JP2562620Y2 - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

Info

Publication number
JP2562620Y2
JP2562620Y2 JP2892U JP2892U JP2562620Y2 JP 2562620 Y2 JP2562620 Y2 JP 2562620Y2 JP 2892 U JP2892 U JP 2892U JP 2892 U JP2892 U JP 2892U JP 2562620 Y2 JP2562620 Y2 JP 2562620Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
block
base block
movable
electromagnetic relay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2892U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0557743U (ja
Inventor
隆一 佐藤
陽一 仲西
郁夫 竹ケ原
和美 迫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2892U priority Critical patent/JP2562620Y2/ja
Publication of JPH0557743U publication Critical patent/JPH0557743U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2562620Y2 publication Critical patent/JP2562620Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromagnets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電磁継電器、特に、高周
波用として最適な電磁継電器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、小型で絶縁性に優れた電磁継電器
として、例えば、図6に示すように、図示しない鉄心に
スプール2を介してコイル3を巻回してなるコイルブロ
ック1の下方側に、第2ベースブロック7を介して、可
動鉄片5に可動接触片6,6を並設一体化してなる可動
ブロック4を揺動可能に配設することにより、コイル3
および接点開閉機構間の絶縁を高めたものが考えられて
いる。なお、前記各構成部材は、第1ベースブロック8
上に載置され、この第1ベースブロック8には図示しな
いケースが被される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記電
磁継電器では、通信機等で50MHzを越えるような高
周波信号を開閉する場合、接点が開離していても信号が
漏洩して誤動作してしまうという問題点があるため、使
用することができない。本考案は前記問題点に鑑み、高
周波信号の開閉に適し、小型で絶縁性に優れた電磁継電
器を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は前記目的を達成
するため、第1ベースブロックの上方に、可動鉄片に可
動接触片を並設一体化してなる可動ブロックを揺動自在
に設け、該可動ブロックの上方に、両端鍔部に一対のコ
イル端子およびアースされた一対の端子部材をそれぞれ
一体化したスプールを介して鉄心にコイルを巻回し、該
コイルの引出線を前記コイル端子にそれぞれ電気接続し
てなるコイルブロックを配設し、該コイルブロックと前
記可動ブロックとの間に、少なくとも片面に導電部が形
成され、該導電部を前記端子部材に電気接続された樹脂
製板状体からなる第2ベースブロックを介在させたもの
である。
【0005】
【作用】本考案によれば、高周波信号の開閉に用いた場
合、接点開離時に漏洩した高周波信号は第2ベースブロ
ックの片面に形成した導電部を介して端子部材を伝わ
り、アースされることになる。
【0006】
【実施例】次に、本考案に係る電磁継電器の一実施例に
ついて図1ないし図5を参照して説明する。本電磁継電
器は、図1に示すように、大略、第1ベースブロック2
0、可動ブロック30、第2ベースブロック40、コイ
ルブロック50およびケース70(図2参照)からな
る。
【0007】前記第1ベースブロック20は略長方形板
状体で、四隅に台座部21が設けられている。これらの
台座部21から矢印A,A′方向に爪部22がそれぞれ
延在するとともに、台座部21の側面には第1ガイド部
23を備えた溝部24がそれぞれ設けられており、さら
に、各溝部24にはそれぞれ突起24aが突出してい
る。
【0008】また、前記第1ベースブロック20の対向
する長辺縁部の中央部には共通端子25,25がそれぞ
れインサート成形されている。前記共通端子25,25
は略T字形の上端部を外方に折り曲げて形成した溶接部
26を第1ベースブロック20の上面から突出させてい
