JP2562571Y2 - 梁部材の位置決め装置 - Google Patents

梁部材の位置決め装置

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JP2562571Y2
JP2562571Y2 JP1990112075U JP11207590U JP2562571Y2 JP 2562571 Y2 JP2562571 Y2 JP 2562571Y2 JP 1990112075 U JP1990112075 U JP 1990112075U JP 11207590 U JP11207590 U JP 11207590U JP 2562571 Y2 JP2562571 Y2 JP 2562571Y2
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Obayashi Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、梁部材の位置決め装置に関する。
《従来の技術》 従来、ビルディングの骨組構成にあって、鉄骨柱に鉄
骨梁を接続するに、鉄骨柱から直角方向(水平方向)に
突出されたブラケットに鉄骨梁が結合されるようになっ
ている。
ところで、前記鉄骨梁がブラケットに接続される際、
この鉄骨梁はクレーンで吊持された状態で、その端部と
前記ブラケットの端部とを位置合わせし、そして、鉄骨
梁とブラケットとの間に重合される接続板(カバープレ
ートとかスプライスプレート等)を介してボルト又はリ
ベット止めされる。
即ち、第7図は鉄骨梁1とブラケット2との接続途中
を示し、予め鉄骨梁1に接続板としてのカバープレート
3および図外のスプライスプレートの半分をボルト4止
めしておき、これらカバープレート3、スプライスプレ
ートの他の半分を前記ブラケット2に位置合わせした
後、互いのボルト穴5に図外の仮止め用のボルトが挿通
されるようになっている。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、かかる鉄骨梁1とブラケット2との位
置合わせは、この鉄骨梁1が極重量物であるため容易に
移動させることはできず、この接続時に生じたボルト穴
5のずれは、ドリフトピンとか図示するシノ6をもって
作業者がこじり合わせることにより修正していた。
このため、前記作業が高所である事と相俟って作業能
率が著しく悪化し、かつ、危険性が伴われてしまう。
また、特開平2-209563号公報に、鉄骨梁とブラケット
との整合を機械的に行うようにした建方装置が提案され
ているが、この装置は複数の液圧ジャッキが各所に用い
られて著しく複雑かつ大型化してしまうため、大幅なコ
ストアップが来されてしまうと共に、この建方装置自体
を据え付けるのに大きな労力を要してしまうという課題
があった。
そこで、本考案はかかる従来の課題に鑑みて、2つの
梁部材のの位置合わせを、簡単にかつ速やかに行うこと
ができる梁部材の位置決め装置を提供することを目的と
する。
《課題を解決するための手段》 かかる目的を達成するために本考案は、互いに突き合
わせ関係に配置される2つの梁部材の一方に着脱可能に
装着され、上端が大径部、下端が小径部となる長穴が形
成された第1金具と、前記2つの梁部材の他方に着脱可
能に装着され、前記大径部に大きな間隙をもって遊嵌さ
れると共に前記小径部に係止され、かつ、前記2つの梁
部材の整合位置にて前記第1金具を係止する係合溝を有
する位置決め用水平ピンを設けた第2金具と、を備える
ことにより構成する。
《作用》 以上の構成により本考案の梁部材の位置決め装置にあ
っては、互いに接合しようとする2つの梁部材にそれぞ
れ第1金具および第2金具を予め装着した状態で、これ
ら2つの梁部材の端部同士を突き合わせ関係に配置す
る。
そして、まず第1金具の長穴の大径部側に第2金具の
位置決めピンを遊嵌させるが、このとき、両者間には大
きな間隙が設けられるため、高い位置合せ精度を要する
こと無く位置決めピンを大径部に挿入することができ
る。
次に、前記2つの梁部材を相対移動させて、前記位置
決めピンを前記長穴の小径部側に位置させると、この位
置決めピンがこの小径部に係止されて第1金具と第2金
具との間の位置決め、延いては、2つの梁部材を簡単に
整合させることができる。
また、前記2つの梁部材を相対移動させる際、位置決
めピンが長穴の内周に沿って案内されるため、これら両
梁部材の相対移動を簡単に行うことができる。
尚、前記第1金具および第2金具は、前記2つの梁部
