JP2562444B2 - デイスク状の工具を解離可能に固定するための装置 - Google Patents

デイスク状の工具を解離可能に固定するための装置

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JP2562444B2
JP2562444B2 JP62023699A JP2369987A JP2562444B2 JP 2562444 B2 JP2562444 B2 JP 2562444B2 JP 62023699 A JP62023699 A JP 62023699A JP 2369987 A JP2369987 A JP 2369987A JP 2562444 B2 JP2562444 B2 JP 2562444B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B45/00Means for securing grinding wheels on rotary arbors
    • B24B45/006Quick mount and release means for disc-like wheels, e.g. on power tools

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Gripping On Spindles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の属する技術分野] 本明は,作業スピンドルにディスク状の工具を解離可
能に固定するための装置であって,工具に摩擦力で係合
している2つのフランジを有し,一方のフランジは緊定
フランジを形成していて,この緊定フランジが作業スピ
ンドルに沿って軸方向に移動することを阻止する支持部
材の機能解除によって,工具のための緊定圧力の負荷か
ら解放される形式のものに関する。
[従来の技術] このような形式の装置はドイツ連邦共和国特許出願公
開第29 37 045号明細書によって公知になっているが,
しかしながらこの場合支持部材に問題がある。すなわち
支持部材として変形可能な部材が,互いに隣接していて
互いに相対的に軸方向に運動可能な2つの部分−その一
方は緊定フランジに所属している−の間で,これらの部
分によって形成されている中空スペース内に挿入されて
いる。ディスク状の工具を緊定する場合,この変形可能
な部材がその圧縮限度一杯に圧縮される。工具を簡単に
解離し得るようにするために,中空スペースの少なくと
も1つの別の壁区分が,圧縮された部材の反動力によっ
ては克服することのできない戻し力に抗して,中空スペ
ースを増大させる位置に任意に動かされるようになって
いる。これによって,圧縮されている部材が弛緩し,緊
定力が著しく減少する。変形可能な部材がゴム状の部材
である場合には,中空スペースを拡大するために動かさ
れる壁区分に著しい摩擦が生じ,この摩擦を克服しなけ
れば,ゴム状の部材を弛緩させることができない。更に
このゴム状の部材は著しい摩擦が生じる箇所において大
きく磨滅する。すなわち摩擦面がこすり取られていくか
らである。変形可能な部材が粘性である場合には,シー
ルの問題が生ずる。なぜなら漏えい損失によって装置が
極めて早期に機能不能になるからである。粗い手持ち工
具作業の場合,特に構築現場での切断作業の場合には,
このような解決策は採用することができない。
[発明が解決しようとする課題] 本発明が解決しようとする課題は,工具の解離を著し
く簡単に行うことができ、磨滅をわずかにすることであ
る。
[課題を解決するための手段] この課題を解決するために,本発明の構成では,最初
に述べた形式の装置において,作業スピンドルあるいは
これと軸方向に移動不能に結合されている中間部材と緊
定フランジとの間のスペース内に挿入された支持部材が
少なくとも1つの第1の転動体及び少なくとも1つの第
2の転動体として構成されていて,その支持方向に対し
て横方向に逃げスペース内に可動であり,これらの転動
体は作業スピンドル又は中間部材の横孔内で案内されて
おり,少なくとも1つの第1の転動体は支持位置におい
て緊定フランジの,緊定平面に対して傾斜した面に当接
しており,少なくとも1つの第2の転動体は支持位置に
ある少なくとも1つの第1の転動体を支えて,少なくと
も1つの第2の転動体のための逃げスペースと向き合っ
ており,この少なくとも1つの第2の転動体は,手動で
緊定圧力を緩めるために,操作部材によってばねの作用
に抗して少なくとも1つの第1の転動体のための支持位
置から自分の逃げスペース内に押し込まれて,そのとき
までそれが占めていたスペースの少なくとも一部分を,
少なくとも1つの第1の転動体のための逃げスペースと
して開放するようにした。
更に,本発明の別の構成では,支持部材がころ保持器
内で保持されているころであり,これらのころは,緊定
フランジの,互いに相対的に軸方向に移動可能かつ回動
可能な部分の間にスラスト軸受として配置されており,
逃げスペースとして,互いに相対的に軸方向に移動可能
かつ回動可能な部分の少なくとも一方の端面の,傾斜し
た走入若しくは走出面を有する半径方向のポケットが役
立ち,これらのポケットはころと同じ数だけかつ同じピ
ッチで設けられているようにした。
[発明の実施の形態] 本発明の有利な実施の形態は,特許請求の範囲第2項
〜第21項及び第23項〜第28項に記載したとおりである。
特に,基体と本発明による形式で可動の緊定フランジ
とから成る緊定ナットは,既存の装置を変化させること
なしに,直ちに使用することができるので,極めて有利
である。
[実施例] 以下においては図面に示した実施例に基づいて,本発
明の構成を具体的に説明する。