る。そして、この溶接部26の上面中央部には矢印B,
B′方向に溝部27が形成されている。
【0009】さらに、第1ベースブロック20には、前
記溶接部26,26の両側近傍に第2ガイド部28が形
成され、両共通端子25,25の間に位置する部分には
一対の突部29,29が突設されている。なお、前記突
部29,29は、下記する可動ブロック30が上下方向
の衝撃荷重を受けた場合、その接続部34が変形するの
を防止するためのものである。
【0010】前記可動ブロック30は、可動鉄片31の
両側部に可動接触片32を並設し、その中央部を樹脂材
からなる支持部33で成形一体化したものである。前記
可動鉄片31は両端部を除く部分が幅狭の略I字形をし
ている一方、前記可動接触片32は導電性薄板からな
り、前記可動鉄片31の側面に沿った形状に屈曲してい
る。また、この可動接触片32の両端部にはいわゆるツ
イン構造の可動接点36a,36bがそれぞれ設けら
れ、可動接触片32の中央部からは側方に略T字形の接
続部34が延在している。なお、前記支持部33の上面
側中央部には凹所35が設けられ、前記可動鉄片31の
上面中央部が露出している。
【0011】前記第2ベースブロック40は、絶縁性樹
脂材からなる長方形板状体42の四隅に固定接触片43
をインサート成形したものである。前記板状体42の上
面にはメタライジングMが施され、中央部には矢印B,
B′方向に延びる長孔41が設けられ、両短辺の中央部
には係合溝部49a,49bがそれぞれ形成されてい
る。そして、各係合溝部49a,49bの底面には一対
の突部49c,49cが矢印A,A′方向に突設されて
いる。
【0012】前記板状体42の係合溝部49bを設けた
短辺側両端部には、図5に示すように、略L字形状の金
属製クリップ49eを係止可能な段部49dが形成され
ている。この段部49dの上面には、前記板状体42の
上面に施したメタライジングMが連続して形成されるこ
とにより、前記クリップ49eとの間の導通が図れるよ
うになっている。また、前記段部49dの上面先端部に
は、その幅方向に延びる突起49fが設けられ、この突
起49fを熱かしめすることにより、前記クリップ49
eを段部49dに固定できるようになっている。
【0013】前記固定接触片43は、その脚部44を前
記板状体42の下面四隅に設けた台部47の係合凹部4
8内を下方に向かって突出させており、これら脚部44
の上方部には貫通孔45が設けられている。また、前記
板状体42の短辺側端面から矢印A,A′方向に、固定
接触片43の端部がそれぞれ突出し、その端部下面には
固定接点46a,46bがそれぞれ設けられている。
【0014】前記コイルブロック50は、図2に示すよ
うに、略コ字形の鉄芯51の一端部を外方に折り曲げる
とともに、中央部に永久磁石52を当接し、絶縁性樹脂
材料からなるスプール53で一体化した後、コイル54
を巻回したものである。前記スプール53の両端部に形
成された鍔部55,59には一対のコイル端子56aお
よび一対の端子部材56bがそれぞれインサート成形さ
れ、下端部には段部55a,59aがそれぞれ形成され
ている。前記コイル端子56aの一端部はコイル引出線
からげ部57,57となって前記スプール53の鍔部5
5から上方に突出している。また、前記端子部材56b
の一端部は先端が屈曲しており、前記鍔部59の側面か
ら側方に延在し、下方に折り曲げ可能となっている。そ
して、コイル端子56aは電源回路に接続され、端子部
材56bはアースされるようになっている。
【0015】前記コイル端子56aおよび端子部材56
bの脚部58は、隣合う中間部分がサイドプレート65
で一体化されている。このサイドプレート65は、前記
インサート成形と同時に形成され、その下方中央部には
接点フォロー測定用の貫通孔66が穿設され、外方端部
には幅広部67が設けられ、この幅広部67の基部には
係合部67a,67aが形成されている。
【0016】次に、前記構成からなる電磁継電器の組立
作業について説明する。まず、可動ブロック30の接続
部34を第1ガイド部28によってガイドしながら共通
端子25の溶接部26に当接して、前記可動ブロック3
0を第1ベースブロック20に載置する。そして、前記
接続部34と前記溶接部26とを溶着することにより、
前記可動ブロック30を接続部34を支点として回動自
在に支持する。
【0017】次に、第2ベースブロック40を第1ベー
スブロック20に組み付ける。この組付では、まず固定
接触片43の脚部44を第1ベースブロック20の側面
に圧接させて押し広げることにより、矢印B,B′方向
に弾性変形させる。そして、前記脚部44に設けた貫通
孔45を前記第1ベースブロック20の突起24aに係
合し、前記脚部44を元の形状に復帰させる。これによ
り、前記脚部44の水平方向に屈曲した部分が第1ベー
スブロック20の下面に当接するので、第2ベースブロ
ック40は第1ベースブロック20に仮止めされる。
【0018】またこのとき、前記第2ベースブロック4
0は、前記脚部44と、その背後に形成された係合凹部
48との間に、第1ベースブロック20の第1ガイド部
