JPS6337185Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、進退自在な作業補助台を有しかつ上
面に搬送装置を設けることにより、ワークの大き
さに応じて作業台長さを調整し、作業性を向上し
うる伸縮可能な搬送作業台に関する。

〔従来の技術〕

例えばパネル工法の建築物の壁、床、屋根等に
用いる建築用パネルは、その寸度が大きく、従つ
てその生産工程である、枠材を矩形に配して接合
する枠組の形成作業、又該枠組に面材を添設する
作業等その四辺を工作するときには、作業者が枠
組周辺に接近する必要がある。

〔考案が解決しようとする課題〕

従つてこのような枠組を載置する作業台は、そ
の枠組の寸度に合致するものであることが要請さ
れる。又建築用パネルは重量が大であるため作業
台への搬入、搬出を容易になしうるものでなけれ
ばならない。

本考案は、かかる場合に好適に採用しうる、伸
縮可能な搬送作業台（以下作業台という）の提供
を目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、床面に据置きされた作業基台の横部
に、作業補助台を上面が略面一にかつ横方向に進
退自在に取付ける一方、上面が水平面内の横方向
に移動する横送り装置と、水平面内の前記横方向
と直交する縦方向に上面が移動しかつ該上面が前
記横送り装置の上面と相対的に上下動する縦送り
装置とを、前記作業基台と作業補助台との両方に
配設してなる伸縮可能な搬送作業台である。

〔作用〕

作業補助台は作業基台の横部において横方向に
進退できるため、作業台は、その作業台上に載置
されるワークの長さに応じて調整でき、従つて作
業者はその四辺に近接して作業をすることができ
る。又作業基台と作業補助台とに設ける縦送り装
置を上昇させることにより、作業基台と作業補助
台とが協働してこれ等の搬送り装置がともにワー
ク下面に当接しワークを縦方向に移送できる。又
縦送り装置の下降とともにワーク下面が作業基台
と作業補助台との夫々に設ける横送り装置に当接
し、ワークを横移動させることができる。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を図面に基づき説明す
る。

第１図は、本考案の作業台１が建築用パネルの
作業ラインに用いられたその一使用例を示し、第
１図において、２は搬入コンベヤ、３はレール４
を走行するトラバース台車であり、該台車３は本
考案の作業台１に対向する位置迄横行しうる。又
５は、受取りコンベヤ、６は搬出コンベヤであつ
て、搬入コンベヤ２、トラバース台車３、搬出コ
ンベヤ６には、縦送り装置７のみが設けられ、又
受取りコンベヤ５には、縦送り装置７を外挿する
横送り装置９が付設され、搬入コンベヤ２から送
りこまれる例えば建築用パネルの枠組であるワー
クＰは、トラバース台車３、本考案の作業台１、
受取りコンベヤ５を経て搬出コンベヤ６に搬送し
うる。

本考案の作業台１は、第２図に示すごとく、作
業基台１０と作業補助台１１とを有し、作業基台
１０はその脚台Ａにより床面Ｆに据置され、又横
送り装置９と縦送り装置７とが納設されている。
横送り装置９は、図中上下の立壁に沿つて配設さ
れた２条のベルトコンベヤ９ａ，９ａからなり、
その上面ａは立壁上方にやや突出し、又該上面ａ
は、ベルトコンベヤ９ａの駆動によつて、水平面
内を前記ワークＰを受取りコンベヤ５に向けて送
り出す横方向に移動する。前記縦送り装置７は、
ベルトコンベヤ７ａ，７ａを用いてなり、両側の
立壁に沿つてかつ横送り装置９に内挿され、該横
送り装置９と直角に配設される。従つてその上面
ｂは、横行したトラバース台車３からワークＰを
受取る縦方向に移動する。なお前記横送り装置９
の上面ａは、前記縦送り装置７の上面ｂの移動方
向である縦方向に対して、直交する前記横方向に
移動することとなる。ベルトコンベヤ７ａ，７ａ
前後のプーリ１２，１２は連結軸１３，１３によ
り夫々一体に接続され、又各連結軸１３は、作業
基台１０の底面で軸支される同形のアーム１４…
によりその両側を枢支する。連結軸１３，１３間
はリンク１５により連結されかつ連結軸１３に、
後端を底面で枢支したシリンダ１６のロツドを回
転自在に保着することによつて、縦送り装置７は
シリンダ１６の伸縮によりその上面ｂが水平を保
ちつつ横送り装置９の上面ａと相対的に上下動す
る。作業補助台１１は下面両側に固設されるガイ
ド軸１９を、作業基台１０下面の案内具２０に挿
入し、かつ作業基台１０下面に配着されるシリン
ダ２１のロツドが作業補助台１１の下面に軸支さ
れ、従つてシリンダ２１の作動に伴い作業補助台
１１は作業基台１０の横部において、横方向に進
退する。作業補助台１１には、縦送り装置７と短
尺の横送り装置９とが設けられ、又横送り装置９
は作業基台１０の横送り装置９と同様に昇降でき
又その各上面ａ，ｂは作業基台１０の前記上面
ａ，ｂと同一面となるように設置されている。な
お作業基台１０、作業補助台１１の各横幅Ｗは、
加工するべくワークＰの巾と略等しく、又作業補
助台１１の最大後退位置では、作業基台１０と作
業補助台１１との各外側の端面を挟むその外端全
長ＬはワークＰの最大長に、又前進位置では外端
全長Ｌが最短のワークの長さとなる。従つて前記
外端全長Ｌは、作業補台１１の進退により伸縮し
うる。このように作業基台１０と作業補助台１１
との両方に各縦送り装置７、横送り装置９が配さ
れ又それらが協動し、その相対的上下動とともに
ワークＰを横方向、縦方向に選択的に搬送しう
る。又本考案の作業台１は、シリンダ２１の伸縮
によりその作業台面積が取扱うべきワークの長さ
に応じて正しく調整でき従つて作業者は、その四
辺に近接して各四辺の作業をなすことができ、作
業性を向上する。

〔考案の効果〕

叙上のごとく本考案の作業台はワークに適した
形状に伸縮しかつワークを縦、横に搬入、搬出で
き、作業性を向上する。又作業補助台にも縦、横
の搬送装置を設けたため、ワークを安定して搬送
できる。なお第１図に示すごときラインに、本考
案の作業台が用いられるときには、トラバース台
車の戻行によりその３方面ｃ，ｄ，ｅが完全に開
放され作業者の立入りを自由とする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の作業台が使用されるラインを
例示する線図、第２図は本考案の作業台の一実施
例を示す斜視図である。 ７……縦送り装置、９……横送り装置、１０…
…作業基台、１１……作業補助台、ａ，ｂ……上
面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 床面に据置きされた作業基台の横部に、作業補
   助台を上面が略面一にかつ横方向に進退自在に取
   付ける一方、上面が水平面内の横方向に移動する
   横送り装置と、水平面内の前記横方向と直交する
   縦方向に上面が移動しかつ該上面が前記横送り装
   置の上面と相対的に上下動する縦送り装置とを、
   前記作業基台と作業補助台との両方に配設してな
   る伸縮可能な搬送作業台。