JP2560835Y2 - 流量制御弁 - Google Patents
流量制御弁Info
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- JP2560835Y2 JP2560835Y2 JP1992005544U JP554492U JP2560835Y2 JP 2560835 Y2 JP2560835 Y2 JP 2560835Y2 JP 1992005544 U JP1992005544 U JP 1992005544U JP 554492 U JP554492 U JP 554492U JP 2560835 Y2 JP2560835 Y2 JP 2560835Y2
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- JP
- Japan
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- valve body
- port
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば、ガス給湯器や
ファンコイルユニット等に使用してそれらに備えられた
熱交換器内を流れる水等の流量を制御するのに適した流
量制御弁に関する。
ファンコイルユニット等に使用してそれらに備えられた
熱交換器内を流れる水等の流量を制御するのに適した流
量制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、図4に示されるように、
弁本体a内に弁体bを回転可能に配設し、その弁本体a
に軸方向に開口する流入口cと、その流入口cに直交す
る流出口dとを形成し、弁体bに流入口cに通じる軸穴
eと、軸穴eから外周に半径方向に開口して流出口dと
連通していて円周方向に沿って面積の変化する開口fと
を形成し、弁体bを弁本体aに関して相対的に回転させ
ることによって流量を調節するようにした流量制御弁が
知られている。
弁本体a内に弁体bを回転可能に配設し、その弁本体a
に軸方向に開口する流入口cと、その流入口cに直交す
る流出口dとを形成し、弁体bに流入口cに通じる軸穴
eと、軸穴eから外周に半径方向に開口して流出口dと
連通していて円周方向に沿って面積の変化する開口fと
を形成し、弁体bを弁本体aに関して相対的に回転させ
ることによって流量を調節するようにした流量制御弁が
知られている。
【0003】この従来の制御弁の弁体bに形成されてい
る開口fは、図5に示されるような形状(円周方向に沿
って展開した場合)になっていて、幅W1で円周方向長
さL1の部分gと、幅W2で円周方向長さL2の部分h
と、直径Dの円形の部分iとを有している。そして、弁
体の開口fの部分iは直径が弁本体aの流出口dの直径
とほぼ同じで互いに重ねられたときぴったりと一致する
ように構成されている。
る開口fは、図5に示されるような形状(円周方向に沿
って展開した場合)になっていて、幅W1で円周方向長
さL1の部分gと、幅W2で円周方向長さL2の部分h
と、直径Dの円形の部分iとを有している。そして、弁
体の開口fの部分iは直径が弁本体aの流出口dの直径
とほぼ同じで互いに重ねられたときぴったりと一致する
ように構成されている。
【0004】このような制御弁において、図6[A]に
示されるように、弁本体に形成された流出口dと弁体に
形成された開口fとが全く重なり合わないとき、制御弁
を通してごく僅かの流体が流れ、弁本体aに関して弁体
bを回転させて図6[B]ないし[E]に示されるよう
に流出口dと開口fとの連通面積を変化させることによ
って制御弁を通る流量を変化させるようになっている。
示されるように、弁本体に形成された流出口dと弁体に
形成された開口fとが全く重なり合わないとき、制御弁
を通してごく僅かの流体が流れ、弁本体aに関して弁体
bを回転させて図6[B]ないし[E]に示されるよう
に流出口dと開口fとの連通面積を変化させることによ
って制御弁を通る流量を変化させるようになっている。
【0005】上記のような動作時における弁体bの弁本
体aに関する回転距離と制御弁の開口面積(開口fと流
出口dとの連通面積)との関係をグラフで示すと、図7
に示されるようになる。同図において、弁体の回転起点
(回転距離S0)から弁体が回転して弁体の開口fと流
出口dとが部分的に互いに開口し始める位置までの回転
距離S1の間は、開口面積Qは図7のグラフで直線m’
で示されるように、弁体bと弁本体aの弁室内の内径と
の間の間隙がほぼ制御弁の開口面積Q1に相当する。回
