JP2561004Y2 - 箱物ワークの積載装置 - Google Patents
箱物ワークの積載装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、所定位置に位置決めさ
れた台車上に箱物ワークを複数の姿勢で積載する箱物ワ
ークの積載装置に関する。
れた台車上に箱物ワークを複数の姿勢で積載する箱物ワ
ークの積載装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えばシリンダヘッドのような略直方体
を成す箱物ワークを台車に積載する場合に、後工程の都
合によりシリンダヘッドを縦置きにして台車に搬入する
場合と横置きにして台車に搬入する場合とがある。すな
わち、縦置きの場合にはシリンダヘッドの底面を下にし
てその長手方向に搬入し、横置きの場合にはシリンダヘ
ッドの側面が下になるように反転起立させてその厚さ方
向に搬入する。このうち特にシリンダヘッドを横置き搬
入する場合には、そのシリンダヘッドを９０°反転させ
る必要があるため、縦置き搬入の場合に使用する積載装
置と異なる横置き搬入専用の積載装置を用いて台車への
積載を行っていた。
を成す箱物ワークを台車に積載する場合に、後工程の都
合によりシリンダヘッドを縦置きにして台車に搬入する
場合と横置きにして台車に搬入する場合とがある。すな
わち、縦置きの場合にはシリンダヘッドの底面を下にし
てその長手方向に搬入し、横置きの場合にはシリンダヘ
ッドの側面が下になるように反転起立させてその厚さ方
向に搬入する。このうち特にシリンダヘッドを横置き搬
入する場合には、そのシリンダヘッドを９０°反転させ
る必要があるため、縦置き搬入の場合に使用する積載装
置と異なる横置き搬入専用の積載装置を用いて台車への
積載を行っていた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにシリンダヘッドの姿勢によって専用の積載装置を
使用すると、それらを設置するために多くの設備費と広
いスペースが必要となって不経済であるばかりか、シリ
ンダヘッドが積載される台車をそれぞれの積載装置に対
応して位置決めする必要があり、その作業に大きな労力
が必要となる問題があった。
ようにシリンダヘッドの姿勢によって専用の積載装置を
使用すると、それらを設置するために多くの設備費と広
いスペースが必要となって不経済であるばかりか、シリ
ンダヘッドが積載される台車をそれぞれの積載装置に対
応して位置決めする必要があり、その作業に大きな労力
が必要となる問題があった。
【０００４】本考案は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、箱物ワークを複数の異なった姿勢で台車に搭載し得
る積載装置を提供することを目的とする。
で、箱物ワークを複数の異なった姿勢で台車に搭載し得
る積載装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、所定位置に位置決めされた台車上に箱物
ワークを複数の姿勢で積載する箱物ワークの積載装置で
あって、基台上に前後方向に設けられて前記台車上に箱
物ワークを案内するワーク案内部材と、このワーク案内
部材上に支持された箱物ワークを押圧して前記台車上に
押し込む押圧部材と、Ｌ字状を成す第１反転腕および第
２反転腕を備えて左右方向に延びる回転軸まわりに回転
自在に支持され、前記ワーク案内部材上の箱物ワークの
姿勢を略９０°反転し得る左右一対の反転部材とを備
え、前記左右一対の反転部材相互の間隔を、箱物ワーク
の最大寸法よりも小さく、且つ最小寸法よりも大きく形
成したことを第１の特徴とする。
に、本考案は、所定位置に位置決めされた台車上に箱物
ワークを複数の姿勢で積載する箱物ワークの積載装置で
あって、基台上に前後方向に設けられて前記台車上に箱
物ワークを案内するワーク案内部材と、このワーク案内
部材上に支持された箱物ワークを押圧して前記台車上に
押し込む押圧部材と、Ｌ字状を成す第１反転腕および第