23を係合して位置決めされることになる。その後、前
記突起24aを熱かしめして、前記第2ベースブロック
40を第1ベースブロック20に固定する。
【0019】続いて、コイルブロック50を組み付け
る。この組付時には、コイル端子56aおよび端子部材
56bの脚部58は矢印A,A′方向に延びた状態にあ
る。そこでまず、スプール53の鍔部55,59の段部
55a,59aを前記第2ベースブロック40の係合溝
部49a,49bに係合し、スプール53を第2ベース
ブロック40に位置決めする。そして、前記脚部58を
折り曲げ、サイドプレート65の係合部67aを第1ベ
ースブロック20の爪部22に係合して、コイルブロッ
ク50を第1ベースブロック20に固定する。その後、
前記端子部材56bの一端部を下方に向かって折り曲
げ、その先端を前記第2ベースブロック40に設けたク
リップ49dにレーザ溶接あるいは半田付け等によって
接続する。
【0020】この状態では、前記永久磁石52の下端部
は、前記第2ベースブロック40の長孔41を介して前
記可動ブロック30の凹所35によってガイドされ、永
久磁石52の下端面が前記可動ブロック30の可動鉄片
31に当接する。また、コイル54と接点36a,36
b、46a,46bとは、第2ベースブロック40の板
状体42とコイルブロック50の鍔部55,59とで仕
切られ、両者間の直線距離が短いにも拘わらず、十分な
絶縁性が確保されている。さらに、前記板状体42に形
成したメタライジングMはクリップ49dを介してコイ
ル端子56bに接続されている。
【0021】そして、前記サイドプレート65に設けた
貫通孔66を介して非磁性の薄板を差し込み接点フォロ
ーの測定を行う。ここでもし、所望の接点フォローを得
られない場合には、第1ベースブロック20の爪部22
を外方にたわませてサイドプレート65の係合部67と
の係合を解除し、コイルブロック50を取り外した後、
固定接点46を設けた固定接触片43の水平先端部を変
形させて調整する。
【0022】最後に、ケース70の天井面をスプール5
3の鍔部55,59の上端面に当接させて前記第1ベー
スブロック20に嵌合し、嵌合部分をシール部材71で
密封した後、ガス抜き孔から内部ガスを抜いて熱封止す
ることにより組立作業が終了する(図2参照)。
【0023】このようにして組み立てられた電磁継電器
は、コイル54に電圧を印加していない無励磁の状態で
は、図2に示すように、コイルブロック50の鉄芯51
の一端部が外方に折り曲げられ、その面積が他方に比べ
て広くなって磁気バランスを崩しているため、可動鉄片
31は図2中時計回り方向に回動しており、一方の可動
接点36bが他方の固定接点46bに閉成している。
【0024】したがって、この状態から前記コイル54
に電圧を印加してコイルブロック50を励磁すると、可
動鉄片31が図2中反時計回り方向に回動して可動接点
36aを固定接点46aに閉成し、前記接点36b,4
6b間は開離する。また逆に、前記励磁を解くと、可動
鉄片31は再び元の位置に復帰する。
【0025】ところで、前記電磁継電器は高周波信号の
開閉に用いられる。この高周波信号は接点が開離した状
態でも、漏洩して流れようとする。しかし、メタライジ
ングMを施した部分はアースされており、この部分と接
点との間のインピーダンスは、可動接点36a,36b
と固定接点46a,46bとの間のインピーダンスに比
べて小さいため、前記高周波信号はメタライジングMを
介して端子部材56bからアースされることになり、接
点間には流れず、電磁継電器は誤動作を起こすことがな
い。また、外部に漏れ出て他の電気部品等に悪影響を与
えることもない。
【0026】なお、前記実施例では、メタライジングM
を第2ベースブロック40の上面にだけ設けるようにし
たが、下面あるいは両面であってもよく、広範囲に亘っ
て設けることにより、前述したような効果をさらに高め
ることもできる。また、前記メタライジングMと端子部
材56bとはクリップ49d以外にもジャンパ線で接続
するようにしても構わない。
【0027】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
に係る電磁継電器によれば、第2ベースブロックの少な
くとも片面に導電部を形成し、この導電部を介して漏洩
した高周波信号を端子部材からアースしているので、接
点が開離している状態で高周波信号が伝達されてしまう
ことがなく、誤動作が起こることがない上、外部への漏
洩も減少させることができ、周囲に設けた電子部品等に
悪影響を与えることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る電磁継電器の分解斜視図であ
る。
【図2】 本実施例に係る電磁継電器の正面断面図であ
る。
【図3】 本実施例に係る電磁継電器の平面断面図であ
る。
【図4】 本実施例に係る電磁継電器の側面断面図であ
る。
【図5】 第2ベースブロックの部分斜視図である。
【図6】 電磁継電器の分解斜視図である。
【符号の説明】
20…第1ベースブロック、30…可動ブロック、31
