JP2018012929A - 足場用幅木装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】足場用幅木装置を提供する。【解決手段】足場構築体の横架材に係合可能な顎部(11,12)を一体結合した可動板(16)を幅木本体(7)に枢軸(17)を介して回動自在に軸支すると共に、前記可動板(16)を押動することにより顎部(11,12)を横架材に係合させるアクチュエータ(24)を幅木本体に固設することにより可動キャッチ手段(8A)を構成しており、前記アクチュエータ(24)を構成するボルト(26)の軸線(X)を幅木本体の上端部に形成した開口窓部(27)から前記顎部(11)に向けて斜めに配置し、前記軸線(X)に交差する可動板(16)の位置に前記ボルトにより押動される受動面(8a)を備えた被動体(18)を設けている。【選択図】図2

Description

本発明は、足場用幅木装置に関し、取付作業が容易であり、しかも、強固な取付状態を可能とする幅木装置に関する。
従来、建設現場等において仮設される足場構築体は、並設された横架材に架設される足場板により高所作業のための作業床を形成しているが、工具類やボルト・ナットその他の備品等が外側空間に落下する危険を防止するため、外側空間に臨む足場板の側縁に沿って幅木装置を立設することが公知である。
ところで、幅木の迅速容易な取付を可能にするためには、本出願人が下記の特許文献により提案したように、幅木本体の両端部にそれぞれ横架材に係合する顎部を備えたキャッチ手段を設けた構成において、少なくとも一方のキャッチ手段は、横架材に係合しない後退位置と横架材に係合する前進位置の間で進退移動させられる可動キャッチ手段により構成することが好ましい。
特開2011−1704号公報 特開2011−6839号公報 特開2012−140857号公報
上記特許文献により提案した幅木装置の可動キャッチ手段は、顎部を後退させた状態で横架材に臨ませた後、前進させることにより横架材に係合させた状態で、可動キャッチ手段と幅木本体を相互にロックピンでロックするように構成されている。
これにより、顎部を横架材に係合させる作業が簡単容易であり、しかも、工具を必要とせず、素手で作業を行うことができる利点があると考えられていた。
しかしながら、昨今、足場を構築する作業者は、素手の使用を好まず、インパクトレンチやインパクトドライバー等の電動工具の使用を好み、幅木装置についても、電動工具により取付作業を行うことができるように構成した装置を提供することが望まれている。
ところで、幅木装置の可動キャッチ手段を後退位置から前進位置に向けて電動工具で前進させる構成とする場合、電動工具は、手動工具に比して嵩張り、しかも、重いので、その使用を容易とするように工夫が必要である。更に、電動工具は、締付トルクが大きく、しかも、駆動停止のタイミングを取ることが難しいので、過剰な締付力が与えられる可能性が高く、この点の課題を認識する必要がある。
本発明は、上記に鑑み、可動キャッチ手段の構成に関して、電動工具の使用が容易であると共に、該電動工具の駆動力を顎部に対して好適に伝達し、しかも、過剰な締付トルクを受けた場合でも耐え得るように構成した幅木装置の提供を課題としている。
そこで、本発明が手段として構成したところは、並設された横架材に架設される足場板の側縁に沿って立設され、起立壁部の上部に庇部を形成した幅木本体の両端部に前記横架材に係合する顎部を有するキャッチ手段を設けて成る幅木装置であり、少なくとも一方のキャッチ手段は、顎部を横架材に係合しない後退位置と横架材に係合する前進位置の間で進退移動させられる可動キャッチ手段を構成しており、前記可動キャッチ手段は、前記顎部を一体結合した可動板と、該可動板を駆動するアクチュエータにより構成され、前記可動板は、幅木本体の起立壁部に摺動自在に重ね合わせられると共に、前記顎部の上方に位置する枢軸を介して該起立壁部に枢結され、該可動板を前記枢軸の廻りに回動することにより前記顎部を進退移動するように構成され、前記アクチュエータは、幅木本体の前記起立壁部に固着したナットに螺挿された頭付ボルトにより構成され、該ボルトの頭部を幅木本体の端部から離間した位置で庇部に形成された開口窓部に臨ませると共に、ボルトの軸線を前記開口窓部から前記顎部に向けて斜めに配置しており、前記可動板の板面上で前記顎部に向かうボルトの軸線に交差する位置に、前記ボルトの先端部を当接させる受動面を備えた被動体を設けて成る点にある。
本発明の好ましい実施形態は、前記可動板を回動することにより前記顎部を横架材に係合する前進位置に位置させた状態で、前記ボルトの軸線が前記枢軸を中心とする円周の接線上に位置して前記顎部に向けて延び、該軸線に対して前記被動体の受動面を直交するように形成している。
本発明によれば、アクチュエータ24の軸線Xを上方に向けて幅木装置6の端部から次第に離れる方向に傾斜させているので、作業者は、幅木装置6の中央領域上方の開放空間から電動工具をボルト頭部26aに向けて使用することにより、幅木装置6の取付け作業を容易に行うことができる。
この際、アクチュエータ24の軸線Xは、可動板16の枢軸17を中心とする円周Cの接線上に位置して顎部11に向けて延び、該軸線Xに対して被動体18の受動面18aを直交するように形成しているので、アクチュエータ24の押動力を効率よく被動体18に伝達することができる。
特に、可動板16が作動姿勢P2とされ、顎部11(12)を横架材3に係合させた後、更に、電動工具の過剰駆動によりアクチュエータ24が駆動された場合、可動板16は、枢軸17と顎部11の2個所を固定されることにより片持ち支持された板状部分において被動体18により軸線Xに向かう負荷を受けるが、軸線X方向の負荷は、固定側の顎部11の近傍領域が対抗方向から支持することにより耐え得るので、可動板16を破損するおそれが低いという利点がある。
本発明の1実施形態に係る幅木装置を足場構築体に取付けた状態を示す斜視図である。 幅木装置を示す斜視図である。 幅木装置の幅木本体と可動キャッチ手段の構成部品を分解状態で示す斜視図である。 可動キャッチ手段の作用を示す正面図である。 幅木装置の取付方法を示し、(A)は取付前の状態を示す正面図、(B)は取付中途の状態を示す正面図、(C)は取付後の状態を示す正面図である。 可動キャッチ手段の作用を示し、(A)は本発明の作用を示す正面図、(B)は比較例の作用を示す正面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
(全体構成)
図1は、足場構築体の1例として、楔緊結構造を採用した仮設足場を示している。支柱1は、上下に所定間隔をあけてフランジ2を固設しており、建造物等の外壁に沿う方向(以下「桁方向」という)に所定間隔をあけて立設されると共に、建造物等の外壁に対する遠近方向(以下「妻方向」という)に同様の支柱1が立設されている。そこで、妻方向に対応する支柱1の間に、横架材3が架設され、緊結手段4により固着されている。
図例の場合、緊結手段4は、横架材3の端部に固設された二股状のブラケットをフランジに嵌合させ、楔部材4aを打ち込むことにより、楔結合しているが、必ずしも、このような構成に限定されるものではない。
このようにして桁方向に並設された横架材3、3に足場板5が架設され、これにより作業床を形成する。この際、足場板5は、両端部から桁方向に突出するフック手段を横架材3に係合することにより係止固定される。
幅木装置6は、足場板5の作業床から外側空間に臨む側縁に沿って立設されるように構成され、幅木本体7の両端部にキャッチ手段8、8を設けており、それぞれのキャッチ手段8に設けた剛性部材9の下端部に形成した顎部を横架材3に係合することにより取付固定される。
図示実施形態の場合、図2に示すように、各キャッチ手段8の剛性部材9は、比較的分厚い金属板を断面溝形に折曲することにより形成され、溝形の底壁を成す基壁10の両側に形成された一対の側壁10a、10bを下向きに延長することにより、妻方向に関して、前記足場板5のフック手段の内側に臨む第1顎部11と外側に臨む第2顎部12を並設している。
第1顎部11は、円弧状凹部を形成する上顎11aと下顎11bにより横架材3の周面を上下から抱持する構成とされているが、第2顎部12は、上顎12aが楔部材4aと干渉しないように短く形成され、上顎12aと下顎12bにより横架材3の周面を上下から不完全な状態で抱持するように構成されている。
(幅木本体)
幅木本体2は、図2及び図3に示すように、軽量とするように比較的薄い金属板により形成された帯状の起立壁部13を備えており、該起立壁13の上縁部に沿って足場構築体の外側空間に向けて折曲された庇部14を設けることにより補強されている。
図示実施形態の場合、前記起立壁部13の下縁部から足場構築体の作業床に向けて延長された踏板15を設け、該踏板15を足場板5の床面上に重ねることにより、該足場板5と起立壁13の間の隙間を塞ぐように構成しているが、必須のものではない。
(可動キャッチ手段)
そこで、前記幅木本体7の両端部に設けられたキャッチ手段8、8のうち少なくとも一方のキャッチ手段8は、前記剛性部材9と共に顎部11、12を横架材3に係合しない後退位置と横架材3に係合する前進位置の間で進退移動させられる可動キャッチ手段8Aを構成している。可動キャッチ手段8Aは、両方のキャッチ手段8、8について構成しても良いが、図示実施形態の場合、一方のキャッチ手段8だけが可動キャッチ手段8Aを構成しているので、他方のキャッチ手段8は、顎部11、12を備えた剛性部材9を幅木本体7に固設することにより固定キャッチ手段8Bを構成している。
図2及び図3に示すように、可動キャッチ手段8Aは、剛性を有する厚肉の金属板により形成されると共に前記剛性部材9を一体結合した可動板16と、該可動板16を駆動するアクチュエータ24により構成されている。
前記可動板16は、幅木本体7の起立壁部13に摺動自在に重ね合わせられると共に、前記顎部11、12の上方に位置する枢軸17を介して該起立壁部13に枢結され、該可動板16を前記枢軸17の廻りに回動することにより前記顎部11、12を進退移動するように構成されている。
図示実施形態において、可動板16は、側縁部に前記剛性部材9の基壁10の幅方向中央部を溶接等により固着しており、該基壁10から延びる上縁部に下向きに傾斜する斜縁16aを形成し、該斜縁16aに沿う受動面18aを備えた被動体18を溶接等により固着している。被動体18は、重量物を構成する金属ブロックにより形成することが好ましく、可動板16に溶接等により強固に固着されており、錘としての機能を兼備している。
前記枢軸17は、前記受動面18aと前記基壁10の間に位置して、受動面18aよりも上方位置に配置され、軸孔19を介して可動板16を軸支する。
可動板16の下縁の近傍部と、斜縁16aの近傍部には、前記軸孔19を中心として円弧を描くガイド孔20、21が形成されており、幅木本体7の起立壁部13から突出するボルト等のガイドピン22、23が挿通される。
従って、可動板16は、起立壁部13に重ねられた状態で前記枢軸17により回動自在に軸支されており、常時は、図4に示すように、顎部11、12を後退させ、剛性部材9を傾斜させた状態で枢軸17に吊持される待機姿勢P1とされている。この状態から、可動板16は、図示鎖線で示すように、顎部11、12を前進させる方向に回動自在とされ、ガイド孔20、21をガイドピン22、23に案内しながら回動させると、顎部11、12を前進することにより横架材3に係合する作動姿勢P2とされる。
前記アクチュエータ24は、幅木本体7の前記起立壁部13に固着したナット25に螺挿された頭付ボルト26により構成され、該ボルト26の頭部26aを幅木本体7の端部から離間した位置で庇部14に切欠き形成された開口窓部27に臨ませており、図4に示すように、ボルト軸部26bの軸線Xを前記開口窓部27から前記顎部11に向けて斜めに配置している。尚、図示実施形態の場合、ナット25から挿出されたボルト軸部26bの挿出端には抜止めナット28が螺着されており、ボルト軸部26bの先端を抜止めナット28から挿出させている。
アクチュエータ24を幅木本体7に取付固着するため、前記ナット25に金属製の取付板29が溶接等により固着されており、該取付板29を起立壁部13にボルト等で固着されている。
幅木本体7の起立壁部13の反対側面、つまり、足場板5に臨む側面には、補強板30が重ね合わせられ、該補強板30と前記取付板29により、起立壁部13を挟持した状態で、ボルト及びナットによりサンドイッチ状に固着される。また、前記取付板29と可動板16の間に起立壁部13を挟持した状態で、取付板29から挿入されたボルトにより、前記枢軸17とガイドピン22、23が構成されている。
可動板16とアクチュエータ24の相互関係は、図4に示すように、可動板16の板面上で前記被動体18の受動面18aが前記顎部11に向かうボルト軸26bの軸線Xに交差し、該受動面18aにボルト軸部26bの先端を当接させるように構成されている。
そして、ボルト軸部26bと受動面18aの相互関係は、図6(A)に示すように、可動板16を回動することにより顎部11(12)を横架材3に係合する前進位置に位置させた状態で、前記ボルト軸部26bの軸線Xが前記枢軸17を中心とする円周Cの接線上に位置して前記顎部11に向けて延び、該軸線Xに対して受動面18aを垂直に直交させるように構成されている。
(取付方法と作用)
幅木装置6を横架材3、3に起立状態で取付けるための方法を図5に示している。取付前は、図5(A)に示すように、アクチュエータ24のボルト26をナット25から螺退させ、ボルト軸部26bの先端を被動体18の受動面18aから後退することにより、可動板16は、待機姿勢P1とされている。上述のように、受動面18aに押圧力が作用していない状態では、剛性部材9と、錘機能を有する被動体18の重量バランスにより、可動板16は待機姿勢P1を保持した状態で枢軸17に吊持されている。
可動板16を待機姿勢P1とすることにより、可動キャッチ手段8Aの顎部11、12と固定キャッチ手段8Bの顎部11、12の間隔は、並設された横架材3、3の間隔よりも小さくされているので、図5(B)に示すように、横架材3、3の間に挿入することが可能である。そこで、可動キャッチ手段8Aの可動板16を待機姿勢P1とした状態で、固定キャッチ手段8Bの顎部11、12を横架材3に係合する。
その後、図5(C)に示すように、可動キャッチ手段8Aの顎部11、12を横架材3に臨ませた状態で、幅木装置6の上方から電動工具でアクチュエータ24のボルト頭部26aを駆動して回転すると、螺進するボルト軸部26bの先端が被動体18の受動面18aを押動しながら可動板16を回動させて作動姿勢P2とすることにより、前進する顎部11、12を横架材3に係合し、これにより、幅木装置6の取付け作業が終了する。
アクチュエータ24の軸線Xは、上方に向けて幅木装置6の端部から次第に離れる方向に傾斜しているので、作業者は、電動工具を幅木装置6の中央領域の上方からボルト頭部26aに向けて容易に使用することができる。即ち、幅木装置6の端部には足場構築体の支柱1が臨んでおり、更に、図示省略したブレス等が支柱1に固定されているため、可動キャッチ手段8Aの剛性部材9の近辺に電動工具を向けて作業を行うことは困難であるのに対して、幅木装置6の中央領域の上方には広い開放空間が形成されているので、電動工具による作業が容易である。
しかも、重量のある電動工具は、鉛直方向の下向き姿勢とさせて操作する場合よりも、斜め下向き姿勢として操作する場合の方が、保持しやすく、作業者の姿勢も楽となる。
ところで、電動工具によりアクチュエータ24を駆動したとき、ボルト軸部26bが軸線Xに向けて可動板16の被動体18を押動することにより、可動板16を作動姿勢P2とするように回動させる。
(比較例)
図6(B)は、本発明に対する比較例を示しており、アクチュエータ24は、軸線Xを鉛直方向に向けて配置しており、可動板16は、被動体18の受動面18aを該軸線Xに交差する位置に設けている。比較例の場合、上述のように電動工具の使用が容易でないという難点があるだけでなく、アクチュエータ24から可動板16に対する押動力の伝達効率が良好でなく、しかも、可動板16に作用する負荷が大きいという問題がある。
比較例においても、電動工具を介してアクチュエータ24を駆動し、被動体18を押動することにより、可動板16を作動姿勢P2とさせることは可能であるが、図示のように、枢軸17を中心とする円周Cに対して、該円周Cの接線上に位置する軸線Xは、押動方向に向けて円周Cから大きく離れる関係にある。このため、軸線Xの方向に前進するアクチュエータ24の押動力が効率よく被動体18に伝達されない。
電動工具は、停止のタイミングが難しく、通常、締め過ぎ状態となるまで過剰に駆動してしまうことが知られている。従って、図示のように、可動板16が作動姿勢P2とされ、顎部11(12)を横架材3に係合した後に、更にアクチュエータ24が駆動される可能性がある。このような過剰駆動を受けるとき、可動板16は、枢軸17と顎部11の2個所が固定され、被動体18が設けられた板状部分を片持ち支持されている。ところが、比較例の場合、アクチュエータ24の軸線Xが鉛直方向とされているので、電動工具の過剰駆動により、被動体18を軸線Xに沿って下向きに強く押動すると、片持ち支持された板状部分は、軸線Xの対抗方向には支持されていないので、歪曲する等、破損のおそれが高い。
(本発明)
比較例に対する本発明の作用を図6(A)に示している。図示のように、枢軸17を中心とする円周Cに対して、該円周Cの接線上に位置する軸線Xは、押動方向に向けて比較例のように円周Cから大きく離れることはない。しかも、被動体18の受動面18aが軸線Xに対して垂直に直交するように配置されている。このため、軸線Xの方向に前進するアクチュエータ24の押動力を効率よく被動体18に伝達することができる。
図示のように、可動板16が作動姿勢P2とされ、顎部11(12)を横架材3に係合した後、更に、電動工具が過剰駆動され、アクチュエータ24を駆動するときでも、比較例のように可動板16が破損するおそれは低い。可動板16は、枢軸17と顎部11の2個所が固定され、被動体18が設けられた板状部分を片持ち支持されており、これに対してアクチュエータ24の軸線Xは、固定支持された顎部11に向けて延びている。従って、電動工具の過剰駆動により、被動体18を軸線Xに沿って下向きに強く押動したとき、片持ち支持された板状部分に作用する負荷は、固定側の顎部11の近傍領域により対抗方向から支持されるので、負荷に耐えることができ、破損のおそれが低い。
図示実施形態の場合、アクチュエータ24は取付板29を介して、可動板16は枢軸17及びガイドピン22、23を介して、それぞれ補強板30に支持されているので、電動工具の過剰駆動によりアクチュエータ24と可動板16の相互に反対向きの負荷が作用した場合でも、薄い金属板製とされた幅木本体7の起立壁部13を破損するおそれはなく、補強板30により耐えることができる。
足場構築体の解体等に際し、幅木装置6を横架材3から取外すときは、前記アクチュエータ24のボルト26を後退させることにより、可動板16を待機姿勢P1とさせ、可動キャッチ手段8Aの横架材3に対する係合を解き、上記とは逆の方法で、幅木装置6を取外せば良い。この際、電動工具の過剰駆動によりアクチュエータ24を後退させたときでも、抜止めナット28を設けておけば、ボルト26が抜き取られてしまうことはない。
1 支柱
2 フランジ
3 横架材
4 緊結手段
4a 楔部材
5 足場板
6 幅木装置
7 幅木本体
8 キャッチ手段
8A 可動キャッチ手段
8B 固定キャッチ手段
9 剛性部材
10 基壁
10a、10b 側壁
11 第1顎部
11a 上顎
11b 下顎
12 第2顎部
12a 上顎
12b 下顎
13 起立壁部
14 庇部
15 踏板
16 可動板
16a 斜縁
17 枢軸
18 被動体
18a 受動面
19 軸孔
20、21 ガイド孔
22、23 ガイドピン
24 アクチュエータ
25 ナット
26 頭付ボルト
26a 頭部
26b ボルト軸部
27 開口窓部
28 抜止めナット
29 取付板
30 補強板

Claims (2)

  1. 並設された横架材に架設される足場板の側縁に沿って立設され、起立壁部(13)の上部に庇部(14)を形成した幅木本体(7)の両端部に前記横架材に係合する顎部(11,12)を有するキャッチ手段(8)(8)を設けて成る幅木装置であり、
    少なくとも一方のキャッチ手段は、顎部を横架材に係合しない後退位置と横架材に係合する前進位置の間で進退移動させられる可動キャッチ手段(8A)を構成しており、
    前記可動キャッチ手段(8A)は、前記顎部(11,12)を一体結合した可動板(16)と、該可動板を駆動するアクチュエータ(24)により構成され、
    前記可動板(16)は、幅木本体の起立壁部(13)に摺動自在に重ね合わせられると共に、前記顎部の上方に位置する枢軸(17)を介して該起立壁部に枢結され、該可動板を前記枢軸の廻りに回動することにより前記顎部を進退移動するように構成され、
    前記アクチュエータ(24)は、幅木本体の前記起立壁部(13)に固着したナットに螺挿された頭付ボルト(26)により構成され、該ボルトの頭部(26a)を幅木本体の端部から離間した位置で庇部に形成された開口窓部(27)に臨ませると共に、ボルトの軸線(X)を前記開口窓部(27)から前記顎部(11)に向けて斜めに配置しており、
    前記可動板(16)の板面上で前記顎部に向かうボルトの軸線(X)に交差する位置に、前記ボルトの先端部を当接させる受動面(18a)を備えた被動体(18)を設けて成ることを特徴とする足場用幅木装置。
  2. 前記可動板(16)を回動することにより前記顎部を横架材に係合する前進位置に位置させた状態で、前記ボルトの軸線(X)が前記枢軸(17)を中心とする円周(C)の接線上に位置して前記顎部(11)に向けて延び、該軸線(X)に対して前記被動体の受動面(18a)を直交するように形成して成ることを特徴とする請求項1に記載の足場用幅木装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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