JPH073054Y2 - すべり案内摺動ユニット - Google Patents

すべり案内摺動ユニット

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JPH073054Y2
JPH073054Y2 JP1988040538U JP4053888U JPH073054Y2 JP H073054 Y2 JPH073054 Y2 JP H073054Y2 JP 1988040538 U JP1988040538 U JP 1988040538U JP 4053888 U JP4053888 U JP 4053888U JP H073054 Y2 JPH073054 Y2 JP H073054Y2
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sliding
groove
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rollers
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JP1988040538U
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忍 新名
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Nippon Thompson Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 ・産業上の利用分野 本考案はレール又は軸等の長尺状部材に摺動溝を形成
し、この摺動溝とすべり接触する摺動部を摺動体に形成
して互いに相対的直線運動を行わせるすべり案内摺動ユ
ニットに関する考案で、特に軽量で安価なすべり案内摺
動ユニットに関する考案である。
・従来の技術 従来のすべり案内摺動ユニットは、例えば実開昭60−13
7224号公報に示されている。この技術は、丸軸に略C字
状切欠部を有する摺動体を嵌合させて、すべり接触によ
り摺動を行わせるものである。
このすべり案内摺動ユニットは、一つの軸だけでは位置
決めができず、必ず2本の軸が必要となるため、部品点
数が多くなり、更に軸は熱処理によって表面硬化され、
高い寸法精度で仕上げられている。相手部材の摺動体に
ついても高精度で仕上げられたものであったため、すべ
り案内摺動ユニットとしては直動精度が高かったが、逆
に重量が重く、高価となってしまうという欠点があっ
た。
・解決しようとする問題点 本考案は、軽量で安価、更には一応の精度を有するすべ
り案内摺動ユニットを提供することを基本的な目的と
し、かかるすべり案内摺動ユニットは従来の使用条件で
は高価過ぎて使えない部分や慣性力を小さくしたい部分
に容易に使うことができる。また、本考案は、この基本
目的に加え、安定しかつ高精度にして滑らかなすべり作
動状態が得られると共に、良好な潤滑状態が長期に亘っ
て維持されるすべり案内摺動ユニットを提供することを
目的とする。
・問題を解決するための手段 本考案によるすべり案内摺動ユニットは、凹欠状のゴシ
ックアーチ溝である摺動溝を摺動方向に形成した長尺状
部材と、該長尺状部材に組付けられて該長尺状部材の摺
動溝と突出して接触する堤状の摺動部を有した摺動体と
からなり、前記摺動体には前記摺動溝に対向した内壁面
に取付溝が形成されており、該取付溝と摺動溝との間に
はそれぞれの溝に接触して堤状の前記摺動部となるころ
が嵌合され、該ころは摺動体側に装着され、さらに、こ
ろの中央に予圧手段により予圧が加わっているように構
成したものである。
・実施例 次に、本考案の実施例について添付図面を参照しつつ説
明する。
第1図乃至第4図に、本考案の第1実施例としてのすべ
り案内摺動ユニットを示す。
当該すべり案内摺動ユニットの構成部材の材質について
は、軽量化を図るために、長尺状部材としてのレール1
と摺動体としての摺動台2を例えば軽合金(例えばアル
ミ合金)で形成する。さらに、該レール1と摺動台2の
表面は、陽極酸化被膜処理を行って表面硬化し、さらに
自己潤滑性を有する物質(例えばモリブデン)で封穴処
理を行うことにより、軽量でしかも耐久性の高いすべり
案内摺動ユニットを製作することができる。
摺動台2側に装着されているころ3は鋼製・樹脂製及び
セラミック製のもの等があり、軽量化を最優先とする場
合は軽い樹脂製を用いたり、鋼製では市販されている針
状ころを利用するなど、使用条件により選定すればよ
い。
レール1の側壁面には、断面略U字状の摺動溝1aが長手
方向に一対形成され、該レール1を跨架するように断面
略コ字状の摺動台2が嵌合されている。
上記摺動台2の内側壁面には、摺動溝1aに対向する位置
に取付溝2aが形成され、この取付溝2aと摺動溝1aとの間
に、堤状の摺動部であるころ3が嵌合され、摺動溝1a及
び取付溝2aに接触している。ころ3の摺動方向の位置決
めは摺動台2の両端に取付けられた側板4によって行わ
れる。該ころ3の固着方法はころ3の両端を該側板4で
挟んだり、ころの端面に凹欠部を形成し、これに側板4
の一部を突出させて嵌合・固着するなど各種の従来技術
を用いることができる。
更に、上記摺動台2の側壁面の外方から内方に向かっ
て、取付溝2aに貫通するようにねじ孔2bを形成し、この
ねじ孔2bに予圧手段としての予圧ボルト5を螺合して、
取付溝2aに嵌合されたころ3と当接させ、すべり案内摺
動ユニットに予圧をかけることもできる。このように予
圧を付与することにより、摺動台2とレール1は常にガ