２反転腕を備えて左右方向に延びる回転軸まわりに回転
自在に支持され、前記ワーク案内部材上の箱物ワークの
姿勢を略９０°反転し得る左右一対の反転部材とを備
え、前記左右一対の反転部材相互の間隔を、箱物ワーク
の最大寸法よりも小さく、且つ最小寸法よりも大きく形
成したことを第１の特徴とする。
【０００６】また本考案は前述の第１の特徴に加えて、
前記ワーク案内部材の左右両側に、前記反転部材により
反転された箱物ワークの左右両端部に弾性的に係合する
傾倒防止部材を設けたことを第２の特徴とする。
前記ワーク案内部材の左右両側に、前記反転部材により
反転された箱物ワークの左右両端部に弾性的に係合する
傾倒防止部材を設けたことを第２の特徴とする。
【０００７】また本考案は前述の第１の特徴に加えて、
前記左右一対の反転部材に、該反転部材間を通過する箱
物ワークの左右両端部を案内する側面案内部材を設けた
ことを第３の特徴とする。
前記左右一対の反転部材に、該反転部材間を通過する箱
物ワークの左右両端部を案内する側面案内部材を設けた
ことを第３の特徴とする。
【０００８】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
する。
【０００９】図１〜図７は本考案の一実施例を示すもの
で、図１はその積載装置の全体側面図、図２は図１の２
方向矢視図、図３および図４はワークを横置き搬入する
場合の作用説明図、図５および図６はワークを縦置き搬
入する場合の作用説明図、図７は誤積載を防止する機構
の説明図である。
で、図１はその積載装置の全体側面図、図２は図１の２
方向矢視図、図３および図４はワークを横置き搬入する
場合の作用説明図、図５および図６はワークを縦置き搬
入する場合の作用説明図、図７は誤積載を防止する機構
の説明図である。
【００１０】図１および図２に示すように、ワークであ
るシリンダヘッドＷを台車に積載するための積載装置は
床面に立設した基台１を備える。基台１の上面に設けた
２個の支持ブロック２と支持板３には載置板４が水平に
固定され、その載置板４からは左右一対の平行なスライ
ド板５が前方に向けて延出する。基台１の後端に設けた
ブラケット６と前記支持ブロック２間には２本のガイド
ロッド７が平行に架設され、それらガイドロッド７に摺
動自在に係合する一対のガイド部材８は連結板９で相互
に連結される。前記ブラケット６に設けたシリンダ１０
の出力ロッド１０1 は前記連結板９の下端に接続され、
これにより連結板９はガイドロッド７に沿って往復駆動
される。
るシリンダヘッドＷを台車に積載するための積載装置は
床面に立設した基台１を備える。基台１の上面に設けた
２個の支持ブロック２と支持板３には載置板４が水平に
固定され、その載置板４からは左右一対の平行なスライ
ド板５が前方に向けて延出する。基台１の後端に設けた
ブラケット６と前記支持ブロック２間には２本のガイド
ロッド７が平行に架設され、それらガイドロッド７に摺
動自在に係合する一対のガイド部材８は連結板９で相互
に連結される。前記ブラケット６に設けたシリンダ１０
の出力ロッド１０1 は前記連結板９の下端に接続され、
これにより連結板９はガイドロッド７に沿って往復駆動
される。
【００１１】連結板９の上部に設けたガイド部材１１に
はガイドロッド１２が摺動自在に係合し、その連結板９
に支持したシリンダ１３の出力ロッド１３1 の先端と前
記ガイドロッド１２の先端には、前面に２個の押圧部材
１４を有する押圧板１５が固定される。
はガイドロッド１２が摺動自在に係合し、その連結板９
に支持したシリンダ１３の出力ロッド１３1 の先端と前
記ガイドロッド１２の先端には、前面に２個の押圧部材
１４を有する押圧板１５が固定される。
【００１２】基台１の左右両側に設けたブラケット１６
間に架設されてモータ１７により往復回転する回転軸１
８には、前記スライド板５の両側に位置するように左右
一対の反転部材１９が固着される。各反転部材１９は第
１反転腕１９1 と第２反転腕１９2 とを備えて側面視Ｌ
字状に形成され、両反転腕１９1 ，１９2 の接続部にお
いて前記回転軸１８に固着される。反転部材１９が図１
