JP2562418Y2 - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JP2562418Y2
JP2562418Y2 JP1990055766U JP5576690U JP2562418Y2 JP 2562418 Y2 JP2562418 Y2 JP 2562418Y2 JP 1990055766 U JP1990055766 U JP 1990055766U JP 5576690 U JP5576690 U JP 5576690U JP 2562418 Y2 JP2562418 Y2 JP 2562418Y2
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Japan
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cam ring
pump
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clearance
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JPH0414779U (ja
Inventor
一義 内野
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自動車機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、車両等に用いられるベーンポンプに関する
ものである。
〔従来の技術〕
第3図は従来のベーンポンプを示すもので、ポンプボ
ディ(図示せず)の孔内に嵌合されたカムリング(10
0)と、このカムリング(100)内に収容され、シャフト
(102)によって回転されるロータ(104)と、ロータ
(104)の外周に等間隔で形成されたスリット(104a)
内に挿入され、このスリット(104a)内で進退動する多
数枚のベーン(106)とを備えている。上記カムリング
(100)は、外周(100a)が真円をなし、内周面にはほ
ぼ楕円形のカム(100b)が形成されている。このカムリ
ング(100)内でロータ(104)が回転すると、各ベーン
(106)が進退動しつつカム(100b)に摺接し、2枚の
隣接するベーン(106)間に形成されるポンプ室(108)
の容積が増減して、吸込ポート(110)からオイルを吸
込み、吐出ポート(112)から吐出してポンプ作用を行
うようになっている。
上記カムリング(100)の外周とポンプボディとの間
には、組立性の向上のためクリアランスが設けられてい
る。そのために、ポンプ作用を行う際に、カムリング
(100)の吐出領域が内圧を受けて外側に変形してしま
い(第3図に想像線で示す)、耐久性に問題を生じると
ともに、脈動が発生するという問題もあった。そこで、
カムリング(100)の強度を向上させて変形を防止する
ために、カムリング(100)全体の肉厚を厚くするとい
う方法が考えられる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、カムリングの外径を真円のまま拡大し
てポンプボディとのクリアランスを極小にすると組付性
が悪くなり、また、肉厚を厚くした上でポンプボディと
のクリアランスを保持しようとすると、ポンプボディが
大型化してコンパクト化の要請に反するという問題があ
った。
本考案は上記問題点を除くためになされたもので、コ
ンパクトでしかも組付性を損なうことなくカムリングの
変形を防止することができるベーンポンプを提供するも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係るベーンポンプは、ポンプボディの孔内に
嵌合されたカムリングと、カムリング内で回転するロー
タと、ロータに等間隔で形成されたスリット内に挿入さ
れて進退動する複数枚のベーンとを備え、ロータの回転
に伴って隣接する2枚のベーン間に形成されるポンプ室
の容積を増減させてオイルの吸収・吐出を行うものであ
って、上記カムリングの外周面を楕円形状とし、その長
軸の頂点が、ポンプ作動時に強い内圧のかかる吐出領域
のほぼ中央に位置するように配置して、長軸の頂点部の
カムリングの外面とポンプボディの内面とのクリアラン
スを小さくしたものである。
〔作用〕
本考案に係るベーンポンプでは、作動時に吐出領域が
高圧になっても、その部分のカムリングがポンプボディ
にバックアップされるのでカムリングの変形が防止され
る。
〔実施例〕
以下、図示実施例により本考案を説明する。第2図は
本考案の一実施例に係るベーンポンプの縦断面図、第1
図はそのカムリングを示す図であり、円形の孔(2a)が
形成されたフロントボディ(2)と、リアボディ(4)
とを突き合わせて成るポンプボディ(6)内にポンプカ
ートリッジ(8)が収容されている。
ポンプカートリッジ(8)は、フロントボディ(2)
の円孔(2a)の底部に嵌合されたプレッシャプレート
(10)と、円孔(2a)の開口部側に嵌合されたカムリン
グ(12)と、ドライブシャフト(14)に連結されてカム
リング(12)内で回転するロータ(16)と、このロータ
(16)の外周に等間隔で形成されたスリット(16a)内
に挿入され、ロータ(16)の回転に伴って進退動するべ
ーん(18)とから成っている。
カムリング(12)の内周面は、第1図に示すように、
従来と同様のほぼ楕円形のカム(12a)が形成され、外
周面(12b)は、カム(12a)の短軸(20)から45°〜60
°傾斜した線(22)を長軸とする楕円形になっている。
この楕円形は、外周面(12b)の短軸(24)の長さを従
来の真円のカムリング(100)(第1図に1点鎖線で示
す)の直径と同一とし、長軸(22)側の外周の肉厚を厚
くしたものである。これに対し、フロントボディ(2)
の円孔(2a)の径は変更しないので、カムリング(12)
の外周(12b)側の短軸(24)の位置では、フロントボ
ディ(2)の内面に対して従来とほぼ同一のクリアラン
ス(26)を有し、長軸(22)側に向ってクリアランス
(26)が小さくなり、長軸(22)付近ではそのクリアラ
ンス(26)が極小になっている。なお、カムリング(1
2)外周面(12b)の長軸(22)が、内周面のカム(12
a)の短軸(20)に対して45°〜60°傾斜しているの
は、この部分がポンプの吐出領域(A)に当たるためで
あり、必ずしもこの角度に限定されるものではない。
上記構成に係るベーンポンプでは、ポンプ作動時に強
い内圧のかかるカムリング(12)の吐出領域(A)部分
がフロントボディ(2)の内周面によってバックアップ
されるので、カムリング(12)の変形を防止して耐久性
を向上させるとともに、脈動による騒音の発生も防止す
ることができる。しかも、吐出領域だけカムリングの外
面とポンプボディの内面とのクリアランスを小さくし、
その他の部分の両者のクリアランスは確保されているの
で、組付性を損なうこともない。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、カムリングの吐出
領域に位置する部分のポンプボディ内面とのクリアラン
スを小さくしたので、ポンプ全体を大型化することな
く、しかも組付性を損なわずにカムリングの変形を防止
して耐久性の向上、脈動の低下等の効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るベーンポンプのカムリ
ングの正面図、第2図はベーンクポンプ全体の縦断面
図、第3図は従来のベーンポンプの横断面図である。 (A)……吐出領域 (2a)……ポンプボディの孔 (6)……ポンプボディ (12)……カムリング (16)……ロータ (16a)……スリット (18)……ベーン

