JP2559999Y2 - 車両固定装置 - Google Patents

車両固定装置

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JP2559999Y2
JP2559999Y2 JP6389191U JP6389191U JP2559999Y2 JP 2559999 Y2 JP2559999 Y2 JP 2559999Y2 JP 6389191 U JP6389191 U JP 6389191U JP 6389191 U JP6389191 U JP 6389191U JP 2559999 Y2 JP2559999 Y2 JP 2559999Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両の室内試験用シ
ャシーダイナモメータ等に車両を設置するため、車両を
固定する車両固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に完成した車両を試験するため図6
乃至図8に例示する如きシャシーダイナモメータが用い
られている。このシャシーダイナモメータは、ローラ1
上に車両2の駆動輪3を乗せた状態で、ローラ1に接続
した図示しないダイナモメータにて負荷をかけ各種模擬
走行テストを実行するものである。このため車両2をシ
ャシーダイナモメータ上の所定位置に、車両2の駆動力
又は制動力に耐えて固定する固定装置4を用いる。
【0003】従来、上述のように用いる車両の固定装置
4には、図6に例示する如きものである。この車両の固
定装置4は、2輪駆動車用のもので、車両2の遊動輪5
部分を拘束するものであり、シャシーダイナモメータの
床部分に設置したスライドレール6上に設置する。すな
わち、スライドレール6上に載せた遊動輪5の前後部に
それぞれ歯止め7,8を配置する。各歯止め7,8は図
示するようにスライドレール6に固定する。そして、一
方の歯止め7に一端を係着したワイヤネット9(チェー
ンネットでも良い)を、遊動輪5の上に被せるように回
して、そのワイヤネット9の他端を他方の歯止め8に係
着する。このようにして、車両2を、固定装置4で固定
するものである。
【0004】次に、図7及び図8に例示する車両の固定
装置4について説明する。これは、図示するように、車
両の四隅と、車両の四隅外方床面に設置した固定部材1
0との間に各々架設するものである。すなわち、図示の
車両固定装置4は、固定部材10に装着したチルホール
11と、チェーン部材12とを具備する。
【0005】チルホール11は、チェーン部材12の長
さを調整するものである。
【0006】チェーン部材12は、その自由端部に係着
部が設けてあり、その係着部を車両2の四隅部分のフッ
ク13に係着するものである。
【0007】上述の如く構成した各車両固定装置4は、
チルホール11を操作してチェーン部材12の長さを調
整する。
【0008】このようにして、図7に示す如く、車両2
の四隅部を放射線方向に向け、外方に引っ張るようにし
て、車両2を所定位置に固定するものである。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上述の如き従来の車両
固定装置では、図6の車両の固定装置4の場合、車両2
の遊動輪5の上部にワイヤネット9を取り付けなければ
ならず、固定装置4の取り付け作業に手間と時間が多く
かかるという問題があった。また、車両2のフェンダー
部14と遊動輪5との間の隙間が小さい場合には、この
部分にワイヤネット9を巻掛けるといった取り付け作業
ができず、固定装置4を使用できないことがあるという
問題があった。
【0010】また、図7及び図8に例示する4輪駆動車
用の固定装置4の場合、車両を固定するときには、車両
2の四方に総計4本のチェーン部材12をつないだ後、
各チルホール11を操作してチェーン部材12の長さを
調整しなければならない。特に、これら4本のチェーン
部材12等にバランスして初期張力をかけておく必要が
あり、そのための作業に長い時間がかかるという問題が
あった。
【0011】さらに、試験する車両の車種によっては、
けん引用のフック13が車体前後に各1本しかない車両
とか、又は全くない車両がある。このような車両では、