第1図に示した実施例においては,作業スピンドル1
がねじ山付きピン2とつば3とを備えている。作業スピ
ンドル1の中央の,軸方向に延びる孔4内にはコイルば
ね5が挿入されている。この孔4の前方部分内には,ブ
ッシュ6とピン7とが押し込まれている。この場合ピン
は,孔4の内部にヘッド8を有し,かつ外部に操作つま
み9を有している。ねじ山付きピン2に形成されている
横孔10は孔4と交差している。この横孔10は3つの球体
11・11′の案内として役立つ。これら3つの球体のうち
中央の球体11′はコイルばね5によってピン7のヘッド
8に押し付けられている。この場合中央の球体11′は孔
4並びに横孔10と整合している。この中央の球体11′の
両側で,両方の残りの球体11は横孔10内に位置してい
る。これら両方の球体11は,ねじ山付きピン2の外周面
から,ほぼ球体直径の半分よりもわずかに小さい距離だ
け突出している。この箇所においてねじ山付きピン2を
取り囲んでいるコップ形の緊定フランジ12は球体11・1
1′を横孔10内に保持している。この場合外側の球体11
は緊定フランジ12の円すい面13に接触している。したが
ってこの緊定フランジ12は軸方向に支えられており,そ
の端面14でといし車15を不動に支えている。ねじ山付き
ピン2にねじはめられている緊定ナット16はといし車15
を緊定するのに役立つ。
ねじ山付きピン2は右ねじ山を有しているので,緊定
ナット16は手でねじはめるだけで充分である。本来の緊
定は,研削作業の際に右回り方向に回転するといし車15
によって行われる。といし車15を交換するために緊定力
を緩めるためには,操作員はピン7を押し込む。これに
よって操作員は中央の球体11′を,コイルばね5が挿入
されているスペース内にわずかに押し込む。この場合,
外側の球体11は,円すい面13によってそれに作用してい
る緊定力を作業スピンドルの中央に向かって逃がすこと
ができる。したがって緊定ナット16が緩まされ,操作員
の手の力でねじ外すことができる。
第2図〜第4図に示した実施例は,第1図に示した実
施例と同一の原理で動作する。作業スピンドル17はヘッ
ド18と,これに続くねじ山付きピン19とを有している。
ヘッド18は互いに交差している2つの横孔20及び21を有
している。横孔20は一定不変の直径を有していて,5つの
球体11・11′を収容している。これらの球体のうち,中
央の球体11′は作業スピンドル17の軸線と整合した位置
にある。横孔21は直径に段を付けられている。横孔21の
一部分はコイルばね22を収容していて,中央の球体11′
のための逃げスペースとして役立つ。横孔21の残りの部
分は小さい直径を有していて,外側に拡大部23を有して
いる。この横孔部分内にはピン24が挿入されていて,そ
の内側の端面は中央の球体11′と向き合っている。横孔
21の小さな直径の部分によって,球体11′は横孔20から
幾分か逃げていて,横孔20内の残りの球体11と正確には
整合していない。これによって,振動が生じた場合の意
図せざる解離が防止される。ピン24のヘッド25は,拡大
部23内に突入し得るような寸法を有している。ヘッド18
は横孔20及び21に続いてつば26を有している。緊定スリ
ーブ27はつば26の前方でヘッド18を取り囲んでいる。緊
定スリーブの一方の環形の端面28は緊定されるといし車
29に接触している。緊定スリーブの他方の環形の端面に
は,2つの球体ポケット31と,ばねポケット32と,段を付
けられたポケット33とが形成されている。この場合ポケ
ット33の大きい部分はヘッド25を収容するのに役立ち,
小さい部分はピン24を外側から操作するのに役立つ。ね
じ山付きピン19には緊定ナット34がねじはめられてお
り,この緊定ナットはそのフランジ35でといし車29を緊
定スリーブ27に緊定する。球体ポケット31は傾斜した支
持面36を有している。
通常の状態では,球体11・11′は横孔20内で一列に並
んでいる。外側の球体11は球体ポケット31の支持面36に
接触している。この場合外側の球体は残りの球体11・1
1′によって支えられている。したがって外側の球体11
は緊定スリーブ27を緊定ナット34のフランジ35の緊定力
に抗して支えている。この場合においてもといし車29を
緊定するためには,緊定ナット34を手の力でねじはめて
締めることで充分である。本来の緊定は研削作業の始め
にといし車によって行われる。といし車29を交換する場
合には、ピン24によってコイルばね22の作用に抗して中
央の球体11′を横孔20から横孔21内に押し込んで,外側
の球体11が横孔20内に緊定スリーブ27の緊定力を逃がし
得るようにする。このようにして緊定力を緩めた後に,
緊定ナット34をやはり手によって簡単にねじ外すことが
できる。要するに,この場合においてもといし車交換の
ために付加的な工具は必要でない。
第5図〜第8図には,本発明による緊定ナット37が示
されている。基体38は半径方向孔39を備えている。これ
らの半径方向孔39はそれぞれ1対の外側球体40と内側球
体41とを収容する。基体38のフランジ部分に形成された
軸方向の環形の溝42によって,半径方向孔39の内側部分
は部分的に開いている。この場合溝42は基体38のボス部
分43に接して形成されている。基体38の軸方向孔は内ね
じ山44を有している。ボス部分43は緊定フランジ45を有
しており,この緊定フランジはリング46によって軸方向
の遊びをもってボス部分43に取り付けられている。リン
グ46はボス部分43に不動に押しばめされている。緊定フ
ランジ45はボス47を有しており,このボス内には傾斜し
た支持面49を有する3つのポケット48が形成されてい
る。これらのポケットの位置は半径方向孔39の位置と合
