JP2558729B2 - 液晶セルの製造方法 - Google Patents
液晶セルの製造方法Info
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- JP2558729B2 JP2558729B2 JP62212102A JP21210287A JP2558729B2 JP 2558729 B2 JP2558729 B2 JP 2558729B2 JP 62212102 A JP62212102 A JP 62212102A JP 21210287 A JP21210287 A JP 21210287A JP 2558729 B2 JP2558729 B2 JP 2558729B2
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は液晶セルの製造方法に関するもので、特に液
晶の配向のために利用される。
晶の配向のために利用される。
従来の技術 液晶表示装置は薄形化・軽量化・低電圧駆動可能等の
長所により、腕時計や電卓等に利用されている。しか
し、現在使用されているネマティック液晶は応答速度が
数ミリ〜数十ミリ秒と遅いために高速応答が不可能であ
り、利用分野は限られている。一方、強誘電性液晶はマ
イクロ秒単位の応答速度及びメモリ効果のために、高速
表示素子、メモリ形ディスプレイ、液晶シャッター等の
分野に適用が可能である。現在、配向方法としてはラビ
ング法、斜方蒸着法、磁界印加法、電界印加法、シェア
リング法等が考案されている。
長所により、腕時計や電卓等に利用されている。しか
し、現在使用されているネマティック液晶は応答速度が
数ミリ〜数十ミリ秒と遅いために高速応答が不可能であ
り、利用分野は限られている。一方、強誘電性液晶はマ
イクロ秒単位の応答速度及びメモリ効果のために、高速
表示素子、メモリ形ディスプレイ、液晶シャッター等の
分野に適用が可能である。現在、配向方法としてはラビ
ング法、斜方蒸着法、磁界印加法、電界印加法、シェア
リング法等が考案されている。
発明が解決しようとする問題点 上記の種々の配向方法のうち、量産性、実用性の面に
おいてラビング法が最も優れており、ラビング方向に関
しては第３図（ａ）に示すように一方向のもの、あるい
は第３図（ｂ）に示すように角度をつけた多方向のもの
が考案されている。第３図で11はガラス基板、12はラビ
ング方向である。しかし、強誘電性液晶をラビング法で
配向させた場合、多数の線欠陥が生じ、双安定性も出現
しにくい。これに対して斜方蒸着による配向では欠陥が
少なく、双安定性も出現しやすい。これはプレティルト
角の違いによるものと考えられる。すなわち、水平配向
よりも傾斜配向処理を施した方がプレティルト角が大き
くなり、欠陥が少なく、双安定性を示す良好な特性が得
られると考えられる。しかし、従来のラビングではプレ
ティルト角が小さく、傾斜配向を得ることができず、ま
た斜方蒸着による配向では傾斜配向を実現できるが、こ
れは装置上の制約があり、しかも非常にコストがかかる
という欠点があった。
おいてラビング法が最も優れており、ラビング方向に関
しては第３図（ａ）に示すように一方向のもの、あるい
は第３図（ｂ）に示すように角度をつけた多方向のもの
が考案されている。第３図で11はガラス基板、12はラビ
ング方向である。しかし、強誘電性液晶をラビング法で
配向させた場合、多数の線欠陥が生じ、双安定性も出現
しにくい。これに対して斜方蒸着による配向では欠陥が
少なく、双安定性も出現しやすい。これはプレティルト
角の違いによるものと考えられる。すなわち、水平配向
よりも傾斜配向処理を施した方がプレティルト角が大き
くなり、欠陥が少なく、双安定性を示す良好な特性が得
られると考えられる。しかし、従来のラビングではプレ
ティルト角が小さく、傾斜配向を得ることができず、ま
た斜方蒸着による配向では傾斜配向を実現できるが、こ
れは装置上の制約があり、しかも非常にコストがかかる
という欠点があった。
問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために本発明は、一対の電極
付きガラス基板を挾んでなる液晶セル基板の少なくとも
一方に対し、繊維密度の粗いラビングクロスを用いてラ
ビング処理を行った後、それと垂直方向に繊維密度の細
かいラビングクロスを用いてラビング処理を行い、それ
ら基板間に液晶を封入するものである。
付きガラス基板を挾んでなる液晶セル基板の少なくとも
一方に対し、繊維密度の粗いラビングクロスを用いてラ
ビング処理を行った後、それと垂直方向に繊維密度の細
かいラビングクロスを用いてラビング処理を行い、それ
ら基板間に液晶を封入するものである。
作用 この方法によれば、最初の粗いラビングにより基板上
に溝を形成しておき、次にこの溝に対して垂直にラビン
グすることにより、量産性、実用性に優れた傾斜配向が
得られる。
に溝を形成しておき、次にこの溝に対して垂直にラビン
グすることにより、量産性、実用性に優れた傾斜配向が
得られる。
実施例 以下、本発明の一実施例について説明する。まず、第
１図に示すように透明ガラス基板1,2上に透明電極とし
てITO膜3,4を形成し、その上に配向膜5,6としてポリイ
ミド樹脂をスピンナーにより塗布し、一方の基板２の配
向膜６上の一方向に材質としてナイロンを用いたラビン
グクロス（繊維密度100本/mm）によりラビング処理を30
回施した後、この基板２を90度反転させて繊維密度800
（本/mm）の細かいラビングクロスを用いてラビング処
理を10回行った。７はガラス基板２に先に施したラビン
グ方向、８はガラス基板２に後から施したラビング方向
である。そして、このラビング処理を施した基板２とラ
ビング処理を施さない基板１とを配向膜面同士が重ね合
うように貼り合わせた。この時、セルの厚さはシール樹
脂10に混入したスペーサーにより２μｍにしている。こ
のセルに強誘電性液晶９を封入した。
１図に示すように透明ガラス基板1,2上に透明電極とし
てITO膜3,4を形成し、その上に配向膜5,6としてポリイ
ミド樹脂をスピンナーにより塗布し、一方の基板２の配
向膜６上の一方向に材質としてナイロンを用いたラビン
グクロス（繊維密度100本/mm）によりラビング処理を30
回施した後、この基板２を90度反転させて繊維密度800
（本/mm）の細かいラビングクロスを用いてラビング処
理を10回行った。７はガラス基板２に先に施したラビン
グ方向、８はガラス基板２に後から施したラビング方向
である。そして、このラビング処理を施した基板２とラ
ビング処理を施さない基板１とを配向膜面同士が重ね合
うように貼り合わせた。この時、セルの厚さはシール樹
脂10に混入したスペーサーにより２μｍにしている。こ
