JP2002115003A - 粉末成形装置 - Google Patents

粉末成形装置

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JP2002115003A
JP2002115003A JP2000307208A JP2000307208A JP2002115003A JP 2002115003 A JP2002115003 A JP 2002115003A JP 2000307208 A JP2000307208 A JP 2000307208A JP 2000307208 A JP2000307208 A JP 2000307208A JP 2002115003 A JP2002115003 A JP 2002115003A
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Japan
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movable punch
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Minoru Koda
実 甲田
Yuji Kamei
祐次 亀井
Hideo Sato
秀雄 佐藤
Masaru Kobayashi
勝 小林
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TOKYO SHIYOUKETSU KINZOKU KK
Tamagawa Machinery Co Ltd
Tokyo Sintered Metals Corp
Original Assignee
TOKYO SHIYOUKETSU KINZOKU KK
Tamagawa Machinery Co Ltd
Tokyo Sintered Metals Corp
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Publication date
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    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B11/00Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses
    • B30B11/02Presses specially adapted for forming shaped articles from material in particulate or plastic state, e.g. briquetting presses, tabletting presses using a ram exerting pressure on the material in a moulding space
    • B30B11/027Particular press methods or systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F3/00Manufacture of workpieces or articles from metallic powder characterised by the manner of compacting or sintering; Apparatus specially adapted therefor ; Presses and furnaces
    • B22F3/02Compacting only
    • B22F3/03Press-moulding apparatus therefor
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    • B22F3/02Compacting only
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧ユニットの所要出力を小さくして、設備
コストおよびランニングコスト等を大きく低減させる。 【解決手段】 ダイ2と、上パンチプレート3に取付け
た上パンチ4と、固定パンチプレート5に取付けた下パ
ンチ6とを具えるものであり、下パンチ6を、固定パン
チ7と可動パンチ8とで構成し、固定パンチプレート5
に、可動パンチ8を直接的に進退変位させる駆動用シリ
ンダ9および、可動パンチ8を間接的に支持するととも