および図２に示す待機位置にあるとき、その第１反転腕
１９1 が載置板４およびスライド板５と面一の状態にあ
り、反転部材１９が図７（Ａ）に示す反転位置に略９０
°回転すると、その第２反転腕１９2 がスライド板５と
略平行な状態になる。但し、この反転位置において、第
２反転腕１９2 の先端はスライド板５の先端と完全に同
一高さにならず、それよりも僅かに高い位置となる。左
右の反転部材１９の相互の間隔Ｌは、横置き姿勢にある
シリンダヘッドＷの左右方向幅Ｌａよりも小さく設定さ
れるとともに、縦置き姿勢にあるシリンダヘッドＷの左
右方向幅Ｌｂよりも大きく設定される（図２および図６
参照）。また各反転部材１９の第２反転腕１９2 には、
その反転部材１９は待機位置にあるときに作用する側面
案内部材２０が設けられる。
間に架設されてモータ１７により往復回転する回転軸１
８には、前記スライド板５の両側に位置するように左右
一対の反転部材１９が固着される。各反転部材１９は第
１反転腕１９1 と第２反転腕１９2 とを備えて側面視Ｌ
字状に形成され、両反転腕１９1 ，１９2 の接続部にお
いて前記回転軸１８に固着される。反転部材１９が図１
および図２に示す待機位置にあるとき、その第１反転腕
１９1 が載置板４およびスライド板５と面一の状態にあ
り、反転部材１９が図７（Ａ）に示す反転位置に略９０
°回転すると、その第２反転腕１９2 がスライド板５と
略平行な状態になる。但し、この反転位置において、第
２反転腕１９2 の先端はスライド板５の先端と完全に同
一高さにならず、それよりも僅かに高い位置となる。左
右の反転部材１９の相互の間隔Ｌは、横置き姿勢にある
シリンダヘッドＷの左右方向幅Ｌａよりも小さく設定さ
れるとともに、縦置き姿勢にあるシリンダヘッドＷの左
右方向幅Ｌｂよりも大きく設定される（図２および図６
参照）。また各反転部材１９の第２反転腕１９2 には、
その反転部材１９は待機位置にあるときに作用する側面
案内部材２０が設けられる。
【００１３】基台１の前端部には、ガイドレール２１に
摺動自在に支持されてシリンダ２２で相互に接近・離間
する方向に位置調整自在な左右一対のスライド部材２３
が設けられる。スライド部材２３に垂直に立設した回転
軸２４には傾倒防止部材２５が回転自在に支持され、図
示した突出位置に向けてスプリング２６で付勢される。
また前記各シリンダ２２に設けたステー２７には光電管
よりなる押込確認センサ２８が設けられ、前記押圧部材
１４がシリンダヘッドＷを台車に押し込んだこと検出す
る。
摺動自在に支持されてシリンダ２２で相互に接近・離間
する方向に位置調整自在な左右一対のスライド部材２３
が設けられる。スライド部材２３に垂直に立設した回転
軸２４には傾倒防止部材２５が回転自在に支持され、図
示した突出位置に向けてスプリング２６で付勢される。
また前記各シリンダ２２に設けたステー２７には光電管
よりなる押込確認センサ２８が設けられ、前記押圧部材
１４がシリンダヘッドＷを台車に押し込んだこと検出す
る。
【００１４】シリンダヘッドＷが横置き姿勢（図１およ
び図２に符号Ｗａで示す姿勢）で搬入される台車２９ａ
は、基枠３０の上面に前記スライド板５と同一高さに配
設されたワーク支持板３１を備える。ワーク支持板３１
の両側に立設された側板３２の内側には、シリンダヘッ
ドＷの左右両側面（すなわちシリンダヘッドＷの両端
面）をガイドする一対のガイド板３４が設けられるとと
もに、そのワーク支持板３１の前記基台１に対向する入
口端には棒状の敷居部材３３が上向きに突設される。図
７（Ａ）から明らかなように、前記敷居部材３３の上端
の高さは、反転位置にある反転部材１９の第２反転腕１
９2 の先端と同一高さになるように設定される。
び図２に符号Ｗａで示す姿勢）で搬入される台車２９ａ
は、基枠３０の上面に前記スライド板５と同一高さに配
設されたワーク支持板３１を備える。ワーク支持板３１
の両側に立設された側板３２の内側には、シリンダヘッ
ドＷの左右両側面（すなわちシリンダヘッドＷの両端
面）をガイドする一対のガイド板３４が設けられるとと
