JP2559576B2 - 高炉出銑樋の側壁損傷抑制法 - Google Patents

高炉出銑樋の側壁損傷抑制法

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JP2559576B2 JP60278831A JP27883185A JP2559576B2 JP 2559576 B2 JP2559576 B2 JP 2559576B2 JP 60278831 A JP60278831 A JP 60278831A JP 27883185 A JP27883185 A JP 27883185A JP 2559576 B2 JP2559576 B2 JP 2559576B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高炉出銑樋の側壁損傷抑制法に関する。高炉
出銑樋は、高炉よりの溶銑から溶滓を比重差により分離
して、分離後の溶銑を溶銑運搬車等の溶銑容器に出銑す
るもので、その溶銑、溶滓の状況を第1図について説明
すると次の如くである。
高炉出銑樋(1)に高炉の出銑孔(2)から出銑され
た溶銑(B)及び溶滓(A)は、出銑樋(1)の撹拌帯
(E)、分散帯(F)を通過し、浮上帯(G)で溶滓
(A)が比重差により浮上し、こうして溶滓(A)を分
離された溶銑(B)は静止帯(H)(スキンマー帯)の
ダンパー(7)の下を潜つて、出銑立上り部(6)、枝
樋(4)へと流れ、枝樋(4)より溶銑容器に供給さ
れ、浮上した溶滓(A)は樋(1)の滓はね部(5)で
ある滓樋(3)を経て水滓ドライピツトで処理される。
この高炉出銑樋の出銑操業に伴う損傷パターンは、樋
底部には殆んど損傷がなく、樋側壁の溶滓面すなわち大
気−溶滓界面部(C)(以下、スラグラインという)に
対応する部位と、溶銑面すなわち溶滓−溶滓界面部
(D)(以下、メタルラインという)に対応する部位と
の損傷に限られ、この局部的な損傷が高炉出銑樋の寿命
を決定づける大きな要因となっている。
従来の技術及びその問題点 従来の高炉出銑樋においては滓はね部及び出銑立上り
部のレベルは自然損耗のままに任せており、従つてこれ
等のレベルにより規制されるスラグライン及びメタルラ
インは或る定まつた画一的なレベルを呈することにな
り、樋側壁の局部的な損傷を深めている難点があつた。
一方、損傷が或る程度進行すると、必要に応じて樋の
一部又は全部の解体補修又は解体再構築が行なわれる
が、樋構成材料の体積は相当大きく、解体及び補修、再
構築において取扱わねばならない樋構成材料の量が多い
ため、その作業に手間と時間とを要するという問題があ
つた。
本発明は、これらの難点や問題点を解決し、樋側壁の
局部的な損傷を抑制して樋寿命を長くし、しかも損傷に
伴う補修又は再構築を容易化することができる方法を提
供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 本発明の前記目的は、スキンマーダンパー下方付近の
底面をその上流側底面より深くした高炉出銑樋を用い、
該樋の滓はね部及び出銑立上り部の少なくとも一方に対
し削取り及び耐火材肉盛りの少なくとも一方を行い、該
樋内の溶銑面及び溶滓面のレベル変更を行うことを特徴
とする高炉出銑樋の側壁損傷抑制法により達成される。
前記溶銑面及び溶滓面のレベル変更は、滓はね部及び
出銑立上り部の何れか一方について削取り又は肉盛を行
なうこと、滓はね部及び出銑立上り部の双方について削
取り及び肉盛の何れか一方を行なうこと、滓はね部及び
出銑立上り部の双方について削取り及び肉盛を組合わせ
て個別に行なうことの内から適宜選択して行なわれる。
作用及び効果 本発明は、高炉出銑樋の滓はね部及び出銑立上り部の
少なくとも一方に対し削取り及び耐火材肉盛りの少なく
とも一方を行い、該樋内の溶銑面及び溶滓面のレベル変
更を行なうことを1つの特徴とする。
この原理について以下に述べる。
出銑樋スキンマー帯のプロフイールを図で示すと第2
図の如くである。同図でH1、H2、H3は出銑樋新ライ
ニング時の樋材寸法、a、b、cは順次、滓はね部
(5)、ダンパー(7)下部、出銑立上り部(6)の樋
材損耗量、xは出銑中の滓はね部(5)の溶滓層厚、y
は出銑中の出銑立上り部(6)の溶銑層厚、hpはダンパ
ー(7)下部よりメタルラインまでの溶銑層厚、hsはメ
タルラインよりスラグラインまでの溶滓層厚である。
溶銑、溶滓の比重をそれぞれρp、ρsとすると、新
ライニング時の出銑樋における出銑中の各層のバランス
は次の関係にある。
hs・ρs+hp・ρp=(H1+y)ρp …… H1+H2=hp+hs−x …… 、式を整理し、滓はね部、出銑立上り部及びダン
パー底面の損耗等に伴う高さ変化量a、b、c(上向き
を正とする)を考慮して算入すると、次の2式が得られ
る。
式、より樋の寿命に至るまでの過程における樋材