に微速作動させる、駆動用シリンダ9より大出力の位置
決めシリンダ11のそれぞれを設け、この位置決めシリ
ンダ11と可動パンチ8との掛脱を司る可動ブロック1
2を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粉末成形装置の
改良に関し、とくに、上下少なくとも一方のパンチの可
動パンチを流体圧シリンダをもってストロークさせるも
のにあって、油圧ユニットの出力を有利に低減させてな
お、所期した通りの高品質の圧粉成形体をもたらすもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の粉末成形装置としては、たとえば
図6に概略を縦断面図で示すものがある。縦断面形状が
ほぼT字状をなす圧粉成形体を製造するこの装置は、ダ
イプレート111に設けたダイ112と、上パンチプレ
ート113に取付けられてダイ112内へその上方側か
ら進入する上パンチ114と、固定パンチプレート11
5に取付けられてダイ112内へその下方から進入する
下パンチ116とを具えるものであり、ここで、上パン
チ114は、上パンチプレート113を介して機械プレ
スの上ラムに、またダイプレート111は、タイロッド
117によってそこに連結された抜き出しプレート11
8を介して機械プレスの下ラムにそれぞれ取付けられて
いる。
【0003】そしてこの装置では、下パンチ116を二
個の部分パンチにより構成するとともに、柱状をなすそ
の一方を、固定パンチプレート115上に立設した固定
パンチ119とし、その他方を、筒状をなして固定パン
チ119に外接し、可動パンチシリンダ120によって
直接的に進退変位される可動パンチ121としてなる。
【0004】このような装置をもって、たとえば、縦断
面形状がほぼT字状をなし、高さが25mm、大径部およ
び小径部のそれぞれの直径が35mmおよび15mmで、そ
れらの各高さが12.5mmである圧粉成形体を製造する
場合には、上パンチ114、ダイ112および可動パン
チ121のそれぞれを、固定パンチ119に対して、た
とえば図7に作動線図で示すように相対変位させること
で所要の圧粉成形体Pを形成することができる。
【0005】ここにおいて、充填工程では、ダイ112
と下パンチ116とによって区画された成形空間内へ原
料粉末Rを充填し、続く加圧工程では、上パンチ114
の下降変位下で、それのダイ112内への進入、圧粉成
形体Pの寸法に応じた可動パンチ121の下降変位およ
び、ウィズドロアル法に基づくダイ112の下降変位の
それぞれをもたらし、そして、最終加圧工程では、可動
パンチ121およびダイ112を停止させて、上パンチ
114を、機械プレスの上ラムの作用の下に下降させる
ことで、原料粉末Rを強く押し固めて、製品としての圧
粉成形体Pを形成する。
【0006】その後は、パンチ撓み補正工程で、圧粉成
形体Pへのいわゆる撓み割れの発生を防止するために、
上パンチ114の、低速での上昇変位に基づく、それ
の、ダイ112からの抜け出し変位により、負荷を解除
された固定パンチ119が、それの弾性復元力によって
元形状に復帰するのとタイミングを合わせて、可動パン
チ121を微小上昇させて、圧粉形成体Pの下面への局
部的な力の集中を防止する。
【0007】そして抜き出し工程では、上パンチ114
の上昇変位下で、ダイ112を下降させて、圧粉成形体
Pの上部をダイ112の上方へ突出させるとともに、可
動パンチ121をもまた下降変位させて、それらがとも
に、固定パンチ119の先端と同一レベルに達したとき
に、その下降変位を停止させて、圧粉成形体Pの払出し
を行う。
【0008】このようにして、一の圧粉成形体Rの形成
および、その成形体Rの払出しを行った後は、ダイ11
2および可動パンチ121のそれぞれを初期位置まで上
昇変位させて、区画される成形空間への原料粉末Rの再
度の充填を準備し、以下同様の工程を繰返す。
【0009】なお、このようなそれぞれの工程は、たと
えば、可動パンチ121を取付けた可動パンチプレート
122と、固定パンチプレート115との間に設けた、
図示しないリニアセンサによって可動パンチ121の位
置を検出することに基づいた油圧サーボバルブのCNC
制御によって、可動パンチシリンダ120の作動をコン
トロールすることにより行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来技術にあって、たとえば、機械プレスの速度を8S
PMに設定して、機械プレスの下ラムに連結されたダイ