もに、そのワーク支持板３１の前記基台１に対向する入
口端には棒状の敷居部材３３が上向きに突設される。図
７（Ａ）から明らかなように、前記敷居部材３３の上端
の高さは、反転位置にある反転部材１９の第２反転腕１
９2 の先端と同一高さになるように設定される。
【００１５】一方、シリンダヘッドＷが縦置き姿勢（図
５および図６に符号Ｗｂで示す姿勢）で搬入される台車
２９ｂのワーク支持板３１には、シリンダヘッドＷの左
右両側面をガイドする複数のガイド板３４が設けられ
る。尚、この台車２９ｂには前述の敷居部材３３は設け
られない。
５および図６に符号Ｗｂで示す姿勢）で搬入される台車
２９ｂのワーク支持板３１には、シリンダヘッドＷの左
右両側面をガイドする複数のガイド板３４が設けられ
る。尚、この台車２９ｂには前述の敷居部材３３は設け
られない。
【００１６】次に、前述の構成を備えた本考案の実施例
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【００１７】最初に、シリンダヘッドＷを横置き姿勢で
台車２９ａに積載する場合について説明する。図１およ
び図２に示すように、先ず台車２９ａを基台１の前方の
所定位置に位置決めした後、図示せぬマニプレータによ
り底面を下向きにしたシリンダヘッドＷを載置板４およ
びスライド板５上に移載する。続いてモータ１７により
待機位置にある反転部材１９を反転位置に向けて図１の
時計方向に約９０°回転させると、図４（Ａ）に示すよ
うに、反転部材１９の第１反転腕１９1 に持ち上げられ
たシリンダヘッドＷが、その側面を下向きにした状態で
反転部材１９の第２反転腕１９2 上に約９０°反転す
る。
台車２９ａに積載する場合について説明する。図１およ
び図２に示すように、先ず台車２９ａを基台１の前方の
所定位置に位置決めした後、図示せぬマニプレータによ
り底面を下向きにしたシリンダヘッドＷを載置板４およ
びスライド板５上に移載する。続いてモータ１７により
待機位置にある反転部材１９を反転位置に向けて図１の
時計方向に約９０°回転させると、図４（Ａ）に示すよ
うに、反転部材１９の第１反転腕１９1 に持ち上げられ
たシリンダヘッドＷが、その側面を下向きにした状態で
反転部材１９の第２反転腕１９2 上に約９０°反転す
る。
【００１８】続いてシリンダ１０を伸長駆動すると、ガ
イドロッド７にガイド部材８を案内された連結板９がシ
リンダ１３と共に前進し、図４（Ａ）の位置に達する。
次にシリンダ１３を伸長駆動すると、ガイド部材１１に
ガイドロッド１２を案内された押圧板１５が前進し、そ
の押圧板１５に設けた２個の押圧部材１４がシリンダヘ
ッドＷの背面を押圧する。その結果、シリンダヘッドＷ
は反転部材１９の第２反転腕１９2 上を台車２９ａに向
けてスライドするが、その際に図３に示すように、シリ
ンダヘッドＷの左右両端部が傾倒防止部材２５によりガ
イドされる。すなわち、前進するシリンダヘッドＷの両
端部が傾倒防止部材２５に当接すると、シリンダヘッド
Ｗはスプリング２６に抗して傾倒防止部材２５を押し開
きながら前進する。したがって、シリンダヘッドＷは傾
倒防止部材２５からの反力で押圧部材１４に押し付けら
れて前方に傾倒することを防止される。
イドロッド７にガイド部材８を案内された連結板９がシ
リンダ１３と共に前進し、図４（Ａ）の位置に達する。
次にシリンダ１３を伸長駆動すると、ガイド部材１１に
ガイドロッド１２を案内された押圧板１５が前進し、そ
の押圧板１５に設けた２個の押圧部材１４がシリンダヘ
ッドＷの背面を押圧する。その結果、シリンダヘッドＷ
は反転部材１９の第２反転腕１９2 上を台車２９ａに向
けてスライドするが、その際に図３に示すように、シリ
ンダヘッドＷの左右両端部が傾倒防止部材２５によりガ
イドされる。すなわち、前進するシリンダヘッドＷの両
端部が傾倒防止部材２５に当接すると、シリンダヘッド
Ｗはスプリング２６に抗して傾倒防止部材２５を押し開
きながら前進する。したがって、シリンダヘッドＷは傾
倒防止部材２５からの反力で押圧部材１４に押し付けら
