JP2513461Y2 - バッテリの開封突体 - Google Patents

バッテリの開封突体

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JP2513461Y2
JP2513461Y2 JP1992001268U JP126892U JP2513461Y2 JP 2513461 Y2 JP2513461 Y2 JP 2513461Y2 JP 1992001268 U JP1992001268 U JP 1992001268U JP 126892 U JP126892 U JP 126892U JP 2513461 Y2 JP2513461 Y2 JP 2513461Y2
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electrolytic solution
battery
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solution container
cell
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幸夫 宮丸
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  • Filling, Topping-Up Batteries (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両用のバッテリの
注入口に設けられ、電解液容器をバッテリの注入口に挿
入することだけで、電解液容器の密封体(シール)を開
封してバッテリに必要な電解液を確実に注入できるよう
にした開封突体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電解液容器から複数のセルからな
るバッテリへ規定量の電解液を注液する手段としては、
特開昭60−74343号に示す蓄電池用電解液容器を
用いて注液する方法がある。この蓄電池用電解液容器
A′は、図4に示すように、下部に液注出口20を密封
して設けた複数の液室21を、バッテリ22のセル23
の数(この場合は1セル・2ボルトを6個連結した数)
と同数かつ同配置に一括して構成している。そしてこの
電解液容器A′の各液室21内には通常の図示しない電
解液をあらかじめ挿入しておいて、この電解液を必要と
する際に、前記電解液容器A′の各液注出口20を例え
ばニッパ、はさみ等の工具を用いてカットしたのち、こ
の各液注出口20をバッテリ22の各液注入口24に挿
入し、液室21の各上部に突出している空気流入口25
を前記の工具(ニッパ、はさみ等)で個々にカットする
ことにより、各液室21の液注出口20からバッテリ2
2の液注入口24を介して各セル23内へ電解液を注液
するようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の電解液
容器A′からバッテリ22へ注液する際、次のような問
題点があった。 バッテリ22内へ各液室21の電解液を注入する際、
液室21の各下部に突出している液注出口20と各上部
に突出している空気流入口25とを個々にカットするた
めに、工具(例えばニッパ、はさみ等)を必要とし切断
の手間がかかるという問題点があった。 前記電解液容器A′の液注出口20及び空気流入口2
5をニッパ、はさみ等の工具でカットした際に、各液室
21の電解液(希硫酸)が工具に付着してこの工具が錆
びてしまい、工具の損耗率を高める原因になるという問
題点があった。 液注出口20及び空気流出口25をカットした後、電
解液容器A′をバッテリ22へ接続する際、液がこぼれ
て適量の電解液をバッテリ22内へ入れることができな
いおそれがあり、また、これにより注液作業が容易に行
えないという問題点があった。
【0004】この考案は、上記のような問題点に鑑みて
なされたもので、ニッパや鋏等の工具を使用することな
く、電解液容器内の電解液とセル内の空気との気液の交
換をスムースに行えるようにして、電解液を確実迅速に
注液することができるようにバッテリの開封突体の提供
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案のバッテリの開封突体は、複数個のセルを
有するバッテリの前記セルの各々に連通するように前記
バッテリの蓋体に凹設された注入口に設けられ、電解液
容器を前記注入口に挿入することにより前記電解液容器
の密封体を開封して前記セルへの電解液の注入を可能に
する開封突体において、前記注入口の底部に設けられた
底板と、この底板に穿設された第1の孔と、前記底板に
立設された軸部とこの軸部に穿設された第2の孔とを有
し、前記注入口に挿入された前記電解液容器の密封体に
孔を開ける筒状体と、この筒状体の少なくとも一部に設
けられ、前記電解液容器を前記注入口に押し込むことに
より前記孔を押し広げて前記軸部よりも大きくする拡開
部とからなることを特徴とする。また、前記第2の孔の
上端の開口は、前記バッテリの蓋体上部から前記底板の
間に開口し、一方下端は前記底板より下に開口するよう
に形成してもよい。
【0006】
【作用】実施例において、予め各容器内に電解液が充填
