JP2561693Y2 - パネル壁で囲まれたブース内床面の高さ位置決め構造 - Google Patents

パネル壁で囲まれたブース内床面の高さ位置決め構造

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JP2561693Y2
JP2561693Y2 JP5350293U JP5350293U JP2561693Y2 JP 2561693 Y2 JP2561693 Y2 JP 2561693Y2 JP 5350293 U JP5350293 U JP 5350293U JP 5350293 U JP5350293 U JP 5350293U JP 2561693 Y2 JP2561693 Y2 JP 2561693Y2
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可彦 古澤
崇爾 西澤
住典 加藤
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、パネル壁で囲まれたブ
ース内床面の高さ位置決め構造に係わり、更に詳しくは
空港の旅客ターミナル内の出国、入国検査用や発券用、
あるいは一般的なワークステーション等に使用するパネ
ル壁で囲まれたブース内床面の高さ位置決め構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から周囲を複数のパネル壁で取り囲
んで形成したブースは周知であり、各種の構造が提供さ
れている。また、一般的に複数の間仕切パネルを連結し
て一部の通路用開口を除いて囲み、内部に机等を配置し
てなるワークステーションも周知である。
【0003】従来のこの種のブースは、それを構成する
パネル壁の直線状連結及び直角状連結による構造的な強
度によってその形状を維持したり、強度が不足する場合
には安定板等をパネル壁の下端に取付けて床面に固定し
たりしていた。また、ブース内には、執務用机やそれに
並設してOA用机等を配置している。更に、従来からも
間仕切パネルに天板と脚板とをフック等を利用して装着
したパネルと机が一体化したものも提供されている。
【0004】また、ブース内に所定高さの床パネルを装
着した場合であって、パネルに天板等を一体的に取付け
る場合、天板等は脚板を介して床パネルで支持する必要
があるが、床パネルを支持する床支持体の高さが正確に
設定されてないと、パネルの内側面に取付けた天板等と
床パネルとの間隔が設計範囲外になることもある。更
に、ブースを構成するパネル壁と床支持体とはそれぞれ
独自に高さ調節可能である場合には、両者の調和の取れ
た高さ調節は極めて難しいのである。
【0005】また、パネル壁で取り囲んで形成したブー
スの一部に通路用開口を設け、該開口に開閉扉を設ける
場合には、該開閉扉は床パネルより上方に位置し、開閉
扉の下方には高さの低い下部パネル壁を取付けるが、床
パネルの高さをこの下部パネル壁に対して調節しなけれ
ばならない。更に、床パネルの上面にはカーペット等の
敷物を敷設することが普通であり、このブース内床面を
構成する床パネルと敷物は床支持体を所定高さに調節し
た後に装着される。前記床支持体は複数の根太を格子状
に互いに溶接し、その下部に複数のアジャスター付き脚
柱を下設して構成しているので、組立施工上、パネル壁
を立設する前に所定位置に設置する必要がある。従っ
て、パネル壁で周囲を取り囲まない状態で床支持体を高
さ調節することになる。この場合、基準となる高さは、
前記下部パネル壁の高さであるが、下部パネル壁をベー
ス部材に立設した状態で、床パネル及び敷物を床支持体
に載置する前に、その厚みを想定して高さ調節を行う必
要があるため、若干の調節誤差が発生する恐れがある。
この高さ調節によっては、前記開閉扉が敷物に当たって
開閉できないような事態が容易に予想される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】本考案が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、複数のパネル壁を立