れて前方に傾倒することを防止される。
【００１９】前述のように押圧部材１４に押圧されたシ
リンダヘッドＷが台車２９ａに向けて前進する際、図７
（Ａ）に示すように傾斜した反転部材１９の第２反転腕
１９2 に案内されたシリンダヘッドＷは台車２９ａの敷
居部材３３を乗り越え、図４（Ｂ）に示すように台車２
９ａのワーク支持板３１上に押し込まれる。最初のシリ
ンダヘッドＷが台車２９ａに積載されると、前記両シリ
ンダ１０，１３を収縮駆動するとともに反転部材１９を
待機位置に反転した後、前述と同一の作用により２番目
のシリンダヘッドＷを台車２９ａに積載し、これを繰り
返すことにより所定個数のシリンダヘッドＷを横置き姿
勢で台車２９ａに積載する。
リンダヘッドＷが台車２９ａに向けて前進する際、図７
（Ａ）に示すように傾斜した反転部材１９の第２反転腕
１９2 に案内されたシリンダヘッドＷは台車２９ａの敷
居部材３３を乗り越え、図４（Ｂ）に示すように台車２
９ａのワーク支持板３１上に押し込まれる。最初のシリ
ンダヘッドＷが台車２９ａに積載されると、前記両シリ
ンダ１０，１３を収縮駆動するとともに反転部材１９を
待機位置に反転した後、前述と同一の作用により２番目
のシリンダヘッドＷを台車２９ａに積載し、これを繰り
返すことにより所定個数のシリンダヘッドＷを横置き姿
勢で台車２９ａに積載する。
【００２０】次に、シリンダヘッドＷを縦置き姿勢で台
車２９ｂに積載する場合について説明する。図５および
図６に示すように、台車２９ｂを基台１の前方の所定位
置に位置決めし、図示せぬマニプレータにより底面を下
向きにしたシリンダヘッドＷを載置板４およびスライド
板５上に縦置き姿勢で移載する。
車２９ｂに積載する場合について説明する。図５および
図６に示すように、台車２９ｂを基台１の前方の所定位
置に位置決めし、図示せぬマニプレータにより底面を下
向きにしたシリンダヘッドＷを載置板４およびスライド
板５上に縦置き姿勢で移載する。
【００２１】続いてシリンダ１０およびシリンダ１３を
伸長駆動して押圧部材１４でシリンダヘッドＷの背面を
押圧すると、シリンダヘッドＷはスライド板５に底面を
案内され、かつ反転部材１９に設けた側面案内部材２０
に側面を案内されて前進し、台車２９ｂの一対のガイド
板３４間に押し込まれる。このようにして、最初のシリ
ンダヘッドＷが台車２９ｂに積載されると、シリンダ１
０およびシリンダ１３を収縮駆動して押圧部材１４を後
退させるとともに、台車２９ｂをシリンダヘッドＷの幅
に対応する１ピッチだけ移動させた後、前述と同一の作
用により２番目のシリンダヘッドＷを台車２９ｂに積載
し、これを繰り返すことにより所定個数のシリンダヘッ
ドＷを縦置き姿勢で台車２９ｂに積載する。
伸長駆動して押圧部材１４でシリンダヘッドＷの背面を
押圧すると、シリンダヘッドＷはスライド板５に底面を
案内され、かつ反転部材１９に設けた側面案内部材２０
に側面を案内されて前進し、台車２９ｂの一対のガイド
板３４間に押し込まれる。このようにして、最初のシリ
ンダヘッドＷが台車２９ｂに積載されると、シリンダ１
０およびシリンダ１３を収縮駆動して押圧部材１４を後
退させるとともに、台車２９ｂをシリンダヘッドＷの幅
に対応する１ピッチだけ移動させた後、前述と同一の作
用により２番目のシリンダヘッドＷを台車２９ｂに積載
し、これを繰り返すことにより所定個数のシリンダヘッ
ドＷを縦置き姿勢で台車２９ｂに積載する。
【００２２】さて、横置き積載用の台車２９ａに誤って
シリンダヘッドＷを縦置き姿勢で積載しようとした場合
には、以下の様にして誤積載が防止される。すなわち、
図７（Ｂ）に示すように、スライド板５と台車２９ｂワ
ーク支持板３１の高さに対し上方に突出する敷居部材３
３の存在により、縦置き姿勢のシリンダヘッドＷは横置
き積載用の台車２９ａに進入することが阻止され、これ
により誤積載が防止される。
シリンダヘッドＷを縦置き姿勢で積載しようとした場合
には、以下の様にして誤積載が防止される。すなわち、
図７（Ｂ）に示すように、スライド板５と台車２９ｂワ
ーク支持板３１の高さに対し上方に突出する敷居部材３
３の存在により、縦置き姿勢のシリンダヘッドＷは横置
き積載用の台車２９ａに進入することが阻止され、これ
により誤積載が防止される。
【００２３】一方、縦置き積載用の台車２９ｂに誤って
シリンダヘッドＷを横置き姿勢で積載しようとした場合
には、縦置き積載用の台車２９ｂに設けた複数のガイド
板３４（図６参照）に阻止されて横置き姿勢のシリンダ
ヘッドＷは台車２９ｂに進入することができず、これに
より誤積載が防止される。
シリンダヘッドＷを横置き姿勢で積載しようとした場合
には、縦置き積載用の台車２９ｂに設けた複数のガイド
板３４（図６参照）に阻止されて横置き姿勢のシリンダ
ヘッドＷは台車２９ｂに進入することができず、これに
より誤積載が防止される。
【００２４】以上、本考案の実施例を詳述したが、本考
案は前記実施例に限定されるものではなく、種々の小設
計変更を行うことが可能である。
案は前記実施例に限定されるものではなく、種々の小設
計変更を行うことが可能である。
【００２５】例えば、本考案の積載装置はシリンダヘッ
ド以外の任意の箱物ワークに対して適用することが可能
である。
ド以外の任意の箱物ワークに対して適用することが可能
である。
【００２６】
【考案の効果】以上のように本考案の第１の特徴によれ
ば、箱物ワークの姿勢を反転させて台車に積載する場合
には、ワーク案内部材上に支持した箱物ワークの左右方
向の幅が一対の反転部材相互の間隔よりも大きくなるよ
うな姿勢とし、その反転部材で略９０°反転させた箱物
ワークを台車に押し込むことができる。また箱物ワーク
の姿勢を反転させずに台車に積載する場合には、ワーク
案内部材上に支持した箱物ワークの左右方向の幅が一対
の反転部材相互の間隔よりも小さくなるような姿勢と
し、そのまま両反転部材の間を通して台車に押し込むこ
とができる。これにより共通の積載装置で箱物ワークを
２種類の姿勢で台車に積載することが可能となり、積載
装置の設置スペースと設備費を大幅に節減することが可
能となる。また本考案の第２の特徴によれば、ワーク案
内部材の左右両側に反転した箱物ワークの左右両端部に
弾性的に係合する傾倒防止部材を設けたので、反転後の
姿勢が不安定な箱物ワークが押圧部材に押圧されて傾倒
する不都合を確実に回避することができる。
ば、箱物ワークの姿勢を反転させて台車に積載する場合
には、ワーク案内部材上に支持した箱物ワークの左右方
向の幅が一対の反転部材相互の間隔よりも大きくなるよ
うな姿勢とし、その反転部材で略９０°反転させた箱物
ワークを台車に押し込むことができる。また箱物ワーク
の姿勢を反転させずに台車に積載する場合には、ワーク
案内部材上に支持した箱物ワークの左右方向の幅が一対
の反転部材相互の間隔よりも小さくなるような姿勢と
し、そのまま両反転部材の間を通して台車に押し込むこ
とができる。これにより共通の積載装置で箱物ワークを
２種類の姿勢で台車に積載することが可能となり、積載
装置の設置スペースと設備費を大幅に節減することが可
能となる。また本考案の第２の特徴によれば、ワーク案
内部材の左右両側に反転した箱物ワークの左右両端部に
弾性的に係合する傾倒防止部材を設けたので、反転後の
姿勢が不安定な箱物ワークが押圧部材に押圧されて傾倒
する不都合を確実に回避することができる。
【００２７】また本考案の第３の特徴によれば、左右一
対の反転部材に箱物ワークの左右両端部を案内する側面
案内部材を設けたので、反転を行わずにそのまま両反転
部材間を通過する箱物ワークの姿勢を正しく規制するこ
とができる。
対の反転部材に箱物ワークの左右両端部を案内する側面
案内部材を設けたので、反転を行わずにそのまま両反転
部材間を通過する箱物ワークの姿勢を正しく規制するこ
とができる。
【図１】積載装置の全体側面図
【図２】図１の２方向矢視図
【図３】ワークを横置き搬入する場合の作用説明図
【図４】ワークを横置き搬入する場合の作用説明図
【図５】ワークを縦置き搬入する場合の作用説明図
【図６】ワークを縦置き搬入する場合の作用説明図
【図７】誤積載を防止する機構の説明図
