JPH075939Y2

JPH075939Y2 - ワーク支持台

Info

Publication number: JPH075939Y2
Application number: JP1988112472U
Authority: JP
Inventors: 克巳久野
Original assignee: 春立電機株式会社
Priority date: 1988-08-26
Filing date: 1988-08-26
Publication date: 1995-02-15
Anticipated expiration: 2003-08-26
Also published as: JPH0235619U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、シャーリングマシン等の加工装置におけるテ
ーブルに付設され、ワークを支持するためのワーク支持
台に関するものである。

［従来の技術］従来、シャーリングマシン等の加工装置におけるテーブ
ルには、そのテーブル面とほぼ同一面をなしかつ予め定
められた長さのワーク支持面を有する標準型ワーク支持
台が付設されている。この標準型ワーク支持台は、その
ワーク支持面の長さを可変することができなかった。

［考案が解決しようとする課題］従って、ワーク、例えばパネル材の長さが長いと、パネ
ル材の一部（前部）がワーク支持台のワーク支持面から
はみ出してしまうため、前記標準型のワーク支持台の他
に、長いワーク支持面を有する長尺型ワーク支持台が前
記加工装置のテーブルに付設される。

しかし、パネル材が短いと、前記長尺型ワーク支持台
は、作業者の行動に障害をきたすため、取外さなければ
ならなかった。

このように、従来のものでは、ワークの長さに対応し
て、長尺型ワーク支持台を加工装置のテーブルに一々脱
着する必要があり、作業性が損われるという問題があっ
た。

本考案の目的は、上記した従来技術における問題点を解
決することにある。

［課題を解決するための手段］上記した課題を解決する本考案は、シャーリングマシン等の加工装置におけるテーブルのテ
ーブル面とほぼ同一面をなすワーク支持面を有する台本
体に、前記ワーク支持面とほぼ同一面をなすワーク支持
面を有する第１の補助台が伸縮可能に設けられ、前記第１の補助台にはそのワーク支持面上にセットされ
るワークの前端の位置決めを果たすための位置決めスト
ッパが設けられ、前記第１の補助台は、台本体に対し駆動モーターおよび
送りねじ機構等を主体とする自動送り装置を介して伸縮
可能とされ、前記第１の補助台には、前記ワーク支持面とほぼ同一面
をなすワーク支持面を有しかつそのワーク支持面上にセ
ットされるワークの前端の位置決めを果たすための位置
決めストッパを備える第２の補助台が手動で伸縮可能に
設けられているワーク支持台である。

［作用］上記した手段によれば、シャーリングマシン等の加工装
置により加工されるワークが台本体のワーク支持面から
はみ出す場合には、台本体に対し第１の補助台を伸長さ
せることによりワーク支持面を長くすることができ、ま
た、前記ワークが台本体のワーク支持面からはみ出さな
い場合には前記第１の補助台を前記と反対に短縮して台
本体に格納することによりワーク支持面を短くすること
ができる。

また前記第１の補助台は、駆動モーターおよび送りねじ
機構等を主体とする自動送り装置を介して自動的に伸縮
させることができる。

さらに、台本体に対し伸縮する第１の補助台に第１の補
助台を手動で伸縮可能に設けたことにより、最長に伸長
された第１の補助台のワーク支持面からもはみ出すワー
クの場合には、その第１の補助台に対し第２の補助台を
手動で伸長させることによりワーク支持面を長くし、ま
た前記最長に伸長した第１の補助台のワーク支持面から
はみ出さないワークの場合には、前記第２の補助台を前
記と反対に手動で短縮して第１の補助台に格納すること
によりワーク支持面を短くすればよい。

また、第１の補助台および第２の補助台に、それぞれ位
置決めストッパが設けられたことにより、各補助台を伸
縮させることでワークの前端の位置調整が行え、ワーク
の寸法出しを容易に行うことができる。

