
の孔42aより突出するボール43と、板バネの一端に
上記ボール43と接触する小径球44aを有し他端が蓋
42に支持されている4つの弾性体44と、上記ボール
43の回転に連動して回転し、互いに直角となるように
配置された一対の回転体45,46と、これらの回転体
45,46のそれぞれの回転量を検出する検出部47,
48を備えている。上述の回転体45はボール43の下
面に接触する回転ローラ49と、この回転ローラ49と
一体的に回転する回転軸50とからなっており、もう一
つの回転体46も同様の構成である。
【0004】上記弾性体44は、トラックボールが自動
車等の乗物に搭載され振動が加わった場合に、ボール4
3が蓋42の孔42aの縁部に衝突するのを抑え、騒音
や蓋42の孔42aの縁部の損傷を防止する役割りを果
たす。
【0005】また、上記弾性体44が無い場合には、ボ
ール43の位置は回転体45上に置かれるだけで決まる
ので、傾斜面上でトラックボールを使用した場合にはボ
ール43が所定の位置から移動することが懸念され、そ
の場合にはボール43の回転に連動して回転体45が動
作せず所望の機能が得られなくなるが、上記弾性体44
を備えることによりボール43を回転体45に抑えつけ
るので傾斜面上でトラックボールを使用した場合にもボ
ール43の位置決めを行なうことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
造においては、弾性体44は、板バネの一端に小径球4
4aを有し他端が蓋42に支持されている為、小径球4
4aと板バネの固定、板バネと蓋42の固定が必要であ
る。また弾性体44は4つある為、4箇所について同様
の固定作業をする必要がありコスト高なものとなってい
た。
【0007】更に、上記従来構造においては、ケース4
1への蓋42の取付けは、回転によって締め付け力を増
すような方法で行なっている為、振動が加わった場合、
回転方向に緩み易い。またケース41への蓋42の固定
を緩まないようにきつくすると、蓋42の取付け、取外
しが難しく、ボール43の取出しが容易にできない。
【0008】本考案はこのような点に鑑みてなされ、そ
の目的はボール43の制動を行なう事ができ、かつ、簡
易に組み立てができるトラックボールを提供する事にあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成する為の
手段として、本考案は、天面に孔を有するケースと、孔
を有し、ケースの孔に対し回転により取外し可能に取付
けられる蓋と、上記ケース内に収納され、一部が蓋の孔
より空出するボールと、上記蓋の内側に設けられ上記ボ
ールを制動する弾性体と、上記ボールの回転に連動して
回転し、互いに直角となるように配置された一対の回転
体と、これらの回転体のそれぞれの回転量を検出する検
出部を備えたトラックボールにおいて、上記弾性体は、
上記ボール周辺部に沿って環状に延びているとともに、
上記蓋の内側で上記蓋と上記ボールとの間に上記弾性体
の環状部が上下動可能に保持されている構成とした。
た、目的を達成する為の上記手段において、本考案は、
上記弾性体はバネ部と上下動可能な環状部に設けた突起
とを備え、上記バネ部が上記蓋に弾接するとともに、上
記突起が上記ボールに弾接する構成とした。
【0010】
【作用】 上記目的を達成する為の手段によれば、弾性体
は、ボール周辺部に沿って環状に延びているとともに、
蓋の内側で上記蓋と上記ボールとの間に上記弾性体の環
状部が上下動可能に保持されているので、上記ボール位
置に連動し上記弾性体の位置が決まる為、無理なく上記
ボールを制動することができる。また、弾性体を蓋の内
側に挿入するだけでよく、組立作業を簡単にできる。
【0011】 また、目的を達成する為の上記手段におい
て、本考案は、上記弾性体はバネ部と上下動可能な環状
部に設けた突起とを備え、上記バネ部が上記蓋に弾接す
るとともに、上記突起が上記ボールに弾接する構成とし
たことにより、弾性体を一組の部品で構成することが可
能となり、部品加工及び作業を簡略にすることができ
る。
【0012】
【実施例】 以下、本考案のトラックボールの実施例を図
に基づいて説明する。
【0013】 図1,図2および図3は本考案のトラック
ボールの一実施例を示したものであり、図1は分解図、
図2は縦断面図、図3は蓋とケース部の斜視図である。
【0014】 図1〜3を参照すると本実施例のトラック