設し、互いに直線状及び直角状若しくは任意の角度に連
結して構成したブース内に、予め規定された天板等や什
器を正確に取付けることができるように各パネル壁を位
置決めした状態で配設することが可能なパネル壁で囲ま
れたブース内床面の高さ位置決め構造を提供する点にあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題解
決のために、周囲を複数のパネル壁で囲み、その一部に
形成した通路用開口に開閉扉を設けるとともに、該開閉
扉の下方に下部パネル壁を設け、内部に床支持体で支持
された床パネル及び敷物を有するブースであって、前記
下部パネル壁の内側面に、予めブース内床面を形成する
床パネルと敷物の厚さに基づいて床支持体の高さの基準
となる水平片を有する位置決め金具を固定し、前記水平
片に床支持体を構成する根太の上下一側面が当接するよ
うに該床支持体を高さ調節して、水平片に根太を固定し
てなるパネル壁で囲まれたブース内床面の高さ位置決め
構造を構成した。
【0008】
【作用】以上の如き内容からなる本考案のパネル壁で囲
まれたブース内床面の高さ位置決め構造は、下部パネル
壁の内側面に床パネル及び敷物の厚さに基づいて水平片
の高さを設定して位置決め金具を固定しておき、少なく
とも下部パネル壁を所定位置に装着した状態で、床支持
体を所定位置に配設して高さを調節し、該床支持体を構
成する根太の上下一側面を前記水平片に当接させて固定
してなるものであり、このように高さを調節した床支持
体の上面に床パネル及び敷物を積層してブース内床面を
形成すると、該床面の高さは前記下部パネル壁の上端に
対して最適に設定され、開閉扉の開閉に支障を来すこと
がないのである。
【0009】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
考案の詳細を説明する。図1は本考案のパネル壁で囲ま
れたブース内床面の高さ位置決め構造を適用した空港の
旅客ターミナル内の出国、入国検査用に使用するカウン
ター付き接客ブースの実施例を示し、図2〜図4は周囲
の柵を含めた全体を示し、図5及び図6は簡略断面図を
示している。
【0010】本実施例には、パネル壁1,…で囲まれた
接客ブースSであって、該ブースS内の一部に接客用の
トップカウンター2を有するとともに、出入用の開閉扉
3を有し、ブースS内の床面Fi を該ブースSを設置す
るフロアの床面Fo より高く(高さH)設定してなるも
のを示した。
【0011】本実施例に示したブースSは、二人用のも
のであり、ブースS内には書類やスタンプ等を置き所定
の事務処理を行うための内カウンター4や、下面に引出
し5,…を有する机天板6、あるいは情報処理用の端末
装置を載置するOA用天板7等を設置するとともに、図
示しないが通常の座面高さを有する椅子が配置されてい
る。また、前記トップカウンター2を設けた側のパネル
壁1,…の外側面には、該トップカウンター2よりも高
さの低い外カウンター8を取付けている。更に、前記ト
ップカウンター2に対応し、接客に必要な最小限の幅を
残して前記パネル壁1,…及び開閉扉3,3の上端に
は、半透明若しくは不透明の樹脂製の延長パネル板9,
…を立設している。また、ブースSの下端縁に沿って、
内方へ後退したけこみ部10を形成するとともに、それ
よりやや上方のパネル壁1,…の外面に半円形状断面の
保護杆11を突出状態で横設している。
【0012】前記フロアの床面Fo に対するブースS内
の床面Fi の高さHの好ましい範囲は、平均的な身長の
大人の起立した状態における高さと、通常の座面高さを
有する椅子に座った状態における高さの差の±10cm
程度である。本実施例の床面Fi の高さHは、365m
mに設定している。
【0013】また、出国、入国検査用に使用する場合に
は、図2〜図4に示すように、前記ブースSの周囲に一