材を接合した後は取り外される。
《実施例》 以下、本考案の実施例を図に基づいて詳細に説明す
る。
まず、第1図から第6図は本考案の一実施例を示す梁
部材の位置決め装置で、第1図は要部を一部破断して示
す斜視図、第2図,第3図はそれぞれ本考案の要部拡大
図、第4図(A),(B),(C)は本考案装置を用い
ての位置決めを順を追って示す側面図、第5図(A),
(B),(C)は本考案装置を用いての位置決めを順を
追って示す断面図、第6図は梁部材の組立て状態を示す
説明図である。
同図に示すように、本実施例の位置決め装置が用いら
れる梁部材としての鉄骨梁10はH型鋼を用いて構成さ
れ、第6図に示したように鉄骨柱12に直角方向(水平方
向)に突設して固設された梁部材としてのブラケット14
間に接続される。
尚、前記ブラケット14は前記鉄骨梁10と同寸法のH型
鋼で形成され、これら鉄骨梁10およびブラケット14は、
第1図に示すように平行配置されるフランジ16,16…お
よび16a,16a…と、平行配置されたこれらフランジの中
央部間を連結するウェブ18,18aが設けられる。
ここで、本実施例では前記ブラケット14の下方のフラ
ンジ16a端部に第1金具20を取り付けると共に、前記鉄
骨梁10の下方のフランジ16端部に第2金具22を取り付
け、これら第1,第2金具20,22により鉄骨梁10とブラケ
ット16との位置合わせが行われるようになっている。
前記第1,第2金具20,22は、それぞれ前記フランジ16,
16aに着脱可能に装着される第1,第2取付部20a,22aが設
けられ、これら第1,第2取付部20a,22aは、これらフラ
ンジ16,16aの端面に一致させてボルト24を介して締付固
定される。
前記第1,第2取次部20a,22aの下側中央には、ウェブ1
8,18aと平行な第1,第2アームプレート20b,22bが突設さ
れ、これら第1,第2アームプレート20b,22bの先端部は
それぞれ相手側に延設され、鉄骨梁10とブラケット14と
が所定位置に整合される状態で、これら先端部同士が互
いに重合されるようになっている。
前記第1アームプレート20bの先端部には上下方向に
伸びる長穴26が貫通して形成されており、この長穴26は
第2図に示すように上端が大径部26aとして形成され、
かつ、下端が小径部26bとして形成され、全体として略
卵形になっている。
一方、前記第2アームプレート22bの前記長穴26に対
応する先端部には、第1アームプレート20b方向に向か
って位置決めピン28が突設される。
前記位置決めピン28は、第3図に示すように先端部が
先細りとなるテーパ部28aが形成され、かつ、基端部
(取付側端部)には環状の係合溝28bが形成されてい
る。
尚、前記係合溝28bの幅は前記第1アームプレート20b
の板厚より若干大きめに形成され、かつ、この係合溝28
bの内径は、前記長穴26の小径部26b径と略同径とされ
る。
以上の構成により本実施例の梁部材の位置決め装置に
あっては、鉄骨梁10をブラケット14に接続しようとする
前に、それぞれのフランジ16,16aに第1,第2金具20,22
を取り付けておく。
そして、前記鉄骨梁10を図外のクレーンで吊持して、
その端部をブラケット14の端部に近接させる。
このようにして、鉄骨梁10とブラケット14との端部が
ある程度近接されると、第4図(A)および第5図
(A)に示すように、鉄骨梁10を移動して第1金具20の
長穴26の大径部26aに、第2金具22の位置決めピン28の
先端を位置合わせする。
そして、前記位置決めピン28が前記大径部26aに位置
されると、第4図(B)および第5図(B)に示すよう
に鉄骨梁10を水平方向に移動して、前記大径部26a内に
前記位置決めピン28を完全に挿入する。
この状態で、前記鉄骨梁10を下方に移動すると、前記
位置決めピン28は長穴26の内周に案内されつつ下降し、
第4図(C)および第5図(C)に示すように、鉄骨梁
10とブラケット14との整合位置にて、係合溝28bは前記
長穴26の小径部26bに嵌合して係止される。
従って、このように前記係合溝28bが小径部26bに係止
されると、前記位置決めピン28が長穴26から抜脱される
のが防止され、この状態が鉄骨梁10とブラケット14との
整合位置となるように予め設定されることにより、これ
ら鉄骨梁10とブラケット14との位置合わせが簡単に、か
つ、精度よく行われることになる。
そして、このようにして整合された鉄骨梁10とブラケ
ット14は、図外の接続板を介してフランジ16,16a間およ
びウェブ18,18a間が結合される。
尚、本実施例にあっては第4図,第5図に示すように
鉄骨梁10の上方のフランジ16には、予め掴み金具30が取
り付けられており、この掴み金具30は第4図(C)およ
び第5図(C)に示すように、鉄骨梁10とブラケット14
とが整合された状態で両者のフランジ16,16a間に跨がっ
て配置されるようになっている。
従って、本実施例では鉄骨梁10とブラケット14とは、
第1,第2金具20,22および前記掴み金具30によって、平
行配置された両方のフランジ16,16a部分が固定されるた
め、両者の整合位置の保持が確実に行われる。
ところで、本実施例では前記接続板が取り付けられる
際、まず、ウェブ18,18a間を結合し、次に、前記第1,第
2金具20,22または前記掴み金具30の一方を取り外し、
この取り外した部分のフランジ16,16a間を結合し、そし
て、最後に第1,第2金具20,22または掴み金具30の他方
を取り外した部分のフランジ16,16aが結合される。
尚、本実施例では第1,第2金具20,22が下方のフラン
ジ16,16aに取り付けられ、かつ、掴み金具30が上方のフ
ランジ16,16aに取り付けた場合を開示したが、これに限
ることなく、これら第1,第2金具20,22および掴み金具3
0を逆に取り付けることができることはいうまでもな
い。
《考案の効果》 以上説明したように本考案の梁部材の位置決め装置に
あっては、一端が大径部,他端が小径部となる長穴が形
成された第1金具と、この大径部に大きな間隙をもって
遊嵌され、この小径部に係止される位置決めピンが設け
られた第2金具とを設け、これら第1金具および第2金
具を2つの梁部材にそれぞれ着脱可能に装着したので、
これら2つの梁部材を突き合わせ状態に整合する際、前
記第1,第2金具の長穴および位置決めピンを介して行う
ことにより、両梁部材の整合作業を著しく簡単に、か
つ、短時間に行うことができ、更には梁部材の位置決め
作業を安全に行うことができる。
また、本位置決め装置は少ない部品点数をもって、著
しく簡単に構成することができるため、大幅なコストダ
ウンを図ることができるという各種優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる梁部材の位置決め装置の一実施
例を要部破断して示す斜視図、第2図,第3図はそれぞ
れ本考案の一実施例の要部拡大図、第4図(A),
(B),(C)は本考案の一実施例を用いての位置決め
を順を追って示す側面図、第5図(A),(B),
(C)は本考案の一実施例を用いての位置決めを順を追
って示す断面図、第6図は梁部材の組立て状態を示す説
明図、第7図は従来の梁部材の接続装置を示す要部斜視
図である。 10……鉄骨梁(梁部材) 12……鉄骨柱 14……ブラケット(梁部材) 16,16a……フランジ 18,18a……ウェブ 20……第1金具 22……第2金具 26……長穴 26a……大径部 26b……小径部 28……位置決めピン 28a……テーパ部 28b……係合溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに突き合わせ関係に配置される2つの
    梁部材の一方に着脱可能に装着され、上端が大径部、下
    端が小径部となる長穴が形成された第1金具と、前記2
    つの梁部材の他方に着脱可能に装着され、前記大径部に
    大きな間隙をもって遊嵌されると共に前記小径部に係止
    され、かつ、前記2つの梁部材の整合位置にて前記第1
    金具を係止する係合溝を有する位置決め用水平ピンを設
    けた第2金具と、を備えたことを特徴とする梁部材の位
    置決め装置。
JP1990112075U 1990-10-29 1990-10-29 梁部材の位置決め装置 Expired - Lifetime JP2562571Y2 (ja)

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JPH0469502U JPH0469502U (ja) 1992-06-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AT335836B (de) * 1973-05-10 1977-04-12 Voith Gmbh J M Trockenpartie fur papiermaschinen

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