JPS5842329Y2 - パネル搬送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば化粧板、壁板、枠板、建築用材等の積
層された各パネルを間隙を設けて保持し、次の工程へ移
送するパネル搬送装置に関する。

一般に、建築用としてパネルは、例えばフォークリフト
やスタンカークレーン等によって加エライン若しくは組
立ラインまで搬送され、しかる後、これらのパネルは複
数人の作業員でパネルを一枚づつ上記各ラインの加工台
へ送出し得るようになっている。

しかしながら、これらのパネルは、各種の積替作業機に
よって昇降積替作業を行っている関係上、折角、仕上っ
た各パネルの化粧面をこすったりして損傷するおそれが
あるばかりでなく、形状も大形にして重量体であるため
、手作業による積替作業は容易ではなく、シかも一枚づ
つ運送したのでは運搬効率が低下し、量産による省力化
を図ることが困難であった。

本考案は、上述した点にかんがみ、クレーン機枠の両端
部に一対をなす昇降装置を伸縮自在に設け、この昇降装
置の下部にパネル把持装置を附設した搬送装置において
、上記昇降装置の内がわに位置する上記クレーン機枠に
垂下して設けられた一対の支持枠に各パネル係止杆を倒
伏自在に枢着し、この各パネル係止杆の各尾端部に係合
した作動杆をアクチュエータに連結し、これによりパネ
ル把持装置から女役される各パネルを水平に一定間隔を
保って保持したまま搬送し、所定の位置で運ばれた各パ
ネルを一挙にはらい出すようにしたことを目的とするパ
ネル搬送装置を提供するものである。

以下、本考案を図示の一実施例について説明する。

第１図乃至第８図において、符号１は建室内上部（天井
）の梁桁に並行して設けられた梁桁２に水平に架装され
たクレーン用レール（横ガーダ）であって、このクレー
ン用レール１上には、左右各一対をなすローラ３ａによ
って走行移動し得るようにして設けられたクレーン３が
駆動装置３ｂで上記クレーン用レール１上を走行し得る
ようになっている。

なお、上記各梁桁２の内がわには、縦ガータ４が、第１
図において、紙背がわへ水平に延設されており、上記ク
レーン３はクレーン用レール１と共に前後方向へ移動し
得るようになっている。

一方、上記クレーン用レール１の下位に位置する上記ク
レーン３におけるクレーン機枠５の両端下部には、パン
タグラフ機構による一対の昇降装置６が上記クレーン機
枠５上に配設された各扛上機（巻上機）７のロープ７ａ
によって、この昇降装置６の下部フレーム６ａを昇降自
在に設けられている。

又、この下部フレーム６ａには一対をなすパネル把持装
置８が積層されたパネル９０両端部を両側から挟持し得
るようにして設けられており、この下部フレーム６ａに
は連結杆１０が上記パネル９の持ち上げ通路の邪魔にな
らないようにして架設されている。

従って、上記下部フレーム６ａは連結杆１０によって妄
りに不安定な状態にならずに静粛に保持されると共に、
この下部フレーム６ａに附設された上記把持装置８の各
把持爪８ａが積層された最上位のパネル９を把持した後
、上記昇降装置６の扛上機７によってパネル９を所定の
高さまで持ち上げ移送するようになっている。

他方、上記昇降装置６の内がわに位置する上記クレーン
機枠５の下面には、第２図乃至第５図に示されるように
、一対をなす支持杆１１が上記ロープ７ａに並行し垂下
して設けられており、この各支持杆１１には各パネル係
止杆１２が各支軸１３によって、しかも一定の間隔を置
いて倒伏自在に枢着されている。

又この各パネル係止杆１２の自由端部には、第５図に拡
大して示されるように、上記パネル９の載置位置を規制
する立上り片１２ａ及び突起１２ｂが形成されており、
上記各パネル係止杆１２の尾端部１２ｃは各作動杆１４
の各係合爪１４ａに係合している。

さらにこの各作動杆１４の上端部は上記クレーン機枠５
上に設置された例えば油圧装置のような各アクチュエー
タ１５の出力軸１５ａに連結されている。

従って、上記各アクチュエータ１５を作動することによ
り、作動杆１４は僅かに降下して、この作動杆１４の各
係合爪１４ａで上記各パネル係止杆１２を略水平に保持
するようになっているも、上記アクチュエータ１５の動
作を解除すると、このアクチュエータ１５の出力軸１５
ａに連結した作動杆１４は自由となり、これに係合する
各パネル係止杆１２は各支軸１３０周りに互に内がわへ
自重によって倒伏回動する。

しかしてこの各パネル係止杆１２上に各パネル９が載置
してあれば、この各パネル９は一挙に払い出されるよう
になっている。

従って、今、上記クレーン３をクレーン用レール１に沿
って積層されたパネル９のある所定の位置へ移動して停
止する。

次に、第２図に示される扛上機７を駆動してロープ７ａ
をくり出すと、上記パンタグラフ構による昇降装置６の
下部フレーム６は降下される。

そしてこの下部フレーム６ａに設げられたパネル把持装
置８の各把持爪８ａは互に内方へ進出して、積層された
最上位のパネル９を両がわから把持した後、再び上記扛
上機７で下部フレーム６ａを所定の位置まで上昇する。

つまり、上記パネル９が第６図において、最下位の各パ
ネル係止杆１２を順に押し上げながら、これらを乗り越
えて最上位の各パネル係止杆１２を乗り越えた後、この
パネル係止杆１２が再び水平になると、上記下部フレー
ム６ａのパネル把持装置８を復動してパネル９の把持を
解除し、下部フレーム６ａを降下させる。

すると、上記パネル９は最上位のパネル係止杆１２上に
静粛に保持される。

このようにして積層された各パネル９は上記各パネル係
止杆１２に一定の間隔を置いて水平に架装される。

かくして上記各パネル係止杆１２に保持されたパネル９
はクレーン３によって所望の組立ライン又は加工ライン
へ運ばれるも、これら各ラインの受台（図示されず）上
に持ち運ばれたとき、上記各アクチュエータ１５を作動
し、第７図に示されるように、各パネル９を受台上に一
挙にはらい出すようになっている。

次に、第８図に示される実施例は、本考案の他の実施例
であって、これは複数のパネル９を積み重ねたまま保持
しても差支えないときに利用されるものであり、一対の
パネル係止杆１２を支持杆１１の最下部に設け、この各
パネル係止杆１２の尾端部に位置して配設された作動杆
１４に各係合爪１４ａを対設し、これにより複数枚のパ
ネル９を一括して把持装置８等によって持ち上げ、各パ
ネル係止杆１２に積層したまま係合して保持するように
したものであり、実質的には上述した具体例と同一内容
をなすものである。

以上述べたように、本考案によれば、各パネル９を水平
に、しかも一定の間隔を保って保持し７たまま搬送でき
るから各パネル９の化粧面をこすって傷をつげるおそれ
はなくなり、しかも−行程で多数のパネルを搬送できる
ので、量産による省力化を図ることもできると共に、取
扱い操作も簡単であり、さらに構成も簡素であるため、
組立も容易である等の優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるパネル搬送装置の側面図、第２図
は同上正面図、第３図は本考案の要部のみを示す正面図
、第４図は同上平面図、第５図は第４図中の鎖円Ａ内の
拡大正面図、第６図及び第１図は本考案の作動状態を説
明するための図、第８図は本考案の他の実施例を示す図
である。 ５・・・・・・クレー／枠体、６・・・・・・昇降装置
、７・・・・・・扛上機、８・・・・・・パネル把持装
置、９・・・・・・パネル、１１・・・・・・支持杆、
１２・・・・・・パネル係止杆、１３・・・・・・支軸
、１４・・・・・・作動杆、１５・・・・・・アクチュ
エータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. クレーン機枠の両端部に一対をなす昇降装置を伸縮自在
   に設け、この昇降装置の下部にパネル把持装置を附設し
   た搬送装置において、上記昇降装置の内がわに廠二二ζ
   、二ニクレーン機枠に垂下して設けられた
   と、この各支持枠に倒伏自在に枢着された各パネル係止
   杆と、この各パネル係止杆の各尾端部に係合ししかもア
   クチュエータに連結した作動杆とよりなるパネル搬送装
   置。