定間隔を置いて柵12を設置し、該柵12の一部に設け
た出入扉13から旅客が一人ずつ柵12内に入って、外
カウンター8の前に立つことができるようにしている。
【0014】次に、前記ブースSの各部について図7及
び図8に基づいて簡単に説明する。図7に示すように、
フロアの床面Fo には上方開放した断面略コ字形の地レ
ール14をアンカーボルト15によって固定し、該地レ
ール14に下方開放した断面略コ字形のベース部材16
を外嵌し、両者間にアジャスター17を内装している。
前記パネル壁1は、このベース部材16の外側縁に下端
面の一部を載置し、該パネル壁1の内面とベース部材1
6の上面とを直線固定金具18でビス止め連結してい
る。該直線固定金具18は、パネル壁1の内面とベース
部材16の上面とに接合するアングル形状を有するとと
もに、ベース部材16の内側面に当接する垂下片とを有
するものである。ここで、前記パネル壁1の下端面の下
方であって、ベース部材16の前面側の空間が前記けこ
み部10に相当する。
【0015】前記パネル壁1は、中空の周枠19の表裏
に変性フェノール樹脂製の表面板20,20を接着する
とともに、内部空間21に適宜ハニカム等を充填した構
造を有するものである。尚、前記開閉扉3もパネル壁1
と同様な構造を有するものである。本実施例においては
多数枚のパネル壁1を直線状及び直角状に連結するが、
直線状連結の場合において下部の連結は前記直線固定金
具18を隣接するパネル壁1,1に沿わせて固定するこ
とによって行い、上部の連結は隣接するパネル壁1,1
の周枠19,19同士をボルトにて互いに連結する。
【0016】そして、前記パネル壁1,…で囲まれた空
間内には、複数の脚柱22,…で支持された根太23を
略全面に配し、その上面に床パネル24を載支し、更に
本実施例では床パネル24の上面にタイルカーペット若
しくは絨毯等の敷物25,…を敷いて床面Fi を構成し
ている。
【0017】また、前記パネル壁1,1を直角状に連結
したコーナー部には化粧ポスト26を設けるとともに、
前記トップカウンター2を有しないブースSの側面であ
って、パネル壁1,…及び開閉扉3の床面Fi より上方
位置に、アルミニウム製のガラリ27,…をそれぞれ設
けている。そして、ブースS内の長辺間(トップカウン
ター2を設けた内面と開閉扉3を設けた内面間)にはブ
ースS内を二分して区画するローパネル28を設けてい
る。該ローパネル28の高さは、床面Fi に設置状態で
パネル壁1よりも低く設定している。
【0018】次に、ブースS内に設置する設備について
説明をする。本実施例は、相対面するパネル壁1,1の
内側面間に単又は複数の天板若しくはカウンターを配し
た例を示し、図7に示すように、長辺側のパネル壁1,
1間には内カウンター4と机天板6とを配し、単辺側の
パネル壁1とローパネル28間にはそれぞれ内カウンタ
ー4とOA用天板7とを配している。内カウンター4と
机天板6とは同じ高さに設定され、両者の接合縁部の下
面に渡した連結板29を複数のネジで締付けて連結する
とともに、内カウンター4と机天板6のパネル壁1に接
する側は、それぞれアングル金具30を用いてネジ止め
している。尚、ローパネル28で仕切られたブースS内
の他方の区画空間には、前記内カウンター4と机天板6
の側縁を該ローパネル28の上端に載置するとともに、
同様にアングル金具30でネジ止めしている。
【0019】また、図8に示すように、短辺側のパネル
壁1とローパネル28間には内カウンター4とOA用天
板7とを配し、OA用天板7は内カウンター4よりも低
く設定し、この両者は段差を設けて金属製の支持部材3
1で連結し、この支持部材31を介して一枚の脚板32
で支持するとともに、OA用天板7の他側縁は一方の区
画空間内ではローパネル28に、他方の区画空間内では
パネル壁1に前記同様にアングル金具30でネジ止めし
ている。
【0020】また、複数の前記パネル壁1,…で取り囲
んだブースSのコーナー部における補強構造を図9及び
