JP2560955Y2 - 内燃機関の排気マニホールド取付構造 - Google Patents

内燃機関の排気マニホールド取付構造

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JP2560955Y2 JP1990037859U JP3785990U JP2560955Y2 JP 2560955 Y2 JP2560955 Y2 JP 2560955Y2 JP 1990037859 U JP1990037859 U JP 1990037859U JP 3785990 U JP3785990 U JP 3785990U JP 2560955 Y2 JP2560955 Y2 JP 2560955Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の属する技術分野〕 本考案は、エンジンの各気筒から排出される排気ガス
を1本にまとめてエキゾーストパイプに放出する内燃機
関の排気マニホールド取付構造に関する。
〔従来の技術〕
第1図に示すように、排気マニホールド1には複数個
のブランチ2の開口端に夫々フランジ部3が設けられて
おり、この各フランジ部3にスタッドボルト4のボルト
挿入孔5を形成した構成からなっている。
そして、従来のこの排気マニホールド1の取付構造と
しては、第3図に示すように、一個のブランチ2のフラ
ンジ部3に形成した2つのボルト挿入孔5,5間のピッチP
1及び隣り合う各ブランチ2,2のフランジ部3に形成した
ボルト挿入孔5,5間のピッチP2は、排気マニホールド1
を装着するエンジンの各シリンダ側に形成されたスタッ
ドボルト4の取付穴(図示せず)のピッチと夫々同一に
設定されており、各ボルト挿入孔5に挿通したスタッド
ボルト4によりシリンダヘッド6に固着していた。
また、第4図及び第5図に示すように、シリンダヘッ
ド6の排気ポート開口部の周囲に凹部7を形成し、該凹
部7にその内周と所定の間隙d1を有して排気マニホール
ド1の各ブランチ2のフランジ部3をスタッドボルト4
で固着し、且つスタッドボルト4とフランジ部3のボル
ト挿通孔5との間に、前記所定の間隙d1と同方向にこれ
よりも大きい間隙d2を設けた構造のものである(実開昭
57-164209号公報参照)。
さらに、第6図に示すものは、シリンダヘッド6の同
一側面に開口している吸気ポートに吸気マニホールド8
のブランチ9を対応させ、また排気ポートに排気マニホ
ールド1のブランチ2を対応させて、夫々前記ブランチ
2,9の開口端面に形成したフランジ部3,10の円弧状部3A,
10Aによって形成されたボルト挿入孔11にスタッドボル
ト4を挿入して固定し、該スタッドボルト4とフランジ
部3,10の円弧状部3A,10Aによって形成されたボルト挿入
孔11との間には、排気マニホールド1の熱変形よる取付
面の移動を許容する間隙d3を形成するとゝもに、相隣合
う吸気マニホールド8のフランジ部10と排気マニホール
ド1のフランジ部3との最小間隙d4を前記間隙d3より小
さく設定した構造のものである(特開昭57-126553号公
報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
而して、排気マニホールドは、エンジン運転中のヒー
トサイクルにより長手方向において全長の約1%程度収
縮するが、第3図に示す従来例のものでは、ブランチ2
のフランジ部3に形成したボルト挿入孔5,5間のピッチP
1及び各フランジ部3の隣り合うフランジ部3に形成し
たボルト挿入孔5,5間のピッチP2が、シリンダヘッド6
側に形成されたスタッドボルト4の取付孔のピッチと同
一に設定されているので、スタッドボルト4とフランジ
部3のボルト挿入孔5とが干渉し、スタッドボルト4と
フランジ部3に拘束力が加わって、フランジ部3に亀裂
が生じたり或いはスタッドボルト4が切断するといった
問題点が発生する。
これに対し、第4図及び第5図に示す従来例では、排
気ポート開口部に形成した凹部7とブランチ2のフラン
ジ部3との間隙d1及びスタッドボルト4とフランジ部3
のボルト挿通孔5との間隙d2により、また第6図の従来
例では、スタッドボルト4と排気マニホールド1のフラ
ンジ部3の円弧状部3Aとの間隙d3及び隣り合う吸気マニ
ホールド8のフランジ部10との間隙d4により夫々熱変形
応力を吸収して、前記第3図に示す従来例の問題点を補
っている。
しかし、上記の第4図乃至第6図の従来例ではいずれ
も、排気マニホールド1にはこれをシリンダヘッド6に
固定する際の固定基準がなく、間隙d1乃至d4は上記の固
定基準から設定されたものではない。従って、各フラン
ジ部3は方向性がなく各別に熱変形するので、間隙d1乃
至d4で吸収できるところとできないところが生じ、全て
のブランチについてスタッドボルトとの干渉を回避する
ことができないといった問題点がある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記のような従来の諸問題点を解決するた
めに成されたもので、装着時に基準孔に挿入したスタッ
ドボルトで締結することにより、シリンダヘッドの各排
気ブランチと排気マニホールドの各排気ポートとが夫々
対応して位置決めがなされるとゝもに、排気マニホール
ドの熱収縮応力を確実に吸収することができる取付構造
を提供するのが目的であり、その要旨は、内燃機関のシ
リンダヘッドに、排気マニホールドをその中央に位置す
るブランチのフランジ部に形成したスタッドボルトの外
径とほゞ等しい一個の位置決め用の基準孔と、該基準孔
の左右端部方向に配設した各ブランチのフランジ部に形
成したスタッドボルトの外径より大径のボルト挿入孔に
夫々嵌めたスタッドボルトで締結してなり、前記基準孔
より左側及び右側に位置する各ボルト挿入孔では、前記
基準孔の中心から各ボルト挿入孔の中心までの距離に比
例する大きさの間隙が各スタッドボルトの左側及び右側
に夫々設けられて締結する構成としたことを特徴とする
内燃機関の排気マニホールド取付構造にある。
〔考案の実施の形態〕
以下、本考案を第1図および第2図に示す実施例によ
り詳細に説明するに、図において、1は排気マニホール
ドで、エンジンの各シリンダの吸気ポートに対応した複
数本のブランチ2が設けられており、この各ブランチ2
のフランジ部3にはスタッドボルト4のボルト挿入孔5
が形成されている。5Aは前記排気マニホールド1をエン
ジンのシリンダヘッドに装着する際の位置決め用の基準
孔で、排気マニホールド1の中央に位置するブランチ2
のフランジ部3に一個形成されており、前記スタッドボ
ルト4とほゞ同大径に形成した前記位置決め用の基準孔
5Aに挿入したスタッドボルト4によりシリンダヘッドに
固着される。
そして、前記基準孔5Aを除く他の各フランジ部3のボ
ルト挿入孔5は夫々スタッドボルト4の外径より大径に
形成されており、各スタッドボルト4の外周面とボルト
挿入孔5の内周面との間にはほゞ全周的な間隙が形成さ
れている。そして、ボルト挿入孔5が前記基準孔5Aより
左側に位置するものにあっては左端部側に、基準孔5Aよ
り右側に位置するものにあっては右端側に夫々間隙aが
形成されており、この間隙aは、基準孔5Aから排気マニ
ホールド1の左右端部方向(長手方向)において、前記
基準孔5Aの中心からフランジ部3のボルト挿入孔5の中
心までの距離Lに比例するように形成されており、実施
例では、a/L≒0.01となるように夫々設定されている。
そこで、前記排気マニホールド1は、その中央に位置
する基準孔5Aに挿入したスタッドボルト4によりエンジ
ンのシリンダヘッドに締結することにより、排気マニホ
ールド1の各ブランチ2とシリンダヘッドに形成した各
排気ポートとが夫々対応して位置決めがなされる。而し
て、エンジンの運転により排気マニホールド1に熱負荷
がかかってその長手方向に熱膨張し、前記基準孔5Aより
左右端部方向に位置する各ブランチ2のフランジ部3、
たとえば右端側にあっては、第2図(イ)に示す初期位
置から各スタッドボルト4の外周面とボルト挿入孔5の
内周面との間の極限られた間隙だけ右方向へ移動し、そ
れ以上の移動はスタッドボルト4とフランジ部3のボル
ト挿入孔5とが干渉して阻止される。この場合、排気マ
ニホールド1は高熱化により材料硬度が低くなっている
ので、スタッドボルト4による締め付け力で熱膨張の大
半を押さえ付けることができるとゝもに、スタッドボル
ト4の外周面とボルト挿入孔5の内周面との干渉力も弱
くなるので、熱膨張が拘束されることによってフランジ
部3に亀裂が生じたり、スタッドボルト4が切断すると
いった現象は発生しない。
そして、エンジン運転中のヒートサイクルにより、排
気マニホールド1には熱膨張が拘束されることによる熱
クリープ現象が発生し、排気マニホールド1は収縮す
る。特に、この熱クリープのため、逆に低温時(エンジ
ン停止時等)には第2図(イ)に示す初期位置よりさら
に左方向に収縮する現象がみられる。また、排気マニホ
