JP2559488B2 - 感光性記録媒体 - Google Patents
感光性記録媒体Info
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- JP2559488B2 JP2559488B2 JP1114077A JP11407789A JP2559488B2 JP 2559488 B2 JP2559488 B2 JP 2559488B2 JP 1114077 A JP1114077 A JP 1114077A JP 11407789 A JP11407789 A JP 11407789A JP 2559488 B2 JP2559488 B2 JP 2559488B2
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- JP
- Japan
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- photosensitive
- particles
- spiropyran
- metal complex
- sensitivity
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- Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は感光性記録体に関し、さらに詳しくは、画像
露光することによって直接ポジのカラー画像記録を高感
度で確実に得ることのできる感光性記録体に関する。
露光することによって直接ポジのカラー画像記録を高感
度で確実に得ることのできる感光性記録体に関する。
[従来の技術] 米国特許第4,725,527号明細書にはそれぞれ異なる波
長の光を吸収して消色する複数種の感受性粒子を含有す
る記録層に、選択された波長の光を選択された部位で照
射して感受性粒子を選択的に消色させてカラー画像を形
成する方法が提案されている。この方法は、複数回の露
光、即ち、赤、緑および青の3回露光だけでカラー画像
を現像できる点で優れている。
長の光を吸収して消色する複数種の感受性粒子を含有す
る記録層に、選択された波長の光を選択された部位で照
射して感受性粒子を選択的に消色させてカラー画像を形
成する方法が提案されている。この方法は、複数回の露
光、即ち、赤、緑および青の3回露光だけでカラー画像
を現像できる点で優れている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら該米国特許第4,725,527号明細書に記載
された感光性粉体の作成方法は、半導電性粒子の表面に
スピロピラン金属錯体を単に吸着させる方法であり、こ
の場合には真に吸着できる分子量はわずかであり、極薄
層(高々1分子量の厚み)が形成されるにすぎない。こ
のため充分な感度は得られず、実用性には限度があっ
た。
された感光性粉体の作成方法は、半導電性粒子の表面に
スピロピラン金属錯体を単に吸着させる方法であり、こ
の場合には真に吸着できる分子量はわずかであり、極薄
層(高々1分子量の厚み)が形成されるにすぎない。こ
のため充分な感度は得られず、実用性には限度があっ
た。
さらには、スピロピラン金属錯体を吸着させる時に、
半導電性粒子の量に対し、相対的に多量のスピロピラン
金属錯体を用いても、半導電性粒子の表面積に1層の高
分子が吸着できるにすぎないので、そのわずかな量以上
のスピロピラン金属錯体は無駄に捨てられてしまう。
半導電性粒子の量に対し、相対的に多量のスピロピラン
金属錯体を用いても、半導電性粒子の表面積に1層の高
分子が吸着できるにすぎないので、そのわずかな量以上
のスピロピラン金属錯体は無駄に捨てられてしまう。
その過剰なスピロピラン金属錯体が捨てられない場合
には、架橋性ポリマー中に混入してくる危険性さえあ
る。この場合には、架橋性ポリマー中に混入した増感さ
れたスピロピラン金属錯体が光を吸収しても連鎖反応は
持続せず、見かけ上さらに感度低下につながる。さらに
はカブリの原因となり、画像に影響する。
には、架橋性ポリマー中に混入してくる危険性さえあ
る。この場合には、架橋性ポリマー中に混入した増感さ
れたスピロピラン金属錯体が光を吸収しても連鎖反応は
