JP2562821Y2 - かご形回転子の導体部形成金型装置 - Google Patents

かご形回転子の導体部形成金型装置

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JP2562821Y2
JP2562821Y2 JP5637392U JP5637392U JP2562821Y2 JP 2562821 Y2 JP2562821 Y2 JP 2562821Y2 JP 5637392 U JP5637392 U JP 5637392U JP 5637392 U JP5637392 U JP 5637392U JP 2562821 Y2 JP2562821 Y2 JP 2562821Y2
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molten
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annular recess
conductor material
pressing punch
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広中 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、回転子鉄心に回転子
導体とエンドリングを溶湯の加圧充てんにより形成す
る、かご形回転子の導体部成形金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は誘導電動機の従来のかご形回転子
の導体部成形金型装置の一半部を示す縦断面図である。
1は積層された回転子鉄心で、軸穴1aと多数のスロッ
ト1bとが形成されている。2は回転子鉄心1をはめる
仮軸、3は仮軸2を取付け、回転子鉄心1を載せた下金
型で、下部エンドリング用環状凹部3aとゲート3bと
が設けられている。4は下金型3を支持した金型で、軸
中心の上部に溶湯ため部4aが設けられ、下方に加圧プ
ランジャ5が配設されている。6は上金型で、上部エン
ドリング用環状凹部6a、複数のポンチ用穴6b及びガ
ス排出口6cが設けられており、回転子鉄心1の上端を
押付けている。7は上金型6を取付けた取付体、8は上
金型6に取付けられ、溶湯を部分加圧する複数の加圧装
置で、例えば油圧シリンダからなり、加圧ポンチ9が下
方に出されている。加圧ポンチ9は図では上昇され、下
端が環状凹部6aの上面に位置している。10は加圧型
締機構の可動テーブルで、取付け体7を取付けており、
上下動する。11は溶湯ため部4aに注入された溶湯を
なす溶融導体材で、例えば溶融アルミニウムからなる。
【0003】上記従来の導体部成形金型装置によるかご
形回転子の導体部の形成は、次のようにしていた。ま
ず、溶融導体材11を溶湯ため部4aに注入し、下部の
環状凹部3aまで充満する。つづいて、加圧プランジャ
5を上昇し、溶融導体材11を矢印のように押上げ、ス
ロット1bから上部の環状凹部6aに圧入する。圧入さ
れた溶融導体材11はスロット1b部から凝固が始ま
り、上部の環状凹部6aまでの圧力伝達が不十分とな
る。そこで、加圧装置8により加圧ポンチ9を押下げ部
分加圧をする。これにより、加圧ポンチ9の下端が環状
凹部6aの溶融導体材11の上面内に突入し、加圧す
る。この状態を図4に示す。こうして、溶融導体材11
の温度が下降し凝固すると、スロット1bには回転子導
体12が形成され、下部の環状凹部3aには下部エンド
リング(図示しない)が形成され、上部の環状凹部6a
には、上部エンドリング13が形成される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来のか
ご形回転子の導体部成形金型装置では、上部の環状凹部
6aに充てんされた溶融導体材11に対し、上部の加圧
ポンチ9を下降加圧すると、図4に示すように、加圧ポ
ンチ9の下端が溶融導体材11の上部内に突込む。この
状態から溶融導体材11が凝固すると、加圧ポンチ11
の下端部に凝固した導体が付着した状態となる。このた
め、回転子鉄心1部を型出しするのに加圧ポンチ9を上
昇復帰しようとすると、上昇できなくなる。したがっ
て、上型6部を分解手入れしなければならず、処置のた
めに多大の作業時間を要するという問題点があった。ま
た、分解せずに、無理に加圧ポンチ9を上昇させると、
上部エンドリング13が変形したり、破損するなどの問
題点があった。
【0005】この考案は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、上部の加圧ポンチを下降し、上
部の環状凹部に充てんされた溶融導体材を加圧し、溶融
導体材の凝固後に加圧ポンチが容易に上昇復帰され、上
部エンドリングの変形や破損をなくした、かご形回転子
の導体部成形金型装置を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この考案に係るかご形回
転子の導体部成形金型装置は、上部の加圧ポンチの下端
に抜き勾配を付けた突部を設けたものである。
【0007】
【作用】この考案においては、上部の加圧ポンチを下降
し、上部の環状凹部に充てんされた溶融導体材を加圧
し、溶融導体材が凝固し上部エンドリングになった後、
加圧ポンチを上昇させると、下端の突部は抜き勾配があ
るので、容易にエンドリングの上部から外れて上昇復帰
でき、上部エンドリングの変形や破損がなくされる。
【0008】
【実施例】実施例1. 図1はこの考案の実施例1によるかご形回転子の導体部
成形金型装置の一半部の縦断面図であり、1〜8,1
0,11,1a,1b,3a,3b,4a,6a〜6c
は図3と同様である。20は加圧装置8の下部に出され
た加圧ポンチで、下端には抜き勾配20bが付けられた
突部20aが設けられている。加圧ポンチ20は図のよ
うに上昇位置では、突部20aの下端面が環状凹部8a
のほぼ上面位置になるようにしている。
【0009】回転子鉄心1に導体部を溶湯鍛造により形
成するには、上記従来の方法と同様にする。溶湯ため部
4aから環状凹部3aまで充満した溶融導体材11を、
加圧プランジャ5により、上部の環状凹部6aまで押上
げる。つぎに、加圧装置8により加圧ポンチ20を下降
し部分加圧をする。こうして、図2に示すように、加圧
ポンチ20の下端が環状凹部6aの溶融導体材11の上
部に突込んだ状態になる。この部分の溶融導体材11が
加圧された状態で凝固し、上部エンドリング13が形成
される。このようにして、回転子導体12、下部エンド
リング(図示しない)及び上部エンドリング13が形成
されると、加圧装置8により加圧ポンチ20を上昇す
る。すると、加圧ポンチ20の下端は抜き勾配20bが
付された突部20aとなっており、エンドリング13の
上端部から容易に引離され上昇復帰される。これによ
り、上部のエンドリング13は変形や破損が生じること
はない。このため、従来のような上金型6部の分解手入
作業は要しない。
【0010】
【考案の効果】以上のようにこの考案によれば、上金型
の加圧装置の加圧ポンチの下端に抜き勾配を付した突部
を設けたので、上部の環状凹部に充てんされた溶融導体
材上部に加圧ポンチを下降し下端を突込み加圧し、上部
エンドリング形成後、加圧ポンチを上昇させると、下端
が上部エンドリングから容易に引離され、上部エンドリ
ングの変形や破損がなくされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例によるかご形回転子の導体
部形成金型装置の一半部の縦断面図である。
【図2】図1の上金型の加圧ポンチを押下げた状態を示
す部分断面図である。
【図3】従来のかご形回転子の導体部形成金型装置の一
半部の縦断面図である。
【図4】図3の上型部の加圧ポンチを押下げた状態を示
す部分断面図である。
【符号の説明】
1 回転子鉄心 1b スロット 3 下金型 3a 環状凹部 3b ゲート 4 下型 4a 溶湯ため部 5 プランジャ 6 上金型 6a 環状凹部 8 加圧装置 11 溶融導体材 12 回転子導体 13 上部エンドリング 20 加圧ポンチ 20a 突部 20b 抜き勾配

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に下部エンドリング用の環状凹部が
    設けられ、この環状凹部に下方から連通するゲートが設
    けられ、上面に回転子鉄心が立て姿勢で載せられる下部
    金型、上部に下部金型を取付けており、上部の軸中心に
    溶湯ため部が設けられ上記ゲートに通じてあり、溶融導
    体材が上記溶湯ため部に注入され、下方から加圧プラン
    ジャの上昇により溶融導体材を加圧上昇させるようにし
    た下型、下部に上部エンドリング用の環状凹部が設けら
    れ、上記回転子鉄心の上端を圧接する上部金型、この上
    部金型上に取付けられた加圧装置、この加圧装置から下
    方に出され、下端が上記環状凹部の上部に位置した加圧
    ポンチを備え、 上記溶湯ため部の溶融導体材が押上げられ、上記下部の
    環状凹部から上記回転子鉄心のスロットを経て上記上部
    の環状凹部に充てんされると、上記加圧ポンチが押下げ
    られ下端で溶融導体材を上方から加圧するようにしてあ
    り、上記加圧ポンチは下端に抜き勾配を付した突部を設
    けたことを特徴とするかご形回転子の導体部形成金型装
    置。
JP5637392U 1992-07-17 1992-07-17 かご形回転子の導体部形成金型装置 Expired - Lifetime JP2562821Y2 (ja)

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JPH0613376U JPH0613376U (ja) 1994-02-18
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