ボールは、略円形の孔1cを持つ上ケース1aおよび箱
形状の下ケース1bからなり外殻を形成するケース1
と、円形の孔2aを有し上記上ケース1aの孔1cに回
転させて、取付け取外し可能とした蓋2と、上記ケース
1内に収納され、一部が蓋2の孔2aより突出するボー
ル3と、蓋2の内側に設けられたボール3を制動する弾
性体10と、互いに直角となるように配置されたボール
3の回転に連動して回転する一対の回転体4,5と、こ
れらの回転体4,5のそれぞれの回転量を検出する検出
部6,7とを備えている。上述の回転体4はボール3の
下側の面に接触する回転ローラ8と、この回転ローラ8
と一体的に回転する回転軸9とからなっており、もう一
つの回転体5も同様の構成である。
【0015】 弾性体10は、ボール3の上側の面に接触
する3箇所の突起11a、およびカシメ部11bを持つ
円環状の樹脂部11と、弾性脚12a、および丸穴12
bを持つ円環状の板バネ12とから構成されていて、板
バネ12の丸穴12bを、樹脂部11のカシメ部11b
に挿入し、このカシメ部11bをカシメる事により、樹
脂部11と板バネ12は一体化されている。前述したよ
うに従来は、弾性体44を小径球44aと板バネとで構
成していた為、両者の固定が難しく、弾性体44の形成
が難しかったが、本実施例によれば弾性体10を簡単に
形成することが出来る。なお、この弾性体10は、図2
に示すように、蓋2の天面部2bとボール3との間に設
けられる。弾性体10の板バネ12は、蓋2の天面部2
bに接触しているだけで固着されていないので、従来の
構成のような板バネと蓋42の固定が不要となり、簡単
に組み立てができ、更に板バネ12の弾性部全域が、ほ
ぼ均等なバネ特性を持つので耐久性に優れる。
【0016】 また、本実施例のトラックボールにおいて
は、図3に示すように、上ケース1 aの内側には、孔1
cの緩にほぼ沿い、弾性変形可能な係止片1cが設けら
れており、係止片1eの内面には凹所1dが形成されて
いる。一方蓋2の天面部2bの内側には上ケース1aの
孔1cの内径面に適合する固定壁部2hと、同じく上ケ
ース1aの孔1cの内径面に適合する弾性撓み変形可能
な係合片2cとが設けられており、係合片2cの外周面
には凸部2eが設けられている。この凸部2eは、蓋2
の固定壁部2hおよび係合片2cを上ケース1aの孔1
cに挿入し一方向に回転させたときに、係止片1eの内
面に弾接することにより、係止片1eおよび係合片2c
を弾性変形させた後、係止片1eの内面の凹所1dには
まり込む。
【0017】 組立ては、弾性体10の板バネ12が、蓋
2の天面部2b側にくるようにし、弾性体10を蓋2の
内側に押し込む。そうすると弾性体10の円環状の樹脂
部11が、蓋2の係合片2cの内側に形成されている突
起2dにスナップ止めされるので、弾性体10の脱落が
防止され、蓋2と弾性体10が一体となった蓋ブロック
となる。その時、弾性体10は蓋2の内側に上下動可能
に保持されているので、その後の作業、輸送時に弾性体
10に異常な加重が加わり、へたるという事が起こりに
くい。その蓋ブロックを、上ケース1aの孔1cに挿入
し、凸部2eが凹所1dにはまり込むまで回転させて、
取付ける。更に蓋2の凸部2eを上ケース1aの凹所1
dに嵌合させたとき、上ケース1aに形成された凸部1
fが、蓋2に形成されているヘリ2fと、蓋2の側面部
に形成されている突出部2gの間に、挟まれるので蓋2
は抜けない。また取付け後は、上記弾性体10の樹脂部
11に形成された突起11aが、ケース1内に収納され
たボール3の上側に、所望の強さで接触し、ボール3が
制動可能な状態になる。
【0018】 なお、板バネ12はボール3の動作に対し
て過大とならない程度のバネ力を付与するとともに、3
箇所の突起11aはボール3に点接触し、すべり抵抗が
比較的少ないことから、ボール3の回転に大きな力を要
することがない。また、弾性体10を蓋2の内側に挿入
するだけでよく、組立作業を簡単にできる。
【0019】 なお本実施例では、弾性体10は3箇所の
突起11aを持つ円環状の樹脂部11と円環状の板バネ
12とからなるバネ部と環状部とで構成されているが、
一部品のバネ性を持つ樹脂でもかまわないし、板バネに
突起を設けて一部品としてもかまわない。また環状部の
形状は円環状以外の例えば多角形状の環状でもかまわな
い,さらに複数の樹脂部を環状の板バネに固定して環状
部としてもかまわないし、環状の樹脂部に複数の板バネ