１ 基台 ５ スライド板（ワーク案内部材） １４ 押圧部材 １８ 回転軸 １９ 反転部材 １９1 第１反転腕 １９2 第２反転腕 ２０ 側面案内部材 ２５ 傾倒防止部材 ２９ａ 台車 ２９ｂ 台車 Ｗ シリンダヘッド（箱物ワーク）
Claims (3)
- 【請求項１】 所定位置に位置決めされた台車（２９
ａ，２９ｂ）上に箱物ワーク（Ｗ）を複数の姿勢で積載
する箱物ワークの積載装置であって、 基台（１）上に前後方向に設けられて前記台車（２９
ａ，２９ｂ）上に箱物ワーク（Ｗ）を案内するワーク案
内部材（５）と、このワーク案内部材（５）上に支持さ
れた箱物ワーク（Ｗ）を押圧して前記台車（２９ａ，２
９ｂ）上に押し込む押圧部材（１４）と、Ｌ字状を成す
第１反転腕（１９1 ）および第２反転腕（１９2 ）を備
えて左右方向に延びる回転軸（１８）まわりに回転自在
に支持され、前記ワーク案内部材（５）上の箱物ワーク
（Ｗ）の姿勢を略９０°反転し得る左右一対の反転部材
（１９）とを備え、前記左右一対の反転部材（１９）相
互の間隔を、箱物ワーク（Ｗ）の最大寸法よりも小さ
く、且つ最小寸法よりも大きく形成したことを特徴とす
る箱物ワークの積載装置。 - 【請求項２】 前記ワーク案内部材（５）の左右両側
に、前記反転部材（１９）により反転された箱物ワーク
（Ｗ）の左右両端部に弾性的に係合する傾倒防止部材
（２５）を設けたことを特徴とする、請求項１記載の箱
物ワークの積載装置。 - 【請求項３】 前記左右一対の反転部材（１９）に、該
反転部材（１９）間を通過する箱物ワーク（Ｗ）の左右
両端部を案内する側面案内部材（２０）を設けたことを
特徴とする、請求項１記載の箱物ワークの積載装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP120692U JP2561004Y2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 箱物ワークの積載装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP120692U JP2561004Y2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 箱物ワークの積載装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0740609U JPH0740609U (ja) | 1995-07-21 |
| JP2561004Y2 true JP2561004Y2 (ja) | 1998-01-28 |
Family
ID=11494993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP120692U Expired - Fee Related JP2561004Y2 (ja) | 1992-01-17 | 1992-01-17 | 箱物ワークの積載装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2561004Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101961073B1 (ko) * | 2018-11-30 | 2019-03-21 | 김정숙 | 자동차 디스크 소재 공급장치 |
-
1992
- 1992-01-17 JP JP120692U patent/JP2561004Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101961073B1 (ko) * | 2018-11-30 | 2019-03-21 | 김정숙 | 자동차 디스크 소재 공급장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0740609U (ja) | 1995-07-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |