JP3796928B2 - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関のシリンダヘッドに関し、特に、シリンダヘッドにおけるプラグタワーの形成技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関においては、その熱負荷に対応した冷却を行うことにより、シリンダヘッドの冷却の最適化を図り、冷却損失を少なくすると共に、ノッキング現象の防止、ヒートクラック等の防止による耐久性の向上等を図る必要がある。ところで、例えば、図に示すように、シリンダヘッド1に、2つの吸気ポート2と2つの排気ポート3とを有する4弁式の内燃機関において、これらのポート2,3の中央に、点火プラグ装着用のプラグタワー4を有するものでは、プラグタワー4の付け根部4A周囲のウォータジャケット5がシリンダヘッド1の冷却性、特に燃焼室壁の冷却性に重要な影響を与える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
鋳造製のシリンダヘッドにおいては、前記プラグタワー4は、シリンダヘッド1と鋳造により一体成形される。しかし、このように、プラグタワー4をシリンダヘッド1と鋳造により一体成形する場合は、次のような問題がある。
【0004】
即ち、ウォータジャケット5を形成するための中子の内周下部分を薄肉でシャープな形状又は複雑な形状とすると、この部分が破損し易くなり、歩留りが悪化するため、この中子の内周下部分は、厚肉で丸みをおびた形状又はできるだけ段差等のない簡単な形状にする必要がある。このような中子を用いた場合は、プラグタワー4とウォータジャケット5壁とが連なる隅肉部分6が厚肉となり、プラグタワー4の付け根部4Aが厚肉化されてしまう。
【0005】
このようなプラグタワー4の厚肉の付け根部4Aは、熱的に厳しい部位となり、シリンダヘッド1の冷却性、特に燃焼室壁の冷却性に支障を来し、ノッキング現象の発生、ヒートクラック等の発生を抑制できないのが実情である。尚、従来、内燃機関の冷却性を向上する技術として、次のような技術が提案されている。
【0006】
例えば、実開昭60−183249号公報には、燃焼室のスキッシュエリア上面を形成するシリンダヘッドのスキッシュ部に、シリンダヘッド内に形成された冷却水通路の上流側と下流側とに両端が夫々連通する中空パイプを鋳込み、スキッシュ部を中空パイプ内を流通する冷却水により冷却する技術が開示されている。
【0007】
しかし、このような技術を、プラグタワーの付け根部周囲の冷却構造として適用しようとしても、中空パイプの冷却水が流通する開口端を確保するのが難しく、実際には適用できない。
また、特開平8−177618号公報には、各気筒の中央部に位置する点火プラグのガイド穴壁(プラグタワー)とこの周囲の吸気弁ガイド穴壁及び排気弁ガイド穴壁とで囲まれた領域にわたって拡がる水流制御部をアッパデッキ壁に突設し、この水流制御部とこれに対峙する燃焼室壁との間で冷却水の流路断面を絞るようにして、燃焼室壁の冷却を促進するようにした技術が開示されている。
【0008】
しかし、このような技術にあっては、冷却水の流れを変化させてシリンダヘッドの冷却効果を高めるようにしているものの、冷却水の流れを変化させるだけでは、プラグタワーの付け根部の厚肉部分の局所的な冷却効果は期待できない。
そこで、本発明は、以上のような従来の問題点に鑑み、プラグタワーの付け根周囲のウォータジャケットの形成を容易にして、プラグタワーの付け根部の厚肉化を防ぎ、もってシリンダヘッドの冷却性の向上を図り、耐ノッキング性及び耐久性等の向上を十分に図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明は、各気筒の中央部に位置する点火プラグ装着用のプラグタワーが鋳造製シリンダヘッドのアッパデッキ部から燃焼室上面に延伸させて設けられ、該プラグタワーの周囲にウォータジャケットが形成された内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記プラグタワーのうちその付け根部を除く全体をシリンダヘッドとは別体の筒状部材により構成し、該筒状部材をシリンダヘッドの鋳造時に一体に鋳込んで、前記筒状部材の外周面に面して前記ウォータジャケットを形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明は、前記シリンダヘッドにプラグタワーの付け根部を一体成形し、該付け根部に前記筒状部材の下端部を鋳込むようにしたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、各気筒の中央部に位置する点火プラグ装着用のプラグタワーが鋳造製シリンダヘッドのアッパデッキ部から燃焼室上面に延伸させて設けられ、該プラグタワーの周囲にウォータジャケットが形成された内燃機関のシリンダヘッドにおいて、シリンダヘッドとは別体の筒状部材を、その下端面が燃焼室上壁内面のプラグ座面と面一となるようにシリンダヘッドの鋳造時に一体に鋳込んで、付け根部を含む前記プラグタワーの全体を該筒状部材により構成するとともに、該筒状部材の下端部に、燃焼室上壁を構成する部分を一体成形し、該筒状部材の鋳込みにより燃焼室上壁を形成したことを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、前記筒状部材のシリンダヘッドへの鋳込部の外周面に、鋳込結合強度の補強用の複数の凹凸部を形成したことを特徴とする。