112の、充填準備工程での上昇速度を約80mm/sと
すると、機械プレスのこの動きに粉末成形速度を対応さ
せるためには、上記工程での可動パンチ121の上昇速
度もまた80mm/sとすることが必要になる。
【0011】ここで、可動パンチ121の受け能力を4
00kNと設定し、可動パンチシリンダ120の有効直
径を(320−125)mmとすると、有効受圧面積は2
92cm2、油圧は14MPaとなって、充填準備工程で
の、可動パンチシリンダ120への供給油量は、図8に
棒グラフで示すように、292×8×60×10-3=1
40リットル/minという多量になり、かかる流量を
得るためには、ほぼ4.4kW程度の油圧ユニットが必
要になる。
【0012】すなわち、成形速度を8SPMとすると1
サイクルに要する時間は60/8=7.5sとなり、作
動線図における可動パンチシリンダ120の作動時間は
それぞれ 加圧工程 0.834s 抜出工程 0.169s 充填工程 0.311sとなる。 よって、可動パンチシリンダ120は1サイクル7.5
s中に 作動時間 1.314s 停止時間6.186sとなり 作動に必要な油体積は292cm×2.5cm×2=
1460cmとなる。停止時間に上記油量をチャージ
する場合には、1460cm/6.186s=236
cm=14.16リットル/minとなる。ここで、
油動力はP×Q/60/ηで算出されるので、ポンプ設
定圧力を16.5Mpa、効率η=0.88とすると、 Kw=16.5×14.16/60/0.88=4.4
kw となる。
【0013】しかるに、機械プレス本体のモータ容量は
400kNの仕様で5.5kWであることよりすれば、
粉末成形作業のための上述したような大きな油圧ユニッ
トは、機械プレスにそぐわないものであって、粉末成形
装置の設備コストおよびランニングコストの著しい増加
の原因となる等の問題があった。
【0014】そこで、この発明は、油圧ユニットの所要
出力を、従来技術に比してはるかに低減させることがで
き、これにより、設備コストおよびランニングコスト等
をもまた大きく低減できる粉末成形装置を提供すること
を主たる目的とする。
【0015】この発明の他の目的は、圧粉成形体の抜き
出し工程において、大きな力を必要とする可動パンチの
変位の開始を、機械プレスの動力をもってアシストする
ことで小さな油圧出力の下での円滑にして確実な抜き出
しを担保するにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は、少なくとも
一つの可動パンチを含む複数の部分パンチよりなるこの
種のパンチにおける、その可動パンチの動きを見た場
合、充填準備工程、いわゆるトラストファ工程、最終加
工工程に至るまでの加工工程および、抜き出し工程の中
期以降等では、可動パンチの移動速度を速めることが必
要である一方で、力はそれほど必要ではなく、また、最
終加圧工程ならびに、パンチ撓み補正工程での、可動パ
ンチの微小変位の開始時、抜き出し工程の開始時およ
び、同工程中の可動パンチの変位開始時等のような、静
止摩擦の作用状態からの変位開始に当っては、大きな力
が必要である一方で、速度はほとんど必要としない点に
着目し、可動パンチの変位を、大きな出力と、小さなス
トロークとを有する大径シリンダと、速度が速く、出力
が小さい小径シリンダとの両者によって制御することと
したものであり、この発明に係る粉末成形装置は、機械
プレスの動力で昇降変位されるダイプレートに設けたダ
イと、機械プレスの上ラムによって作動される上パンチ
プレートに取付けられてダイ内へ進入する上パンチと、
固定パンチプレートに取付けられてダイ内へ進入する下
パンチとを具えるものであり、少なくとも一方のパンチ
を、複数の部分パンチにより構成するとともに、それら
の部分パンチの少なくとも一つを可動パンチとし、いず
れか一方のパンチプレート側に、その可動パンチを直接
的に進退変位させる駆動用シリンダおよび、可動パンチ
を間接的に支持するとともに微速作動させる、前記駆動
用シリンダより大出力の位置決めシリンダをそれぞれ設
け、この位置決めシリンダと可動パンチとの掛脱を司る
可動ブロックを設けたものである。ここで好ましくは、
ダイプレートに、下パンチの可動パンチを下方へ押圧す
る抜き出し補助ロッドを設ける。
【0017】ここにおいて、下パンチの、複数の部分パ
ンチの少なくとも一つを前記可動パンチとし、たとえ
ば、この下パンチを、従来技術で述べたと同様の、一の
固定パンチと一の可動パンチとからなる構成とした場合
には、上下のそれぞれのパンチおよびダイの、図7に示
