JP2560272Y2 - シートクッションフレーム構造 - Google Patents
シートクッションフレーム構造Info
- Publication number
- JP2560272Y2 JP2560272Y2 JP1889692U JP1889692U JP2560272Y2 JP 2560272 Y2 JP2560272 Y2 JP 2560272Y2 JP 1889692 U JP1889692 U JP 1889692U JP 1889692 U JP1889692 U JP 1889692U JP 2560272 Y2 JP2560272 Y2 JP 2560272Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- torsion bar
- seat cushion
- torsion
- pad
- deflection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のフロントシー
トに使用されるシートクッションフレーム構造に関する
ものである。
トに使用されるシートクッションフレーム構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シートクッションの荷重特性(負
荷に対するたわみの関係)は直線的であることが良いと
されている。特に高荷重域でのたわみ量が乗り心地の良
否として評価されることも少なくない。現在、シートク
ッションに使用されているばね体はジグザグばねが主流
で、他に横張りの巻ばね等も使用されている。
荷に対するたわみの関係)は直線的であることが良いと
されている。特に高荷重域でのたわみ量が乗り心地の良
否として評価されることも少なくない。現在、シートク
ッションに使用されているばね体はジグザグばねが主流
で、他に横張りの巻ばね等も使用されている。
【0003】しかしながら、これらのばね体の荷重特性
は非直線的であり、負荷の増加に対してたわみは減少す
る。即ち、高荷重域で多くのたわみを得ることはできな
い。そこで、薄いパッドであっても着座時のたわみを十
分に得ることができるようにしたシートクッションフレ
ーム構造を本出願人が先に提案した(実開平3−797
43号公報参照)。
は非直線的であり、負荷の増加に対してたわみは減少す
る。即ち、高荷重域で多くのたわみを得ることはできな
い。そこで、薄いパッドであっても着座時のたわみを十
分に得ることができるようにしたシートクッションフレ
ーム構造を本出願人が先に提案した(実開平3−797
43号公報参照)。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
3−79743号公報に開示されているものは、左右の
シートフレームの両端にそれぞれ取付けた計4個のトー
ションバーを介してパッド受け体を支承するものであ
り、部品点数が多いと共に構造が複雑であり、組付工数
も掛る等の不具合を有しており未だ改良の余地のあるも
のであった。
3−79743号公報に開示されているものは、左右の
シートフレームの両端にそれぞれ取付けた計4個のトー
ションバーを介してパッド受け体を支承するものであ
り、部品点数が多いと共に構造が複雑であり、組付工数
も掛る等の不具合を有しており未だ改良の余地のあるも
のであった。
【0005】本考案は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、シートクッションの荷重特性を直線的なもの
として高荷重域で多くのたわみを得ることができ、しか
も構造が簡単で部品点数が少ないと共に組付工数も削減
できるシートクッションフレーム構造を提供することを
目的とするものである。
のであり、シートクッションの荷重特性を直線的なもの
として高荷重域で多くのたわみを得ることができ、しか
も構造が簡単で部品点数が少ないと共に組付工数も削減
できるシートクッションフレーム構造を提供することを
目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、左右に設置された一対のサイドフレーム
と、このサイドフレームの一端側同士を連結する連結部
材と、この連結部材に回動可能に支持されたパッド受け
体と、前記両サイドフレームのそれぞれに一端が固定さ
れ、他端が前記パッド受け体に回動可能に連結されたリ
ンクに取付けられた一対のトーションバーと、サイドフ
レームに取付けられ、前記トーションバーの他端側に当
接してトーションバーに初期モーメントを負荷するスト
ッパとを備えたことを特徴としている。
め、本考案は、左右に設置された一対のサイドフレーム
と、このサイドフレームの一端側同士を連結する連結部
材と、この連結部材に回動可能に支持されたパッド受け
体と、前記両サイドフレームのそれぞれに一端が固定さ
れ、他端が前記パッド受け体に回動可能に連結されたリ
ンクに取付けられた一対のトーションバーと、サイドフ
レームに取付けられ、前記トーションバーの他端側に当
接してトーションバーに初期モーメントを負荷するスト
ッパとを備えたことを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成とすることにより、トーションバーの
捩じりによるモーメントの分力が支持反力となる。ま
た、トーションバーには初期モーメントが負荷されてお
り、捩じりの使用角度範囲は少ない。捩じり角の小さい
範囲であれば、モーメントの分力と捩じり角に対応する
トーションバーの他端側の先端の変位(たわみ)はほぼ
比例する。したがって、トーションバーに結合されたパ
ッド受け体への負荷により、パッド受け体は負荷にほぼ
比例したたわみを得ることができ、高荷重域でのたわみ
の減少を解消することができる。
捩じりによるモーメントの分力が支持反力となる。ま
た、トーションバーには初期モーメントが負荷されてお
り、捩じりの使用角度範囲は少ない。捩じり角の小さい
範囲であれば、モーメントの分力と捩じり角に対応する
トーションバーの他端側の先端の変位(たわみ)はほぼ
比例する。したがって、トーションバーに結合されたパ
ッド受け体への負荷により、パッド受け体は負荷にほぼ
比例したたわみを得ることができ、高荷重域でのたわみ
の減少を解消することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は本考案に係る一実施例の一部分解斜視図、
図2は本考案に係る一実施例の要部の正面図、図3は本
考案に係る一実施例の要部の側面図である。
する。図1は本考案に係る一実施例の一部分解斜視図、
図2は本考案に係る一実施例の要部の正面図、図3は本
考案に係る一実施例の要部の側面図である。
【0009】図1において、左右に設置された一対のサ
イドフレーム1,1はその一端側同士がシャフト状の連
結部材2によって一体的に連結されてメインフレームを
構成している。連結部材2にはパッド受け体3が回動可
能に支持されており、その自由端側は、一端4aがそれ
ぞれサイドフレーム1,1の外側に固定された一対のト
ーションバー4,4の他端4b側に支持されている。
イドフレーム1,1はその一端側同士がシャフト状の連
結部材2によって一体的に連結されてメインフレームを
構成している。連結部材2にはパッド受け体3が回動可
能に支持されており、その自由端側は、一端4aがそれ
ぞれサイドフレーム1,1の外側に固定された一対のト
ーションバー4,4の他端4b側に支持されている。
【0010】即ち、トーションバー4はその一端4aが
サイドフレーム1の一端側に固着されており、サイドフ
レーム1の外側面に添った長尺部4cは2個の止金具
5,5によって止められている。そして、このトーショ
ンバー4は他端4b側に行くに従いサイドフレーム1の
他端側で内側に曲げられてアーム部4dを形成してお
り、このアーム部4dの先端側が中側に折り曲げられて
他端4bとなっている。
サイドフレーム1の一端側に固着されており、サイドフ
レーム1の外側面に添った長尺部4cは2個の止金具
5,5によって止められている。そして、このトーショ
ンバー4は他端4b側に行くに従いサイドフレーム1の
他端側で内側に曲げられてアーム部4dを形成してお
り、このアーム部4dの先端側が中側に折り曲げられて
他端4bとなっている。
【0011】そして、このトーションバー4の他端4b
がパッド受け体3にピン6で回動可能に支持されたリン
ク7に取付けられると共に、トーションバー4のアーム
部4dがサイドフレーム1に取付けられたストッパ8に
当接している。即ち、このストッパ8により、トーショ
ンバー4には初期モーメントが負荷されており、相応の
モーメント以下ではトーションバー4はばね体としては
作用せず、初期モーメント以上の負荷によりアーム部4
dが回動するようになっている。従って、トーションバ
ー4は左右各1個であって片持ち梁式のサスペンション
となっている。
がパッド受け体3にピン6で回動可能に支持されたリン
ク7に取付けられると共に、トーションバー4のアーム
部4dがサイドフレーム1に取付けられたストッパ8に
当接している。即ち、このストッパ8により、トーショ
ンバー4には初期モーメントが負荷されており、相応の
モーメント以下ではトーションバー4はばね体としては
作用せず、初期モーメント以上の負荷によりアーム部4
dが回動するようになっている。従って、トーションバ
ー4は左右各1個であって片持ち梁式のサスペンション
となっている。
【0012】このような構成の本実施例においては、ト
ーションバー4の捩じりによるモーメントの分力が支持
反力となる。そして、トーションバー4には初期モーメ
ントが負荷されており、捩じりの使用角度範囲は少な
い。捩じり角の小さい範囲であれば、モーメントの分力
と捩じり角に対応するトーションバー4のアーム部4d
先端の変位(たわみ)はほぼ比例する。従って、トーシ
ョンバー4にリンク7を介して結合されたパッド受け体
3への負荷により、パッド受け体3は負荷にほぼ比例し
たたわみを得ることができ、高荷重域でのたわみの減少
を解消することができる。
ーションバー4の捩じりによるモーメントの分力が支持
反力となる。そして、トーションバー4には初期モーメ
ントが負荷されており、捩じりの使用角度範囲は少な
い。捩じり角の小さい範囲であれば、モーメントの分力
と捩じり角に対応するトーションバー4のアーム部4d
先端の変位(たわみ)はほぼ比例する。従って、トーシ
ョンバー4にリンク7を介して結合されたパッド受け体
3への負荷により、パッド受け体3は負荷にほぼ比例し
たたわみを得ることができ、高荷重域でのたわみの減少
を解消することができる。
【0013】即ち、本実施例においては、荷重特性をほ
ぼ直線にすることができる。また、初期モーメントを負
荷することにより、等価の線形ばね定数を設定すること
ができ、さらにはパッドを薄目に設定できてシートを薄
くすることができる。そして、構造が簡単であると共に
部品点数が少なく、組付工数も少ないものである。
ぼ直線にすることができる。また、初期モーメントを負
荷することにより、等価の線形ばね定数を設定すること
ができ、さらにはパッドを薄目に設定できてシートを薄
くすることができる。そして、構造が簡単であると共に
部品点数が少なく、組付工数も少ないものである。
【0014】
【考案の効果】以上述べたごとく、本考案によれば、荷
重特性をほぼ直線にすることができて高荷重域でのたわ
みの減少を解消することができる。また、初期モーメン
トを負荷することにより、等価の線形ばね定数を設定す
ることができ、さらには底づき感がなくなる上にパッド
を薄目に設定できてシートを薄くすることができる。
重特性をほぼ直線にすることができて高荷重域でのたわ
みの減少を解消することができる。また、初期モーメン
トを負荷することにより、等価の線形ばね定数を設定す
ることができ、さらには底づき感がなくなる上にパッド
を薄目に設定できてシートを薄くすることができる。
【0015】また、構造は極めて簡単なものとすること
ができると共に部品点数を少なくすることができ、さら
には組付工数を低減することができる。
ができると共に部品点数を少なくすることができ、さら
には組付工数を低減することができる。
【図1】本考案に係る一実施例の一部分解斜視図であ
る。
る。
【図2】本考案に係る一実施例の要部の正面図である。
【図3】本考案に係る一実施例の要部の側面図である。
【符号の説明】 1 サイドフレーム 2 連結部材 3 パッド受け体 4 トーションバー 4a 一端 4b 他端 4d アーム部 7 リンク 8 ストッパ
Claims (1)
- 【請求項1】 左右に設置された一対のサイドフレーム
と、このサイドフレームの一端側同士を連結する連結部
材と、この連結部材に回動可能に支持されたパッド受け
体と、前記両サイドフレームのそれぞれに一端が固定さ
れ、他端が前記パッド受け体に回動可能に連結されたリ
ンクに取付けられた一対のトーションバーと、サイドフ
レームに取付けられ、前記トーションバーの他端側に当
接してトーションバーに初期モーメントを負荷するスト
ッパとを備えたことを特徴とするシートクッションフレ
ーム構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1889692U JP2560272Y2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | シートクッションフレーム構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1889692U JP2560272Y2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | シートクッションフレーム構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0570342U JPH0570342U (ja) | 1993-09-24 |
JP2560272Y2 true JP2560272Y2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=11984345
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1889692U Expired - Lifetime JP2560272Y2 (ja) | 1992-02-27 | 1992-02-27 | シートクッションフレーム構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2560272Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06273053A (ja) * | 1993-03-17 | 1994-09-30 | Ngk Insulators Ltd | トンネル窯 |
-
1992
- 1992-02-27 JP JP1889692U patent/JP2560272Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0570342U (ja) | 1993-09-24 |
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