JP2527041Y2 - 比例ボール弁 - Google Patents
比例ボール弁Info
- Publication number
- JP2527041Y2 JP2527041Y2 JP1990105249U JP10524990U JP2527041Y2 JP 2527041 Y2 JP2527041 Y2 JP 2527041Y2 JP 1990105249 U JP1990105249 U JP 1990105249U JP 10524990 U JP10524990 U JP 10524990U JP 2527041 Y2 JP2527041 Y2 JP 2527041Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- valve
- ball valve
- hole
- diameter
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、一般空調分野において冷、温水の流量制御
に好適な流量制御弁に関するものである。
に好適な流量制御弁に関するものである。
ボール弁体を用いた流量制御弁において、流量の微調
節について工夫したものは公知である(実開昭62−1266
75号)。
節について工夫したものは公知である(実開昭62−1266
75号)。
該公知技術にあっては、第7図(a),(b)に示さ
れる如く、ボール弁体aの流過孔dの流入側に円形開口
cを形成すると共に流出側に扇形開口dを形成し、円形
開口cの直径Dを扇形開口dの長さLよりも大となし
て、ボール弁体aの開弁動作時においては扇形開口dの
狭小基部d1より開くことにより流体を流し始め、ボール
弁体aの回動に伴って除々に流量を増加させるようにし
ている。
れる如く、ボール弁体aの流過孔dの流入側に円形開口
cを形成すると共に流出側に扇形開口dを形成し、円形
開口cの直径Dを扇形開口dの長さLよりも大となし
て、ボール弁体aの開弁動作時においては扇形開口dの
狭小基部d1より開くことにより流体を流し始め、ボール
弁体aの回動に伴って除々に流量を増加させるようにし
ている。
本考案は上記の扇形開口を改良して弁開時における微
小な流量を正確に制御するようにしたものである。
小な流量を正確に制御するようにしたものである。
上記の目的を達成するため、本考案においてはボール
弁体に流過孔の両側に位置する一次側の円形開口と二次
側の扇形開口を形成すると共に該円形開口と該扇形開口
間において該流過孔に連通する導通孔を形成し、円形開
口の径φD<弁座の内径φD′且つ円形開口の径φD=
扇形開口の長辺径φd′としつつ該扇形開口の基端に開
弁初期微小流量確保用切欠を長さαをもって連設してφ
d′+α<φD′とし、開弁初期においては該導通孔が
一次口に位置していて二次口に位置する開弁初期微小流
量確保用切欠と連通する構成を採用した。
弁体に流過孔の両側に位置する一次側の円形開口と二次
側の扇形開口を形成すると共に該円形開口と該扇形開口
間において該流過孔に連通する導通孔を形成し、円形開
口の径φD<弁座の内径φD′且つ円形開口の径φD=
扇形開口の長辺径φd′としつつ該扇形開口の基端に開
弁初期微小流量確保用切欠を長さαをもって連設してφ
d′+α<φD′とし、開弁初期においては該導通孔が
一次口に位置していて二次口に位置する開弁初期微小流
量確保用切欠と連通する構成を採用した。
第1図に示される流量制御弁Aにおいて、弁本体1に
筒体2をボルト3により結合して一次口4と二次口5を
形成し、該一次口4と二次口5は支持部1a,2aにシート
リング6,6を相対向して設けて形成した弁室Rに連通
し、該弁室Rにおいて弁シートリング6,6に当接させて
ボール弁体7を回動自在に設ける。
筒体2をボルト3により結合して一次口4と二次口5を
形成し、該一次口4と二次口5は支持部1a,2aにシート
リング6,6を相対向して設けて形成した弁室Rに連通
し、該弁室Rにおいて弁シートリング6,6に当接させて
ボール弁体7を回動自在に設ける。
ボール弁体7には弁棒8が結合され、電動アクチュエ
ータ(図示せず)により駆動されることによりボール弁
体7を図面における水平方向に回動する。
ータ(図示せず)により駆動されることによりボール弁
体7を図面における水平方向に回動する。
ボール弁体7には水平方向に流過孔9が貫通して形成
され、流過孔9の流入側には円形開口Cが形成されると
共に流出側には変形扇開口Bが形成され、更にその中間
部において流過孔9に連通する導通孔Eが形成されてい
る。
され、流過孔9の流入側には円形開口Cが形成されると
共に流出側には変形扇開口Bが形成され、更にその中間
部において流過孔9に連通する導通孔Eが形成されてい
る。
変形扇開口Bは、第2図に示される如くに、拡開度の
小さい(45°)三角状開口部B1に連続して拡開度の大き
い(100°)扇形開口部B2を形成し、三角状開口部B1の
基端を尖鋭化しないで長孔状の開弁初期微小流量確保用
切欠B′を形成する。
小さい(45°)三角状開口部B1に連続して拡開度の大き
い(100°)扇形開口部B2を形成し、三角状開口部B1の
基端を尖鋭化しないで長孔状の開弁初期微小流量確保用
切欠B′を形成する。
円形開口Cの径φD≦弁座6の内径φD′の場合に
は、弁座6とボール弁体7の接触幅を大きくとることが
出来、弁ボールの確実性がある。
は、弁座6とボール弁体7の接触幅を大きくとることが
出来、弁ボールの確実性がある。
逆に、円形開口Cの径φD>弁座6の内径φD′の場
合には、弁座6とボール弁体7の接触幅が小さくなり、
弁シールが不確実となる。
合には、弁座6とボール弁体7の接触幅が小さくなり、
弁シールが不確実となる。
そして、円形開口Cの径φD≧変形扇開口Bの長辺径
φd′の場合には、ボール弁体7における不感帯域が非
常に大きくなって制御範囲が狭くなるので実用的でな
い。
φd′の場合には、ボール弁体7における不感帯域が非
常に大きくなって制御範囲が狭くなるので実用的でな
い。
以上の点からして、本考案においてはφD<φD′か
つφD=φd′としつつ変形扇開口Bの基端に長孔状の
開弁初期微小流量確保用切欠B′を長さαをもって連設
して変形扇開口BないしB′の長辺をφDより大きく且
つφD′より小さく、即ちφd′+α<φD′とした
(第3図)。
つφD=φd′としつつ変形扇開口Bの基端に長孔状の
開弁初期微小流量確保用切欠B′を長さαをもって連設
して変形扇開口BないしB′の長辺をφDより大きく且
つφD′より小さく、即ちφd′+α<φD′とした
(第3図)。
ボール弁体7の全閉時においては導通孔Eが一次口4
に開口し(第4図(a))、二次口5側が全閉されてい
る(第5図(a)、第6図(a))。この場合には、導
通孔Eから導入された流体圧力によりボール弁体7は二
次側シートリング6に押し付けられてシール効果を上げ
ている。
に開口し(第4図(a))、二次口5側が全閉されてい
る(第5図(a)、第6図(a))。この場合には、導
通孔Eから導入された流体圧力によりボール弁体7は二
次側シートリング6に押し付けられてシール効果を上げ
ている。
次に、ボール弁体7を若干回動すると(開弁度20%以
下)、変形扉開口Bにおける開弁初期微小流量確保用切
欠B′が二次口5に開口し、一次口4に開口している導
通孔Eから導入された流体が全開時の流量の3%以下の
微小流量で二次側へ流れる(第4図(b)、第5図
(b)、第6図(b))。
下)、変形扉開口Bにおける開弁初期微小流量確保用切
欠B′が二次口5に開口し、一次口4に開口している導
通孔Eから導入された流体が全開時の流量の3%以下の
微小流量で二次側へ流れる(第4図(b)、第5図
(b)、第6図(b))。
更にボール弁体7を回動した中間開弁状態において
は、導孔孔Eの一部と円形開口Cの半分程度が一次口4
に開口すると共に変形扇開口Bの約半分が二次口に開口
する(第4図(c)、第5図(c)、第6図(c))。
は、導孔孔Eの一部と円形開口Cの半分程度が一次口4
に開口すると共に変形扇開口Bの約半分が二次口に開口
する(第4図(c)、第5図(c)、第6図(c))。
ボール弁体7の全開時においては、円形開口Cの全体
が一次口4に開口すると共に変形扇開口Bの全体が二次
口5に開口する(第4図(d)、第5図(d)、第6図
(d))。
が一次口4に開口すると共に変形扇開口Bの全体が二次
口5に開口する(第4図(d)、第5図(d)、第6図
(d))。
本考案は上記した如くに、ボール弁体に流過孔の両側
に位置する一次側の円形開口と二次側の扇形開口を形成
すると共に該円形開口と該扇形開口間において該流過孔
に連通する導通孔を形成し、円形開口の径φD<弁座の
内径φD′且つ円形開口の径φD=扇形開口の長辺径φ
d′としつつ該扇形開口の基端に開弁初期微小流量確保
用切欠を長さαをもって連設してφd′+α<φD′と
し、開弁初期においては該導通孔が一次口に位置してい
て二次口に位置する開弁初期微小流量確保用切欠と連通
するようにして成るものであるから、ボール弁体の開弁
時における初期微小流量を正確に制御することができ
る。
に位置する一次側の円形開口と二次側の扇形開口を形成
すると共に該円形開口と該扇形開口間において該流過孔
に連通する導通孔を形成し、円形開口の径φD<弁座の
内径φD′且つ円形開口の径φD=扇形開口の長辺径φ
d′としつつ該扇形開口の基端に開弁初期微小流量確保
用切欠を長さαをもって連設してφd′+α<φD′と
し、開弁初期においては該導通孔が一次口に位置してい
て二次口に位置する開弁初期微小流量確保用切欠と連通
するようにして成るものであるから、ボール弁体の開弁
時における初期微小流量を正確に制御することができ
る。
第1図は本考案の一実施例についての断面図、 第2図はボール弁の流出側開口の断面図、 第3図(a)はボール弁と弁シート部分の断面図、 第3図(b)はボール弁と弁シートの関係を示す説明
図、 第4図(a),(b),(c),(d)は、ボール弁の
開弁過程を流入側から見た正面図、 第5図(a),(b),(c),(d)は、ボール弁の
開弁過程を流出側からみた正面図、 第6図(a),(b),(c),(d)は、第4図の開
弁過程に対して第5図の開弁過程を複合した状態を流入
側から見た正面図、 第7図(a),(b)は従来のボール弁を示し、(a)
は正面図、(b)は断面図である。 6…弁シート、7…ボール弁体、9…流過孔、C…円形
開口、B…扇形開口、B′…開弁初期微小流量確保用切
欠。
図、 第4図(a),(b),(c),(d)は、ボール弁の
開弁過程を流入側から見た正面図、 第5図(a),(b),(c),(d)は、ボール弁の
開弁過程を流出側からみた正面図、 第6図(a),(b),(c),(d)は、第4図の開
弁過程に対して第5図の開弁過程を複合した状態を流入
側から見た正面図、 第7図(a),(b)は従来のボール弁を示し、(a)
は正面図、(b)は断面図である。 6…弁シート、7…ボール弁体、9…流過孔、C…円形
開口、B…扇形開口、B′…開弁初期微小流量確保用切
欠。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−286973(JP,A) 実開 昭62−126675(JP,U) 実開 昭62−183173(JP,U) 実開 平2−50571(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】ボール弁体に流過孔の両側に位置する一次
側の円形開口と二次側の扇形開口を形成すると共に該円
形開口と該扇形開口間において該流過孔に連通する導通
孔を形成し、円形開口の径φD<弁座の内径φD′且つ
円形開口の径φD=扇形開口の長辺径φd′としつつ該
扇形開口の基端に開弁初期微小流量確保用切欠を長さα
をもって連設してφd′+α<φD′とし、開弁初期に
おいては該導通孔が一次口に位置していて二次口に位置
する開弁初期微小流量確保用切欠と連通することを特徴
とする比例ボール弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990105249U JP2527041Y2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 比例ボール弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990105249U JP2527041Y2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 比例ボール弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0462969U JPH0462969U (ja) | 1992-05-28 |
JP2527041Y2 true JP2527041Y2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=31850880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990105249U Expired - Lifetime JP2527041Y2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 比例ボール弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2527041Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109681661A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-04-26 | 海宁市英德赛电子有限公司 | 特种气体钢瓶的控制阀 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3012204B2 (ja) * | 1996-09-30 | 2000-02-21 | 積水化学工業株式会社 | ボール弁 |
JP2002174351A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-06-21 | Suematsu Brush Seisakusho:Kk | 流量調整弁およびこれを用いたちあい取り器 |
JP5926009B2 (ja) * | 2011-06-30 | 2016-05-25 | 株式会社キッツ | 流量計測機能付きボールバルブとその自動ボールバルブ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0329656Y2 (ja) * | 1986-02-03 | 1991-06-24 | ||
JPS62183173U (ja) * | 1986-05-13 | 1987-11-20 | ||
JPH0712768Y2 (ja) * | 1988-10-04 | 1995-03-29 | 株式会社浜井製作所 | 流量コントロールボール弁 |
JPH02286973A (ja) * | 1989-04-28 | 1990-11-27 | Keihin Seiki Mfg Co Ltd | ボール弁 |
-
1990
- 1990-10-08 JP JP1990105249U patent/JP2527041Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109681661A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-04-26 | 海宁市英德赛电子有限公司 | 特种气体钢瓶的控制阀 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0462969U (ja) | 1992-05-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |