JP2563001Y2 - 直動転がり案内ユニット - Google Patents

直動転がり案内ユニット

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JP2563001Y2
JP2563001Y2 JP1992091497U JP9149792U JP2563001Y2 JP 2563001 Y2 JP2563001 Y2 JP 2563001Y2 JP 1992091497 U JP1992091497 U JP 1992091497U JP 9149792 U JP9149792 U JP 9149792U JP 2563001 Y2 JP2563001 Y2 JP 2563001Y2
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guide unit
rolling guide
motion rolling
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憲正 上利
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Nippon Thompson Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、スライダを軌道レー
ル上で摺動可能に構成した直動転がり案内ユニットに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、直動転がり案内ユニットにおい
て、スライダが軌道レール上を摺動する場合に、スライ
ダと軌道レールとの間の摺動部のシールは、エンドキャ
ップの両端に配置した側面シール及びケーシングとエン
ドキャップとの下面に配置した下面シールとによって行
われている。
【0003】また、図5に示すような直動転がり案内ユ
ニットが開示されている。図5は従来の直動転がり案内
ユニットの一例を示す斜視図である。図5に示すよう
に、直動転がり案内ユニットは、主として、長手方向両
側壁面8に軌道溝9を形成した軌道レール1と該軌道レ
ール1上を跨がって摺動可能に取り付けられたスライダ
18から構成されている。スライダ18は、軌道レール
1に対して相対摺動可能であり且つ各軌道溝9に対向す
る位置に軌道溝7を形成したケーシング2、対向する軌
道溝7,9間に嵌合して相対移動可能な多数の転動体で
あるボール4、及びケーシング2の摺動方向即ち長手方
向両端にそれぞれ取り付けたエンドキャップ5を有して
いる。エンドキャップ5の端面には、軌道レール1とス
ライダ18との間のシールを達成する側面シール6が配
置されると共に、軌道レール1とスライダ18間の摺動
面に潤滑剤を供給するためグリースニップル26が設け
られている。更に、ケーシング2からボール4が脱落す
るのを防止するため、保持バンド24が多数のボール4
を囲むようにケーシング2に取り付けられている。ま
た、下面シール3は、ボール4の保持機能も有している
と共に、ケーシング2及びエンドキャップ5と軌道レー
ル1の長手方向両側壁面8との間の摺動部をシールする
ため、ケーシング2とエンドキャップ5との下面に配置
されている。
【0004】このスライダ18は、軌道レール1に跨が
った状態に載置され、軌道レール1の軌道溝9に沿って
循環する複数のボールから成る転動体4の介在で自在に
摺動するものである。即ち、軌道レール1の軌道溝9を
走行する負荷域の転動体4は、エンドキャップ5内に形
成された方向転換路に導かれ、更にケーシング2の上方
で軌道溝7と平行に形成されたリターン通路孔25に移
動し、多数の転動体4は無限循環路内を無限循環するも
のである。このように、スライダ18に形成された軌道
溝7と軌道レール1の軌道溝9との間に位置する負荷さ
れたボール4の転走により、軌道レール1とスライダ1
8とが摺動自在に相対運動することができる。
【0005】しかし、下面シール3は、肉薄で単純な形
状であり、容易に制作できるという効果を有していた
が、軌道溝7,9を形成しているケーシング2及び軌道
レール1との位置決め誤差や、下面シール3が薄板であ
るため外力等により変形し易い等の問題があった。
【0006】そこで、例えば、実開平3−118317
号公報に開示されたものが開発された。該公報に開示さ
れた直動案内軸受のアンダーシール装置は、アンダーシ
ールの軸方向の両端部に軸方向に延びる突部を形成し、
サイドシールの下端面にアンダーシールの突部が嵌合す
る嵌合孔を形成したものであり、アンダーシールを強度