致しており,したがって内側の球体41はポケット48の支
持面49に接触することができる。半径方向孔39の外側部
分にはポケット50が接続しており,これらのポケットは
基体38の外周に沿って,半径方向孔39から緊定ナット37
の弛緩方向に形成されている。これらのポケット50は外
側の球体40を収容することができる。ポケット50内には
コイルばね51があり,このコイルばねは外側の球体40を
常にその半径方向孔39内に位置させるように,作用す
る。リング52が基体38並びに緊定フランジ45を取り囲ん
でいて,球体溝53を備えている。球体溝53を有するリン
グ52は外側の球体40を案内するためにも役立ち,したが
って外側の球体は同時にリング52を軸方向で固定してい
る。
緊定は,既に述べた実施例におけると同じようにし
て,しかし作業スピンドルの通常の緊定フランジに対し
て行われる。この場合緊定ナット37の緊定フランジ45は
その支持面49を内側の球体4によって支えられる。外側
の球体40は内側の球体41を支え,それ自体はリング52に
支えられる。緊定結合を解離するためには,リング52を
弛緩方向に回動させる。この場合球体40はコイルばね51
の作用に抗してポケット50内に転動し,これによって内
側の球体41を解放する。この場合内側の球体は緊定フラ
ンジ45の支持を行わなくなり,緊定フランジは緊定力の
負荷から解放される。したがって緊定ナット37は手によ
って作業スピンドルから簡単にねじ外すことができる。
球体40及び41はコイルばね51の作用で再びその緊定位置
を占める。
第9図に示した実施例においてはは,多部分構成の緊
定ナット37と同じように,作業スピンドル54に多部分構
成の緊定フランジ55が取り付けられており,この緊定フ
ランジはといし車15と緊定ナット16とを保持している。
基体56は作業スピンドル54に固定されていて,付加的に
スナップリング57によって軸方向に支えられている。基
体56は原理的に基体38と同じように構成されている。基
体56は3つの半径方向孔58を有しており,これらの半径
方向孔内でそれぞれ外側球体40と内側球体41とが案内さ
れている。この場合においても,半径方向孔58の内側部
分は溝59によって開かれており,内側の球体41は溝59内
に突出している。溝59内には支持フランジ61のボス60が
突入しており,この支持フランジは緊定スリーブ62を介
してといし車15に作用する。支持フランジ61及び緊定ス
リーブ62は互いに不動に結合されている。更に,緊定ス
リーブ62はといし車15を駆動するための傘歯車63を有し
ている。また緊定スリーブ62は玉軸受64を保持してい
て,この玉軸受を介して手持ち工作機械のケーシング内
で支承されている。基体56はその外周面にポケット65を
有している。これらのポケットは半径方向孔58から弛緩
方向に向かって形成されていて,外側の球体40を収容し
得るような寸法を有している。これらのポケット65内に
もコイルばね51が挿入されており,このコイルばねは外
側の球体40を常にその半径方向孔58内の位置に保つよう
に作用する。リング66が基体56並びに支持フランジ61を
取り囲んでいて,球体溝67を備えている。更にリング66
は傘歯環68を有している。もちろん,傘歯環の代わりに
単に単数の,あるいは複数の溝を形成しておくこともで
きる。この傘歯環68あるいは溝に向き合って,固定部材
69が手持ち工作機械ケーシング内に支承されている。支
持フランジ61のボス60には,多部分構成の緊定ナット37
におけるように,内側の球体41を支持する傾斜面71を有
するポケット70が形成されている。
といし車15の緊定は,既に述べた実施例におけるよう
に,緊定ナット16を手によって可能な限り固くねじはめ
ることによって行われる。本来の緊定は研削作業の開始
の際にといし車15の回転によって行われる。といし車の
交換の際に緊定結合を解離するためには,固定部材69を
傘歯環68の歯に係合させて,リング66を固定する。次い
で操作員がといし車15を作業回転方向とは逆方向に回す
と,外側の球体40がコイルばね51の作用に抗してポケッ
ト65内に転動する。内側の球体41は外側の球体40によっ
て開放されたスペース内に逃げることができ,支持フラ
ンジ61に対する支持作用を行わなくなる。緊定力は消滅
し,緊定ナットを手によって簡単にねじ外すことができ
る。
転動体として球体を使用する本発明による装置の別の
実施例は第10図〜第13図に示されている。鎖線で概略的
に示した作業スピンドル72に支持フランジ73が固定され
ている。この支持フランジは,既に述べた実施例におけ
るように,120゜間隔で,傾斜した支持面75を有する3つ
のポケット74を備えている。支持フランジ73はボス76に
緊定フランジ77を保持しており,この緊定フランジはス
ナップリング78によって軸方向の遊びをもって取り付け
られていて,破線で示したといし車15に支えられてい
る。といし車は緊定ナット16によって作業スピンドル72
に固定されている。緊定フランジ77は,支持フランジ73
のポケット74に向き合う箇所に半径方向孔79を有してい
る。これらの半径方向孔は,既に述べた実施例における
ように,球体40及び41を収容している。半径方向孔79は
内側でポケット74に向かって,かつ外側で緊定フランジ
77の逆の側の端面に向かって,側方に開いている。した
がって,内側の球体41はポケット74に向かって出ること
ができ,外側の球体40は逆の方向に出ることができる。
成形されたリング80が緊定フランジ77を取り囲んでい
る。このリングは,緊定フランジ77の,半径方向孔79が
外側の球体40のために開いている端面をも覆っており,
外側の球体40のためのストッパとして役立つ。ねじ81が