すような作動に基づいて、所期した通りの圧粉成形体P
を形成できるとともに、その成形体Pを、撓み割れ等の
発生なしにダイから抜き出すことができる。
【0018】ところで、この成形装置では、可動パンチ
の高速変位が必要な、充填準備工程、加工工程および、
抜き出し工程の中期以降それぞれでは、小出力の駆動用
シリンダに、少量の圧油を供給することによって、可動
パンチを所要の位置まで迅速に変位させることができ
る。
【0019】また、加圧工程に続く最終加工工程では、
可動パンチ、直接的には、それを取付けた可動パンチプ
レートを、可動ブロックの作用に基づいて、大出力の位
置決めシリンダに掛合させて、上パンチの、機械プレス
の上ラムによる大きな押込み力をその位置決めシリンダ
によって支持することで、ダイ内の粉末に所要の押固め
力を十分に作用させることができる。なおこの場合、位
置決めシリンダのピストン位置を適宜に選択すること
で、可動パンチの下降限位置および押固め力等を容易に
微調整することができる。
【0020】またこの位置決めシリンダは、パンチ撓み
補正工程で、上パンチの上昇に伴う、圧粉成形体Pに作
用する負荷の減少によって、固定パンチが弾性復帰する
場合に、その弾性復帰に同期させて、可動パンチを、大
きな力で、弾性復帰量と対応する量だけ微小上昇させる
べくも機能する。これにより、圧粉成形体Pは、固定パ
ンチおよび可動パンチのそれぞれにより、その下面側か
ら十分均等に支持されることになり、そこへの局部的な
力の作用に起因する、圧粉成形体Pへの撓み割れの発生
が十分に防止されることになる。
【0021】さらに、大きな力を必要とする、抜き出し
工程の開始は、タイロッドおよび抜き出しプレートを介
して、機械プレスの下ラムに連結したダイプレート、ひ
いては、ダイを大きな力で下降変位させ、そして好まし
くは、そのダイプレートの下降途中で、可動パンチ、直
接的には可動パンチプレートに、ダイプレートに設けた
抜き出し補助ロッドをもって下向きの外力を作用させ
て、その可動パンチの、大きな力を必要とする下降の開
始をアシストし、以後,可動パンチを、主には、それの
駆動用シリンダのそれぞれの作用下で、ダイとともに、
固定パンチの上面と同一レベルまで下降変位させ、これ
らの結果として、圧粉成形体Pを、ダイから完全に露出
した払出し姿勢とする。
【0022】その後は、圧粉成形体Pの払出しを行い、
続いて、原料粉末Rの再度の充填を準備するために、上
ラムの作用下でダイを、そして駆動用シリンダの作用下
で可動パンチを、ともに高速で初期位置に復帰させて一
の成形サイクルを終了する。
【0023】以上、この発明に係る粉末成形装置を、従
来技術に倣って、可動パンチを下パンチだけに設ける場
合について説明したが、上パンチだけに同様の可動パン
チを設けること、または、上下のパンチをともに、複数
の部分パンチで構成し、上下それぞれの部分パンチの少
なくとも一つを可動パンチとすることも可能であり、こ
れらのいずれの場合にも、撓み割れ等のないすぐれた品
質の圧粉成形体Pを製造し得ることはもちろん、駆動用
シリンダと位置決めシリンダとの機能分離および、機械
プレスによる可動パンチの作動アシストにより、油圧ユ
ニットの出力を大きく低減させて、設備コスト、ランニ
ングコスト等を効果的に低減させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態を図
面に示すところに基づいて説明する。図1は、この発明
の実施の形態を示す、図6と同様の略線断面図であり、
図中1はダイプレートを、2は、ダイプレート1に設け
たダイをそれぞれ示す。
【0025】ここでは、機械プレスの上ラムに連結され
る上パンチプレート3に、単一構造の上パンチ4を取付
ける一方、固定パンチプレート5に下パンチ6を取付
け、この下パンチ6を、固定パンチ7と、固定パンチ7
に外接する円筒状をなして、固定パンチ7に対して昇降
変位可能な可動パンチ8とで構成する。
【0026】ここにおいて、固定パンチ7は、固定パン
チプレート5上に直接的に立設させてなり、可動パンチ
8は、小出力で、高速大ストロークの駆動用シリンダ9
をもって固定パンチプレート5に連結した可動パンチプ
レート10に取付けてなる。
【0027】またここでは、固定パンチプレート5の、
固定パンチ立設部の周りに、大出力で小ストロークの位
置決めシリンダ11を配設し、この位置決めシリンダ1
1を可動パンチ8の支持および微速作動に寄与させるべ
く、可動パンチプレート10の下面に、可動ブロック1
