JPH0630868Y2 - 紡績用ゴムローラ装置 - Google Patents

紡績用ゴムローラ装置

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JPH0630868Y2
JPH0630868Y2 JP1990063361U JP6336190U JPH0630868Y2 JP H0630868 Y2 JPH0630868 Y2 JP H0630868Y2 JP 1990063361 U JP1990063361 U JP 1990063361U JP 6336190 U JP6336190 U JP 6336190U JP H0630868 Y2 JPH0630868 Y2 JP H0630868Y2
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JP
Japan
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rubber roller
support shaft
retaining member
convex portion
arm portion
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JP1990063361U
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JPH0421576U (ja
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三昭 廣瀬
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Yamauchi Corp
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Yamauchi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、精紡、粗紡などに使用される紡績用ゴムロ
ーラ装置に関するものである。
[従来の技術] 従来、紡績用ゴムローラとしては、鉄、アルミニウムな
どの金属製円筒体の外周部にゴム状弾性体を加熱加圧成
形により接着固定すると共に、内周面にフッ素樹脂など
の耐摩耗性および自己潤滑性を有する合成樹脂からなる
円筒体を圧入したものが提案されている(例えば実開昭
52−24435号公報参照)。このゴムローラは、支
持軸の端部に嵌合して取り付けられて、前記合成樹脂製
円筒体を支持軸に摺動させながら回転するため、無給油
かつ低騒音で長期間精密な回転を保つことができるもの
である。
またこのゴムローラでは、支持軸に嵌合した後、ゴムロ
ーラの外側から支持軸の端部に抜け止めキャップを固定
し、当該キャップをゴムローラの外端面に当接させて、
ゴムローラの支持軸からの抜けを防止している。
[考案が解決しようとする課題] 前記従来のゴムローラでは、支持軸に取り付ける際に、
まずゴムローラを支持軸に嵌合させ、次に抜け止め
キャップを支持軸の外端部に固定する必要があり、従っ
て取り付け作業が二度手間となって面倒であるという問
題がある。
また、ゴム状弾性体の摩耗により当該ゴムローラを交換
するためにローラを取り外す際も、抜け止めキャップ
の取り外しとゴムローラの引き抜きの二つの工程が必
要であるため、同様の問題がある。
そこで、この考案の目的は、ゴムローラを支持軸に対し
てワンタッチで取り付けおよび取り外しができ、ゴムロ
ーラの取付および交換作業が極めて容易に行える紡績用
ゴムローラ装置を提供することである。
[課題を解決するための手段] この考案の紡績用ゴムローラ装置は、 支持軸と、当該支持軸に回転自在且つ取り外し可能に取
り付けられるゴムローラと、ロック部材とを含んでなる
紡績用ゴムローラ装置であって、 前記支持軸は凸部を有しており、前記ゴムローラは当該
ゴムローラが前記支持軸から抜けるのを防止する抜け止
め部材を有しており、 前記抜け止め部材は、前記ゴムローラに固定された固定
部と、当該固定部より長軸方向に延在すると共に半径方
向に弾性変位可能とされたアーム部と、当該アーム部に
形成された係止爪を有しており、前記支持軸に前記ゴム
ローラを嵌挿して長軸方向に押圧すると、前記抜け止め
部材のアーム部が弾性変位しながら前記支持軸の凸部を
乗り越えて前記係止爪が前記凸部に係止し、前記ゴムロ
ーラが前記支持軸から抜けるのを防止し、 前記ゴムローラを長軸方向に引っ張ると、前記抜け止め
部材のアーム部が弾性変位しながら前記支持軸の凸部を
乗り越えて前記係止爪が前記凸部から脱離し、前記ゴム