図10に基づいて説明する。ブースSのコーナー部は、
直角状に床面に配設したベース部材16,16の上面に
直角状にパネル壁1若しくはコーナーパネル杆33を立
設してなる構造を有し、コーナー固定金具34を用いて
直角状に配した両パネル壁1,1若しくはパネル壁1と
コーナーパネル杆33とをベース部材16に取付けると
ともに、互いの連結部を補強するものである。そして、
前記ベース部材16のコーナー部上面に固定する平面視
L字形の取付板35の内縁側に各ベース部材16の内側
面に当止する一対の垂下片36,36を延設するととも
に、外側縁にそのコーナー部を除いてパネル壁1の内側
面に固定する一対の立板37,37を延設し、両立板3
7,37の間であって取付板35のコーナー部にアング
ル状の補強杆38を立起状態で固着してなるコーナー固
定金具34を備え、該補強杆38を隣接するパネル壁1
の内側面縁部若しくはコーナーパネル杆33の内側面に
固定するとともに、該補強杆38を化粧カバー39で被
覆している。
【0021】本実施例においては、ブースSに二つの開
閉扉3,3を設けているが、その一つはブースSのコー
ナー部に近接して設けている。前記開閉扉3は、図10
及び図11に示すように、コーナー部に配したコーナー
パネル杆33と、それに対して間隔を置いて配したパネ
ル壁1との間に、前記敷物25の上面と略一致する高さ
の下部パネル壁40を取付けて形成した通路用開口に配
し、その一側を図示しない蝶番で前記コーナーパネル杆
33の端面に取付けている。そして、前記立板37の高
さは、前記下部パネル壁40の高さより若干低く設定
し、複数箇所で一方の立板37を下部パネル壁40の内
側面一側にネジ止めし、他方の立板37も同様にコーナ
ーパネル杆33と直角状に配したコーナー部のパネル壁
1の内側面下部の縁部にネジ止めしている。更に、前記
立板37から上方に延びた前記補強杆38の両補強板4
2,42をパネル壁1の内側面縁部とコーナーパネル杆
33の内側面にそれぞれネジ止めしている。尚、前記補
強杆38の高さは、前記パネル壁1及びコーナーパネル
杆33の高さより若干低く設定している。
【0022】そして、前記補強杆38の内方であって、
両補強板42,42に囲まれる空間内の上下複数箇所に
化粧カバー39の取付部材43を固着し、取付部材4
3,…の取付面に形成した螺孔44に化粧カバー39の
通孔45,…に貫通させたネジを螺合して、該化粧カバ
ー39で前記敷物25若しくは床パネル24の上方に位
置する補強杆38を被覆している。ここで、前記立板3
7,37の外面と補強杆38の両補強板42,42の外
面とは面一に形成している。
【0023】また、ブースSの外側においては、前記パ
ネル壁1とコーナーパネル杆33の両端面で形成される
空間内にアングル状の連結杆46を配するとともに、両
端面にそれぞれネジ止め固定している。そして、連結杆
46の上下複数箇所に固着した係止片47に、前記化粧
ポスト26の背面に突設した係合突起48を落し込み係
合させて取付け、前記パネル壁1とコーナーパネル杆3
3の端面を覆っている。
【0024】また、前記開閉扉3に隣接するパネル壁1
と下部パネル壁40とは、図11及び図12に示すよう
に、直線固定金具18を用いて前記ベース部材16にそ
れぞれ取付けるとともに、パネル壁1と下部パネル壁4
0の下部間を連結している。ここで、該直線固定金具1
8は、ベース部材16の上面にネジ止め固定する取付板
49の内側縁にベース部材16の内面側に当止する垂下
片50を延設するとともに、外側縁にパネル壁1と下部
パネル壁40の内面側にネジ止め固定する立板51を延
設したものである。また、隣接するパネル壁1,1を直
線状に連結するには、図13に示すように、前記直線固
定金具18を用いて同様に連結するのである。
【0025】次に、パネル壁の位置決め構造について、
図7、図8、図11〜図13に基づいて説明すれば、フ
ロアの床面Fo の所定位置にベース部材16を配設し、