2を水平変位可能に配設するとともに、その可動ブロッ
ク12の進退変位をもたらす駆動シリンダ13を配設し
て、可動ブロック12の進出状態で、そのブロック1
2、ひいては、可動パンチプレート10を、位置決めシ
リンダ11のピストンロッド11aの端面に掛合可能な
らしめる。
【0028】さらにこの実施形態では、ダイプレート1
を、ダイロッド14を介して抜き出しプレート15に連
結するとともに、このダイプレート1の下面に、そこか
ら下方へ突出して可動パンチプレート10に当接する抜
き出し補助ロッド16を設ける。この補助ロッド16
は、機械プレスの上ラムの下降変位に伴う、抜き出しプ
レート15およびダイプレート1の下降変位に基づいて
可動パンチプレート10に当接してそれの下降変位をア
シストするべく機能する。
【0029】このように構成してなる粉末成形装置によ
る圧粉成形体の製造もまた、ダイ2、上パンチ4および
可動パンチ8のそれぞれを、図7に示すように作動させ
ることにより行うことができ、この場合、加圧工程にお
ける、ダイ2および可動パンチ8の下降変位を、図2
(a)に示すように、駆動シリンダ13の作用下での可
動ブロック12の進出状態にて行い、その可動ブロック
12を最終加圧工程で、図2(b)に示すように、位置
決めシリンダ11のピストンロッド11aに当接させる
ことにより、上パンチ4が、その後に原料粉末Rに及ぼ
す大きな押込め力、なかでも可動パンチ8に作用する押
込め力をその位置決めシリンダ11によって支持して、
所期した通りの形状および寸法の圧粉成形体Pの形成を
可能ならしめる。
【0030】従ってここでは、加圧工程での、負荷のほ
とんど作用しない、可動パンチ8の下降は、駆動用シリ
ンダ9により行われるも、最終加圧工程では、その駆動
用シリンダ9を機能させることが不要であり、位置決め
シリンダ11に関しても、ピストン位置を所要に応じて
特定することで、そこへの圧油の供給が不要である。
【0031】ところでここにおけるピストン位置の特
定、いいかえれば、加圧完了位置の微調整はプレスが停
止している間に、指令値を与えて、その位置に移動させ
停止させることにより行われ、この時には圧油の供給が
必要になる。なおここで、油圧サーボバルブを用いる場
合は、ピストンロッドが停止している時でも、上下のポ
ートから同圧の圧油が供給されるので、最終加圧工程に
て加圧完了位置を決定する時も、その反力相当分を下側
のポートより圧油を供給して、最終加圧力に負けないよ
うに位置保持を行う必要から、本工程においては、油の
体積の変動は無いも、圧力の変動は不可避となる。
【0032】また、パンチ撓み補正工程では、上パンチ
4の上昇によって、圧粉成形体Pに作用する負荷が減少
することに基づいて、固定パンチ7が、圧縮変形状態か
ら元の長さに弾性復帰するに際し、位置決めシリンダ1
1の作動に基づいて、可動パンチ8を、固定パンチ7の
弾性復元量に対応する量だけ、大きな力で微小上昇させ
てその圧粉成形体Pの撓み割れを防止する。かくしてこ
こでは、位置決めシリンダ11にだけ少量の圧油を供給
することで、撓み割れの発生を十分に防止することがで
きる。
【0033】次いで、抜き出し工程では、機械プレスの
下ラムの作用により、ダイプレート1、ひいてはダイ2
を大きな力で下降変位させることによって、その抜き出
し工程を開始するとともに、ダイプレート1のこの下降
途中で、抜き出し補助ロッド16を可動パンチプレート
10に、図2(c)に示すように当接させることによ
り、可動ブロック12の予めの後退変位下で、可動パン
チ8の下降の開始を大きな力でアシストし、以後はその
可動パンチ8を、主には駆動用シリンダ9の作用によっ
て下降変位させ、ダイ2および駆動パンチ8のそれぞれ
を、図2(d)に示すように、固定パンチ7の上端面と
面一にすることで、圧粉成形体Pの払出しを可能とす
る。
【0034】そして、続く払出し工程では、その圧粉成
形体Pの取り出しと合わせて、可動ブロック12の再度
の進出変位をもたらし、その後の充填準備工程では、下
ラムの作用によるダイ2の高速上昇変位と、ダイ2のこ
の上昇変位に追従する駆動用シリンダ9による可動パン
チ8の高速上昇変位とをもたらして、それらを固定パン
チ7に対する初期位置に復帰させて、充填工程の再開を
待機させ、以後、同様の工程を順次に繰り返す。
【0035】以上のようにして圧粉成形体Pを製造する
場合、成形速度を、たとえば7.5s/1回(8SP
M)とすると、それぞれの駆動用シリンダ9の受圧面積
を19cm2、二本のトータル能力を50kNとし、位置