各部の損耗量a、b、c及び出銑過程における滓はね部
の溶滓層厚x、出銑立上り部の溶銑層厚yがダンパー上
流側の溶滓層厚hs、溶銑層厚hpに与える影響は下記第1
表の関係にあることが判る。
したがつて、本発明方法に基き、出銑樋の滓はね部及
び出銑立上り部の少なくとも一方に対し削取り及び耐火
材肉盛りの少なくとも一方を行なえば、溶銑面及び溶滓
面(樋側壁面においては各々メタルライン及びスラグラ
イン)のレベル変更を行なうことができる。これにより
樋側壁の局部的な損傷を抑制して樋の寿命を長くするこ
とができる。
また、本発明は、高炉出銑樋においてスキンマーダン
パー下方付近の底面をその上流側の底面より深くするこ
とを1つの特徴とする。したがつて、スキンマーダンパ
ーより上流側を比較的浅くすることができ、その結果該
上流側の樋構成材料の体積は実質的に少なくなり、樋の
解体及び補修、再構築において取扱う樋構成材料の量は
減少し、その作業は容易となる。一方、スキンマーダン
パー下方付近の底面は、その上流側底面より深くされて
いるため、スキンマーダンパーの浸漬深さを十分に確保
すると共に、前述の如く滓はね部及び出銑立上り部の削
取りや肉盛による溶銑面及び溶滓面のレベル変更範囲を
広く確保し、該レベル変更に基く局部的損傷抑制効果を
保証する。
以上の如く本発明によれば、樋側壁の局部的な損傷を
抑制して樋の寿命を長くし、しかも補修又は再構築を行
なう際にもそれらが容易である高炉出銑樋の側壁損傷抑
制法を提供することができる。
なお、スキンマーダンパー下方付近の底面をその上流
側底面より深くするには、第2図に示した如く段部をも
つて深くする他、前記上流側における最上流部又はその
途中から直線状又は曲線状になだらかに変化させること
もできる。
実施例 次に、本発明の実施例について説明する。本発明方法
を実施するために、従来使用していた高炉出銑樋(出銑
量7000t/日,深さ1.4m,幅1.4m,長さ22m)に対し、スキ
ンマーダンパー付近より上流側の底面を200mm高くした
出銑樋を製作した。その縦断面を第3図に示す。図上、
実線は本発明方法に使用する樋(以下、本発明樋とい
う)、一点鎖線は従来樋を示す。また両者の内容積及び
貯銑量並びに従来樋に対する本発明樋のこれらの値の縮
少率は第2表のとおりであつた。
前記本発明樋に基づき本発明方法を実施した場合、及
び前記従来樋に基づき従来方法を実施した場合の樋側壁
損耗量は第3表のとおりであつた。
第3表中、 高炉No.:測定を実施した高炉の番号 孔前樋:出銑樋のうち、第1図E,Fに相当する部分であ
り、出銑孔から4mの位置で測定 出銑樋:出銑樋のうち、第1図G,Hに相当する部分であ
り、出銑孔から15mの位置で測定 SL:樋におけるスラグライン対応部分 ML:樋におけるメタルライン対応部分 損耗量は、高炉からの出銑量1000トン当たりの樋側壁
における最も深い損耗箇所の損耗深さを示す。
第3表より、本発明方法に基づく場合、損耗量が従来
例に比し明らかに減少しており、樋寿命の延長が図られ
ること明示されている。前記樋について実際の操業をし
たところ、本発明樋の場合、2〜3日の樋寿命の延長が
得られた。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例について示すもので、第1図は高炉
出銑樋の1例の使用状態を示す縦断正面図、第2図は第
1図の例の要部を示す縦断正面図、第3図はスキンマー
ダンパーより上流側における樋の縦断端面図である。 (1)は出銑樋、(A)は溶滓、(2)は出銑孔、
(B)は溶銑、(3)は滓樋、(C)はスラグライン、
(4)は枝樋、(D)はメタルライン、(5)は滓はね
部、(E)は撹拌帯、(6)は出銑立上り部、(F)は
分散帯、(7)はダンパー、(G)は浮上帯、(H)は
静止帯(スキンマー帯)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川上 辰男 市川市八幡6−26―22 (56)参考文献 特開 昭47−23304(JP,A) 特開 昭61−124511(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スキンマーダンパー下方付近の底面をその
    上流側底面より深くした高炉出銑樋を用い、該樋の滓は
    ね部及び出銑立上り部の少なくとも一方に対し削取り及
    び耐火材肉盛の少なくとも一方を行い、該樋内の溶銑面
    及び溶滓面のレベル変更を行うことを特徴とする高炉出
    銑樋の側壁損傷抑制法。
JP60278831A 1985-12-10 1985-12-10 高炉出銑樋の側壁損傷抑制法 Expired - Lifetime JP2559576B2 (ja)

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