JP2562358Y2 - 複数液収納容器 - Google Patents

複数液収納容器

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JP2562358Y2
JP2562358Y2 JP1991054133U JP5413391U JP2562358Y2 JP 2562358 Y2 JP2562358 Y2 JP 2562358Y2 JP 1991054133 U JP1991054133 U JP 1991054133U JP 5413391 U JP5413391 U JP 5413391U JP 2562358 Y2 JP2562358 Y2 JP 2562358Y2
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澄雄 長井
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Kyoraku Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数種の溶液を仕切り
壁を隔てて収納し、かつ口部から流出時に、これらの溶
液を1つの口部より同時に流出するようにしてプラスチ
ックにて成形される複数液収納容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の容器としては実開昭61
−141231号公報に示された複数液収納容器が知ら
れている。この従来例のものは、1つの容器本体内に複
数の室を構成するための仕切り壁の端面が、容器本体の
一側部に設けられる口部の端面と同一面状になってい
て、口部に嵌合する蓋体は、この口部と仕切り壁の各端
面に同一面状で液密に当接する構成となっている。また
仕切り壁は容器本体を直径方向に横切る一枚の板状にな
っていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記両従来例におい
て、仕切り壁が口部の開口端部にまで延設されているた
、この仕切り壁を容器本体とブロー成形により、一体
成形する構造である場合、この仕切り壁によるリブ効果
により口部に歪みが発生しやすく、この口部に対する蓋
体の嵌合が液密に行うことができない不良品となりやす
かった。また、仕切り壁が一枚の板状になっていため、
成形が困難であると共に、この仕切り壁により、成形時
の容器に歪みが発生してしまい、容器全体の形状保持性
が低いという問題があった。
【0004】本考案は上記のことにかんがみなされたも
ので、密封蓋を口部に取付けたときの密封性がよく、
かもブロー成形により容易に成形できると共に、容器全
体の形状保持性を極めて高くすることができるようにし
た複数液収納容器を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案に係る複数液収納容器は、一側部に口部を一
体成形して有する容器本体内に、仕切り壁にて仕切られ
た複数の室をそれぞれ口部に連通して形成してなる複数
液収納容器において、上記仕切り壁の先端面を、口部内
で、かつ口部先端より深さ方向内側の位置に平坦状にし
て設け、また上記各室を構成する仕切り壁を、容器本体
の対向する側壁を内方へ凹状に突入変形して互いに溶着
することにより形成して、隣接する室相互の仕切り壁を
互いに上記溶着部にて連結すると共に、溶着部から外方
部を離隔部を介して離間して設け、また上記口部に、口
部内に嵌合すると共に、先端が仕切り壁の先端面に当接
する密封蓋を取付けた構成となっている。
【0006】
【作 用】口部に密封蓋を取付けることにより、各室
に注入された溶液は密封される。このとき、密封蓋は口
部内周面に液密に嵌合し、これらの先端が仕切り壁の先
端面に当接する。各室の溶液はこの密封蓋により個々に
密封される。密封蓋を取り外した状態の口部からはこの
口部にて各室の溶液が混合されながら流出される。
【0007】
【実 施 例】本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図中1はブロー成形法で成形される容器本体で、こ
の容器本体1には図示しないパリスンからの成形時に、
このパリスンの一部を外側から内側へ凹状に突入変形し
互いに容器の中心部で溶着することにより構成される
仕切り壁3により2つの室2a,2bが形成されてい
る。これにより、図4に示すように、各室2a,2bの
仕切り壁3は、容器本体の溶着部3aで連結すると共に
溶着部3aから外方部が離隔部3bを介して各室2a,
2bごとで離間された形状となる。そして容器本体1の
一側端には、上記両室2a,2bにまたがる位置に口部