リング80の端面フランジの内ねじ山付き孔82内にねじ込
まれている。これらのねじは緊定フランジ77の貫通孔83
及び拡大部84を貫通しており,拡大部84内にはねじ81の
ヘッドに支えられているコイルばね85が挿入されてい
る。したがってコイルばね85は常にリング80を軸方向で
緊定フランジ77に接触させた状態に保つように作用す
る。緊定フランジ77の,拡大部84が形成されている端面
には,直径方向で向き合っている2つの溝86が形成され
ており,これらの溝内に,端部だけを概略的に示したフ
ォーク部材87が突入するようになっている。このフォー
ク部材はリング80の端縁88にも接触することができる。
リング80の内周面は段部89を有している。これによって
形成された内側の内周面は軸方向に延びる溝90を有して
いる。この溝は装置が緊定状態にある場合に,外側の球
体40を受容する。外側の内周面91は,リング80が弛緩位
置にある場合に,外側の球体40に遊びスペースを生ぜし
め,これによって外側の球体は内側の球体によって作用
せしめられる緊定力の負荷から解放される。
この実施例においても,といし車の緊定は,緊定ナッ
ト16を作業スピンドル72に手によってねじはめ,可能な
限り締め付けた後に,研削作業の開始の際のといし車の
回転によって行われる。
といし車を交換する場合,フォーク部材87を緊定フラ
ンジ77及びリング80の端縁88に当て付け,といし車を回
動させることによって,溝86をフォーク部材87の端部と
向き合わせる。これによってフォーク部材の端部は溝86
内に突入すると同時に,リング80をコイルばね85の作用
に抗して軸方向に押す。この場合外側の球体40はまず支
持フランジ73におけるその支持面から離れるように転動
し,これによって内側の球体41は支持面75から既に幾分
か逃げることができる。リング80の段部89が外側の球体
40のところを通過すると直ちに,外側の球体40のために
大きな逃げスペースが生ぜしめられ,内側の球体41にも
緊定力が全く作用しなくなる。したがって,緊定ナット
16を簡単に手によってねじ外すことができる。
第14図〜第18図に示した実施例では,転動体としてこ
ろが使用されている。この多部分構成の緊定フランジ92
を有する実施例においては,基体93及びこの基体と回動
不能に,しかし軸方向の遊びをもって結合されているフ
ランジ94が,ころ96を有する2つのころ保持器95及びこ
れらのころ保持器95の間に挿入されている環形板97を介
して互いに支えられている。基体93の,ころ96に面した
端面には,ころ96の数に等しい数の,傾斜面99を有する
ポケット98が形成されている。基体93はつば100に複数
の突起101を有しており,これらの突起はフランジ94の
相応する切り欠き部102内に係合している。これらの突
起101と切り欠き部102に並んだフランジ部分とによって
形成されている円筒形の内周面は溝103を備えており,
この溝内にばねリング104がはめ込まれている。このば
ねリング104は,少なくとも基体93に対するフランジ94
の軸方向遊びだけ,溝103よりも幅狭くされている。し
たがってばねリング104は,緊定フランジ92の機能を妨
げることなしに,基体93とフランジ94とをまとめ合わせ
ている。環形板97にはリング105が不動に結合されてお
り,このリングは基体93並びにフランジ94を取り囲んで
いる。基体93及びフランジ94に形成されている溝内にシ
ールリング106が取り付けられていて,ころ保持器95の
汚損を防止している。覆い板107は突起101及び切り欠き
部102を覆い隠している。少なくとも1つのばね108が,
ポケット98と協働することのできるころ保持器95をスト
ッパ109に接する作動位置に押している。このストッパ1
09は基体93に不動に結合されており,基体93はばね108
のためのばね受け110も保持している。基体93と,破線
で示したといし車15及び緊定ナット16とを保持している
作業スピンドル111は,鎖線で概略的に示されている。
といし車15をこの緊定フランジ92に緊定することは,や
はり既に述べた実施例におけるように,工具なしに行わ
れる。緊定状態において,すべてのころは,回転軸線に
対して垂直な平らな面に支えられている(第15図及び第
17図)。といし車を交換する場合には,といし車を停止
させておいてリング105を弛緩方向(矢印112)に回す。
この場合,ころ96は基体93の平らな面部分上を転動し
て,傾斜面99のところに達する。ころがポケット98内に
入ると,といし車のための緊定力が消滅する。緊定ナッ
トは簡単にねじ外すことができる。
第19図及び第20図に示した緊定ナット113は,既に述
べた多部分構成の緊定フランジ92と同じ原理で構成され
ている。基体114は,それを作業スピンドル172にねじは
める内ねじ山115を有していて,フランジ117を介してと
いし車215に支えられており,といし車215はこれによっ
て不動の対応フランジ212に圧着されている。基体114の
ボスはその一方の端部116′において両側を平面にされ
ており,互いに平行に向き合っている面116を有してい
る。この端部116′には,フランジ117が相応して互いに
平行な平らな面118を有する切り欠き部117′をもって差
しはめられている。これによって基体114とフランジ117
とは互いに相対的に回動不能に結合されている。更に基
体114のボスに押しばめされている締め付けリング119は
基体114とフランジ117とをまとめ合わせていて,この場
合緊定過程のために充分な軸方向遊びがこれら両方の部
分の間に残されている。基体114のフランジ120とフラン
ジ117との間には,やはりころ96を有する2つのころ保
持器95と環形板97とが挿入されている。傾斜面99を有す
