JP2560340Y2 - ラック・ピニオン噛合い機構 - Google Patents

ラック・ピニオン噛合い機構

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JP2560340Y2
JP2560340Y2 JP1993024918U JP2491893U JP2560340Y2 JP 2560340 Y2 JP2560340 Y2 JP 2560340Y2 JP 1993024918 U JP1993024918 U JP 1993024918U JP 2491893 U JP2491893 U JP 2491893U JP 2560340 Y2 JP2560340 Y2 JP 2560340Y2
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雅彦 田中
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アネルバ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はラック・ピニオン噛合い
機構に関し、特に搬送装置に利用されるラック・ピニオ
ン送り機構に適用されるラック・ピニオン噛合い機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、複数の処理チャンバを有する真
空処理装置で被スパッタリング物等を載置したキャリア
を各処理チャンバに順次に移動させる搬送装置におい
て、キャリアを移動させるための駆動力を伝達する機構
として一般的にラック・ピニオン機構を利用した送り機
構が使用される。
【0003】従来ラック・ピニオン機構において、ピニ
オンから離れた状態にあるラックが回転停止状態にある
ピニオンに接近してこれに噛合うとき、両者の歯先が衝
突するのを回避するため、一方向性クラッチを用いる方
法、ピニオンをその軸に対して垂直な方向に逃がす方法
等が採用されている。また空圧シリンダまたは電磁石に
よりピニオンの回転停止時に歯の間にピンを押し付けピ
ニオンの歯がラックと確実に噛合う一定の方向に常に揃
える方法がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来の回避手段におい
て、一方向性クラッチを用いる方法は、ラックの運動方
向が1つの方向のみに制限される欠点がある。またピニ
オンをその軸に対して垂直な方向に逃がす方法は、機構
自身が複雑になると共に往復運動を行う構成では中間ギ
ヤを2つ配置する必要があり、スペースも大きくとらな
ければならない。また空圧シリンダ等を利用する方法
は、空圧または電力の駆動源を必要とし、これらの機構
を配置するためのスペースも大きくとる必要があるとい
う欠点を有する。
【0005】本考案の目的は、簡素な構造でラックとピ
ニオンとの最初の噛合いを滑らかに行うことができるラ
ック・ピニオン噛合い機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案に係る第1のラッ
ク・ピニオン噛合い機構は、例えば真空処理装置などに
設けられた搬送装置の送り機構として使用されるラック
とピニオンが噛み合う機構であって、ラックは被搬送物
に設けられ、ピニオンは回転駆動軸の側に設けられるラ
ック・ピニオン噛合い機構であり、ピニオンの少なくと
も歯部を磁性体で形成すると共に、前記ピニオンの回転
停止時、ピニオンとラックとの初期噛合いが円滑に行え
所定位置にピニオンを停止させる磁石をピニオンの周
囲に配置する。ピニオンの歯部と磁石との吸着作用によ
りピニオンを上記所定位置に停止させ、ピニオンとラッ
クとの初期噛合いを円滑かつ確実に行うように構成され
る。
【0007】本考案に係る第2のラック・ピニオン噛合
機構は、例えば真空処理装置などに設けられた搬送装
置の送り機構として使用されるラックとピニオンが噛み
合う機構であって、ラックは被搬送物に設けられ、ピニ
オンは回転駆動軸の側に設けられるラック・ピニオン噛
合い機構であり、ピニオンに同期して回転するギヤの少
なくとも歯部を磁性体で形成すると共に、ピニオンの回
転停止時にピニオンとラックとの初期噛合いが円滑に行
える所定位置にピニオンを停止させる磁石を前記ギヤの
周囲に配置する。ギヤの歯部と磁石との吸着作用により
ピニオンを上記所定位置に停止させ、ピニオンとラック
との初期噛合いを円滑かつ確実に行うように構成され
る。
【0008】前記の各構成において、要部構成を反対と
し、前記歯の部分を磁化した部材で形成し、前記磁石の
代わりに磁性体を用いることもできる。
【0009】
【作用】本考案では、ピニオンの周囲またはピニオンに
同期して回転する他のギヤが存在するときにはギヤの周
囲の所定の位置に配置された磁石の磁力線の作用によっ
て、ピニオンの歯の停止位置が制限される。磁石によっ
て制限されるピニオンの歯の停止位置は、ピニオンに接
近してラックがピニオンに噛み合う時、最初の噛合いが
滑らかにすなわち正常に行われる位置である。構成を反
対にする場合にも同様な作用を生じさせることができ
る。
【0010】
【実施例】以下に、本考案の実施例を添付図面に基づい
て説明する。
【0011】図1は本考案の要部の構成を示す、図1に
おいて、1は回転軸1aの回りに回転自在に支持された
ピニオンであり、2は例えば右方向3に移動するラック
で、その先端部分を示す。ピニオン1の回転軸1aの位
置は固定されている。ピニオン1の回転軸1aは、例え
ば図示しない駆動装置の回転駆動軸に連結され、駆動装
置から回転動力を与えられるとき反時計方向4に回転す
る。ラック2がピニオン1に噛み合った状態で、ピニオ
ン1が回転力を受けて反時計方向4に回転するとき、ラ
ック2は右方向3に移動する。問題は、右方向3に移動
するラック2の歯6とピニオン1の歯5の初期(最初)
の噛合いを、歯同士が衝突するのを避けていかに円滑に
行うかということである。
【0012】上記ピニオン1の少なくとも歯5の部分
は、磁力線を通す磁性材料で形成されている。そしてピ
ニオン1の周囲の適当な箇所に、ピニオン1に近づけて
磁石7が配置されている。この磁石7は、好ましくは永
久磁石であり、かつ所定の間隔を有する2つの磁極片8
a,8bを有する。磁極片8a,8bはプレート状で、
磁極片8a,8bの間隔は、ピニオン1の隣合う2つの
歯5の先部の間隔にほぼ等しい。磁石7の作用は、回転
するピニオン1を停止状態にさせるとき、ピニオン1の
例えばいずれかの隣合う2つの歯5のそれぞれを、磁石
7の吸着作用を利用して磁極片8a,8bに対応させた
状態で停止させることにある。図1では、歯5a,5b
のそれぞれが磁極片8a,8bに対応した状態でピニオ
ン1が停止している様子を示している。
【0013】磁石7が配置される位置は、図1に示すピ
ニオン1の歯5a,5bと磁極片8a,8bが対応した
停止状態において、ラック2の先端の歯6aと噛み合う
ピニオン1の歯5c,5dが、円滑に初期の噛合いを行
える箇所である。これにより回転停止状態にあるピニオ
ン1がラック2の先端の歯6aと正常に噛み合う位置に
待機し、歯先同士の衝突を回避し、円滑な初期噛合いを
行うことができる。
【0014】上記実施例は次のように変更できる。磁極
片8a,8bを省略し、単に磁石7のみを設けるだけで
もよい。また磁石7を永久磁石でなく、電磁石で作るこ
ともできる。前記実施例の反対の構成として、ピニオン
1の歯5の部分を磁化し、磁石7の代わりに同様な形態
を有する単なる磁性体を配置しても同様な作用を生じさ
せることができる。
【0015】他の実施例として、ピニオン1に同期して
回転する他のギヤが存在するとき、このギヤの歯の部分
と、その周囲に近接して配置された磁石7との間に前記
実施例と同様な構成を設け、これにより、ピニオン1と
ラック2との初期噛合いを円滑に行うことができる。ピ
ニオン1と同期して回転する他のギヤとしては、例え
ば、ピニオン1と噛み合って回転するギヤ、ピニオン1
の回転軸1aに固定されたギヤなどが存在する。
【0016】図2は上記各実施例のラック・ピニオン噛
合い機構が適用された装置の一例を示す。本装置は、複
数の処理用真空チャンバが直列的にかつ互いにゲートバ
ルブで隔離された真空処理装置に適用される搬送装置で
あり、この搬送装置は、被処理物であるウェハを載せた
キャリアを順次に各真空チャンバに送る。各真空チャン
バでは、必要な処理が搬入されたウェハに対して行なわ
れる。図2において、31は真空処理装置、11は第1
の真空チャンバの区間、12は第2の真空チャンバの区
間、13が第3の真空チャンバの区間を表すものとす
る。
【0017】図2において、32は平行に配置された2
本のレールであり、33は平面形状が矩形である前記キ
ャリアである。キャリア33の上に前記ウェハ34が載
置される。9はレール32に取り付けられ、キャリア3
3を移動方向に案内する案内部材である。キャリア33
は、レール32の上において案内部材9で案内されて、
10で示す方向に移動する。矢印で示される10の方向
が前進方向である。
【0018】キャリア33の手前の辺にはラック2が形
成される。また2本のレール32のうち図2中の手前側
のレールに沿って一定の間隔で複数のピニオン1が設け
られている。キャリア33は、そのラック2が各ピニオ
ン1と順次に噛合い、噛合った状態にて各ピニオン1か
ら動力を伝達され、これにより、10の方向に移動す
る。このときに、ラック2と各ピニオン1との初期の噛
合いを滑らかに行うようにするため、図1で説明した噛
合い機構が設けられる。すなわちピニオン1の周囲には
適当な位置に、例えば図1に示した磁極片8a,8bを
備えた磁石7(図2中に図示せず)が配置される。
【0019】
【考案の効果】以上の説明で明らかなように本考案によ
れば、磁石と磁性体の磁力線を介した吸着作用を利用し
て、回転するピニオンの停止位置を常にラックとピニオ
ンの初期の噛合いが滑らかにかつ正常に行われる位置と
することができ、部品点数の少ない簡単な機構によって
円滑な噛合いを確保し、さらに、駆動力伝達における信
頼性の向上、製作・保守の簡略化、駆動力伝達機構のコ
ンパクト化、コストダウンを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るラック・ピニオン噛合い機構の要
部構成を示す図である。
【図2】本考案に係るラック・ピニオン噛合い機構の適
用例を示す図である。
【符号の説明】
1 ピニオン 2 ラック 5,5a〜5d ピニオンの歯 6,6a ラックの歯 7 磁石 8a,8b 磁極片

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送装置の送り機構として使用される
    ックとピニオンが噛み合う機構であって、前記ラックは
    被搬送物に設けられ、前記ピニオンは回転駆動軸に設け
    られるラック・ピニオン噛合い機構において、前記ピニ
    オンの少なくとも歯部を磁性体で形成すると共に、前記
    ピニオンの回転停止時、前記ピニオンと前記ラックとの
    初期噛合いが円滑に行える所定位置に前記ピニオンを停
    止させる磁石を前記ピニオンの周囲に配置し、前記ピニ
    オンの前記歯部と前記磁石との吸着作用により前記ピニ
    オンを前記所定位置に停止させ、前記ピニオンと前記ラ
    ックとの初期噛合いを行うようにしたことを特徴とする
    ラック・ピニオン噛合い機構。
  2. 【請求項2】 搬送装置の送り機構として使用される
    ックとピニオンが噛み合う機構であって、前記ラックは
    被搬送物に設けられ、前記ピニオンは回転駆動軸に設け
    られるラック・ピニオン噛合い機構において、前記ピニ
    オンに同期して回転するギヤの少なくとも歯部を磁性体
    で形成すると共に、前記ピニオンの回転停止時に前記ピ
    ニオンと前記ラックとの初期噛合いが円滑に行える所定
    位置に前記ピニオンを停止させる磁石を前記ギヤの周囲
    に配置し、前記ギヤの前記歯部と前記磁石との吸着作用
    により前記ピニオンを前記所定位置に停止させ、前記ピ
    ニオンと前記ラックとの初期噛合いを行うようにしたこ
    とを特徴とするラック・ピニオン噛合い機構。
  3. 【請求項3】 搬送装置の送り機構として使用される
    ックとピニオンが噛み合う機構であって、前記ラックは
    被搬送物に設けられ、前記ピニオンは回転駆動軸に設け
    られるラック・ピニオン噛合い機構において、前記ピニ
    オンの少なくとも歯部を磁化した部材で形成すると共
    に、前記ピニオンの回転停止時、前記ピニオンと前記ラ
    ックとの初期噛合いが円滑に行える所定位置に前記ピニ
    オンを停止させる磁性体を前記ピニオンの周囲に配置
    し、前記ピニオンの前記歯部と前記磁性体との吸着作用
    により前記ピニオンを前記所定位置に停止させ、前記ピ
    ニオンと前記ラックとの初期噛合いを行うようにしたこ
    とを特徴とするラック・ピニオン噛合い機構。
  4. 【請求項4】 搬送装置の送り機構として使用される
    ックとピニオンが噛み合う機構であって、前記ラックは
    被搬送物に設けられ、前記ピニオンは回転駆動軸に設け
    られるラック・ピニオン噛合い機構において、前記ピニ
    オンに同期して回転するギヤの少なくとも歯部を磁化し
    た部材で形成すると共に、前記ピニオンの回転停止時に
    前記ピニオンと前記ラックとの初期噛合いが円滑に行え
    所定位置に前記ピニオンを停止させる磁性体を前記ギ
    ヤの周囲に配置し、前記ギヤの前記歯部と前記磁性体と
    の吸着作用により前記ピニオンを前記所定位置に停止さ
    せ、前記ピニオンと前記ラックとの初期噛合いを行うよ
    うにしたことを特徴とするラック・ピニオン噛合い機
    構。
JP1993024918U 1993-04-15 1993-04-15 ラック・ピニオン噛合い機構 Expired - Lifetime JP2560340Y2 (ja)

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JPH0678655U JPH0678655U (ja) 1994-11-04
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007239984A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Shoichi Kagami 磁石を使った駆動軸ロック装置
JP5249351B2 (ja) * 2008-12-09 2013-07-31 キヤノンアネルバ株式会社 ラック・アンド・ピニオン機構、真空処理装置、ラック・アンド・ピニオン機構の駆動制御方法、駆動制御プログラム及び記録媒体
JP6975938B2 (ja) * 2017-10-31 2021-12-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 歯車装置

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