転距離がS1に達すると今度は開口fの幅W1の部分gの
部分が流出口dに開口し始めるので、開口面積はQ2に
変化する。弁体bが更に回転して回転距離S2まで移動
する間は、開口面積Qは図7のグラフで直線n’で示さ
れるように、開口fの幅W1の部分gが流出口dと連通
して回転距離の増加にしたがって開口fと流出口dとの
制御弁の開口面積Q3まで直線的に増加する。回転距離
がS3に達すると今度は開口fの幅W2の部分hの部分が
流出口dに開口し始めるので、開口面積QはQ4に変化
し、そこから回転距離S3までの間は開口面積Qは、図
7のグラフでp’で示されるように、Q5まで直線的に
増加する。更に、距離S3から開口fの部分iが流出口
dと完全に重なり合う距離Q4までの間は制御弁の開口
面積は曲線的に増加する。
体aに関する回転距離と制御弁の開口面積(開口fと流
出口dとの連通面積)との関係をグラフで示すと、図7
に示されるようになる。同図において、弁体の回転起点
(回転距離S0)から弁体が回転して弁体の開口fと流
出口dとが部分的に互いに開口し始める位置までの回転
距離S1の間は、開口面積Qは図7のグラフで直線m’
で示されるように、弁体bと弁本体aの弁室内の内径と
の間の間隙がほぼ制御弁の開口面積Q1に相当する。回
転距離がS1に達すると今度は開口fの幅W1の部分gの
部分が流出口dに開口し始めるので、開口面積はQ2に
変化する。弁体bが更に回転して回転距離S2まで移動
する間は、開口面積Qは図7のグラフで直線n’で示さ
れるように、開口fの幅W1の部分gが流出口dと連通
して回転距離の増加にしたがって開口fと流出口dとの
制御弁の開口面積Q3まで直線的に増加する。回転距離
がS3に達すると今度は開口fの幅W2の部分hの部分が
流出口dに開口し始めるので、開口面積QはQ4に変化
し、そこから回転距離S3までの間は開口面積Qは、図
7のグラフでp’で示されるように、Q5まで直線的に
増加する。更に、距離S3から開口fの部分iが流出口
dと完全に重なり合う距離Q4までの間は制御弁の開口
面積は曲線的に増加する。
【0006】しかしながら、上記のような構成を有する
従来の制御弁においては、開口fの部分gないしiの接
続部分で開口面積がQ1からQ2に、Q3からQ4に急激に
変化するため、円滑な流量の調節ができない問題があ
る。また、弁室内径と弁体外径との差により回転距離が
ゼロからS1までの間は最小開口面積Q1が存在するた
め、制御弁は閉止機能を有しておらず、制御弁の流入口
と流出口との間でわずかに流体が流れることになる。こ
のため、閉止機能が必要な場合には閉止用の別個の弁を
設けなければならない問題がある。
従来の制御弁においては、開口fの部分gないしiの接
続部分で開口面積がQ1からQ2に、Q3からQ4に急激に
変化するため、円滑な流量の調節ができない問題があ
る。また、弁室内径と弁体外径との差により回転距離が
ゼロからS1までの間は最小開口面積Q1が存在するた
め、制御弁は閉止機能を有しておらず、制御弁の流入口
と流出口との間でわずかに流体が流れることになる。こ
のため、閉止機能が必要な場合には閉止用の別個の弁を
設けなければならない問題がある。
【0007】更に、弁本体の流出口は円筒の側面に開口
していて、その全周部は、ほぼ直角の角部となっている
ため、このような場所を流体が通過するときキャビテー
ションの発生により騒音を発生する問題がある。この騒
音は、図6にも示されるように部分gのみが流出口dと
開口しているときは小さいが、それ以外の部分が流出口
と開口しているときは大きくなる。
していて、その全周部は、ほぼ直角の角部となっている
ため、このような場所を流体が通過するときキャビテー
ションの発生により騒音を発生する問題がある。この騒
音は、図6にも示されるように部分gのみが流出口dと
開口しているときは小さいが、それ以外の部分が流出口
と開口しているときは大きくなる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案が解決使用とす
つ課題は、制御弁において流入口と流出口との間の連通
に急激な変化がなく、完全な閉止機能を備えかつ騒音の
発生を少なくすることである。
つ課題は、制御弁において流入口と流出口との間の連通
に急激な変化がなく、完全な閉止機能を備えかつ騒音の
発生を少なくすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、弁室及び該弁
室と連通する二つのポートが形成された弁本体と、該弁
体内に移動可能に設けられた弁体とを備え、該弁体の移