るポケット98・ばね108・ストッパ109及びばね受け110
は,緊定フランジ92の場合と同じように構成されてい
る。この場合ポケットなどは,基体114とフランジ117と
に設けておくことができる。有利には,基体114は安全
のためにピン穴121を備えており,これらのピン穴は,
さびなどによって解離が困難になった場合に,工具を使
用しての解離を可能にする。環形板97はリング122と不
動に結合されている。このリング122はフランジ120と環
形板97ところ保持器95だけを取り囲んでいる。この緊定
ナット113の機能は緊定フランジ92の機能と同じであ
る。しかし,緊定フランジ92と異なって,既存の手持ち
工作機械に直ちに取り付けることができるという利点を
有している。
[発明の効果] 本発明は以上のような構成によって,次のような効果
を奏するものである。
緊定力の支持部材として転動体を使用したことによっ
て,極めて硬質の鋼部材を装置のために使用することが
できる。ディスク状の工具のための緊定力を弛緩させる
ための動きは著しくわずかであり,このため緊定フラン
ジを完全に緊定力が作用しない状態にすることができ
る。したがって,ディスク状の工具を実際に付加的な手
持ち工具を使用することなしに交換することが初めて可
能になった。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので,第1図は第1実施
例の縦断面図,第2図は第2実施例の縦断面図,第3図
は第2図のIII−III線に沿った断面図,第4図は第3図
の一部分の拡大断面図,第5図は第3実施例の縦断面
図,第6図は第5図の一部分の断面図,第7図は第6図
のVII−VII線に沿った断面図,第8図は第5図のVIII−
VIII線に沿った断面図,第9図は第4実施例の縦断面
図,第10図は第5実施例を,第11図のX−X線に沿って
一部を断面して示した図,第11図は第5実施例の縦断面
図,第12図は第10図のXII−XII線に沿った断面図,第13
図は第11図のXIII−XIII線に沿った断面図,第14図は第
6実施例の平面図,第15図は第6実施例の縦断面図,第
16図は第6実施例の底面図,第17図は第15図のXVII−XV
II線に沿った断面図,第18図は第15図のXVIII−XVIII線
の方向で見た部分図,第19図は第7実施例の平面図,第
20図は第7実施例の縦断面図である。 1……作業スピンドル,2……ねじ山付きピン,3……つ
ば,4……孔,5……コイルばね,6……ブッシュ,7……ピ
ン,8……ヘッド,9……操作つまみ,10……横孔,11・11′
……球体,12……緊定フランジ,13……円すい面,14……
端面,15……といし車,16……緊定ナット,17……作業ス
ピンドル,18……ヘッド,19……ねじ山付きピン,20・21
……横孔,22……コイルばね,23……拡大部,24……ピン,
25……ヘッド,26……つば,27……緊定スリーブ,28……
端面,29……といし車,30……端面,31……球体ポケット,
32……ばねポケット,33……ポケット,34……緊定ナッ
ト,35……フランジ,36……支持面,37……緊定ナット,38
……基体,39……半径方向孔,40・41……球体,42……溝,
43……ボス部分,44……内ねじ山,45……緊定フランジ,4
6……リング,47……ボス,48……ポケット,49……支持
面,50……ポケット,51……コイルばね,52……リング,53
……球体溝,54……作業スピンドル,55……緊定フラン
ジ,56……基体,57……スナップリング,58……半径方向
孔,59……溝,60……ボス,61……支持フランジ,62……緊
定スリーブ,63……傘歯車,64……玉軸受,65……ポケッ
ト,66……リング,67……球体溝,68……傘歯環,69……固
定部材,70……ポケット,71……傾斜面,72……作業スピ
ンドル,73……支持フランジ,74……ポケット,75……支
持面,76……ボス,77……緊定フランジ,78……スナップ
リング,79……半径方向孔,80……リング,81……ねじ,82
……内ねじ山付き孔,83……貫通孔,84……拡大部,85…
…コイルばね,86……溝,87……フォーク部材,88……端
縁,89……段部,90……溝,91……内周面,92……緊定フラ
ンジ,93……基体,94……フランジ,95……ころ保持器,96
……ころ,97……環形板,98……ポケット,99……傾斜面,
100……つば,101……突起,102……切り欠き部,103……
溝,104……ばねリング,105……リング,106……シールリ
ング,107……覆い板,108……ばね,109……ストッパ,110
……ばね受け,111……作業スピンドル,112……矢印,113
……緊定ナット,114……基体,115……内ねじ山,116……
面,116′……端部,117……フランジ,117′……切り欠き
部,118……面,119……締め付けリング,120……フラン
ジ,121……ピン穴,122……リング,172……作業スピンド
ル,212……対応フランジ,215……といし車

Claims (28)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業スピンドル(1・17・54)にディスク
    状の工具(15・29)を解離可能に固定するための装置で
    あって,工具(15・29)に摩擦力で係合している2つの
    フランジ(12・16・27・35・45・55・77)を有し,一方
    のフランジは緊定フランジ(12・27・45・55・77)を形
    成していて,この緊定フランジが作業スピンドル(1・
    17・54)に沿って軸方向に移動することを阻止する支持
    部材の機能解除によって,工具(15・29)のための緊定
    力の負荷から解放される形式のものにおいて,作業スピ
    ンドル(1・17・54)あるいはこれと軸方向に移動不能
    に結合されている中間部材(38・56・73)と緊定フラン
    ジ(12・27・45・55・77)との間のスペース内に挿入さ
    れた支持部材が少なくとも1つの第1の転動体(11・4
    1)及び少なくとも1つの第2の転動体(11′・40)と
    して構成されていて,その支持方向に対して横方向に逃
    げスペース(4・10・20・21・39・50・58・65)内に可
    動であり,これらの転動体(11・11′・40・41)は作業
    スピンドル(1・17・54)又は中間部材(38・56・73)
    の横孔(10・20・39・58・79)内で案内されており,少
    なくとも1つの第1の転動体(11・41)は支持位置にお
    いて緊定フランジ(12・27・45・61・73)の,緊定平面
    に対して傾斜した面(13・36・49・71・75)に当接して
    おり,少なくとも1つの第2の転動体(11′・40)は支
    持位置にある少なくとも1つの第1の転動体(11・41)
    を支えて,少なくとも1つの第2の転動体(11′・40)
    のための逃げスペース(4・21・50)と向き合ってお
    り,この少なくとも1つの第2の転動体(11′・40)
    は,手動で緊定力を緩めるために,操作部材(7・24・
    52・66・80)によってばね(5・22・85)の作用に抗し
    て少なくとも1つの第1の転動体(11・41)のための支
    持位置から自分の逃げスペース(4・21・50)内に押し
    込まれて,そのときまでそれが占めていたスペースの少
    なくとも一部分を,少なくとも1つの第1の転動体(11
    ・41)のための逃げスペースとして開放するようにした
    ことを特徴とする,ディスク状の工具を解離可能に固定
    するための装置。
  2. 【請求項2】転動体(11・11′・40・41・96)が少なく
    とも1つのばね(5・22・51・85・108)の作用を受け
    ており,このばねが転動体を常に支持位置に押すように
    作用している,特許請求の範囲第1項記載の装置。
  3. 【請求項3】外部から操作可能な緊定解除ピン(7・2
    4)によって,この緊定解除ピンに隣接している球体又
    はころとしての転動体(11′)がその逃げスペース(4
    ・21)内に可動である,特許請求の範囲第2項に記載の
    装置。
  4. 【請求項4】逃げスペースが作業スピンドル(1)の軸
    方向の孔(4)であり,この孔は同じ向きの緊定解除ピ
    ン(7)及びこの緊定解除ピンを案内している別の軸方
    向の孔(4)と同軸的である,特許請求の範囲第3項記
    載の装置。
  5. 【請求項5】逃げスペースが作業スピンドル(17)の半
    径方向の孔(21)であり,この孔は同じ向きの緊定解除
    ピン(24)及びこの緊定解除ピンを案内している別の半
    径方向の孔(21・23)と同軸的である,特許請求の範囲
    第3項記載の装置。
  6. 【請求項6】傾斜した面(36・49・71・75)が一方の緊
    定フランジ(27・45・61・73)のポケット(31・48・70
    ・74)内に形成されている、特許請求の範囲第1項から
    第3項までのいずれか1項に記載の装置。
  7. 【請求項7】緊定フランジ(27・45・61・73)が傾斜し
    た面(36・49・71・75)を備えた複数のポケット(31・
    48・70・74)を有し,作業スピンドル(17)あるいは作
    業スピンドルに固定された中間部材(38・56・77)が支
    持球体(11・11′・40・41)を収容している複数の横孔
    (20・39・58・79)を有している,特許請求の範囲第6
    項記載の装置。
  8. 【請求項8】緊定フランジが多部分構成の緊定ナット
    (37)の一部分であり,この緊定ナットは,内ねじ山
    (44)を有する基体(38)と,この基体(38)のボス部
    分(43)によって保持されている緊定フランジ(45)
    と,基体(38)及び緊定フランジ(45)をまとめ合わせ
    るリング(46)と,基体(38)及び緊定フランジ(45)
    を取り囲んでいて,内周面に球体溝(53)を有している
    リング(52)と,少なくとも3対の球体(40・41)とか
    ら成っている,特許請求の範囲第1項から第3項までの
    いずれか1項に記載の装置。
  9. 【請求項9】基体(38)が,3対の球体(40・41)を半径
    方向に案内するための120゜間隔の3つの半径方向孔(3
    9)と,これらの半径方向孔(39)に続いて,基体(3
    8)の周方向に延びていて緊定ナット(37)の弛緩方向
    で球体対のうちの外側の球体(40)を受容することので
    きる3つのポケット(50)とを有しており,緊定フラン
    ジ(45)がボス(47)を有しており,このボスは,基体
    (38)の,緊定フランジ(45)を保持しているボス部分
    (43)に接している環形の溝(42)内に係合しており,
    かつ,球体対のうちの内側の球体(41)を受容するため
    の,緊定平面に対して傾斜した面(49)を有するポケッ
    ト(48)を備えている,特許請求の範囲第8項記載の装
    置。
  10. 【請求項10】基体(38)の周方向に延びているポケッ
    ト(50)内にばね(51)が挿入されており,このばねは