ローラが前記支持軸から抜けるようになり、 前記ロック部材は、円筒状で、前記抜け止め部材のアー
ム部の外面に係合・離反可能であり、前記支持軸に前記
ゴムローラを取り付けた状態で前記抜け止め部材のアー
ム部の外面に係合すると、前記アーム部の弾性変位を阻
止して、前記係止爪が前記凸部から脱離するのを防止
し、次に、前記抜け止め部材のアーム部から離反する
と、前記アーム部の弾性変位が可能となり、前記係止爪
が前記凸部から脱離可能となることを構成上の特徴とす
る。
[作用] この考案の紡績用ゴムローラ装置では、前記支持軸に前
記ゴムローラを嵌挿して長軸方向に押圧すると、前記ア
ーム部が弾性変位しながら前記支持軸の凸部を乗り越え
て前記係止爪が前記凸部に係止し、前記ゴムローラが前
記支持軸から抜けるのを防止し、前記ゴムローラを長軸
方向に引っ張ると、前記抜け止め部材のアーム部が弾性
変位しながら前記支持軸の凸部を乗り越えて前記係止爪
が前記凸部から脱離し、前記ゴムローラが前記支持軸か
ら抜ける。さらに、前記ロック部材は、前記支持軸に前
記ゴムローラを取り付けた状態で前記アーム部の外面に
係合すると、前記アーム部の弾性変位を阻止して、前記
係止爪が前記凸部から脱離するのを防止し、次に、前記
アーム部から離反すると、前記アーム部の弾性変位が可
能となり、前記係止爪が前記凸部から脱離可能となる。
以上のように構成されているため、支持軸に対してゴム
ローラを押圧しあるいは引っ張るだけで、簡単にゴムロ
ーラの取り付けおよび取り外しが可能となる。さらに、
抜け止め部材と支持軸との係止が外れるのを防止するロ
ック部材により、振動などによって抜け止め部材が移動
するなどして前記係止が外れ、ゴムローラが脱落する恐
れが完全になくなる。
[実施例] 以下、添付図面に基づいてこの考案の実施例を説明す
る。しかし、この考案はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
(第1実施例) 第1図および第2図はこの考案の第1実施例を示すもの
であり、10は支持軸、11は当該支持軸10の端部、
12はゴムローラが嵌合して摺動する摺動面、13はゴ
ムローラの抜け止め部材が係止される凹部、14、15
は凹部13の両側に形成された凸部である。
またゴムローラ20は、金属製の円筒状スリーブ21
と、当該スリーブ21の外周面に形成・固着された円筒
状のゴム状弾性体22と、当該スリーブ21の内周面に
固着された円筒状の合成樹脂製支持部材23を備えて形
成してある。合成樹脂製支持部材23は、ゴムローラ2
0の長軸方向中央付近に固着してあり、その前後ではス
リーブ21の内面が露出している。また、支持部材23
の内周面には、円筒状の合成樹脂製円筒体24が固着し
てあり、支持軸10の摺動面12にはこの合成樹脂製円
筒体24が摺動するようになっている。
合成樹脂製円筒体24は、フッ素樹脂などの公知の耐摩
耗性および自己潤滑性を有する合成樹脂から形成してあ
り、こうして無給油で低騒音の回転を得ると共に、精密
な回転を長期間にわたって保つことができる。しかし、
合成樹脂製支持部材23と合成樹脂製円筒体24の代り
に、ベアリングを用いてもよいことは勿論である。
ゴムローラ20は、合成樹脂製円筒体24の内孔を支持
軸10の端部11に嵌挿して回転自在に取り付けられる
が、この状態では、支持部材23の中央側の側面が支持
軸10の凸部14の外側面に当接している。したがっ
て、ゴムローラ20が第1図の位置から支持軸10の中
央方向にさらに変位することはない。
ゴムローラ20の中央側(凸部15側)の端部には、当
該ゴムローラ20の支持軸10からの脱落を防止する抜
け止め部材25が取り付けてある。この抜け止め部材2
5は、第2図に詳細に示すように、スリーブ21の内孔
に圧入して支持部材23の側面に当接・固定されたリン
グ状の固定部25aと、当該固定部25aより長軸方向
中央側に向って延在する4本のアーム部25bと、当該
アーム部25bの先端にそれぞれ形成された係止爪25
cからなっている。この実施例では、抜け止め部材25
は合成樹脂の一体成形により形成してあり、4本のアー
ム部25bは、係止爪25cを押圧すると、固定部25
aとの接続部付近を中心にして弾性変形して半径方向に
撓むことができる。なお、4本の係止爪25cは、支持
軸10の外周に沿って円周方向に90°毎に等間隔で配
設してある。
各係止爪25cの断面形状は、第2図に詳細に示してい
るように略台形状をしており、凸部15側の端面25d
はテーパー状、凸部14側の係止面25eは支持軸10
の長軸に対して直交する平面状としてある。端面25d
をテーパー状としているのは、ゴムローラ20を支持軸
10に嵌挿するときに、端面25dが支持軸10の凸部
14の外側面に当接するので、そのときに各アーム部2
5bが半径方向外側に変形して各係止爪25cが凸部1
4を滑らかに乗り越えられるようにするためである。こ
のテーパーの角度は、ゴムローラ20の嵌挿の円滑さを
考慮すると、支持軸10の長軸に対して45°以下が好
ましい。
また、係止面25eを平面状としているのは、これと同
様の形状とされた凸部14の側面に係止面25eが確実
に係止して、ゴムローラ20の抜けを確実に防止するた
めである。
第1図の状態では、抜け止め部材25の各係止爪25c
が支持軸10の凹部13内に位置していて、少し変位す
れば凸部14に係止するようになっている。このため、
回転中にゴムローラ22に外側に向う力が作用しても、
ゴムローラ22が支持軸10から脱落する恐れはない。
なお各係止爪25cは、凹部13の底面には接していな
い。
抜け止め部材25は、ゴムローラ22に取り付けられた
略円筒状の保護カバー26によって覆われている。保護
カバー26は、スリーブ21の内面に嵌合してゴムロー
ラ22に固定してあり、したがってゴムローラ20と共
に回転する。また、保護カバー26の先端と支持軸10
の外周面の間には、小さな隙間があるので、保護カバー
26は支持軸10に接することはない。
ゴムローラ20の外側の開口部は、スリーブ21に取り
外し可能に嵌合された円形のキャップ27によって塞い
である。このキャップ27により、糸くずなどが支持軸
10とゴムローラ20の摺動部に入り込むのが防止され
る。
次に、以上の構成としたゴムローラ装置におけるゴムロ
ーラ20の取り付けおよび取り外し作業について説明す
る。
このゴムローラ20を支持軸10に取り付ける時には、
第2図(b)に示すように、保護カバー26の先端の開
口を支持軸10の端部11に嵌挿し、抜け止め部材25
の4個の係止爪25cの間に端部11が挿入されるよう
にして、ゴムローラ20を長軸方向に押し込むだけでよ
い。
押し込んだときに、係止爪25cの端面25dが支持軸
10の凸部14に当接するが、アーム部25bは半径方
向に弾性的に変位可能であり、しかも端面25dはテー
パー状であるので、凸部14によって係止爪25cは容
易に半径方向外側に押し広げられることができる。この
ため、係止爪25cは凸部14を乗り越えて、第2図
(a)に示すように凹部13内に位置することができ
る。
そこで、第1図に示すように、ゴムローラ20の外端部
にキャップ27を取り付ければ、取り付け完了である。
なお、保護カバー26と係止部材25の間の距離は、ア
ーム部25bが凸部14によって外側に押し広げられて
も、保護カバー26に当接しないように設定してあるの
で、ゴムローラ20の取り付け作業になんら支障は生じ
ない。
このように、係止爪25cが凸部15を乗り越えられる
だけの力で、ゴムローラ20を支持軸10に押し込むだ
けで、ワンタッチで取り付けができるのである。
ゴム状弾性体22が摩耗したりしてゴムローラ20を交
換する必要が生じた時には、各係止爪25cが凸部14
の中央側側面との係止を解除せしめられて、凸部14に
より半径方向外側に押し広げられるような力で、ゴムロ
ーラ20を横方向に引っ張ればよい。すると、各係止爪
25cは、取り付けた時とは逆の方向に凸部14を乗り
越えるので、ゴムローラ20を支持軸10から抜くこと
ができる。
このとき、保護カバー26もゴムローラ20と共に引き
抜かれるので、ゴムローラ20の取り外しも、極めて簡
単にワンタッチで行うことができることになる。
(第2実施例) 第3図は、この考案の第2実施例を示すものである。こ
の第2実施例は、保護カバー26の代わりに、抜け止め
部材25の変位を防止する円筒状のロック部材28を設
けたものである。
第3図に実線で示した状態では、ロック部材28は、内
面が抜け止め部材25のアーム部25bの外面に係合し
ていると共に、先端が抜け止め部材25の固定部25a
に当接している。このため、アーム部25bは半径方向
外側には変形できず、したがって、振動などにより抜け
止め部材25が長軸方向に変位するようなことがあって
も、係止爪25cが凸部14を乗り越えることができな
い。こうして、ゴムローラ20の脱落が完全に防止され
るのである。
なお、ロック部材28と支持軸10の凸部15の間に
は、小さな隙間が設けてあるため、回転時にロック部材
28が支持軸10に接触することはない。
このロック部材28は、第1実施例のものよりも直径を
大きく形成された支持軸10の凸部15をガイドとし
て、長軸方向に移動可能であり、ゴムローラ20を外す
時には、第3図に鎖線で示す位置に移動せしめられる。
すると、抜け止め部材25の係止アーム25bは、半径
方向外側に変位できるようになるので、前記した第1実
施例と同じようにゴムローラ20を少し強い力で引っ張
れば、係止爪25cは凸部14を越えて移動し、ゴムロ
ーラ20は支持軸10から引き抜かれる。
ロック部材28は、通常は支持軸10に嵌挿されている
が、ゴムローラ20を支持軸10から引き抜いた後に引
っ張れば、容易に取り外すことができる。
この実施例では、ロック部材28が円筒状であるので、
第1実施例の保護カバー26と同様の保護作用も果たす
ものである。
なお、抜け止め部材25の係止アーム25bと係止爪2
5cは、任意の数だけ設けて実施できるが、ゴムローラ
20に引き抜き方向の力が作用した時のバランスを考え
れば、できれば2個以上設けて且つ支持軸10の周囲に
等間隔に配設するのが好ましい。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案の紡績用ゴムローラ装置
は、ゴムローラを支持軸に対してワンタッチで取り付け
ることができると共に、ワンタッチで取り外しができ、
従ってゴムローラの取り付けおよび交換作業が極めて容
易に行えるという効果を有するものである。
また、ゴムローラに抜け止め部材を覆う保護カバーを設
ければ、糸くずの巻き込みなどに起因して抜け止め部材
が損傷する恐れがなくなる効果がある。
さらに、抜け止め部材と支持軸との係止が外れるのを防
止するロック部材を設けると、振動などによって抜け止
め部材が移動するなどして前記係止が外れ、ゴムローラ
が脱落する恐れが完全になくなる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の紡績用ゴムローラ装置の第1実施
例を示す要部縦断断面図、第2図はゴムローラの支持軸
への取り付け状態を示す要部拡大断面図で、(a)は取
り付け後の状態を、(b)は取り付け途中の状態をそれ
ぞれ示す。 第3図は第2実施例の要部縦断断面図である。 (符号の説明) 10……支持軸 11……端部 12……摺動面 13……凹部 14,15……凸部 20……ゴムローラ 21……スリーブ 22……ゴム状弾性体 23……支持部材 24……合成樹脂製円筒体 25……抜け止め部材 25a……固定部 25b……アーム部 25c……係止爪 25d……端面 25e……係止面 26……保護カバー 27……キャップ 28……ロック部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持軸と、当該支持軸に回転自在且つ取り
    外し可能に取り付けられるゴムローラと、ロック部材と
    を含んでなる紡績用ゴムローラ装置であって、 前記支持軸は凸部を有しており、前記ゴムローラは当該
    ゴムローラが前記支持軸から抜けるのを防止する抜け止
    め部材を有しており、 前記抜け止め部材は、前記ゴムローラに固定された固定
    部と、当該固定部より長軸方向に延在すると共に半径方
    向に弾性変位可能とされたアーム部と、当該アーム部に
    形成された係止爪を有しており、前記支持軸に前記ゴム
    ローラを嵌挿して長軸方向に押圧すると、前記抜け止め
    部材のアーム部が弾性変位しながら前記支持軸の凸部を
    乗り越えて前記係止爪が前記凸部に係止し、前記ゴムロ
    ーラが前記支持軸から抜けるのを防止し、 前記ゴムローラを長軸方向に引っ張ると、前記抜け止め
    部材のアーム部が弾性変位しながら前記支持軸の凸部を
    乗り越えて前記係止爪が前記凸部から脱離し、前記ゴム
    ローラが前記支持軸から抜けるようになり、 前記ロック部材は、円筒状で、前記抜け止め部材のアー
    ム部の外面に係合・離反可能であり、前記支持軸に前記
    ゴムローラを取り付けた状態で前記抜け止め部材のアー
    ム部の外面に係合すると、前記アーム部の弾性変位を阻
    止して、前記係止爪が前記凸部から脱離するのを防止
    し、次に、前記抜け止め部材のアーム部から離反する
    と、前記アーム部の弾性変位が可能となり、前記係止爪
    が前記凸部から脱離可能となる ことを特徴とする紡績用ゴムローラ装置。
JP1990063361U 1990-06-15 1990-06-15 紡績用ゴムローラ装置 Expired - Lifetime JPH0630868Y2 (ja)

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JPH0421576U JPH0421576U (ja) 1992-02-24
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