のセルに強誘電性液晶９を封入した。
この素子を偏光顕微鏡を用いて観察した結果、欠陥の
少ない良好な傾斜配向を示していることが確認された。
少ない良好な傾斜配向を示していることが確認された。
なお、上記の実施例において基板は少なくとも一方が
透明であれば良く、また配向膜としてポリイミド樹脂を
例にとり説明したが、それ以外の材料でも良く、また配
向膜により表面処理を施さなくても可能である。すなわ
ち、配向膜の種類によらず、傾斜配向の効果が見受けら
れた。また、配向膜塗布方法もスピンナーに限らず印刷
等でも可能であり、ラビングクロスもナイロンに限ら
ず、レイヨンやポリエステル等、他の種々の材質のもの
が利用できると考えられる。
透明であれば良く、また配向膜としてポリイミド樹脂を
例にとり説明したが、それ以外の材料でも良く、また配
向膜により表面処理を施さなくても可能である。すなわ
ち、配向膜の種類によらず、傾斜配向の効果が見受けら
れた。また、配向膜塗布方法もスピンナーに限らず印刷
等でも可能であり、ラビングクロスもナイロンに限ら
ず、レイヨンやポリエステル等、他の種々の材質のもの
が利用できると考えられる。
発明の効果 以上の説明により明らかなように、本発明によればパ
イル密度の粗いラビングクロスを用いて一方向にラビン
グ処理を施した後、その垂直方向にラビングすることに
より、量産性、実用性に優れた傾斜配向を得ることがで
きた。
イル密度の粗いラビングクロスを用いて一方向にラビン
グ処理を施した後、その垂直方向にラビングすることに
より、量産性、実用性に優れた傾斜配向を得ることがで
きた。
第１図は本発明の一実施例における強誘電性液晶パネル
のラビング方向を示す図、第２図は本発明の一実施例に
おける強誘電性液晶パネルの構成図、第３図（ａ），
（ｂ）は従来の強誘電性液晶パネルのラビング方向を示
す図である。 １……上ガラス基板、２……下ガラス基板、3,4……ITO
膜（透明電極）、5,6……配向膜、７……下ガラス基板
に先に施すラビング方向、８……下ガラス基板に後から
施すラビング方向、９……強誘電性液晶、10……シール
樹脂。
のラビング方向を示す図、第２図は本発明の一実施例に
おける強誘電性液晶パネルの構成図、第３図（ａ），
（ｂ）は従来の強誘電性液晶パネルのラビング方向を示
す図である。 １……上ガラス基板、２……下ガラス基板、3,4……ITO
膜（透明電極）、5,6……配向膜、７……下ガラス基板
に先に施すラビング方向、８……下ガラス基板に後から
施すラビング方向、９……強誘電性液晶、10……シール
樹脂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 浩明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−272719（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−76814（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−248021（ＪＰ，Ａ) 実開 昭55−77214（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】一対の電極付きガラス基板を挟んでなる液
晶セル基板の少なくとも一方に対し、繊維密度の粗いラ
ビングクロスを用いてラビング処理を行った後、それと
垂直方向に繊維密度の細かいラビングクロスを用いてラ
ビング処理を行い、それら基板間に液晶を封入すること
を特徴とする液晶セルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62212102A JP2558729B2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 | 液晶セルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62212102A JP2558729B2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 | 液晶セルの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6455531A JPS6455531A (en) | 1989-03-02 |
| JP2558729B2 true JP2558729B2 (ja) | 1996-11-27 |
Family
ID=16616917
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62212102A Expired - Fee Related JP2558729B2 (ja) | 1987-08-26 | 1987-08-26 | 液晶セルの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2558729B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2591966B2 (ja) * | 1987-12-22 | 1997-03-19 | キヤノン株式会社 | 強誘電性液晶素子およびその製造方法 |
| KR20000007096A (ko) * | 1999-11-25 | 2000-02-07 | 서대식 | 피디티-브이에이 모드 액정표시장치기술 |
| KR20020078897A (ko) * | 2001-04-11 | 2002-10-19 | 삼성전자 주식회사 | 강유전성 액정 표시소자 및 그 제조방법 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5577214U (ja) * | 1978-11-24 | 1980-05-28 | ||
| JPS5876814A (ja) * | 1981-10-30 | 1983-05-10 | Citizen Watch Co Ltd | 液晶表示器の製造方法 |
| JPS61272719A (ja) * | 1985-05-27 | 1986-12-03 | Hosiden Electronics Co Ltd | 強誘電性液晶セル及びその製造方法 |
-
1987
- 1987-08-26 JP JP62212102A patent/JP2558729B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6455531A (en) | 1989-03-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |