JP2560783Y2 - 容器とパイプとの接合構造 - Google Patents

容器とパイプとの接合構造

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JP2560783Y2
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誠一 藤野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、金属製の容器と金属製
のパイプとの接合構造に関し、特に、車両等における燃
料タンクとブリーザパイプとの接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等における燃料タンクには、燃料供
給用のインレットパイプと共に燃料供給時のタンク内の
調圧及び燃料供給量の検出のためのブリーザパイプが設
けられている。このブリーザパイプは、その一部が上記
タンク内に挿入され、該挿入部分の一端が上記燃料タン
クにおける燃料の上限液面位置に開口し、他端が上記イ
ンレットパイプにおける燃料注入口付近に連絡するよう
に、上記燃料タンクに接合されている。
【0003】特に、金属製の燃料タンクと金属製のブリ
ーザパイプとの接合に際しては、予め上記ブリーザパイ
プの途中部にフランジを取付け該フランジと上記タンク
とを例えばスポット溶接により接合し、さらに上記ブリ
ーザパイプと上記タンクとの間の気密状態を保つために
ハンダを使用して全周シールを施す接合手段が多く用い
られてきた。
【0004】一方、特公昭63−36878号公報には
金属管の一端に拡開部を形成しておき該金属管を相手金
属板の接合目的個所に設けられた貫通孔に挿通した後、
該貫通孔内周に上記金属管の拡開部をプロジェクション
溶接により接合する技術が開示されているが、上記開示
技術は上記金属板の片側に上記金属管を接合するための
ものであって、金属板を貫通して接合される金属管にお
ける該金属板と該金属管との間の接合構造を開示してい
るものではない。
【0005】また、合成樹脂製の燃料タンクにおいて、
該燃料タンク内に開口して設けられた筒状部と該筒状部
に嵌入されたパイプとからなる合成樹脂製燃料タンクに
おけるパイプの接合手段が提案されているが、上記接合
手段は接合法及びシール機能等において金属製パイプを
金属製燃料タンクの壁部に貫通接合する際の構成とは全
く異なったものとなっている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記金
属製ブリーザパイプと金属製燃料タンクとの接合部にお
けるハンダによる全周シールを行う従来技術では、ハン
ダ加工後の洗浄工程においてハンダ中の鉛が溶出するこ
とにより公害防止のための洗浄排水の処理コストが膨大
なものとなり、さらに、全周シールを施すハンダ加工は
熟練した作業者を必要とし量産性が低くなるという問題
点があった。
【0007】そこで、金属製のブリーザパイプの途中部
に予めフランジ部を取付け該フランジ部との間をプロジ
ェクション溶接により溶接し、ハンダを使用することな
くシール性を確保しようと考慮した。
【0008】ところが、上記ブリーザパイプの途中部に
設けられたフランジ部を燃料タンクの壁部にプロジェク
ション溶接しようとすると、プロジェクション溶接装置
の電極を分割しなければ通常の電極を用いてのプロジェ
クション溶接ができないという問題点があった。
【0009】上記に鑑みて、本考案は、通常の電極を用
いるプロジェクション溶接により、金属製パイプが金属
製容器の壁部を貫通して接合されるに際してのシール性
が確保され、接合強度も確保されるようにすることを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述したような目的を達
成するために、本考案は、パイプを容器の外部側と内部
側とに分割し、外部側の外側パイプに上記パイプが上記
容器に接合されるためのフランジ部を一体に形成し、該
フランジ部を介して上記容器にプロジェクション溶接す
ることによりパイプと容器とのシール性を確保し、且つ
接合強度を向上させようとするものである。
【0011】具体的に、請求項1の考案は、金属製の容
器と該容器の壁部を貫通して延びる金属製のパイプとの
接合構造であって、上記パイプは上記容器の外部に設け
られた外側パイプと、上記容器の内部に設けられ、上記
外側パイプ内に嵌入された内側パイプとからなり、上記
外側パイプは上記容器の壁部側の端部に該外側パイプと
一体に形成されたフランジ部を有し、該フランジ部にお
いて上記容器の壁部にプロジェクション溶接により取付
けられており、上記内側パイプは外側パイプ側端部にお
いて上記容器の壁部又は上記外側パイプに保持されてお
り、上記外側パイプの内周面と上記内側パイプの外周面
との間はシール手段によりシールされている構成とする
ものである。
【0012】請求項2の考案では、上記請求項1の考案
において、シール手段を、外側パイプのフランジ部側端
部における内周面に形成されかつ該端部の開口に向けて
内径が拡大するテーパ内周面部と、内側パイプの上記外
側パイプ側端部における外周面に形成されかつ該端部の
開口に向けて外径が上記テーパ内周面に密着可能なよう
に縮小するテーパ外周面部とにより構成する。
【0013】請求項3の考案では、上記請求項1の考案
において、シール手段を、外側パイプのフランジ部側端
部における内周面の一部が内側パイプの上記外側パイプ
側端部における外周面に対し全周にわたって環状に圧着
するように成形されたかしめ部により構成する。
【0014】請求項4の考案では、上記請求項1〜3の
考案において、容器を液体燃料を貯溜するための燃料タ
ンクとする一方、パイプを上記燃料タンクの壁部を貫通
して延びるブリーザパイプとする。
【0015】
【作用】請求項1の考案の構成により、金属製の容器に
接合される金属製のパイプは上記容器の外部側と内部側
とに分割され、外側パイプにはフランジ部が一体に形成
されるので該フランジ部において容器の壁部にプロジェ
クション溶接が可能となり、外側パイプと容器の壁部と
の間のシール性は確保され、接合強度も確保される。
【0016】また、外側パイプと該外側パイプに嵌入し
て接続される内側パイプとの間はシールされるため、上
記パイプの気密性は確保される。
【0017】請求項2の考案の構成により、外側パイプ
のフランジ部側端部内に内側パイプの端部を嵌入する
と、上記外側パイプの端部内周面に形成されたテーパ内
周面部に、上記内側パイプの端部外周面に形成されたテ
ーパ外周面部が密着状態に嵌入するので、この密着状態
により、Oリング等のシール材を用いることなく外側パ
イプと内側パイプとの間はシールされる。
【0018】請求項3の考案の構成により、外側パイプ
のフランジ部側端部における内周面の一部が、かしめ部
にて内側パイプの上記外側パイプ側端部における外周面
に対し全周にわたって環状に圧着しているので、この場
合でも上記圧接により、Oリング等のシール材を用いる
ことなく外側パイプと内側パイプとの間はシールされ
る。
【0019】請求項4の考案により、ブリーザパイプを
構成する外側パイプ及び内側パイプのうち、上記外側パ
イプのフランジ部において燃料タンクの壁部にプロジェ
クション溶接が可能となり、外側パイプと燃料タンクの
壁部との間のシール性及び接合強度が確保され、またブ
リーザパイプ自体の気密性も確保される。
【0020】
【実施例】次に本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0021】(実施例1) 図1に示される本考案の実施例1において、金属製パイ
プとしてのブリーザパイプ1は、該ブリーザパイプ1の
一端が車両等の金属製容器としての燃料タンク2のタン
ク壁部2aを貫通し上記タンク2内の上限液面位置3に
て上記ブリーザパイプ1の一端が開口するように上記燃
料タンク2に接合され、上記ブリーザパイプ1の他端は
上記燃料タンク2内に燃料を供給するインレットパイプ
4の注入口4a近傍の内部に連通されている。
【0022】インレットパイプ4の注入口4aに挿入さ
れた給油ノズル5から燃料が上記タンク2内に供給され
るにしたがって液面位置3aは上昇し、なおも供給が続
けられると液面位置3aは上限液面位置3に達し燃料タ
ンク2内の燃料上方の内圧は上昇し大気圧Bを上まわる
内圧Aになる。
【0023】この燃料タンク2における上記内圧Aが大
気圧Bを上まわると、該燃料タンク2内に供給される燃
料は上記ブリーザパイプ1を通って上記インレットパイ
プ4に向かって逆流し、上記インレットパイプ4の注入
口4a付近において該インレットパイプ4中に流出す
る。この流出した燃料が上記インレットパイプ4の注入
口4aに挿入されている給油ノズル5に設けられたセン
サー5aにより感知されることにより給油は自動的にス
トップされるようになっている。したがって、上記ブリ
ーザパイプ1の気密性及び該ブリーザパイプ1と上記燃
料タンク2との接合部におけるシール性は確保されてい
なければならない。
【0024】本考案に適用されるブリーザパイプ1は、
燃料タンク2の外部に設けられる外側パイプと上記燃料
タンク2の内部に設けられ上記外側パイプ内にシール性
を保って嵌入される内側パイプとに分割されている。
【0025】図2に示されるようにこの実施例における