密封された分散形の電解液容器からバッテリの各セル内
へ電解液を注入する場合には、一連の容器の注出口を下
向きにしてバッテリの蓋体に形成した注入口に軽く嵌め
込んだ後に、電解液容器をバッテリ側に強く押圧する。
すると、注入口に立設された筒状体が電解液容器におけ
る注出口の密封体(シール)を突き破り、孔を開ける。
また、電解液容器をさらに押し込むことにより、筒状体
の一部に設けられた拡開部が前記密封体に開けられた孔
を押し広げる。これにより、第1の孔および第2の孔を
通して気液の交換が可能になり、電解液容器内の電解液
が各セル内に注入される。
【0007】
【実施例】以下、この考案に係るバッテリの開封突体の
一例を、図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
考案に係る開封突体の実施の一例にかかり、バッテリの
上部と電解液容器とを示す断面図である。図1におい
て、バッテリ1はその構成主体となるセル2(単電池)
が、このバッテリ1の容量に至る数(この場合は1セル
・2ボルトを6個連結した数)だけ隔壁1aを介して隣
接した縦形配置により並列状に形成されている。そし
て、各セル2の上開口面には、蓋体3が冠着される。こ
の蓋体3の内部には、有底凹部の注入口4が凹設されて
いる。
【0008】有底凹部の注入口4は、図2および図3で
示すように底板4aに半円形の第1の孔4b、4bが橋
絡板4cを挟んで穿設されると共に、橋絡板4c上に筒
状体5が一体的に立設される。この筒状体5は、橋絡板
4cの幅と同幅で立上った軸部5c(図3参照)の上部
に、電解液容器の密封体であるシール13に孔を開ける
鋭角状の突破体5aが形成され、内部に略垂直な第2の
孔5bが穿設されている。シール13は通常、ビニル等
の弾性体で形成されているため、シール13に孔を開け
ただけでは、孔周縁部分が筒状体5の軸部5cに密着し
てスムースな気液の交換を行うことはできない。スムー
スな気液の交換を行うためには、前記孔を筒状体5の軸
部5cよりも十分大きくなるようにさらに押し広げる必
要がある。そのため、この実施例において突破体5a
は、側面視して略三角形状に形成され、その下側部分が
筒状体5の軸部5cよりも幅広になるように形成されて
いる。そして、この幅広部分でシール13に開けられた
前記孔を押し広げて筒状体5の軸部5cよりも大きい孔
をシール13に形成するわけである。すなわち、この実
施例においては、突破体5aの前記下側部分が拡開部を
構成している。なお、筒状体5の突破体5aは、後述の
電解液容器10のシール13を突き破る形状であれば図
示のものでなくても良い。また、図示するように、第2
の孔5bの上面は、第1の孔4bより高い位置にある。
上記した筒状体5,底板4a,第1の孔4b、4b,突
破体5a,第2の孔5b等で電解液容器の液室に形成さ
れた液注出口に孔を開け、この孔を押し広げて前記セル
へ電解液の注液を可能にする開封突体が構成される。
【0009】上記のような構成からなるバッテリ1に対
して、バッテリ1に電解液12を注入する電解液容器1
0は、樹脂材等により成形され、その主体となる各容器
11は、バッテリ1のセル2(単電池)の数(この実施
例では1セル・2ボルトを6個連結した数)に見合う数
だけこの各セル2と同じ配置により横並びの分散形によ
り一体的に形成されている。そしてこの前記容器11の
下部には容器11本体側から一挙に縮径した形状の注出
口11aが、容器11の長手方向に平行した突出体によ
り形成されている。この液注出口11aの各先端は、容
器11内に対する電解液12の充填後に封印されてシー
ル13を形出し、全体として一括体の電解液容器10に
構成されている。
【0010】上記構成からなるバッテリ1および電解液
容器10において、予め各容器11内に電解液12が充
填密封された分散形の電解液容器10からバッテリ1の
各セル2内へ電解液12を注入する場合には、一連の容
器11の注出口11aを下向きにしてバッテリ1の蓋体
3に形成した注入口4に軽く嵌め込んだ後に、電解液容
器10をバッテリ1側に強く押圧する。すると、注入口
4の底板4aに立設された筒状体5の突破体5aの先端
が電解液容器10における注出口11aのシール13に
孔を開け、さらに電解液容器10を押し込むことによ
り、拡開部である突破体5aの下側部分が前記孔を筒状
体5の軸部5cより大きくなるまで押し広げて、電解液
容器10内の電解液12とセル2内の空気のスムースな
出入りを可能にし、セル2への電解液12の供給を可能
にする。
【0011】この時、電解液容器10内の電解液12お
よび各セル2内の空気が第1の孔4b,4bまたは第2
の孔5bのいずれを通るかは、第1の孔4b,4bと第
2の孔5bの上端の水頭差によって決定される。従っ
て、実施例に示す開封突体のように底板4aに第1の孔
4b,4bが、筒状体5の上端に第2の孔5bが開口し
ている場合においては、通常、第1の孔4b,4b側の
水頭が大きいわけだから、電解液容器10内の電解液1
2は専ら第1の孔14b,14bを通ってセル2に供給
され、セル2内の空気は専ら第2の孔5bを通って電解
液容器10中に放出されることになる。なお、突破体5
aによってシール13に形成された孔が十分大きく、か