持続せず、見かけ上さらに感度低下につながる。さらに
はカブリの原因となり、画像に影響する。
本発明の目的は、上記したような欠点のない、高感度
に増感された感光性粒子を含む感光性記録体を提供する
ことである。
に増感された感光性粒子を含む感光性記録体を提供する
ことである。
[課題を解決するための手段] 本発明の感光性記録体は、それぞれ異なる波長の光を
吸収して消色する複数種の感光性粒子と、結着材として
の水及至アルコール溶液に不溶な架橋性ポリマーとを含
む感光層を有すること、該各々の感光性粒子が半導電性
粒子と該半導電性粒子の表面上に設けられたスピロピラ
ン金属錯体及び親水性樹脂を含む被覆層とを有すること
を特徴とする。
吸収して消色する複数種の感光性粒子と、結着材として
の水及至アルコール溶液に不溶な架橋性ポリマーとを含
む感光層を有すること、該各々の感光性粒子が半導電性
粒子と該半導電性粒子の表面上に設けられたスピロピラ
ン金属錯体及び親水性樹脂を含む被覆層とを有すること
を特徴とする。
本発明の感光性記録体を製造するのに用いることので
きる半導電性粒子としては酸化亜鉛(ZnO)酸化チタン
(TiO2)、ポリビニルカルバゾール(PVK)などがあ
る。
きる半導電性粒子としては酸化亜鉛(ZnO)酸化チタン
(TiO2)、ポリビニルカルバゾール(PVK)などがあ
る。
本発明の感光性記録体を製造するのに用いることので
きるスピロピラン金属錯体について、グリーン光に感度
を有するスピロピラン金属錯体(感光剤)、レッド光に
感度を有するスピロピラン金属錯体(感光剤)、ブルー
光に感度を有するスピロピラン金属錯体(感光剤)の例
を次に示す。
きるスピロピラン金属錯体について、グリーン光に感度
を有するスピロピラン金属錯体(感光剤)、レッド光に
感度を有するスピロピラン金属錯体(感光剤)、ブルー
光に感度を有するスピロピラン金属錯体(感光剤)の例
を次に示す。
(グリーン光に感度を有する感光剤) 塩化コバルト1,3−ジメチル−3−イソプロピル−
6′−ニトロ−スピロ錯体、 ナフテン酸亜鉛1,3,3−トリメチル−7′−ニトロ−
スピロ錯体、 ナフテン酸亜鉛1,3,3−トリメチル−5−クロロ−
5′−ニトロ−8′−メトキシ−スピロ錯体、 塩化コバルト1,3,3−トリメチルインドール−ノナフ
トスピラン錯体、 (ブルー光に感度を有する感光剤) 塩化チタン1,3,3−トリメチル−ニトロ−スピロ錯
体、 塩化亜鉛3,3′−ジメチル−6′−ニトロ−スピロ錯
体、 塩化アンチモン3−メチル−6−ニトロ−スピロ錯
体、 (レッド光に感度を有する感光剤) ナフテン酸バリウム1,3,3−トリメチル−ニトロ−ス
ピロ錯体、 ナフテン酸バリウム1,3,3−トリメチルインドノ−ベ
ンゾピリロ−スピラン錯体、 塩化水銀1−フエニル−3,3−ジメチル−6′−ニト
ロ−8′−メトキシ−スピロ錯体。
6′−ニトロ−スピロ錯体、 ナフテン酸亜鉛1,3,3−トリメチル−7′−ニトロ−
スピロ錯体、 ナフテン酸亜鉛1,3,3−トリメチル−5−クロロ−
5′−ニトロ−8′−メトキシ−スピロ錯体、 塩化コバルト1,3,3−トリメチルインドール−ノナフ
トスピラン錯体、 (ブルー光に感度を有する感光剤) 塩化チタン1,3,3−トリメチル−ニトロ−スピロ錯
体、 塩化亜鉛3,3′−ジメチル−6′−ニトロ−スピロ錯
体、 塩化アンチモン3−メチル−6−ニトロ−スピロ錯
体、 (レッド光に感度を有する感光剤) ナフテン酸バリウム1,3,3−トリメチル−ニトロ−ス
ピロ錯体、 ナフテン酸バリウム1,3,3−トリメチルインドノ−ベ
ンゾピリロ−スピラン錯体、 塩化水銀1−フエニル−3,3−ジメチル−6′−ニト
ロ−8′−メトキシ−スピロ錯体。
本発明の感光性記録体を製造するのに用いることので
きる親水性樹脂としてはポリビニルブチラール、ポリビ
ニルホルマール、ポリビニルアルコール、ボリビニルピ
ロリドン、エチルセルロース、メチルセルロース等の水
及至アルコールに可溶な樹脂がある。
きる親水性樹脂としてはポリビニルブチラール、ポリビ
ニルホルマール、ポリビニルアルコール、ボリビニルピ
ロリドン、エチルセルロース、メチルセルロース等の水
及至アルコールに可溶な樹脂がある。
本発明の感光性記録体を製造するのに結着材として用