を固定し弾性体としてもかまわない。バネ部は板バネに
限らずコイルバネ等でもかまわない。
【0020】 ボール3に接触する樹脂部11の突起11
aを3つに限らず1〜2箇所、及び4つ以上としてもか
まわない。
【0021】 上記実施例では上ケース1aの係止片1e
に凹所1dを設け、蓋2の係合片2c上に凸部2eを設
けたが、係止片1eに凸部を設け、係合片2c上に凹所
を設けてもかまわない。また、係合片2cは上ケース1
a側に設けてもよく、更に、係止片1eを省略して凹所
又は凸部を直接上ケース1a又は蓋2に設け、係合片2
cを上ケース1a又は蓋2に弾接させるようにしてもよ
い。
【0022】
【考案の効果】 以上の説明から明かなように本考案は、
弾性体は、ボール周辺部に沿って環状に延びているとと
もに、蓋の内側で上記蓋と上記ボールとの間に上記弾性
体の環状部が上下動可能に保持されているので、上記ボ
ール位置に連動し上記弾性体の位置が決まる為、無理な
く上記ボールを制動することができ、動作の安定性に優
れたトラックボールを提供する事が出来る。また、弾性
体を蓋の内側に挿入するだけでよく、組立作業を簡単に
でき、その結果製品コストの低減を図ることができる。
【0023】 また、上記弾性体はバネ部と上下動可能な
環状部に設けた突起とを備え、上記バネ部が上記蓋に弾
接するとともに、上記突起が上記ボールに弾接する構成
としたことにより、弾性体を一組の部品で構成すること
が可能となり、部品加工,組 み立てが簡略なトラックボ
ールを提供する事ができる。
【0024】 上記ケース又は蓋のうちの少なくとも一方
に凹所または凸部を備えた弾性を有する係合片を設け、
上記蓋を上記ケースの孔に挿入して回転させたときにそ
の回転に伴い、上記ケース又は蓋のうちの少なくとも他
方に弾接し変形後該他方と凹凸嵌合して上記蓋が上記ケ
ースに取付けられ、上記ケースと蓋との凹凸嵌合が上記
蓋を上記ケースに対して回転させたときに外れ、上記蓋
が上記ケースから取外し可能に構成したことにより、過
大な力を要せず蓋の取付け取外しが可能で、振動による
緩みがなく、使い勝手に優れ、品質の安定したトラック
ボールを提供する事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトラックボールの一実施例を示す斜視
図。
【図2】図1に示すトラックボールの縦断面図。
【図3】蓋とケースの部分詳細図。
【図4】従来のトラックボールを示す斜視図。
【符号の説明】
1 ボール 1a 上ケース 1b 下ケース 1d 凹所 1e 係止片 1f 凸部 2 蓋 2a 孔 2b 天面部 2c 係合片 2d 突起 2e 凸部 2f へり部 2g 突出部 2h 固定壁部 3 ボール 4,5 回転体 6,7 検出部 8 回転ローラ 9 回転軸 10 弾性体 11 樹脂部 11a 突起 11b カシメ部 12 板バネ 12a 弾性脚 12b 丸穴

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面に孔を有するケースと、孔を有し、
    ケースの孔に対し回転により取外し可能に取付けられる
    蓋と、上記ケース内に収納され、一部が蓋の孔より突出
    するボールと、上記蓋の内側に設けられ上記ボールを制
    動する弾性体と、上記ボールの回転に連動して回転し、
    互いに直角となるように配置された一対の回転体と、こ
    れらの回転体のそれぞれの回転量を検出する検出部を備
    えたトラックボールにおいて、上記弾性体は、上記ボー
    ル周辺部に沿って環状に延びているとともに、上記蓋の
    内側で上記蓋と上記ボールとの間に上記弾性体の環状部
    が上下動可能に保持されていることを特徴とするトラッ
    クボール。
  2. 【請求項2】 上記弾性体はバネ部と上下動可能な環状
    部に設けた突起とを備え、上記バネ部が上記蓋に弾接す
    るとともに、上記突起が上記ボールに弾接する構成とし
    たことを特徴とする請求項1に記載のトラックボール。
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JP3013536U (ja) * 1995-01-10 1995-07-18 株式会社ヤマグチ 仏壇扉用蝶番

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