［実施例］以下、本考案の一実施例を図面にしたがって説明する。
ワーク支持台は、第7,8図に略体図で示すように、大別
すると、加工装置に該当するシャーリングマシン１のテ
ーブル２に突出状に連設されると共にその突出側先端部
がスタンド３によって支持された長尺状の台本体５と、
台本体５に伸縮可能に設けられた第１の補助台６と、第
１の補助台６に伸縮可能に設けられた第２の補助台７と
から構成される。なお本例のワーク支持台は、パネル材
等のワーク９を支持する機能と、同ワーク９の寸法測定
機能も兼備える。

次にワーク支持台の詳細について、その側断面図を示し
た第１図、その平面図を示した第２図、第２図のIII-II
I線断面拡大図を示した第３図、第２図のIV-IV線断面図
を示した第４図に基づいて進める。

まず始めに、台本体５について述べる。前記シャーリン
グマシン１のテーブル２の前面には、台本体５の後端部
（第１図において右端部）の取付プレート10がボルト等
によって固着される。

台本体５は、底板11と左右の側板12と左右の上板13とに
より、上面に長手方向（前後方向）に沿う開口溝14を有
する箱形状に枠組みされている。上板13の上面は、前記
シャーリングマシン１のテーブル２のテーブル面2aと同
一面をなすワーク支持面15となっており、そのテーブル
面2aと協働してワーク９を支持する。

左の上板13上には、長手方向に沿うゲージ16が適数本の
固定ボルト17によって固定されている。ゲージ16の右端
面には前記ワーク支持面15上に支持したワーク９の左端
縁が当接され、ゲージ16によるワーク９の寸法取りがな
される。左の側板12の上縁部に螺合した適数本の調整ボ
ルト18の先端はゲージ16に当接しており、そのボルト18
の螺進及び螺退によってゲージ16が位置調整される。な
お、ゲージ16の後端部分は、前記テーブル２のテーブル
面2aの凹部2bに入り込んでいる。

左右の側板12の内側には、その前後方向（長手方向）に
沿って左右のリニアウエイレール20が平行状に敷設され
ている。

底板11上には、送りねじ軸21の両端部が前後の軸受板2
2,23を介して回転可能に支持されている。送りねじ軸21
の後端部は、後の軸受板23を通して後方に突出され、そ
の先端部に従動プーリー24が固着されている。

底板11の後端部下面には、駆動モーター25がモーターブ
ラケット27を介して支持されている。駆動モーター25の
出力軸26は後方へ指向されており、その先端に駆動プー
リー28が固着されている。この駆動プーリー28と前記従
動プーリー24には、無端状のタイミングベルト29が前記
取付プレート10と底板11との間の開口部分を通して掛装
されている。従って、駆動モーター25の正逆回転により
ベルト伝動機構を介して送りねじ軸21が正逆回転され
る。

前の軸受板22の前側には、ロータリー式エンコーダ30が
取付ブラケット31を介して設置されている。エンコーダ
30は、送りねじ軸21の回転量を検出するもので、その検
出信号はマイクロコンピュータを主体とする制御回路に
入力される。なお制御回路は、エンコーダ30の検出信号
に基づいて、第１の補助台６の伸縮量を演算して、駆動
モーター25の駆動を制御する。

次に、台本体５に伸縮可能に設けられる第１の補助台６
について述べる。

第１の補助台６は、台本体５内に嵌挿されかつ下面に開
口を有するチャンネル材からなるスライドフレーム33
と、スライドフレーム33の上面に長手方向に沿って固着
された長尺状の取付基板34と、その取付基板34上に重合
状に固着された前後の第１のレベルバー35とからなる。
第１のレベルバー35は台本体５の開口溝14の左半部分に
位置され、同レベルバー35の上面が台本体５のワーク支
持面15と同一面をなすワーク支持面36となっている。な
お、スライドフレーム33の前端面は前板37で閉塞されて
いる。また、取付基板34の後端部は、前記ゲージ16と同
様に、シャーリングマシン１のテーブル２の凹部2bに入
り込んでいる。

スライドフレーム33の後部両側面には、リニアウエイレ
ール20に沿ってスライドしうる前後一対のスライド軸受
39がそれぞれ取付けられ、台本体５に対しスライドフレ
ーム33が水平状態で前後長手方向へスライド可能に組付
けられている。

スライドフレーム33の後端部内には、固定ブラケット40
を介して移動ナット41が固定されている。移動ナット41
は前記送りねじ軸21に螺合されている。従って、前記駆
動モーター25によるねじ軸21の正逆回転によって移動ナ
ット41とともに第１の補助台６が進退移動される。

なおねじ軸21と移動ナット41とで送りねじ機構が構成さ
れ、その送りねじ機構および駆動モーター25を主体とし
て第１の補助体６を伸縮移動させる自動送り装置が構成
されている。

スライドフレーム33の上面には、取付基板34の右側に位
置するスライドレール42が長手方向に沿って取付けられ
ている。

次に、第１の補助台６に手動で伸縮可能に設けられる第
２の補助台７について述べる。

第２の補助台７は、第１の補助台６のスライドレール42
に沿ってスライド可能に設けられた第２のレベルバー44
を主体としてなる。第２のレベルバー44の後端部には、
スライドレール42に沿ってスライドしうる前後一対のス
ライド軸受45がそれぞれ取付けられ、第１の補助台６に
対し第２のレベルバー44が水平状態で前後方向へスライ
ド可能に組付けられている。なお、スライドレール42の
前端部にはストッパ48が固着されており、そのストッパ
48に前側のスライド軸受45の先端部が当接することによ
り、同補助台７が抜け止めされる。なお、第２の補助台
７は手動操作によって伸縮される。

第２のレベルバー44は、台本体５の開口溝14の右半部分
に位置され、前記第１の補助台６の第１のレベルバー35
と並列状をなしており、その上面が台本体５のワーク支
持面15及び第１の補助台６のワーク支持面36と同一面を
なすワーク支持面46となっている。

なお、台本体５の前端面は、第１、第２の補助台6,7の
進退移動を許容する前面板49により閉塞されている。

また、前記第1,第２の補助台6,7には、ワーク９の前端
の位置決めを果たすための位置決めストッパ50が設けら
れる。なお、本例の位置決めストッパ50は、第１の補助
台６に対しては取付基板34上の前後端部上及び中央部上
に計３個配置され、第２の補助台７に対しては第２のレ
ベルバー44の先端下面に延出した延出板51上に１個配置
される。

位置決めストッパ50は、第5,6図に示すように、前記取
付基板34あるいは延出板51に取付ボルト52にて取付けら
れた固定ブロック53と、固定ブロック53に連結ねじ54に
て連結されたストッパブロック55と、ストッパブロック
55の長孔56に支軸57を介して揺動可能に設けられたスト
ッパ部材58とからなる。なお、固定ブロック53及びスト
ッパブロック55の上面は前記台本体５のワーク支持面15
と同一面をなしている。ストッパ部材58は、その重心が
支軸57の前方にあり、常に後端部がストッパブロック55
上に突出され、その突出部にワーク９の前端が当接され
る。しかして、ストッパ部材58の突出部は、ワーク９で
押下されることにより、支軸57を中心に回動し長孔56内
に入り込む（第６図二点鎖線参照）。

上記したワーク支持台によれば、ワーク９の長さ（前後
方向の長さ）に対応するように、台本体５に対して各補
助台6,7を適宜伸縮させることによって、ワーク支持面
を適切な長さに調整することができる。

例えば、シャーリングマシン１により加工されるワーク
９が長く、台本体５のワーク支持面15からはみ出す場合
には、台本体５に対し第１の補助台６を伸長させるか、
あるいは第１の補助台６を伸長すると共に第２の補助台
７を伸長させることにより、全体としてのワーク支持面
の長さを各ワーク支持面15,36,47の協働によって長く
し、ワーク９の長さに対応させることができる。

また、前記ワーク９が短く、台本体５のワーク支持面15
からはみ出さない場合には、補助台6,7を前記と反対に
台本体５内に短縮して格納し、ワーク支持面を短くする
ことができる。このため、各補助台6,7は作業者の障害
とならない。

また、ワーク９の前端の位置決めを果たす位置決めスト
ッパ50がそれぞれ設けられた各補助台6,7を伸縮させる
ことで、ワーク９の前端の位置調整が行え、これにより
ワーク９の寸法出しを容易に行うことができる。

また、本例によれば、第１の補助台６を駆動モーター25
によって伸縮させるので、その伸縮動作を簡単にかつ短
時間で行なうことができる。また、第１の補助台６の伸
縮量を制御回路によりエンコーダ30による送りねじ軸21
の回転量に基づいて演算することにより、その伸縮量を
容易に設定することが可能である。

また、上記実施例のワーク支持台におけるゲージ16を排
除し、かつ台本体５の左の上板13を右の上板13と同様に
して左側板12上に取付ければ、例えば、第９図に示すよ
うに、シャーリングマシン１のテーブル２に適数本（図
では中間部および右端部に２本）配置することのできる
ワーク支持台60が得られる。

なお、本考案は、上記実施例に限定されるものではな
く、本考案の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能
である。例えば、ワーク支持台は、シャーリングマシン
１の他、プレス機械、工作機械等にも適用することがで
きること。またワーク支持台は、ワークの長さ方向の
他、ワークの幅方向に伸縮させるように配置してもよい
こと。

［考案の効果］本考案によれば、台本体に対する第１の補助台の伸縮に
よって、ワーク支持面をワークの長さに対応する長さに
可変することができるから、従来必要とされた長尺型ワ
ーク支持台を加工装置のテーブルに対し一々脱着する必
要がなくなり、作業性が大幅に改善されるという効果が
ある。

また、第１の補助台は、駆動モーターおよび送りねじ機
構等を主体とする自動送り装置を介して自動的に伸縮さ
せることができるので、その伸縮作業を簡単にかつ短時
間で行える。

さらに、第２の補助台を第１の補助台に伸縮可能に設け
たことにより、最長に伸長した第１の補助台のワーク支
持面からもはみ出すような稀に大きなワークにも対応す
ることができるとともに、汎用性の低い第２の補助台を
手動で伸縮することにより、それを電動モーター等によ
り自動的に伸縮させる場合に比べて安価な構成をとるこ
とができ、また第２の補助台の伸長方向に人者が居た場
合に自動的に伸長されるとその最長端が人者に当たる危
険性が高いが、手動であるとそのような危険を回避でき
安全である。

また、第1,第２の補助台にそれぞれ位置決めストッパが
設けられていることにより、各補助台を伸縮させること
でワークの前端の位置調整が行え、ワークの寸法出しを
容易に行うことができ、段取り時間を大幅に短縮でき
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図はワーク
支持台の側断面図、第２図は同平面図、第３図は第２図
のIII-III線断面拡大図、第４図は第２図のIV-IV線断面
図、第５図は位置決めストッパの平面図、第６図は同側
断面図、第７図はワーク支持台の略体側面図、第８図は
同略体平面図、第９図はワーク支持台の配置の別例を示
す平面図である。２……テーブル 2a……テーブル面５……台本体 6,7……補助台

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】シャーリングマシン等の加工装置における
テーブルのテーブル面とほぼ同一面をなすワーク支持面
を有する台本体に、前記ワーク支持面とほぼ同一面をな
すワーク支持面を有する第１の補助台が伸縮可能に設け
られ、前記第１の補助台にはそのワーク支持面上にセットされ
るワークの前端の位置決めを果たすための位置決めスト
ッパが設けられ、前記第１の補助台は、台本体に対し駆動モーターおよび
送りねじ機構等を主体とする自動送り装置を介して伸縮
可能とされ、前記第１の補助台には、前記ワーク支持面とほぼ同一面
をなすワーク支持面を有しかつそのワーク支持面上にセ
ットされるワークの前端の位置決めを果たすための位置
決めストッパを備える第２の補助台が手動で伸縮可能に
設けられているワーク支持台。