少なくとも前記ベース部材16の上面に固定する取付板
35(49)の内側縁に該ベース部材16の内面側に当
止する垂下片36(50)を延設するとともに、外側縁
にパネル壁1の内面側に固定する立板37(51)を延
設してなる複数の固定金具(直線固定金具18、コーナ
ー固定金具34)を用いてパネル壁1を位置決めして立
設し、相対面するパネル壁1,1の間隔を許容範囲内に
設定してなるのである。
【0026】ここで、前記ベース部材16は、床面Fo
を直接測量して線引きする等によって正確な配設位置を
決めることが可能であり、この正確に位置決めされたベ
ース部材16を基準にして、該ベース部材16の決めら
れた位置に正確に各パネル壁1を立設することで、各パ
ネル壁1,…を設定位置に正確に配設することができ、
且つ相対面するパネル壁1,1間の間隔も正確に規定さ
れるのである。
【0027】このように、各パネル壁1が正確な位置に
配設されるとともに、各パネル壁1,…の相対位置も正
確に配設された状態では、該パネル壁1,…で囲んで構
成したブースS内には、設計通りに規定の内カウンター
4、机天板6及びOA用天板7等を前述の如く互いに連
結状態で取付けることが可能となる。
【0028】次に、本考案のパネル壁で囲まれたブース
内床面の高さ位置決め構造について図11、図12及び
図13に基づいて説明する。前記床パネル24若しくは
敷物25は勿論、根太23はパネル壁1に固定されてな
いので、その高さ調節に問題がある。前記根太23を支
持する多数の脚柱22,…はそれぞれ下端にアジャスタ
ー52が設けられており、床面Fo に対して高さ調節が
行える。しかし、前記根太23は複数本を格子状に互い
に溶接して床支持体Fを構成しているので、施工上、パ
ネル壁1を立設する前にベース部材16,…で囲まれる
範囲内に設置する必要がある。従って、パネル壁1を配
設しない状態で前記アジャスター52,…を利用して高
さ調節することになる。この場合、基準となる高さは、
前記開閉扉3の下方に設ける下部パネル壁40の高さで
あるが、下部パネル壁40をベース部材16に立設した
状態で、床パネル24及び敷物25を床支持体Fに載置
する前に、その厚みを想定して高さ調節を行う必要があ
るため、若干の調節誤差が発生する恐れがある。この高
さ調節によっては、前記開閉扉3が敷物25に当たって
開閉できないような事態が容易に予想される。
【0029】そこで、本考案は、根太23の高さ、ひい
ては床パネル24及び敷物25の高さを前記下部パネル
壁40の上端を基準として正確に設定できるようになし
たのである。即ち、前記下部パネル壁40の内側面であ
って、予め床パネル24と敷物25の厚さに基づいて根
太23の高さの基準となるL字形の位置決め金具53の
垂直片54をネジ止め固定しておき、該位置決め金具5
3の水平片55を根太23の上面にネジ止め固定するよ
うにしている。
【0030】本考案は、周囲を複数のパネル壁1,…で
囲み、その一部に形成した通路用開口に開閉扉3を設け
るとともに、該開閉扉3の下方に下部パネル壁40を設
け、内部に床支持体Fで支持された床パネル24及び敷
物25を有するブースSであって、前記下部パネル壁4
0の内側面に、予めブース内床面Fi を形成する床パネ
ル24と敷物25の厚さに基づいて床支持体Fの高さの
基準となる水平片55を有する位置決め金具53を固定
し、前記水平片55に床支持体Fを構成する根太23の
上下一側面が当接するように該床支持体Fを高さ調節し
て、水平片55に根太23を固定してなることを要旨と
している。
【0031】また、前記水平片55を根太23に固定す
るには、該水平片55に螺孔56を形成し、該螺孔56
と対応する角パイプ状の根太23の上面に通孔57を形
成するとともに、該根太23の下面にネジ58を挿通可
能な遊挿孔59を形成し、根太23の上面を前記位置決
め金具53の水平片55の下面に、アジャスター52を
調節して当接した状態で、前記遊挿孔59から挿入した
ネジ58を通孔57を通して前記水平片55の螺孔56