の大きいサイドシールに嵌め込んで装着・脱着を容易に
し、強度を確保したものである。
【0007】また、実開平3−121220号公報に開
示された直動案内軸受のアンダーシール装置は、アンダ
ーシールの軸方向の両端部に、ハ字状に開くとともに相
互に接近する方向に弾性変形可能な2叉突起をスライダ
の下端面に向けて突設し、スライダの下端面の軸方向の
両端部にはアンダーシールの2叉突起が嵌合する縦穴
と、この縦穴に直交すると共にスライダの袖部を貫通す
る貫通孔とを設け、縦穴に嵌合した2叉突起の一方の突
起が縦穴内で弾性変形してアンダーシールを案内レール
の側面に向かって付勢し、アンダーシールの側縁が案内
レールに摺接されているものである。
【0008】前述の直動案内軸受のアンダーシール装置
は、アンダーシールを該アンダーシールに形成した突部
又は突起をスライダやサイドシールに形成した嵌合孔に
嵌合することによって取り付けたものである。しかしな
がら、防塵部材とスライダとは材質が異なるもので制作
されているものであり、温度変化に伴う熱膨張が異なる
のが一般である。そのため、防塵部材の熱膨張がスライ
ダの熱膨張より大きくなると、防塵部材に撓みが発生
し、案内レールとの間或いはケーシングの下面との間に
隙間が発生し、シール効果が低下してダストの侵入を防
止できなくなるという問題がある。
【0009】上記問題を解決するために本出願人は、ケ
ーシングとエンドキャップとの下面に密封状態に当接可
能なリップ部及び軌道レールの側壁面に沿って密封状態
に当接可能な別のリップ部を備えた下面シールを有し、
該下面シールの長手方向両端に形成した係止部を前記側
面シールに形成した係合孔に係合させて前記下面シール
を前記側面シールに取り付けるようにした直動転がり案
内ユニットを開発し、先に出願した(例えば、特願平3
−353169号)。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】従来の直動転がり案内
ユニットでは、下面シールの長手方向両端部を、エンド
キャップ又は側面シールに形成した嵌合孔に係合させ、
下面シールを側面シールに取り付けたものであるから、
熱膨張差等による前記下面シールの長手方向の伸びがエ
ンドキャップ又は側面シールの嵌合孔で許容されるため
には、下面シールがケーシング、エンドキャップ下面に
対して若干移動する余裕がなければ、下面シールの座屈
等による変形が発生してシール性能を低下させることに
なる。しかしながら、上記移動は、下面シールの突起部
がエンドキャップ又は側面シールの嵌合孔に長手方向に
移動できないように嵌合し、しかも下面シールがケーシ
ング及びエンドキャップの下面に密着しているので、下
面シールは移動できず、上記の問題点があった。
【0011】そこで、この考案の目的は、上記の課題を
解決することであり、軌道レールの側壁面及びケーシン
グとエンドキャップとの下面をシールするための下面シ
ールのスライダへの組み込みは、エンドキャップの端面
に配置した側面シールに形成した鉤状突起部を下面シー
ルの長手方向両端部に形成した幅方向に伸びる係止孔に
挿通することによって簡単に取り付けることができ、前
記下面シールに形成した係止孔の長手方向内側端面と前
記側面シールの前記鉤状突起部の内側面との間に隙間を
形成するか又は前記側面シールのばね力を前記下面シー
ルの長手方向に引張力として付与することによって、前
記下面シールが潤滑剤による膨潤或いは熱膨張等で変形
しても前記下面シールは長手方向への移動を可能にして
前記下面シールに座屈、歪み等の変形が発生することを
防止でき、常に良好なシール性能を確保できる直動転が
り案内ユニットを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この考案は、長手方向両側壁面に軌道溝を形成した軌道
レール、該軌道レールに跨架して相対摺動可能であり且
つ前記各軌道溝に対向する位置に軌道溝を形成したケー
シング、該ケーシングの長手方向両端に取り付けたエン
ドキャップ、対向する前記軌道溝間で循環移動可能に転
走する複数の転動体、前記エンドキャップの反ケーシン
グ側に配置した側面シール、並びに前記ケーシング、前
記エンドキャップ及び前記軌道レールに対してシールす
る下面シールを有する直動転がり案内ユニットにおい
て、前記側面シールの下端部には幅方向に伸びる鉤状突
起部が形成され、該鉤状突起部は下方に伸びる突出部と
該突出部の先端部が反エンドキャップ側に屈曲した屈曲
係止部とから形成され、前記下面シールの長手方向両端
部には前記屈曲係止部が係止し且つ前記突起部が嵌合さ
れる係止孔が形成されていることを特徴とする直動転が
り案内ユニットに関する。
【0013】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記下面シールの前記係止孔の幅方向端面と前記側
面シールの前記突出部の幅方向端面とで前記下面シール
の幅方向の位置決めを行い、また前記係止孔の長手方向
外側端面と前記突起部の長手方向外側端面とで前記下面
シールの長手方向の位置決めを行うものである。
【0014】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記下面シールはその長手方向に前記両側面シール
の弾性によって引張り力が付与されているものである。
【0015】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記下面シールも前記係止孔の長手方向内側端面と
前記側面シールの前記突起部の内側面との間に隙間が形
成されているものである。
【0016】また、この直動転がり案内ユニットにおい
て、前記下面シールを前記側面シールの下端面と前記屈
曲係止部の上面との間に前記屈曲係止部のばね力で弾性
的に挟持し、且つ前記下面シールの係止孔の反軌道レー
ル側の端面と前記屈曲係止部の端面との間に隙間を形成
し、前記下面シールの幅方向移動スペースを形成したも
のである。
【0017】
【作用】この考案による直動転がり案内ユニットは、上
記のように構成されており、次のように作用をする。即
ち、この直動転がり案内ユニットは、一方の側面シール
をエンドキャップの端面に配置してケーシングに固定
し、次いで側面シールの下端の鉤状突起部を下面シール
の係止孔に嵌め込んで下面シールをケーシングとエンド
キャップとの下面に当接するまで、例えば、90°回転
させる。次に、他方の側面シールの下端の鉤状係止部を
下面シールの係止孔に嵌め込んで側面シールをエンドキ
ャップの端面に当接するまで、例えば、90°回転さ
せ、側面シールはエンドキャップと共にケーシングに達
する取付ボルトでケーシングに固定される。この状態で
前記下面シールは、ケーシングとエンドキャップとの下
面及び軌道レール側壁面とに当接し、転動体の循環路を
シールできる状態に取り付けられる。従って、前記側面
シールに前記下面シールを取り付けるのに、他の固着部
品等を不要にし、しかも前記側面シールの前記鉤状突起
部と前記下面シールの前記係止孔だけで全方向の位置決
めを行うように構成することができる。
【0018】そして、前記下面シールが、膨潤、熱膨張
差等により長手方向に伸びた場合、このような前記下面
シールの伸びは、まず、前記側面シールに設けた前記鉤
状突起部のばね力即ち前記下面シールに付与されている
予圧としての引張力によって許容される。また、前記下
面シールが更に伸びた場合には、前記下面シールに形成
した前記係止孔と前記側面シールに形成した前記鉤状突
起部との間に形成されている隙間によって許容される。
【0019】また、前記下面シールの係止孔の反軌道レ
ール側の端面と前記鉤状突起部の突出部の端面との間に
隙間を形成し、前記下面シールの移動スペースを形成し
ておくと、長期使用による該下面シールの軌道レール側
壁面と摺接するリップ部が摩耗した場合に、前記下面シ
ールを軌道レール側にリップ部の摩耗分だけ移動させて
摩耗調整を行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して、この考案による直動
転がり案内ユニットの実施例を説明する。図1はこの考
案による直動転がり案内ユニットの一実施例を示す一部
端面図、図2は図1の直動転がり案内ユニットの一部下
面図、図3は図1の直動転がり案内ユニットにおける下
面シールと側面シールとの係止状態を示す内側一部側面
図、及び図4は図1の直動転がり案内ユニットにおける
側面シールと下面シールとの係止部分の分解状態を示す
分解斜視図である。各図において、図5に示す部品に付
した符号と同一の機能を有する部品には同一の符号を付
している。
【0021】この考案による直動転がり案内ユニット
は、図5に示す直動転がり案内ユニットと基本的には同
様の構造を有するものであり、該構造において下面シー
ルと側面シールとの構造及びその取付構造に特徴を有す
るものである。即ち、この直動転がり案内ユニットは、
図5に示すものと同様に、長手方向両側壁面8に軌道溝
9を形成した軌道レール1、及び該軌道レール1に対し
て相対摺動可能なスライダ18から構成されている。こ
のスライダ18は、軌道レール1に対して相対摺動可能