動により該ポート間で流れる流体の流量を制御する流量
制御弁において、該ポートの一方と該弁室との間に弁口
を形成して該弁口の該弁室側の開口端の回りに弁座を設
け、該弁座と弁口との間に該弁口に関して傾斜した円錐
面を形成し、該弁本体には該弁体を案内する弁体案内部
を有するカバーを取り付け、該弁体は該弁体案内部の外
側に移動可能に配置された円筒体を有していて、該円筒
体には該弁座と係合する弁シートと該弁口内に入る先端
部とが設けられ、該弁本体内には、該カバーにより該弁
口の軸線方向に移動可能に案内された弁棒を設け、該弁
体を該弁棒に相対移動可能に取り付けて、該弁体を該弁
棒の端部に向かって弾圧し、該先端部の縁部を曲率半径
Rの曲面にして該曲面により先端面に近づくにしたがっ
て外径を暫時減少させるように構成されている。
室と連通する二つのポートが形成された弁本体と、該弁
体内に移動可能に設けられた弁体とを備え、該弁体の移
動により該ポート間で流れる流体の流量を制御する流量
制御弁において、該ポートの一方と該弁室との間に弁口
を形成して該弁口の該弁室側の開口端の回りに弁座を設
け、該弁座と弁口との間に該弁口に関して傾斜した円錐
面を形成し、該弁本体には該弁体を案内する弁体案内部
を有するカバーを取り付け、該弁体は該弁体案内部の外
側に移動可能に配置された円筒体を有していて、該円筒
体には該弁座と係合する弁シートと該弁口内に入る先端
部とが設けられ、該弁本体内には、該カバーにより該弁
口の軸線方向に移動可能に案内された弁棒を設け、該弁
体を該弁棒に相対移動可能に取り付けて、該弁体を該弁
棒の端部に向かって弾圧し、該先端部の縁部を曲率半径
Rの曲面にして該曲面により先端面に近づくにしたがっ
て外径を暫時減少させるように構成されている。
【0010】
【作用】上記構成において、弁体の弁シートが弁座に当
接しているときは制御弁を流れる流量はゼロである。駆
動装置により弁棒を弁座から離れる方向に移動させると
弁シートが弁座から離れて流体が流れ始める。弁棒を徐
々に同じ方向に移動すると制御弁の有効開口面積が徐々
に増加し、制御弁を流れる流量も増加する。
接しているときは制御弁を流れる流量はゼロである。駆
動装置により弁棒を弁座から離れる方向に移動させると
弁シートが弁座から離れて流体が流れ始める。弁棒を徐
々に同じ方向に移動すると制御弁の有効開口面積が徐々
に増加し、制御弁を流れる流量も増加する。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の流量制御弁の
実施例について説明する。図1及び図2において、本考
案の流量制御弁の一実施例が示されている。この実施例
の流量制御弁1は、弁本体2と、弁本体2内の弁体4
と、弁体に接続された弁棒5と、弁棒5を軸方向に往復
移動させる駆動装置7とで構成されている。弁本体2に
は、弁室21と、該弁室21の側部に開口する入口ポー
ト22と、弁室21の一端(図で下端)と弁口24を介
して通じる出口ポート23と、弁口24の弁室21側の
開口端において弁室側に環状に突出する弁座25とが形
成されている。環状の弁座25の頂点の直径D1は弁口
24の内径D2より大きくなっていて(図2)、弁口2
4と弁座25との間には弁口の軸線(又は内面)に関し
て角度θの円錐面26が形成されている。弁室21の開
口端には軸方向に貫通する軸穴32と弁室内において弁
口24に向かって伸びる小径で円筒形の弁体案内部33
とが形成されたカバー31が嵌合固定されている。な
お、カバー31の上にはシール押さえ35が配置され、
そのシール押さえ36はカバー31と共に、弁本体2に
止めねじによって固定される止め板37によって、弁本
体に固定されるようになっている。
実施例について説明する。図1及び図2において、本考
案の流量制御弁の一実施例が示されている。この実施例
の流量制御弁1は、弁本体2と、弁本体2内の弁体4
と、弁体に接続された弁棒5と、弁棒5を軸方向に往復
移動させる駆動装置7とで構成されている。弁本体2に
は、弁室21と、該弁室21の側部に開口する入口ポー
ト22と、弁室21の一端(図で下端)と弁口24を介
して通じる出口ポート23と、弁口24の弁室21側の
開口端において弁室側に環状に突出する弁座25とが形
成されている。環状の弁座25の頂点の直径D1は弁口
24の内径D2より大きくなっていて(図2)、弁口2
4と弁座25との間には弁口の軸線(又は内面)に関し
て角度θの円錐面26が形成されている。弁室21の開
口端には軸方向に貫通する軸穴32と弁室内において弁
口24に向かって伸びる小径で円筒形の弁体案内部33
とが形成されたカバー31が嵌合固定されている。な