つ、第1の孔4b,4bの断面積が第2の孔5bの断面
積よりも十分に大きい場合や、第2の孔5bの断面積が
大きい場合、電解液容器10を外側から手で押圧して強
制的にセル2内に電解液を供給するような場合には、実
際には、第1の孔4b,4bを通ってセル2内の空気の
一部が電解液容器10内に放出されることもあり得る
し、電解液12の一部が第2の孔5bを通って各セル2
に供給されるということもあり得るが、いずれにしても
スムースな気液の交換が行われるので、本考案の実施上
何ら問題はない。このように、第1の孔4b,4bおよ
び第2の孔5bを通して空気6と電解液12との入れ代
わり作用が、同時並行的にかつ確実に行われ、各バッテ
リ用電解液容器10内の電解液12は、その位置毎にお
ける直下のセル2内へ、目視を要することなく容易正確
にかつ一挙に注入することができる。
【0012】また、バッテリ1へ電解液12を注液する
操作の内、電解液容器10をバッテリ1へ接続すると同
時に、そのバッテリ用電解液容器10を開孔することが
でき、電解液12が接続操作中に漏れる等の不都合がな
く、確実に電解液12をバッテリ1へ注液することがで
きる。
【0013】さらに、電解液12の開孔操作が各電解液
の液室ごと、各セル2ごとに行う必要がなく、ワンタッ
チで容易に行うことができるだけでなく、初めて操作す
る人でも開孔,注液のための開封突体が各バッテリ1に
同時同配置であることが容易に理解でき、注液操作を簡
単に行うことができる。
【0014】なお、実施例における筒状体5の先端は、
バッテリ蓋体上部より下に位置しているので、各電解液
容器10端部をバッテリ1の各セル2の液注入口4内へ
挿入した時のみ、筒状体5の突破体5aによって電解液
容器10のシール13に孔が開けられるうえ、筒状体5
が他の部分に当たることがないので、邪魔になることは
ない。
【0015】
【考案の効果】この考案は以上のように構成したので、
次のような効果がある。 電解液からバッテリ内への注液時には、この電解液容
器をバッテリ側の押圧するだけでよいので、工具やカッ
ト操作が不要であり、バッテリへの注液作業を効率的に
行うことができる。
【0016】バッテリへ電解液を注液する操作の内、
電解液容器をバッテリへ接続すると同時に、その電解液
容器を開孔することができ、電解液が接続操作中に漏れ
る等の不都合がなく、確実に電解液をバッテリへ注液す
ることができる。
【0017】底板にセルに連通する第1の孔を、筒状
体内にセルに連通する第2の孔を穿設したので、両孔を
通してスムースな気液の交換が可能になり、電解液容器
を開孔動作のままの状態で注液できるだけでなく、その
電解液容器内へのエアーの侵入を効果的に行え、注入口
が小径である小型バッテリーであっても注液に支障がな
くさらに、バッテリの小型化が可能である。
【0018】電解液の開孔操作が各電解液の液室ご
と、各セルごとに行う必要がなく、ワンタッチで容易に
行うことができるだけでなく、初めて操作する人でも開
孔のための筒状体が各バッテリに同数同配置であること
が容易に理解でき、注液操作を簡単に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る開封突体と電解液容器の関係を
示す断面図である。
【図2】開封突体とその注液動作状態を示す拡大断面図
である。
【図3】開封突体の詳細な斜視図である。
【図4】従来例としての電解液容器からバッテリへの注
液するための説明図である。
【符号の説明】
1 バッテリ 1a 隔壁 2 セル 3 蓋体 4 注入口 4a 底板 4b 第1の孔 4c 橋絡板 5 筒状体 5a 突破体 5b 第2の孔 5c 軸部 10 電解液容器 11 容器 11a 注出口 12 電解液 13 シール(密封体)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のセルを有するバッテリの前記セ
    ルの各々に連通するように前記バッテリの蓋体に凹設さ
    れた注入口に設けられ、電解液容器を前記注入口に挿入
    することにより前記電解液容器の密封体を開封して前記
    セルへの電解液の注入を可能にする開封突体において、 前記注入口(4)の底部に設けられた底板(4a)と、 この底板(4a)に穿設された第1の孔(4b)と、 前記底板(4a)に立設された軸部(5c)と、この軸
    部(5c)に穿設された第2の孔(5b)とを有し、前
    記注入口(4)に挿入された電解液容器(10)の密封
    体(13)に孔を開ける筒状体(5)と、 この筒状体(5)の少なくとも一部に設けられ、前記電
    解液容器(10)を前記注入口(4)に押し込むことに
    より前記孔を押し広げて前記軸部(5c)よりも大きく
    する拡開部と、 からなることを特徴とするバッテリの開封突体。
  2. 【請求項2】 前記第2の孔(5b)の上端の開口は、
    前記バッテリの蓋体上部から前記底板(4a)の間に開
    口し、一方下端は前記底板(4a)より下に開口したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のバッテリの開封突体。
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