いることのできる、水及至アルコール溶液に不溶な架橋
性ポイマーとしては、架橋性不飽和ポリエステル等があ
る。
いることのできる、水及至アルコール溶液に不溶な架橋
性ポイマーとしては、架橋性不飽和ポリエステル等があ
る。
本発明の感光性記録体は、半導電性粒子の表面上にス
ピロピラン金属錯体と親水性樹脂とを含む被覆層を形成
する方法によって、それぞれ異なる波長の光を吸収して
消色する複数種の感光性粒子を作り、このようにして得
た複数種の感光性粒子と上記のような結着材とを含む感
光層を基体上に設けることによって製造される。
ピロピラン金属錯体と親水性樹脂とを含む被覆層を形成
する方法によって、それぞれ異なる波長の光を吸収して
消色する複数種の感光性粒子を作り、このようにして得
た複数種の感光性粒子と上記のような結着材とを含む感
光層を基体上に設けることによって製造される。
上記の方法によれば、スピロピラン金属錯体の量を半
導電性粒子の表面積に比して増量しても、スピロピラン
金属錯体は親水性樹脂によって半導電性粒子上に確実に
固定され、従って架橋性ポリマー結着材中に無駄に混入
することがないから、その混入による前記のような悪影
響なしで増感効果が得られる。
導電性粒子の表面積に比して増量しても、スピロピラン
金属錯体は親水性樹脂によって半導電性粒子上に確実に
固定され、従って架橋性ポリマー結着材中に無駄に混入
することがないから、その混入による前記のような悪影
響なしで増感効果が得られる。
本発明の感光性記録体の製造においては、例えば、レ
ッド光に感度を有するように増感した感光性粒子、グリ
ーン光に感度を有するように増感した感光性粒子、ブル
ー光に感度を有するように増感した感光性粒子の全種又
はその任意の2種を一度に架橋性ポリマー結着材中に混
入して作ったエマルジョンを、ベースシート上に塗布し
て感光性記録体を得てもよいし、あるいはそれぞれの光
に感度を有するように増感した感光性粒子をそれぞれ別
々な架橋性ポリマー結着材中に混入して作ったエマルジ
ョンを、ベースシート上にそれぞれ別々に多層塗布して
感光性記録体を得てもよいことは言うまでもない。
ッド光に感度を有するように増感した感光性粒子、グリ
ーン光に感度を有するように増感した感光性粒子、ブル
ー光に感度を有するように増感した感光性粒子の全種又
はその任意の2種を一度に架橋性ポリマー結着材中に混
入して作ったエマルジョンを、ベースシート上に塗布し
て感光性記録体を得てもよいし、あるいはそれぞれの光
に感度を有するように増感した感光性粒子をそれぞれ別
々な架橋性ポリマー結着材中に混入して作ったエマルジ
ョンを、ベースシート上にそれぞれ別々に多層塗布して
感光性記録体を得てもよいことは言うまでもない。
本発明の感光性記録体の基体、ベースシートは記録体
の基体、ベースシートとして一般に用いられているいか
なるものでもよく、表面平滑なものが好ましい。
の基体、ベースシートとして一般に用いられているいか
なるものでもよく、表面平滑なものが好ましい。
本発明の感光性記録体を用いてカラー画像記録を実施
するには、感光層に含まれる複数種の感光性粒子を選択
的に特定の波長の光で露光することで複数種の感光性粒
子を選択的に消色させる。これによって感光層の色を変
化させてカラー画像を形成できる。カラー画像が多色カ
ラー画像やピクトリアルカラーの場合には後述するよう
に複数の特定の波長による露光を遂次又は同時に行う必
要があるが、現像行程は1回で済む。
するには、感光層に含まれる複数種の感光性粒子を選択
的に特定の波長の光で露光することで複数種の感光性粒
子を選択的に消色させる。これによって感光層の色を変
化させてカラー画像を形成できる。カラー画像が多色カ
ラー画像やピクトリアルカラーの場合には後述するよう
に複数の特定の波長による露光を遂次又は同時に行う必
要があるが、現像行程は1回で済む。
この際に用いるカラー露光光学系ユニットとしては、
例えばレーザ光学系で、光学系ユニット内の露光光源が
波長の異なる3種類のRGB波長光源となっているものが
用いられる。この場合、3種類の波長の異なるRGBのそ
れぞれの波長を有する光源が、主走査方向に配列させた
場合と、副走査方向に配列させた場合があるが、そのど
ちらでも良い。レーザでR(赤)光源を得るには例えば
