JPH0613376U - かご形回転子の導体部形成金型装置 - Google Patents
かご形回転子の導体部形成金型装置Info
- Publication number
- JPH0613376U JPH0613376U JP5637392U JP5637392U JPH0613376U JP H0613376 U JPH0613376 U JP H0613376U JP 5637392 U JP5637392 U JP 5637392U JP 5637392 U JP5637392 U JP 5637392U JP H0613376 U JPH0613376 U JP H0613376U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 上金型の環状凹部に圧入された溶湯に対し、
押下げられ下端部で加圧した加圧ポンチを、溶湯が凝固
し上部エンドリングの成形後に、容易に引上げ復帰さ
れ、上部エンドリングの変形や破損がなくされる。 【構成】 加圧ポンチ20の下端に抜き勾配20bを付
けた突部20aを設けており、押下げられ下端部が上金
型6の環状凹部6aの溶湯13の上部に突入して加圧
し、溶湯13の凝固後、加圧ポンチ20が上部エンドリ
ング13から容易に引離され上昇復帰される。
押下げられ下端部で加圧した加圧ポンチを、溶湯が凝固
し上部エンドリングの成形後に、容易に引上げ復帰さ
れ、上部エンドリングの変形や破損がなくされる。 【構成】 加圧ポンチ20の下端に抜き勾配20bを付
けた突部20aを設けており、押下げられ下端部が上金
型6の環状凹部6aの溶湯13の上部に突入して加圧
し、溶湯13の凝固後、加圧ポンチ20が上部エンドリ
ング13から容易に引離され上昇復帰される。
Description
【0001】
この考案は、回転子鉄心に回転子導体とエンドリングを溶湯の加圧充てんによ り形成する、かご形回転子の導体部成形金型装置に関する。
【0002】
図3は誘導電動機の従来のかご形回転子の導体部成形金型装置の一半部を示す 縦断面図である。1は積層された回転子鉄心で、軸穴1aと多数のスロット1b とが形成されている。2は回転子鉄心1をはめる仮軸、3は仮軸2を取付け、回 転子鉄心1を載せた下金型で、下部エンドリング用環状凹部3aとゲート3bと が設けられている。4は下金型3を支持した金型で、軸中心の上部に溶湯ため部 4aが設けられ、下方に加圧プランジャ5が配設されている。6は上金型で、上 部エンドリング用環状凹部6a、複数のポンチ用穴6b及びガス排出口6cが設 けられており、回転子鉄心1の上端を押付けている。7は上金型6を取付けた取 付体、8は上金型6に取付けられ、溶湯を部分加圧する複数の加圧装置で、例え ば油圧シリンダからなり、加圧ポンチ9が下方に出されている。加圧ポンチ9は 図では上昇され、下端が環状凹部6aの上面に位置している。10は加圧型締機 構の可動テーブルで、取付け体7を取付けており、上下動する。11は溶湯ため 部4aに注入された溶湯をなす溶融導体材で、例えば溶融アルミニウムからなる 。
【0003】 上記従来の導体部成形金型装置によるかご形回転子の導体部の形成は、次のよ うにしていた。まず、溶融導体材11を溶湯ため部4aに注入し、下部の環状凹 部3aまで充満する。つづいて、加圧プランジャ5を上昇し、溶融導体材11を 矢印のように押上げ、スロット1bから上部の環状凹部6aに圧入する。圧入さ れた溶融導体材11はスロット1b部から凝固が始まり、上部の環状凹部6aま での圧力伝達が不十分となる。そこで、加圧装置8により加圧ポンチ9を押下げ 部分加圧をする。これにより、加圧ポンチ9の下端が環状凹部6aの溶融導体材 11の上面内に突入し、加圧する。この状態を図4に示す。こうして、溶融導体 材11の温度が下降し凝固すると、スロット1bには回転子導体12が形成され 、下部の環状凹部3aには下部エンドリング(図示しない)が形成され、上部の 環状凹部6aには、上部エンドリング13が形成される。
【0004】
上記のような従来のかご形回転子の導体部成形金型装置では、上部の環状凹部 6aに充てんされた溶融導体材11に対し、上部の加圧ポンチ9を下降加圧する と、図4に示すように、加圧ポンチ9の下端が溶融導体材11の上部内に突込む 。この状態から溶融導体材11が凝固すると、加圧ポンチ11の下端部に凝固し た導体が付着した状態となる。このため、回転子鉄心1部を型出しするのに加圧 ポンチ9を上昇復帰しようとすると、上昇できなくなる。したがって、上型6部 を分解手入れしなければならず、処置のために多大の作業時間を要するという問 題点があった。また、分解せずに、無理に加圧ポンチ9を上昇させると、上部エ ンドリング13が変形したり、破損するなどの問題点があった。
【0005】 この考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、上部の加圧 ポンチを下降し、上部の環状凹部に充てんされた溶融導体材を加圧し、溶融導体 材の凝固後に加圧ポンチが容易に上昇復帰され、上部エンドリングの変形や破損 をなくした、かご形回転子の導体部成形金型装置を得ることを目的としている。
【0006】
この考案に係るかご形回転子の導体部成形金型装置は、上部の加圧ポンチの下 端に抜き勾配を付けた突部を設けたものである。
【0007】
この考案においては、上部の加圧ポンチを下降し、上部の環状凹部に充てんさ れた溶融導体材を加圧し、溶融導体材が凝固し上部エンドリングになった後、加 圧ポンチを上昇させると、下端の突部は抜き勾配があるので、容易にエンドリン グの上部から外れて上昇復帰でき、上部エンドリングの変形や破損がなくされる 。
【0008】
実施例1. 図1はこの考案の実施例1によるかご形回転子の導体部成形金型装置の一半部 の縦断面図であり、1〜8,10,11,1a,1b,3a,3b,4a,6a 〜6cは図3と同様である。20は加圧装置8の下部に出された加圧ポンチで、 下端には抜き勾配20bが付けられた突部20aが設けられている。加圧ポンチ 20は図のように上昇位置では、突部20aの下端面が環状凹部8aのほぼ上面 位置になるようにしている。