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプボディの孔内に嵌合されたカムリン
    グと、カムリング内で回転するロータと、ロータに等間
    隔で形成されたスリット内に挿入されて進退動する複数
    枚のベーンとを備え、ロータの回転に伴って隣接する2
    枚のベーン間に形成されるポンプ室の容積を増減させて
    オイルの吸収・吐出を行うベーンポンプにおいて、上記
    カムリングの外周面を楕円形状とし、その長軸の頂点
    が、ポンプ作動時に強い内圧のかかる吐出領域のほぼ中
    央に位置するように配置して、長軸の頂点部のカムリン
    グの外面とポンプボディの内面とのクリアランスを小さ
    くしたことを特徴とするベーンポンプ。
JP1990055766U 1990-05-28 1990-05-28 ベーンポンプ Expired - Fee Related JP2562418Y2 (ja)

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JPH0414779U JPH0414779U (ja) 1992-02-06
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JPS5857637B2 (ja) * 1975-04-26 1983-12-21 稔 入江 ベ−ンガタリユウタイキカイノロ−タケ−ス
JPS578388A (en) * 1980-06-16 1982-01-16 Sanyo Electric Co Ltd Rotary compressor
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JPH01139091U (ja) * 1988-03-17 1989-09-22
JPH0212088U (ja) * 1988-07-08 1990-01-25

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