JP2560717B2 - 磁気絶縁シ−ト - Google Patents

磁気絶縁シ−ト

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JP2560717B2
JP2560717B2 JP7254687A JP7254687A JP2560717B2 JP 2560717 B2 JP2560717 B2 JP 2560717B2 JP 7254687 A JP7254687 A JP 7254687A JP 7254687 A JP7254687 A JP 7254687A JP 2560717 B2 JP2560717 B2 JP 2560717B2
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acid chloride
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伸明 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はドットプリンタ印字ヘッドに使用される磁気
絶縁シートに関するものである。
[従来の技術] インパクトプリンタの印字を行なう公知のワイヤー式
のドットプリンタ印字ヘッド概略図を、第1図、第2図
に示す。第1図は吸引タイプ、第2図はシャトルタイプ
である。
印字を行なうには、ヘッドケース内に複数個配備され
たコア2をコイル8で磁化あるいは消磁して金属製のア
ーマチュア1を左右に動かし、印字ピン4を作動させ
る。印字ピン4はガイド5で案内支持され、リボン6を
叩いて印字紙7に印字を行なう。アーマチュア1とコア
2はいずれも金属製であり、両者が直接接触すると騒音
や金属磨耗が起こったり、また磁気が金属内で短絡して
コア2からアーマチュア1が離れにくくなり、印字速度
が低下あるいは印字できなくなったりする。そこで磁気
絶縁シート3をアーマチュア1とコア2の間にセットし
てこれらの問題を防いでいる。
コンピュータやワードプロセッサーの高性能化に伴な
い、出力装置であるプリンタの高速化が求められてい
る。これを達成するにはアーマチュア1の高速作動が必
要であるが、その際にヘッドの温度が150℃以上の高温
になったり、磁気絶縁シート3には大きな衝撃が加わっ
たりする。
従来、この磁気絶縁シート3にはポリエステルフィル
ムやポリイミダフィルムが用いられていた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしポリエステルフィルムは耐熱性が悪いため高速
化すると熱変形してすぐに穴があいてしまい、またポリ
イミドフィルムは耐熱性が優れているが耐衝撃性が悪い
ためやはり穴があきやすく、いずれも耐久性の点で高速
用印字ヘッドの磁気絶縁シートとしては使用できないと
いう問題があった。
本発明は上記の問題点を解決し、高速化しても耐久性
の良好な磁気絶縁シートを提供することを目的とするも
のである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は芳香族ポリアミド主成分とし、1kg/mm2荷重
下の200℃での寸法変化が5%以下、硬度が20以上、摩
擦係数が1.0以下、かつ厚みが3〜80μのフィルムから
なることを特徴とするドットプリンタ印字ヘッド用磁気
絶縁シートに関するものである。
本発明の芳香族ポリイミドとは、例えばパラフェニレ
ンテエレフタルアミド、パラフェニレンイソフタルアミ
ド、メタフェニレンテレフタルアミド、メタフェニレン
イソフタルアミドなどを主体とするものであり、さらに
芳香核にハロゲン(塩素、臭素、フッ素など)又はニト
ロ基、アルル基、アルコキシ基などの置換基を有するも
のも含まれる。この芳香族ポリイミドの中でより好まし
くはパラフェニレンテレフタルアミドを主体としたもの
であり、芳香核の少なくとも20%以上に塩素置換基を有
するものは、製膜性が良好なため均質なフィルムが得ら
れ、機械特性、耐熱性に優れたものである。
この芳香族ポリアミドは酸クロリドとジアミンの反
応、あるいはイソシアネートととカルボン酸との反応で
得られる。
酸クロリドとジアミンの組合せを例にとると、単量体
としては、酸クロリド側は、テレフタル酸クロリド、イ
ソフタル酸クロリド、およびこれらの芳香核に、ハロゲ
ン、ニトロ、アルキル、アルコキシ基を有するもの、例
えば、2−クロルテレフタル酸クロリド、2−クロルイ
ソフタル酸クロリド、2,5−ジクロルテレフタル酸クロ
リド、2−ニトロテレフタル酸クロリド、2−メチルイ
ソフタル酸クロリドなどがある。またジアミン側は、p
−フェニレンジアミ、m−フエニレンジアミン、4,4′
−ジアミノジフェニルケトン、3,3′−ジアミノジフェ
ニルケトン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,4′
−ジアミノジフェニルメタン、3,3′−ジアミノジフェ
ニルメタン、4,4′−ジアミノジフェニルエーテル3,3′
−ジアミノジフェニルエーテル、ベンチジン、およびこ
れらの芳香核に上記の置換基を有するもの、例えば、2
−クロル−p−フェニレンジアミン、2−クロル−メタ
フェニレンジアミン、2−メチル−メタフェニレンジア
ミン、3,3′−ジメチルベンチジンなどがある。
またイソシアネートとカルボン酸の組合せを例にとる
と、イソシアネート側は、フェニレン−1,4−ジイソシ
アネート、フェニレン−1,3−ジイソシアネート、ジフ
ェニルケトン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニル
メタン−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルエーテ
ル−4,4′−ジイソシアネート、ジフェニルスルホン−
4,4′−ジイソシアネート、およびこれらの芳香核に上
記の置換基を有するもの、例えば、トルイレン−2,6−
ジソシアネート、トルイレン−2,4−ジオシアネートな
どがある。またカルボン酸側は、テレフタル酸、イソフ
タル酸、およびこれらの芳香核に上記の置換基を有する
ものなどがある。
なお、本発明の芳香族ポリアミドには物性を損なわな
い程度にエステル結合、ウレタン結合、イミド結合、複
素環結合などを含有していてもよい。なお機械特性、耐
熱性の優れたフィルムを得るにはポリマとしては固有粘
度(ホリマ0.5gを臭化リチウム2.5wt%を含むN−メチ
ルピロリドンで100mlの溶液として30℃で測定した値)
は0.5〜6.0が好ましい。
また本発明の芳香族ポリアミドにはフィルムの物性を
損わない程度に、滑剤、酸化防止剤、その他添加剤等
や、また他のポリマがブレンドされていてもよい。
本発明のフィルムは、少なくとも一方向が1kg/mm2
重下の200℃での寸法変化が5%以下の必要があり、好
ましくは2%以下である。フィルムには、厚み方向の力
だけでなく、アーマチュア1あるいはコア2と接する際
にフィルムの面方向に微小た剪断力が働いていることが
フィルム表面の形態を顕微鏡観察することにより認めら
れるが、寸法変化が5%以下であると、この剪断力によ
るフィルムの変形が小さく、耐久性の向上につながる。
本発明のフィルムの硬度は20以上、好ましくは25以
上、より好ましくは30以上である。20未満では衝撃に対
して変形量が大きくなって耐久性が悪化する。上限は特
に限定されないが100程度である。
また少なくとも片面の摩擦係数は1.0以下、好ましく
は0.8以下である。ここでいう摩擦係数とは、フィルム
どうしの動摩擦係数である。フィルム表面には上述した
ようにアーマチュア1あるいはコア2から剪断力が働く
が、摩擦係数が1.0が超えると剪断力によりフィルムの
変形量が大きくなったり、フィルム表面が削られて耐久
性が著しく低下する。
さらにフィルムの厚みは3〜80μ、好ましくは5〜60
μである。3μより薄いと機械特性が低下して耐久性が
悪くなる。また80μより厚いとアーマチュア1の作動距
離が短かくなって十分な印字圧力が得られなかったり、
コア2からの吸引力が不足して高速作動ができなくな
る。
さらに本発明のフィルムは、密度が1.40〜1.55、少な
くとも一方向についてヤング率が600kg/mm2以上、強度
が30kg/mm2以上であることが好ましい。
次に該フィルムの製造方法について説明する。ポリマ
はN−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルアセトアミ
ド(DMAc)、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)、ジ
メチルホルムアミド(DMF)、テトラメチル尿素、γ−
ブチロラクトンなどの有機溶媒中に酸クロリドとジアミ
ンの単量体を添加し低温溶液重合したり、水系媒体を使
用する界面重合によって製造することができる。また上
記のような溶媒中でイソシアネートとカルボン酸に触媒
を添加して製造することもできる。酸クロリドとジアミ
ンを単量体として重合したポリマ溶液をそのまま製膜原
液として使用する場合、ハロゲン化水素が発生するの
で、これを公知の無機塩基あるいはそれらの水和物、ア
ンモニア、さらには有機塩基で中和して、その後の製膜
工程でハロゲン化水素が悪影響を及ぼさないようにする
ことが必要である。この中和によって生成した中和塩は
ホリマの溶解助剤として働き、ポリマの溶解性を高める
が、さらに別途に塩化リチウム、臭化リチウム、塩化カ
ルシウムなどのアルカリあるいはアルカリ土類金属のハ
ロゲン化物などを添加することもある。
ポリマの種類によっては溶解助剤は不必要か、あるい
は溶解助剤が中和塩量より少なくても安定した溶液が得
られ、場合によってはその方が製膜性が良好な場合もあ
るので、その際は単離されたポリマを溶媒に添加するな
どしてポリマと溶解助剤の量を適宜コントロールするこ
とが可能である。
ポリマの単離は有機溶媒中で重合したポリマ溶液を水
中などに投入して再沈したり、また界面重合で生成した
ポリマを洗浄乾燥することによって得ることができる。
またフィルムの摩擦係数を下げるために、無機あるい
は有機の微粒子をポリマ溶液中に存在させておく必要が
あるが、添加時期は重合前でも製膜直前でもよく特に限
定されない。使用される粒子としては特に限定されない
が、例えばSiO2、TiO2、ZnO、Al2O3、CaSO4、BaSO4、Ca
CO3、カーボンブラックなどがあり、粒径は20mμから10
μのものが使用される。添加量はポリマ当り0.01〜100
重量%である。
上記のように調製された製膜原液中のポリマ濃度は2
〜40wt%が好ましい。中和で生成した塩や溶解助剤とし
ての無機塩が含有されている場合には湿式法あるいは乾
湿式法で製膜するのが好ましい。湿式法で製膜する場合
には該原液を口金から直接製膜用浴中に押し出すか、又
は一旦ドラム等の支持体上に押し出し、支持体ごと湿式
浴中に導入する方法が採用される。この浴は一般に水系
媒体からなるものであり、水の他に有機溶媒や無機塩等
を含有していてもよい。該浴温度は通常0〜100℃で使
用され、フィルム中に含有された塩類及び有機溶媒の抽
出が行なわれる。さらにフィルムの長手方向に延伸が行
なわれる。浴から出たフィルムは次いで乾燥や延伸、熱
処理が行なわれるが、これらの処理は一般に100〜500℃
でなされる。
乾湿式法で製膜する場合は該原液を口金からドラム、
エンドレスベルト等の支持体上に押し出して薄膜とし、
次いでかかる薄膜層から溶媒を飛散させ薄膜が自己保持
性を持つまで乾燥する。乾燥条件は一般に室温〜300
℃、60分以内の範囲である。上記乾式工程を終えたフィ
ルムは支持体から剥離されて湿式工程に導入され、上記
の湿式法と同様に脱塩、脱溶媒が行なわれ、さらに延
伸、乾燥、熱処理が行なわれてフィルムとなる。
ポリマの種類によってはポリマが無機塩なしで有機溶
媒に溶解することがあるが、その際には乾式法で製膜す
ることが可能である。もちろん上記のように湿式法、乾
湿式法で製膜してもよい。
この乾式法のプロセスを採用した場合には、ドラム、
あるいはエンドレスベルト等の上で乾燥され自己保持性
をもったフィルムを、これら支持体から剥離し、フィル
ムの長手方向に延伸を行なう。さらに残存揮発分が3%
以下になるまで乾燥し、延伸、熱処理が行なわれる。こ
れらの処理は一般に150〜500℃で行なわれる。
以上のように形成されるフィルムは、製膜工程中で、
機械特性、熱特性が本発明の範囲となるように延伸、熱
処理を施す。具体的には熱処理は250〜400℃、1秒〜10
分で、延伸倍率は面倍率で1.0〜3.0(面倍率とは延伸後
のフィルム面積を延伸前のフィルムの面積で除した値で
定義する。)の範囲内にあることが機械特性、熱特性を
維持する上で好ましい。
以上のように製造されたフィルムは、ヘッドの形状に
より、円形、ドーナツ形、矩形等種々の形の磁気絶縁シ
ートとして使用される。
[発明の効果] 本発明の磁気絶縁シートは、寸法安定性が優れ、硬
く、かつ滑り性が良好な芳香族ポリアミドから成ってい
るため、高温下での厚み方向、面方向の変形や摩耗が少
ない。そのため高速で印字を行なった際にヘッドが高温
になっても良好な耐久性があり、ヘッド寿命の向上、信
頼性の向上が可能である。
[特性の測定方法並びに効果の評価方法] (1) 寸法変化 試幅10mm、試長200mmになるようにフィルムを切出
し、1kg/mm2に相当する荷重をかけ、200℃のオーブン中
で5分間加熱してから試験片を取り出し放冷後下式によ
り算出した。+は伸び、−は収縮を意味する。
寸法変化(%)=(加熱後の長さ−試長)/試長×100 (2) 硬度 ビッカース硬度計によりJISB−7734に従って測定し
た。ただし測定荷重は35gとし、20μより薄いフィルム
は、20μを超える厚みになるようにフィルムを重ねて測
定した。フィルム表面を見やすくするため、アルミを10
00〜1500Å蒸着して、測定した。
(3) 摩擦係数 100mm×75mmのフィルムの2枚重ねにして、65mm×65m
m、200gの荷重をのせ、2枚のフィルムを10cm/分の相対
速度で引っ張って引張り張力と荷重との関係から動摩擦
係数を算出した。
(4) 耐久性評価方法 24ピンのドットプリンタ印字ヘッドに磁気絶縁シート
をセットし、各印字ピンを1400回/秒の速度で駆動させ
た。各印字ピンが2億回駆動した時点で、ヘッドを分解
してシートを観察し、次の基準で耐久性を評価した。
○:24ピンともピンホールの発生なく、良好。
×:ピンホールあるいは、完全な穴あきがある。
なお、駆動テストを終えた時点でヘッド温度は150〜1
70℃になっていた。
[実施例] 以下に実施例に基づいて本発明を説明する。ただし本
発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 蒸溜、脱水したN−メチルピロリドンに0.9モル比に
相当する2−クロル−p−フェニレンジアミンと、0.1
モル比に相当する4,4′−ジアミノジフェニルエーテル
を撹拌溶解させ、10℃に冷却してこの中へ0.2モル比に
相当するテレフタル酸クロリド、および0.8モル比に相
当する2−クロルテレフタル酸クロリドを添加し、2時
間撹拌した。その後、十分精製した水酸化リチウムを発
生塩化水素当り95モル%添加し、70℃で2時間撹拌した
後、さらに7モル%相当量のアンモニア水を加えて水和
を完結し、さらに別にN−メチルピロリドン中で分散し
てあった0.5μのシリカをポリマ当り0.3重量%添加して
30℃でポリマ濃度10重量%、3000ポイズの透明な芳香族
ポリアミド溶液を得た。このポリマの固有粘度は2.8で
あった。
この溶液を表面研磨した金属ドラム上へ30℃で均一に
流延し、120℃の雰囲気で10分乾燥した。このフィルム
をドラムから剥離し、30℃の水槽中に連続的に30分間浸
漬しながらMD方向に1.2倍延伸した。さらにフィルムを
テンターへ導入し320℃で5分間乾燥し、TD方向に1.2倍
延伸して厚さ25μの透明なフィルムを得た。
このフィルムの物性は第1表に示したように寸法変
化、硬度、摩擦係数とも良好なものである。このフィル
ムを磁気絶縁シー用ト用に円形に切出し、耐久性を評価
したところピンホールの発生もなく非常に耐久性のよい
ものであることがわかった。
実施例2 実施例1で、4,4′−ジアミノジフェニルエーテルの
かわりに、4,4′−ジアミノジフェニルスルホンを使用
する以外は実施例1と同様に重合、製膜を行なって厚さ
40μのフィルムを得た。このフィルムの物性は第1表の
ようであった。
これをヘッドに装着して耐久性を評価したところ、ピ
ンホールの発生もなく良好な耐久性を有していることが
わかった。
実施例3 N−メチルピロリドン中に、十分乾燥した臭化リチウ
ムをポリマ当り100重量%になるように溶解し、さらに
0.9モル比に相当する2−クロル−p−フェニレンジア
ミンと、0.1モル比に相当する4,4′−ジアミノジフェニ
ルエーテルを添加して溶解した。10℃に冷却してこの中
へ1モル比に相当するテレフタル酸クロリドを添加して
重合を行なった。さらに実施例1と同様に中和し、シリ
カを添加してポリマ濃度5.0重量%の溶液を得た。この
ポリマの固有粘度は4.8であった。
この溶液を実施例1と同様のプロセスで製膜して25μ
のフィルムを得た。延伸倍率はMD方向、TD方向とも1.2
倍、テンター温度は340℃であった。フィルム物性は第
1表に示すように良好なものであった。
これをヘッドに装着して耐久性を評価したところ、ピ
ンホールの発生もなく良好な耐久性を有していることが
確認された。
比較例1 実施例1で、シリカを0.005重量%とする以外は、実
施例1と同様に重合、製膜して25μのフィルムを得た。
フィルムの物性は第1表に示すように、摩擦係数の大き
なものであった。
このフィルムの耐久性を評価したところ、24ピンのう
ち、半分以上がピンホールが発生しており、耐久性の悪
いフィルムであることがわかった。
比較例2 NMP中に1モル比に相当するメタフェニレンジアミン
を添加して溶解し、さらにこの中へ1モル比に相当する
イソフタル酸クロリドを添加して重合を行なった。さら
に実施例1と同様に中和と0.3重量%のシリカを添加し
てポリマ溶液を得た。これを実施例1と同様のプロセス
で製膜して25μのフィルムを得た。延伸倍率はMD方向、
TD方向とも2.0倍、テンターの温度は300℃であった。フ
ィルム物性は第1表に示すように硬度が小さいものであ
った。
このフィルムの耐久性を評価したところ、24ピンとも
完全に穴があいており、耐久性の悪いものであった。
比較例3,4 市販のポリエステルフィルム(比較例3)と、ポリイ
ミドフィルム“カプトン”(比較例4)の25μを用い、
耐久性の評価を行なった。その結果いずれを使用した場
合も完全にフィルムに穴があいており、アーマチュア1
とコア2が摩耗して鉄錆が多量発生していた。これらの
フィルムの物性を第1表に示すが、ポリエステルフィル
ムは寸法変化と硬度が悪く、またポリイミドフィルムは
寸法変化は良好だが硬度が低かった。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、公知のドットプリンタ印字ヘッ
ドの概略図である。 1:アーマチュア、2:コア、 3:磁気絶縁シート、4:印字ピン、 5:ガイド、6:リボン、7:印字紙、 8:コイル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芳香族ポリアミドを主成分とし、1kg/mm2
    荷重下の200℃での寸法変化が5%以下、硬度が20以
    上、摩擦係数が1.0以下、かつ厚みが3〜80μフィルム
    からなることを特徴とするドットプリンタ印字ヘッド用
    磁気絶縁シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7204518B2 (en) 2003-05-20 2007-04-17 Komatsu Ltd. Construction machine

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