He−Neレーザを、G(緑)光源とB(青)光源とを得る
には例えばArレーザを用いれば良い。
例えばレーザ光学系で、光学系ユニット内の露光光源が
波長の異なる3種類のRGB波長光源となっているものが
用いられる。この場合、3種類の波長の異なるRGBのそ
れぞれの波長を有する光源が、主走査方向に配列させた
場合と、副走査方向に配列させた場合があるが、そのど
ちらでも良い。レーザでR(赤)光源を得るには例えば
He−Neレーザを、G(緑)光源とB(青)光源とを得る
には例えばArレーザを用いれば良い。
なお、カラー露光光学系ユニットはレーザ光学系であ
る必要はなく、その光源もLEDでもカラー・フィルター
付のLCS(液晶シャッター光源)でもLD(レーザ・ダイ
オード光源)でも良い。
る必要はなく、その光源もLEDでもカラー・フィルター
付のLCS(液晶シャッター光源)でもLD(レーザ・ダイ
オード光源)でも良い。
上記のような露光において、感光性の波長光の照射に
よって生じた電子が有効に作用して、次々と連鎖反応を
起こし、その波長に感度を有する感光性粒子のもともと
の色(シアン、マゼンタ、イエロー)が選択的に消色な
いし減色し、所望のカラー色が感光層に発現する。な
お、多色画像記録を望む場合は感光性粒子のもともとの
色は必ずしもシアン、マゼンタ、イエローである必要は
ないことは言うまでもない。
よって生じた電子が有効に作用して、次々と連鎖反応を
起こし、その波長に感度を有する感光性粒子のもともと
の色(シアン、マゼンタ、イエロー)が選択的に消色な
いし減色し、所望のカラー色が感光層に発現する。な
お、多色画像記録を望む場合は感光性粒子のもともとの
色は必ずしもシアン、マゼンタ、イエローである必要は
ないことは言うまでもない。
[実施例1] (感光性粒子の調製) スピロピランと塩化亜鉛とを少量のメタノール液中に
溶解させ、開還したスピロピランに金属がついた感光剤
であるスピロピラン金属錯体(塩化亜鉛3,3′−ジメチ
ル−6′−ニトロ−スピロ錯体)を形成させた。次に、
この液中に親水性樹脂としてポリビニルアルコール樹脂
を溶解させた。この液中に半導電性粒子として酸化チタ
ン粒子を混入し、ボールミルで充分撹拌した後、さらに
この液中に充分な量の石油系炭化水素分散液(アイソフ
アーH、エッソ製商品名)を入れた後、もう一度ボール
ミルで撹拌した。このことによって、スピロピラン金属
錯体層を親水性樹脂と共に、半導電性粒子の酸化チタン
粒子の表面に充分かつ適当な厚さで層形成させた。この
後、ペーパーフィルターで濾過し、乾燥させ、スピロピ
ラン金属錯体層を充分かつ適当な厚さで表面に固定した
個数平均粒径が約1μmの半導電性粒子の酸化チタン粒
子(ブルー光に感度を有する感光性粒子)を得た。同様
に、グリーン光に感度を持つ感光剤として、塩化コバル
ト1,3−ジメチル−3−イソプロピル−6′−ニトロ−
スピロ錯体を、またレッド光に感度を持つ感光剤とし
て、ナフテン酸バリウム1,3,3−トリメチル−ニトロ−
スピロ錯体を用い、親水性樹脂としてポリビニルアルコ
ール樹脂を用いて酸化チタン粒子の表面を被覆して、グ
リーン光に感度を有する酸化チタン粒子を核にした感光
性粒子及びレッド光に感度を有する酸化チタン粒子を核
にした感光性粒子を作成した。
溶解させ、開還したスピロピランに金属がついた感光剤
であるスピロピラン金属錯体(塩化亜鉛3,3′−ジメチ
ル−6′−ニトロ−スピロ錯体)を形成させた。次に、
この液中に親水性樹脂としてポリビニルアルコール樹脂
を溶解させた。この液中に半導電性粒子として酸化チタ
ン粒子を混入し、ボールミルで充分撹拌した後、さらに
この液中に充分な量の石油系炭化水素分散液(アイソフ
アーH、エッソ製商品名)を入れた後、もう一度ボール
ミルで撹拌した。このことによって、スピロピラン金属
錯体層を親水性樹脂と共に、半導電性粒子の酸化チタン
粒子の表面に充分かつ適当な厚さで層形成させた。この
後、ペーパーフィルターで濾過し、乾燥させ、スピロピ
ラン金属錯体層を充分かつ適当な厚さで表面に固定した
個数平均粒径が約1μmの半導電性粒子の酸化チタン粒
子(ブルー光に感度を有する感光性粒子)を得た。同様
に、グリーン光に感度を持つ感光剤として、塩化コバル
ト1,3−ジメチル−3−イソプロピル−6′−ニトロ−
