JP2559989Y2 - アルミニウム製のシリンダブロック構造 - Google Patents

アルミニウム製のシリンダブロック構造

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JP2559989Y2
JP2559989Y2 JP1991029694U JP2969491U JP2559989Y2 JP 2559989 Y2 JP2559989 Y2 JP 2559989Y2 JP 1991029694 U JP1991029694 U JP 1991029694U JP 2969491 U JP2969491 U JP 2969491U JP 2559989 Y2 JP2559989 Y2 JP 2559989Y2
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aluminum alloy
cylinder block
hole
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良浩 近江
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、直列に一体的に連接
されるライナを鋳ぐるんでなるアルミニウム製のシリン
ダブロック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダブロックには、軽量
化のためにアルミニウム合金が多く使われ、シリンダラ
イナには耐摩耗性等の性能を生かした鋳鉄が使われてい
る。最近性能の向上化の要求に応えるため、大物のアル
ミニウム合金のシリンダブロックに薄肉の鋳鉄ライナ
を、高剛性でしかもシリンダの間隔が小さくなるように
固定する方法として、図4に示すように直列に一体的に
連接される鋳鉄製ライナ列A,B,C,Dをアルミニウ
ム合金のシリンダブロックEで鋳ぐるむことが考えられ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法によれば、図4において、各ライナの接合部F
において、図中左右のアルミニウム合金溶湯E1および
E2が行き止まりになってしまうので、F部位における
アルミニウム合金の壁の熱膨張がライナに比して大きい
ため図中上下方向に引張られ易くなり、特にエンジンの
運転・停止の繰返しによって、この部位が図中左右方向
の剥離又は倒れを生じる問題がある。
【0004】そこで、本考案の目的は、ライナ接合部に
隣接するアルミニウム部分の剥離や倒れのないアルミニ
ウム製のシリンダブロック構造の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は、隣り合うラ
イナの外周面が互いに接合部を介して直列に、かつ、一
体に連設されたサイアミーズ型の鋳鉄製ライナを含み、
この鋳鉄製ライナのライナ外周面及び前記接合部の外周
面をアルミニウム合金で鋳ぐるんでなるアルミシリンダ
ブロック構造において、接合部にライナ列に対して略直
交する穴を穿設し、この穴よりも長く、強化材を含む強
化アルミニウム合金部材をこの両端が穴からそれぞれ突
出するように穴に挿通し、接合部におけるライナ列を挟
む両側のアルミニウム合金を、強化アルミニウム合金部
材を介して互いに連結したことを特徴とするものであ
る。
【0006】
【作用】隣り合うライナ間の接合部を、ライナ列に直交
する向きに強化アルミニウム合金部材が貫通するように
なっているから、ライナ列を挟む両側のアルミニウム合
金は互いに連通するのみならず、互いに強化アルミニウ
ム合金部材を介して引き寄せ合うようになっている。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細
に説明する。
【0008】図1は、図4中のX−X線に沿う断面を示
している。この図において、符号Fはライナ同士の接合
部、すなわち連結ライナのサイアミ−ズ部を示してい
て、接合部Fの上下方向複数個所には強化アルミニウム
合金部材1が貫通させられている。
【0009】詳しくは、図2及び図3において、強化ア
ルミニウム合金部材1は、グラスファイバ−を多数本長
手方向に引き揃えてアルミニウム合金で鋳ぐるんだもの
であって、例えば丸棒状に成形されている。接合部Fに
は、ライナ列に直交する向きに穴2・・・が形成されて
いる。
【0010】この穴2には、溶湯を供給する前の工程で
強化アルミニウム合金部材1が挿入されるようになって
いる。強化アルミニウム合金部材1の両端は、ライナ列
を挟む左右のアルミニウム合金壁E1およびE2中に位
置するように、適宜長さを有することが必要である。次
に、ライナA・・・Dを鋳ぐるむための溶湯アルミニウ
ム合金を注入すると、強化アルミニウム合金部材1は、
溶融されて、ライナ列を挟む左右のアルミニウム合金壁
E1およびE2を実質一体に連結する。
【0011】そして、エンジンの運転・停止に連れて加
熱・冷却を繰り返されるライナとアルミニウム合金壁E
1,E2との間は、これら合金壁が強化アルミニウム合
金部材1によって互いに連結されていることにより、こ
れら合金壁が剥離したり倒れることがなくなる。
【0012】
【考案の効果】この考案は、直列に配置されたライナの
接合部を貫通する強化アルミニウム合金部材によって、
ライナ列を挟む左右のアルミニウム合金壁を連結させる
構造としたから、ライナ接合部付近においてアルミニウ
ム合金壁がライナ壁より剥離を防いだり倒れを防止した
りする効果を発揮することができ、更には接合部の各所
に強化アルミニウム合金部材が介在することによる冷却
効果も期待することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す一部断面図である。
【図2】本考案の上記実施例を示す要部拡大断面図であ
る。
【図3】強化アルミニウム合金部材を示す外観斜視図で
ある。
【図4】アルミニウム製のシリンダブロックの一例を示
す平断面図である。
【符号の説明】
1・・・強化アルミニウム合金部材 2・・・穴 A,B,C,D・・・ライナ E・・・シリンダブロック F・・・接合部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】隣り合うライナの外周面が互いに接合部を
    介して直列に、かつ、一体に連設されたサイアミーズ型
    の鋳鉄製ライナを含み、この鋳鉄製ライナのライナ外周
    面及び前記接合部の外周面をアルミニウム合金で鋳ぐる
    んでなるアルミニウム製のシリンダブロック構造におい
    て、 前記接合部にライナ列に対して略直交する穴を穿設し、 前記穴よりも長く、かつ、強化材を含む強化アルミニウ
    ム合金部材をこの両端が前記穴からそれぞれ突出するよ
    うに前記穴に挿通し、 前記接合部における前記ライナ列を挟む両側のアルミニ
    ウム合金を、前記強化アルミニウム合金部材を介して互
    いに連結したことを特徴とするアルミニウム製のシリン
    ダブロック構造。
JP1991029694U 1991-04-26 1991-04-26 アルミニウム製のシリンダブロック構造 Expired - Lifetime JP2559989Y2 (ja)

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JPH02139343U (ja) * 1989-04-26 1990-11-21
JP3083347U (ja) * 2001-07-11 2002-01-25 知慧 大塩 簡易型砂場カバー

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