JPH0341406Y2

JPH0341406Y2 -

Info

Publication number: JPH0341406Y2
Application number: JP14566384U
Authority: JP
Priority date: 1984-09-28
Filing date: 1984-09-28
Publication date: 1991-08-30
Also published as: JPS6162371U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、密閉即用蓄電池の各セルに電解液を
同時に注入する注液容器に関する。

（従来の技術）従来、内部に電解液を封入し、且つその下端に
蓄電池の液口内径よりも小さい外径の封口状態の
注液筒を突設した単位容器の複数個を配列し１体
に連結して成る蓄電池用注液容器は公知である。

（考案が解決しようとする問題点）従来の上記注液容器は、上記のように構成され
ているので、即用式蓄電池の使用に当り、その各
単位セル室にその液口を介して電解液を注入する
際、その各注液筒の先端部を切截開口し、その各
開口注液筒をその対応する蓄電池のセル室の液口
内に挿入しこの状態で電解液を注入するときは、
これと置換してセル室内のガスは、該注液筒の外
周面と液口の内周面との間に形成される間隙を通
じて外部に排されるので、円滑な注液が行なわれ
るが、反面、その間隙が存するため、注液容器を
手離せば、注液容器は、その各注液筒が液口の口
縁に傾倒した不安定な状態となる。この点に徴
し、注液容器を手離せても、これが垂直の安定し
た状態に保持されて良好な注液作業を遂行し得る
ことが望ましい。

（問題点を解決するための手段）本考案は、上記の要望を満足する構造簡単なこ
の種蓄電池用注液容器を提供するもので、複数個
の単位容器１からなる蓄電池用注液容器であつ
て、単位容器１は電解液を封入しており、各単位
容器１はそれぞれ連結して蓄電池の複数の液口に
対応して配列しており、各単位容器１は下端に封
口状態の注液筒３を有しており、注液筒３は外径
が蓄電池の液口の内径より小であり、注液筒３の
少なくとも一つは単位容器１の配列方向に直交す
る方向に膨出突部９を有しており、膨出突部９は蓄電池の液口内面に摺接係合する
寸法を有している。

（実施例）本考案の実施例を添附図面につき説明する。図
面で１は、ポリプロピレン等の熱可塑性合成樹脂
を材料としてブロー成形した単位容器を示し、例
えばその成形時に６個の単位容器１，１…をその
幅方向の中間部の連片２で互に連結配列して成る
注液容器に構成する。各該単位容器１は、その下
面中央に下方に突出した横断面円形の封口状態の
注液筒３とその上面中央に上方に突出する受液筒
４とを１体成形されて有し、各該受液筒４を介し
一定量の電解液５を注入後、その開口部を加熱溶
融しシール６して各単位容器１内に電解液５を封
入する。各該注液筒３は、横断面円形でその内径
は電解液を所定の流速で注液する適正値に設定さ
れ、その外径は、蓄電池７の電槽蓋７ａに設けた
各セル室の液口８の内径よりも小さく設定されて
いる。本考案によれば、これら注液筒３，３…の
少なくとも１つの注液筒３の外側面に、その幅方
向に突出して、即ち、その単位容器１，１…の配
列された注液容器の長さ方向に対し直交する方向
に突出して、而も該蓄電池７の液口８内面に摺接
する膨突部９を設けることを特徴とする。図示の
例では、その膨出突部９はその注液筒３の基部に
幅方向の両側外面に等しい高さ突出する１対を設
けた。

尚、図示の例では、これら注液筒３，３…のう
ちその両端の注液筒３，３に膨出部９，９に配設
した場合を示した。

上記構成の本考案注液容器は、従来のものと同
様に、蓄電池の各セル室に注液するに当り、その
各注液筒３，３…の先端部を切断開口した後、そ
の夫々の対応するセル室の液口８，８…に挿入す
る。各該液口８に予め１体成形の肉薄のシール膜
を有するときは、その各注液筒の挿入時その先端
で破り挿入する。

その挿入において、本考案によれば、第５図示
に明示のように、注液筒３外側に設けてある膨出
突部９が液口８の内面に摺接した係合状態で挿入
されるので、注液容器をその挿入状態において手
離しても、第４図示のように、垂直状態に維持し
得られると同時にその各注液筒３とその各対応す
る液口８との間には、ガス排出用の間隙１０が存
するので、注液時の気液置換が良好に保たれ、安
定的な注液が行なわれる。

（考案の効果）このように本考案によるときは、相互に連結さ
れた複数個の配列単位容器から成る注液容器にお
いて、これら単位容器に夫々有する注液筒のう
ち、その少なくとも１個の注液筒の外側面にその
幅方向に蓄電池の液口の内面に摺接係合する膨出
突部を設けたので、該注液容器をその各注液筒を
蓄電池の各対応する液口に挿入したとき、その膨
出突部と液口との係合により、該注液容器は、垂
直状態に安定に固定し得られ、注液を安定良好に
なし得る効果をもたらす。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施の１例の注液容器の１部を
截除した正面図、第２図はその上面図、第３図は
その下面図、第４図は、その使用状態の端面図、
第５図は第４図の−線截断面図を示す。１……単位容器、２……連片、３……注液筒、
５……電解液、６……シール、７……蓄電池、７
ａ……電槽蓋、８……液口、９……膨出突部、１
０……間隙。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】複数個の単位容器１からなる蓄電池用注液容器
であつて、単位容器１は電解液を封入しており、各単位容器１はそれぞれ連結して蓄電池の複数
の液口に対応して配列しており、各単位容器１は下端に封口状態の注液筒３を有
しており、注液筒３は外径が蓄電池の液口の内径より小で
あり、注液筒３の少なくとも一つは単位容器１の
配列方向に直交する方向に膨出突部９を有してお
り、膨出突部９は蓄電池の液口内面に摺接係合する
寸法を有している蓄電池用注液容器。