4が突設してある。この口部4は図1に示すように、両
室2a,2bにまたがるようにして一体成形されてお
り、その先端面は両室2a,2bの区別なく一体環状で
平面状になっている。そして上記両室2a,2bを仕切
る仕切り壁3は口部4内にまで達して延設され、その各
仕切り壁3が連結する先端面3cは上記口部4の先端よ
深さ方向内側に位置されている。このため、口部は中
空となっていて、仕切り壁3によるリブ効果が生じるこ
となく、従って歪みが生じることなく成形できる。また
6,7は密封蓋を構成する栓体とパッキンである。上記
口部4の外周にはねじ5が設けてあり、これに栓体6が
螺合されるが、このとき、この栓体6の内側に口部4の
先端と、仕切り壁3の先端に当接するパッキン7を介装
する。
【0008】上記構成において、容器本体1の各室2
a,2bに、口部4よりそれぞれ異なる溶液を注入し、
パッキン7を介して栓体6を螺合する。これにより、両
室2a,2bに注入された溶液は分離した状態で収納さ
れる。このとき、パッキン7は口部4の内周面に液密に
嵌合すると共に、先端は仕切り壁3の先端面3cに液密
に当接する。従って両溶液は仕切り壁3の先端面3c
当接するパッキン7の突出部にて仕切られて互いに混合
するのが防止される。また口部4の先端は同様にパッキ
ン7のフランジ部にて外部への漏れが防止される。特に
このとき、口部4の先端は一体の環状になっていること
により、通常の一室型の容器の口部と同様の構成となっ
て、良好な液密性が得られる。なお、栓体6とパッキン
7は一体構成部材であってもよい。またこのとき、各室
2a,2bの仕切り壁3は各室ごとで離間していること
により、各室ごとに剛性を有することになり、容器本体
1は極めて高い形状保持性を有している。またこの仕切
り壁3は離隔部3bを介して隣接することにより、仕切
り壁相互間で断熱効果を有することになり、各室2a,
2bは互いに温度的に独立され、互いに温度的に影響を
与え合うことがない。密封蓋を取り外して容器本体1を
傾けることにより、両室2a,2bの溶液は口部4より
互いに混合されながら流出される。なお、図2の如く、
口部4の先端より仕切り壁3の先端深さ方向内方に
位置していることにより、口部4において、上端面4a
と内面4bのいずれの部分も密封蓋と当接するのが好
適ではあるが、この密封蓋は口部4の内周面4bに嵌合
すると共に、仕切り壁3の先端面3cに当接すること
よって密封を良好に達成することができる。
【0009】また上記実施例では溶液の注入と流出を同
一の口部4より行なうようにした例を示したが、これは
図5に示すように、容器本体1aの一側部でかつ両室2
a,2bにまたがる位置に設けた口部4のほかに、各室
2a,2b専用の注入出口8a,8bを設けてもよい。
この各室専用の注入出口8a,8bは図6に示すように
流出用の口部4と反対側に設けてもよい。上記それぞれ
の注入出口8a,8bは蓋6aにて閉じられる。
【0010】上記図5、図6に示したように、注入出口
8a,8bを流出用の口部4と別に設けることにより、
各室2a,2bに注入する溶液が全く混合することなく
各室2a,2bに注入あるいは流出することができ、両
溶液がその使用前に混合させたくない場合に有効であ
る。なお、使用前に混合させたくない溶液の例として
は、工業分野では、2サイクルエンジンにおけるガソリ
ンと潤滑用エンジンオイル、食品分野ではマヨネーズと
ドレッシング、化粧品分野ではシャンプー、リンス、毛
染料、練ハミガキ粉、医療分野ではブドウ糖液とアミノ
酸液等の高カロリー輸液剤などがある。
【0011】また上記したように、本考案に係る容器は
ブロー成形法にて成形されるもので、その構成材料とし
ては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重
合体ケン化物など、ブロー成形可能な硬質あるいは軟質
の熱可塑性樹脂が用いられる。なお、この容器を工業分
野で用いる場合は硬質材料で、また医療食品分野では柔
軟性を有する材料で成形するのが好適である。そしてそ
の形状は図5に示すような角形には硬質のものに適し、
図6に示すような丸形のものは軟質のものに適してい
る。また口部4と密封蓋との係合はねじによる螺合のほ
かに、図8に示すように、口部4の外周部に嵌合フラン
ジ4cを設け、これを乗り越え密封蓋(栓体6)を嵌合
するようにしてもよい。
【0012】またさらに、上記実施例では、容器本体1
に略同一容積の2つの室2a,2bを形成し、かつ流出
用の口部4に連通して各室2a,2bに連通する開口部
の開口面積も略同一にした例を示したが、図7に示すよ
うに、容器本体1bに容積が異なる3つの室9a,9