    常に外側の球体(40)をその支持位置に押すように作用
    している,特許請求の範囲第9項記載の装置。
  11. 【請求項11】作業スピンドル(54)に固定された緊定
    フランジ(55)が多部分から構成されており,基体(5
    6)と,緊定フランジ(61)と,これら両方の部分をま
    とめ合わせて取り囲んでいて,内周面に球体溝(67)を
    有しているリング(66)と,少なくとも3対の球体(40
    ・41)とから成っている,特許請求の範囲第1項から第
    3項までのいずれか1項に記載の装置。
  12. 【請求項12】基体(56)が,3対の球体(40・41)を半
    径方向に案内するための120゜間隔の3つの半径方向孔
    (58)と,これらの半径方向孔(58)に続いて,基体
    (56)の周方向に延びていて弛緩方向で球体対のうちの
    外側の球体(40)を受容することのできる3つのポケッ
    ト(65)とを有しており,緊定フランジ(61)がボス
    (60)を有しており,このボスは,基体(56)の環形の
    溝(59)内に係合しており,かつ,球体対のうちの内側
    の球体(41)を受容するための,緊定平面に対して傾斜
    した面(71)を有するポケット(70)を備えている,特
    許請求の範囲第11項記載の装置。
  13. 【請求項13】基体(56)の周方向に延びているポケッ
    ト(65)内にばね(51)が挿入されており,このばねは
    常に外側の球体(40)をその支持位置に押すように作用
    している,特許請求の範囲第12項記載の装置。
  14. 【請求項14】基体と作業スピンドルとが一体に構成さ
    れている,特許請求の範囲第12項記載の装置。
  15. 【請求項15】基体(56)が作業スピンドル(54)に押
    しばめ固定されている,特許請求の範囲第12項記載の装
    置。
  16. 【請求項16】作業スピンドル(54)が,本来の緊定フ
    ランジを形成しているスリーブ(62)と,このスリーブ
    (62)に差しはめられた支持フランジ(61)とを有する
    2部分構成の緊定フランジ内に支承されており,かつ,
    スリーブ(62)自体が玉軸受(64)によって支承されて
    いて,工具を回転駆動するための駆動歯車(63)を保持
    しており,支持フランジ(61)が,緊定平面に対して傾
    斜した面(71)を備えた複数のポケット(70)を有して
    おり,支持フランジ(61)に所属して中間部材(56)が
    設けられており,この中間部材は作業スピンドル(54)
    に軸方向に移動不能に固定されていて,支持フランジ
    (61)内のポケット(70)と同じ数の半径方向孔(58)
    をそれぞれ球体対(40・41)の案内のために有してお
    り,これらの球体対のうち外側の球体(40)は,中間部
    材(56)の外周に周方向に配置され弛緩方向に延びてい
    るポケット(65)内に入ることができ,内側の球体(4
    1)は,支持フランジ(61)内の,傾斜した面(71)を
    有するポケット(70)に所属しており,中間部材(56)
    と支持フランジ(61)とはリング(66)によって取り囲
    まれており,このリングはその内周面に,球体対のうち
    の外側の球体(40)を案内するための球体溝(67)を有
    している,特許請求の範囲第1項から第3項までのいず
    れか1項に記載の装置。
  17. 【請求項17】リング(66)が刻み目(68)を有してお
    り,この刻み目に手動操作可能な固定部材(69)が係合
    可能である,特許請求の範囲第16項記載の装置。
  18. 【請求項18】一方のフランジが多部構成であって,支
    持面(75)を備えたポケット(74)及びボス(76)を有
    している支持フランジ(73)と,スナップリング(78)
    によって軸方向遊びをもってボス(76)に取り付けられ
    ている緊定フランジ(77)と,それぞれ1対の球体(40
    ・41)を収容するための120゜間隔に配置された3つの
    半径方向孔(79)と,緊定フランジ(77)及び球体(40
    ・41)を取り囲んでいるリング(80)とから成ってお
    り,半径方向孔(79)は,その内方の部分を支持面(7
    5)を備えたポケット(74)に向かって開いており,か
    つその外方の部分を内方の部分と逆方向に外方に向かっ
    て開いている,特許請求の範囲第1項から第3項までの
    いずれか1項に記載の装置。
  19. 【請求項19】緊定フランジ(77)とリング(80)と
    が,緊定フランジ(77)の外側の環形区分に分配されて
    配置されている複数のねじ(81)と,このねじ(81)の
    ヘッドの下側の拡大部(84)内に挿入されたコイルばね
    (85)とによって,軸方向でばね作用をもってまとめ合
    わされている,特許請求の範囲第18項記載の装置。
  20. 【請求項20】リング(80)の内径が段を付けられてい
    て,軸方向の溝(90)を有する内側の内周面と外側の内
    周面(91)とが形成されており,内径の段部(89)が外
    側の球体(40)に対して次のように,すなわち,リング
    (80)が軸方向に動かされる場合に段部(89)がリング
    (80)における外側の球体(40)の支持箇所を越えて動
    かされるように,配置されている,特許請求の範囲第18
    項記載の装置。
  21. 【請求項21】逃げスペースに所属する球体(11′・4