タつきなく密接し、高精度なすべり作動状態が得られ
る。
第2図は上記ころ3の実施例を示す斜視図である。
(a)図は第1の例を示すもので、摺動台2の摺動方向
全長に亘って長尺の一本のころ3が嵌合されたもので、
この構成によってすべり案内摺動ユニットの負荷容量を
大きくすることができる。なお、予圧ボルト5をころ3
の中央部で当接させて予圧を加えると、ころ3全体が弓
状に変形するため、クラウニング効果を発揮することが
でき、与圧があろうとも滑らかな摺動が実現される。
(b)図は摺動方向においてころ3を二分割した他の例
を示すもので、中空円筒状のころ3を用いて、より弾性
変形しやすくしたものである。
この他にもころは円筒形状である必要はなく、断面が多
角形やおむすび形であってもよい。
第3図は第1図に示したすべり案内摺動ユニットの部分
断面を含んだ正面図である。なお、この第1の実施例で
は円筒状のころ3を使用しているため、レール1の摺動
溝1aの形状は、略半丸形状となっているが、角形の場合
は断面V字状とすることもできる。
上記のように摺動台2の両端に取付けられた側板4は、
ころ3を固着する役目の他に、レール1に付着した塵埃
の侵入を防止するための防塵装置や密封装置も兼ねるこ
とができる。
第4図は、ころ3、レール1の摺動溝1a及び摺動台2の
取付溝2aの相互接触関係を示した部分断面図で、円筒状
のころ3を用いる場合の例を示す。
図示のように、上記ころ3の中心を通る垂線の左側(レ
ール側)がゴシックアーチ溝で、反対の右側(摺動台
側)がサーキュラアーク溝を示しており、各溝形状につ
いてどの形状を使うか、その組み合わせをどうするか
は、負荷容量やすべり抵抗を考慮したすべり案内摺動ユ
ニットの使用条件により適宜採用すればよい。
上記のように、摺動溝1aをゴシックアーチ溝としたこと
により、ころ3は該摺動溝に対して2点で点接触し、安
定したすべり作動状態が得られると共に、接触点以外の
部分では摺動溝1aところ3の間に比較的大きな隙間が生
じてこの隙間が潤滑剤を貯留するポケットとして作用
し、良好な潤滑状態が長期に亘って維持される。
また、ころ3に関しては、摺動台2に対して回転可能で
あるから、摺動溝1aに対する2点の接触部位が摩耗した
場合には、ころ3をある程度回転させて接触部位を変更
することで簡単に新規な接触状態を再現することが出来
る。
第5図は本考案の第2実施例としてのすべり案内摺動ユ
ニットを示すものである。図示のように、複数の摺動溝
1aを有する長尺状部材としてのスプライン軸10に摺動体
としての中空円筒状の外筒20が嵌合されており、この外
筒20の内周面には摺動溝1aに対応した位置に取付溝2aが
形成されている。摺動溝1aと取付溝2aとの間にはそれぞ
れの溝に接触してころ3が嵌合されており、ころ3は外
筒20に装着されている。
上記の構成においては、従来のボールを摺動部として用
いるものに比べ、負荷容量が大きい。
以上のように本考案に係るすべり案内摺動ユニットは、
長尺状部材としてのレール若しくは軸に凹欠状の摺動溝
を形成し、摺動体としての摺動台若しくは外筒にこの摺
動溝に対応した堤状の摺動部を形成して、これらをすべ
り接触・案内させて直動案内させるものであって、更
に、上記摺動部が摺動体の本体とは別体にころとして形
成され、装着されている。
このように、長尺状部材側に加工しにくい凹欠状の摺動
溝を形成し、摺動体側にころを装着するため、高精度な
ユニットを安価に製作することができる。また、各部品
の材料の組み合わせにより、軽量化が容易に図れる。
・効果 本考案は次の効果を有する。
長尺状部材側に加工しにくい凹欠状に摺動溝を有
し、摺動体側にころを装着するため、高精度なユニット
を安価に製作することができる。
部品の材料の組み合わせにより、軽量化が容易に図
れる。
長尺状部材の摺動溝をゴシックアーチ溝としたこと
により、ころが該摺動溝に対して2点で点接触し、安定
したすべり作動状態が得られると共に、接触点以外の部
分では摺動溝ところの間に比較的大きな隙間が生じてこ
の隙間が潤滑剤を貯留するポケットとして作用し、良好
な潤滑状態が長期に亘って維持される。
また、ころに関しては、摺動体に対して回転可能で
あるから、上記摺動溝に対する2点の接触部位が摩耗し
た場合には、ころをある程度回転させて接触部位を変更
することで簡単に新規な接触状態を再現することが出来
る。
ころの中央に予圧を付与する与圧手段が設けられて
いる故に、摺動体と長尺状部材は常にガタつきなく密接
し、高精度なすべり作動状態が得られ、しかも、ころの
中央に予圧を加えることで該ころ全体が弓状に変形して
クラウニング効果が発揮され、予圧があろうとも滑らか
な摺動が実現される。
ころを摺動体の本体と別体にすることで、摺動体の
損傷はころを交換するだけで修理でき、容易に補修がで
きる。
ユニットの高さを低く抑えることができる。
大きな負荷容量を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例としてのすべり案内摺動ユ
ニットの部分断面を含む斜視図である。第2図は第1図
に示したすべり案内摺動ユニットが具備するころの斜視
図である。第3図は第1図に示したすべり案内摺動ユニ
ットの部分断面を含む正面図である。第4図は第1図に
示したすべり案内摺動ユニットの一部の断面図である。
第5図は本考案の第2実施例としてのすべり案内摺動ユ
ニットの縦断面図である。 1:レール 1a:摺動溝 2:摺動台 2a:取付溝 2b:ねじ孔 3:ころ 4:側板 5:予圧ボルト 10:スプライン軸 20:外筒

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】凹欠状のゴシックアーチ溝である摺動溝を
    摺動方向に形成した長尺状部材と、該長尺状部材に組付
    けられて該長尺状部材の摺動溝と突出して接触する堤状
    の摺動部を有した摺動体とからなり、前記摺動体には前
    記摺動溝に対向した内壁面に取付溝が形成されており、
    該取付溝と摺動溝との間にはそれぞれの溝に接触して堤
    状の前記摺動部となるころが嵌合され、該ころは摺動体
    側に装着され、さらに、ころの中央に予圧手段により予
    圧が加わっていることを特徴とするすべり案内摺動ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】前記ころは前記摺動体のほぼ摺動方向全長
    に亘って一つの部材として取付けられていることを特徴
    とする前記請求項1記載のすべり案内摺動ユニット。
JP1988040538U 1988-03-28 1988-03-28 すべり案内摺動ユニット Expired - Lifetime JPH073054Y2 (ja)

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JP1988040538U JPH073054Y2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 すべり案内摺動ユニット

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JP1988040538U JPH073054Y2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 すべり案内摺動ユニット

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Publication Number Publication Date
JPH01143424U JPH01143424U (ja) 1989-10-02
JPH073054Y2 true JPH073054Y2 (ja) 1995-01-30

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ID=31267007

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JP1988040538U Expired - Lifetime JPH073054Y2 (ja) 1988-03-28 1988-03-28 すべり案内摺動ユニット

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JPS57190119A (en) * 1981-05-15 1982-11-22 Nippon Seiko Kk Ball spline device
JPS588983U (ja) * 1981-07-08 1983-01-20 松下電工株式会社 クリツプ具

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JPH01143424U (ja) 1989-10-02

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