b,9cを形成し、これらの室9a,9b,9cにまた
がる位置に口部4を設けてもよい。この場合の口部4で
は、この口部4の各室9a,9b,9cに連通する開口
部10a,10b,10cの開口面積は等分ではなく、
流出状態、開口部の開口面積比を変化させることによ
り、口部から流出される各室9a,9b,9cの溶液の
注出割合を任意に設定できる。なお図7において、小さ
い方の室9b,9cを仕切る仕切り壁11をインサート
物12を型内にインサートすることにより構成すること
により、この仕切り壁11を正確な位置に構成できる。
またこのインサート物12にハンドル13を一体に構成
しておくことにより、容器本体1aにハンドル13を付
加することができる。なおこのハンドル13、ブラケッ
トあるいは吊り具等を容器本体にこれと同一材料にて一
体成形することもできる。なお、インサート物12をイ
ンサートすることなく両室を1つの仕切り壁にて隔てる
ようにしてもよい。
【0013】容器の使用用途によって、酸素バリヤ性、
耐薬品性などの要求特性がある場合は、公知の共押出し
多層ブロー形成によって多層構造に構成することもでき
る。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、仕切り壁の先端面を、
口部内で、かつ口部先端より深さ方向内側の位置に先端
を平坦状にして設けたことにより、口部は仕切り壁によ
るリブ効果が生じることなく、従ってこの口部を歪みが
発生することなく成形でき、この口部の内側への密封蓋
の嵌合を液密に行うことができる。また、この密封蓋の
先端が仕切り壁の端面に液密に当接され、各室内に収納
した溶液は密封蓋にて混合されることなく密封性よく収
納できる。
【0015】また、上記各室を構成する仕切り壁を、容
器本体の対向する側壁を内方へ凹状に突入変形して互い
に溶着することにより形成して、隣接する室相互の仕切
り壁を互いに上記溶着部にて連結すると共に、溶着部か
ら外方部が離隔部を介して離間して設けたことにより、
ブロー成形により容易に成形できると共に、各室ごとに
仕切り壁が独立して構成されて容器全体の形状保持性を
極めて高くすることができる。
【0015】なおこの考案によれば、各室の仕切り壁3
は互いに離間していることにより、この各仕切り壁で仕
切られた各室を温度的に独立することができて、互いに
温度的に影響を与え合うことなく各室に温度の異なる溶
液を収納できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例の要部を示す一部破断斜
視図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿う位置で、かつ密封
蓋を嵌合した状態を示す断面図である。
【図3】3第1の実施例を示す正面図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面矢視図である。
【図5】第2の実施例を示す正面図である。
【図6】第3の実施例を示す正面図である。
【図7】第4の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…容器本体、2a,2b,9a,9b,9c…室、
3,11…仕切り壁、3a…溶着部、3b…離隔部、3
c…先端面、4…口部、4a…上端面、4b…内周面、
6…栓体、7…パッキン、8a,8b…注入口、12…
インサート物。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側部に口部を一体成形して有する容器
    本体内に、仕切り壁にて仕切られた複数の室をそれぞれ
    口部に連通して形成してなる複数液収納容器において、
    上記仕切り壁の先端面を、口部内で、かつ口部先端より
    深さ方向内側の位置に平坦状にして設け、また上記各室
    を構成する仕切り壁を、容器本体の対向する側壁を内方
    へ凹状に突入変形して互いに溶着することにより形成し
    て、隣接する室相互の仕切り壁を互いに上記溶着部にて
    連結すると共に、溶着部から外方部を離隔部を介して離
    間して設け、また上記口部に、口部内に嵌合すると共
    に、先端が仕切り壁の先端面に当接する密閉蓋を取付け
    たことを特徴とする複数液収納容器。
JP1991054133U 1991-06-18 1991-06-18 複数液収納容器 Expired - Fee Related JP2562358Y2 (ja)

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