決めシリンダ11の受圧面積を292cm2とすることに
ができ、これにより、それぞれのシリンダに対する圧油
流量を、従来技術に比し、図3にグラフで示す程度にま
で低減させることができる。
【0036】かくして、この成形装置によれば、この発
明に係る駆動用シリンダ9と、従来技術の可動パンチシ
リンダ120との関係についてみるに、油圧ユニットの
吐出圧力は一定とすると、シリンダのボア径は力と比例
するため、そのボア径をほぼ1/8とすることができ、
また、流量と油圧ユニットのモーターも比例するため、
油圧ユニットのモーター容量も約1/8とすることがで
きる。
【0037】この場合、位置決めシリンダ11は、位置
の微調整のために機能し、また、撓み割れ防止のため
に、最終加圧工程の後に少し(1mm以下)動くだけなの
で、流量はほとんど発生しない。故にこの発明によれ
ば、油圧ユニットの容量を低減することにより、従来技
術と同等の能力を持ちながら設備コストが安く、ランニ
ングコストも安い粉末成形プレスを提供することができ
る。
【0038】図4は、他の実施形態を示す略線断面図で
ある。これは、下パンチのみならず上パンチにもまた、
この発明に係る構成を適用したものであり、縦断面形状
がほぼ十字状をなす圧粉成形体を製造するものである。
【0039】この粉末成形装置は、説明の重複を避ける
ため、その構造を、図1に示すものとは相違する点につ
いてだけ述べると、上パンチ21を、固定パンチ22
と、それに外接する可動パンチ23とで構成して、固定
パンチ22を、上パンチプレート24に植設するととも
に、可動パンチ23を、駆動シリンダ25によって上パ
ンチプレート24に連結された上可動パンチプレート2
6に取付け、また、上パンチプレート24に、大出力の
位置決めシリンダ27を設け、そして、このシリンダ2
7に対する、上下動パンチプレート26、ひいては、可
動パンチ23の掛脱を司る可動ブロック28および、そ
の可動ブロック28の進退変位をもたらすシリンダ29
のそれぞれを、上可動パンチプレート26上に設けたも
のである。
【0040】上パンチ21のこのような取付け構造によ
ってもまた、可動パンチ23の、ストロークの大きな高
速変位は駆動用シリンダ25により、そして、その可動
パンチ23の、大出力の微小変位は位置決めシリンダ2
7によりそれぞれ行わせることで、圧油の流量を十分少
ならしめて、油圧ユニットの容量を有利に低下させるこ
とが可能となる。
【0041】このような成形装置による所定の圧粉成形
体の製造は、図5(a)〜(e)に示す各工程を順に辿
ることにより行うことができる。なおここで、下パンチ
6は、トランスファ工程を除き、先に述べたところと同
様に作動されることになる。
【0042】ここでははじめは、図4に示すように、ダ
イ2と下パンチ6とで区画される成形空間内へ原料粉末
を充填するとともに、その空間内の粉末を、圧粉成形体
の形状と対応する形状に変形させるべく、図5(a),
(b)に示すように、ダイ2内で、上下の可動パンチ2
3,8を所定量ずつ下降変位させるトランスファ工程
を、それぞれの駆動用シリンダ25,9の作用の下にて
行い、次いで、それぞれの可動ブロック28,12の進
出下で加圧工程を開始して、ダイ2の幾分の下降変位の
下で、それぞれの可動パンチ23,8を駆動用シリンダ
25,9によりともに下降変位させて、このときの変位
量を、可動パンチ23で、可動パンチ8のそれより大き
くし、そして、最終加圧工程では、図5(c)に示すよ
うに、それぞれの可動パンチ23,8を、可動ブロック
28,12を介してそれぞれの位置決めシリンダ27,
11に支持させた状態で、機械プレスの上ラムによる、
上パンチ21の大きな押込み力をもって原料粉末を十分
に押し固めることにより圧粉成形体を形成する。
【0043】その後は、上パンチ21の上昇変位に伴う
パンチ撓み補正工程を、上下の位置決めシリンダ27,
11の作用による両可動パンチ23,8の微小進出変位
をもって行うとともに、続く抜き出し工程を、ダイ2
の、図5(d)で示すような下降変位と、抜き出し補助
ロッド16の作用の下での、下側可動パンチ8の下降変
位と、上側可動パンチ23の上昇変位とにより行い、図
5(e)に示すように、ダイ2および下側可動パンチ8
が下側固定パンチ7と整列し、また、上側可動パンチ2
3が上側固定パンチ22と整列した時点で抜き出し工程
が終了する。
【0044】このような抜き出し工程の終了後は、払出
し工程で、圧粉成形体をプレスから取り除き、さらに、
充填準備工程で、ダイ2および下側可動パンチ8を迅速