ールド1は低温化により材料硬度が高くなっているの
で、スタッドボルト4による締め付け力で排気マニホー
ルド1の収縮を押さえ付けることができない。然るに、
本考案では、第2図(イ)に示すように、排気マニホー
ルド1の基準孔5Aより右側にあっては、前記のようにス
タッドボルト4の外周面とボルト挿入孔5の内周面との
間の右側(収縮方向側)に間隙aが形成されているの
で、排気マニホールドに発生する前記熱クリープ現象に
よっても前記間隙aの範囲で左方向に移動して第2図
(ロ)に示す状態となるので、スタッドボルト4とボル
ト挿入孔5とは干渉することがなく、熱変形応力を確実
に吸収することができる。特に、左右両端部におけるブ
ランチ2のフランジ部3は最も大きく収縮することにな
るが、そのボルト挿入孔5とスタッドボルト4との基準
孔5Aと反対側の間隙aは、基準孔5Aの中心から各ボルト
挿入孔5の中心までの距離Lに比例して大きく形成され
ているため、スタッドボルト4の外周面とボルト挿入孔
5の内周面とは殆ど干渉することがなく、排気マニホー
ルド1の収縮時の熱変形応力を確実に吸収することがで
きる。
〔考案の効果〕
本考案に係る内燃機関の排気マニホールド取付構造
は、上記のように、内燃機関のシリンダヘッドに、排気
マニホールドをその中央に位置するブランチのフランジ
部に形成したスタッドボルトの外径とほゞ等しい一個の
位置決め用の基準孔と、該基準孔の左右端部方向に配設
した各ブランチのフランジ部に形成したスタッドボルト
の外径より大径のボルト挿入孔に夫々嵌めたスタッドボ
ルトで締結してなり、前記位置決め用の基準孔で締結す
ることにより、該基準孔より左側及び右側に位置する各
ボルト挿入孔では、前記基準孔の中心から各ボルト挿入
孔の中心までの距離に比例する大きさの間隙が各スタッ
ドボルトの左側及び右側に夫々設けられて締結される構
成であるから、排気マニホールドの装着時に、前記基準
孔に挿通したスタッドボルトで締結することにより、該
基準孔より左側及び右側に位置する各ボルト挿入孔で
は、その内周面と各スタッドボルトの外周面との左側及
び右側に夫々前記設定通りの間隙をおいた状態に位置決
めがなされることになる。したがって、基準孔に挿通し
たスタッドボルトで締結すれば排気マニホールドの取付
位置が自動的にセットされることになり、取付け作業が
容易である。また、排気マニホールドの熱収縮は、前記
基準孔と反対側に設けた前記間隙の部分で吸収されるた
め、各スタッドボルトとボルト挿入孔とは干渉すること
がない。したがって、排気マニホールドの耐久性及び取
付構造の強度が向上するとゝもに、ボルト挿入孔の大き
さを必要以上に大きく形成することがないので、各ブラ
ンチに設けたフランジ部の構造強度が劣化することがな
い、といった諸効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る取付構造を適用した排気マニホー
ルドを示す正面図、第2図(イ)(ロ)は同マニホール
ドの要部を示す作用説明図、第3図は従来の排気マニホ
ールド取付構造の要部を示す正面図、第4図は他の従来
の排気マニホールド取付構造の要部を示す正面図、第5
図は第4図のII-II線拡大断面図、第6図は更に他の従
来の排気マニホールド取付構造の要部を示す正面図であ
る。 1……排気マニホールド、2……ブランチ、3……フラ
ンジ部、4……スタッドボルト、4A……スタッドボル
ト、5……ボルト挿入孔、5A……基準孔、a……間隙。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関のシリンダヘッドに、排気マニホ
    ールドをその中央に位置するブランチのフランジ部に形
    成したスタッドボルトの外径とほゞ等しい一個の位置決
    め用の基準孔と、該基準孔の左右端部方向に配設した各
    ブランチのフランジ部に形成したスタッドボルトの外径
    より大径のボルト挿入孔に夫々嵌めたスタッドボルトで
    締結してなり、前記位置決め用の基準孔で締結すること
    により、該基準孔より左側及び右側に位置する各ボルト
    挿入孔では、前記基準孔の中心から各ボルト挿入孔の中
    心までの距離に比例する大きさの間隙が各スタッドボル
    トの左側及び右側に夫々設けられて締結される構成とし
    たことを特徴とする内燃機関の排気マニホールド取付構
    造。
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