外側パイプ6は、上記燃料タンク2の壁部2aに接合さ
れる側の端部に該外側パイプ6に一体に形成されるフラ
ンジ部7が設けられ、該フランジ部7にはこの外側パイ
プ6が上記燃料タンク2の壁部2aにプロジェクション
溶接される際のプロジェクションとなる環状突起8が形
成されている。
【0026】この実施例においては図3に示されるよう
に、上記外側パイプ6は、上記燃料タンク2の壁部2a
に形成されたブリーザパイプ1が貫通する貫通孔9に上
記燃料タンク2の内部から外部に向って挿通されて上記
フランジ部7は上記燃料タンク2の壁部2aと当接し、
この状態においてプロジェクション溶接されることによ
り上記フランジ部7は上記壁部2aに接合される。
【0027】このプロジェクション溶接により上記フラ
ンジ部7に形成されていた環状突起8は溶融され、上記
フランジ部7と上記燃料タンク2の壁部2aとの間にお
いて環状のナゲット10が形成され、上記外側パイプ6
は上記燃料タンク2に強固に接合されると共に該外側パ
イプ6と該燃料タンク2との間におけるシール性が確保
される。
【0028】次に、上記外側パイプ6の上記燃料タンク
2の壁部2a側の端部内には、上記燃料タンク2の内部
に位置する内側パイプ11が嵌入され、上記外側パイプ
6に接続されて設けられることによりブリーザパイプ1
を構成している。
【0029】また、上記外側パイプ6の内周面と上記内
側パイプ11の外周面との間はシールされており、上記
ブリーザパイプ1は上記外側パイプ6と上記内側パイプ
11とに分割されているにも拘らず、ブリーザパイプ全
体としてパイプ管壁の外側と内側とにわたるシール性は
確保されている。
【0030】この実施例では、外側パイプ6の内周面と
内側パイプ11の外周面との間におけるシールは、両者
間に嵌挿された例えばOリングのようなシール手段とし
てのシール部材12によりシール機能が与えられてい
る。
【0031】上記内側パイプ11は、上記外側パイプ6
内への嵌入部から上記燃料タンク2内における燃料の上
限液面位置3に達する長さとされており、さらに、該内
側パイプ11における上記外側パイプ6側の端部にはブ
ラケット13が設けられ該ブラケット13が上記燃料タ
ンク2の壁部2aに接合されることにより該内側パイプ
11は保持されている。この実施例では上記ブラケット
13は上記内側パイプ11の外周壁に取付けられ四方に
延びる板状のブラケット13とされ且つその先端各々は
上記燃料タンク2の壁部2aの内面にそれぞれ接合され
ているが、上記ブラケット13の形状及び数は任意とさ
れブラケット13各々の先端において上記外側パイプ6
に接合されるものであってもよい。
【0032】(実施例2) 本考案における実施例2が図4に示されている。この実
施例においては外側パイプ6aにおける燃料タンク2の
壁部2a側の端部の内周面は該端部開口に向けて内径が
次第に拡大するテーパ内周面部14となされる一方、該
外側パイプ6aに嵌入される内側パイプ11aの端部に
おける外周面は上記テーパ内周面部14に密着するよう
に該端部開口に向けて外径が次第に縮小するテーパ外周
面部15に形成されており、これらテーパ内周面部14
及びテーパ外周面部15が本考案におけるシール手段を
構成している。
【0033】したがって、この実施例では、上記内側パ
イプ11aが上記外側パイプ6aに嵌入されるにしたが
ってテーパ内周面部14とテーパ外周面部15との間に
おける密着作用が発現され、この密着作用により、上記
実施例1のようなシール部材12を要することなく、上
記外側パイプ6aの内周面と上記内側パイプ11aの外
周面との間は良好にシールされる。
【0034】尚、上記外側パイプ6aには該外側パイプ
6aに一体にフランジ部7が形成されること及び上記フ
ランジ部7が燃料タンク2の壁部2aにプロジェクショ
ン溶接によりシール性を保持して取付けられることは上
記実施例1と同じなので、説明は省略する。
【0035】また、内側パイプ11aの保持について
は、上記実施例1と同様に、内側パイプ11aに設けら
れるブラケット13を介して上記燃料タンク2の壁部2
a又は上記外側パイプ6aに保持され得るが上記テーパ
内周面部14及び上記テーパ外周面部15にそれぞれ部
分ネジ又はバヨネット等の係合部を設け、該係合部にお
ける係止により保持してもよい。
【0036】(実施例3) 図5は本考案の実施例3を示し、この実施例では、シー
ル手段は、外側パイプ6bのフランジ部7側端部におけ
る内周面の一部を、内側パイプ11bの上記外側パイプ
6b側端部における外周面に対し全周にわたって環状に
圧着させるように成形されたかしめ部16により構成さ
れている。
【0037】具体的には、上記外側パイプ6bのフラン
ジ部7側における開口端に位置する内周面の上下範囲は
上記実施例2と略同様に内径が開口に向けて若干拡大す
るテーパ内周面部14aとされ、該内周面部14aから
上方の所定寸法にわたる内周面の上下範囲の内径は内側
パイプ11bの基本外径よりも僅かに大きく形成されて
いる。一方、上記内側パイプ11bは外周面の開口端近
傍における上下範囲が全周にわたり半径方向外方に向け
て膨出しており、この膨出部の外周面にて該内側パイプ
11bの端部が外側パイプ6b内に嵌入された状態で上
記テーパ内周面部14aに密着するテーパ外周面部15
aが形成されている。
【0038】そして、外側パイプ6bのフランジ部7側
における端部開口内に内側パイプ11bの端部が嵌入さ
れると、内側パイプ11bのテーパ外周面部15aが外
側パイプ6bのテーパ内周面部14aに当接し、テーパ
外周面部15aとテーパ内周面部14aとは密着状態に
なる。この密着状態において、外側パイプ6bの内側パ
イプ11bと重なった部位を全周にわたり半径方向内方
に向けて強くかしめると、外側パイプ6bのかしめられ
た部位は全周にわたり半径方向内方に向けて凹陥し、こ
れにて外周パイプ6bにかしめ部16が形成される。こ
のとき、かしめ部16の内周部が内側パイプ11bの外
周部に全周にわたって圧着した状態となるので、両パイ
プ6b,11b間は、上記実施例1のようなOリング等
のシール部材12を用いることなく、上記圧着状態によ
り内外周部において良好にシールされることとなる。
尚、この実施例では、内側パイプ11bのテーパ外周面
部15aと外側パイプ6bのテーパ内周面部14aとの
間における密着状態によるシール作用を併用しているの
で、両パイプ6b,11b間におけるシール性はさらに
高いものとなっている。
【0039】また、この実施例では、外側パイプ6bを
強くかしめているので、上記かしめ部16の内周部にて
押圧された内側パイプ11bの部位も全周にわたり半径
方向内方に向けて凹陥し、この凹陥部にかしめ部16が
嵌入した状態となっていることにより、内側パイプ11
bは外側パイプ6bに固定される。したがって、この実
施例では、かしめ部16は両パイプ6b,11b間のシ
ール手段としてだけでなく、内側パイプ11bの保持手
段としても機能することになり、この結果、上記実施例
1及び2における保持手段としてのブラケット13を省
略して部品数をさらに削減することができる。
【0040】尚、上記各実施例では、いずれも外側パイ
プ6,6a,6bのフランジ部7が燃料タンク2の壁部
2aに形成された貫通孔9の周囲における上記燃料タン
ク2の内部側から上記壁部2aに接合されているが、上
記燃料タンク2の外部側から上記壁部2aに接合される
ことも可能である。
【0041】また、上記説明はブリーザパイプ1と燃料
タンク2との接合構造についてなされているが、本考案
の構成は、ブリーザパイプ以外の金属製パイプを良好な
シール性と接合強度とのもとにタンク等の金属製容器に
接合する際にも適用可能なことはいうまでもない。
【0042】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1の考案に
よると、金属製の容器に接合される金属製のパイプは上
記容器の外部側と内部側とに分割されたことにより、外
側パイプにフランジ部が一体に形成され、該フランジ部
において容器の壁部にプロジェクション溶接されてお
り、外側パイプと内側パイプとの間はシール手段にてシ
ールされるので、上記パイプと上記容器の壁部との間の
全体的なシール性は確保され且つ接合強度も向上し上記
パイプにおける外力に対する優れた耐負荷性が得られ
る。
【0043】また、上記フランジ部と上記容器の壁部と
の間におけるプロジェクション溶接は通常のプロジェク
ション溶接装置により行うことができる。
【0044】また、パイプを外側パイプと内側パイプと
に分割したにも拘らず該外側パイプと該内側パイプとを
互にシールしたので上記パイプにおける気密性が確保さ
れる。
【0045】また、容器と該容器の壁部に接合されるパ
イプとの間のシール性は、上記接合時のプロジェクショ
ン溶接により得られ、ハンダによる全周シールは不要と
なるのでハンダの使用による公害発生をなくすることが
できる。
【0046】請求項2の考案によると、上記シール手段
を外側パイプのテーパ内周面部とこれに密着する内側パ
イプのテーパ外周面部とで構成したので、テーパ内周面
部とテーパ外周面部との密着状態により外側パイプと内
側パイプとの間を良好にシールすることができる。これ
により、Oリング等のシール部材としての小物部品が不
要となるので、部品数の削減とともに、接合作業時にお
ける部品の取扱いが容易になる。
【0047】請求項3の考案によると、上記シール手段
を外側パイプにおける内周面の一部が内側パイプの外周
面に対して圧着するように成形されたかしめ部にて構成
したので、上記圧着により外側パイプと内側パイプとの
間を良好にシールすることができる。これにより、Oリ
ング等のシール部材としての小物部品が不要となり、接
合作業時における部品の取扱いが容易になる。また、上
記圧着により内側パイプを外側パイプに固定することも
可能であり、外側パイプの内周部が内側パイプの外周面
に喰込む程度に圧着させれば内側パイプを保持すること
ができるので、この場合には内側パイプの保持部材も不
要となり、部品数が一層削減されるとともに、接合作業
時における部品の取扱いがさらに容易になる。
【0048】請求項4の考案によると、上記請求項1〜
3の考案による効果を、金属製燃料タンクと金属製ブリ
ーザパイプとの接合構造において得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例1における燃料タンク及びブリ
ーザパイプの全体構成を説明する要部断面図である。
【図2】外側パイプの一部切欠き正面図である。
【図3】外側パイプと内側パイプとの間のシール構造を
示す縦断面図である。
【図4】本考案の実施例2を示す図3相当図である。
【図5】本考案の実施例3を示す図3相当図である。
【符号の説明】
1 ブリーザパイプ(パイプ) 2 燃料タンク(容器) 2a 壁部 3 上限液面位置 4 インレットパイプ 6,6a,6b 外側パイプ 7 フランジ部 9 貫通孔 11,11a,11b 内側パイプ 12 シール部材(シール手段) 13 ブラケット 14,14a テーパ内周面部(シール手段) 15,15a テーパ外周面部( 〃 ) 16 かしめ部(シール手段)

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の容器と該容器の壁部を貫通して
    延びる金属製のパイプとの接合構造であって、 上記パイプは上記容器の外部に設けられた外側パイプ
    と、上記容器の内部に設けられ、上記外側パイプ内に嵌
    入された内側パイプとからなり、 上記外側パイプは上記容器の壁部側の端部に該外側パイ
    プと一体に形成されたフランジ部を有し、該フランジ部
    において上記容器の壁部にプロジェクション溶接により
    取付けられており、 上記内側パイプは外側パイプ側端部において上記容器の
    壁部又は上記外側パイプに保持されており、 上記外側パイプの内周面と上記内側パイプの外周面との
    間はシール手段によりシールされていることを特徴とす
    る容器とパイプとの接合構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の容器とパイプとの接合構
    造において、 シール手段は、外側パイプのフランジ部側端部における
    内周面に形成されかつ該端部の開口に向けて内径が拡大
    するテーパ内周面部と、内側パイプの上記外側パイプ側
    端部における外周面に形成されかつ該端部の開口に向け
    て外径が上記テーパ内周面に密着可能なように縮小する
    テーパ外周面部とにより構成されていることを特徴とす
    る容器とパイプとの接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の容器とパイプとの接合構
    造において、 シール手段は、外側パイプのフランジ部側端部における
    内周面の一部を内側パイプの上記外側パイプ側端部にお
    ける外周面に対し全周にわたって環状に圧着させるよう
    に成形されたかしめ部により構成されていることを特徴
    とする容器とパイプとの接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の容器とパイプ
    との接合構造において、 容器は液体燃料を貯溜するための燃料タンクであり、 パイプは上記燃料タンクの壁部を貫通して延びるブリー
    ザパイプであることを特徴とする容器とパイプとの接合
    構造。
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WO2016153162A1 (ko) * 2015-03-24 2016-09-29 에스테크(주) 자동차용 연료탱크 주유구 필러파이프의 제조방법 및 이를 위한 금형장치

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