であり且つ各軌道溝9に対向する位置に軌道溝7を形成
したケーシング2、対向する軌道溝7,9間に嵌合して
相対移動可能に転走する多数の転動体4、ケーシング2
の長手方向両端に取り付けたエンドキャップ5、エンド
キャップ5の端面に取り付けられた側面シール6及び側
面シール6に取り付けられた下面シール13を有するも
のである。
【0022】図1、図2、図3及び図4を参照して、こ
の直動転がり案内ユニットの一実施例を説明する。転動
体の循環路等の摺動面をシールする下面シール13は、
スチール等の金属材料から成る芯金部材16と該芯金部
材16に固着したゴム、プラスチック等の弾性材料から
成るシール部材14とから構成されている。シール部材
14は、軌道レール1の側壁面8に当接しシール状態を
形成するリップ部15及びケーシング2とエンドキャッ
プ5との下面に密接してシール状態を形成する当接面2
2とを備えている。
【0023】この直動転がり案内ユニットは、特に、下
面シール13をスライダ20に組み込むために、下面シ
ール13を側面シール6に取り付けることを特徴とする
ものであり、下面シール13の長手方向両端には、幅方
向に伸びる係止孔17が形成されている。また、側面シ
ール6は、スチール等の金属材料から成る金属プレート
19と該金属プレート19の軌道レール1側の縁部に固
着されたゴム、プラスチック等の弾性材料から成るシー
ル部材20とから構成されている。側面シール6には、
その下端部に幅方向に伸びる鉤状突起部10が形成さ
れ、該鉤状突起部10は下方に伸びる突出部11と該突
出部11の先端部が反エンドキャップ5側に屈曲した屈
曲係止部12とから形成されている。
【0024】この直動転がり案内ユニットにおいて、下
面シール13を側面シール6に取り付けるには、例え
ば、次のような手順で行うことができる。即ち、一方の
側面シール6をエンドキャップ5の端面に配置してケー
シング2に取付ボルト(図示せず)で固定し、次いで側
面シール6の下端の鉤状突起部10を下面シール13の
係止孔17に嵌め込んで下面シール13をケーシング2
とエンドキャップ5との下面に当接するまで、例えば、
90°回転させる。それによって、下面シール13に形
成された係止孔17に側面シール6に形成した鉤状突起
部10の屈曲係止部12が係止し、下方に伸びる突起部
11が係止孔17に嵌入した取付構造が構成されてい
る。この時、下面シール13をケーシング2とエンドキ
ャップ5の下面に密着状態に当接させるために、一方の
側面シール6に形成した鉤状突起部10の屈曲係止部1
2が下面シール13を支持することになる。
【0025】次に、他方の側面シール6の下端の鉤状突
起部10を下面シール13の係止孔17に嵌め込んで側
面シール6をエンドキャップ5の端面に当接するまで、
例えば、90°回転させ、上記と同様に、下面シール1
3に形成された係止孔17に側面シール6に形成した鉤
状突起部10の屈曲係止部12が係止し、下方に伸びる
突起部11が係止孔17に嵌入した状態になる。更に、
側面シール6はエンドキャップ5と共にケーシング2に
達する取付ボルト(図示せず)でケーシング2に固定さ
れる。上記と同様に、この状態で下面シール13をケー
シング2とエンドキャップ5の下面に密着状態に当接さ
せるために、他方の側面シール6に形成した鉤状突起部
10の屈曲係止部12が下面シール13を支持すること
になる。下面シール13は、ケーシング2とエンドキャ
ップ5との下面及び軌道レール1の側壁面8とに当接
し、転動体4の循環路をシールできる状態に取り付けら
れる。従って、この直動転がり案内ユニットでは、側面
シール6に下面シール13を取り付けるのに、他の固着
部品等を不要にし、しかも側面シール6の鉤状突起部1
0と下面シール13の係止孔17だけで全方向の位置決
めを行うように構成することができる。
【0026】この直動転がり案内ユニットにおいて、側
面シール6の鉤状突起部10は、ばね鋼等の高弾性材で
形成することが好ましいものであり、それによって、下
面シール13はその長手方向に側面シール6のばね力で
引張力(予圧)が付与されることになる。また、下面シ
ール13の係止孔17の幅方向端面Aと側面シール6の
鉤状突起部10の突出部11の幅方向端面Dとで、下面
シール13の幅方向の位置決めを行うことができる。ま
た、下面シール13の係止孔17の長手方向外側端面C
と突出部11の長手方向外側端面Bとで、下面シール1
3の長手方向の位置決めを行うことができる。そして、
下面シール13の係止孔17の長手方向内側端面Fと側
面シール6の突出部11の内側面Eとの間に隙間Sが形