に螺合するのである。このように、前記位置決め金具5
3の水平片55の下面に当接した状態の根太23は、予
め下部パネル壁40の上端に対して設定された高さ、即
ちベース部材16の上面に対して設定された高さにな
り、その上面に床パネル24と敷物25を積層すると、
敷物25の上面(床面Fi )は所望の高さになるのであ
る。
【0032】尚、前記ネジ58の先端部を逃がすため
に、前記床パネル24の所定位置に凹部60を形成して
いる。また、前記水平片55の螺孔56より外側位置
に、他の螺孔61を並設し、床パネル24を根太23に
載置した状態で、該床パネル24の端部上面に形成した
凹部62から下方へ貫通した取付孔63を設け、床パネ
ル24を根太23に載置した状態で、該床パネル24の
上方から取付孔63に挿通したネジ64を螺合して位置
決め金具53の水平片55に固定し、前記開閉扉3の回
動範囲内において床パネル24が変形等による不意の浮
き上がりを防止し、開閉扉3の開閉に支障がないように
している。そして、前記位置決め金具53は、ブースS
を組立てた後には、床支持体Fに対して下部パネル壁4
0を強固に固定する連結具の働きをするのである。ま
た、図11に示すように、前記位置決め金具53を下部
パネル壁40の側端からパネル壁1の内側面へ延長する
ことにより、その延長部をパネル壁1の内側面にネジ止
め固定することで、下部パネル壁40の上部をパネル壁
1に連結することができるのである。この場合、前記位
置決め金具53は、下部パネル壁40の内側面の上部に
その一端が突出するようにネジ止めした状態で、前述の
如く下部パネル壁40を前記コーナー固定金具34や直
線固定金具18を用いてベース部材16の上面に立起状
態で取付けるのである。
【0033】また、前記直線固定金具18は、図13に
示すようにパネル壁1と下部パネル壁40との連結はも
とより、他のパネル壁1,1同士の連結をも同様に行う
のである。
【0034】最後に、本実施例のブースSの組立方法を
簡単に説明する。先ず、図14に示すように、地レール
14をフロアの床面Fo の所定位置に固定し、それにベ
ース部材16を装着した後、該ベース部材16で囲まれ
た内部に複数の角パイプを格子状に溶接して形成した根
太23と、該根太23に複数の脚柱22,…を溶接して
下設した床支持体Fを設置する。この床支持体Fは、本
実施例では4分割したものを互いに密接させて配してい
るが、当然一体物であっても良い。そして、前記ベース
部材16上に、直線固定金具18,…及びコーナー固定
金具34,…を用いて下部パネル壁40を所定位置に立
設し、前述の如く該下部パネル壁40に取付けた位置決
め金具53を利用して床支持体Fの高さを設定した後、
他のパネル壁1,…を立設するとともに、連結杆46等
で互いを連結する。それから、ブースS内に内カウンタ
ー4、机天板6及びOA用天板7を互いに連結状態で取
付けるとともに、アングル金具30でパネル壁1に取付
け且つ脚板32で支持するのである。
【0035】以上において説明した実施例は、主に空港
の旅客ターミナル内の出国、入国検査用に使用し、検査
官が入るブースSについてであるが、広く一般的な発券
業務や接客業務において販売員若しくは接客者が入るた
めに使用する開閉扉付き接客ブースにも適用することが
でき、図示した実施例に限定されない。
【0036】
【考案の効果】以上にしてなる本考案のパネル壁で囲ま
れたブース内床面の高さ位置決め構造は、周囲を複数の
パネル壁で囲み、その一部に形成した通路用開口に開閉
扉を設けるとともに、該開閉扉の下方に下部パネル壁を
設け、内部に床支持体で支持された床パネル及び敷物を
有するブースであって、前記下部パネル壁の内側面に、
予めブース内床面を形成する床パネルと敷物の厚さに基
づいて床支持体の高さの基準となる水平片を有する位置
決め金具を固定し、前記水平片に床支持体を構成する根
太の上下一側面が当接するように該床支持体を高さ調節
して、水平片に根太を固定してなるので、下部パネル壁