スピロ錯体を、またレッド光に感度を持つ感光剤とし
て、ナフテン酸バリウム1,3,3−トリメチル−ニトロ−
スピロ錯体を用い、親水性樹脂としてポリビニルアルコ
ール樹脂を用いて酸化チタン粒子の表面を被覆して、グ
リーン光に感度を有する酸化チタン粒子を核にした感光
性粒子及びレッド光に感度を有する酸化チタン粒子を核
にした感光性粒子を作成した。
(感光性エマルジョンの調製) 水及至アルコールに不溶な架橋性ポリマー(重合開始
剤を含む)溶液中に上記3種類の感光性粒子を混入し、
撹拌してエマルジョンを作成した。半導電性粒子の表面
の感光層は親水性であるから、この水ないしアルコール
に不溶な架橋性ポリマー溶液中で溶解せずに安定に保た
れている。詳細なエマルジョンの内訳は ポリ塩化ビニル 2.5g シクロヘキサン 32.5g トルエン 5.0g 熱架橋性不飽和ポリエステル 5.0g ベンゾール・パーオキサイド 0.1g 燐酸トリブチル 1.5g グリーン光感光性粒子 12.0g ブルー光感光性粒子 12.0g レッド光感光性粒子 12.0g 上記感光性エマルジョンを厚さ100μmのポリエステ
ルフィルム上に塗布し、感光性シートを得た。光源とし
てハロゲンランプを用いてカラースライドを約3倍に拡
大し、300ワットで10秒間このシート上を露光し、加熱
定着して鮮明なカラー記録画像を得た。
剤を含む)溶液中に上記3種類の感光性粒子を混入し、
撹拌してエマルジョンを作成した。半導電性粒子の表面
の感光層は親水性であるから、この水ないしアルコール
に不溶な架橋性ポリマー溶液中で溶解せずに安定に保た
れている。詳細なエマルジョンの内訳は ポリ塩化ビニル 2.5g シクロヘキサン 32.5g トルエン 5.0g 熱架橋性不飽和ポリエステル 5.0g ベンゾール・パーオキサイド 0.1g 燐酸トリブチル 1.5g グリーン光感光性粒子 12.0g ブルー光感光性粒子 12.0g レッド光感光性粒子 12.0g 上記感光性エマルジョンを厚さ100μmのポリエステ
ルフィルム上に塗布し、感光性シートを得た。光源とし
てハロゲンランプを用いてカラースライドを約3倍に拡
大し、300ワットで10秒間このシート上を露光し、加熱
定着して鮮明なカラー記録画像を得た。
[比較例1] 半導電性粒子(酸化チタン粉体)の表面に親水性樹脂
を用いずにスピロピラン金属錯体を単に吸着で付着させ
た感光性粉体を用い、実施例1で記述したと同様に感光
性エマルジョンを作った。
を用いずにスピロピラン金属錯体を単に吸着で付着させ
た感光性粉体を用い、実施例1で記述したと同様に感光
性エマルジョンを作った。
このエマルジョンを厚さ100μmのポリエステルフィ
ルム上に塗布し、感光性シートを得た。実施例1と同じ
光源を用いてカラースライドを約3倍に拡大し、300ワ
ットで40秒間、このシート上を露光してカラー記録画像
を得た。しかし、カブリがあり、充分に満足できるカラ
ー記録画像ではなかった。
ルム上に塗布し、感光性シートを得た。実施例1と同じ
光源を用いてカラースライドを約3倍に拡大し、300ワ
ットで40秒間、このシート上を露光してカラー記録画像
を得た。しかし、カブリがあり、充分に満足できるカラ
ー記録画像ではなかった。
[実施例2] 実施例1で記載したグリーン光に感度を持たせた感光
性粒子及びレッド光に感度を持たせた感光性粒子を使っ
て実施例1と同様にして感光性エマルジョンを調整し、
感光性シートを作成した。光源としてグリーン光源のLE
Dアレー及びレッド光源のLEDアレーを用い、セルフォッ
クスレンズを通してそれぞれの多色信号によって、この
感光性シート上を文字状に露光し、その後加熱して架橋
性ポリマーを架橋させて定着し、実用に供し得る2色記
録画像を得た。
性粒子及びレッド光に感度を持たせた感光性粒子を使っ
て実施例1と同様にして感光性エマルジョンを調整し、
感光性シートを作成した。光源としてグリーン光源のLE
Dアレー及びレッド光源のLEDアレーを用い、セルフォッ
クスレンズを通してそれぞれの多色信号によって、この
感光性シート上を文字状に露光し、その後加熱して架橋
性ポリマーを架橋させて定着し、実用に供し得る2色記
録画像を得た。
[比較例2] 親水性樹脂を用いずにスピロピラン金属錯体を単に吸