【0009】 回転子鉄心1に導体部を溶湯鍛造により形成するには、上記従来の方法と同様 にする。溶湯ため部4aから環状凹部3aまで充満した溶融導体材11を、加圧 プランジャ5により、上部の環状凹部6aまで押上げる。つぎに、加圧装置8に より加圧ポンチ20を下降し部分加圧をする。こうして、図2に示すように、加 圧ポンチ20の下端が環状凹部6aの溶融導体材11の上部に突込んだ状態にな る。この部分の溶融導体材11が加圧された状態で凝固し、上部エンドリング1 3が形成される。このようにして、回転子導体12、下部エンドリング(図示し ない)及び上部エンドリング13が形成されると、加圧装置8により加圧ポンチ 20を上昇する。すると、加圧ポンチ20の下端は抜き勾配20bが付された突 部20aとなっており、エンドリング13の上端部から容易に引離され上昇復帰 される。これにより、上部のエンドリング13は変形や破損が生じることはない 。このため、従来のような上金型6部の分解手入作業は要しない。
【0010】
以上のようにこの考案によれば、上金型の加圧装置の加圧ポンチの下端に抜き 勾配を付した突部を設けたので、上部の環状凹部に充てんされた溶融導体材上部 に加圧ポンチを下降し下端を突込み加圧し、上部エンドリング形成後、加圧ポン チを上昇させると、下端が上部エンドリングから容易に引離され、上部エンドリ ングの変形や破損がなくされる。
【図1】この考案の一実施例によるかご形回転子の導体
部形成金型装置の一半部の縦断面図である。
部形成金型装置の一半部の縦断面図である。
【図2】図1の上金型の加圧ポンチを押下げた状態を示
す部分断面図である。
す部分断面図である。
【図3】従来のかご形回転子の導体部形成金型装置の一
半部の縦断面図である。
半部の縦断面図である。
【図4】図3の上型部の加圧ポンチを押下げた状態を示
す部分断面図である。
す部分断面図である。
1 回転子鉄心 1b スロット 3 下金型 3a 環状凹部 3b ゲート 4 下型 4a 溶湯ため部 5 プランジャ 6 上金型 6a 環状凹部 8 加圧装置 11 溶融導体材 12 回転子導体 13 上部エンドリング 20 加圧ポンチ 20a 突部 20b 抜き勾配
Claims (1)
- 【請求項1】 上部に下部エンドリング用の環状凹部が
設けられ、この環状凹部に下方から連通するゲートが設
けられ、上面に回転子鉄心が立て姿勢で載せられる下部
金型、上部に下部金型を取付けており、上部の軸中心に
溶湯ため部が設けられ上記ゲートに通じてあり、溶融導
体材が上記溶湯ため部に注入され、下方から加圧プラン
ジャの上昇により溶融導体材を加圧上昇させるようにし
た下型、下部に上部エンドリング用の環状凹部が設けら
れ、上記回転子鉄心の上端を圧接する上部金型、この上
部金型上に取付けられた加圧装置、この加圧装置から下
方に出され、下端が上記環状凹部の上部に位置した加圧
ポンチを備え、 上記溶湯ため部の溶融導体材が押上げられ、上記下部の
環状凹部から上記回転子鉄心のスロットを経て上記上部
の環状凹部に充てんされると、上記加圧ポンチが押下げ
られ下端で溶融導体材を上方から加圧するようにしてあ
り、上記加圧ポンチは下端に抜き勾配を付した突部を設
けたことを特徴とするかご形回転子の導体部形成金型装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5637392U JP2562821Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | かご形回転子の導体部形成金型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5637392U JP2562821Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | かご形回転子の導体部形成金型装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613376U true JPH0613376U (ja) | 1994-02-18 |
JP2562821Y2 JP2562821Y2 (ja) | 1998-02-16 |
Family
ID=13025458
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5637392U Expired - Lifetime JP2562821Y2 (ja) | 1992-07-17 | 1992-07-17 | かご形回転子の導体部形成金型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2562821Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4866798A (ja) * | 1971-12-08 | 1973-09-12 | ||
JPS5310283U (ja) * | 1976-07-09 | 1978-01-27 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3786946B1 (ja) | 2005-01-24 | 2006-06-21 | 株式会社三井ハイテック | 永久磁石の樹脂封止方法 |
JP5486574B2 (ja) * | 2009-09-14 | 2014-05-07 | 株式会社三井ハイテック | 永久磁石の樹脂封止方法 |
JP5357217B2 (ja) * | 2011-07-04 | 2013-12-04 | 株式会社三井ハイテック | 回転子積層鉄心の製造方法 |
JP5855515B2 (ja) | 2012-04-03 | 2016-02-09 | 株式会社三井ハイテック | 回転子積層鉄心の製造方法 |
-
1992
- 1992-07-17 JP JP5637392U patent/JP2562821Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4866798A (ja) * | 1971-12-08 | 1973-09-12 | ||
JPS5310283U (ja) * | 1976-07-09 | 1978-01-27 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2562821Y2 (ja) | 1998-02-16 |
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