JPS5943315Y2 - パネル枠組搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は建築用パネルの製造ラインにおいて、横行可能
な作業台車を設けることを基本として建築用パネルの枠
組に多様な面材を能率よく供給しつるパネル枠組搬送装
置に関する。

乾式１法の建築物において、その壁体、屋根、床等に使
用される建築用パネルは、例えば四囲の枠材に適宜の機
材を固着して各接合部を固着してなる所謂枠組に、表面
材、裏面材などの面材を添着することにより製造される
。

他方、建築用パネルは近年の内、外装仕上方法の多種化
及び需要家の趣向の多様化に伴ない、枠組に対して添設
する面材も多岐にわたり、従って製造ラインにおいても
能率よく多種の面材を枠組に供給することが不可欠とな
り、この場合従来の枠組が一方向にのみ流れる建築用パ
ネルの製造ラインでは面材の搬入流路が限定され前記要
請に適合することは極めて困難であった。

本考案は複数枚の枠組を予め貯留しかつ単枚づり供給す
る枠組積解機の下方に横行可能な作業台車を設置するこ
とにより、枠組への面材の供給を容易かつ迅速になしう
るようにした建築パネル製造ライン用のパネル枠組搬送
装置の提供を目的とし、以下その一実施例を図面により
説明する。

図に釦いて本考案の装置１は、枠組積解機２の前後に、
該枠組積解機２へ枠組Ｆを細袋するための積上機３と、
枠組Ｆ上に載置された面材Ｐと枠組Ｆとを固定するため
の面材貼設機４とを有しかつ枠組積解機２の下方に枠組
の搬送経路Ａに直交して外方に横行しつる作業台車５を
設ける。

なお６は、例えば、面材Ｐを添着した枠組Ｆを反転する
ための反転機である。

枠組積解機２は、比較的高く形成された門形フレーム７
の側柱８．８に、対向する上、下１対のシリンダａ９．
シリンダｂ１０を下方のシリンダｂ１０が作業台車５の
直上に位置するごとく並置し、かつ下方のシリンダｂ１
０のロンド端には、その進出により積載する枠組Ｆを、
最下位置にある枠組Ｆ１下面にて支承する受具１１を設
け、又上方のシリンダａ９には、その直上の枠組Ｆ２の
側面を挟持、押圧して係着しうる押圧具１２０ツド端に
付設する。

２つのシリンダａ、ｂ９．１０は下方のシリンダｂ１０
が伸長することにより受具１１．１１間で積載された枠
組Ｆを保持しうる一方、シリンダａ９を伸長して枠組（
Ｆ２）を強圧、保持しつつシリンダｂ１０を縮退きせる
ことにより、受具１１が退行し最下位置の枠組Ｆ１を作
業台車５上に下落でき、又シリンダｂ１０か伸長して受
具１１を前方に移動させるとともにシリンダａ９を退行
することによって、再び受具１１上に枠組Ｆを載置させ
ることができ、従ってシリンダａ、ｂ９．１０の動作に
より枠組Ｆを単枚づつ作業台車５に供給する。

作業台車５は、枠組搬送経路Ａに直交して枠組積層機２
の外方に向けて敷設されたレール１３を走行する車輪１
４を有し、該車輪１４を、作業台車５の枠台１５に設置
された減速機付モータ１６にチエン装置１７を介して連
繋することにより、作業台車５は、レール１３上を枠組
積層機２の外方へ移動でき、又元の位置迄戻行して停止
する。

作業台車５は、前記枠組搬送経路Ａの方向に上面が移動
するごとく回転しうる搬送ローラが枠台１５両側に並置
、軸支されてなる搬送具１８がその上面に設けられ、そ
の搬送ローラを例えばモータプーリ等を用いて駆動式と
することにより、載置された枠組Ｆを、枠組積解機２下
方に位置するとき、枠組搬送経路Ａの方向に搬出させる
つるとともに、該搬送具１８の上面高さが作業者の作業
高さに設定されている。

然して本考案のパネル枠組搬送装置は、枠組搬送経路Ａ
を搬送される枠組Ｆを、積上機３を用いて枠組積層機２
に積上げ、細袋するとともに、シリンダａ、ｂ９．１０
の動作により作業台車５の搬送具１８上に単枚づつ落下
せしめた後、減速機付モータ１６を駆動して作業台車５
を枠組積層機２の外方へ移動させる。

該位置では作業台車５の３方面ａｂｃが開放され、従っ
て多種な面材Ｐを手により又は吸着コンベヤ（図示せず
）を用いて能率よく枠１ｆｌＦＪ−に載置、供給しつる
。

な釦しかる後作業台車５は元位置に移動しかつ搬送ロー
ラ１８を駆動して面材貼設機４により面材Ｐと枠組Ｆと
を固定したのち次工程に搬出される。

叙上のごとく、本考案の装置は、枠組積層機の下方に、
枠組搬送経路に直交して横行できかつ搬送ローラ等の搬
送具を有する作業台車を付設したものであるので、作業
台車への枠組の載置が円滑かつ確実になしうるとともに
、次工程への搬出が迅速となり、さらに作業台車を側方
へ取出し、３方面が開放された場所にて例えば面材を供
給できる結果、多種、多様な仕様の面材を容易かつ迅速
に能率よく供給でき、又面材の自動供給装置の設置も旧
由度が増して近年の面材の多様化の要請に適合しうる装
置となる。

又搬送具の上面高さを作業高さに設けたことにより、作
業の便宜を計りつる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の装置で用いる枠組積層機と作業台車と
を例示する側面図、第２図は本考案の装置の一実施例を
示す工程図である。 ２・・・・・・枠組積層機、５・・・・・・作業台車、
１１・・・・・・受具、１２・・・・・・押圧具、１８
・・・・・・搬送具、Ａ・・・・・・枠組搬送経路、Ｆ
・・・・・・枠組、Ｐ・・・・・・面材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 進退できかつ積重ねられた建築用パネルの枠組を支承す
   る受具と、その上方に位置し前記受具の退行による最下
   位置の枠組の落下に際してその上方の枠組を保持しうる
   押圧具とを具え単枚づつ枠組を解載しうる枠組積解機の
   下方に、枠組を載置しかつ枠組搬送経路に直交して外方
   に移動しうるとともに前記搬送経路の方向に枠組を走行
   しうる搬送具を上面に具えかつ搬送具の上面高さが作業
   者の作業高さに設定された作業台車を設けたことを特徴
   とするパネル枠組搬送装置。