チェーン部材12をセットすることができない。また、
車両2の4箇所にフック13があっても、これらに最大
駆動力、又は最大制動力に耐える強度がない場合があ
る。このような場合には、試験車両のフック13に補強
部材を設置して試験を行わねばならないという問題があ
った。なお、試験後市販する車両に対してはこのような
補強を施すことはできず、試験はできないことになる。
【0012】本考案は上述の点に鑑み、着脱作業が迅速
かつ容易にでき、しかも2輪駆動車でも4輪駆動車でも
用いることができ、車両に特別な加工をしなくても全て
の車両を固定できる車両固定装置を新たに提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本考案の車両固定装置
は、柱部材にねじ対偶で固定リングを嵌合し、固定リン
グに固定フックを設けた固定柱部を、被固定車両の四方
所定位置にそれぞれ配置し、ベルトの一部に締付機を装
着し、このベルトの両端部に止め具を設けた各固定装置
ベルト部を前記2つの固定柱部間に、それぞれ車両を前
後から挟み付けるように張架して固定するように構成し
たことを特徴とする。
【0014】
【作用】上述のように構成することにより、種々の車両
の大きさ形状に対応し、固定リングの高さ位置をねじ対
偶部分で調整するとともに固定柱部の配置位置を調整
し、ベルトの長さを調整することによって、あらゆる種
類の車両を固定可能とするものである。
【0015】
【実施例】以下、本考案の車両固定装置の一実施例を図
1ないし図5によって説明する。なお、この図1ないし
図5において、前述した図6ないし図8に示す従来例に
対応する部分には同一符号を付すこととし、その詳細な
説明を省略する。
【0016】図1は本例装置によって、車両を固定した
状態を示す平面図であり、図で2は車両、15は固定柱
部、16は固定装置ベルト部である。この固定装置ベル
ト部16は、図3にも示す如く、ナイロン製の幅広ベル
ト17の一部にラチェット式締付機18を取り付ける。
そして、ベルト17の両端部には、それぞれ輪状の止め
具19を設置して構成する。
【0017】固定柱部15は、丸柱部20と、固定リン
グ21とより成る。丸柱部20は、円柱状の部材で、そ
の外周部にねじ溝20aを穿設し、その底部に取付フラ
ンジ22を設置して成る。固定リング21は環状部材の
内周部にねじ溝を切り、丸柱部20のねじ溝20aに嵌
合するもので、その外周部には固定フック23を固着す
る。このように構成した各固定柱部15は、シャシーダ
イナモメータの床部24上の各所定位置に、その取付フ
ランジ22の透孔にボルトを通して付け変え可能に固定
する。
【0018】次に、上述のように構成した本例装置の使
用法、及び作動を説明する。車両2を固定するには、図
2に示すような4輪駆動車の場合には、前後の各駆動輪
3をシャシーダイナモメータの各ローラ1上に載置す
る。そして車両2の四方に固定柱部15を配置し、その
固定リング21を回動して高さ位置を調整する。次に、
図3にも示す如く固定リング21の固定フック23に間
接的に止め具19を係着する。このため固定フック23
にカラビナ24を係着し、このカラビナ24に固定装置
ベルト部16の各対応する止め具19を係着して、図示
するように前後、一対づつの固定柱部15間にそれぞれ
固定装置ベルト部16を張り渡す。そして、各ベルト1
7を車両2の前後の各バンパ25,26に添わせた状態
で各ラチェット式締付機18を操作してベルト17を引
き締める。この際、車両2の前後方向に締付力のアンバ
ランスが生じないように作業を行うようにする。また、
図1にも示すように前後の各バンパ25,26の端面
と、各固定柱部15の設置位置に車両2の左右への動き
を制止するための適当な角度αをもたせる。上述の如く
固定装置をセットすることにより、車両2を前側への駆
動力、又は後側への制動力に対して拘束するとともに、
車両2をその左右方向の動きに対しても拘束するもので
ある。
【0019】なお、被試験車両2の種類によってホイー
ルベース長が異なるが、例えば4輪駆動車の場合では、
通常車両後方側のシャシーダイナモメータのローラ1を
移動させるので、車両後方側の一対の固定柱部15を移
動させることにより適合せしめる。このように後方の固
定柱部15を移動させれば、自ずと各バンパ25,26
の端面と各固定柱部15との間に適当な角度αをもたせ
ることができるものである。また、2輪駆動車の場合に
は、車両2前方の一対の固定柱部15を移動させること
により調整する。
【0020】また、前述した本実施例の構成は、車両2
の駆動力、又は制動力がそれ程大きくない、すなわちベ
ルト17による拘束力がそれ程大きくない試験のときに
用いるものである。そこで、大きな拘束力を必要とする
試験時には、各バンパ25,26の角部に強大な力が集
中し、バンパ25,26を変形させてしまう恐れがある
ので、バンパ25,26の保護用として図4及び図5に
例示するような保護金具27を利用する。この保護金具
27は、溝形鋼をその底板部分がバンパに沿うように形
成したものである。この保護金具27は、図示するよう
にその底面の外側をバンパ25,26に当てるようにし
て沿わせ、その溝内にベルト17を通し、固定装置ベル
ト部16を固定柱部15に係着してセットするものであ
る。このとき、保護金具27は溝形鋼であるので、部材
として剛性が高い。このため、ベルト17で締め付けた
ときでも、保護金具27の両端部に当たるバンパ25,
26に力が集中することを防止し、バンパ25,26に
均等に力が働くようにするものである。
【0021】尚、本考案は上述の実施例に限定されるも
のではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内において
その他種々の構成を取り得ることは勿論である。
【0022】
【考案の効果】以上詳述したように本考案の車両固定装
置によれば、柱部材にねじ対偶で固定リングを嵌合し、
固定リングに固定フックを設けた固定柱部を、被固定車
両の四方所定位置にそれぞれ配置し、ベルトの一部に締
付機を装着し、このベルトの両端部に止め具を設けた各
固定装置ベルト部を前記2つの固定柱部間に、それぞれ
張架して車両を前後から挟み付けるようにして固定する
ようにしたので、種々の車両の大きさ形状に対応し、固
定リングの高さ位置をねじ対偶部分で調整でき、しかも
固定柱部の配置位置を調整し、ベルトの長さを調整する
ことによって、あらゆる種類の車両を固定可能とすると
いう効果がある。よって、従来の如く、けん引フックの
無い車両やタイヤとボディとの隙間が小さい場合には車
両を固定できないということがあったが、本考案では追
加工をすることなく、このようなことをなくし、2輪駆
動車でも4輪駆動車でも、適正に短時間で固定できると
いう効果がある。さらに、車両の固定を固定装置ベルト
部の着脱だけという簡単な作業で行えるので、固定装置
場所への車両の搬入搬出が容易であるから、特に頻繁に
車両を交換して試験をするシャシーダイナモメータ等の
車両固定装置として用いるのに好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の車両固定装置の一実施例を示す概略平
面図。
【図2】上記実施例の概略側面図。
【図3】上記実施例の要部拡大斜視図。
【図4】上記実施例の要部概略平面図。
【図5】上記実施例の要部拡大斜視図。
【図6】従来の車両固定装置を例示する概略側面説明
図。
【図7】従来の車両固定装置の他の一例を示す概略底面
図。
【図8】上記従来例装置の概略側面図。
【符号の説明】
1…ローラ 2…車両 3…駆動輪 15…固定柱部 16…固定装置ベルト部 17…ベルト 18…締付機 20…丸柱部 20a…ねじ溝 21…固定リング 23…固定フック 25,26…バンパ 27…保護金具

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱部材にねじ対偶で固定リングを嵌合
    し、当該固定リングに固定フックを設けて成り、被固定
    車両の四方位置にそれぞれ配置する固定柱部と、締付機
    を中間に具備するベルトの両端部に、前記固定フックに
    間接的又は直接的に係着すべき止め具を設けて成り、前
    記2つの固定柱部間に車両に圧接する状態で張架するよ
    うにした固定装置ベルト部とで構成したことを特徴とす
    る車両固定装置。
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