成されている。
【0027】上記の実施例では、側面シール6と下面シ
ール13との組み立て時に、側面シール6の突出部11
の幅方向の長さと下面シール13の係止孔17の幅方向
の長さは略同一であり、下面シール13の幅方向の位置
決めを確実に行っている。場合によっては、突出部11
の距離を両係止孔17間の距離より相対的に短くし、下
面シール13の係止孔17の反軌道レール1側の端面G
と鉤状突起部10の突出部11の端面Hとの間に隙間を
形成し、下面シール13の幅方向移動スペースを形成
し、更に、下面シール13を側面シール6の下端面23
と屈曲係止部12の上面との間に、屈曲係止部12のば
ね力で弾性的に挟持する。そして、その屈曲係止部12
の弾性を利用して、下面シール13を側面シール6に取
り付ける。それによって、下面シール13をその幅方向
に移動させることも可能になり、長期間使用により軌道
レール1の側壁面8に対して摺動する下面シール13の
リップ部15が摩耗した時に、該下面シール13をリッ
プ部15の摩耗分の距離だけ軌道レール1側に移動させ
ることができ、下面シール13の摩耗調整を行うことも
できる。その時は、上記隙間にシム等の埋め込み部材を
嵌入しておき、下面シール13のリップ部15の摩耗に
応じて埋め込み部材の厚さを薄くすることによって、摩
耗調整を行うことができる。
【0028】この直動転がり案内ユニットは、上記のよ
うに構成されているが、上記実施例に限らず、種々の設
計変更が可能である。例えば、下面シール13の形状に
ついて、図1ではリップ部15を軌道レール1の側壁面
8に当接する側にのみ設けたものを示したが、芯金部材
16をケーシング2及びエンドキャップ5に接触させ、
芯金部材16の下面にシール部材14を配置した場合に
は、反軌道レール側に、ケーシング2とエンドキャップ
5との下面に当接するリップ部を設けることもできる。
また、下面シール13は全体形状として平板状のものを
示したが、これも図示のものに限られるものではなく、
例えば、リップ部15を傾斜状に形成したものや、更に
反軌道レール側のリップ部も中央部より低い位置に形成
したもの等に変形することも可能である。また、上記実
施例では、側面シール6に設けた鉤状突起部10及び下
面シール13に形成した係止孔17の数は、1個のもの
が示されているが、側面シールに複数個の鉤状突起部を
設け、それに対応して下面シールに複数個の係止孔を形
成してもよいものである。
【0029】
【考案の効果】この考案による直動転がり案内ユニット
は、上記のように構成されており、次のような効果を有
する。即ち、この直動転がり案内ユニットは、スライダ
に組み込む下面シールの取り付け手段として、下面シー
ルの長手方向両端部に形成した係止孔に側面シールに形
成した鉤状突起部を挿入し、側面シールに形成した鉤状
突起部の屈曲係止部に、下面シールの支持機能を持たせ
ると共に側面シールへの下面シールの固定機能を持たせ
ている。従って、側面シールに対して下面シールのわず
らわしい位置決め操作をすることなく、また、他の固着
部品を不要にして下面シールを側面シールに容易に取り
付けることができ、また下面シールの交換等での取付け
取外しを容易にし、下面シールをスライダに対して確実
に且つ容易に組み込むことができる。
【0030】また、下面シールが膨潤、熱膨張差等によ
り伸長する場合に、該下面シールの両端部に形成した係
止孔と、該係止孔に挿入されている側面シールの突出部
との係止関係によって、下面シールの長手方向への伸長
を許容することができ、下面シールに座屈等の変形が発
生することが抑制され、下面シールのシール性能が低下
することはない。更に、下面シールの係止孔の長手方向
の長さが側面シールの突出部の厚さより相対的に短い場
合に、下面シールを取り付ける側面シールがばね力を持
つ弾性部材で作製されていると、側面シールのばね力に
よって下面シールに長手方向外向きに引張力(予圧)を
作用させておくことができ、該下面シールが膨潤、熱膨
張差等により伸長する時に、その変形を良好に吸収して
下面シールの座屈等の変形を発生させることがなく、ケ
ーシングとエンドキャップとの下面に対して下面シール
は良好なシール状態を維持することができる。
【0031】また、前記下面シールを前記側面シールの
下端面と前記屈曲係止部の上面との間に前記屈曲係止部
のばね力で弾性的に挟持し、且つ前記下面シールの前記
係止孔の反軌道レール側の端面と前記屈曲係止部の端面
との間に隙間を形成し、前記下面シールの幅方向移動ス
ペースを形成した場合には、前記下面シールは前記側面