    0)が逃げスペースから離れる方向にわずかにずらされ
    ていて,緊定力の作用でわずかなくさび止め作用が生
    じ、振動による意図せざる解離が防止されている,特許
    請求の範囲第1項から第3項のいずれか1項に記載の装
    置。
  22. 【請求項22】作業スピンドル(111・172)にディスク
    状の工具を解離可能に固定するための装置であって,工
    具に摩擦力で係合している2つのフランジ(16・92・11
    3・212)を有し,一方のフランジは緊定フランジ(92・
    113)を形成していて,この緊定フランジが,操作部材
    (105・122)によって,作業スピンドル(111・172)に
    沿って軸方向に移動することを阻止する支持部材(96)
    の機能解除によって,工具のための緊定圧力の負荷から
    解放される形式のものにおいて,支持部材がころ保持器
    (95)内で保持されているころ(96)であり,これらの
    ころは,緊定フランジ(92・113)の,互いに相対的に
    軸方向に移動可能かつ回動可能な部分(93・94・97・11
    4・117)の間にスラスト軸受として配置されており,逃
    げスペースとして,互いに相対的に軸方向に移動可能か
    つ回動可能な部分(93・94・97・114・117)の少なくと
    も一方の端面の,傾斜した走入若しくは走出面(99)を
    有する半径方向のポケット(98)が役立ち,これらのポ
    ケットはころ(96)と同じ数だけかつ同じピッチで設け
    られていることを特徴とする,ディスク状の工具を解離
    可能に固定するための装置。
  23. 【請求項23】緊定フランジ(92)が, (1)傾斜した面(99)を備えた半径方向に延びるポケ
    ット(98)が形成されている環形の端面と2つの平らな
    端面を有するフランジ(94)とを備えた基体(93)と, (2)基体(93)とフランジ(94)との間の2つの平ら
    な端面を有する環形板(97)と, (3)それぞれフランジ(94)と環形板(97)との間及
    び環形板(97)と基体(93)との間に配置されている2
    つのスラスト軸受(95/96)と, (4)基体(93)並びにフランジ(94)及びこれら両者
    の間に配置されている部分(95・96・97)を取り囲んで
    いる外側のリング(105)とから成っており, このリング(105)は環形板(97)に固定されている,
    特許請求の範囲第22項記載の装置。
  24. 【請求項24】基体(93)及びフランジ(94)が,複数
    の突起(101)及びこれらの突起に相応する切り欠き部
    (102)をもって,互いに軸方向に係合しており,突起
    (101)と切り欠き部(102)の間の区域とによって形成
    されている円筒形の内周面に環形の溝(103)が形成さ
    れており,この溝(103)内にそれよりも幅の狭いばね
    リング(104)が挿入されており,このばねリングが基
    体(93)とフランジ(94)とをまとめ合わせている,特
    許請求の範囲第23項記載の装置。
  25. 【請求項25】基体(93)及びフランジ(94)が複数の
    シールリング(106)を備えており,これらのシールリ
    ングは,環形板(97)とスラスト軸受(95/96)とを有
    する内部スペースをシールしている,特許請求の範囲第
    23項記載の装置。
  26. 【請求項26】半径方向に延びるポケット(98)を有し
    ている端面に接しているスラスト軸受(95/96)に所属
    して,回転方向でスラスト軸受に作用するばね(108)
    が設けられており,そのばね受け(110)は半径方向に
    延びるポケット(98)を有している基体(93)に設けら
    れており,このばね(108)の作用方向でのスラスト軸
    受(95/96)の回転運動が基体(93)に設けられている
    ストッパ(109)によって制限されている,特許請求の
    範囲第23項記載の装置。
  27. 【請求項27】緊定フランジである緊定ナット(113)
    が,基体(114)と,平らな端面と傾斜面(99)を備え
    た半径方向に延びるポケット(98)が形成されている端
    面とを有している工具に直接接触するフランジ(117)
    と,環形板(97)と,この環形板(97)に隣接している
    2つのスラスト軸受(95/96)と,基体(114)のフラン
    ジ(120)・環形板(97)及びスラスト軸受(95/96)を
    取り囲んでいるリング(122)とから成っており,リン
    グ(122)は環形板(97)に固定されている,特許請求
    の範囲第22項記載の装置。
  28. 【請求項28】基体(114)が外側の回転連行面(116)
    を有し,フランジ(117)がこの外側の回転連行面(11
    6)に適合する内側の回転連行面(118)を有しており,
    これによって基体(114)とフランジ(117)とは係合作
    用で相対的回動を防止されており,基体(114)の,フ
    ランジ(117)を貫通した端部に締め付けリング(119)
    が押しばめされており,この締め付けリングは,緊定ナ
    ット(113)のすべての部分(95/96・97・114・117・12
    2)をまとめ合わせていて,フランジ(117)が緊定のた
    めに充分な軸方向遊びを基体(114)に対して有してい
    る,特許請求の範囲第27項記載の装置。
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