に初期位置に復帰させ、これらのことによって一連の成
形サイクルを終了する。
【0045】従って、上パンチ21をこのような構成配
置とした場合にもまた、可動パンチ23を大出力の可動
パンチシリンダをもって駆動する場合に比し、油圧ユニ
ットの出力を有利に低下させて、設備コスト、ランニン
グコスト等を大きく低減させることができる。
【0046】ところで、図4に示すプレス構造では、上
パンチ21の固定パンチ22を、上パンチプレート24
に直接的に植設固定していることから、図5(a),
(b)に示すようなトランスファ工程では、その固定パ
ンチ22、ひいては、機械プレスそれ自体を一時停止す
ることが必要になるも、このような一時停止は、たとえ
ば、その固定パンチ22を、シリンダその他を用いたフ
ローティング支持構造を介して上パンチプレート24に
取付けること等をもって回避することができる。
【0047】また、このプレス構造では、抜き出し工程
において、上可動パンチプレート26、ひいては、可動
パンチ23の上昇変位をアシストする抜き出し補助ロッ
ドを設けていないので、その上昇変位は、駆動用シリン
ダ25の出力のみにて行われることになる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
この発明によれば、従来技術に比して、油圧ユニットの
所要出力をはるかに小さくすることができ、これによ
り、設備コスト、ランニングコスト等を大きく低減させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す略線断面図であ
る。
【図2】 圧粉成形体の成形工程図である。
【図3】 圧油の流量を示すグラフである。
【図4】 他の実施形態を示す略線縦断面図である。
【図5】 圧粉成形体の成形工程図である。
【図6】 従来技術を示す略線縦断面図である。
【図7】 上パンチ、ダイおよび可動パンチの作動を示
す図である。
【図8】 従来技術の圧油流量を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ダイプレート 2 ダイ 3,24 上パンチプレート 4,21 上パンチ 5 固定パンチプレート 6 下パンチ 7,22 固定パンチ 8 可動パンチ 9,25 駆動用シリンダ 10 可動パンチプレート 11,27 位置決めシリンダ 11a ピストンロッド 12,28 可動ブロック 13 駆動シリンダ 14 タイロッド 15 抜き出しプレート 16 抜き出し補助ロッド 23 可動パンチ 26 上可動パンチプレート 29 シリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀井 祐次 愛知県春日井市大泉寺町438 東京焼結金 属株式会社内 (72)発明者 佐藤 秀雄 新潟県長岡市城岡2−4−1 玉川マシナ リー株式会社内 (72)発明者 小林 勝 新潟県長岡市城岡2−4−1 玉川マシナ リー株式会社内 Fターム(参考) 4K018 CA13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイプレートに設けたダイと、上パンチ
    プレートに取付けられてダイ内へ進入する上パンチと、
    固定パンチプレートに取付けられてダイ内へ進入する下
    パンチとを具える粉末成形装置であって、 少なくとも一方のパンチを、複数の部分パンチにより構
    成し、それらの部分パンチの少なくとも一つを可動パン
    チとし、いずれか一方のパンチプレート側に、その可動
    パンチを直接的に進退変位させる駆動用シリンダおよ
    び、可動パンチを間接的に支持するとともに微速作動さ
    せる、前記駆動用シリンダより大出力の位置決めシリン
    ダのそれぞれを設け、この位置決めシリンダと可動パン
    チとの掛脱を司る可動ブロックを設けてなる粉末成形装
    置。
  2. 【請求項2】 下パンチの複数の部分パンチの少なくと
    も一つを前記可動パンチとしてなる請求項1に記載の粉
    末成形装置。
  3. 【請求項3】 上下各パンチの、複数の部分パンチの少
    なくとも一つを前記可動パンチとしてなる請求項1に記
    載の粉末成形装置。
  4. 【請求項4】 ダイプレートに、下パンチの可動パンチ
    を下方へ押圧する抜き出し補助ロッドを設けてなる請求
    項1〜3のいずれかに記載の粉末成形装置。
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