の内側面に床パネル及び敷物の厚さに基づいて水平片の
高さを設定して位置決め金具を固定しておき、少なくと
も下部パネル壁を所定位置に装着した状態で、床支持体
を所定位置に配設して高さを調節し、該床支持体を構成
する根太の上下一側面を前記水平片に当接させて固定す
ることにより、床支持体の上面に床パネル及び敷物を積
層すれば、該敷物で形成されるブース内床面の高さを前
記下部パネル壁の上端に対して最適に設定することがで
き、もって、開閉扉の開閉に支障を来すことがないので
ある。また、下部パネル壁の上部を位置決め金具を利用
して床支持体に固定することができるので、下部パネル
壁の取付強度の向上が図れるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパネル壁で囲まれたブース内床面の高
さ位置決め構造を適用したカウンター付き接客ブースの
全体斜視図である。
【図2】柵を周囲に設けたカウンター付き接客ブースの
簡略平面図である。
【図3】図2の開閉扉を設けた側から見た正面図であ
る。
【図4】同じく右側面図である。
【図5】図2のX−X線断面図である。
【図6】図2のY−Y線断面図である。
【図7】本考案の要部を示す図2のY−Y線を逆方向に
見た拡大部分断面図である。
【図8】同じく本考案の要部を示す図2のX−X線の拡
大部分断面図である。
【図9】ブースのコーナー部の補強構造を示す部分分解
斜視図である。
【図10】ブースのコーナー部のパネル壁とコーナーパネ
ル杆との連結構造を示す部分分解斜視図である。
【図11】パネル壁の開閉扉下方の下部パネル壁との連結
構造と、根太の高さ調節構造を示す部分省略斜視図であ
る。
【図12】同じく縦断面図である。
【図13】隣接するパネル壁を直線状に連結する状態を示
した一部分解斜視図である。
【図14】ブースの組立途上の状態を示す簡略斜視図であ
る。
【符号の説明】
S ブース Fo フロアの床面 Fi ブース内の床面 F 床支持体 1 パネル壁 2 カウンター 3 開閉扉 4 内カウンター 5 引出し 6 机天板 7 OA用天板 8 外カウンター 9 延長パネル板 10 段部 11 保護杆 12 柵 13 出入扉 14 地レール 15 アンカーボルト 16 ベース部材 17 アジャスター 18 直線固定金具 19 周枠 20 表面板 21 内部空間 22 脚柱 23 根太 24 床パネル 25 敷物 26 化粧ポスト 27 ガラリ 28 ローパネル 29 連結板 30 アングル金具 31 支持部材 32 脚板 33 コーナーパネル杆 34 コーナー固定金具 35 取付板 36 垂下片 37 立板 38 補強杆 39 化粧カバー 40 下部パネル壁 42 補強板 43 取付部材 44 螺孔 45 通孔 46 連結杆 47 係止片 48 係合突起 49 取付板 50 垂下片 51 立板 52 アジャスター 53 位置決め金具 54 垂直片 55 水平片 56 螺孔 57 通孔 58 ネジ 59 遊挿孔 60 凹部 61 螺孔 62 凹部 63 取付孔 64 ネジ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲を複数のパネル壁で囲み、その一部
    に形成した通路用開口に開閉扉を設けるとともに、該開
    閉扉の下方に下部パネル壁を設け、内部に床支持体で支
    持された床パネル及び敷物を有するブースであって、前
    記下部パネル壁の内側面に、予めブース内床面を形成す
    る床パネルと敷物の厚さに基づいて床支持体の高さの基
    準となる水平片を有する位置決め金具を固定し、前記水
    平片に床支持体を構成する根太の上下一側面が当接する
    ように該床支持体を高さ調節して、水平片に根太を固定
    してなることを特徴とするパネル壁で囲まれたブース内
    床面の高さ位置決め構造。
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