シールのばね力で強固に保持されているが、長期間使用
により前記下面シールの軌道レールの側壁面に対して摺
動するリップ部が摩耗した時に、該下面シールをリップ
部の摩耗分の距離だけ軌道レール側に移動させることが
でき、前記下面シールの摩耗調整を行うこともできる。
しかも、該摩耗調整操作が、前記下面シールの幅方向外
側から下面シールを軌道レール側に押し込むだけの簡単
な操作で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による直動転がり案内ユニットの一実
施例を示す端面図である。
【図2】図1の直動転がり案内ユニットの下面図であ
る。
【図3】図1の直動転がり案内ユニットにおける下面シ
ールと側面シールとの係止状態を示す内側側面図であ
る。
【図4】図1の直動転がり案内ユニットにおける側面シ
ールと下面シールとの係止部分の分解状態を示す分解斜
視図である。
【図5】従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
1 軌道レール 2 ケーシング 4 転動体 5 エンドキャップ 6 側面シール 10 鉤状突起部 11 突出部 12 屈曲係止部 13 下面シール 14 シール部材 15 リップ部 16 芯金部材 17 係止孔 23 側面シールの下端面

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向両側壁面に軌道溝を形成した軌
    道レール、該軌道レールに跨架して相対摺動可能であり
    且つ前記各軌道溝に対向する位置に軌道溝を形成したケ
    ーシング、該ケーシングの長手方向両端に取り付けたエ
    ンドキャップ、対向する前記軌道溝間で循環移動可能に
    転走する複数の転動体、前記エンドキャップの反ケーシ
    ング側に配置した側面シール、並びに前記ケーシング、
    前記エンドキャップ及び前記軌道レールに対してシール
    する下面シールを有する直動転がり案内ユニットにおい
    て、前記側面シールの下端部には幅方向に伸びる鉤状突
    起部が形成され、該鉤状突起部は下方に伸びる突出部と
    該突出部の先端部が反エンドキャップ側に屈曲した屈曲
    係止部とから形成され、前記下面シールの長手方向両端
    部には前記屈曲係止部が係止し且つ前記突起部が嵌合さ
    れる係止孔が形成されていることを特徴とする直動転が
    り案内ユニット。
  2. 【請求項2】 前記下面シールの前記係止孔の幅方向端
    面と前記側面シールの前記突出部の幅方向端面とで前記
    下面シールの幅方向の位置決めを行い、また、前記係止
    孔の長手方向外側端面と前記突起部の長手方向外側端面
    とで前記下面シールの長手方向の位置決めを行うことを
    特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニット。
  3. 【請求項3】 前記下面シールはその長手方向に前記
    側面シールの弾性によって引張り力が付与されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の直動転がり案内ユニッ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記下面シールの前記係止孔の長手方向
    内側端面と前記側面シールの前記突起部の内側面との間
    に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の直動転がり案内ユニット。
  5. 【請求項5】 前記下面シールを前記側面シールの下端
    面と前記屈曲係止部の上面との間に前記屈曲係止部のば
    ね力で弾性的に挟持し、且つ前記下面シールの前記係止
    孔の反軌道レール側の端面と前記屈曲係止部の端面との
    間に隙間を形成し、前記下面シールの幅方向移動スペー
    スを形成したことを特徴とする請求項1に記載の直動転
    がり案内ユニット。
JP1992091497U 1992-12-17 1992-12-17 直動転がり案内ユニット Expired - Lifetime JP2563001Y2 (ja)

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JPH0651547U JPH0651547U (ja) 1994-07-15
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