…可動鉄片、32…可動接触片、36a,36b…可動
接点、40…第2ベースブロック、42…板状体、43
…固定接触片、46a,46b…固定接点、49e…ク
リップ、50…コイルブロック、51…鉄心、53…ス
プール、54…コイル、55,59…鍔部、56a…コ
イル端子、56b…端子部材、M…メタライジング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 迫 和美 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オムロン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−60022(JP,A) 特開 平4−188530(JP,A) 実開 平4−9937(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ベースブロックの上方に、可動鉄片
    に可動接触片を並設一体化してなる可動ブロックを揺動
    自在に設け、該可動ブロックの上方に、両端鍔部に一対
    のコイル端子およびアースされた一対の端子部材をそれ
    ぞれ一体化したスプールを介して鉄心にコイルを巻回
    し、該コイルの引出線を前記コイル端子にそれぞれ電気
    接続してなるコイルブロックを配設し、該コイルブロッ
    クと前記可動ブロックとの間に、少なくとも片面に導電
    部が形成され、該導電部を前記端子部材に電気接続され
    た樹脂製板状体からなる第2ベースブロックを介在させ
    たことを特徴とする電磁継電器。
JP2892U 1992-01-06 1992-01-06 電磁継電器 Expired - Lifetime JP2562620Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2892U JP2562620Y2 (ja) 1992-01-06 1992-01-06 電磁継電器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2892U JP2562620Y2 (ja) 1992-01-06 1992-01-06 電磁継電器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0557743U JPH0557743U (ja) 1993-07-30
JP2562620Y2 true JP2562620Y2 (ja) 1998-02-16

Family

ID=11462918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2892U Expired - Lifetime JP2562620Y2 (ja) 1992-01-06 1992-01-06 電磁継電器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2562620Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0557743U (ja) 1993-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5270674A (en) Electromagnetic relay
US6960972B2 (en) High-frequency relay having a conductive and grounding base covering at least a bottom surface of a body
US4730176A (en) Electromagnet having a pivoted polarized armature
JP3516037B2 (ja) 高周波用開閉器
JP2562620Y2 (ja) 電磁継電器
US5440285A (en) Closed type electromagnetic relay
JP2003346624A (ja) 高周波リレー
JP2917508B2 (ja) 電磁継電器
JP3744094B2 (ja) 高周波用開閉器
JP3826464B2 (ja) 電磁継電器
JP2917507B2 (ja) 電磁継電器
JPH086356Y2 (ja) 電磁継電器
JP3109098B2 (ja) 電磁継電器
JP2893602B2 (ja) 電磁継電器
JP3744095B2 (ja) 高周波用開閉器
JP2524448Y2 (ja) リレー
JP2519762Y2 (ja) 電磁継電器
JP3978993B2 (ja) 電磁継電器
JP4089188B2 (ja) 電磁継電器
JP4089189B2 (ja) 電磁継電器
JP2551070Y2 (ja) 電磁継電器
JP2527781Y2 (ja) 電磁継電器
JPH0747779Y2 (ja) 有極リレー
JPH05159678A (ja) 電磁継電器
JPS645850Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term