【0012】
請求項5に係る発明は、前記筒状部材のシリンダヘッドへの鋳込部の外周面に、鋳込結合強度の補強用の鍔部を張り出し形成したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、前記筒状部材の外周面に、鋳込結合強度の補強用兼放熱用の複数の凹凸部を形成したことを特徴とする。
【0013】
請求項7に係る発明は、前記筒状部材の少なくとも前記ウォータジャケット内に面する部分の外周面の凹凸部の凸部をフィン状に形成したことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、前記筒状部材を、シリンダヘッドの鋳造時に前記ウォータジャケットを形成するための中子に埋め込み、該中子と共にシリンダヘッドの鋳造時に一体に鋳込むようにしたことを特徴とする。
【0014】
かかる本発明の作用について説明する。
プラグタワーの付け根部を薄肉化するべく、ウォータジャケットを形成するための中子の内周下部分を薄肉でシャープな形状又は複雑な形状とすると、この部分が破損し易くなる。
請求項1に係る発明においては、付け根部を除くプラグタワーの略全体をシリンダヘッドとは別体の筒状部材により構成し、該筒状部材をシリンダヘッドの鋳造時に一体に鋳込んで、筒状部材の外周面に面してウォータジャケットを形成したため、プラグタワーとウォータジャケット壁とが連なる隅肉部分がなくなる。
【0015】
従って、プラグタワーの付け根部の薄肉化が可能となる。
請求項2に係る発明においては、筒状部材の下端部が、シリンダヘッドのプラグタワーの付け根部に堅固に鋳込まれる。
請求項3に係る発明においては、付け根部を含むプラグタワーの全体を筒状部材により構成し、シリンダヘッド側にプラグタワーの付け根部を形成する必要をなくしたため、厚肉部分が削減される。また、シリンダヘッドにおいて、プラグタワーの付け根部のみならず、燃焼室上壁を形成する必要もなくなる。
【0016】
請求項4又は5に係る発明においては、筒状部材の外周面の複数の凹凸部又は鍔部がシリンダヘッドに食い込んで、鋳込結合強度が向上する。
請求項6に係る発明においては、鋳込結合強度に加え、放熱性も向上する。
【0017】
請求項7に係る発明においては、フィン状の凸部により、放熱性が更に向上する。
請求項8に係る発明においては、中子と筒状部材とが鋳造型に一体に組み込みまれ、中子が筒状部材により保持された状態となるため、中子の破損等が防止されると共に、中子及び筒状部材の鋳造型への組み込み性が向上する。
【0018】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、プラグタワーの付け根部の薄肉化を図り、シリンダヘッドの冷却性、特に燃焼室壁の冷却性を向上させることができるため、ノッキング現象の発生、ヒートクラック等の発生を効果的に抑制することができる。
【0019】
請求項2に係る発明によれば、筒状部材として単純なパイプ等を採用することができ、しかも、筒状部材の鋳込結合強度が向上する。
請求項3に係る発明によれば、シリンダヘッド側にプラグタワーの付け根部を形成する必要がなくなり、厚肉部分がより削減される結果、シリンダヘッドの冷却性、特に燃焼室壁の冷却性がより向上する結果となり、ノッキング現象の発生、ヒートクラック等の発生をより効果的に抑制することができる。また、シリンダヘッドの鋳造製作性の向上を図ることができる。
【0020】
請求項4及び5に係る発明によれば、筒状部材の鋳込結合強度を向上させることができる。
請求項6に係る発明によれば、筒状部材の鋳込結合強度の向上と放熱性の向上とを同時に図ることができる。
【0021】
請求項7に係る発明によれば、より高い放熱性を得ることができる。
請求項8に係る発明によれば、中子の破損等を防止でき、歩留りが向上すると共に、シリンダヘッドの鋳造製作性の向上を図ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1及び図2において、2つの吸気ポート16と2つの排気ポート17とを有する4弁式の内燃機関10の各気筒11の中央部に位置する点火プラグ装着用のプラグタワー12が鋳造製シリンダヘッド13のアッパデッキ部13Aから燃焼室14上面に延伸させて設けられ、プラグタワー12の周囲にウォータジャケット15が形成されている。
【0023】
ここで、本実施形態にあっては、プラグタワー12のうちその付け根部12Bを除く全体をシリンダヘッド13とは別体のパイプ状の筒状部材12Aにより構成し、筒状部材12Aをシリンダヘッド13の鋳造時に一体に鋳込むようにしている。即ち、本実施形態に係るシリンダヘッド13は、鋳造製シリンダヘッド13にプラグタワー12の付け根部12Bを一体成形し、この付け根部12Bに筒状部材12Aの下端部を鋳込んだものである。
【0024】
シリンダヘッド13において、筒状部材12Aは、シリンダヘッド13のアッパデッキ部13Aから燃焼室14側に延伸しており、筒状部材12Aの周囲にウォータジャケット15が形成されている。
図3に示すシリンダヘッド13は、筒状部材12Aの外周面に、鋳込結合強度の補強用兼放熱用の複数の凹凸部12aを形成したものである。
【0025】
図4に示すシリンダヘッド13は、筒状部材12Aのシリンダヘッド13への鋳込部、即ち、アッパデッキ部13A及びプラグタワー12の付け根部12Bへの鋳込部の各外周面に、鋳込結合強度の補強用の鍔部12b,12cを張り出し形成したものである。
以上では、プラグタワー12のうち付け根部12B以外の部分を筒状部材12Aにより構成したが、他の実施形態として、付け根部12Bを含むプラグタワー12の全体を筒状部材により構成しても良い。
【0026】
本実施形態に係る、図5に示すシリンダヘッド13は、付け根部を含むプラグタワー12の全体を筒状部材12Cにより構成したものであり、筒状部材12Cは、その下端面が燃焼室14上壁内面のプラグ座面18と面一となるように鋳込まれている。また、筒状部材12Cの下端部に、燃焼室14上壁を構成する部分12Dが一体成形されており、筒状部材12Dの鋳込みにより燃焼室14上壁が形成される。本実施形態では、筒状部材12Cは、下端部側でその径が他よりも小径に形成されている。燃焼室14上壁を構成する部分12Dに、排気ポート17の出口部12e及び吸気ポート16の入口部12fとなる開口部が形成されると共に、シリンダヘッド13の底部に鋳込まれる部分の外周面に、鋳込結合強度の補強用の複数の凹凸部12gが形成されている。
【0027】
尚、以上の実施形態において、筒状部材12A,12Cの少なくともウォータジャケット15内に面する部分の外周面の凹凸部の凸部を、放熱性の向上をより図るべく、フィン状に形成するのが好ましい。
図6は、そのような凸部の一例を示しており、プラグタワー12の全体を筒状部材12Cにより構成したシリンダヘッド13において、筒状部材12Cのウォータジャケット15内に面する部分と、アッパデッキ13Aへの鋳込部との各外周面に、多数のフィン部19が形成されている。
【0028】
【0029】
尚、以上の各実施形態において、筒状部材を鋳込むに際しては、筒状部材を、シリンダヘッド13の鋳造時にウォータジャケット15を形成するための中子に埋め込み、この中子と共にシリンダヘッド13の鋳造時に一体に鋳込むのが好ましい。
また、図示しないが、筒状部材の下端部内周面又はシリンダヘッド13側のプラグタワー付け根部内周面には、点火プラグをねじ込むためのめねじ部が形成される。
【0030】
次に、以上の実施形態の作用・効果について説明する。
プラグタワー12のうち、付け根部を除く全体又は付け根部を含む全体をシリンダヘッド13とは別体の筒状部材により構成し、この筒状部材をシリンダヘッド13の鋳造時に一体に鋳込んで、筒状部材の外周面に面してウォータジャケットを形成したため、プラグタワー12とウォータジャケット15壁とが連なる隅肉部分をなくすことができる。
【0031】
従って、プラグタワー12の付け根部の薄肉化が可能となると共に、プラグタワー12の付け根部の薄肉化により、シリンダヘッド13の冷却性、特に燃焼室壁の冷却性を向上させ、ノッキング現象の発生、ヒートクラック等の発生を抑制することができる。
更に、各実施形態においては、次のような利点がある。
【0032】
即ち、図1に示すものでは、筒状部材12Aとして単純なパイプ等を採用することができ、筒状部材12Aの下端部がシリンダヘッド13に形成された付け根部12Bに堅固に鋳込まれることで、筒状部材12Aの鋳込結合強度が向上する。
図3に示すものでは、筒状部材12Aの外周面に、鋳込結合強度の補強用兼放熱用の複数の凹凸部12aを形成したことで、鋳込結合強度を向上させると共に、放熱性を向上させ、シリンダヘッド13の冷却性をより向上させることができる。
【0033】
図4に示すものでは、筒状部材12Aのシリンダヘッド13への鋳込部、即ち、アッパデッキ部13A及び付け根部12Bへの各鋳込部の外周面に、鋳込結合強度の補強用の鍔部12b,12cを張り出し形成したことで、鋳込結合強度の更なる向上を図ることができる。
図5に示すものでは、プラグタワー12の全体を筒状部材12Cにより構成し、筒状部材12Cを、その下端面が燃焼室14上壁内面のプラグ座面18と面一となるように鋳込むこととしたので、厚肉部分がより削減され、シリンダヘッド13の冷却性、特に燃焼室壁の冷却性をより向上させることができる。しかも、シリンダヘッド13側にプラグタワー12の付け根部を形成する必要がなくなるので、シリンダヘッド13の鋳造製作性を向上させることができる。また、筒状部材12Cの下端部に燃焼室14上壁を構成する部分12Dを一体成形し、筒状部材12Cの鋳込により燃焼室14上壁を形成することとした結果、シリンダヘッド13側にプラグタワー12の付け根部のみならず、燃焼室14上壁を形成する必要もなくなり、シリンダヘッド13の鋳造製作性がより向上する。
【0034】
図6に示すものでは、筒状部材12Cのウォータジャケット15内に面する部分の外周面に多数のフィン部19を形成したことで、放熱性の更なる向上を図ることができる。
【0035】
尚、筒状部材を鋳込むに際しては、筒状部材を、ウォータジャケット15を形成するための中子に埋め込み、この中子と共にシリンダヘッド13の鋳造時に一体に鋳込むようにすることで、中子の内周部分が筒状部材により保持される状態となるため、中子の破損等を防止すると共に、中子及び筒状部材の鋳造型への組み込み性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関のシリンダヘッドの構造の一実施形態を示す縦断面図で、図2中A−A矢視断面図
【図2】図1中B矢視図
【図3】他の実施形態の縦断面図
【図4】更に他の実施形態の縦断面図
【図5】更に他の実施形態の縦断面図
【図6】更に他の実施形態の縦断面図
【図7】従来のプラグタワー構造を示す縦断面図
【符号の説明】
10 内燃機関
11 気筒
12 プラグタワー
12A 筒状部材
12B プラグタワーの付け根部
12C 筒状部材
12D 筒状部材
13 鋳造製シリンダヘッド
13A アッパデッキ部
14 燃焼室
15 ウォータジャケット
16 吸気ポート
17 排気ポート

Claims (8)

  1. 各気筒の中央部に位置する点火プラグ装着用のプラグタワーが鋳造製シリンダヘッドのアッパデッキ部から燃焼室上面に延伸させて設けられ、該プラグタワーの周囲にウォータジャケットが形成された内燃機関のシリンダヘッドにおいて、
    前記プラグタワーのうちその付け根部を除く全体をシリンダヘッドとは別体の筒状部材により構成し、該筒状部材をシリンダヘッドの鋳造時に一体に鋳込んで、前記筒状部材の外周面に面して前記ウォータジャケットを形成したことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。
  2. 前記シリンダヘッドにプラグタワーの付け根部を一体成形し、該付け根部に前記筒状部材の下端部を鋳込むようにしたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  3. 各気筒の中央部に位置する点火プラグ装着用のプラグタワーが鋳造製シリンダヘッドのアッパデッキ部から燃焼室上面に延伸させて設けられ、該プラグタワーの周囲にウォータジャケットが形成された内燃機関のシリンダヘッドにおいて、
    シリンダヘッドとは別体の筒状部材を、その下端面が燃焼室上壁内面のプラグ座面と面一となるようにシリンダヘッドの鋳造時に一体に鋳込んで、付け根部を含む前記プラグタワーの全体を該筒状部材により構成するとともに、該筒状部材の下端部に、燃焼室上壁を構成する部分を一体成形し、該筒状部材の鋳込みにより燃焼室上壁を形成したことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッド。
  4. 前記筒状部材のシリンダヘッドへの鋳込部の外周面に、鋳込結合強度の補強用の複数の凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  5. 前記筒状部材のシリンダヘッドへの鋳込部の外周面に、鋳込結合強度の補強用の鍔部を張り出し形成したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  6. 前記筒状部材の外周面に、鋳込結合強度の補強用兼放熱用の複数の凹凸部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  7. 前記筒状部材の少なくとも前記ウォータジャケット内に面する部分の外周面の凹凸部の凸部をフィン状に形成したことを特徴とする請求項6記載の内燃機関のシリンダヘッド。
  8. 前記筒状部材を、シリンダヘッドの鋳造時に前記ウォータジャケットを形成するための中子に埋め込み、該中子と共にシリンダヘッドの鋳造時に一体に鋳込むようにしたことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1つに記載の内燃機関のシリンダヘッド。
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