お、カバー31の上にはシール押さえ35が配置され、
そのシール押さえ36はカバー31と共に、弁本体2に
止めねじによって固定される止め板37によって、弁本
体に固定されるようになっている。
【0012】弁体4は、カバー31の弁体案内部33の
外側に軸方向に移動可能に装着された中空の円筒体41
で形成されていて、その先端部(弁口側の端部)42は
弁口24内に入り得るように外径D3が弁口の内径D2よ
りわずかに小さくなっている。円筒体41の外周には先
端部42に隣接して環状の弁シート43が嵌められてい
る。この弁シート43はゴム等の弾性部材で形成されて
いて円筒体41の外周に形成された環状の凸部44によ
って円筒体41から外れるのが防止されている。先端部
42は、図2に詳細に示されるように、端縁45が曲率
半径Rの曲面により丸味が付けられ、先端面46に接近
するにしたがって外径D3が徐々に減少するようになっ
ている。弁シート43は下面が弁座25に当接できるよ
うに外径がD1より大きくなっている。
外側に軸方向に移動可能に装着された中空の円筒体41
で形成されていて、その先端部(弁口側の端部)42は
弁口24内に入り得るように外径D3が弁口の内径D2よ
りわずかに小さくなっている。円筒体41の外周には先
端部42に隣接して環状の弁シート43が嵌められてい
る。この弁シート43はゴム等の弾性部材で形成されて
いて円筒体41の外周に形成された環状の凸部44によ
って円筒体41から外れるのが防止されている。先端部
42は、図2に詳細に示されるように、端縁45が曲率
半径Rの曲面により丸味が付けられ、先端面46に接近
するにしたがって外径D3が徐々に減少するようになっ
ている。弁シート43は下面が弁座25に当接できるよ
うに外径がD1より大きくなっている。
【0013】カバー31の軸穴32内には上下(図1に
おいて)に貫通する弁棒5がそのカバーに関して軸方向
(上下方向)に移動可能に挿入されている。弁棒5の下
端は弁体4の先端部42に形成された穴47を通して伸
びている。弁棒5は弁体の先端部42に関して相対的に
移動可能になっている。弁棒5の先端にはストッパ部材
51が取り付けられ、そのストッパ部材先端側に弁体が
移動できないようになっている。弁棒5には更に円筒体
41の内部でばね受け52が取りつけられている。ばね
受け52と弁体4の先端部42との間には圧縮ばね6が
配設されていて、弁棒に関して弁体をストッパ部材51
側に弾圧している。
おいて)に貫通する弁棒5がそのカバーに関して軸方向
(上下方向)に移動可能に挿入されている。弁棒5の下
端は弁体4の先端部42に形成された穴47を通して伸
びている。弁棒5は弁体の先端部42に関して相対的に
移動可能になっている。弁棒5の先端にはストッパ部材
51が取り付けられ、そのストッパ部材先端側に弁体が
移動できないようになっている。弁棒5には更に円筒体
41の内部でばね受け52が取りつけられている。ばね
受け52と弁体4の先端部42との間には圧縮ばね6が
配設されていて、弁棒に関して弁体をストッパ部材51
側に弾圧している。
【0014】弁棒5は、弁本体2の上部に取り付けられ
た駆動装置7に接続されている。この駆動装置は、好ま
しくは、電動モータ(図示せず)により弁棒5の軸方向
の位置を微調整可能にする公知の構造のものである。な
お、8aは弁体案内部33と弁体4の円筒部41との間
の隙間からの流体の漏れを防止するシールである。ま
た、8bは弁本体2とカバー31との間からの流体の漏
れを防止するシールであり、8cはカバー31と弁棒5
との間からの流体の漏れを防止するOリングシールであ
る。
た駆動装置7に接続されている。この駆動装置は、好ま
しくは、電動モータ(図示せず)により弁棒5の軸方向
の位置を微調整可能にする公知の構造のものである。な
お、8aは弁体案内部33と弁体4の円筒部41との間
の隙間からの流体の漏れを防止するシールである。ま
た、8bは弁本体2とカバー31との間からの流体の漏
れを防止するシールであり、8cはカバー31と弁棒5
との間からの流体の漏れを防止するOリングシールであ
る。
【0015】上記構成の流量制御弁1において、弁棒5
が駆動装置7により図1の左半分に示されるように最下
端位置まで押し下げられているとき、弁体4全体はばね
6の作用により押し下げられ、弁シート43の下面が弁
座25に当接した状態になっている。このとき流量制御
弁1は閉弁状態になっており、流量制御弁を通して流体
が流れることはない。
が駆動装置7により図1の左半分に示されるように最下
端位置まで押し下げられているとき、弁体4全体はばね
6の作用により押し下げられ、弁シート43の下面が弁
座25に当接した状態になっている。このとき流量制御
弁1は閉弁状態になっており、流量制御弁を通して流体
が流れることはない。
【0016】駆動装置7により弁棒5を徐々に上昇させ
ると、まずストッパ部材が弁体4の先端部42に当接し
て弁体全体を持ち上げ弁シート43が弁座25から離れ
る。したがって、入口ポート22から弁室21に流入し
た流体は、弁座と弁シートとの間の隙間及び弁口24と
弁体4の先端部42との間の隙間を通して出口ポート2
3に向かって流れ始める。そして弁棒が上昇すると弁座
25と弁シート43との間隔は増加して行き、制御弁の
開口面積Qは、図3のグラフので示されるように、閉弁
状態時のQa0からQa1(このとき弁体の移動量はSa1)
まで直線的に増加する。
ると、まずストッパ部材が弁体4の先端部42に当接し
て弁体全体を持ち上げ弁シート43が弁座25から離れ
る。したがって、入口ポート22から弁室21に流入し
た流体は、弁座と弁シートとの間の隙間及び弁口24と
弁体4の先端部42との間の隙間を通して出口ポート2
3に向かって流れ始める。そして弁棒が上昇すると弁座
25と弁シート43との間隔は増加して行き、制御弁の
開口面積Qは、図3のグラフので示されるように、閉弁
状態時のQa0からQa1(このとき弁体の移動量はSa1)
まで直線的に増加する。
【0017】弁棒5が更に上昇されて弁体4が上昇され
ると、弁座25と弁シート43との間隔は大きくなるが
弁体4の移動距離がSa2に達するまでは制御弁の開口面
積Qは、先端部42の円筒状の部分が弁口24の円筒状
の内面と向かい合っているため、先端部42と弁口24
との間の隙間により制限され、図3のnで示されるよう
に一定となる。弁体4が更に弁棒5によって引き上げら
れると、弁体の先端部42の丸味をつけた縁部45が弁
本体2の円錐面26の位置に来る。すると開口面積Q
も、弁体4の移動距離がSa3になるまで図3のグラフで
曲線oで示されるように増加しQa2になる。弁体4が弁
本体2に関して図2に示される位置にあるとき、円錐面
45の端の点Aと先端部42の縁部上の点Cとの間隔で
ある。
ると、弁座25と弁シート43との間隔は大きくなるが
弁体4の移動距離がSa2に達するまでは制御弁の開口面
積Qは、先端部42の円筒状の部分が弁口24の円筒状
の内面と向かい合っているため、先端部42と弁口24
との間の隙間により制限され、図3のnで示されるよう
に一定となる。弁体4が更に弁棒5によって引き上げら
れると、弁体の先端部42の丸味をつけた縁部45が弁
本体2の円錐面26の位置に来る。すると開口面積Q
も、弁体4の移動距離がSa3になるまで図3のグラフで
曲線oで示されるように増加しQa2になる。弁体4が弁
本体2に関して図2に示される位置にあるとき、円錐面
45の端の点Aと先端部42の縁部上の点Cとの間隔で
ある。
【0018】弁体4の上昇距離がSa3を越えると、制御
弁の開口面積Qは、縁部上の点Cと円錐面26との間の
間隔で決定され、移動距離がSA4に達するまで図3のグ
ラフの線pでしめされるように、増加しQa3になる。移
動距離がSa4のとき弁座25の曲率半径rの中心O
2と、中心O2から円錐面26に降ろした垂線と円錐面と
の交点Dと、先端部42の縁部45上の点Cと、縁部の
曲率半径Rの中心O1とは一直線上にある。弁棒5によ
り弁体4を更に上昇させると制御弁の開口面積Qは図3
のグラフで曲線qで示されるように増加する。
弁の開口面積Qは、縁部上の点Cと円錐面26との間の
間隔で決定され、移動距離がSA4に達するまで図3のグ
ラフの線pでしめされるように、増加しQa3になる。移
動距離がSa4のとき弁座25の曲率半径rの中心O
2と、中心O2から円錐面26に降ろした垂線と円錐面と
の交点Dと、先端部42の縁部45上の点Cと、縁部の
曲率半径Rの中心O1とは一直線上にある。弁棒5によ
り弁体4を更に上昇させると制御弁の開口面積Qは図3
のグラフで曲線qで示されるように増加する。
【0019】次に駆動装置7により弁棒5を押し下げる
と、上記とは逆の関係で開口面積Qが変化する。
と、上記とは逆の関係で開口面積Qが変化する。
【0020】
【発明の効果】本考案によれば次のような効果を奏する
ことが可能である。 (1)制御弁の開口面積は弁体の先端部の縮径部と弁本
体の弁口と弁体の先端部との間隔、円錐面と先端部の縁
部との間隔、弁座と弁シートとの間隔等によって規制さ
れるが、弁座と弁口との間に円錐面を設けかつ弁体の先
端部の縁部を丸味を付けて外径を徐々に変化させたの
で、開口面積も急激に変化せず円滑な流量調節ができ
る。 (2)弁シートを弁座に当接させることによって閉弁さ
せるので完全な閉鎖が可能であり、一つの弁で流量制御
機能と閉止機能を兼ねることが可能である。 (3)上記(1)と同じ理由によりキャビテーションの
発生が抑えられ低騒音で流量調節ができる。
ことが可能である。 (1)制御弁の開口面積は弁体の先端部の縮径部と弁本
体の弁口と弁体の先端部との間隔、円錐面と先端部の縁
部との間隔、弁座と弁シートとの間隔等によって規制さ
れるが、弁座と弁口との間に円錐面を設けかつ弁体の先
端部の縁部を丸味を付けて外径を徐々に変化させたの
で、開口面積も急激に変化せず円滑な流量調節ができ
る。 (2)弁シートを弁座に当接させることによって閉弁さ
せるので完全な閉鎖が可能であり、一つの弁で流量制御
機能と閉止機能を兼ねることが可能である。 (3)上記(1)と同じ理由によりキャビテーションの
発生が抑えられ低騒音で流量調節ができる。
【図1】本考案の流量制御弁の一実施例の断面図であ
る。
る。
【図2】図1の流量制御弁の一部分の拡大断面図であ
る。
る。
【図3】図1の流量制御弁の弁体の移動距離と開口面積
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
【図4】従来の流量制御弁の一例の断面図である。
【図5】図4の流量制御弁の弁体の開口部の形状を示す
展開図である。
展開図である。
【図6】図4の流量制御弁の動作状態の変化を示す図で
ある。
ある。
【図7】図4の流量制御弁の弁体の移動距離と開口面積
との関係を示す図である。
との関係を示す図である。
1 流量制御弁 2 弁本体 21 弁室 22、23 ポー
ト 24 弁口 25 弁座 26 円錐面 4 弁体 42 先端部 43 弁シート 5 弁棒 7 駆動装置
ト 24 弁口 25 弁座 26 円錐面 4 弁体 42 先端部 43 弁シート 5 弁棒 7 駆動装置
Claims (1)
- 【請求項1】 弁室及び該弁室と連通する二つのポート
が形成された弁本体と、該弁体内に移動可能に設けられ
た弁体とを備え、該弁体の移動により該ポート間で流れ
る流体の流量を制御する流量制御弁において、 該ポートの一方と該弁室との間に弁口を形成して該弁口
の該弁室側の開口端の回りに弁座を設け、 該弁座と弁口との間に該弁口に関して傾斜した円錐面を
形成し、該弁本体には該弁体を案内する弁体案内部を有するカバ
ーを取り付け 、該弁体は該弁体案内部の外側に移動可能に配置された円
筒体を有していて、該円筒体には該弁座と係合する弁シ
ートと該弁口内に入る先端部とが設けられ 、 該弁本体内には、該カバーにより該弁口の軸線方向に移
動可能に案内された弁棒を設け、該弁体を該弁棒に相対移動可能に取り付けて、該弁体を
該弁棒の端部に向かって弾圧し 、 該先端部の縁部を曲率半径Rの曲面にして該曲面により
先端面に近づくにしたがって外径を暫時減少させたこと
を特徴とする流量制御弁。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992005544U JP2560835Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 流量制御弁 |
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JP1992005544U JP2560835Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 流量制御弁 |
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ID=11614137
Family Applications (1)
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JP1992005544U Expired - Fee Related JP2560835Y2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 流量制御弁 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012177513A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Harman Co Ltd | ガス量制御装置 |
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