JP4626805B2 - 流量調整弁 - Google Patents

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本発明は、弁体を弁座に向けて進退作動させて弁座との間の隙間を増減変更することにより流体の通過流量を変更調整する流量調整弁に関する。
従来、この種の流量調整弁として、弁体の先端縁部の形状を曲面にすることにより、弁座との当接による閉弁状態から弁体を開弁側に離していく開弁切換過程において、開口面積を急激に変化させずにキャビテーションの発生抑制による低騒音化を図るようにしたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
又、過圧逃がし機構を備えた流量調整弁も知られている。例えば、圧縮コイルスプリングにより弁体を閉弁方向に付勢し、この弁体が閉弁状態においてその付勢力を超える過圧力を受けたときに上記付勢バネの付勢力に抗して開弁させてその過圧力を逃がし得るようにしている(例えば特許文献2参照)。
実開平5−66374号公報 特開2003−130235号公報
ところで、流量調整弁をかなり高い供給圧(例えば水道水の給水圧)の下に送水される経路に介装させてその通過流量を調整しようとする場合には、流入側で上記の供給圧を制限するために流入通路の開口面積(開口断面積)を絞る部材を取り付けることが考えられる。例えば図8に示すように、流入通路26にオリフィス部材100を取り付ける一方、同様のオリフィス部材200を流出通路20にも取り付けることにより、開口面積をA1からA2に減少させるようにする。
ところが、このようにしたとしても、弁体300と弁座22との間の隙間量の大小(通過流量の大小)の如何に拘わらず、つまり大流量設定のときであっても小流量設定のときであっても、開口面積はA2の一定値に固定されてしまうため、流量設定の如何によっては流量調整弁通過前後の圧力差等に起因して通水騒音が発生してしまうことが考えられる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、流量設定の如何に応じて適切な流入流量及び圧力に変更して急激な圧力変化の緩和に伴い通水騒音を可及的に低減させ得る流量調整弁を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、弁室内に収容された弁体を弁座に対し駆動手段により進退作動させてその弁体と弁座との間の隙間の隙間量である弁開度を増減変更することによって、その隙間を通過する流体の流量が変更調整されるように構成された流量調整弁を対象にして次の特定事項を備えることとした。すなわち、上記弁体と弁座とによる流量調整部よりも上流側の上記弁室に連通する流入通路の開口量を増減変更する開口量変更部材を備えることとし、上記流入通路を上記弁室の空間に対し上記弁体の進退作動方向とは異なる方向である側方から開口して連通させる。そして、上記開口量変更部材として、上記弁室の内周面とほぼ合致して上記弁室の内周面に沿って弁体の進退方向へ摺動可能な外周面を有し、上記弁体の進退作動に連動して作動するように上記弁体の周囲に一体に形成、配設又は支持され、上記弁開度を増減変更するための上記弁体の進退作動に伴い上記弁体と共に連動することにより上記弁室に臨む上記流入通路の連通開口を塞ぐ範囲を増減させてその連通開口の開口量を上記弁開度の増減変更に対応して増減変更する構成とし、かつ、上記開口量変更部材により変更される開口量が、そのときの弁開度よりも大きくなるように設定した(請求項1)。
本発明の場合、弁体を弁座側に前進作動させて通過流量を小流量側に流量調整する、すなわち弁座との間の隙間の隙間量(弁開度)を低減側に変更すると、その弁体の作動に連動して開口量変更部材も作動されて流入通路から弁室に臨んで開口する連通開口の開口量が低減側に変更されることになる。逆に、弁体を弁座から後退作動させて通過流量を大流量側に流量調整する、すなわち弁開度を増大側に変更すると、その弁体の作動に連動して開口量変更部材も作動されて流入通路の開口量が増大側に変更されることになる。つまり、流量調整部での流量調整が大流量のときには弁開度及び流入通路の連通開口の開口量が共に大きく開かれて増大する一方、小流量になるにしたがって弁開度や流入通路の連通開口の開口量が共に低減側に変更されることになる。このため、流量調整部の上流側位置である流入通路の連通開口位置で流入流体に対し圧力損失をそのときの弁開度に応じて付与しかつ流量調整部に流入してくる流体の流入量をそのときの弁開度に対応して増減させることが可能になり、これに伴い、流量調整部の前後での圧力変化を弁開度の如何によらず緩和して通水騒音の発生を抑制することが可能になる。
加えて、開口量変更部材として、連通開口の開口量を上記弁開度の増減変更に対応して増減変更する構成とし、かつ、上記開口量変更部材により変更される開口量が、そのときの弁開度よりも大きくなるように設定しているため、上記の如く弁体を弁座側に前進作動させて通過流量を小流量側に流量調整すると、流入通路に流入した流体は、まず第1段階で、開口量変更部材により開口量が変更されて絞られた後の連通開口を通過し、次に第2段階で、所定の弁開度に絞られた弁体と弁座との間の隙間を通過するというように、通水断面積(通水される開口量)が段階的に絞られる上に圧力損失が段階的に与えられることになる。このため、流量調整部を挟んで前後(上下流)での急激な圧力変化を抑制して圧力差を減らすことができ、急激な圧力変化に起因する通水騒音の発生を抑制することができる。加えて、この際に、弁体と連動する開口変更部材によって、第2段階目の弁開度の増減変更に対応して第1段階目の開口量も同じ傾向に増減変更されるため、弁開度の如何に応じて最適な流入量変化と段階的圧力変化とを得ることができ、優れた圧力・流量特性と通水騒音のより一層の抑制・低減化を得ることができる。
又、本発明の弁体と開口量変更部材との関係として、上記開口量変更部材を上記弁体と一体に形成することができ、あるいは、別体にして上記弁体に支持させるようにすることもできる。弁体と一体に形成することにより、弁体との連動を確実にしつつ部品数の増加を回避し得ることになる。弁体と別体にする場合には、弁体を閉弁側に押し付け付勢しつつ付勢力に抗して開弁側への相対移動を許容する付勢バネを備えることとし、上記開口量変更部材として、上記付勢バネの弁体側バネ受けと一体に形成し、上記付勢バネにより弁体に対し押し付け付勢されて支持される構成とすればよい(請求項)。この場合、流量調整弁として、上記付勢バネにより閉弁方向に付勢された弁体が閉弁状態において過圧力を受けたときに上記付勢バネの付勢力に抗して開弁し、その過圧力を逃がす過圧逃がし機構を備えたものにすることができる。そして、かかる過圧逃がし機構の一部を構成する弁体側バネ受けと一体に開口量変更部材を形成することにより、その開口量変更部材は弁体側に押し付けられた状態で弁体と連動させることが可能な上に、過圧逃し機構側に対する影響もなく、又、部品点数が増大することもない。
以上、説明したように、請求項1又は請求項2の流量調整弁によれば、流量調整部の上流側位置で流入流体に対し圧力損失をそのときの弁開度に応じて付与しかつ流量調整部に流入してくる流体の流入量をそのときの弁開度に対応して増減させることができ、弁開度に応じた適切な供給圧及び流量の特性の実現を図ることができる。その上に、これに伴い、流量調整部の前後での圧力変化を弁開度の如何によらず緩和することができ、これにより、通水騒音の発生を抑制することができるようになる。
加えて、開口量変更部材として、連通開口の開口量を上記弁開度の増減変更に対応して増減変更する構成とし、かつ、上記開口量変更部材により変更される開口量が、そのときの弁開度よりも大きくなるように設定しているため、上記の如く弁体を弁座側に前進作動させて通過流量を小流量側に流量調整すると、流入通路に流入した流体は、まず第1段階で、開口量変更部材により開口量が変更されて絞られた後の連通開口を通過し、次に第2段階で、所定の弁開度に絞られた弁体と弁座との間の隙間を通過するというように、通水断面積(通水される開口量)が段階的に絞られる上に圧力損失が段階的に与えられることになる。このため、流量調整部を挟んで前後(上下流)での急激な圧力変化を抑制して圧力差を減らすことができ、急激な圧力変化に起因する通水騒音の発生を抑制することができる。加えて、この際に、弁体と連動する開口変更部材によって、第2段階目の弁開度の増減変更に対応して第1段階目の開口量も同じ傾向に増減変更されるため、弁開度の如何に応じて最適な流入量変化と段階的圧力変化とを得ることができ、優れた圧力・流量特性と通水騒音のより一層の抑制・低減化を得ることができる。
請求項によれば、過圧逃がし機構を備えつつも開口量変更部材を追加して弁体と連動させることができる上に、部品点数の増加も回避することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る流量調整弁1を示す。この第1実施形態は本発明の原理的な実施形態を示すものである。
この流量調整弁1は、内部に弁口21、弁座22及び弁室23が形成された弁ハウジング2と、この弁ハウジング2の弁室23内において上記弁座22に対し開閉方向(図1の上下方向)に進退作動されるように収容された弁体3と、この弁体3に対し進退作動のための駆動力を伝達するモータ又はアクチュエータ等からなる図示省略の駆動手段とを基本構成要素として備えている。そして、弁体3の進退作動により弁体3の先端部31と弁座22との間の隙間量(弁開度)が増減変更されて通過流量の変更調整が行われるようになっており、上記の弁体3と弁座22とにより流量調整部4が構成されている。なお、駆動手段としては、弁体3を直線運動させるように駆動力伝達が可能であれば、回転駆動するものでも、直線的に伸縮駆動するものでも、いずれでもよい。
上記弁ハウジング2には、図示省略の流入側配管等に連通接続される流入口24と、同様に図示省略の流出側配管等に連通接続される流出口25とが形成されている。そして、上記流入口24を一端開口とする流入通路26の他端開口27は上記弁座22と弁体3との間の隙間、つまり弁座22よりも弁体3側の弁室23の空間に対し側方から開口して連通されている。
上記弁体3の周囲には開口量変更部材5が一体に配設されて、弁体3に連動して弁体3と共に進退作動するようになっている。この開口量変更部材5は、その外面形状が弁室23の内面形状に合致してその内面形状よりも僅かに小さく(摺動し得る程度に小さく)設定されている。例えば弁室23の内面形状が円周面であれば、開口量変更部材5の外面形状は円柱形の外周面に形成されている。このような開口量変更部材5は弁体3に対し取り付け固定又ははめ込み固定により一体に配設されるか、あるいは、弁体3と一体に形成される。
以上の流量調整弁1は、給湯器等の湯水が流される通路に介装されて通過する湯水の流量を目標流量に制御するために用いられる。例えば図3に示すように給湯器6において用いられる。この給湯器6は、入水路61から入水された水道水等の水を熱交換器62に導き、熱交換器62を通過する間に燃焼バーナ63からの燃焼熱により熱交換加熱し、加熱された湯を出湯路64から給湯先に給湯するようになっている。そして、上記の入水路61に流量調整弁1を介装し、熱交換器62及びバイパス路65の側に流す水の流量を制御するために用いられる。同図中の符号66は流量センサであり、この流量センサ66により検出される流量検出値の出力を受けた図示省略のコントローラによって流量調整弁1の駆動手段が駆動制御されて通過流量が所定の目標流量になるように制御される。
かかる給湯器6における流量調整弁1の主な役割は次の通りである。すなわち、燃焼バーナ63の燃焼能力に限りがあるため、通過流量を絞ることにより燃焼能力を補って設定温度での給湯を可能とするために用いられている。つまり、入水温度が冷た過ぎたり、リモコンに入力設定される設定温度が高過ぎたり、あるいは、大流量の給湯が継続されたりして入水路61から水道管等の給水圧に基づき供給される水をそのままの流量で入水させたとすると、上記燃焼能力では設定温度まで昇温しきれない場合に、上記流量調整弁1が閉側に作動されて設定温度まで昇温させ得る程度まで通過流量を低減させるようになっている。つまり、上記流量調整弁1の弁開度調整によっても給湯温度の温調を行い得るようになっている。
なお、以上の給湯器6に流量調整弁が適用される点等は第2実施形態以降の他の実施形態についても同じである。又、流量調整弁1等を入水路61ではなくて、出湯路64の側に介装させるようにしても、もちろんよい。
図1の流量調整弁1において、図示省略の駆動手段からの駆動力が弁体3の上端部に伝達されて弁体3が全開位置である後退位置(同図に実線で示す位置)から閉側に前進作動(下動)すると、弁座22に対し徐々に近づくにつれて弁開度は徐々に小さく減少されていき、これと同時に、上記開口量変更部材5も弁体3と共に下動してその外周面が流入通路26の他端開口27を徐々に塞ぎその開口量を徐々に減少させていくことになる。例えば図2に示すように、開口量変更部材5が実線から一点鎖線まで下動することにより、流入通路26の弁室23側の他端開口27は開口量変更部材5により塞がれる範囲が増大し、それに伴い開口量が減少していくことになる。弁体3が弁座22に当接して弁口21を完全に閉弁した全閉位置で停止すると、上記の流入通路26の他端開口27は開口量変更部材5により最大限に塞がれて開口量は最小となる。逆に、弁体3を上記の全閉位置から後退作動(上動)させると、弁開度が徐々に大きくなり、弁開度が徐々に大きくなるに従い流入通路26の他端開口27の開口量も徐々に大きくなる。これらの際に、上記開口量変更部材5により変更される開口量は、そのときの弁開度よりも大きくなるように設定されている。つまり、開口量変更部材5による開口量の変更によって流入通路26の他端開口27の本来の開口量よりは小さくなるものの、そのときの弁開度よりも小さくなることはない。
以上より、供給源からの供給圧を受けて流入口24から流入した流体は、まず第1段階で、開口量変更部材5により開口量が変更されて絞られた後の他端開口27を通過し、次に第2段階で、所定の弁開度に絞られた弁体3と弁座22との間の隙間を通過するというように、通水断面積(通水される開口量)が段階的に絞られる上に圧力損失が段階的に与えられることになる。このため、流量調整部4を挟んで前後(上下流)での急激な圧力変化を抑制して圧力差を減らすことができ、急激な圧力変化に起因する通水騒音の発生を抑制することができる。加えて、この際に、弁体3と連動する開口変更部材5によって、第2段階目の弁開度の増減変更に対応して第1段階目の開口量も同じ傾向に増減変更されるため、弁開度の如何に応じて最適な流入量変化と段階的圧力変化とを得ることができ、優れた圧力・流量特性と通水騒音のより一層の抑制・低減化を得ることができる。
<第2実施形態>
図4は第2実施形態を示すものであり、この第2実施形態は過圧逃がし機構付きの流量調整弁を対象として第1実施形態を具体化したものである。なお、第1実施形態と同様構成の要素については第1実施形態と同じ符号を付してその説明の繰り返しを省略する。又、本実施形態及び以降の実施形態における位置関係についての説明では、図4に対し上又は下と表示するが、流量調整弁7の配置を後述の作動ロッド81が上下方向に向いた縦向きに限定するものではなく、横向きに配置して用いることもできる。
本第2実施形態の流量調整弁7では、弁ハウジング2の弁室23内に保持筒28が固定され、第1実施形態の弁体3及び開口量変更部材5の組み合わせの代わりに、作動ロッド81と、開口量変更部材が一体に形成された弁体82と、付勢バネとしての圧縮コイルスプリング83との組み合わせが採用されている。つまり、開閉方向(図4の上下方向)に進退作動される作動ロッド81の先端側位置において弁体82が上記開閉方向に対し僅かに相対移動可能に保持される一方、この弁体82が上記圧縮コイルスプリング83からの付勢力を受けて上記相対移動可能範囲の前端側(閉弁側)に押し付け付勢されており、かかる構造によって過圧逃がし機構が構成されている。
以下、詳細に説明する。上記作動ロッド81の基端側(図4の上端側)にはセレーション軸部811と外周ネジ部812とが形成され、セレーション軸部811は例えばステッピングモータ等により構成された駆動手段としての駆動モータMと接続される一方、上記外周ネジ部812は上記保持筒28内の内周ネジ部281にねじ込まれており、これにより、上記作動ロッド81は弁座22に対し開閉方向に進退作動(直線往復動)されるようになっている。すなわち、作動ロッド81は上記セレーション軸部811を介して上記駆動モータMから回転駆動力の伝達を受けて軸X回りに回転駆動され、この回転駆動により上記内周ネジ部281を回転しながら開閉方向に進退作動するようになっている。そして、上記の駆動モータMの駆動制御(例えばステッピングモータのステップ数制御)によって作動ロッド81(弁体82)の進退位置を調整し、この進退位置の調整によって弁座22と弁体82の先端部との間の隙間量(弁開度)を増減変更調整して、流入口24から流出口25への通過流量を変更調整し得るようになっている。
上記弁体82は筒状に形成されており、内周面側が作動ロッド81の下端側に外挿されて上下両側のストッパ813,814間を相対移動可能に保持され、先端側(下端側)には弁座22に当接して止水するためのゴム製の止水部821が取り付けられ、外周面側には開口量変更部材としての開口量変更部822が形成されている。つまり、開口量変更部822が弁体82の外周側に弁体82の一部として一体に形成されている。この開口量変更部822は弁室23の内周面とほぼ合致する外周面を有するように外径側に膨出して形成され、第1実施形態で説明したように、弁室23の内周面に沿って開閉方向へ摺動することにより流入通路26の他端開口27を塞ぐ範囲を増減させて他端開口27の開口量を増減変更するようになっている。なお、この開口量変更部822の内側寄り位置にある上下の周溝は軽量化のために形成されたものである。
上記圧縮コイルスプリング83は、その一端(上端)831側がバネ受け部材84に支持され、他端(下端)832側がバネ受け部材85に支持されている。バネ受け部材84
は上側のストッパ813に係止され、バネ受け部材85は弁体83の上端縁に係止されている。これら双方のバネ受け部材84,85間に上記圧縮コイルスプリング83の圧縮復元力が付勢力として作用するようにされ、これにより、弁体82を作動ロッド81に対し最も閉弁側に押し付けた状態に位置付けるようになっている。この状態で、上記作動ロッド81の進退作動位置の調整により弁体82と弁座22との間の隙間量が変更されて通過流量の変更調整が行われる一方、作動ロッド81の前進作動により弁体82の止水部821が弁座22と当接して閉弁されるようになっている。この閉弁状態においては、上記弁座22との接地位置よりも外周側の弁体82の先端面部分が弁体82の基端面(図4の上端面)の受圧面積よりも大きくなるようにされている。このため、流入口24側(上流側)から過圧力を受けると、その過圧力が弁体82の上記先端面部分に作用し、基端面よりも受圧面積が大きい分だけの差圧が圧縮コイルスプリング83のバネ荷重よりも大きくなると、上記圧縮コイルスプリング83が縮んで弁体82が押し上げられ、これにより、上記過圧力を流出口25側に逃がすようになっている。以上が過圧逃がし機構の原理である。上記の如き過圧が作用しない通常の場合には、作動ロッド81の進退作動によって、弁体82及び圧縮コイルスプリング83はその作動ロッド81と共に一体に進退することになる。
以上の第2実施形態の場合においても、駆動モータMの駆動により作動ロッド81を軸
X回りに例えば正回転させて前進(下動)させると、弁体82も作動ロッド81と共に下動し、流量調整部4の隙間量である弁開度が徐々に小さく狭められると同時に、流入通路26の他端開口27が開口量変更部822により塞がれて流量調整部4に連通する開口量が徐々に減少されることになる。そして、弁体82の止水部821が弁座22に当接して弁口21を完全に閉弁した全閉位置で停止すると、上記の流入通路26の他端開口27は開口量変更部822により最大限に塞がれて開口量は最小となる。逆に、駆動モータMを逆回転作動させて作動ロッド81を逆回転させて後退(上動)させると、弁体82も上動して弁開度が徐々に大きくなり、弁開度が徐々に大きくなるに従い上記他端開口27の開口量も徐々に大きくなる。
従って、この第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、通水断面積(通水される開口量)が開口量変更部822により開口量が変更される他端開口27と、流量調整部4の弁開度との2段階により段階的に絞られる上に、圧力損失が段階的に与えられることになる。このため、流量調整部4を挟んで前後(上下流)での急激な圧力変化を抑制して圧力差を減らすことができ、急激な圧力変化に起因する通水騒音の発生を抑制することができる。加えて、この際に、弁体82と一体に形成されて弁体82と一体に連動する開口変更部822によって、弁開度の増減変更に対応して他端開口27の開口量が同じ傾向に増減変更されるため、弁開度の如何に応じて最適な流入量変化と段階的圧力変化とを得ることができ、優れた圧力・流量特性と通水騒音のより一層の抑制・低減化を得ることができることになる。加えて、開口量変更部822を弁体82と一体に形成しているため、新たな部品点数の増大もない。
<第3実施形態>
図5は第3実施形態を示すものであり、この第3実施形態は第2実施形態と同様に過圧逃がし機構付きの流量調整弁を対象として第2実施形態とは異なる形態にて具体化したものである。すなわち、第1実施形態の弁体3及び開口量変更部材5の組み合わせの代わりに、作動ロッド81と、この作動ロッド81に対し開閉方向に対し僅かに相対移動可能に保持された弁体91と、バネ受け部材を兼ねた開口量変更部材10と、弁体91を上記相対移動可能範囲の前端側(閉弁側)に押し付け付勢する付勢バネとしての圧縮コイルスプリング83との組み合わせが採用されている。なお、この第3実施形態はその大半が第2実施形態と同様構成であるため、同様構成の要素については第2実施形態と同じ符号を付してその説明の繰り返しを省略する。
この第3実施形態の弁体91は、第2実施形態の弁体82から開口量変更部822の部分を省略したものに相当し、その先端面に第2実施形態と同様の止水部911が取り付けられている。又、上記開口量変更部材10は弁体91に外挿し得る筒状に形成され、その外周面が弁室23の内周面とほぼ合致し、内周側上端部が弁体91の基端面(上端面)に係止し得るように形成され、上端面にバネ受け部101が形成されて圧縮コイルスプリング83の他端832を支持し得るようになっている。そして、作動ロッド81の開閉方向への進退作動により開口量変更部材10は弁体91と共に一体に連動して進退し、その外周面が弁室23の内周面に沿って開閉方向へ摺動することにより流入通路26の他端開口27を塞ぐ範囲を増減させて他端開口27の開口量を増減変更するようになっている。
従って、この第3実施形態によっても第2実施形態と同様の作用・効果を得ることができる。しかも、第2実施形態におけるバネ受け部材85の代わりにバネ受け部101を有する開口量変更部材10を用いているため、部品点数が増加することもない。
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1〜第3の各実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第2実施形態では、過圧逃がし機構を備えた流量調整弁に対し本発明を適用した場合を説明したが、これに限らず、過圧逃がし機構を省略してもよい。この場合には圧縮コイルスプリング83を省略して作動ロッド81と弁体82とを一体物にすることができる。
第2又は第3実施形態では、作動ロッド81が回転することにより進退作動される場合について説明したが、これに限らず、作動ロッドが駆動手段の駆動により直接に進退作動される構成にすることができる。例えば、駆動モータと作動ロッドとをラックアンドピニオン等の機構を介して接続したり、あるいは、駆動手段としてシリンダタイプ等の直線運動をするアクチュエータを採用したりして、作動ロッドを直接に進退作動させるようにすればよい。
また、上記実施形態では流量調整弁が給湯器に適用された例を説明したが、これに限らず、本発明の流量調整弁を他の機器に適用してもよく、また、湯水の流量調整以外に油やガス等の他の流体の流量調整のために本発明の流量調整弁を適用してもよい。
さらに、流入口24から湯及び水が個別に流入したり、流入口24の近傍の上流側で湯及び水が合流しそのまま流入口24から流入するような場合には、例えば図3の出湯路64とバイパス路65の下流端との合流点の直ぐ下流側位置の出湯路64に本発明の流量調整弁を介装する場合には、湯及び水を互いに均一に混合撹拌させるための拡散機構を流入通路26内に設けるようにしてもよい。例えば第2実施形態の流量調整弁7に対し拡散機構11を設置した例を図6に示している。この拡散機構11は、図7にも示すように流入通路26の内壁面に接着もしくは一体成形により接合させた複数(図例では3つ)のリブ111によって通路の軸心位置にボス部112を支持させ、このボス部112に拡散プレート113を取り付けたものである。そして、流入口24から流入する湯及び水を拡散プレート113に衝突させて外周側に向きを変えさせることにより湯及び水を均一に混合させて均一温度の湯にするようになっている。このような拡散機構11は、この拡散機構11の下流側近傍位置で通過する湯の温度をサーミスタにより検出するような場合に、好適なものとなる。
本発明の第1実施形態を示す一部切欠斜視図である。 図1のA−A線における拡大断面説明図である。 各実施形態が適用される給湯器の例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態を示す縦断面説明図である。 本発明の第3実施形態を示す縦断面説明図である。 各実施形態に対応する他の態様を示す図4対応図である。 図6のB−B線における拡大断面説明図である。 本発明の課題を説明するための流量調整弁の例を示す縦断面説明図である。
符号の説明
1,7,9 流量調整弁
2 弁ハウジング
3,82,91 弁体
4 流量調整部
5 開口量変更部材
10 開口量変更部材(バネ受け部材)
22 弁座
24 流入口
25 流出口
26 流入通路
27 他端開口(開口)
822 開口量変更部(開口量変更部材)
M 駆動モータ(駆動手段)

Claims (2)

  1. 弁室内に収容された弁体を弁座に対し駆動手段により進退作動させてその弁体と弁座との間の隙間の隙間量である弁開度を増減変更することによって、その隙間を通過する流体の流量が変更調整されるように構成された流量調整弁であって、
    上記弁体と弁座とによる流量調整部よりも上流側の上記弁室に連通する流入通路の開口量を増減変更する開口量変更部材を備え、
    上記流入通路は上記弁室の空間に対し上記弁体の進退作動方向とは異なる方向である側方から開口して連通され、
    記開口量変更部材は、上記弁室の内周面とほぼ合致して上記弁室の内周面に沿って弁体の進退方向へ摺動可能な外周面を有し、上記弁体の進退作動に連動して作動するように上記弁体の周囲に一体に形成、配設又は支持され、上記弁開度を増減変更するための上記弁体の進退作動に伴い上記弁体と共に連動することにより上記弁室に臨む上記流入通路の連通開口を塞ぐ範囲を増減させてその連通開口の開口量を上記弁開度の増減変更に対応して増減変更するように構成され、かつ、上記開口量変更部材により変更される開口量が、そのときの弁開度よりも大きくなるように設定されている
    ことを特徴とする流量調整弁。
  2. 請求項1に記載の流量調整弁であって、
    上記弁体を閉弁側に押し付け付勢しつつ付勢力に抗して開弁側への相対移動を許容する付勢バネを備え、
    上記開口量変更部材は、上記付勢バネの弁体側バネ受けと一体に形成され、上記付勢バネにより弁体に対し押し付け付勢されて支持されている、流量調整弁。
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