着で付着させた感光性粒子を用いた以外は実施例2と同
様にして感光性シートの作成及び露光を行なったが、充
分な感度が得られなかった。
着で付着させた感光性粒子を用いた以外は実施例2と同
様にして感光性シートの作成及び露光を行なったが、充
分な感度が得られなかった。
前記の実施例1〜2からも明らかなように、本発明
は、異なる波長に感度を有する感光性粒子の種類数につ
いて制限されるものではないし、露光光源及び露光手段
等について制限されるものでもない。
は、異なる波長に感度を有する感光性粒子の種類数につ
いて制限されるものではないし、露光光源及び露光手段
等について制限されるものでもない。
[発明の効果] 以上に説明したように、本発明によれば、今まで以上
に確実に高感度に増感することができる。
に確実に高感度に増感することができる。
さらに、本発明の感光性記録体によればスピロピラン
金属錯体の量を半導電性粒子の表面積に比して増量して
も、架橋性ポリマー結着材中に無駄に混入することがな
いから、その混入による悪影響なしで確かな増感効果が
得られる。
金属錯体の量を半導電性粒子の表面積に比して増量して
も、架橋性ポリマー結着材中に無駄に混入することがな
いから、その混入による悪影響なしで確かな増感効果が
得られる。
Claims (1)
- 【請求項1】それぞれ異なる波長の光を吸収して消色す
る複数種の感光性粒子と、結着材としての水及至アルコ
ール溶液に不溶な架橋性ポリマーとを含む感光層を有す
ること、該各々の感光性粒子が半導電性粒子と該半導電
性粒子の表面上に設けられたスピロピラン金属錯体及び
親水性樹脂を含む被覆層とを有することを特徴とする感
光性記録体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1114077A JP2559488B2 (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | 感光性記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1114077A JP2559488B2 (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | 感光性記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02293841A JPH02293841A (ja) | 1990-12-05 |
JP2559488B2 true JP2559488B2 (ja) | 1996-12-04 |
Family
ID=14628478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1114077A Expired - Fee Related JP2559488B2 (ja) | 1989-05-09 | 1989-05-09 | 感光性記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2559488B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60329378D1 (de) * | 2002-04-11 | 2009-11-05 | Inphase Tech Inc | Holographische speichermedien |
KR100584156B1 (ko) * | 2003-05-22 | 2006-05-26 | 한국화학연구원 | 티탄알콕사이드의 광반응물로부터 제조되는 광소색성 조성물 |
CN114031818B (zh) * | 2021-10-25 | 2023-05-16 | 江苏视科新材料股份有限公司 | 一种有机/无机纳米复合微球视光材料及其应用 |
-
1989
- 1989-05-09 JP JP1114077A patent/JP2559488B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02293841A (ja) | 1990-12-05 |
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